JP2009282127A - 光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】鏡筒などに対して変位可能に支持された撮像素子などの光学補正部材を用いたブレ補正機能を備えた光学装置における画質低下を防止すること。
【解決手段】光軸に沿って変位可能に設けられたレンズ群と、レンズ群を変位させる駆動力を発生するフォーカスモータ405と、レンズ群を介して外光を受光する撮像素子と、フォーカスモータ405を支持するとともに撮像素子を所定方向に変位可能に支持するフランジ402と、第1の方向に交差する方向においてフォーカスモータ405の両側に設けられて、フランジ402を支持する固定枠103に対してフランジ402を固定するフランジ固定ネジ404と、を備えた。
【選択図】図6

Description

この発明は、鏡筒などに対して変位可能に支持された撮像素子を用いたブレ補正機能を備えた光学装置に関する。
光路上に設けられたレンズを光軸方向に移動することによってフォーカス駆動やズーム駆動をおこなうレンズユニットがある。このようなレンズユニットにおいては、鏡筒に対する撮像素子の位置を固定し、レンズなどの光学部材を光軸方向に移動することによってフォーカス駆動やズーム駆動をおこなうようにしたものがあった。
フォーカス駆動やズーム駆動は、たとえばモータなどの駆動力を用いておこなう。従来、フォーカス駆動やズーム駆動をおこなうモータを鏡筒などに固定された撮像素子の近傍に配置したレンズユニットがあった(たとえば、下記特許文献1〜4を参照。)。
また、従来、フォーカス駆動やズーム駆動とは別に、撮像素子を移動させることによって手ぶれなどの振動を原因とする画質低下を抑制するブレ補正機能を備えたレンズユニットがあった。ブレ補正機能を備えたレンズユニットにおいては、たとえば光軸に直交する平面内において撮像素子を移動可能に支持し、手ぶれなどの振動に応じて撮像素子を移動させる。
特開2007−065536号公報 特開2001−033684号公報 特開2000−089274号公報 特開2003−295030号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、ブレ補正機能を備えたレンズユニットにおいて特許文献1〜4を含む従来の技術のように撮像素子の近傍にモータを配置すると、モータの駆動によって発生する振動によって撮像素子が不用意に振動し、振動を原因とする画質低下の原因となるという問題があった。
すなわち、上述した特許文献1〜4を含む従来の技術では、いずれもブレ補正機能を備えていないことから撮像素子が鏡筒に固定されているためモータの駆動にともなう撮像素子の振動は問題となる程の画質低下の原因とはなりえなかったが、ブレ補正機能を備えたレンズユニットにおいて上述した特許文献1〜4を含む従来の技術を適用した場合は振動が原因となって画質が低下するという問題があった。
また、モータの駆動によって発生する振動によって撮像素子が不用意に振動すると、ブレ補正機能が過剰に作用し、過剰な補正をおこなったり誤った補正をおこなったりして、ブレ補正機能による補正の結果却って画質が低下してしまう場合があるという問題があった。上記の不具合は、撮像素子の振動に限るものではなく、光学部材の光学性能にかかわる光学補正部材全般にわたって発生する。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、鏡筒などに対して変位可能に支持された撮像素子などの光学補正部材を用いたブレ補正機能を備えた光学装置における画質低下を防止することができる光学装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる光学装置は、光軸に沿って変位可能に設けられた光学部材と、前記光学部材を変位させる駆動力を発生する駆動源と、所定方向に変位可能な補正光学部材と、前記補正光学部材が変位する前記所定方向に交差する方向において前記駆動源の両側に設けられて、前記補正光学部材を変位可能に支持する支持部材に対して前記駆動源を固定する固定部材と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、補正光学部材を変位可能に支持する支持部材に駆動源を固定した場合に、駆動源が発生した振動による支持部材の振動を抑えることができるので、補正光学部材の振動を抑えやすくすることができる。
また、この発明にかかる光学装置は、上記の発明において、前記支持部材が、当該支持部材を支持する基台部に対して、前記所定方向に交差する方向(以下「固定方向」という)において前記駆動源の両側に設けられた別の固定部材によって固定されており、前記別の固定部材は、前記固定方向において前記固定部材を間にして設けられたことを特徴とする。
