JP4273032B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真記録技術や静電記録技術等の記録技術を用いた複写機やプリンタ等の画像形成装置に関し、特に加熱定着後の記録材の温度を検知する温度検知手段を有する画像形成装置に関する。
電子写真記録技術や静電記録技術等の記録技術を用いた複写機やプリンタ等の画像形成装置では、記録材に形成されたトナー像を加熱定着する定着器が搭載されている。そして、画像の良好な定着性を確保するために様々な工夫が施されている。
その一つとして、加熱定着後の記録材の温度を検知して定着器の制御目標温度等へフィードバックするものも提案されている(例えば、特許文献1〜9参照)。
例えば、図10は非接触式センサを用いて加熱定着後の記録材の温度検出を行う加熱定着装置の一例である。この加熱定着装置では、定着ニップ下流側に赤外線センサなどの非接触式センサ20が設置されており、記録材の温度を非接触で測定している。
図11は接触型センサを用いて加熱定着後の記録材の温度検出を行う加熱定着装置の一例である。この加熱定着装置では、定着ニップ下流側にサーミスタなどの温度センサ18を設置し、それと対向する位置にゴムローラなどの対向部材19を設置し、温度センサと対向部材で記録材を挟みこんで記録材の温度を測定している。
特開平1−150185号公報 実開平1−160473号公報 特開平6−308854号公報 特開平7−230231号公報 特開平10−161468号公報 特開2000−66461号公報 特開2001−13816号公報 特開2002−23555号公報 特開2002−214961号公報
しかしながら、このような記録材の温度を検知してフィードバックをかける構成の場合、温度検知精度が課題となる。
記録材を加熱定着する時には、記録材に含有する水分も同時に加熱されるため、記録材表面から水蒸気が発生する。非接触式センサを用いた温度検出の場合、この水蒸気により非接触式センサの表面が曇ってしまうために、正確に記録材の温度を検出するのは難しい。
また、温度センサにローラなどの対向部材を接触させ、温度センサと対向部材で記録材を挟んで温度検出する方法の場合、記録材の熱が対向部材に奪われてしまい、やはり正確に記録材の温度を検出することが難しい。
また、画像形成装置は近年益々小型化する傾向にあり、新たな温度センサを配置する場所も制限される傾向にある。
上述の課題を解決するための本発明は、記録材に画像を形成する像形成手段と、記録材を挟持搬送する定着ニップ部を有し記録材上の画像を加熱定着する定着手段と、前記定着ニップ部よりも記録材移動方向下流側に設けられており記録材の温度を検知する温度検知手段と、を有する画像形成装置において、記録材の当接によって移動する移動部材と前記移動部材をホームポジションに向けて付勢する付勢部材と前記移動部材の移動を検知するセンサとを備えており記録材の通過を検知する記録材検知手段を有し、前記移動部材は、記録材が当接する度に前記付勢部材の付勢力に抗して前記ホームポジションから移動し、記録材が当接する状態から非当接の状態に変わると前記付勢部材の付勢力により前記ホームポジションに復帰するものであり、前記温度検知手段の記録材と接触する温度検知部が前記移動部材に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、記録材の通過を検知する記録材検知手段に記録材の温度を検知する温度検知センサを設けるので、装置の大型化を招くことなく記録材の温度検知機能を搭載することができる。
(第1の実施形態)
図9に本発明を適用した画像形成装置の一例である電子写真プリンタの概略断面図を示す。
このプリンタは給紙トレイ1、シート積載台2、給紙ローラ3からなるシート給送装置を備えている。給紙トレイ1内のシート積載台2に積載された記録材Pは、給紙ローラ3により最上位の記録材から一枚ずつピックアップされ、搬送ローラ4、搬送コロ5によってレジスト部へと送られる。記録材はレジストローラ6とレジストコロ7からなるレジスト部で搬送方向を揃えられた後、画像形成部(像形成手段)へと給送される。
