JP5867994B2 - レンズ鏡筒及び光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、複数可動群を有するレンズ鏡筒、及び、そのようなレンズ鏡筒を備えたデジタルスチルカメラやビデオカメラ等の光学機器に関する。
従来から、ボイスコイルモータやステッピングモータ等のアクチュエータにより光軸方向にレンズや絞り等の光学素子を移動可能に構成されたレンズ鏡筒(光学機器)が知られている。そのようなレンズ鏡筒には、光軸方向に移動可能なフォーカスレンズ群と手ぶれ補正可能な防振レンズ群とが搭載されているものがあり、例えば、防振レンズ群とフォーカスレンズ群とが互いに隣り合い、両者ともにVCM(ボイスコイル)で駆動される。特許文献1には、レンズ鏡筒の大型化を防ぐために、防振レンズ群及びフォーカスレンズ群の駆動機構であるVCMを、光軸横方向から見てその一部が重なり合うように配置したレンズ鏡筒が開示されている。
特開2007−171299号公報
特許文献1のような防振レンズ群及びフォーカスレンズ群のVCM配置では、レンズ鏡筒の小型化には有効であるが、互いのVCMの距離が近くなるため磁気干渉の影響が強くなる。防振レンズ群が光軸方向に可動する光学系の場合、光軸方向の位置に応じて磁気干渉の影響が変化する。このため、光軸方向の移動に伴う防振レンズ群の不測のロール挙動や像飛び等の問題が発生しやすい。また、磁気干渉を防止するためにシールド構造等を採用すると、レンズ鏡筒の大型化及びコストアップにつながる。
そこで本発明は、光軸方向に小型化しつつ、防振レンズとフォーカスレンズのそれぞれを駆動するマグネット間の磁気干渉を低減した小型のレンズ鏡筒及び光学機器を提供する。
本発明の一側面としてのレンズ鏡筒は、光軸方向に移動可能な第1レンズを保持するフォーカス移動枠と、前記光軸方向及び該光軸方向に直交する方向に移動可能な第2レンズを保持する防振ユニットと、前記フォーカス移動枠に設けられた第1コイル、及び第1固定部材に設けられた第1マグネットを備え、前記第1レンズを駆動する第1駆動手段と、第2固定部材に設けられた第2コイル、及び前記防振ユニットに設けられた第2マグネットをそれぞれ備え、前記第2レンズをそれぞれ異なる方向に駆動する、複数の第2駆動手段と、を有し、前記第1マグネットは、前記光軸方向に同一の磁極を有するように配置され、前記第2マグネットは、前記光軸方向に直交する方向に2つの異なる磁極を有するように配置され、前記複数の第2駆動手段は、前記防振ユニットと共に前記光軸方向に移動可能であり、前記第1駆動手段と、前記複数の第2駆動手段は、前記複数の第2駆動手段の前記光軸方向における移動範囲の一方の端部において、光軸と直交する方向で重なり、前記第1マグネットと前記複数の第2駆動手段が備える複数の第2マグネットの各々は、前記一方の端部において、前記光軸方向からみて、前記第1マグネットによって形成される第1磁束線と前記複数の第2マグネットによって形成される第2磁束線の各々とが互いに反発するように配置されている。
前記レンズ鏡筒を備えた光学機器も本発明の他の一側面を構成する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、光軸方向に小型化しつつ、防振レンズとフォーカスレンズのそれぞれを駆動するマグネット間の磁気干渉を低減した小型のレンズ鏡筒及び光学機器を提供することができる。
本実施例における光学機器の斜視図である。 本実施例におけるレンズ鏡筒の分解斜視図である。 本実施例におけるレンズ鏡筒の断面図である。 本実施例におけるレンズ鏡筒のブロック図である。 本実施例のレンズ鏡筒において、防振ユニット3とフォーカス移動枠4のそれぞれの可動範囲、及び、両者の干渉領域を示した模式図である。 本実施例のレンズ鏡筒において、CCDホルダを取り除いた状態で、第4レンズユニットL4を撮像面側から見た図である。 本実施例のレンズ鏡筒において、防振ユニット3とフォーカス移動枠4をガイドバーに挿入した状態での分解斜視図である。 本実施例のレンズ鏡筒において、図6中のA−A面で切断した断面図(第3レンズユニットL3と第4レンズユニットL4がそれぞれ、最も物体側に位置したときの図)である。 本実施例のレンズ鏡筒において、図6中のA−A面で切断した断面図(第3レンズユニットL3と第4レンズユニットL4がそれぞれ、最も撮像面側に位置したときの図)である。 本実施例のレンズ鏡筒において、図6中のB−B面で切断した断面図(第3レンズユニットL3と第4レンズユニットL4がそれぞれ、最も物体側に位置したときの図)である。 本実施例のレンズ鏡筒において、防振駆動用のマグネットとフォーカス駆動用のマグネットの配置図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
