JP2009281481A - 軸受ユニット、これを用いたモータ及び電子機器 - Google Patents

軸受ユニット、これを用いたモータ及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】波ワッシャを用いて玉軸受に外輪予圧を付与し、面振れを防止する。
【解決手段】本発明が適用された軸受ユニット1は、回転軸40と、一対の玉軸受41、41と、内輪41a,41aに挟持される間座42と、外輪41b,41bの対向面41c,41cにそれぞれ設けられた受け部43、43と、玉軸受41、41に外輪予圧を付与する波ワッシャ44とを備え、内輪41a,41aの対向面41c,41cの間に間座42を挟持し、外輪41b,41bの対向面41c,41cに所定の間隔を有するように内輪41a,41aを回転軸40の軸方向に位置決めした状態で、外輪41b,41bの対向面41c,41cの間に配置された波ワッシャ44によって互いの受け部43,43を押圧し、受け部43,43を介して外輪41b,41bを外輪41b,41b間を押し広げる方向に押圧することで外輪予圧を行うことができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、回転軸を回転可能に支持する軸受ユニット、この軸受ユニットを用いたモータ及び電子機器に関する。
従来から図7に示すようなテープストレージ用のリールモータ50が用いられている。この図7に示すようなテープストレージ用のリールモータ50は、記録媒体である磁気テープが巻装されたテープリールを収納したテープカートリッジが装着されるリール台を設置するためのリール台設置面51を有し、このリール台設置面51に設置されたリール台を回転駆動する駆動装置として用いられている。しかしながら、従来のテープストレージ用のリールモータ50は、リール台設置面51の回転面振れ(以下、面振れという。)が、このリール台設置面51上に設置されるリール台の面振れに反映される構造になっていた。
図12に示すように、従来のテープストレージ用のリールモータ50の軸受ユニット52には、リール台設置面51を有する回転軸53に、一対の玉軸受54,54が設けられている。玉軸受54,54の外輪54a,54aの間には、間座55が設けられている。この間座55は、外輪54a,54aに挟持され、玉軸受54,54の回転軸53に対する軸方向の位置を固定している。また、玉軸受54,54の内輪54b,54bは、回転軸53と隙間ばめとし、内輪54b,54b間を押し縮める方向、すなわち図12中の矢印B1及び矢印B2方向に内輪予圧が付与された状態で回転軸53に接着剤等で固定されている。軸受ユニット52は、内輪予圧が付与されることで、玉軸受54,54の内部のラジアルすきまが「0」にされ、玉軸受54,54の内部の各転動体54cの回転振動が抑えられ、剛性が高められている。
しかしながら、内輪予圧では、図13に示すように、回転軸53の外径φdと玉軸受54の内径φeとの間にφd<φeの関係が成立しており、必ず隙間が存在する。このため、この隙間の分だけ回転軸53が玉軸受54,54に対して傾いて固定される可能性があり、この傾きα°がリール台設置面51の図13中の矢印Cに示すような面振れの主原因となっていた。回転軸53の外径φdと玉軸受54の内径φeとの寸法差は、数μm程度だがリール台設置面51ではその何倍にもなって現れる。例えば、従来のテープストレージ用のリールモータ50においては、リール台設置面51の面振れ値を複数回測定したとき、図14に示すように、リール台設置面51の面振れ値が最大で約0.015mm、最小で約0.001mm、平均で約0.005mm程度であった。
このため、従来のテープストレージ用のリールモータ50では、モータ組立後に切削加工にてリール台設置面51の面振れを除去していた。しかしながら、この手法では、リール台設置面51の平面度を悪化させてしまう。リール台の多くは樹脂製なので、リール台設置面51の平面度が悪化すると、リール台設置時にリール台が変形する恐れがある。