画像形成部のうち、感光ドラム8と、その周りに配置されており感光ドラム8を帯電させる帯電器(図面上省略している)、感光ドラム上に形成される潜像をトナーで現像する現像器(同じく省略している)、感光ドラム上の残留トナーを除去するクリーナ(同じく省略している)、はトナーカートリッジ9としてユニット化されており、プリンタ本体に対して着脱自在に構成されている。感光ドラム8に画像情報に応じた画像を書き込むレーザスキャナユニット10には、レーザ光源(図面上省略している)や、レーザ光偏向ミラー(ポリゴンミラー)11、偏向ミラー回転用モータ(図面上省略している)、等が収容されている。
プリンタは、画像情報が入力されると、画像情報に基づくレーザ光Lにより帯電器により所定の電位に帯電された感光ドラム8を走査し、感光ドラム8上に静電潜像を形成する。その後この潜像は現像手段により現像剤としてのトナーにより現像され、この現像されたトナー像は転写ローラ12により、感光ドラム8上から記録材に転写される。
トナー像の転写を終えた記録材は発熱ユニット13とバックアップユニット14を有する定着手段に搬送され、記録材上のトナー像が加熱定着される。その後記録材は中間排紙ローラ15、排紙ローラ16等からなる排紙ユニットを介して排紙トレイ17に排紙される。
図1〜図3は加熱定着器及び加熱定着後の記録材の通過を検知する記録材検知手段付近の断面図である。
本実施形態のプリンタは、フィルム状あるいはベルト状の可撓性のスリーブ(以下、定着フィルムと称する)を介して用紙を加熱するフィルム加熱方式の加熱定着装置(オンデマンド定着装置)を搭載している。しかしながら本発明はこのようなオンデマンド定着装置を搭載する画像形成装置に限られるものではない。所定の温度を維持するように温度制御される加熱ローラと、弾性体層を有し加熱ローラに圧接する加圧ローラと、によって用紙を挟持搬送しつつ加熱する熱ローラ方式の加熱定着装置等、種々の加熱定着装置を搭載する画像形成装置に適用可能である。
前述のように画像形成部で形成されたトナー画像が記録材に転写された後、この記録材は加熱定着部へと送られる。加熱定着部は主に発熱ユニット13とバックアップユニット14を有しており、記録材の先端は定着入口ガイド21を介して、発熱ユニットとバックアップユニットで形成される圧接ニップ部(定着ニップ部)Nへと導かれる。
発熱ユニットは主に、定着フィルム22と、定着フィルムの内面に接触するヒータ(加熱体)23と、ヒータ23を保持すると共に定着フィルムのガイド機能を有するフィルムガイド部材25と、フィルムガイド部材をバックアップユニット側に押さえつける金属性ステーを有する。バックアップユニットは主に加圧ローラ24を有する。そして、金属製ステーの端部がコイルバネ等の力によって加圧ローラ側に付勢されることにより定着ニップ部Nに圧力が掛けられている。
22は定着フィルムであり、表面には離型層を形成してある。この定着フィルムは断面が半円弧形状のフィルムガイド部材25に対して周長に余裕を持たせた状態で外嵌している。
定着フィルム22はクイックスタート性を向上させるために熱容量が小さいものが好ましい。例えば厚みが総厚100μm以下、好ましくは20μm以上60μm以下、ベース層の材質がポリイミド、PEEK等の耐熱樹脂フィルムが好ましい。それ以外にもベース層の材質がNi電鋳、ステンレス等の金属フィルムも好ましい。金属フィルムの場合は熱伝導性が良好なためその厚みは150μm以下で十分なクイックスタート性能を発揮できる。