まず、図1を参照して、本発明の実施例における光学機器(ビデオカメラ)について説明する。図1は、本実施例におけるビデオカメラの外観図である。Lはズーミングが可能なレンズ鏡筒、Bはカメラ本体を示す。カメラ本体Bの内部には、レンズ鏡筒Lの内部に設けられた撮影光学系により形成された被写体像を記録する撮像素子が収納されている。本実施例では、ビデオカメラだけでなくデジタルスチルカメラや銀塩写真用カメラ等の光学機器にも適用可能である。銀塩写真用カメラの場合、カメラ本体Bの内部には撮像素子の代わりに銀塩フィルムが収納されている。
続いて、図2及び図3を参照して、本実施例におけるレンズ鏡筒Lについて説明する。図2は、本実施例における光学機器に設けられたレンズ鏡筒の分解斜視図である。図3は、レンズ鏡筒の断面図である。図2において、矢印X、−Xは光軸方向を示しており、撮影光学系は4つのレンズユニットにより構成された変倍光学系(ズームレンズ系)である。
図2及び図3において、L1は第1レンズユニット、L2は光軸方向に移動することにより変倍作用を行う第2レンズユニットである。L3は、撮影光学系の光軸に対して直交する方向(光軸直交方向)にシフトして像振れを低減させ、かつ、光軸方向に移動可能な第3レンズユニット(第2レンズ)である。L4は、光軸方向に移動することにより焦点調節を行う第4レンズユニット(第1レンズ)である。また、1は第1レンズユニットL1を保持する第1レンズ枠、2は第2レンズユニットL2を保持して光軸方向に移動可能なバリエータ移動枠である。3は第3レンズユニットL3を保持して光軸方向及び光軸方向に直交する方向に移動可能な防振ユニット、4は第4レンズユニットL4を保持して光軸方向に移動可能なフォーカス移動枠である。5は固定鏡筒であり、6は後部鏡筒である。固定鏡筒5は、第1レンズユニットL1を所定位置に固定するため、その後端が後部鏡筒6に結合し、その前端が第1レンズ枠1と固定されている。7は、不図示のCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子(光電変換素子)を保持するCCDホルダであり、後部鏡筒6に固定されている。
8a、8bは、それぞれ、固定鏡筒5と後部鏡筒6とにより両端が保持されたガイドバー(第1ガイドバー、第2ガイドバー)である。また、ガイドバー9a、9b(第3ガイドバー、第4ガイドバー)、及び、ガイドバー10a、10b(第5ガイドバー、第6ガイドバー)は、後部鏡筒6とCCDホルダ7とにより両端が保持されている。バリエータ移動枠2は、ガイドバー8a、8bにより光軸方向に移動可能に支持されている。防振ユニット3は、ガイドバー9a、9bにより光軸方向に移動可能に支持され、後部鏡筒6に固定される。後部鏡筒6には、撮影光学系に入射した光量を変化させる光量調節ユニット(不図示)が固定されている。光量調節ユニットは、2枚以上の絞り羽根を光軸直交方向に移動させて開口径を変化させる。また光量調節ユニットには、グラデーションNDフィルタ(不図示)が絞り羽根とは独立して光路に対して進退可能に構成されている。フォーカス移動枠4は、ガイドバー10a、10bにより光軸方向に移動可能に支持されている。
次に、バリエータ移動枠2(第2レンズユニットL2)を移動させる駆動部の構成について説明する。201は、バリエータ移動枠2を光軸方向に駆動するステッピングモータである。ステッピングモータ201の出力軸には、リードスクリュー202が形成されている。ステッピングモータ201は、支持部材203を介して後部鏡筒6に固定される。リードスクリュー202には、バリエータ移動枠2に取り付けられたラック204が噛み合っている。このため、ステッピングモータ201に通電されてリードスクリュー202が回転すると、バリエータ移動枠2が光軸方向に駆動される。なお、ラック204とバリエータ移動枠2は、ねじりコイルバネ205の付勢力によって互いのガタ付きが阻止されている。