また、内輪予圧の他に玉軸受54,54を定圧予圧する方法としては、外輪予圧がある。外輪予圧では、玉軸受54,54の内輪54b,54b間に間座を挟持させて玉軸受54,54の回転軸53に対する軸方向の位置を固定し、外輪54a,54a間に例えばコイルバネを設けて、コイルバネによって外輪54a,54aを押し広げる方向に押圧して行われるため、外輪54a,54a間にコイルバネが所定の押圧力を得るための大きなストロークが必要となってしまう。また、このような外輪予圧では、リールモータ50で用いられる玉軸受54の外輪54aの肉厚が、例えば1mm程度と薄いので、コイルバネによって所定の押圧力で所定の方向に適切に外輪54a,54aを押圧することが難しい。
また、磁気テープは高密度化の影響で近年益々薄くなり強度が低下してきている。この影響でリールモータ50には、リール台設置面51の平面度を悪化させることなく面振れの極小化が求められている。
特開平11−075339号公報
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、波ワッシャによって一対の玉軸受の対向する外輪の対向面にそれぞれ設けられた受け部を介して外輪を押圧して一対の玉軸受に外輪予圧を付与し、回転軸の面振れを防止し、リール台設置面の面振れ精度の向上を図る軸受ユニット、モータ及び電子機器を提供することを目的とする。
上述した目的を達成する本発明に係る軸受ユニットは、回転軸と、回転軸の周回り方向の支持を行い回転軸の軸方向に対して互いに対向する一対の玉軸受と、一対の玉軸受の内輪に挟持される間座と、一対の玉軸受の対向する外輪の対向面にそれぞれ設けられた受け部と、一対の玉軸受の間に設けられ受け部を押圧して一対の玉軸受に外輪予圧を付与する波ワッシャとを備える。
また、本発明に係るモータは、ステータに対してロータを回転可能に支持する軸受ユニットを備え、軸受ユニットは、回転軸と、回転軸の周回り方向の支持を行い回転軸の軸方向に対して互いに対向する一対の玉軸受と、一対の玉軸受の内輪に挟持される間座と、一対の玉軸受の対向する外輪の対向面にそれぞれ設けられた受け部と、一対の玉軸受の間に設けられ受け部を押圧して一対の玉軸受に外輪予圧を付与する波ワッシャとを有する。
また、本発明に係る電子機器は、磁気テープが巻装されたテープリールを収納したテープカートリッジが装着されるリール台と、ステータに対してロータを回転可能に支持する軸受ユニットを有してリール台を回転駆動させるモータとを備え、軸受ユニットは、リール台が取り付けられる回転軸と、回転軸の周回り方向の支持を行い回転軸の軸方向に対して互いに対向する一対の玉軸受と、一対の玉軸受の内輪に挟持される間座と、一対の玉軸受の対向する外輪の対向面にそれぞれ設けられた受け部と、一対の玉軸受の間に設けられ受け部を押圧して一対の玉軸受に外輪予圧を付与する波ワッシャとを有する。
本発明によれば、波ワッシャによって一対の玉軸受の対向する外輪の対向面にそれぞれ設けられた受け部を介して外輪を押圧することで一対の玉軸受に外輪予圧を付与することができる。これにより、本発明によれば、玉軸受の内部のラジアルすきまを「0」にすることができ、玉軸受の内部の各転動体の回転振動を抑え、玉軸受の剛性を高めることができるので、回転軸の面振れを小さくすることができ、リール台設置面の面振れ精度の向上を図ることができる。
また、本発明によれば、一対の玉軸受の対向する外輪の対向面にそれぞれ受け部を設けることで、外輪の肉厚が薄い場合であっても、波ワッシャによって受け部を介して外輪を押圧することで一対の玉軸受に外輪予圧を付与することができる。これにより、本発明によれば、玉軸受の内部のラジアルすきまを「0」にすることができ、玉軸受の内部の各転動体の回転振動を抑え、玉軸受の剛性を高めることができるので、回転軸の面振れを小さくすることができ、リール台設置面の面振れ精度の向上を図ることができる。
また、本発明によれば、波ワッシャを用いることで、回転軸と玉軸受との間の隙間を小さく設定することができ、省スペースで一対の玉軸受に外輪予圧を付与することができる。
以下、本発明が適用された軸受ユニット1が用いられる本発明が適用されたモータ2について、図面を参照しながら詳細に説明する。このモータ2は、例えば、図1に示すようなコンピュータサーバ等の大容量のデータのバックアップ等に用いられる磁気記録再生装置3等の電子機器に搭載される。モータ2は、図2に示すように、磁気記録再生装置3において、記録媒体である磁気テープが巻装された単一のテープリールを収納したテープカートリッジ4が装着されるリール台10を回転駆動する駆動装置として用いられるリールモータ2である。
