JP2010193019A - 通信装置及び通信装置の遠隔起動方法 - Google Patents

通信装置及び通信装置の遠隔起動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】他の機器に特殊な処理を追加することなく、遠隔地から電源を起動することができる通信装置を提供する。
【解決手段】相手装置101からルータ102を介して送信されたパケットに基づいて電源を制御する通信装置100であって、通常モードと省電力モードとを有し、通常モードで主要な処理を実行する主要処理部201と、パケットを送受信する送受信部204と、主要処理部201の電力モードが省電力モードである場合に、受信パケットが自MACアドレスを問い合わせる要求パケットであるかを判定する受信パケット解析部207と、受信パケットが要求パケットであると判定された場合、省電力モードから通常モードに移行させる電源制御部203と、キャッシュ削除パケットを生成するキャッシュ削除通知部209とを備え、送受信部204は、通常モードから省電力モードに移行されるときに、キャッシュ削除パケットをルータ102に送信する。
【選択図】図4

Description

本発明は、通信装置及び通信装置の起動方法に関し、特に、インターネットなどの通信ネットワークを介して遠隔地から送信されるパケットに基づいて自装置内の電源を投入する通信装置、及び、通信装置の遠隔起動方法に関するものである。
従来、遠隔地からネットワーク経由で他の端末(被制御端末)の電源を投入する方法が提案されている。例えば、Wake On LAN(以下、WOLと記載)は、マジックパケット(MACアドレス(Media Access Control address)を含んだブロードキャストパケット)の受信をトリガに、被制御端末の電源を起動する技術である。
このとき、WOLで使うマジックパケット(ブロードキャストパケット)は、通常、ルータを越えられないため、そのままではインターネット経由で端末を制御できない。これは、WAN(Wide Area Network)側の機器(起動要求端末)からLAN(Local Area Network)側の被制御端末にマジックパケットを届けることができないためである。そのための対策として、被制御端末側のLAN内機器(ルータ、常時起動の端末など)を利用する方法が多数提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、宅内に配置されるLAN内機器の1つであるアクセス管理装置が、外部のリクエスト端末(起動要求端末)から、起動対象となる被制御端末の名前の指定を受け付ける。アクセス管理装置は、リクエスト端末から受け付けた名前に対応するMACアドレスを特定し、そのMACアドレスを有する被制御端末に対してマジックパケットを送信することで、被制御端末を起動させていた。
特開2003−319083号公報
しかしながら、上記従来の方法では、以下の課題が存在していた。
特許文献1の方法では、(1)外部のリクエスト端末が、宅内のアクセス管理装置に対して起動する端末装置を指定し、(2)アクセス管理装置が、指定された端末装置を起動させるという2段階の手順が存在する。そのため、リクエスト端末、及びアクセス管理装置共に、この遠隔起動方法のための特殊な処理が必要となり、市販のルータなどの汎用の中継装置を使うことができない。つまり、特許文献1に記載された遠隔起動方法を行うためには、遠隔起動を要求する端末と、被制御端末を起動させる端末との少なくとも2つの装置が必要であり、容易にこの遠隔起動方法を導入することができない。
例えば、この遠隔起動方法は、テレビ会議(以下、TV会議と記載)システムのような他人とコミュニケーションを取るシステムに適用することができる。例えば、会議をしていない期間では、TV会議端末の消費電力を下げながら、かつ、いつでも着信可能な状態を保ち、他のTV会議端末からの着信時に起動させるという適用が考えられる。この場合、TV会議端末の電源を着信時に起動させるためには、発信側のTV会議端末での発信前の処理、例えば、着信側のTV会議端末に対する電源起動の指示の生成及び送信処理が必要となる。また、着信側のTV会議端末は、上記のようなアクセス管理装置と接続されている必要がある。このように、発信側と着信側との双方で、被制御端末を起動するための特殊な処理の対応が必要となるため、既存のTV会議システムへの適用は難しかった。
このように、上記従来技術には、発信側と着信側の双方の端末に特殊な処理が必要であるため、上記従来技術の遠隔起動方法を容易に導入することができないという課題がある。
そこで、本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたもので、他の機器(外部のリクエスト端末、宅内のルータ、及び、宅内のアクセス管理装置など)には特殊な機能を追加することなく、遠隔地から電源を投入される通信装置及びその遠隔制御方法を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の通信装置は、伝送路を介して接続された他の機器から中継装置を介して送信されたパケットに基づいて電源を制御する通信装置であって、前記通信装置の主要な処理を実行するのに充分な電力が供給されている通常モードと、前記充分な電力が供給されていない省電力モードとの2つの電力モードを有し、前記通常モードで前記主要な処理を実行する主要処理部と、前記伝送路を介してパケットを受信する受信部と、前記主要処理部の電力モードが前記省電力モードである場合に、前記受信部によって受信された受信パケットが前記通信装置に固有の物理アドレスを問い合わせる(リクエストする)要求パケットであるか否かを判定する受信パケット解析部と、前記受信パケット解析部によって前記受信パケットが前記要求パケットであると判定された場合、前記主要処理部の電力モードを前記省電力モードから前記通常モードに移行させる電源制御部と、前記中継装置が有するキャッシュメモリに格納された前記通信装置に固有の物理アドレスを含むエントリを削除させるためのキャッシュ削除パケットを生成するキャッシュ削除通知部と、前記主要処理部の電力モードが前記通常モードから前記省電力モードに移行されるときに、前記キャッシュ削除通知部によって生成されたキャッシュ削除パケットを送信する送信部とを備える。なお、キャッシュ削除パケットは、少なくとも前記中継装置に宛てて送信されるものであり、宛先を指定しないブロードキャストパケットであってもよい。