206は、バリエータ移動枠2の基準位置を検出するズームリセットである。ズームリセット206は、バリエータ移動枠2に形成された遮光部207の光軸方向への移動による遮光状態と透光状態の切り換わりを検出するフォトインタラプタにより構成されている。またズームリセット206は、基板を介して後部鏡筒6に固定されている。バリエータ移動枠2は、光軸方向に多極着磁されたセンサマグネット208を保持し、後部鏡筒6におけるセンサマグネット208に対向した位置には、センサマグネット208の移動に伴う磁力線の変化を読み取るMRセンサ209が固定されている。MRセンサ209からの信号を用いることで、バリエータ移動枠2すなわち第2レンズユニットL2の所定の基準位置からの移動量を検出することができる。
次に、防振ユニット3(第3レンズユニットL3)を移動させる駆動部の構成について説明する。301は、防振ユニット3を光軸方向に駆動するステッピングモータである。ステッピングモータ301の出力軸には、リードスクリュー302が形成されている。ステッピングモータ301は、支持部材303を介して後部鏡筒6に固定される。リードスクリュー302には、防振ユニット3に取り付けられたラック304が噛み合っている。このため、ステッピングモータ301に通電されてリードスクリュー302が回転すると、防振ユニット3が光軸方向に駆動される。なお、ラック304と防振ユニット3は、ねじりコイルバネ305の付勢力によって互いのガタ付きが阻止されている。306は、防振ユニット3の基準位置を検出するズームリセットである。ズームリセット306は、防振ユニット3に形成された遮光部307の光軸方向への移動による遮光状態と透光状態の切り換わりを検出するフォトインタラプタにより構成されている。ズームリセット306は、基板を介して後部鏡筒6に固定されている。フォトインタラプタにより構成されているズームリセット306は、遮光部307の遮光状態及び透光状態の切り換わりを、防振ユニット3の可動範囲内かつフォーカス移動枠4の可動範囲外において検出されるように設定される。
次に、フォーカス移動枠4(第4レンズユニットL4)を移動させるフォーカス駆動部(第1駆動手段)の構成について説明する。401、402、403はそれぞれ、第4レンズユニットL4を光軸方向に駆動するフォーカスモータ(ボイスコイルモータ)を構成するコイル(第1コイル)、マグネット(第1マグネット)、及び、磁束を閉じるためのヨーク部材である。コイル401は、フォーカス移動枠4に設けられている。マグネット402は、ヨーク部材403の内部に設けられており、ヨーク部材403は、CCDホルダ7(第1固定部材)に取り付けられている。ここで、コイル401に電流を流すと、マグネット402とコイル401との間に発生する磁力線相互の反発によるローレンツ力が発生し、フォーカス移動枠4とともに第4レンズユニットL4が光軸方向に駆動される。また、フォーカス移動枠4は、光軸方向に多極着磁されたセンサマグネット404を保持し、後部鏡筒6におけるセンサマグネット404に対向した位置には、センサマグネット404の移動に伴う磁力線の変化を読み取るMRセンサ405が固定されている。MRセンサ405からの信号を用いることで、フォーカス移動枠4すなわち第4レンズユニットL4の所定の基準位置からの移動量を検出することができる。フォーカス移動枠4は、コイルに通電されて、被写体側すなわち光軸と平行な矢印−X方向に移動し、メカニカル端に当接した状態を基準位置として検出する。
前述のように、フォーカス駆動部の構成は、コイル401に通電がなされた状態(通電状態)において、ローレンツ力が発生し、フォーカス移動枠4を光軸方向に駆動させる。しかし、コイル401に通電がなされない状態(非通電状態)においては、フォーカス移動枠4への駆動力が発生せず、フォーカス移動枠4自身が自己保持力を持たない状態となる。自己保持力とは、非通電状態において、移動可能なコイル401、また、コイル401を設けたフォーカス移動枠4をその場に停止させておくことができる力のことである。
次に、第2レンズユニットL2、第3レンズユニットL3、及び、第4レンズユニットL4それぞれの駆動方法について、図4を参照して説明する。図4は、本実施例におけるレンズ鏡筒のブロック図である。図4において、11は、ズームリセットの出力信号や光学機器本体のモードに応じて、ステッピングモータ201、301、及び、コイル401に制御信号を出力する制御手段である。制御手段11は、マイクロコンピュータ等を備えて構成されている。12は、制御手段11のモード情報を記憶する記憶手段である。