加熱体23は例えばセラミックヒータであり、セラミック製の基板上に電力供給により発熱する発熱源としての発熱抵抗体(抵抗体パターン)が形成されており、この抵抗体パターンへ通電することにより抵抗体パターンが発熱しヒータが昇温する。この加熱体はアルミナ(Al)または窒化アルミニウム(AlN)の基板上に、銀・パラジウムからなるペースト状の抵抗体を厚膜印刷して所望の抵抗値を有する抵抗体パターンを形成したものである。更に抵抗体パターン上にはガラス層が形成されており、このガラス層は抵抗体パターンを保護しつつ定着フィルム内面と摺動する摺動層としての役目を有する。基板の抵抗体パターン形成面とは反対側の面には温度検知素子であるサーミスタが接着固定されている。このサーミスタによりモニターされた温度情報は制御回路部(不図示)に入力する。制御回路部はサーミスタの検知温度が設定温度を維持するようにACドライバを制御してAC電源から加熱体(抵抗体パターン)への通電量を制御する。
24は加圧ローラであり、鉄、アルミ等の芯金の上にシリコーンゴムの弾性層を有し、更にその上に離型層としてPFAチューブ層を有する。この加圧ローラは不図示の駆動モータにより駆動されている。
定着フィルム22は加圧ローラ24から駆動力を受け、加圧ローラの回転に従動して図1中時計方向に回転する。未定着トナー画像を担持した記録材は定着フィルム22を介して加熱体23と加圧ローラ24により形成されている定着ニップ部Nで挟持搬送される。この定着ニップ部Nを通過中にトナー像が記録材に加熱定着される。
このように記録材の定着ニップ部通過過程で加熱体から定着フィルムを介して記録材に熱エネルギーが付与されて記録材上の未定着トナー画像が加熱溶融定着される。定着ニップ部Nを通過し、定着フィルムから分離した記録材Pは、排紙ローラ対(搬送手段)26、27により排紙部へと送られる。
次に、本発明のポイントである記録材温度検知手段(記録材温度検知ユニット)について説明する。なお、本実施形態の画像形成装置は片面プリント機能しかなく両面プリント機能はないが、本発明は両面プリント機能を有する画像形成装置及び片面機能のみの画像形成装置いずれにも適用できる。
本発明の温度検知手段の温度検知部は、記録材の通過を検知する記録材検知手段の移動部材(本実施形態では排紙センサレバー)に設けられている。本実施形態では、この温度検知部は記録材の片面プリント時の画像面側とは反対側の面(非印字面)に接触するように配置されており、温度検知部は定着ニップ部から記録材搬送方向下流側で定着ニップ部に最も近い搬送手段までの間で記録材と接触する。尚、この搬送手段は駆動源により駆動されている。
ここで、記録材の非印字面側で温度検出することの利点として2点挙げられる。一つ目は、通常の片面プリント時にはトナーの定着されている面と逆の面で記録材が伝熱板(以下、集熱板と称する)と接触することになるため、集熱板にトナーが付着しにくい。つまり、集熱板に対してトナーが付着することによる温度検知精度の低下を招くことが無いという利点である。二つ目としては、記録材に対して記録材の印字面側から熱エネルギーが付与されるので、非印字面で温度検知することにより、記録材の種類に応じた記録材印字面側から非印字面側への熱伝導特性の違いを利用して、記録材の種類を検知温度から予測することが可能となる。例えば、薄手の記録材の非印字面側の温度は、厚手の記録材の非印字面側の温度よりも高くなるので、定着ニップ部より下流側に配置されている温度検知部の検知温度が基準温度より高い時には薄手の記録材と判断し、検知温度が基準温度より低い時には厚手の記録材と判断できる。このような記録材の温度検知方法は、本実施形態のように記録材の一方の面(本例では印字面側)のみに発熱部があり、記録材の他方の面(本例では非印字面側)に発熱部がない定着器の構成で特に有効である。
(温度検知手段の構成)
図1において、定着ニップ部Nと排紙ローラ(定着ニップ部Nに最も近い搬送手段)ニップ部との間には、記録材搬送路を形成する定着排紙ガイド(記録材ガイド部材)28が設けられている。排紙ローラ対のうち一方のローラは不図示のモータにより駆動されている。定着排紙ガイド28は、PBTやPETなどの耐熱性の高い材料により構成されている。定着排紙ガイド28の搬送面は、定着ニップ部Nと排紙ローラニップ部を結ぶ仮想直線Aよりも下方に設置されている。また、排紙ローラ対における記録材搬送速度は定着ニップ部における記録材搬送速度よりも速く設定されている。つまり、記録材が定着ニップ部Nと排紙ローラニップ部の双方で搬送されている状態では、この区間において記録材が双方のニップを結んだ直線Aに近づく挙動を示すように設定されている。