磁気記録再生装置3は、図2に示すように、テープカートリッジ4が装着されるリール台10と、このリール台10を回転駆動させるリールモータ2と、リール台10に装着されたテープカートリッジ4から供給された磁気テープを巻き取る巻取リール11と、リール台10と巻取リール11との間に亘って走行する磁気テープに対してデータの記録及び/又は再生を行う回転ヘッド12と、磁気テープを回転ヘッド12の外周面に巻き付くように所望の方向に走行させる複数のガイドローラ13,14,15,16と、ピンチローラ17との間に磁気テープを狭持して磁気テープを所定の速度で走行させるキャプスタン18とを備える。
ここで、磁気記録再生装置3によってデータの記録及び/又は再生が行われるテープカートリッジ4について説明する。テープカートリッジ4には、図3及び図4に示すように、外筐4a内に磁気テープ5が巻装された単一のテープリール4bが収納されている。テープリール4bに巻装された磁気テープ5の一端には、リーダーブロック4cに接続されている。
このような構成を有するテープカートリッジ4は、図1に示すような磁気記録再生装置3の外筐3aの挿脱口3bから挿入されてリール台10に装着されると、図5に示すように、リーダーブロック4cが図示しないチャッキング機構によりチャッキングされ、このリーダーブロック4cが図示しない搬送機構により引き出され、リール台10から巻取リール11まで搬送される。そして、テープカートリッジ4は、図6に示すように、ガイドローラ13,14,15,16が所定の位置に移動し、引き出された磁気テープがガイドローラ13,14,15,16によって回転ヘッド12の外周面に巻き付くように走行経路が規定される。そして、テープカートリッジ4は、ピンチローラ17とキャプスタン18によって狭持されて巻取リール11に巻き取られながら、図示しない回転ヘッド12の磁気ヘッドによってデータの記録及び/又は再生が行われる。
リール台10は、図2に示すように、例えば、略円板状に形成され、後述するリールモータ2の回転軸40のリール台設置面40aに例えばネジ止めされている。リール台10には、テープカートリッジ4が装着される上面略中央にテープカートリッジ4のテープリール4bに挿入されるリール突起10aが突設されている。また、リール台10には、このリール突起10aを中心として半径方向に略放射状に複数の係合突条10bが形成されている。リール台10の係合突条10bは、テープカートリッジ4がリール台10に装着されると、図4に示すようなテープカートリッジ4のテープリール4bのリール台10と対向する面に形成された係合突条4dと係合される。そして、リール台10は、回転ヘッド12の磁気ヘッドによって磁気テープに対してデータの記録及び/又は再生が行われるとき、リールモータ2によって回転駆動されるに伴い、テープカートリッジ4のテープリール4bを回転駆動させる。
リールモータ2は、回転ヘッド12の磁気ヘッドによって磁気テープに対してデータの記録及び/又は再生が行われるとき、リール台10を回転駆動し、磁気テープを所定の速度で巻取リール11へ供給する。なお、モータ2の具体的な構造については後述する。
巻取リール11は、図示しない駆動装置により回転駆動され、図示しないチャッキング機構及び搬送機構によって搬送されたテープカートリッジ4の磁気テープを巻き取る。
回転ヘッド12は、例えばヘリカルスキャン方式によって、磁気テープに対してデータの記録及び/又は再生を行う図示しない磁気ヘッドを有している。回転ヘッドは、記録及び/又は再生時に図示しない駆動装置によって所定の回転数で回転される。そして、回転ヘッド12は、リール台10と巻取リール11との間に亘って走行する磁気テープに対して、データの記録及び/又は再生を行う。
ガイドローラ13,14,15,16は、図示しない移動機構により所定の経路で移動可能に設けられている。これらのガイドローラ13,14,15,16は、所定の位置に移動することにより、磁気テープを回転ヘッド12の外周面に巻き付けるように、テープカートリッジ4から巻取リール11へ供給された磁気テープの走行経路を規定する。