この発明によれば、固定方向において駆動源が発生する振動を抑えて、補正光学部材の変位方向の振動とすることができるので、補正光学部材を変位可能に支持する支持部材に駆動源を固定した場合にも駆動源が発生した振動による補正光学部材の振動を抑えやすくすることができる。
また、この発明にかかる光学装置は、上記の発明において、前記駆動源が、回転駆動力を発生するモータであって、前記固定部材が、前記モータの回転中心を前記固定方向に通る直線上に設けられたことを特徴とする。この発明によれば、駆動源が発生する振動に起因する支持部材の振動の方向を補正光学部材の変位方向にしやすくすることができるので、補正光学部材の振動を抑えやすくすることができる。
また、この発明にかかる光学装置は、上記の発明において、前記支持部材が、前記所定方向に延出するガイドポールと当該ガイドポールに沿って摺動可能であって前記補正光学部材を支持する枠部材とを備え、前記ガイドポールが、前記固定方向において前記固定部材を間にして前記駆動源から離間する位置に設けられたことを特徴とする。この発明によれば、駆動源の固定位置と補正光学部材の位置とを離すことによって、駆動源が発生する振動を補正光学部材に伝わりにくくすることができる。
また、この発明にかかる光学装置は、上記の発明において、前記補正光学部材が、前記光学部材を介して外光を受光する撮像素子であることを特徴とする。この発明によれば、画質に直接影響を与える撮像素子の振動を抑えやすくすることができる。
また、この発明にかかる光学装置は、上記の発明において、前記固定方向が、前記所定方向に直交する方向であることを特徴とする。この発明によれば、駆動源が発生する振動を補正光学部材の変位方向の振動になりやすくすることができるので、補正光学部材の振動を抑えやすくすることができる。
本発明にかかる光学装置によれば、補正光学部材を変位可能に支持する支持部材に駆動源を固定した場合にも駆動源が発生した振動による補正光学部材の振動を抑えやすくすることができるので、駆動源が発生する振動に起因する補正光学部材のブレを防止することができるという効果を奏する。これによって、鏡筒などに対して変位可能に支持された補正光学部材を用いたブレ補正機能を備えた光学装置における画質低下を防止することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる光学装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
まず、この発明にかかる実施の形態のレンズユニットについて説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態のレンズユニットの外観を示す側面図である。図1において、この発明にかかる実施の形態のレンズユニット100は、鏡筒101と、フィルターネジ枠102と、固定枠103と、を備えている。
鏡筒101は、ズームリング104を備えている。ズームリング104は、光軸を中心として鏡筒101に対して回転可能に設けられており、光軸を中心として回転することによってレンズユニットにおける画角を変更し、一定範囲内で任意の焦点距離にすることができる。
図2は、この発明にかかる実施の形態のレンズユニット100を示す断面図である。図2においては、この発明にかかる実施の形態のレンズユニット100を光軸を通る平面で切断した断面を示している。図2において、鏡筒101は、円筒形状をなす複数の環状部材(符号を省略する)を、光軸を中心として重ね合わせることによって構成されている。
鏡筒101を構成する各環状部材は光軸方向において相対的に移動可能であり、これによって鏡筒101の光軸方向における長さ(すなわち光路長)は可変とされている。光路長は、ズームリング104が光軸を中心として回転することによってレンズユニット100における画角の変更があった場合に、伸長方向あるいは短縮方向に変化する。
複数の環状部材のうち該当する環状部材の内周には、対物側から接眼側に向かって順に、複数のレンズ群201、202、203、204、205が設けられている。複数のレンズ群201、202、203、204、205のうち、レンズ群201、202、203、204は、ズームリング104の回転にともなって光軸方向に変位する。この実施の形態においては、光軸方向に変位可能なレンズ群201〜205によって光学部材を実現することができる。
レンズ群201、202、203、204と、これらのレンズ群201、202、203、204を保持する環状部材とは、カム機構を介して連結されている。カム機構は、レンズ群201、202、203、204が連結された環状部材が回転することによる回転力を用いてレンズ群201、202、203、204を光軸方向に変位させる。カム機構は公知の各種技術を用いて実現可能であり、カム機構についての説明は省略する。
複数のレンズ群201、202、203、204、205の中のレンズ群205は、固定枠103の内周側に設けられている。複数のレンズ群201、202、203、204、205は同一の光軸上に設けられている。固定枠103には、光学補正部材としての撮像素子206を光軸に直交する平面内において変位可能とするブレ補正ユニット207が設けられている。なお、光学補正部材は、撮像素子に限るものではなく、光軸上に配置されたレンズなどであってもよい。