これにより、本発明の通信装置以外の他の機器(例えば、伝送路を介して接続された起動要求端末、及び、中継装置)に特殊な機能を追加することなく、本発明の通信装置を遠隔制御で起動することができる。なぜなら、本発明の通信装置は、要求パケットに基づいて起動され(通常モードに移行され)、省電力モードに移行する際にはキャッシュ削除パケットを送信するためである。
このときの起動のトリガとなる要求パケットは、中継装置が有するキャッシュメモリに通信装置に関するエントリが格納されていない場合に発行されるパケットである。そして、本発明の通信装置が省電力モードである場合には、キャッシュ削除パケットにより中継装置のキャッシュメモリにエントリは格納されていない。したがって、省電力モードのときに他の機器から本発明の通信装置宛のパケットが送信された場合、中継装置は要求パケットを送信することになるので、この要求パケットに基づいて本発明の通信装置は起動される。
また、前記通信装置は、さらに、前記受信パケット解析部によって前記受信パケットが前記要求パケットであると判定された場合、前記要求パケットに対する応答である、前記物理アドレスを含む応答パケットを生成する応答パケット生成部を備え、前記送信部は、さらに、前記主要処理部の電力モードが前記省電力モードから前記通常モードへの移行が完了した後に、前記応答パケット生成部によって生成された応答パケットを前記中継装置に送信してもよい。
これにより、通信装置宛の受信パケットのロスを防止することができる。なぜなら、本発明の通信装置は、主要処理部の電力モードが通常モードに移行されるのを待って、要求パケットに対する応答パケットを中継装置に送信するためである。中継装置は、応答パケットに含まれる通信装置の物理アドレスが判明するまで、すなわち、応答パケットを受信するまで、通信装置宛のパケットを通信装置に送信することができない。したがって、中継装置が応答パケットを受信した時点では必ず主要処理部の電力モードが通常モードに完全に移行されているので、通信装置は、通信装置宛の受信パケットをロスすることはない。
また、前記要求パケットは、ARP(Address Resolution Protocol)要求パケットであり、前記応答パケットは、ARP応答パケットであり、前記キャッシュ削除パケットは、UnARP(Unsolicited ARP)パケット又はGARP(Gratuitous ARP)パケットであってもよい。
また、前記主要処理部は、前記他の機器との間で通信の接続及び切断を制御する呼制御処理と、前記伝送路を介して前記他の機器から送信された映像データ及び音声データを復号する復号処理と、映像データ及び音声データを符号化して前記他の機器に送信する符号化処理とを前記主要な処理として実行してもよい。
また、本発明の通信装置の遠隔起動方法は、伝送路を介して接続された他の機器から中継装置を介して送信されたパケットに基づいて電源を制御する通信装置の遠隔起動方法であって、前記通信装置は、主要な処理を実行するのに充分な電力が供給されている通常モードと、前記充分な電力が供給されていない省電力モードとの2つの電力モードを有し、前記通常モードで前記主要な処理を実行する主要処理部を備え、前記遠隔起動方法は、前記伝送路を介してパケットを受信する受信ステップと、前記主要処理部の電力モードが前記省電力モードである場合、前記受信ステップで受信された受信パケットが前記通信装置に固有の物理アドレスを問い合わせる要求パケットであるか否かを判定する受信パケット解析ステップと、前記受信パケット解析ステップで前記受信パケットが前記要求パケットであると判定された場合、前記主要処理部の電力モードを前記省電力モードから前記通常モードに移行させる電源制御ステップと、前記中継装置が有するキャッシュメモリに格納された前記通信装置に固有の物理アドレスを含むエントリを削除させるためのキャッシュ削除パケットを生成するキャッシュ削除通知ステップと、前記主要処理部の電力モードが前記通常モードから前記省電力モードに移行されるときに、前記キャッシュ削除通知ステップで生成されたキャッシュ削除パケットを前記中継装置に送信する送信ステップとを含む。
なお、本発明は、通信装置、及び、通信装置の遠隔起動方法として実現できるだけではなく、遠隔起動方法に含まれるステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現してもよい。さらに、当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)などの記録媒体、並びに、当該プログラムを示す情報、データ又は信号として実現してもよい。そして、それらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネットなどの通信ネットワークを介して配信してもよい。
また、上記の各通信装置を構成する構成要素の一部又は全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されていてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM及びRAM(Random Access Memory)などを含んで構成されるコンピュータシステムである。