キャプスタン18は、ガイドローラ13,14,15,16によって回転ヘッド12の外周面に巻き付けるように規定された磁気テープをピンチローラ17とともに、磁気テープを所定の方向及び速度で走行させる。
以上のような構成を有する磁気記録再生装置3は、テープカートリッジ4が外筐3aの挿脱口3bから挿入されてリール台10に装着されると、図5に示すように、リーダーブロック4cが図示しないチャッキング機構によりチャッキングされ、このリーダーブロック4cが図示しない搬送機構により引き出され、リール台10から巻取リール11まで搬送される。そして、磁気記録再生装置3は、図6に示すように、ガイドローラ13,14,15,16が所定の位置に移動することにより磁気テープを回転ヘッド12の外周面に巻き付けるようにテープカートリッジ4から巻取リール11へ供給された磁気テープの走行経路を規定する。そして、磁気記録再生装置3は、規定された磁気テープをピンチローラ17とキャプスタン18とで狭持して、キャプスタン18を図示しない駆動装置により回転駆動させ、リール台10をリールモータ2により回転駆動させ、更に巻取リール11を図示しない駆動装置により回転駆動させることによって、磁気テープを所定の方向及び速度で走行させる。そして、磁気記録再生装置3は、磁気テープを回転ヘッド12の外周面に所定の接触圧にて接触させて摺動させながら、磁気テープに対してデータの記録及び/又は再生を行う。
次いで、上述した磁気記録再生装置3に用いられる本発明が適用されたリールモータ2について説明する。このリールモータ2は、図7に示すような外観を有し、図7のI−I断面を示す図8に示すように、ステータ20とロータ30とを備える。
ステータ20は、図8に示すように、ステータヨーク21上に設けられ、本発明が適用された軸受ユニット1と、駆動電流が供給されるコイル22と、このコイル22が巻回されたコア23とを有する。ステータヨーク21は、例えば鉄により形成され、略中心部に円筒形状に形成されたハウジング24が配設されている。ハウジング24には、軸受ユニット1が後述する波ワッシャ44によって外輪予圧が付与された状態で接着剤等で固定されている。ステータヨーク21に配設されたハウジング24の外周部には、駆動電流が供給されるコイル22が巻回されたコア23が取り付けられている。
ステータ20とともにリールモータ2を構成するロータ30は、図8に示すように、軸受ユニット1に回転可能に支持された回転軸40に取り付けられ、回転軸40と一体に回転する。ロータ30は、ロータヨーク31と、ロータマグネット32とを有する。ロータヨーク31は、高さ方向の一方側が閉塞された円筒形状に形成されることにより、筒状部31aと平板部31bとを有する。ロータヨーク31の筒状部31aの内周面には、ステータ20のコイル22と対向するように、リング状のロータマグネット32が設けられている。ロータマグネット32は、周回り方向にS極とN極とが交互に着磁されたプラスチックマグネットであり、接着剤等によりロータヨーク31の内周面に固定されている。ロータヨーク31の平板部31bには、中心部に回転軸40が取り付けられる貫通孔33が形成され、この貫通孔33に回転軸40のリール台設置面40a側に設けられた取付部40cが圧入される。これにより、ロータヨーク31は、回転軸40と一体とされ、ステータ20に回転可能に取り付けられる。
以上のような構成を有するリールモータ2は、コイル22にモータ2の外部に設けた駆動回路部から所定の通電パターンにより駆動電流が供給される。そして、リールモータ2は、コイル22に駆動電流が供給されると、コイル22に発生する磁界とロータ30側のロータマグネット32からの磁界の作用によって、ロータ30が回転軸40と一体に回転する。そして、リールモータ2は、ロータ30が回転することにより、この回転軸40に取り付けられたリール台10も回転軸40と一体に回転する。リールモータ2は、リール台10を回転することにより、磁気テープをテープカートリッジ4から巻取リール11へ所定の速度で走行させる。
次に、上述したリールモータ2に用いられる本発明が適用された軸受ユニット1について詳細に説明する。