つぎに、ブレ補正ユニット207について説明する。図3、図4および図5は、ブレ補正ユニット207を示す説明図である。図3においては、ブレ補正ユニット207を分解した状態のレンズユニット100を対物側から見た斜視状態を示している。図4においては、ブレ補正ユニット207を分解した状態のレンズユニット100を接眼側から見た斜視状態を示している。図5においては、固定枠103に取り付けられたブレ補正ユニット207を接眼側から見た状態を示している。
図3、図4および図5において、ブレ補正ユニット207は、撮像素子206を搭載した防振枠301を備えている。防振枠301には、防振コイル302が取り付けられる。防振コイル302は、具体的には、光軸を第1の方向(図3および図4における矢印X方向)に通過する直線上に1つ、光軸を第2の方向(図3および図4における矢印Y方向)に通過する直線上に1つ、それぞれ設けられている。防振コイル302は、光軸方向に平行な方向を軸心方向とする巻き線であり、通電がなされた場合に磁束を発生する。
この実施の形態においては、第1の方向を所定方向とし、第2の方向を所定方向に交差する方向とする。第1の方向と第2の方向とは、光軸に直交する平面内で直線をなし、非平行な方向とする。第1の方向と第2の方向とは、直交していることが好ましい。第1の方向と第2の方向とは、直交していることに限るものではない。
光軸方向において各防振コイル302に対向する位置には、マグネット401が設けられている。マグネット401は、それぞれ固定枠103に設けられている。光軸を第1の方向に通過する直線上に設けられた防振コイル302およびマグネット401は、当該防振コイル302に通電がなされた場合に光軸を第1の方向において相対的に変位する。光軸を第2の方向に通過する直線上に設けられた防振コイル302およびマグネット401は、当該防振コイル302に通電がなされた場合に光軸を第2の方向において相対的に変位する。
防振コイル302の略中心部には、位置検出センサ303が設けられている。位置検出センサ303は、位置検出センサ303の周囲の磁束を検出することによって、第1の方向および第2の方向のそれぞれにおいて、防振コイル302およびマグネット401との相対的な位置を検出する。位置検出センサ303は、防振コイル302におけるコイル本体を支持する基板に一体的に設けられている。これによって、位置検出センサ303の組み立てを簡単にすることができる。
防振枠301は、防振枠304に設けられた防振ポール305を介して防振枠304に連結されている。防振ポール305は、第1の方向における防振枠304の両端部に設けられており、それぞれが第2の方向を軸芯方向として延出している。防振枠301は、防振ポール305に対して摺動自在に係合する複数の被係合部306を備えている。
防振枠304は、光軸方向において撮像素子206をレンズ群201〜205側に開放する開口部307を備えている。防振枠304は、開口部307によって、光軸を中心とする撮像素子206の外周部を囲む枠形状をなしている。防振枠304は、フランジ402に設けられた防振ポール403を介してフランジ402に連結されている。この実施の形態においては、フランジ402によって支持部材が実現され、防振ポール403によってガイドポールが実現されている。
防振ポール403は、光路を間にして第2の方向における光路の両側方に設けられており、それぞれが第1の方向を軸芯方向として延出している。防振枠304は、防振ポール403に対して摺動自在に係合する複数の被係合部308を備えている。フランジ402は、光軸に直交する平面をなす平板状部材であって、フランジ固定ネジ404によって固定枠103に固定されている。この実施の形態においては、フランジ固定ネジ404によって固定部材が実現されている。
フランジ固定ネジ404は、第2の方向において、フランジ402に設けられたフォーカスモータ405の両側に設けられている。フランジ固定ネジ404は、フランジ402を支持する固定枠103に対してフランジ402を固定している。フランジ固定ネジ404は、光路の外周側における4箇所に設けられており、そのうちのフォーカスモータ405側の2箇所が別の固定部材としての機能を実現している。
4箇所に設けられたフランジ固定ネジ404のうち、フォーカスモータ405から離間する側の2箇所のフランジ固定ネジ404もまた、第2の方向においてフォーカスモータ405の両側に位置している。このため、固定部材としての機能は、4箇所に設けられたフランジ固定ネジ404によっても実現することが可能である。4箇所に設けられたフランジ固定ネジ404は、光軸を中心とする同一円周上に設けられていることが好ましい。
