JP2009282583A - 硬貨取扱装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】硬貨受入部1と回転円盤25と検知部34とを備え、硬貨受入部1の上部を覆う蓋材2を設け、蓋材2は硬貨投入口3と、硬貨投入口3から下方に向かって傾斜するガイド面4とを備えると共に、ガイド面4に異物を落下させる複数の異物除去穴4aを設け、かつガイド面4の下方に異物除去穴4aから落下した異物を集積する異物受け部5を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
図1、図2において、1は硬貨受入部であり、上部が開放されていると共に、その開放された上部に投入された硬貨を後述する入金搬送路27へと繰出すための回転円盤25(繰出部)を底部側に配して構成され、後述する自動釣銭機10の硬貨入出金部11に投入される硬貨を受入れるものである。本実施例では硬貨受入部1の上部の開口を覆うように蓋材2が取り付けられている。
硬貨投入口3は、その開口の大きさが投入される最小径の硬貨の径よりも小さい幅で形成されることで、立てた状態の硬貨のみが投入可能でかつ、横向きの状態にした硬貨は投入ができないようになっている。
4はガイド面であり、硬貨投入口3から下方に向かって傾斜し、回転円盤25上方へと延びる傾斜面であって、投入された硬貨がその斜面を転がり回転円盤25上に落下するようにすることで、硬貨を硬貨投入口3から回転円盤25へと案内する。
5は異物受け部であり、ガイド面4の下方を覆うように構成されており、異物除去穴4aから落下した異物を受止めて集積する。
なお、ガイド面4は蓋材2から取り外し可能となっており、蓋材2を硬貨受入部1から取り外してから、ガイド面4を蓋材2から取り外すことで異物受け部5に集積した異物が除去できるようになる。
図3は実施例1の自動釣銭機を示す外観斜視図である。
図3において、10は自動釣銭機であり、紙幣および硬貨の入出金処理を行うものである。
また、自動釣銭機10は、硬貨の入出金を行うための硬貨入出金部11と、紙幣の入出金を行うための紙幣入出金部12とによって構成されている。
14は硬貨出金口であり、出金する硬貨を蓄積する出金口である。硬貨の釣銭が必要なときは硬貨入出金部11内に収納された硬貨をこの硬貨出金口14に払い出す。
16は紙幣入出金口であり、入金する紙幣を投入する紙幣投入口および出金する紙幣を蓄積する出金口である。この紙幣入出金口16に投入された紙幣は紙幣入出金部12内に引き込まれて金種別に振り分けて図示しない紙幣収納庫に収納される。
18は表示操作部であり、液晶ディスプレイ等の表示部とその表示部上に配されたタッチパネル等の操作部とからなり、操作者への操作案内を表示する他、操作者による入力操作等を受け付ける。
図4において、20は制御部であり、記憶部21に格納された制御プログラムに従って自動釣銭機10の各部を制御して各種処理を遂行する。
21は記憶部であり、制御プログラムを格納する他、制御部20による処理結果を記憶する。
I/Oポート22は、表示操作部18と接続して、制御部20からの画面表示等の動作指示等を表示操作部18に伝える他、顧客の操作によるタッチパネルの入力信号を制御部20に伝える。
I/Oポート24は、紙幣入出金部12が備えるモータやソレノイド等の駆動源や各種センサ等に接続し、制御部20からの紙幣の入出金に関する動作指示を紙幣入出金部12に伝える。
図5は硬貨入出金部を示す概略構成図であり、(a)は上断面を示し、(b)は側断面を示す。
図5において、25は回転円盤であり、回転によって硬貨投入口3に投入された硬貨を分離して入金搬送路27に繰出す。
26は硬貨センサであり、回転円盤25上に落下する硬貨を検知する発光部と受光部を有する光学式等のセンサであり、投入された硬貨によって発光部の光が遮られることで硬貨の検知を行う。なお、硬貨センサ26で硬貨を検知することで、回転円盤25が回転するように設定されているものとする。