定着排紙ガイド28には、加熱定着装置を通過する記録材の通過(有無)を検出する記録材検知手段(以下、排紙センサと称する)が設置されている。この排紙センサは、排紙センサレバー(移動部材、可動レバー)29とフォトインタラプタ30により構成される。排紙センサレバーは、主としてポリアセタールなどの摺動性の高いプラスチック部材などでできており、先端の記録材通過部が定着ニップ部と排紙ローラニップ部を結ぶ線Aを遮る位置に設置される。排紙センサレバーは、記録材が通過する時には用紙搬送方向に倒れ(図2)、遮蔽部(フラグ)はフォトインタラプタの赤外線光を遮断する。記録材がない時には排紙センサレバーはホームポジションに戻り、遮蔽部はフォトインタラプタの赤外線光を遮断しない位置に来る(図1)。このように、排紙センサレバーの動きによってフォトインタラプタの赤外線光のオンオフを行い、記録材の通過(有無)を検出する。
図4は排紙センサレバー付近の詳細断面図である。本実施形態の排紙センサレバー29は、プラスチック製の基材と、厚み0.1mm程度の薄板(熱容量の小さいアルミニウムやステンレスなど)でできた集熱板31とをアウトサート成型などの手法で一体的に構成したものである。また、後述するサーミスタの電極(導電性部材)34も一体成型されており、この電極34が排紙センサレバー29を記録材通過時のポジション(温度検知ポジション)から記録材が通過していない時のポジション(ホームポジション)に向かって付勢する機能を有している。この付勢力により排紙センサレバー先端に設けた集熱板31が記録材の非印字面に接触する。
排紙センサレバー29がホームポジションにある時、集熱板31は定着ニップ部と排紙ローラニップ部を結ぶ仮想直線Aよりも上方、即ち、仮想直線Aを境に定着排紙ガイド28が設けられた側とは反対側になるように配置されている。定着ニップ部を通過した記録材の先端部は、まずは排紙センサレバーのプラスチック部に接触する。さらに記録材が下流側に送られると排紙センサレバーが記録材に押されて回動し、集熱板31が記録材の非印字面側に接触する。このように、集熱板の熱容量を小さくし、積極的に記録材と当接させることにより、集熱板の温度を短時間で記録材の温度とほぼ同じにすることが可能になる。ここで、集熱板の熱容量を小さくするために、集熱板は記録材搬送方向、および、記録材搬送方向と直交かつ記録材の幅と略平行方向の大きさを極力小さくすることが望ましい。また、排紙センサレバー29が記録材により押し倒された状態(温度検知ポジション)の時、排紙センサレバー29の温度検知部の位置が記録材の通紙方向で排紙ゴムローラ26と排紙コロ27のニップ部の位置と略同じ位置になるように設定されている(図4、図7)。この構成により排紙センサレバー29が温度検知ポジションにある時の排紙センサレバー29の記録材付勢位置と排紙ゴムローラ26と排紙コロ27によるニップ位置が記録材搬送方向で略同じ位置になるので、排紙センサレバー29の付勢力による記録材の撓みを抑えることができる。また、記録材の撓みを抑えることができるので記録材が温度検知部から浮くのを抑えることができ、温度検知精度の向上に有効である。
なお、両面プリント機能を有する画像形成装置で両面プリントを行う場合は、2面目の通紙時に集熱板31は記録材の1面目のトナー像と接触することになるため、集熱板31表面へのトナーの付着が懸念される。この対策として、集熱板31の表面にテフロン(登録商標)等のコーティングや、UV塗装などの表面処理を集熱板31の熱伝導に影響のない範囲で施してもよい。また、集熱板31の表面にPI(ポリイミド)などで被覆を施してもよい。