本実施例のレンズ鏡筒は、従来に比べて、同じレンズの大きさで比較した場合、レンズの焦点距離を広角側に寄せることが可能である。従来のレンズ鏡筒において、第3レンズユニットL3は焦点距離によらず固定されて光軸方向に移動しない構成である。一方、本実施例において、第3レンズユニットL3は、焦点距離を可変させた場合にTELE状態〜WIDE状態で光軸方向に移動する軌跡をたどる。WIDE状態において、第3レンズユニットL3は撮像面側に位置する。一方、TELE状態において、第3レンズユニットL3は物体側に位置する。また、第3レンズユニットL3と隣り合い、フォーカスしてピントを合焦させる機能を有する第4レンズユニットL4も、フォーカシング動作時に同様に光軸方向に移動する。被写体距離が至近側にあるとき、第4レンズユニットL4を物体側に移動させることによりピントを合わせることができる。一方、被写体距離が無限側にあるとき、第4レンズユニットL4を撮像面側に移動させることによりピントを合わせることができる。
図5は本実施例において、防振ユニット3とフォーカス移動枠4のそれぞれのメカ的な可動範囲と、両者の干渉領域を示した模式図である。図5において、X1〜X4は防振ユニット3(第3レンズユニットL3)の可動範囲を表し、X1は第3レンズユニットL3のTELE位置、X4は第3レンズユニットL3のWIDE位置を示している。X3は、第3レンズユニットL3の初期位置を検出するため、前述したズームリセット306にて遮光、投光状態を検出する検出位置を示している。また、X2〜X5はフォーカス移動枠4(第4レンズユニットL4)の可動範囲を表し、X2は第4レンズユニットL4の至近位置、X5は第4レンズユニットL4の無限位置を示している。図5に示されるように、本実施例のレンズ鏡筒は、第3レンズユニットL3と第4レンズユニットL4のそれぞれのメカ的な可動範囲が互いにオーバーラップする領域を有し、その範囲はX2〜X4の間である。
前述のように、第4レンズユニットL4の至近位置はX2である。このため、仮に第4レンズユニットL4の可動範囲が位置X2よりも物体側に移動可能な構成である場合、レンズユニットとして、より近い被写体にピントを合わせることができることを意味する。第3レンズユニットL3の可動範囲は、光学仕様が決定したときに決まる可動範囲であるため、予め決められた可動範囲となる。従って、第3レンズユニットL3に対して、第4レンズユニットL4のメカ的な可動範囲が、よりオーバーラップ可能な構成とすることができれば、より近い被写体にピントを合わせることが可能となる。
次に、図6乃至図10を参照して、オーバーラップ可能に構成された防振ユニット3とフォーカス移動枠4の詳細について説明する。図6は、CCDホルダを取り除いた状態で、第4レンズユニットL4を撮像面側から見たレンズ鏡筒の構成図である。図7は、防振ユニット3とフォーカス移動枠4をガイドバーに挿入した状態でのレンズ鏡筒の分解斜視図である。図8及び図9は、図6中のA−A面で切断した断面図であり、図8は第3レンズユニットL3と第4レンズユニットL4がそれぞれ最も物体側に位置したときの図、図9は最も撮像面側に位置したときの図である。図10は、図6中のB−B面で切断した断面図であり、第3レンズユニットL3と第4レンズユニットL4はそれぞれ最も物体側に位置したときの図である。
まず、防振ユニット3の構成について説明する。防振ユニット3は、前述のように、ステッピングモータ301によって光軸方向に移動可能に構成されている。同時に、防振ユニット3は第3レンズユニットL3を光軸直交方向にも移動可能に構成されており、このような構成により、いわゆる手ぶれ補正が可能となる。
313は、第3レンズユニットL3を保持する第3レンズ保持枠である。第3レンズ保持枠313には、2体化された防振駆動用のマグネット310(第2マグネット)と、マグネット310の磁路を閉じるための第1ヨーク311が設けられている。また、314は防振ユニット3のベース部材となる防振ベース(第2固定部材)である。防振ベース314には、防振駆動用のコイル309(第2コイル)と、マグネット310の磁路を閉じるための第2ヨーク312が設けられている。コイル309を通電すると、マグネット310に駆動力が発生し、第3レンズユニットL3が第3レンズ保持枠313に対して相対的に光軸直交方向に駆動される。
