JP2003035313A - 軸受及びそれを用いたスピンドルモータ - Google Patents

軸受及びそれを用いたスピンドルモータ

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JP2003035313A
JP2003035313A JP2001221633A JP2001221633A JP2003035313A JP 2003035313 A JP2003035313 A JP 2003035313A JP 2001221633 A JP2001221633 A JP 2001221633A JP 2001221633 A JP2001221633 A JP 2001221633A JP 2003035313 A JP2003035313 A JP 2003035313A
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bearing
motor
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ball bearing
ball
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Masamichi Abe
真路 阿部
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Koyo Seiko Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/16Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls
    • F16C19/163Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls with angular contact
    • F16C19/166Four-point-contact ball bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転体を高精度に回転保持することができる
とともに、回転体への組付作業を容易に行うことがで
き、しかもコスト安価な軸受及びそれを用いたスピンド
ルモータを提供する。 【解決手段】 ラジアル隙間が負隙間である4点接触タ
イプの1個の玉軸受12からなる軸受3により、モータ
ハブ(回転体)4を回転自在に支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスクド
ライブ(HDD)などに使用され、磁気ディスク等の被
回転物が搭載された回転体を回転自在に支持する軸受及
びそれを用いたスピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の軸受を用いたスピンドルモ
ータを示す断面図であり、図7は図6に示した玉軸受を
示す拡大断面図である。図6において、従来のスピンド
ルモータでは、モータベース50に固定された主軸51
に対し、2個の玉軸受52からなる軸受53を介在して
回転体としての円筒状のモータハブ54が回転自在に支
持されている。上記モータハブ54の外周部には、例え
ば3枚の磁気ディスク55が軸方向に隙間を設けて重ね
られ、当該モータハブ54と一体回転可能に取り付けら
れている。また、モータハブ54には、上記モータベー
ス50側に突出した筒状の突出部54aが設けられてい
る。この突出部54aの内周部側には、上記モータベー
ス50に固定されたステータ巻線56と対向するよう
に、環状のロータマグネット57が固定されており、上
記ステータ巻線56に通電することにより、モータハブ
54及び磁気ディスク55が回転するようになってい
る。
【0003】上記軸受53の各玉軸受52は、上記モー
タハブ54の内周面に固定された外輪52a、主軸51
の外周面に固定された内輪52b、及びこれら外輪52
aと内輪52bとの間に配置されたボール52cを備え
たものであり、モータハブ54の内側に設けられたリン
グ状の突起部54bを挟んで軸方向に並べて配置されて
いる。また、上記ボール52cは、保持器52dによっ
て保持された状態で、一つの曲率半径により外輪52a
及び内輪52bにそれぞれ形成された断面円弧状の外輪
軌道52a1及び内輪軌道52b1を転動する。また、
上記外輪52aと内輪52bとの間の環状開口部は、シ
ール52eによって密封されている(図7も参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なスピンドルモータでは、磁気ディスク55を高精度で
回転保持する必要があり、軸受部分でのがたつきにより
回転中のモータハブ54及び磁気ディスク55に振れが
生じるのを極力抑えることが要求される。それゆえ、従
来の軸受53では、2個の上記の玉軸受52を用いてモ
ータハブ54を支持するとともに、図6の矢印”X”及