排紙センサレバー先端の集熱板31の裏面には、サーミスタなどの応答性の高い温度検出センサ32が接着等の方法で貼り付けられている。特に、サーミスタと集熱板との空隙は接着剤等によって埋められており、集熱板からサーミスタへの良好な熱伝達を可能にしている。
加熱定着装置から画像定着後の記録材Pが搬送されると排紙センサレバーは記録材に押されて回動し、集熱板31が記録材Pの非印字面に接触し、記録材の熱を奪い、裏面に設置された温度検出センサ32に熱を伝導して記録材の温度を検出する。排紙センサレバーが回動した時(温度検知ポジションにある時)、すなわち記録材検知手段が記録材が有ると検知した時、温度検出センサは記録材と集熱板が接触する位置の真下に取り付けられているので、集熱板内での温度勾配の影響を最小限にすることができ、記録材の温度検出の精度を高めている。また、記録材との摺動部に金属部材を使うことにより、摺動部の磨耗を防止し、排紙センサレバーの耐久性を向上させることができる。
このように、記録材の通過(有無)を検知する排紙センサレバー上に集熱板とサーミスタ等を有する温度検知部を設けることにより、記録材の位置情報と温度情報を精度よく同期させることが可能になり、サーミスタから出力される温度情報が記録材のどの位置における情報かを精度よく検知することが可能になる。例えば、サーミスタの温度情報は記録材の先端部に比べ後端部の方が上昇する傾向にあるので、記録材の位置情報と同期させることによりより正確に記録材温度を検知することが可能になる。
サーミスタは、温度により抵抗値が変化する素子であり、サーミスタチップの電極にデュメット線33を焼き付けた状態でガラスに封入されている。また排紙センサレバーのプラスチック部と、ステンレスなどの金属でできた2本の電極34がアウトサート成型などの手法で一体的に構成されている(図5、6)。前述のデュメット線33は、これら2本の電極34に溶接される。さらに、これらの電極34は制御回路部に接続されており、サーミスタで検出した温度情報を伝える。
電極(導電性部材)34は、厚さ0.1mm程度の薄いステンレス、りん青銅、ベリリウム銅、チタン銅などの板金でできており、サーミスタの温度情報を制御回路部に伝える役割(信号経路)を果たすと同時に、排紙センサレバーを温度検知ポジションからホームポジションに向かって付勢する機能をもあわせ持っている。電極34のサーミスタ側の端部は排紙センサレバーのプラスチック部と一体的に構成され、サーミスタのデュメット線33と溶接されており、もう一方の端部は定着排紙ガイドに固定された端子に接続されている。排紙センサレバー29がホームポジションから温度検知ポジションに向かって回動すると、電極34は排紙センサレバー29の回動に伴い固定された端子接続部を支点に捩れ、この捩れにより排紙センサレバー29をホームポジションに戻す方向の力が発生する。また電極34は、排紙センサレバー29に適正な回動力を与え、かつ繰り返し応力を受けることによって電極自身が永久変形や破断などをおこさないよう、図5、6に示すようにクランク形状にて構成される。
排紙センサレバー先端部について更に詳細に説明する。前述したように排紙センサレバー先端部には熱容量の小さい材質でできた集熱板31が、熱伝導率の低いプラスチックの部材29と一体的に構成されている。ここで、集熱板の裏面はプラスチック部材との接合部を除いて空洞35になっている。つまり、排紙センサレバー29を記録材移動方向下流側から見た時(図5)に集熱板31の裏面が露出する構造になっている。これにより集熱部近傍の熱容量が小さくできるので温度検出センサ32に集まる熱を逃がさないようにすることができ、温度検出センサの応答性を高めることが可能になる。