フォーカスモータ405は、光軸に平行な駆動軸を有し、この駆動軸を中心とする回転駆動力を発生する。フォーカスモータ405は、フォーカスモータ取付ネジ406によってフランジ402に固定されている。フォーカスモータ取付ネジ406は、第2の方向におけるフォーカスモータ405の両側に設けられている。この実施の形態においては、フォーカスモータ取付ネジ406によって固定部材が実現されている。
つぎに、ブレ補正ユニット207における各部の位置関係について説明する。図6、図7および図8は、ブレ補正ユニット207における各部の位置関係を示す説明図である。図6においては、図5に示した状態から防振枠301を取り外した状態を示している。また、図6においては、防振ポール305は図示を省略して示している。図7においては図6におけるA−A断面を示し、図8においては図6におけるB−B断面を示している。
図6、図7および図8において、フォーカスモータ405は、第2の方向においてフォーカスモータ405の両側に位置するフォーカスモータ取付ネジ406によってフランジ402に固定されている。このため、駆動に際してフォーカスモータ405が振動すると、フォーカスモータ405は2つのフォーカスモータ取付ネジ406を軸とする軸心周りに回動するようにして振動する(図7における矢印参照)。
そして、フォーカスモータ取付ネジ406によって2箇所でフランジ402に固定されているため、駆動にともなうフォーカスモータ405の第2の方向における振動は、フォーカスモータ取付ネジ406による固定位置において減衰する。すなわち、フォーカスモータ405は、第2の方向よりも第1の方向において大きく振動する。
フォーカスモータ405の振動は、フォーカスモータ取付ネジ406を介してフランジ402に伝達する。ここで、フォーカスモータ取付ネジ406は、第2の方向においてフォーカスモータ取付ネジ406の両側に位置するため、フランジ402にフォーカスモータ405の振動が伝達されると、フランジ402は上記のフォーカスモータ405と同様にして第2の方向よりも第1の方向において大きく振動する。
そして、フランジ402に伝達した振動は、フランジ固定ネジ404を介して防振ポール403および防振枠304に伝達する。防振枠304は、防振ポール403に沿って摺動可能とされており、摺動方向における振動の緩和に適している。このため、フォーカスモータ405の駆動にともなって振動が発生した場合にも、その振動の方向を第1の方向に制限することによって防振枠304の振動を抑制(防止)することができる。
また、防振枠304は撮像素子206を備えた防振枠301を搭載しているため、防振枠304の振動を抑制することによって撮像素子206の振動を抑制することができる。これによって、フォーカスモータ405が発生する振動に起因する撮像素子206のブレを抑制し、画質低下を防止することができる。
なお、フォーカスモータ405の位置は、上述した実施の形態の位置に限るものではない。フォーカスモータ405は、光軸を中心とした円周上においていずれの位置に設けられていてもよく、たとえば図9、図10あるいは図11に示した位置に設けられていてもよい。図9、図10あるいは図11は、フォーカスモータ405の別の取り付け位置を示す説明図である。フォーカスモータ405の位置を図9、図10あるいは図11に示した位置にした場合、フォーカスモータ取付ネジ406の位置も図9、図10あるいは図11に示した位置に移動する。
つぎに、防振コイル302の取り付け方法について説明する。図12、図13、図14および図15は、防振コイル302の取り付け方法を示す説明図である。図12においては防振枠301側からのブレ補正ユニット207の斜視状態を示し、図13においては図12における分解斜視状態を示している。図14においてはブレ補正ユニット207を防振枠301側から正対して見た状態を示しており、図15においては図14における防振枠301を一部切り欠いた状態を示している。
図12、図13、図14および図15において、防振コイル302は、駆動コイルフレキ1201によって連結されている。駆動コイルフレキ1201は、可倒性を有する材料によって形成されたシート形状からなり、駆動コイルに通電するための配線がプリントされている。駆動コイルフレキ1201は、2つの防振コイル302を連結する連結部1202から、光軸から離間する方向に延出したケーブル部1203を備えている。ケーブル部1203は、図示を省略する駆動源に連結されるように配線される。
駆動コイルフレキ1201は、防振コイル302の近傍においてマグネット401の外周部分を光軸よりも外側から覆うように、マグネット401側に屈曲した形状をなしている。駆動コイルフレキ1201において屈曲された部分(屈曲部)1204は、防振ポール305に沿って防振枠304が摺動し、防振ポール403に沿って防振枠301が摺動した場合にも、マグネット401に接触することがない位置において屈曲されている。