び”Y”で示す方向にそれぞれ予圧を付与した状態で、
例えば接着剤により上側及び下側の玉軸受52をモータ
ハブ54及び主軸51に固定していた。このように予圧
を玉軸受52に付与することにより、軸受53の剛性を
高め、モータハブ54が主軸51に対してがたつくのを
防止していた。
【0005】ところが、上記軸受53では、2個の玉軸
受52を用いていたことから当該軸受53のコストが高
価なものとなり、ひいてはスピンドルモータのコストも
高価なものとなった。また、2個の玉軸受52を用いて
いたので、玉軸受52同士のミスアライメント(平行度
や同芯度不良等)が生じることがあり、このミスアライ
メントに起因して、異常音が生じたり、磁気ディスク5
5の回転精度が低下したりするという問題を発生した。
このため、この軸受53では、各玉軸受52を精度よく
取り付ける必要があり、スピンドルモータへの組付作業
に時間及び手間を要した。
【0006】さらに、この軸受53では、上記予圧を玉
軸受52に付与するために、モータハブ54に上記の突
起部54bを設ける必要があり、モータハブ54の一端
及び他端に開口部を形成し上側及び下側の玉軸受52を
それら一端及び他端開口部から当該モータハブ54内に
それぞれ挿入する必要があった。このため、この軸受5
3では、塵等がモータハブ54の一端開口部を経てモー
タハブ54の内部に侵入するのを防止したり、玉軸受5
2の潤滑剤が上記一端開口部を経て磁気ディスク55に
付着したりするのを防ぐために、例えば接着剤59を用
いて、モータハブ54の内部をシールするリング状のキ
ャップ部材58を一端開口部に固定する必要があり、ス
ピンドルモータの部品点数及び組立工数が増加しコスト
アップを招いた。
【0007】また、従来の軸受には、例えば特開平10
−2329号公報に開示されているように、上記予圧を
玉軸受に付与する予圧付与手段としての弾性体を備えた
ものも提案されている。しかしながら、この従来の軸受
では、玉軸受以外の予圧付加手段を設けていたので、そ
の部品点数及び組立工数が増加しコストアップを招くと
ともに、2個の玉軸受を用いていたことから上記のミス
アライメントが生じるのを防ぐことはできなかった。さ
らに、上記公報の従来例では、へリングボーンパターン
等の動圧発生用溝を有する動圧流体軸受と1個の玉軸受
とを併用することにより、回転体を支承することも提案
されているが、上記の動圧発生用溝を主軸の外周面等に
形成する工程を必要とし、さらに所望の動圧を発生させ
るために潤滑油などを当該動圧流体軸受内に満たすこと
から潤滑油が飛散して磁気ディスク55を汚染するなど
の新たな問題点を生じることがあった。
【0008】上記のような従来の問題点に鑑み、本発明
は、回転体を高精度に回転保持することができるととも
に、回転体への組付作業を容易に行うことができ、しか
もコスト安価な軸受及びそれを用いたスピンドルモータ
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の軸受は、固定体
に対して回転体を回転自在に支持する軸受であって、前
記軸受は、3点接触または4点接触タイプの1個の玉軸
受により構成され、さらに前記玉軸受のラジアル隙間が
負隙間であることを特徴とするものである(請求項
1)。
【0010】上記のような軸受では、ラジアル隙間が負
隙間である3点接触または4点接触タイプの玉軸受を用
いることにより、軸受でのがたつきを生じることなく、
かつ玉軸受以外の予圧付与手段を設けることなく所望の
予圧を付与した状態で回転体を支持することができる。
しかも、1個の玉軸受により回転体を回転自在に支持す
るので、2個の玉軸受を用いたものに比べてコストを低
減することができるとともに、回転体への組付作業を簡
単化し、かつ2個の玉軸受同士のミスアライメントを生
じることがない。
【0011】また、上記軸受(請求項1)において、前
記玉軸受の軸受幅が、そのボール径の2倍よりも大きい
値であることが好ましい(請求項2)。この場合、回転
体及び固定体に当接して支持する軸受の支持面積を大き
くすることができる。
【0012】また、上記軸受(請求項1または2)にお
いて、前記玉軸受の内輪及び外輪が、それぞれ一体加工
されたものであってもよい(請求項3)。この場合、例
えば2分割可能な内輪を用いたものに比べて、軸受の組
立作業を簡単化することができるとともに、コストを低
減できる。さらには、ボールが分割部分の縁によって傷
付くことがない。
【0013】また、上記軸受(請求項1〜3)におい
て、前記玉軸受のボールが、セラミックスにより構成さ
れていることが好ましい(請求項4)。この場合、当該
軸受の長寿命化を図ることができる。
【0014】また、本発明のスピンドルモータは、モー
タベースを有する固定体と、被回転物を搭載可能に構成
された円筒状のモータハブを有し、前記固定体に対して
回転自在に設けられた回転体とを備えたスピンドルモー
タであって、前記固定体と前記回転体との間の所定部