搬送面28は、その搬送方向に沿って金種ごとの硬貨の径に合う大きさに開く複数の選別孔30を設けている。
31a〜31fは金種別収納庫であり、硬貨を金種ごとに収納する収納庫であり、選別孔30の大きさに応じて1円、50円、5円、100円、10円、500円の硬貨がそれぞれの収納庫に落下し、入金された硬貨を金種ごとに収納する。
33は入金リジェクト部であり、図示しない硬貨の真偽を鑑別する鑑別部で鑑別したリジェクト硬貨を収納し、前記硬貨リジェクト口15を取り付けていることで収納したリジェクト硬貨の係員による取り出しが可能となる。
上述した構成において、投入される硬貨に異物が含まれていた場合の異物の除去について説明する。
硬貨投入口3に投入された硬貨は、ガイド面4を転がり落ちて回転円盤25上に落下する。
回転円盤25が回転することで、回転円盤25上にある硬貨は入金搬送路27に繰出され、その入金搬送路27によって搬送される。
入金搬送路27の選別孔30の内、その径に合った選別孔30で落下してその下方に配された金種別収納庫31a〜31fの何れか1つに収納される。
そして、自動釣銭機10を取扱う係員は、蓋材2を硬貨受入部1から取り外し、その蓋材2からガイド面4を取り外して異物受け部5に集積した異物を除去する。
以上説明したように、本実施例では、硬貨受入部に着脱可能な蓋材を装着することで、蓋材の投入口に設けた異物除去穴によって硬貨と共に異物が投入されてしまった場合でも、その異物が異物除去穴から落下して異物受け部に集積するので、異物が検知部に残留することで、硬貨の繰出しの有無が検知できなくなる等の障害の発生を防止できる。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、本実施例の蓋材40には上記実施例1の構成に加えセンサ遮蔽部41と、板バネ等によってなるバネ材42を取り付けている。
このように構成することにより、センサ遮蔽部41の遮蔽材41aは、硬貨センサ26の光軸から離れた位置、つまり遮光しない位置に退避し、係員によりレバー41bが押下されたときにバネ材42が撓み、レバー41bの押下に連動して遮蔽材41aが下降する。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1の効果に加えて、センサ遮蔽部を設けて、係員がそのセンサ遮蔽部のレバーを押下して、遮蔽材を下降させることで強制的に回転円盤を回転させることが可能となる。即ち、回転円盤の回転指令を硬貨の有無に関わらず出力することになるので、硬貨を投入したにもかかわらず硬貨センサによる検知がうまくいかずに回転円盤が回転せずに、硬貨が回転円盤上に残ったままとなってしまうことを防止することができる。
図7は実施例3の蓋材を示す説明図であり、(a)は上方から見た斜視図、(b)は側断面図を示している。
なお、本実施例の硬貨投入口60は、上記実施例1の硬貨投入口3のような立てた状態の硬貨の投入だけに限定するように開口しているものではなく、硬貨を横向きにして投入できる程度の広さで開口しているものとなっている。
また傾斜部45は、上記実施例1において説明した異物除去穴4aを複数備えているものとする。
上記の構成の作用について説明する。
図8は硬貨が滑り落ちる様子を示す説明図であり、(a)は硬貨が傾斜部から傾斜面へと滑り落ちる様子を示し、(b)は硬貨がガイド面から滑り落ちる様子を示している。
このとき補助ガイド面47側に投入されてしまった硬貨については、図8(a)に示すように補助ガイド面47に沿ってガイド面4へと滑り落ちていく。
滑り落ちてガイド面4に達した硬貨は、図8(b)に示すように補助ガイド面47に寄りかかるように傾いてガイド面4に沿って滑り落ちていく。