軸受ユニット1は、図9に示すように、ロータヨーク31に一体に取り付けられた回転軸40と、回転軸40の周回り方向の支持を行い回転軸40の軸方向に対して互いに対向する一対の玉軸受41,41と、一対の玉軸受41,41の内輪41a,41aに挟持される間座42と、一対の玉軸受41,41の外輪41b,41bの互いに対向する対向面41c,41cにそれぞれ設けられた受け部43と、一対の玉軸受41,41の間に設けられ受け部43,43を押圧して玉軸受41の各転動体41dに外輪予圧を付与する波ワッシャ44とを備える。このような軸受ユニット1は、上述した円筒形状のハウジング24内に収納されている。
回転軸40は、リール台10が取り付けられるリール台設置面40aを有し、玉軸受41に取り付けられることにより回転自在に支持される軸本体40bと、軸本体40bのリール台設置面40a側にロータヨーク31の貫通孔33が取り付けられる取付部40cとを有している。軸本体40bは、玉軸受41の内径と略同一の外径を有する。また、軸本体40bには、軸本体40bのリール台設置面40a側に回転軸40の軸方向に対する玉軸受41の内輪41aの位置決めを行う段部40dが形成されている。この段部40dは、玉軸受41の内輪41aと略同一の外径を有し、回転軸40が玉軸受41に取り付けられるとき、玉軸受41の内輪41aと当接され、玉軸受41の軸方向の位置決めを行う。取付部40cは、回転軸40が玉軸受41に取り付けられると、ハウジング24より突出され、ロータヨーク31の貫通孔33に取り付けられる。
玉軸受41は、例えば、一般的に用いられるアンギュラ型の玉軸受である。玉軸受41は、外周面に内輪軌道を設けた内輪41aと、内周面に外輪軌道を設けた外輪41bと、これら内輪軌道と外輪軌道との間に保持器41eに設けた複数のポケット内に転動自在に保持された玉状の複数の転動体41dとを有する。玉軸受41,41は、回転軸40に例えば背面組合せとなる様に組み合わされて一対設けられている。このとき、玉軸受41は、回転軸40の外径と玉軸受41の内径との間に隙間が生じないように、内輪41aが回転軸40に圧入されている。なお、玉軸受41は、アンギュラ型の玉軸受に限定されるものではなく、その他予圧を付与する必要があるものであれば、如何なる型の玉軸受であってもよい。
また、一対の内輪41a,41aの互いに対向する対向面の間には、円筒形状の間座42が設けられている。間座42は、ステンレス鋼(SUS)等で形成され、玉軸受41の内輪41a,41aによって挟持されている。これにより、間座42は、一対の外輪41b,41bの互いに対向する対向面41c,41cに所定の間隔を有するように、回転軸40の軸方向に対して一対の玉軸受41,41の内輪41a,41aの位置決めを行う。このとき、間座42は、外輪41b,41bの互いに対向する対向面41c,41cの間に波ワッシャ44が配置されたとき、外輪41b,41bによって波ワッシャ44が外輪予圧を付与していない通常時より回転軸40の軸方向に圧縮され、圧縮されたことにより得られる押圧力が所定の押圧力となるように、回転軸40の軸方向の長さが設けられている。
また、1対の外輪41b,41bの互いに対向する対向面41c,41cには、それぞれ受け部43,43が設けられている。受け部43は、ステンレス鋼(SUS)等で円盤形状に形成され、内径が外輪41bの内径(φa)より小さく、間座42の外径(φb)より大きく設けられている。受け部43は、1対の外輪41b,41bの互いに対向する対向面41c,41cにそれぞれ例えば接着剤等で固定されている。
また、1対の外輪41b,41bの互いに対向する対向面41c,41cの間には、波ワッシャ44が配置されている。波ワッシャ44は、図10(A)及び図10(B)に示すように、波形状に湾曲した平面を有する弾性特性を有する円盤形状のワッシャである。波ワッシャ44は、外輪予圧付与時の内径が通常時よりも小さくなり、外輪予圧付与時の外径が通常時よりも大きくなり、通常時と外輪予圧付与時とで内径及び外径寸法が変化するので、内径が玉軸受41の外輪41bの内径(φa)より小さく設けられるともに外輪予圧付与時に間座42の外径(φb)より大きく設けられている。これにより波ワッシャ44は、外輪41bの半径の厚さより幅広のものを用いることができる。そして、波ワッシャ44は、一対の外輪41b,41bの互いに対向する対向面41c,41c側からそれぞれの受け部43,43を押圧し、受け部43を介して互いの外輪41b,41bを、外輪41b,41b間を押し広げる方向、すなわち図9の矢印A1及び矢印A2方向に所定の押圧力、例えば500kgf程度の押圧力で外輪予圧を行う。
