JP2009282293A - 可撓性部材、及びその可撓性部材を有する像加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】記録材Pが担持する画像tを加熱する像加熱装置に用いられる可撓性部材13であって、基層13aと、前記基層上に設けられている離型層13bと、を有し、前記基層と前記離型層の材料が樹脂からなる厚さ20μm以上100μm以下、外径15mm以上45mm以下のエンドレスの細長い可撓性部材において、剛性を示す指標として、前記可撓性部材の長手方向の全面にわたって、板状の荷重部材30により、前記可撓性部材の直径方向に荷重(0.7gf/mm)を与えたときの荷重方向歪みγTを0.70以上とする。屈曲強度を示す指標として、前記可撓性部材を切り取りとった試験片でJIS−P8115に準じてMIT試験を行い、破断までの折り曲げ回数(耐折回数)を4000以上とする。
【選択図】図3
Description
前記可撓性部材の剛性を示す指標として、前記可撓性部材の長手方向の全面にわたって、板状の荷重部材により、前記可撓性部材の直径方向に荷重(0.7gf/mm)を与えたとき、式(1)
荷重方向歪みγT=φT/φ (1)
〔ただし、φは、荷重を与える前の可撓性部材の直径(mm)であり、φTは、荷重を与えたときの荷重方向の可撓性部材の径(mm)である。〕で表わされる荷重方向歪みγTが0.70以上であり、
かつ、前記可撓性部材の屈曲強度を示す指標として、前記可撓性部材を切り取りとった試験片でJIS−P8115に準じてMIT試験を行い、破断までの折り曲げ回数(耐折回数)が4000以上である特性を有することを特徴とする。
前記可撓性部材は、少なくとも、基層と、前記基層上に設けられている離型層と、を有し、前記基層と前記離型層の材料が樹脂からなる厚さ20μm以上100μm以下、外径15mm以上45mm以下のエンドレスの細長い可撓性部材であり、前記可撓性部材の剛性を示す指標として、前記可撓性部材の長手方向の全面にわたって、板状の荷重部材により、前記可撓性部材の直径方向に荷重(0.7gf/mm)を与えたとき、式(1)
荷重方向歪みγT=φT/φ (1)
〔ただし、φは、荷重を与える前の可撓性部材の直径(mm)であり、φTは、荷重を与えたときの荷重方向の可撓性部材の径(mm)である。〕で表わされる荷重方向歪みγTが0.70以上であり、
かつ、前記可撓性部材の屈曲強度を示す指標として、前記可撓性部材を切り取りとった試験片でJIS−P8115に準じてMIT試験を行い、破断までの折り曲げ回数(耐折回数)が4000以上である特性を有することを特徴とする。
(1)画像形成装置例
図1は本発明に係る可撓性部材を有する像加熱装置を加熱定着装置として搭載する画像形成装置の一例の構成模式図である。この画像形成装置は電子写真方式のレーザープリンタであって、ホストコンピュータなどの外部装置(不図示)より入力する画像情報に応じた画像を記録材に形成する。
以下の説明において、加熱定着装置及び加熱定着装置を構成する部材に関し、長手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と直交する方向である。また長手方向とは定着フィルの回転方向に直交する方向でもある。短手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と平行な方向である。幅とは短手方向の寸法である。記録材に関し、幅方向とは記録材の面において記録材搬送方向と直交する方向である。幅とは幅方向の寸法である。
図3は定着フィルム13の横断側面模式図である。
図4はヒータ11の一例の構成模式図である。
ヒータホルダ12は横断面略樋型形状をしており、ヒータホルダ12の下面の幅方向中央にヒータホルダ12の長手方向に沿って凹溝12aが設けられている。この凹溝12aには、ヒータ11の基板11aが保護摺動層11cを下向きにして保持させてある。このヒータホルダ12は、後述するニップ部Nと反対方向への放熱を防ぐために断熱部材で構成されている。ヒータホルダ12の材料として、例えば液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等が用いられている。ヒータホルダ12には定着フィルム13が余裕をもってルーズに外嵌されている。そしてそのヒータホルダ12はヒータホルダ12の長手方向両端部が装置フレーム(不図示)に保持されている。
加圧ローラ20は、丸軸状の芯金21と、芯金21の外周面上にローラ状に設けられている弾性層22と、弾性層22の外周面上に設けられている離型層23と、を有する。弾性層22の材料としては、シリコンゴムやフッ素ゴムなどの耐熱ゴム、或いはシリコンゴムを発泡したものが用いられている。離型層23の材料としては、PRF、PTFE、FEPなどが用いられている。この加圧ローラ20は、ヒータホルダ21の下面においてヒータ11と対向するようにヒータホルダ21と並列に配されている。そして芯金21の長手方向両端部が装置フレームに軸受(不図示)を介して回転自在に保持されている。そしてその軸受を加圧ばねなどの加圧部材(不図示)によりヒータ11の幅方向中心に向けて付勢し加圧ローラ20の外周面(表面)を定着フィルム13を介してヒータ11の保護摺動層11cの表面に加圧している。これにより加圧ローラ20の弾性層22を弾性変形させ定着フィルム13表面と加圧ローラ20表面との間に所定幅のニップ部(定着ニップ部)Nを形成している。つまり、加圧ローラ20はヒータ11と定着フィルム13を挟むことによってニップ部Nを形成している。