本発明の通信装置によれば、電源起動する通信装置以外の機器には特殊な機能を追加することなく、遠隔地から通信装置の電源を起動することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態の通信装置100を含む通信システム10の構成の一例を示す図である。同図に示すように、本実施の形態の通信システム10は、通信装置100と、相手装置101と、ルータ102と、LAN内機器103とを備える。通信装置100とルータ102とLAN内機器103とは、LAN(伝送路)104で接続されている。また、相手装置101とルータ102とは、WAN(外部ネットワーク)105で接続されている。
通信装置100は、IP(Internet Protocol)電話、TV会議、及び遠隔制御などに用いられる通信アプリケーションを搭載した通信機器である。通信装置100は、伝送路であるLAN104に接続されており、ルータ102を介して外部ネットワークであるWAN105とアクセス可能である。通信装置100の詳細な構成については、後で説明する。
相手装置101は、通信装置100が搭載する通信アプリケーションの対となる機能を搭載した通信機器であって、WAN105に接続されている。通信装置100と相手装置101とは、WAN105及びLAN104のネットワークを介して、どちらか一方の機器から接続要求を送ることで、通信アプリケーション独自の通信処理が始まる。本実施の形態では、通信装置100と相手装置101とには「TV会議端末」用のアプリケーションが搭載されているもの(すなわち、通信システム10は、TV会議システム)として説明する。例えば、通信装置100と相手装置101とは、TV会議の接続及び切断を制御する呼制御機能、映像及び音声の送受信機能、受信した映像及び音声データを復号してディスプレイ又はスピーカに出力する復号機能、カメラ又はマイクから取得した映像及び音声を符号化する符号化機能などを備える。
ルータ102は、キャッシュメモリなどのメモリを備え、ARP(Address Resolution Protocol)キャッシュテーブル121とNAPT(Network Address Port Translation)テーブル122とをメモリに格納し、管理する。
図2Aは、本実施の形態のARPキャッシュテーブル121の一例を示す図である。ARPキャッシュテーブル121は、LAN104に接続されている機器のMACアドレスとIPアドレスとの組(以下、エントリと記載)を管理する管理表である。ARPキャッシュテーブル121には、エントリ毎に、ARPキャッシュテーブル121にエントリを保持する期限も管理する。なお、MACアドレスは、機器に固有の物理アドレスの一例であり、IPアドレスは、ネットワーク上で機器を識別する論理アドレスの一例である。
一方、図2Bは、本実施の形態のNAPTテーブル122の一例を示す図である。NAPTテーブル122は、ポートフォワーディング設定を管理する管理表であり、ポート番号と、プロトコル種別と、フォワード先のアドレス(LAN側アドレス)とを対応づけている。WAN105を経由してルータ102に到着したパケットは、NAPTテーブル122の設定に従って、対応するLAN側の機器に転送される。
図1に戻ると、LAN内機器103は、通信装置100以外にLAN104に接続された他の機器であり、例えば、パーソナルコンピュータ、プリンタなどである。
LAN104は、インターネットなどの外部ネットワークとは異なる伝送路であって、例えば、所定の施設内(一般家庭など)の機器を接続するネットワークである。なお、LAN104は、有線及び無線のいずれでもよい。
WAN105は、インターネットなどの外部ネットワークである。なお、WAN105も、有線及び無線のいずれでもよい。
次に、本実施の形態の通信装置100の詳細な構成について図3を用いて説明する。図3は、本実施の形態の通信装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、通信装置100は、主要処理部201とネットワークデバイス202とを備える。ネットワークデバイス202は、電源制御部203と、送受信部204及び205と、自アドレス記憶部206と、受信パケット解析部207と、応答パケット生成部208と、キャッシュ削除通知部209とを備える。
主要処理部201は、通信装置100の主要な機能を実現する機能部である。通信装置100がTV会議端末の場合、主要処理部201は、OS(Operation System)、IP及びTCP(Transmission Control Protocol)などの通信スタック、TV会議の接続及び切断を制御する呼制御アプリケーション、映像及び音声のエンコーダ及びデコーダなどの主要な機能を全て実行する。
また、主要処理部201は、「通常モード」と「省電力モード」との2つの電力レベルのモード(電力モード)を持つ。具体的には、通常モードは、主要処理部201が通常のTV会議の処理を行うのに充分な電力が供給されている状態(電源オンの状態)である。省電力モードは、電源オフの状態、又は、最低限の電力レベルの状態、すなわち、充分な電力が供給されていない状態である。主要処理部201は、一定時間、TV会議を使用していない期間が継続すると、通常モードから省電力モードへ移行する。主要処理部201は、通常モードで、主要な処理、すなわち、TV会議に必要な処理(通信の接続処理など)を実行する。
ネットワークデバイス202は、パケットの送受信を行う処理部であって、主要処理部201の電力モードが省電力モードの場合にも、起動されている。ただし、より省電力化を図るため、送受信部204及び受信パケット解析部207以外の処理部は起動されていなくてもよい。
電源制御部203は、主要処理部201の電源を制御する機能部である。すなわち、電源制御部203は、主要処理部201の電力モードを変更させる機能部である。主要処理部201の電力モードが通常モードから省電力モードになったタイミングでは、そのタイミングの検知と、キャッシュ削除通知部209へ処理開始の指示を実行する。