さらに、排紙センサレバー近傍部について図7を用いて説明する。排紙ローラ対(搬送手段)は駆動モータにより駆動される排紙ゴムローラ26とこの排紙ゴムローラ26から駆動を受けて回転する排紙コロ27を有する。定着排紙ガイド28は、排紙センサレバー29が回動する位置に対して逃げ36を大きく取っており、記録材と排紙センサレバーが接触する部分の近傍において記録材と定着排紙ガイドの通紙面が接触しないように構成されている。これにより、集熱部近傍の熱を定着排紙ガイドへと逃がさないようにすることができ、記録材の温度検出の精度を高めている。また、図4及び図7のように排紙センサレバーが記録材により押し倒された状態(温度検知ポジション)の時、排紙センサレバーの温度検知部の位置が記録材の通紙方向で排紙ゴムローラ26と排紙コロ27のニップ部の位置と略同じ位置になるように設定されている。この構成により排紙センサレバー29が温度検知ポジションにある時の排紙センサレバー29の記録材付勢位置と排紙ゴムローラ26と排紙コロ27によるニップ位置が記録材搬送方向で略同じ位置になるので、排紙センサレバー29の付勢力による記録材の撓みを抑えることができる。また、記録材の撓みを抑えることができるので記録材が温度検知部から浮くのを抑えることができ、温度検知精度の向上に有効である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図8を用いて説明する。本実施形態では、サーミスタのデュメット線はリード線37に直接接続されている。このリード線は、排紙センサレバーの回転軸付近を伝って制御回路部に接続されており、サーミスタで検出した温度情報を伝える。排紙センサレバーへの回動力の付勢は通常のねじりコイルバネ38にて行う。
このように、排紙センサレバーへの回動力の付勢をねじりコイルバネ38で行い、サーミスタの出力を伝えるリード線を排紙センサレバーの回転軸付近を這わすことにより、排紙センサレバーの回動回数が少ない場合においては十分に機能する温度検出センサを安価かつ単純な構成で実現することが可能になる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について図12を用いて説明する。図12は本実施形態の排紙センサレバーを記録材移動方向下流側から見た時の斜視図である。
本実施形態では、電極40が厚さ0.1mm程度の薄いステンレス、りん青銅、ベリリウム銅、チタン銅等の板金でできており、サーミスタの温度情報を制御回路部に伝える役割を果たすと同時に、排紙センサレバーに回動力を与える機能をもあわせ持っている。電極の一方の端部は排紙センサレバーのプラスチック部と一体的に構成され、サーミスタのデュメット線と溶接されており、もう一方の端部は定着排紙ガイドに固定された端子に接続されている。電極は排紙センサレバーが回動すると、排紙センサレバーとともに動き、固定された端子接続部から撓み、ねじられることにより、排紙センサレバーをホームポジションに戻す方向に回動力を付勢する。また電極は、排紙センサレバーに適正な回動力を与え、かつ繰り返し応力を受けることによって電極自身が永久変形や破断などをおこさないよう、角部、隅部R等を付け、構成される。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について図13を用いて説明する。図13は本実施形態の排紙センサレバーを記録材移動方向下流側から見た時の斜視図である。
本実施形態では、電極41がSUS、SWC、SWPBなどの金属製のねじりコイルバネできており、このねじりコイルバネがサーミスタ32の温度情報を制御回路部に伝える役割を果たすと同時に、排紙センサレバーに回動力を与える機能をもあわせ持っている。電極の一方の端部は排紙センサレバーのプラスチック部にインサートされた、SUS等の金属板42に溶接されている。サーミスタ32のデュメット線も、前記インサートされた金属板42と溶接されており、これによってサーミスタの温度情報の信号経路を構成している。電極41のもう一方の端部は、サーミスタの温度情報の制御回路経路に接続されている。電極41はねじりコイルバネの機能も備わっており、排紙センサレバーをホームポジションに戻す方向に回動力を与える。