マグネット310、第1ヨーク311、第2ヨーク312、及び、コイル309は、それぞれ2セット設けられており、この部分が防振駆動アクチュエータ部(第2駆動手段)を構成する。図6において、光軸中心LXに対して下側にはピッチ方向防振駆動アクチュエータ部、右側にはヨー方向防振駆動アクチュエータ部が設けられている。このように、防振駆動アクチュエータ部が2セット設けられているため、光軸に直交する平面内でいずれの方向にも第3レンズユニットL3を駆動させることができる。
また、コイル309は防振フレキ308と半田付けされ、電気的に導通可能に構成されている。防振フレキ308は、後部鏡筒6に設けられた止め部に固定されるとともに、レンズ鏡筒の内部に設けられたUターン形状308a部を介して、防振ユニット3と繋がっている。Uターン形状308aは、防振ユニット3が光軸方向に移動するときに、防振フレキ308の反力が防振ユニット3に加わらないようにするための形状となっている。
次に、フォーカス移動枠4の構成について説明する。前述のように、フォーカス移動枠4はボイスコイルモータによって光軸方向に移動可能に構成されている。コイル401は、フォーカスフレキ406に半田付けされて電気的に導通可能に構成されている。フォーカスフレキ406は、後部鏡筒6に設けられたフォーカスフレキ止め部601に固定されるとともに、レンズ鏡筒の内部に設けられたUターン形状406a部を介して、フォーカス移動枠4に固定されたコイル401と繋がっている。
防振フレキ308及びフォーカスフレキ406は、レンズ鏡筒を光軸方向から見たときに、ヨー方向防振駆動アクチュエータ部に対して、光軸を中心にして対象となる位置に設けられている。また、フォーカス移動枠4を駆動するためのボイスコイルモータ(フォーカス移動枠駆動部)は、レンズ鏡筒を光軸方向から見たときに、ピッチ方向防振駆動アクチュエータ部(至近第2駆動手段)に対して、光軸を中心にして対象となる位置に設けられている。このような構成により、アクチュエータやフレキを光軸周りに最適に配置し、レンズ鏡筒の径方向の大きさを増大させることなく、第3レンズユニットL3に対する第4レンズユニットL4のメカ的な可動範囲がよりオーバーラップ可能に構成されている。特に、ピッチ方向防振駆動アクチュエータ部は、防振ユニット3が最も撮像面側に移動したとき、フォーカス移動枠駆動用のボイスコイルモータと光軸と直交する平面内で重なる(そのオーバーラップ量は、図9中のL3L4αで表される)。
次に、図11を参照して、本実施例における防振駆動用のマグネット310とフォーカス駆動用のマグネット402の配置について説明する。図11は、マグネット310とマグネット402の配置をレンズ鏡筒の後ろ正面から見た図である。マグネット310(ピッチ方向防振駆動マグネット(至近第2マグネット)310P、ヨー方向防振駆動マグネット310Y)は、それぞれ、光軸直交面方向(図11中の紙面方向)に2つの異なる磁極を有するように配置されている。マグネット402は、光軸方向(図11中の紙面に直交する方向)に同一の磁極(同一の着磁面)を有するように配置されている。
図11(a)、(b)は、マグネット310の着磁仕様が同一でマグネット402の着磁をN極又はS極にした場合の防振ユニット3への磁気の影響を示している。図11(a)は、マグネット310とマグネット402の距離が近い側に異なる磁極を配置した場合である。このとき、ピッチ方向防振駆動マグネット310Pとヨー方向防振駆動マグネット310Yとの間には、互いに吸着する方向に力FPa、FYaが働く。
一方、図11(b)は、マグネット310とマグネット402の距離が近い側(至近側)に同一の磁極(図11(b)ではN極)を配置した場合を示す。このように、マグネット402とマグネット310は、光軸方向からみて、マグネット402によって形成される第1磁束線とマグネット310によって形成される第2磁束線とが互いに反発するように配置されている。このとき、ピッチ方向防振駆動マグネット310Pとヨー方向防振駆動マグネット310Yとの間には、互いに反発する方向に力FPb、FYbが働く。
本実施例のレンズ鏡筒において、防振ユニット3は光軸方向にも移動可能に構成されている。このため、フォーカス駆動用のマグネット402はCCDホルダ7に固定されているが、防振駆動用のマグネット310の位置は光軸方向に変化し、互いの磁気の影響が光軸方向におけるマグネット310の位置に応じて変化する。このため、ズーム撮影時に防振ユニット3が光軸方向に移動する際に、マグネット402との間で形成される磁力が変化してロール挙動を起こし、ズーム中心のズレや像飛び等の問題が生じる。