に、請求項1〜4のいずれかに記載の軸受を取り付けて
その回転体を回転自在に支持することを特徴とするもの
である(請求項5)。
【0015】上記のように構成されたスピンドルモータ
では、回転体はラジアル隙間が負隙間である3点接触ま
たは4点接触タイプの玉軸受からなる軸受により回転自
在に支持されるので、回転体は上記軸受でのがたつきに
起因する振れを生じることなく固定体に対して安定した
状態で支持される。しかも、回転体は1個の玉軸受によ
り回転自在に支持されるので、2個の玉軸受を用いたも
のに比べてスピンドルモータのコストを低減することが
できるとともに、当該スピンドルモータの組立作業を簡
単化し、かつ2個の玉軸受同士のミスアライメントを生
じることがない。
【0016】また、上記スピンドルモータ(請求項5)
において、前記固定体には、前記モータベースに取り付
けられた主軸が設けられ、前記モータハブには、円環状
の被回転物が取り付けられる大径部と、一端開口部側に
設けられた小径部とが設けられ、さらに前記玉軸受は、
その外輪の外周面及び内輪の内周面がそれぞれ前記大径
部の内周面及び前記主軸の外周面に当接した状態、かつ
その内外輪間の環状開口部が前記小径部の他端開口部側
の軸方向端面に覆われた状態で前記回転体と前記固定体
との間に取り付けられていることが好ましい(請求項
6)。この場合、大径部の内径を大きくすることによっ
て上記玉軸受の外径を大きくすることができるととも
に、当該玉軸受の内径を大きくすることにより、主軸の
直径を大きくしてスピンドルモータの剛性を高めること
ができる。また、上記小径部の軸方向端面によって内外
輪間の環状開口部を覆っているので、モータハブの内部
をシールするリング状のキャップ部材等を設ける必要が
ない。
【0017】また、上記スピンドルモータ(請求項6)
において、前記円環状の被回転物を軸方向に押さえるた
めのリング状の押さえ部材が前記大径部の前記一端開口
部側の軸方向端部に取り付けられ、前記外輪の外径が、
前記小径部の外径よりも大きく、かつ前記押さえ部材を
前記大径部の軸方向端部に固定するために当該軸方向端
部に設けられたネジ穴の内接径よりも小さい値としても
よい(請求項7)。この場合、被回転物を押さえ部材に
よって軸方向に押さえることができるとともに、当該押
さえ部材を大径部の軸方向端部に取り付けた場合でも玉
軸受の外径及び内径を大きくすることができ、かつ上記
小径部によって環状開口部を確実に覆うことができる。
【0018】また、上記スピンドルモータ(請求項6ま
たは7)において、前記主軸と前記小径部との間に、前
記一端開口部をシールするラビリンス構造を形成しても
よい(請求項8)。この場合、ラビリンス構造により、
上記モータハブのシール性を向上することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の軸受及びそれを用
いたスピンドルモータを示す好ましい実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。尚、下記の説明で
は、従来例との比較を容易なものとするために、磁気デ
ィスクを備えたHDDに使用されるスピンドルモータに
適用した場合を例示して説明する。図1は、本発明の一
実施形態に係る軸受を用いたスピンドルモータを示す断
面図である。図において、本実施形態のスピンドルモー
タは、HDDの外容器を構成する筐体(図示せず)に取
り付けられる固定体としてのモータベース1と、一端部
が上記モータベース1の軸穴に圧入された主軸(スピン
ドル)2と、本発明の1個の玉軸受12からなる軸受3
を介在して回転自在に支持された回転体としての円筒状
のモータハブ4とを備えている。
【0020】上記モータハブ4は、被回転物を搭載可能
に構成されたものであり、一端開口部側に設けられた小
径部4aとこれに連続して設けられた大径部4bとを備
えている。また、このモータハブ4では、その小径部4
aと上記主軸2との間に、当該モータハブ4の一端開口
部をシールするラビリンス構造4a1が形成されてい
る。また、上記小径部4aでは、モータハブ4の他端開
口部側に、軸方向と垂直な方向に形成され、軸方向端面
を構成する円環状の端面4a2が設けられており、上記
玉軸受12の内外輪間の環状開口部を覆うようになって
いる。
【0021】上記大径部4bの外周部には、円環状の被
回転物として例えば3枚の磁気ディスク5がリング状の
スペーサ6を介在して軸方向に所定の間隔をおいて重ね
られ、モータハブ4と一体回転可能に取り付けられてい
る。また、大径部4bは、モータハブ4の一端開口部側
に、円環状の軸方向端部4b1を有するものであり、こ
の軸方向端部4b1には上記磁気ディスク5を軸方向に
押さえるリング状の押さえ部材7が取り付けられてい
る。この押さえ部材7は、その内周面7a及び半球面状
部7bが上記小径部4aの外周面4a3及び最上段の磁
気ディスク5にそれぞれ当接した状態で、例えば固定ネ
ジ8によって軸方向端部4b1に固定されている。これ