また異物が硬貨上に乗ったまま投入された場合は、硬貨が補助ガイド面47に寄りかかるように傾くことから、異物は硬貨からガイド面4および補助ガイド面47に落ちて異物除去穴4aを通って異物受け部50に集積される。
また、補助ガイド面を設けたことによって、硬貨を横向きにして投入してもその硬貨は補助ガイド面に寄りかかった状態で傾くので、硬貨の上に異物が乗っていても、その異物は傾いた硬貨から傾斜部の上に落ちてさらに異物除去穴から異物受け部に落下するようになり、硬貨の投入する向きを規制する必要が無くなるという効果が得られる。
図9は実施例4の蓋材を示す説明図であり、(a)は斜視図を示し、(b)は側面図を示している。
図9において、6はスペーサであり、環状に形成されると共に硬貨受入部1の上部全周に亘って脱着可能に取り付けられるように形成され、蓋材2と硬貨受入部1との間に取り付けるものであって、これによりセンサ遮蔽部41の遮蔽材41aやガイド面4を回転円盤25から離して回転円盤25上方の空間を広くするためのものである。
なお、上記各実施例においては、POSレジスタと接続する自動釣銭機を例に説明したが、これに限るものではなく、銀行等の金融機関で使用される窓口端末(自動テラー現金預払機)等の金融機関の係員が窓口取引で用い、現金を取扱う端末に適用してもよい。
2、40 蓋材
3、60 硬貨投入口
4 ガイド面
4a 異物除去穴
5、50 異物受け部
6 スペーサ
10 自動釣銭機
11 硬貨入出金部
12 紙幣入出金部
14 硬貨出金口
15 硬貨リジェクト口
16 紙幣入出金口
17 紙幣回収カセット
18 表示操作部
20 制御部
21 記憶部
22、23、24 I/Oポート
25 回転円盤
26 硬貨センサ
27 入金搬送路
28 搬送面
29 搬送ベルト
30 選別孔
31a〜31f 金種別収納庫
32 出金搬送路
33 入金リジェクト部
34 検知部
35 POSレジスタ
41 センサ遮蔽部
41a 遮蔽材
41b レバー
42 バネ材
45 傾斜部
47 補助ガイド面
Claims (6)
- 上部が開放された硬貨受入部と、該硬貨受入部の底部側に配されていて前記硬貨受入部内の硬貨を繰出口から繰出す繰出部と、該繰出部によって繰出された硬貨を検知する検知部とを備えた硬貨取扱装置において、
前記硬貨受入部の上部を覆う蓋材を設け、
該蓋材は、硬貨を投入する硬貨投入口と、該硬貨投入口から下方に向かって傾斜するガイド面とを備えると共に、そのガイド面に異物を落下させる複数の異物除去穴を設け、かつ前記ガイド面の下方に前記異物除去穴から落下した異物を集積する異物受け部を備えることを特徴とする硬貨取扱装置。 - 請求項1に記載の硬貨取扱装置において、
前記硬貨投入口は、取扱う最小径の硬貨の径よりも小さい幅としたことを特徴とする硬貨取扱装置。 - 請求項1に記載の硬貨取扱装置において、
前記ガイド面の両側に所定の傾斜をなすように上方に曲折させた補助ガイド面を設けたことを特徴とする硬貨取扱装置。 - 請求項1、請求項2または請求項3に記載の硬貨取扱装置において、
前記蓋材を、前記硬貨受入部の上部の全周に亘るスペーサを介して前記硬貨受入部に取り付けたことを特徴とする硬貨取扱装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の硬貨取扱装置において、
前記硬貨投入部に投入された硬貨を検知するためのセンサを有し、
前記硬貨投入部近傍に前記センサを作動させるセンサ被検知部材を設けたことを特徴とする硬貨取扱装置。 - 請求項5に記載の硬貨取扱装置において、
前記センサ被検知部材は、前記硬貨受入部内に設けると共に、前記蓋材にレバーを備え、
前記レバーが押下されたとき、前記センサ被検知部材が前記センサを検知させることを特徴とする硬貨取扱装置。
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