一方で、受信パケット解析部207が省電力モードから通常モードへの移行タイミングを検知すると、電源制御部203は、主要処理部201の電力モードを省電力モードから通常モードに移行させる。すなわち、電源制御部203は、主要処理部201に電源を投入する。さらに電源投入後、主要処理部201の起動が完了すると、電源制御部203は応答パケット生成部208に起動完了を示す指示を出力する。なお、主要処理部201の起動が完了するとは、主要処理部201が備える各機能が処理を実行可能な状態になることである。
なお、電源制御部203は、主要処理部201の電力モードが省電力モードであるとき、起動されていなくてもよい。ただし、このとき、受信パケット解析部207が省電力モードから通常モードへの移行タイミングを検知したときに、電源制御部203は起動される必要がある。
送受信部204及び205は、LAN104に接続し、LAN104を介してパケットを送受信する機能部である。ネットワークデバイス202において、主要処理部201の電力モードが通常モードのときには送受信部205が有効になって、送受信部205がパケット送受信の処理を行う。他方で、主要処理部201の電力モードが省電力モードのときには送受信部204が有効になって、送受信部204がパケット送受信の処理を行う。
自アドレス記憶部206は、通信装置100のMACアドレスとIPアドレスとを保持する。以下では、通信装置100のMACアドレスを自MACアドレスと記載し、通信装置100のIPアドレスを自IPアドレスと記載する。
受信パケット解析部207は、送受信部204によって受信された受信パケットを解析する機能部である。主要処理部201の電力モードが省電力モードである場合、受信パケット解析部207は、受信パケットが自MACアドレスを問い合わせる(リクエストする)要求パケット(ARP要求)であるか否かを判定する。受信パケットが自MACアドレスを問い合わせるARP要求である場合、すなわち、ARP要求に含まれる送信先IPアドレスと自IPアドレスとが一致した場合、受信パケット解析部207は、電源制御部203に通常モードへの移行を指示する。
応答パケット生成部208は、受信したARP要求に対する応答である、自MACアドレスを含むARP応答を生成する機能部である。生成したARP応答は、省電力モードから通常モードへの移行が完了したときに、電源制御部203の指示に従って、送受信部204経由でルータ102に送信される。
なお、応答パケット生成部208は、主要処理部201の電力モードが省電力モードであるとき、起動されていなくてもよい。ただし、このとき、電源制御部203又は受信パケット解析部207からの指示を受けて、応答パケット生成部208は起動される必要がある。
キャッシュ削除通知部209は、自MACアドレスが無効になったことを他機器に知らせるための、すなわち、他の機器(ルータ102、LAN内機器103など)が有するキャッシュメモリに格納された、当該通信装置100のMACアドレスを含むエントリを削除させるためのキャッシュ削除パケットを生成する機能部である。主要処理部201が省電力モードに移行する際に、電源制御部203から指示を受け、キャッシュ削除パケットを生成する。生成したキャッシュ削除パケットは、送受信部204を介して、LAN104に接続されている機器(ルータ102、LAN内機器103)に送信される。
次に、図4を用いて、本実施の形態の通信装置100が送受信する3種類のパケットのフォーマットを説明する。図4は、ARPフレームフォーマットを示す図である。
まず、ARP要求は、“Operation”の項目が1のパケットである。受信パケット解析部207は、ARP要求のうち、“送信先IPアドレス(Target Protocol Address)”が自IPアドレスに一致するものを「自MACアドレスを問い合わせるARP要求」として検出する。
ARP応答は、“Operation”の項目が2のパケットである。応答パケット生成部208は、“送信元MACアドレス”、“送信元IPアドレス”の項目に、それぞれ自MACアドレス、自IPアドレスを格納したパケットを生成する。このARP応答を受信したルータ102は、送信元MACアドレスと送信元IPアドレスとを対応付けたエントリをARPキャッシュテーブル121に格納される。
キャッシュ削除パケットは、UnARP(RFC1868:Request For Comments 1868)に規定されるフォーマットで規定されたパケットである。具体的には、“Operation”=2、“送信元IPアドレス”=自IPアドレス、“送信先IPアドレス”=255.255.255.255(IPブロードキャストアドレス)を格納し、“送信元MACアドレス”と“送信先MACアドレス”は格納しない。このキャッシュ削除パケットを受信したルータ102は、送信元IPアドレスに一致するIPアドレスに対応するエントリをARPキャッシュテーブル121から削除する。このように、キャッシュ削除パケットがブロードキャストパケットである場合、ルータ102だけでなく、他のLAN内機器103にも送信される。
続いて、本実施の形態の通信装置100の動作について、図5及び図6を用いて説明する。なお、図5は、主要処理部201の電力モードが「通常モード」である場合の処理シーケンスを示す図である。また、図6は、主要処理部201の電力モードが移行する際の処理シーケンスを示す図である。具体的には、図6は、電力モードが「通常モード」から「省電力モード」へ移行する場合、及び「省電力モード」から「通常モード」へ移行する場合のシーケンスを示している。
まず、図5において、通信装置100及び相手装置101共に電源がオンの状態(通常モード)であるとする。また、ルータ102が管理するNAPTテーブル122(図2B参照)では、ルータ102のWAN側アドレス(グローバルアドレス)宛に受信したパケットのうち、TV会議の接続用パケット(SIP(Session Initiation Protocol)に対応するプロトコル、及びポート番号のパケット)が、通信装置100に転送されるように設定されているものとする。
