JP2003172340A - 軸受及びそれを用いたスピンドルモータ - Google Patents
軸受及びそれを用いたスピンドルモータInfo
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/14—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
- F16C19/16—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls
- F16C19/163—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls with angular contact
- F16C19/166—Four-point-contact ball bearings
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Abstract
用いたスピンドルモータを提供する。 【解決手段】 固定体に対して回転体を回転自在に支
持するための軸受であって、前記軸受は、3点接触又は
4点接触タイプの1個の玉軸受3により構成されている
とともに、玉の保持器を有しない総玉型とされているこ
とを特徴とする軸受。
Description
いたスピンドルモータに関するものである。
モータを示す断面図である。従来のスピンドルモータ
は、モータベース50に設けられた主軸51に対し、2
個の玉軸受52からなる軸受53を介在して回転体とし
ての円筒状のモータハブ54が回転自在に支持されてい
る。モータハブ54の外周部には図示しない磁気ディス
クがモータハブ54と一体回転可能に取り付けられる。
状のロータマグネットが固定され、また、モータベース
50にはロータマグネットと対向するように図示しない
ステータ巻線が固定され、当該ステータ巻線に通電する
ことにより、モータハブ54と磁気ディスクが回転する
ように構成されている。
(b)に示すように、モータハブ54の内周面に固定さ
れた外輪52、主軸51の外周面に固定された内輪52
b、及びこれら外輪52aと内輪52bとの間に配置さ
れた玉52cを備えており、玉は保持器52dによって
保持されている。
ドライブ(以下、HDDという)は、軽薄短小化が進ん
でおり、HDDのスピンドルモータに使用される軸受も
これに伴い小さくなっている。
ディスクを高精度で回転保持する必要があり、軸受部分
でのがたつきにより回転中のモータハブ54及び磁気デ
ィスクに振れが生じるのを極力抑えることが要求され
る。それゆえ、従来の軸受53では、2個の玉軸受52
を用いてモータハブ54を支持するとともに、予圧を各
玉軸受52に付与することにより、軸受53の剛性を高
め、モータハブ54が主軸51に対してがたつくのを防
止していた。
を高めモータハブ54のがたつきを防止するために、軸
受として2個の玉軸受を用いる必要があり、HDDの厚
さを小さくすることができない。したがって、従来の構
成では、今後期待されている携帯端末用HDD等の薄型
化に対応するのが困難である。また、単に軸受を小さく
して薄型化に対応しようとすると、軸受の玉を小さくし
て、さらに保持器も極めて薄く小さいものを用いること
になり、保持器の強度が十分でなくなり、現実的な対応
策とはならない。
のであり、剛性を維持しつつ小型化・薄型化した軸受及
びそれを用いたスピンドルモータを提供することを目的
とする。また、本発明の他の目的は、スピンドルモータ
の回転精度を悪化させるNRRO(Non-Repeatable Run
out)を低減することにある。
成するために、次の技術的手段を採用した。すなわち、
本発明は、固定体に対して回転体を回転自在に支持する
ための軸受であって、前記軸受は、3点接触又は4点接
触タイプの1個の玉軸受により構成されているととも
に、玉の保持器を有しない総玉型とされていることを特
徴とする。
軸受とすると、1個の玉軸受によってがたつきを防止で
きるため、軸受を1個の玉軸受で構成でき小型化・薄型
化が可能となる。また、保持器がないため、保持器付き
の玉軸受と比較して、玉軸受単体としても薄型化が可能
となる。したがって、軸受全体としては、軸方向に薄肉
である総玉軸受を1個用いれば済むため、薄型化の効果
は非常に大きくなる。さらに、総玉型であるから、保持
器がなく、保持器の強度低下を考慮する必要がない。し
かも、総玉型であることから必然的に玉数が増加し、モ
ーメント剛性を通常の3点接触又は4点接触玉軸受より
も高くすることができる。
やすことができるため、回転速度に非同期な振動である
NRROが低減する。玉軸受の場合、NRRO成分の発
生原因は、玉軸受、内・外輪軌道の製作誤差による「う
ねり(Waveness)」にあり、うねり成分は、山数が大き
くなるほど、対数的に小さくなることから、玉数を多く
することで改善できる。
の全ての玉を1カ所の間欠隙間を除いて隣り合う玉同士
がすべて接触した間欠円弧状配置にしたときの当該間欠
隙間の大きさδが、0.01Bd≦δ≦0.05Bd