図16は、駆動コイルを示す平面図である。図16においては、駆動コイルをマグネット401側から見た状態を示している。図16において、駆動コイル1600は、防振コイル302と駆動コイルフレキ1201とから構成されている。駆動コイルフレキ1201は、防振コイル302の近傍においてマグネット401側に屈曲する屈曲部1204と、屈曲部1204間を連結する連結部1202と、連結部1202から延出するケーブル部1203と、から構成されている。連結部1202には、温度センサ1601を実装可能なランド部1602が設けられている。温度センサ1601は、ランド部1602に接着などによって固定され、防振コイル302への通電時に発生する防振コイル302の熱を検出する。
従来、ブレ補正部材(レンズホルダー)に一体的に構成されたボビンに対して駆動コイルを捲き回すようにした技術(たとえば、特開平07−181540号公報を参照)や、駆動コイル(ムービングコイル)をブレ補正部材に対して2つのビスによって固定するようにした技術(たとえば、特開平09−244090号公報を参照)などがあったが、いずれも実際の作業が煩雑であり量産工程における実現が難しいのが現状である。
これに対して、この実施の形態においては、防振コイル302を、撮像素子206が支持される(取り付けられる)防振枠301とは別部材の駆動コイルフレキ1201に取り付けることによって、駆動コイル1600として一体化した状態で防振枠301に取り付けることができる。このように、駆動コイルフレキ1201を用いて複数(この実施の形態においては2つ)の防振コイル302を一体化してから、撮像素子206が支持される(取り付けられる)防振枠301への取り付けをおこなうことによって、防振コイル302の防振枠301への取り付け作業を容易化することができる。すなわち、防振コイル302に対する結線を完了させた後に、防振枠301に対して配線の取り付けや接続などを一切おこなうことなく、防振枠301への防振コイル302の取り付けおよび防振コイル302への結線をおこなうことができる。
これによって、防振コイル302を防振枠301に取り付けた後に防振コイル302への配線を接続する(結線する)場合と比較して、配線を確実かつ容易におこなうことができる。また、これによって防振枠301への防振コイル302の取り付けに際して、防振枠301あるいは撮像素子206を損傷することを防止することができる。さらに、取り付けに際して防振枠301あるいは撮像素子206への損傷に格別な配慮をする必要がないため、ブレ補正ユニット207ひいてはレンズユニット100の組み立て性の向上を図ることができる。
図17−1および図17−2は、防振コイル302の取り付け例を示す説明図である。図17−1および図17−2において、防振枠301への取り付けが可能な防振コイル302のサイズは、防振枠301における防振コイル302の取り付け領域内に収まるサイズであれば特に限定されるものではなく、図17−2に示したように防振枠301と防振コイル302との間に所定間隔の隙間1700が生じるものであってもよい。この実施の形態の方法によれば、防振コイル302のサイズにかかわらず、防振コイル302の防振枠301への取り付けおよび防振コイル302への配線を確実かつ容易におこなうことができる。
この実施の形態によれば、防振コイル302におけるコイル本体を支持する基板を防振枠301に固定することによって、防振枠301と防振コイル302におけるコイル本体との間隔が広くなるような設計の場合にも、防振コイル302がマグネット401に正対する適正な位置において、防振コイル302を防振枠301に固定することができる。
つぎに、防振コイル302とマグネット401との光軸方向における位置関係について説明する。図18は、ブレ補正ユニット207を示す断面図である。図18においては、ブレ補正ユニット207を光軸に平行な平面で切断した断面を示している。図18において、防振コイル302とマグネット401とは光軸方向に所定間隔離間した状態で設けられており、防振コイル302とマグネット401との間にはギャップ1800が形成されている。
つぎに、防振枠301への防振コイル302の取り付け方法について説明する。図19および図20は、防振枠301への防振コイル302の取り付け方法を示す説明図である。図19および図20において、防振コイル302は、防振枠301に設けられた取り付け部材1901と防振コイル302との間にワッシャ1900を挟んだ状態で防振枠301に固定する。これによって、防振コイル302とマグネット401とを、光軸方向において所定間隔離間させた状態で取り付けることができる。
光軸方向におけるワッシャ1900の厚みや、ワッシャ1900の枚数は、防振コイル302とマグネット401との間に必要な隙間の寸法に応じて適宜調整してもよい。防振コイル302、ワッシャ1900および取り付け部材1901は、接着剤を用いて固定してもよいし(図19を参照)、ネジ2000を用いて固定してもよい(図20を参照)。ワッシャ1900および取り付け部材1901は、接着剤を用いて固定してもよいし(図19を参照)、ネジを用いて固定してもよい(図20を参照)。