また、ルータ102が管理するARPキャッシュテーブル121(図2A参照)では、通信装置100に関するエントリが未登録の状態であるとする(S101)。すなわち、ARPキャッシュテーブル121には、通信装置100のIPアドレスとMACアドレスとを対応付けたエントリが存在していない。なお、通信装置100の電力モードは通常モードであるので、送受信部205が有効になっており、送受信部205によって受信されたパケットは主要処理部201に転送される。
ここで、相手装置101がTV会議を始めるために、通信装置100宛(ルータ102のグローバルアドレス宛)に接続要求(SIPのINVITEメッセージ)を送信する(S102)。
ルータ102は、相手装置101からの接続要求のメッセージ(INVITEメッセージ)を受け取った場合、NAPTテーブル122を検索することで、通信装置100宛に転送すべきパケットと判定する。さらに、ARPキャッシュテーブル121を検索することで、通信装置100のエントリが存在しないことが判明するので、ルータ102は、ARP要求を発行する(S103)。なお、ARP要求はブロードキャストパケットなので、LAN104に接続される機器全て(ここでは、通信装置100及びLAN内機器103)が受信する。
ARP要求を受信した通信装置100は、ARP要求を解析し、ARP要求内の“送信先IPアドレス”が自IPアドレスに一致していることから、自分宛と判断し、ルータ102にARP応答を返信する(S104)。なお、このとき、LAN内機器103も同様に、パケット内の“送信先IPアドレス”と自機器のIPアドレスとを比較する。しかし、“送信先IPアドレス”と自機器のIPアドレスとが一致しないため、LAN内機器103はこのARP要求に対して応答しない。
ARP応答を受信したルータ102は、ARP応答内の“送信元MACアドレス”及び“送信元IPアドレス”を元にして、通信装置100のエントリを作成し、ルータ102が管理するARPキャッシュテーブル121に登録する(S105)。
ルータ102は、通信装置100のMACアドレスが判明したので、相手装置101から受け取った接続要求(INVITE)のパケットを通信装置100に転送する(S106)。
通信装置100は、TV電話の接続処理を行い(S107)、相手装置101に接続応答(SIPの200OKメッセージ)を返信する(S108)。返信のパケットはルータ102で中継され、相手装置101まで転送される(S109)。
以上の処理(S101〜S109)により、TV会議の接続が成功したため、相手装置101と通信装置100との間でTV会議の通信、すなわち、映像及び音声のRTP(Real−time Transport Protocol)パケットの送受信が行われる(S110)。
TV会議が終了すると、通信の切断処理を行う。ここでは、相手装置101から切断要求(SIPのBYEメッセージ)が出力された場合について説明する。相手装置101は、通信装置100に向けて切断要求(BYE)を送信する(S111)。なお、相手装置101からの切断要求が送信された時点では、ルータ102のARPキャッシュテーブル121に通信装置100のエントリが存在するため、ルータ102は、ARP要求の送信及びARP応答の受信を行うことなく、切断要求を通信装置100に送信する(S112)。
通信装置100は、切断処理を行い、切断応答(200OK)を相手装置101に送信する。切断応答(200OK)は、ルータ102で中継され(S113)、相手装置101まで転送される(S114)。このようにして、相手装置101と通信装置100とのTV会議の通信は切断される。
以後、ルータ102は、ARPキャッシュテーブル121のキャッシュ登録期限が満了したエントリに対して(転送すべきパケットがなくても)ARP要求を発行して、エントリが有効か否かを確認する。つまり、ARP要求は定期的に発行され、送信される。ARP応答があったエントリに対しては、ARPキャッシュテーブル121にエントリを保存しつづけ、ARP応答がなければ、ARPキャッシュテーブル121から削除する。
通信装置100が通常モードで動作している期間は、ルータ102からのARP要求に対して通信装置100がARP応答を返信する。したがって、通常モードでは、ルータ102のARPキャッシュテーブル121には通信装置100のエントリが存在する状態となり、相手装置101からの接続要求(INVITE)が送信された場合であっても(S115)、ルータ102はARP要求を送信することなく、接続要求を通信装置100に転送する(S116)。以降は、上で説明したように、通信装置100は接続処理を行い(S117)、相手装置101にルータ102を介して接続応答を返信する(S118、S119)。そして、通信装置100と相手装置101との間でTV会議の通信が行われる(S120)。
以上に示すように、通信装置100が通常モードである場合(具体的には、主要処理部201が通常モードである場合)、通信装置100は、相手装置101からの接続要求に基づいて接続処理を行うことで、TV会議用の通信を確立する。
次に、図6を用いて、通信装置100が「通常モード」と「省電力モード」との間を移行する際のシーケンスについて説明する。
図6において、通信装置100の主要処理部201の電力モードは通常モードであり、ルータ102が管理するARPキャッシュテーブル121には通信装置100のエントリが存在する状態とする(S201)。この状態で通信装置100の主要処理部201は、TV会議の最後の通信切断から所定時間が経過すると、省電力モードへの移行を決定する(S202)。
通信装置100の電源制御部203は、主要処理部201の電源が切断される(すなわち、省電力モードへ移行される)タイミングを検知し、キャッシュ削除通知部209にキャッシュ削除パケットの通知を指示する。キャッシュ削除通知部209は、送受信部204を介してキャッシュ削除パケットを送信する(S203)。このとき、通信装置100の電源制御部203は、省電力モードへの移行に伴い、送受信部205を無効にすることで送受信部205に受信パケットが経由されないようにしておく。