(Bdは玉の直径)であるのが好ましい。間欠円弧状配
置にしたときの当該間欠隙間の大きさδを0.05Bd
以下とすることで、高速回転時における玉の進み遅れに
よる騒音や振動などを防止できる。
を除いて隣り合う玉同士がすべて接触して間欠円弧状配
置となったときの当該間欠隙間δによって玉の進み遅れ
が発生する。一方、従来の保持器付の玉軸受では、図7
に示すように、1個の玉と、それを保持するポケット5
2eとの間に生じるポケット隙間δ1が存在し、このポ
ケット隙間δ1によって玉の進み遅れが生じる。そし
て、従来のHDD用の保持器付の玉軸受では、前記ポケ
ット隙間δ1を0.05Bd以下とすることで、玉の進
み遅れを許容できる程度に小さくしている。
は、総玉型の間欠隙間δを、保持器付の玉軸受における
ポケット隙間δ1と同程度以下(0.05Bd以下)と
した。これにより総玉型における玉の進み遅れは、保持
器がある場合と同程度以下に抑えることができ、高速回
転するHDD用の玉軸受として採用が可能となる。ここ
で、δは小さい程好ましいが、油膜形成のための最小隙
間を確保するとともに玉が温度上昇により熱膨脹しても
最小隙間を確保するため、δは0.01Bd以上とする
のが好ましい。
μm(zは玉数)であるのが好ましい。玉数zが多くな
ると、0.01Bd≦δ≦0.05Bdの範囲内であっ
ても、玉と玉同士の平均隙間であるδ/zが小さくなっ
てしまうので、δ/zとして1μm≦δ/z≦7μmが
確保されているのが好ましい。
体が回転自在に備えられたスピンドルモータであって、
前記軸受が、前記固定体と前記回転体の所定部に取り付
けられて回転体を回転自在に保持しているものとするこ
とができる。前記1個の玉軸受からなる軸受を用いるこ
とで、小型化・薄型化されたスピンドルモータを得るこ
とができる。
基づいて説明する。図1は、本発明の軸受及びスピンド
ルモータをHDD用に用いた場合を例示している。ただ
し、本発明の軸受は、ポリゴンミラーのモータその他情
報機器などにも適用可能である。
Dの外容器を構成する筐体(図示せず)に取り付けられ
る固定体としてのモータベース1と、モータベース1に
取り付けられた主軸(スピンドル)2と、本発明の1個
の玉軸受3からなる軸受を介在して回転自在に支持され
た回転体としての円筒状のモータハブ4とを備えてい
る。前記モータハブ4は、外周部に図示しない磁気ディ
スク(被回転物)を搭載可能に構成されている。
のロータマグネットが固定され、また、モータベース1
にはロータマグネットと対向するように図示しないステ
ータ巻線が固定され、当該ステータ巻線に通電すること
により、モータハブ4と磁気ディスクが一体回転する。
は、外輪5及び内輪6と、これら外輪5と内輪6との間
に配置された複数、例えば13〜20個の玉7を備えて
いる。この玉軸受3は、保持器を持たない総玉型であ
る。なお、図示のものでは、玉は14個備わっている。
軌道面5a及び内輪軌道面6aを有するものである。外
輪軌道面5a及び内輪軌道面6aは、それぞれ軸方向一
方側と他方側の曲率がそれぞれ異なった2重曲率軌道面
であり、これにより、玉軸受3は、図2の1点鎖線にて
示すように、玉7が外輪軌道面5a及び内輪軌道面6a
の各々2箇所で接触する4点接触タイプとして構成され
ている。
べく、内輪6を、軸方向に2つ割された内輪分割対8,
9の組み合わせによって構成している。なお、内輪6を
2つ割構成とする代わりに、外輪5を2つ割構成として
もよい。また、2つ割の内輪6がばらけるのを防止する
ため、内輪6の軸方向両端面6bは主軸2側と接触して
保持されている。また、2つ割の内輪6がばらけるのを
防止するには、内輪キャップを輸送時に挿入する等、復
列アンギュラ軸受の手法を採用できる。
軸受3とすることで、1個の玉軸受3だけでも軸受にお
けるがたつきを防止できる。この結果、スピンドルモー
タの薄型化と軸受数減少によるコスト低減が可能とな
る。また、総玉型とすることで、保持器付き玉軸受を2
個用いていた従来のものに比べて、保持器を2個廃止す
ることができ、コスト低減が可能となり、玉数増加によ
り寿命も長くなる。また、総玉型としても、HDDのス
ピンドルモータでは顕著なラジアル荷重がないため、軸
受の破損から免れることができる。しかも、総玉型とす
ることで、保持器付に比べて必然的に玉数が増加し、通
常の4点接触玉軸受より、軸受による支持剛性、モーメ
ント剛性が上がる。
し、NRROが大幅に減少する。また、この総玉軸受3
の周方向すきま(1カ所の間欠隙間を除いて隣り合う玉
同士がすべて接触するように寄せて間欠円弧状配置にし
たときの当該間欠隙間:図3参照)δは、0.01Bd
以上0.05Bd以下(Bdは玉の直径)とされてお
り、δを0.05Bd以下とすることで、玉の進み遅れ
が従来の保持器付の玉軸受と同程度以下となり、高速回
転時における玉の進み遅れによる騒音や振動などを防止
でき、HDD用としても問題なく使用できる。なお、δ
は、各玉の中心を通る円軌道上の値である。
が、玉間は点接触のすべり摩擦を起こすため、δを0.