上記の構成とすることにより、防振コイル302の形状の誤差(ばらつき)や、防振コイル302におけるコイル本体を支持する基板に対するコイル本体の取り付け誤差などがある場合でも、防振コイル302とマグネット401とのクリアランスを適切に保つことができる。これによって、光軸方向におけるギャップの寸法を小さくして磁束を増加させることができ、防振コイル302およびマグネット401によって発生する駆動力および防振枠301を摺動させるための推進力の増大を図ることができる。
また、上記の構成とすることにより、多種類のブレ補正ユニット207を製造する際に防振枠301が共通して使用可能となる。そして、種類に応じて撮像素子206の種類を変更した場合、変更した撮像素子206にあわせて防振コイル302の容量(サイズ)も適宜選択し、常に最適な防振コイル302を組み付けることができる。特に、撮像素子206が小型化・軽量化した場合、防振コイル302を小さくし、消費電力を小さくすることができるので、無駄な電力消費を抑えることができる。レンズユニット100は、カメラなどの撮像装置に取り付けて、使用者が移動しながら使用されることも多く、消費電力を抑えることにより、撮像装置の性能を向上させることも可能となる。
上述したように、この発明にかかる実施の形態の光学装置の一例としてのレンズユニット100によれば、光軸に沿って変位可能に設けられた光学部材の一例としてのレンズ群205と、レンズ群205を変位させる駆動力を発生する駆動源の一例としてのフォーカスモータ405と、レンズ群205を介して外光を受光する撮像素子206と、撮像素子206が変位する所定方向に交差する方向においてフォーカスモータ405の両側に設けられて、撮像素子206を変位可能に支持する支持部材の一例としてのフランジ402に対してフォーカスモータ405を固定する固定部材の一例としてのフォーカスモータ取付ネジ406と、を備えたことを特徴とするため、フォーカスモータ405が発生した振動によるフランジ402の振動を抑えることができるので、撮像素子206の振動を抑えやすくすることができる。これによって、フォーカスモータ405が発生する振動に起因する撮像素子206のブレを防止することができる。
また、この発明にかかる実施の形態のレンズユニット100によれば、フランジ402が、フランジ402を支持する基台部の一例としての固定枠103に対して、固定方向においてフォーカスモータ405の両側に設けられた別の固定部材の一例としてのフランジ固定ネジ404によって固定されており、フランジ固定ネジ404は、固定方向においてフォーカスモータ取付ネジ406を間にして設けられたことを特徴とするため、固定方向においてフォーカスモータ405が発生する振動を抑えて、撮像素子206の変位方向の振動とすることができるので、フランジ402にフォーカスモータ405を固定した場合にもフォーカスモータ405が発生した振動による撮像素子206の振動を抑えやすくすることができる。これによって、フォーカスモータ405が発生する振動に起因する撮像素子206のブレを防止することができる。
また、この発明にかかる実施の形態のレンズユニット100によれば、フォーカスモータ取付ネジ406が、フォーカスモータ405の回転中心を第2の方向に通る直線上に設けられたことを特徴とするため、フォーカスモータ405が発生する振動に起因するフランジ402の振動の方向を撮像素子206の変位方向にしやすくすることができるので、撮像素子206の振動を抑えやすくすることができる。これによって、フォーカスモータ405が発生する振動に起因する撮像素子206のブレを防止することができる。
また、この発明にかかる実施の形態のレンズユニット100によれば、フランジ402が防振ポール403と防振ポール403に沿って摺動可能であって撮像素子206を支持する枠部材の一例としての防振枠304とを備え、防振ポール403が第2の方向においてフォーカスモータ取付ネジ406を間にしてフォーカスモータ405から離間する位置に設けられたことを特徴とするため、フォーカスモータ405の固定位置と撮像素子206の位置とを離すことによって、フォーカスモータ405が発生する振動を撮像素子206に伝わりにくくすることができる。これによって、フォーカスモータ405が発生する振動に起因する撮像素子206のブレを防止することができる。
また、この発明にかかる実施の形態のレンズユニット100によれば、光学部材を介して外光を受光する撮像素子を光学補正部材とすることを特徴とするため、画質に直接影響を与える撮像素子の振動を抑えやすくすることができ、撮像素子の振動を直接抑えることによって、フォーカスモータ405が発生する振動に起因する撮像素子206のブレを確実に防止することができる。