ルータ102は、キャッシュ削除パケットを受信すると、管理しているARPキャッシュテーブル121から通信装置100のエントリを削除する(S204)。
通信装置100の主要処理部201の電力モードが省電力モードである場合に、相手装置101が通信装置100宛の接続要求(INVITE)を送信すると(S205)、ルータ102が管理するARPキャッシュテーブル121には通信装置100のエントリが存在しないため、ルータ102からLAN104に接続された機器(通信装置100とLAN内機器103)に向けてARP要求を発行する(S206)。
通信装置100の送受信部204は、ARP要求を受け取り、受け取ったARP要求を受信パケット解析部207に伝送する。受信パケット解析部207は、ARP要求に含まれる送信先IPアドレスが自IPアドレスに一致するか否かを判定し、一致している場合には、受け取ったARP要求は自MACアドレスを問い合わせるARP要求であると判断し、電源制御部203に対して通常モードへの移行を指示する。電源制御部203は、主要処理部201の電力モードを通常モードに移行させ、主要処理部201の起動完了を待つ(S207)。
主要処理部201の起動(通常モードへの移行)が完了し、他機器との通信が可能になった時点で、電源制御部203は応答パケット生成部208に指示し、ARP応答をルータ102に送受信部204を介して送信させる(S208)。また、送受信部205を起動(有効)し、以後のパケット処理を主要処理部201が実行するように経路を変更する。
ARP応答を受信したルータ102は、ARPキャッシュテーブル121に通信装置100のエントリを登録するため、以後、図5に示す接続処理と同様にして相手装置101と通信装置100の間の接続が成功し(S209〜S212)、TV会議の通信が開始する(S213)。
以上のように、本実施の形態の通信装置100によれば、省電力モードに移行する際にルータ102のARPキャッシュテーブル121に格納された通信装置100のエントリを削除しておくので、通信装置100宛のパケットが到着した時点でルータ102が必ずARP要求を発行する状態になる。
従来は、ARPキャッシュテーブル121上のエントリの有無に依存するため、通信装置100宛のパケットとARP要求の発行とは一対一に対応しない。したがって、従来では、通信装置100の主要処理部201の電力モードが省電力モードである場合に、通信装置100宛のパケットが通信装置100に送信されるおそれがある。省電力モードのときに送信されたパケットは、正しく受信できないため、TV会議などの処理を実行することができない。
これに対して、本実施の形態の通信装置100によれば、ARP要求をトリガ(相手装置101が接続要求を発生させたタイミング)として主要処理部201を通常モードに移行するため、相手装置101及びルータ102には(省電力に伴う)特殊な機能を追加することなく、通信装置100の電力モードを制御できる。
また、ルータ102は、ARPキャッシュテーブル121に格納されているエントリが有効であるかを判断するために、定期的にARP要求を発行する。したがって、単にARP要求をトリガとして主要処理部201を起動させただけでは、必要のないときにまで主要処理部201が通常モードに移行され、電力を消費してしまう。
これに対しても、本実施の形態の通信装置100によれば、主要処理部201が省電力モードに移行する際に、キャッシュ削除パケットを他の機器に送信することで、キャッシュ削除パケットを受信した機器のキャッシュメモリに格納されたエントリを削除することができる。このため、必要のないとき、例えば、処理すべきパケットが送られていないときには、主要処理部201が通常モードに移行されてしまうことを防ぐことができ、より省電力化を図ることができる。
また、従来用いられていたWOLのマジックパケットは、電源起動を相手に要求するだけ(通知型)のメッセージであって、要求/応答型のメッセージではない(通信相手からの応答を期待しないメッセージである)。したがって、リクエスト端末側は、起動する被制御端末の電源起動が完了したかどうかを確認する術がないまま、次のパケット(本来の接続用のパケット)を送信しなければならない。起動する被制御端末側では、電源起動中に到着したパケットを漏れなく受信できる保証がないため、一部パケットはロスして(廃棄されて)しまう場合がある。接続用のパケットがロスした場合には、次の再送タイミングまで処理が遅れる、又は、接続自体に失敗するという問題が発生していた。
これに対して、本実施の形態の通信装置100によれば、主要処理部201の起動(通常モードへの移行)が完了したタイミング(他機器との通信が可能になった後)にARP応答を送信する。これにより、相手装置101からのパケット送信をルータ102でブロックすることができるため、電力モードの移行中に受信したパケットのロスを防止することができる。
以上、本発明の通信装置及び通信装置の遠隔制御方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を当該実施の形態に施したものも、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、本実施の形態において、同一ネットワーク機器のARPキャッシュテーブルを削除するためのキャッシュ削除通知として、UnARPのパケットを用いたが、このフォーマットに限定されるわけではない。他の機器にARPキャッシュを削除させるためのパケットであれば別のフォーマットでもよく、例えば、UnARPの代わりにGARP(Gratuitous ARP)のフォーマットを用いてもよい。
なお、GARPは、同一ネットワーク機器のARPキャッシュテーブルの更新又は、自分のIPアドレスの重複検知に用いられるARPパケットである。GARPのフォーマットは、“送信元IPアドレス”と“送信先IPアドレス”とが同じであることが特徴である。GARPのフォーマットを用いたARP要求の場合も、“送信元IPアドレス”(“送信先IPアドレス”と一致)と“送信元MACアドレス”とが同一ネットワーク機器のARPキャッシュエントリに登録される。