図5はニップ部Nとニップ部N部付近の横断側面拡大図である。
樹脂材料を用いた定着フィルム13では、剛性が弱いため、以下に示すような問題が発生する可能性がある。
荷重方向歪みγT=φT/φ (1)
である。ただし、φは、荷重を与える前の定着フィルム13の径(mm)であり、φTは、荷重を与えたときの荷重方向の定着フィルム13の径(mm)である。
×:定着フィルムに破れ発生等の異常あり。
定着フィルムの厚さ、フィラー量と歪みγT、屈曲強度の相関を明確にするために、定着フィルムの厚さ、フィラー量以外の条件を揃えて比較を行った。
歪みγTの測定結果を表2、及び図9に示す。
定着フィルムの厚さ、フィラー量を変えた時の屈曲強度測定を行った。定着フィルムの厚さとフィラー量以外は同じ条件で行った。定着フィルムの外径は24mm、長さは230mmである。定着フィルムの基層はポリイミドからなり、その基層の外周面上に離型層としてPFAが成形されているものを使用した。定着フィルムの厚さは70、80μmであり、フィラー量は[1]、[2]、[3]の3種類ある。そのフィラー量の関係は比較例1と同じである。そしてそれぞれの厚さの定着フィルムについて屈曲強度の測定を行った。
Claims (2)
- 記録材が担持する画像を加熱する像加熱装置に用いられる可撓性部材であって、少なくとも、基層と、前記基層上に設けられている離型層と、を有し、前記基層と前記離型層の材料が樹脂からなる厚さ20μm以上100μm以下、外径15mm以上45mm以下のエンドレスの細長い可撓性部材において、
前記可撓性部材の剛性を示す指標として、前記可撓性部材の長手方向の全面にわたって、板状の荷重部材により、前記可撓性部材の直径方向に荷重(0.7gf/mm)を与えたとき、式(1)
荷重方向歪みγT=φT/φ (1)
〔ただし、φは、荷重を与える前の可撓性部材の直径(mm)であり、φTは、荷重を与えたときの荷重方向の可撓性部材の径(mm)である。〕で表わされる荷重方向歪みγTが0.70以上であり、
かつ、前記可撓性部材の屈曲強度を示す指標として、前記可撓性部材を切り取りとった試験片でJIS−P8115に準じてMIT試験を行い、破断までの折り曲げ回数(耐折回数)が4000以上である特性を有することを特徴とする可撓性部材。 - 加熱体と、前記加熱体と接触しつつ移動する可撓性部材と、前記加熱体と前記可撓性部材を挟むことによってニップ部を形成するバックアップ部材と、を有し、前記ニップ部で画像を担持する記録材を挟持搬送しつつ画像を加熱する像加熱装置において、
前記可撓性部材は、少なくとも、基層と、前記基層上に設けられている離型層と、を有し、前記基層と前記離型層の材料が樹脂からなる厚さ20μm以上100μm以下、外径15mm以上45mm以下のエンドレスの細長い可撓性部材であり、
前記可撓性部材の剛性を示す指標として、前記可撓性部材の長手方向の全面にわたって、板状の荷重部材により、前記可撓性部材の直径方向に荷重(0.7gf/mm)を与えたとき、式(1)
荷重方向歪みγT=φT/φ (1)
〔ただし、φは、荷重を与える前の可撓性部材の直径(mm)であり、φTは、荷重を与えたときの荷重方向の可撓性部材の径(mm)である。〕で表わされる荷重方向歪みγTが0.70以上であり、
かつ、前記可撓性部材の屈曲強度を示す指標として、前記可撓性部材を切り取りとった試験片でJIS−P8115に準じてMIT試験を行い、破断までの折り曲げ回数(耐折回数)が4000以上である特性を有することを特徴とする像加熱装置。
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Citations (4)
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---|---|---|---|---|
JPH07110632A (ja) * | 1993-10-08 | 1995-04-25 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 定着用ベルト |
JPH1010893A (ja) * | 1996-06-20 | 1998-01-16 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 定着用ベルト及び定着装置 |
JP2006267626A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Yuka Denshi Co Ltd | 画像形成装置用エンドレスベルト及び画像形成装置 |
JP2007183686A (ja) * | 2007-04-09 | 2007-07-19 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
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2008
- 2008-05-22 JP JP2008134195A patent/JP2009282293A/ja active Pending
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