以上のような構成を有する本発明が適用された軸受ユニット1は、1対の内輪41a,41aの対向面の間に間座42を挟持し、1対の外輪41b,41bの互いに対向する対向面41c,41cに所定の間隔を有するように1対の内輪41a,41aを回転軸40の軸方向に位置決めした状態で、1対の外輪41b,41bの互いに対向する対向面41c,41cの間に配置された波ワッシャ44によって互いの受け部43,43を押圧し、受け部43,43を介して互いの外輪41b,41bを、外輪41b,41b間を押し広げる方向、すなわち図9の矢印A1及び矢印A2方向に押圧して外輪予圧を行うことができる。これにより、軸受ユニット1は、玉軸受41,41の内部のラジアルすきまを「0」にすることで、玉軸受41,41の各転動体41dの回転振動を抑え、玉軸受41,41の剛性を高めることができ、回転軸40の面振れを小さくすることができる。
具体的には図11に示すように、本発明が適用された軸受ユニット1のリール台設置面40aの面振れ値を複数回測定したとき、リール台設置面40aの面振れ値が最大で約0.0050mm、最小で約0.0010mm、平均で約0.0012mm程度となっている。これは図14に示すように、従来のリールモータ50のリール台設置面51の面振れ値を複数回測定したとき、リール台設置面51の面振れ値が最大で約0.0150mm、最小で約0.0010mm、平均で約0.0050mm程度であるのに対して、回転軸40のリール台設置面40aの面振れを小さくすることができている。
また、本発明が適用された軸受ユニット1は、一対の外輪41b,41bの互いに対向する対向面41c,41cにそれぞれ玉軸受41,41の外輪41b,41bの内径より小さな内径に設けられた受け部43が設けられているので、外輪41b,41bの肉厚が薄い場合であっても、波ワッシャ44が受け部43を介して互いの外輪41b,41bを所定の押圧力で押圧することができ、所定の押圧力で外輪予圧を行うことができる。これにより、軸受ユニット1は、玉軸受41,41の内部のラジアルすきまを「0」にすることで、玉軸受41,41の各転動体41dの回転振動を抑え、玉軸受41,41の剛性を高めることができ、回転軸40の面振れを小さくすることができる。
また、本発明が適用された軸受ユニット1は、波ワッシャ44を用いることにより、玉軸受41,41間の隙間を小さくすることができるので、例えばコイルバネを用いて外輪予圧を行うより回転軸40やハウジング24の回転軸40の軸方向の寸法を小さく設定することができる。したがって、本発明を適用した軸受ユニット1は、回転軸40の面振れを小さくすることができるとともに、軸受ユニット1の薄型化を図ることができる。
また、本発明が適用されたリールモータ2は、ステータ20に対してロータ30を回転可能に支持する軸受ユニット1を備えたモータ2であり、この軸受ユニット1として上述のような軸受ユニット1を備えたものである。かかるリールモータ2は、回転軸40の面振れを小さくすることができるとともに、薄型化を図ることができる。
また、本発明が適用された磁気記録再生装置3は、ステータ20に対してロータ30を回転可能に支持する軸受ユニット1を備えたリールモータ2を搭載した電子機器であり、この軸受ユニット1として上述のような軸受ユニット1を備えたものである。かかる電子機器は、回転軸40の面振れを小さくすることができるとともに、薄型化を図ることができる。したがって、磁気記録再生装置3は、リール台10の面振れを小さくすることができ、磁気テープに記録及び/又は再生するときに、記録及び/又は再生エラー等の不都合が生じるのを防止することができる。
なお、本発明が適用されたモータ2は、リール台10を回転駆動するリールモータ2に用いることに限定されるものではなく、巻取リール11を回転駆動する駆動装置として用いるようにしてもよい。
また、本発明が適用されたモータ2は、磁気テープ5が巻装された2つのテープリールを収納するテープカートリッジを用いて磁気テープにデータの記録及び/又は再生を行う磁気記録再生装置のリール台を回転駆動するリールモータや巻取リールを回転駆動する駆動装置として用いるようにしてもよい。