また、本実施の形態において、省電力モードから通常モードへ遷移するための「自MACアドレスを問い合わせるARP要求」の検出条件を、「“送信先IPアドレス”が自IPアドレスに一致するARP要求」と説明したが、この検出条件に限定されるわけではない。厳密には、この条件では、重複検知目的のGARPも検出してしまうため、必要でないときにまで通常モードに移行してしまうことが起こりうる。したがって、例えば、GARPフォーマットを用いたARP要求の場合を排除した条件を使ってもよい。その場合、省電力モードでの受信したARP要求がGARPフォーマットを用いていた場合の処理として、GARPの応答送信とARPキャッシュのクリアとが追加で必要になる。
また、本実施の形態において、アドレス解決のプロトコルとして、IPv4アドレスから物理アドレスを決定するための標準的なARPプロトコルで説明したが、IPv6アドレスのネットワークでも同様の処理が可能である。例えば、IPv6で標準的なNDP(Neighbor Discovery Protocol)が使用可能である。
また、本実施の形態において、主要処理部201が通常モードから省電力モードに移行する条件として、最後にTV会議を行ってからの経過時間が所定の値を越えたときとしたが、この条件に限定されない。例えば、ユーザからの指示に基づいて省電力モードへの移行を決定してもよい。
また、逆に、主要処理部201が省電力モードから通常モードに移行する条件として、「自MACアドレスを問い合わせるARP要求を受信したとき」と説明したが、この条件にローカル制御の条件を追加してもよい。例えば、ユーザからの直接的な指示(通信装置100の接続ボタンを押下して、相手装置101への接続を指示するなど)、又は、通信装置100内で予め設定されたタイマ時刻の満了をトリガに通常モードへの移行を決定してもよい。この場合は、ARP要求を受信したわけではないので、応答パケット生成部208によるARP応答の生成と送受信部204による送信処理とは不要である。
また、省電力モードでは、主要処理部201の電源を完全にオフしなくてもよい。例えば、電源レベルを通常より下げるという方法でもよい。
また、本実施の形態では、主要処理部201は、TV会議に必要な処理を行うとしたが、IP電話などの他の通信処理を行ってもよい。あるいは、通信処理ではなく、他のアプリケーション(例えば、映像を表示させる機能など)を行ってもよい。
また、本発明は、上述したように、通信装置及び通信装置の遠隔制御方法として実現できるだけではなく、本実施の形態の通信装置の遠隔制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現してもよい。また、当該プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体として実現してもよい。さらに、当該プログラムを示す情報、データ又は信号として実現してもよい。そして、これらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネットなどの通信ネットワークを介して配信されてもよい。
また、本発明は、通信装置を構成する構成要素の一部又は全部を、1個のシステムLSIから構成してもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM及びRAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。
本発明の通信装置及び通信装置の遠隔起動方法は、例えば、TV会議端末及びTV会議システムなどに利用することができる。
本実施の形態の通信装置を含む通信システムの構成の一例を示す図である。 本実施の形態のARPキャッシュテーブルの一例を示す図である。 本実施の形態のNAPTテーブルの一例を示す図である。 本実施の形態の通信装置の構成の一例を示す図である。 本実施の形態のARPフレームフォーマットを示す図である。 本実施の形態の通信装置の主要処理部の電力モードが「通常モード」である場合の処理シーケンスを示す図である。 本実施の形態の通信装置の主要処理部の電力モードが移行する際の処理シーケンスを示す図である。
10 通信システム
100 通信装置
101 相手装置
102 ルータ
103 LAN内機器
104 LAN
105 WAN
121 ARPキャッシュテーブル
122 NAPTテーブル
201 主要処理部
202 ネットワークデバイス
203 電源制御部
204、205 送受信部
206 自アドレス記憶部
207 受信パケット解析部
208 応答パケット生成部
209 キャッシュ削除通知部

Claims (7)

  1. 伝送路を介して接続された他の機器から中継装置を介して送信されたパケットに基づいて電源を制御する通信装置であって、
    前記通信装置の主要な処理を実行するのに充分な電力が供給されている通常モードと、前記充分な電力が供給されていない省電力モードとの2つの電力モードを有し、前記通常モードで前記主要な処理を実行する主要処理部と、
    前記伝送路を介してパケットを受信する受信部と、
    前記主要処理部の電力モードが前記省電力モードである場合に、前記受信部によって受信された受信パケットが前記通信装置に固有の物理アドレスを問い合わせる要求パケットであるか否かを判定する受信パケット解析部と、
    前記受信パケット解析部によって前記受信パケットが前記要求パケットであると判定された場合、前記主要処理部の電力モードを前記省電力モードから前記通常モードに移行させる電源制御部と、
    少なくとも前記中継装置が有するキャッシュメモリに格納された前記通信装置に固有の物理アドレスを含むエントリを削除させるためのキャッシュ削除パケットを生成するキャッシュ削除通知部と、