本発明の第1の実施形態の排紙センサレバー付近の断面図であり、記録材が通過していない状態の断面図。 本発明の第1の実施形態の排紙センサレバー付近の断面図であり、記録材が通過している状態の断面図。 本発明の第1の実施形態の定着ニップ部と搬送ローラのニップ部とを結ぶ仮想線と記録材搬送ガイドの位置関係を示した断面図。 本発明の第1の実施形態の記録材温度検知状態を示す拡大断面図。 本発明の第1の実施形態の排紙センサレバーを記録材搬送方向下流側から見た時の斜視図。 本発明の第1の実施形態の排紙センサレバーを記録材搬送方向上流側から見た時の斜視図。 本発明の第1の実施形態の排紙センサレバー先端の記録材温度検知部付近の斜視図。 本発明の第2の実施形態の排紙センサレバーを記録材搬送方向下流側から見た時の斜視図。 本発明の画像形成装置の一例を示す電子写真プリンタの断面図。 記録材に非接触の温度センサを用いて記録材の温度を検知する例の断面図。 記録材を温度センサと対向ローラで挟み込んで記録材の温度を検知する例の断面図。 本発明の第3の実施形態の排紙センサレバーを記録材搬送方向下流側から見た時の斜視図。 本発明の第4の実施形態の排紙センサレバーを記録材搬送方向下流側から見た時の斜視図。
符号の説明
22 定着フィルム
23 加熱体(ヒータ)
24 加圧ローラ
25 フィルムガイド
26、27 排紙ローラ対
28 定着排紙ガイド
29 排紙センサレバー
30 フォトインタラプタ
31 集熱板
32 温度検出センサ
33 デュメット線
34 電極

Claims (4)

  1. 記録材に画像を形成する像形成手段と、記録材を挟持搬送する定着ニップ部を有し記録材上の画像を加熱定着する定着手段と、前記定着ニップ部よりも記録材移動方向下流側に設けられており記録材の温度を検知する温度検知手段と、を有する画像形成装置において、
    記録材の当接によって移動する移動部材と前記移動部材をホームポジションに向けて付勢する付勢部材と前記移動部材の移動を検知するセンサとを備えており記録材の通過を検知する記録材検知手段を有し、前記移動部材は、記録材が当接する度に前記付勢部材の付勢力に抗して前記ホームポジションから移動し、記録材が当接する状態から非当接の状態に変わると前記付勢部材の付勢力により前記ホームポジションに復帰するものであり、前記温度検知手段の記録材と接触する温度検知部が前記移動部材に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記移動部材には前記温度検知部の信号経路である電極が取り付けられており、前記電極が前記付勢部材となっており、前記移動部材が記録材の当接により前記ホームポジションから温度検知ポジションに移動すると前記電極が捩れて前記移動部材をホームポジションに戻す力が発生することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記装置は更に、記録材移動方向で前記定着ニップ部の直後に、記録材を挟み込むローラ対を有し、前記ローラ対は記録材と接触するローラ部が回転軸方向において複数に分割されており、前記移動部材は記録材移動方向で前記定着手段と前記ローラ対の間に配置されており、前記移動部材が記録材の当接により温度検知ポジションに移動した時、前記温度検知部は記録材移動方向で前記ローラ対のニップ部と略同じ位置で且つ前記回転軸方向で分割された前記ローラ部の間の位置になり、前記温度検知部が前記温度検知ポジションに位置する時、記録材の前記温度検知部が接触する領域の裏面の領域には記録材に接触する部材が無く空間となっていることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記温度検知部には金属製の伝熱板が設けられており、この伝熱板の記録材接触面とは反対側の面に温度検知素子が貼り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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