また、この発明にかかる実施の形態のレンズユニット100によれば、第2の方向が、第1の方向に直交する方向であることを特徴とするため、フォーカスモータ405が発生する振動を撮像素子206の変位方向の振動になりやすくすることができるので、撮像素子206の振動を抑えやすくすることができる。これによって、フォーカスモータ405が発生する振動に起因する撮像素子206のブレを一層効果的に防止することができる。
以上説明したように、光学装置によれば、撮像素子を変位可能に支持する支持部材に駆動源を固定した場合にも駆動源が発生した振動による撮像素子の振動を抑えやすくすることができるので、駆動源が発生する振動に起因する撮像素子のブレを防止することができるという効果を奏する。これによって、鏡筒などに対して変位可能に支持された撮像素子を用いたブレ補正機能を備えた光学装置における画質低下を防止することができる。
以上のように、本発明にかかる光学装置は、鏡筒などに対して変位可能に支持された撮像素子を用いたブレ補正機能を備えた光学装置に有用であり、特に、ブレ補正機能を実現する部材が駆動源と同一あるいは近接する部材に設けられた光学装置に適している。
この発明にかかる実施の形態のレンズユニットの外観を示す側面図である。 この発明にかかる実施の形態のレンズユニットを示す断面図である。 ブレ補正ユニットを示す説明図(その1)である。 ブレ補正ユニットを示す説明図(その2)である。 ブレ補正ユニットを示す説明図(その3)である。 ブレ補正ユニットにおける各部の位置関係を示す説明図(その1)である。 ブレ補正ユニットにおける各部の位置関係を示す説明図(その2)である。 ブレ補正ユニットにおける各部の位置関係を示す説明図(その3)である。 フォーカスモータの別の取り付け位置を示す説明図(その1)である。 フォーカスモータの別の取り付け位置を示す説明図(その2)である。 フォーカスモータの別の取り付け位置を示す説明図(その3)である。 防振コイルの取り付け方法を示す説明図(その1)である。 防振コイルの取り付け方法を示す説明図(その2)である。 防振コイルの取り付け方法を示す説明図(その3)である。 防振コイルの取り付け方法を示す説明図(その4)である。 駆動コイルを示す平面図である。 防振コイルの取り付け例を示す説明図(その1)である。 防振コイルの取り付け例を示す説明図(その2)である。 ブレ補正ユニットを示す断面図である。 防振枠への防振コイルの取り付け方法を示す説明図(その1)である。 防振枠への防振コイルの取り付け方法を示す説明図(その2)である。
符号の説明
100 レンズユニット
103 固定枠
201、202、203、204、205 レンズ群
207 ブレ補正ユニット
301 防振枠
304 防振枠
305 防振ポール
402 フランジ
404 フランジ固定ネジ
405 フォーカスモータ
406 フォーカスモータ取付ネジ

Claims (6)

  1. 光軸に沿って変位可能に設けられた光学部材と、
    前記光学部材を変位させる駆動力を発生する駆動源と、
    所定方向に変位可能な補正光学部材と、
    前記補正光学部材が変位する前記所定方向に交差する方向において前記駆動源の両側に設けられて、前記補正光学部材を変位可能に支持する支持部材に対して前記駆動源を固定する固定部材と、
    を備えたことを特徴とする光学装置。
  2. 前記支持部材は、当該支持部材を支持する基台部に対して、前記所定方向に交差する方向(以下「固定方向」という)において前記駆動源の両側に設けられた別の固定部材によって固定されており、
    前記別の固定部材は、前記固定方向において前記固定部材を間にして設けられたことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記駆動源は、回転駆動力を発生するモータであって、
    前記固定部材は、前記モータの回転中心を前記固定方向に通る直線上に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の光学装置。
  4. 前記支持部材は、前記所定方向に延出するガイドポールと当該ガイドポールに沿って摺動可能であって前記補正光学部材を支持する枠部材とを備え、前記ガイドポールは、前記固定方向において前記固定部材を間にして前記駆動源から離間する位置に設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の光学装置。
  5. 前記補正光学部材は、前記光学部材を介して外光を受光する撮像素子であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の光学装置。
  6. 前記固定方向は、前記所定方向に直交する方向であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の光学装置。
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