    前記主要処理部の電力モードが前記通常モードから前記省電力モードに移行されるときに、前記キャッシュ削除通知部によって生成されたキャッシュ削除パケットを前記中継装置に送信する送信部とを備える
    通信装置。
  2. 前記通信装置は、さらに、
    前記受信パケット解析部によって前記受信パケットが前記要求パケットであると判定された場合、前記要求パケットに対する応答である、前記物理アドレスを含む応答パケットを生成する応答パケット生成部を備え、
    前記送信部は、さらに、前記主要処理部の電力モードが前記省電力モードから前記通常モードへの移行が完了した後に、前記応答パケット生成部によって生成された応答パケットを前記中継装置に送信する
    請求項1記載の通信装置。
  3. 前記要求パケットは、ARP(Address Resolution Protocol)要求パケットであり、
    前記応答パケットは、ARP応答パケットであり、
    前記キャッシュ削除パケットは、UnARP(Unsolicited ARP)パケット又はGARP(Gratuitous ARP)パケットである
    請求項2記載の通信装置。
  4. 前記主要処理部は、前記他の機器との間で通信の接続及び切断を制御する呼制御処理と、前記伝送路を介して前記他の機器から送信された映像データ及び音声データを復号する復号処理と、映像データ及び音声データを符号化して前記他の機器に送信する符号化処理とを前記主要な処理として実行する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 伝送路を介して接続された他の機器から中継装置を介して送信されたパケットに基づいて電源を制御する通信装置の遠隔起動方法であって、
    前記通信装置は、主要な処理を実行するのに充分な電力が供給されている通常モードと、前記充分な電力が供給されていない省電力モードとの2つの電力モードを有し、前記通常モードで前記主要な処理を実行する主要処理部を備え、
    前記遠隔起動方法は、
    前記伝送路を介してパケットを受信する受信ステップと、
    前記主要処理部の電力モードが前記省電力モードである場合、前記受信ステップで受信された受信パケットが前記通信装置に固有の物理アドレスを問い合わせる要求パケットであるか否かを判定する受信パケット解析ステップと、
    前記受信パケット解析ステップで前記受信パケットが前記要求パケットであると判定された場合、前記主要処理部の電力モードを前記省電力モードから前記通常モードに移行させる電源制御ステップと、
    少なくとも前記中継装置が有するキャッシュメモリに格納された前記通信装置に固有の物理アドレスを含むエントリを削除させるためのキャッシュ削除パケットを生成するキャッシュ削除通知ステップと、
    前記主要処理部の電力モードが前記通常モードから前記省電力モードに移行されるときに、前記キャッシュ削除通知ステップで生成されたキャッシュ削除パケットを前記中継装置に送信する送信ステップとを含む
    通信装置の遠隔起動方法。
  6. 通信装置の主要な処理を実行するのに充分な電力が供給されている通常モードと、前記充分な電力が供給されていない省電力モードとの2つの電力モードを有し、前記通常モードで前記主要な処理を実行する主要処理部の電力モードを、伝送路を介して接続された他の機器から中継装置を介して送信されたパケットに基づいて制御する集積回路であって、
    前記伝送路を介してパケットを受信する受信部と、
    前記主要処理部の電力モードが前記省電力モードである場合に、前記受信部によって受信された受信パケットが前記通信装置に固有の物理アドレスを問い合わせる要求パケットであるか否かを判定する受信パケット解析部と、
    前記受信パケット解析部によって前記受信パケットが前記要求パケットであると判定された場合、前記主要処理部の電力モードを前記省電力モードから前記通常モードに移行させる電源制御部と、
    少なくとも前記中継装置が有するキャッシュメモリに格納された前記通信装置に固有の物理アドレスを含むエントリを削除させるためのキャッシュ削除パケットを生成するキャッシュ削除通知部と、
    前記主要処理部の電力モードが前記通常モードから前記省電力モードに移行されるときに、前記キャッシュ削除通知部によって生成されたキャッシュ削除パケットを前記中継装置に送信する送信部とを備える
    集積回路。
  7. 伝送路を介して接続された他の機器から中継装置を介して送信されたパケットに基づいて電源を制御する通信装置の遠隔起動方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記通信装置は、主要な処理を実行するのに充分な電力が供給されている通常モードと、前記充分な電力が供給されていない省電力モードとの2つの電力モードを有し、前記通常モードで前記主要な処理を実行する主要処理部を備え、
    前記遠隔起動方法は、
    前記伝送路を介してパケットを受信する受信ステップと、
    前記主要処理部の電力モードが前記省電力モードである場合、前記受信ステップで受信された受信パケットが前記通信装置に固有の物理アドレスを問い合わせる要求パケットであるか否かを判定する受信パケット解析ステップと、
    前記受信パケット解析ステップで前記受信パケットが前記要求パケットであると判定された場合、前記主要処理部の電力モードを前記省電力モードから前記通常モードに移行させる電源制御ステップと、
    少なくとも前記中継装置が有するキャッシュメモリに格納された前記通信装置に固有の物理アドレスを含むエントリを削除させるためのキャッシュ削除パケットを生成するキャッシュ削除通知ステップと、
    前記主要処理部の電力モードが前記通常モードから前記省電力モードに移行されるときに、前記キャッシュ削除通知ステップで生成されたキャッシュ削除パケットを前記中継装置に送信する送信ステップとを含む
    プログラム。
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