図11(a)に示される配置の場合、防振駆動用のマグネット310とフォーカス駆動用のマグネット402は磁気的に吸着関係となる。このとき、防振ユニット3が撮像面側に移動するにつれてマグネット310とマグネット402との間の距離は近づくため、吸着力は加速度的に強くなる。一方、図11(b)に示される配置の場合、マグネット310とマグネット402は磁気的に反発関係となる。
前述のように、ステッピングモータ301が第3レンズユニットL3を望遠側(TELE側)から広角側(WIDE側)に駆動する際、マグネット310はマグネット402に近づくことでロール挙動を起こして回転する。本実施例では、このような動作を抑制するため、マグネット402とマグネット310は、第1磁束線と第2磁束線がマグネット310の回転方向において互いに反発するように配置されている。このように図11(b)の配置の場合には、図11(a)の配置の場合に比べて、防振駆動時に発生する磁力の影響は小さい。これは、反発力の場合、一般的には異極同士の吸着(吸引)に比べて磁力線のゆがみや漏れ等が大きくて効率が低下し、反発力は吸着力に比べて5〜7割程度の力となるためである。
以上により、防振駆動用のマグネットとフォーカス駆動用のマグネットを反発する方向に磁極配置をすることにより、レンズ鏡筒及び光学機器の大型化を抑制しながら磁気干渉を低減させることができる。このため、防振レンズとフォーカスレンズのそれぞれを駆動するマグネット間の磁気干渉を低減した小型のレンズ鏡筒及び光学機器を提供することが可能である。
本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
3 防振ユニット
4 フォーカス移動枠
310、402 マグネット
L3 第3レンズユニット
L4 第4レンズユニット

Claims (5)

  1. 光軸方向に移動可能な第1レンズを保持するフォーカス移動枠と、
    前記光軸方向及び該光軸方向に直交する方向に移動可能な第2レンズを保持する防振ユニットと、
    前記フォーカス移動枠に設けられた第1コイル、及び第1固定部材に設けられた第1マグネットを備え、前記第1レンズを駆動する第1駆動手段と、
    第2固定部材に設けられた第2コイル、及び前記防振ユニットに設けられた第2マグネットをそれぞれ備え、前記第2レンズをそれぞれ異なる方向に駆動する、複数の第2駆動手段と、を有し、
    前記第1マグネットは、前記光軸方向に同一の磁極を有するように配置され、
    前記第2マグネットは、前記光軸方向に直交する方向に2つの異なる磁極を有するように配置され、
    前記複数の第2駆動手段は、前記防振ユニットと共に前記光軸方向に移動可能であり、
    前記第1駆動手段と、前記複数の第2駆動手段は、前記複数の第2駆動手段の前記光軸方向における移動範囲の一方の端部において、光軸と直交する方向で重なり、
    前記第1マグネットと前記複数の第2駆動手段が備える複数の第2マグネットの各々は、前記一方の端部において、前記光軸方向からみて、前記第1マグネットによって形成される第1磁束線と前記複数の第2マグネットによって形成される第2磁束線の各々とが互いに反発するように配置されている、ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記第1マグネットと、前記複数の第2マグネットは、前記第1マグネットと前記複数の第2マグネットの一方との距離のうち最も近い距離および前記第1マグネットと前記複数の第2マグネットの他方との距離のうち最も近い距離が同一の磁極間の距離となるように配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第2レンズが望遠側から広角側に駆動される際、前記第2マグネットは前記第1マグネットに近づくことでロール挙動を起こして回転し、
    前記第1マグネットと前記第2マグネットは、前記第1磁束線と前記第2磁束線が前記第2マグネットの回転方向において互いに反発するように配置されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記第1レンズと第2レンズは、前記光軸方向において互いに隣り合って配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を備えていることを特徴とする光学機器
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