01Bd以上とすることで、油膜形成のための最小隙間
が確保される。HDDの場合は、顕著なラジアル荷重が
無いこと、一般に高速回転で使用され、かつ玉7の相対
回転速度が非常に高速であるため、頑強な油膜が形成さ
れ、玉間の傷発生はないと考えられる。
すると、δとしては20μm以上100μm以下とな
る。このように、δとしては100μm以下が好まし
く、さらには50μm以下が好ましい。
平均隙間が小さくなってしまうので、玉と玉同士の平均
隙間であるδ/zの値は1μm以上7μm以下とされて
いる。例えば、δが40μmであり、玉数zが14個で
あるとすると、δ/zは約2.9μmとなる。一方、例
えば、δが40μmのときに玉数zが50個まで多くな
ると、δ/zの値が0.8μmと小さくなるが、油膜形
成を確実にするには、δ/zは1μm以上あった方が良
い。
に、玉数がさほど多くなく13個の場合には、δ/zが
約7.7μmとなって各玉間の隙間がやや大きくなる。
各玉間の隙間が大きくなるのを防止するためδ/zは7
μm以下が好ましい。このように、玉数zは、1μm≦
δ/z≦7μmの条件を満足するように設定するのがよ
い。
ている。この軸受3は、4点接触タイプの玉軸受ではな
く、3点接触タイプの玉軸受である。ここでは、外輪5
の軌道面5aが1つの曲率により形成される一方、内輪
6は、第1実施形態と同様に、2つの曲率により形成さ
れた軌道面6aとされて、図4の1点鎖線で示すよう
に、3点接触タイプとされている。この第2実施形態
は、他の点では、第1実施形態と同様である。
タイプの総玉型の玉軸受としたことで、1個の玉軸受に
よってがたつきを防止できるため、軸受を1個の玉軸受
で構成でき小型化・薄型化が可能となる。また、保持器
がないため、保持器付きの玉軸受と比較して、玉軸受単
体としても薄型化が可能となる。したがって、軸受全体
としては、軸方向に薄肉である総玉軸受を1個用いれば
済むため、薄型化の効果は非常に大きくなる。さらに、
総玉型であるから、保持器がなく、保持器の強度低下を
考慮する必要がない。しかも、総玉型であることから必
然的に玉数が増加し、モーメント剛性を通常の3点接触
又は4点接触玉軸受よりも高くすることができる。
δ≦0.05Bdとすることで、高速回転時における玉
の進み遅れによる騒音や振動などを防止でき、HDD用
のスピンドルモータのように高速回転するものへの採用
が可能となる。
で、玉と玉同士の平均隙間を適切には確保できる。
スピンドルモータとすることで、スピンドルモータを小
型化・薄型化できる。
る。
あり、(a)は縦断面図であり、(b)は横断面図であ
る。
ある。
である。
図であり、(b)は横断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】固定体に対して回転体を回転自在に支持す
るための軸受であって、 前記軸受は、3点接触又は4点接触タイプの1個の玉軸
受により構成されているとともに、玉の保持器を有しな
い総玉型とされていることを特徴とする軸受。 - 【請求項2】前記総玉型の玉軸受の全ての玉を、1カ所
の間欠隙間を除いて隣り合う玉同士がすべて接触した間
欠円弧状配置にしたときの当該間欠隙間の大きさδが、
0.01Bd≦δ≦0.05Bd(Bdは玉の直径)で
あることを特徴とする軸受。 - 【請求項3】さらに、1μm≦δ/z≦7μm(zは玉
数)であることを特徴とする請求項1記載の軸受。 - 【請求項4】固定体に対して回転体が回転自在に備えら
れたスピンドルモータであって、請求項1〜3のいずれ
かに記載の軸受が、前記固定体と前記回転体の所定部に
取り付けられて回転体を回転自在に保持していることを
特徴とするスピンドルモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001373164A JP2003172340A (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | 軸受及びそれを用いたスピンドルモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001373164A JP2003172340A (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | 軸受及びそれを用いたスピンドルモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003172340A true JP2003172340A (ja) | 2003-06-20 |
Family
ID=19181933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001373164A Pending JP2003172340A (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | 軸受及びそれを用いたスピンドルモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003172340A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015093707A1 (ko) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | 삼성테크윈 주식회사 | 회전 장치 |
-
2001
- 2001-12-06 JP JP2001373164A patent/JP2003172340A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015093707A1 (ko) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | 삼성테크윈 주식회사 | 회전 장치 |
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