本発明が適用された電子機器の外観を示した斜視図である。 本発明が適用された電子機器を示した斜視図である。 テープカートリッジを示した平面図である。 テープカートリッジに収納されたテープリールを示した背面斜視図である。 リール台に装着されたテープカートリッジから巻取リールへ磁気テープが搬送される状態の電子機器を示した横断面図である。 ガイドローラが磁気テープを回転ヘッドの外周面に巻き付くように走行経路を規定する状態の電子機器を示した横断面図である。 本発明が適用されたリールモータの外観を示した斜視図である。 本発明が適用されたリールモータの縦断面図である。 本発明が適用された軸受ユニットの縦断面図である。 (A)は、波ワッシャの平面図を示し、(B)は、波ワッシャの側面図である。 本発明が適用された軸受ユニットのリール台設置面の面振れ値を示したグラフである。 従来のリールモータの縦断面図である。 従来のリールモータが面振れする状態を示した縦断面図である。 従来の軸受ユニットのリール台設置面の面振れ値を示したグラフである。
符号の説明
1 軸受ユニット、2 リールモータ、3 磁気記録再生装置、3a 外筐、3b 挿脱口、4 テープカートリッジ、4a 外筐、5 磁気テープ、10 リール台、10a リール突起、10b 係合突条、11 巻取リール、12 回転ヘッド、13 ガイドローラ、14 ガイドローラ、15 ガイドローラ、16 ガイドローラ、17 ピンチローラ、18 キャプスタン、20 ステータ、21 ステータヨーク、22 コイル、23 コア、24 ハウジング、30 ロータ、31 ロータヨーク、31a 筒状部、31b 平板部、32 ロータマグネット、33 貫通孔、40 回転軸、40a リール台設置面、40b 軸本体、40c 取付部、40d 段部、41 玉軸受、41a 内輪、41b 外輪、41c 対向面、41d 転動体、41e 保持器、42 間座、43 受け部、44 波ワッシャ、50 リールモータ、51 リール台設置面、52 軸受ユニット、53 回転軸、54 玉軸受、54a 外輪、54b 内輪、54c 転動体、55 間座

Claims (5)

  1. 回転軸と、
    上記回転軸の周回り方向の支持を行い上記回転軸の軸方向に対して互いに対向する一対の玉軸受と、
    上記一対の玉軸受の内輪に挟持される間座と、
    上記一対の玉軸受の対向する外輪の対向面にそれぞれ設けられた受け部と、
    上記一対の玉軸受の間に設けられ上記受け部を押圧して上記一対の玉軸受に定圧予圧を付与する波ワッシャとを備える軸受ユニット。
  2. 上記受け部の内径は、上記玉軸受の外輪の内径より小さい請求項1記載の軸受ユニット。
  3. 上記波ワッシャの内径は、上記玉軸受の外輪の内径より小さい請求項2記載の軸受ユニット。
  4. ステータに対してロータを回転可能に支持する軸受ユニットを備え、
    上記軸受ユニットは、
    回転軸と、
    上記回転軸の周回り方向の支持を行い上記回転軸の軸方向に対して互いに対向する一対の玉軸受と、
    上記一対の玉軸受の内輪に挟持される間座と、
    上記一対の玉軸受の対向する外輪の対向面にそれぞれ設けられた受け部と、
    上記一対の玉軸受の間に設けられ上記受け部を押圧して上記一対の玉軸受に定圧予圧を付与する波ワッシャとを有するモータ。
  5. 磁気テープが巻装されたテープリールを収納したテープカートリッジが装着されるリール台と、
    ステータに対してロータを回転可能に支持する軸受ユニットを有して上記リール台を回転駆動させるモータとを備え、
    上記軸受ユニットは、
    リール台が取り付けられる回転軸と、
    上記回転軸の周回り方向の支持を行い上記回転軸の軸方向に対して互いに対向する一対の玉軸受と、
    上記一対の玉軸受の内輪に挟持される間座と、
    上記一対の玉軸受の対向する外輪の対向面にそれぞれ設けられた受け部と、
    上記一対の玉軸受の間に設けられ上記受け部を押圧して上記一対の玉軸受に定圧予圧を付与する波ワッシャとを有する電子機器。
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