により、磁気ディスク5をより安定した状態でモータハ
ブ4と一体回転させることができる。尚、上記固定ネジ
8は、押さえ部材7に設けられた孔部を挿通し、軸方向
端部4b1に形成されたネジ穴4b2に螺着されてい
る。
【0022】また、上記モータハブ4には、その大径部
4bから上記モータベース1側に突出した筒状の突出部
4cが設けられている。この突出部4cの内周部側には
リング状のロータヨーク9が固定されており、さらには
環状のロータマグネット10が上記モータベース1に固
定されたステータ巻線11と対向するようにロータヨー
ク9に固着されている。スピンドルモータでは、上記ス
テータ巻線11に通電することにより、モータハブ4が
回転するようになっている。
【0023】上記軸受3の玉軸受12は、それぞれ一体
加工された外輪12a及び内輪12bと、これら外輪1
2aと内輪12bとの間に配置された複数、例えば7〜
10個のボール12cとを備えている。この玉軸受12
では、上記外輪12a及び内輪12bはそれぞれ二つず
つの曲率半径により形成された断面アーチ状の外輪軌道
12a1及び内輪軌道12b1を有するものであり、当
該玉軸受12は図2の一点鎖線にて示すように、ボール
12cが外輪軌道12a1及び内輪軌道12b1の各々
2箇所で接触する4点接触タイプのものである。さら
に、この玉軸受12は、そのラジアル隙間が例えば−1
〜−6μmの負隙間に設定されている。このように、軸
受3では、ラジアル隙間が負隙間である4点接触タイプ
の玉軸受12を用いているので、軸受3でのがたつきを
生じることなく、かつ玉軸受12以外の予圧付与手段を
設けることなく所望の予圧を付与した状態で磁気ディス
ク5等を搭載したモータハブ4を支持することができ
る。
【0024】また、上記玉軸受12は、磁気ディスク5
等を搭載したモータハブ4が回転したときに、その回転
バランスを保った状態で上記モータハブ4を主軸2に対
して回転保持することができるように、上記主軸2とモ
ータハブ4との間の所定部に取り付けられている。詳細
には、外輪12aの外周面12a2及び内輪12bの内
周面12b2は、例えば接着剤により上記大径部4bの
内周面4b3及び主軸2の外周面2aにそれぞれ固定さ
れている。また、モータハブ4には、大径部4bから内
側に突出した円環状の端面4b4が設けられており、モ
ータハブ4の他端開口部から玉軸受12を挿入し大径部
4bに固定するときに、外輪12aの上記一端開口部側
の端面を上記端面4b4に当接させることにより、当該
玉軸受12の位置決めを精度よく行うことができる。
【0025】上記ボール12cは、窒化珪素やジルコニ
アなどのセラミックスにより構成されたものであり、保
持器12dによって保持された状態で上記外輪軌道12
a1及び内輪軌道12b1を転動する。また、このボー
ル12cは、例えば50〜150℃に外輪12aを加熱
することにより、当該外輪12aを膨張させ、玉軸受1
2のラジアル隙間を正隙間状態として外輪12a及び内
輪12bとの間に挿入されたものである。このように正
隙間状態としてボール12cを挿入することにより、当
該ボール12cの等配整列を容易に行うことができると
ともに、外輪12a、内輪12b及びボール12cに傷
が付くのを防止することができる。また、上記外輪12
aと内輪12bとの間の環状開口部は、シール12eに
よって密封されている。
【0026】上記のように構成されたスピンドルモータ
では、軸受3でのがたつきを生じることなく、かつ玉軸
受12以外の予圧付与手段を設けることなく所望の予圧
を付与した状態で磁気ディスク5等を搭載したモータハ
ブ4を支持することができるので、所望の剛性を確保し
た状態でモータハブ4及び磁気ディスク5を回転自在に
支持することができ、モータハブ4及び磁気ディスク5
を高精度で回転保持することができる。しかも、1個の
玉軸受12によりモータハブ4及び磁気ディスク5を回
転自在に支持するので、上記従来例での2個の玉軸受を
用いたものに比べて軸受3及びスピンドルモータのコス
トを低減することができるとともに、モータハブ4への
組付作業を簡単化し、かつ2個の玉軸受同士のミスアラ
イメントを生じることがない。その結果、上記ミスアラ
イメントに起因する異常音の発生及びモータハブ4及び
磁気ディスク5の回転精度が低下するのを防止すること
ができる。
【0027】また、本実施形態では、上記従来例での2
個の玉軸受を用いたものに比べて、軸受幅方向での玉軸
受12の取付寸法に余裕があるため、大径部4bの内径
を大きくすることができ、よって上記玉軸受12の外径
を大きくすることができる。これにより、玉軸受12に
おいて、そのボール径を大きくしたり、ボール数を増や
したりすることができ、衝撃荷重に対する軸受3及びス
ピンドルモータの強度を向上することができる。また、
玉軸受12の内径を大きくすることにより、主軸2の直
径を大きくすることができるので、スピンドルモータ自
体の剛性を高めることができる。また、上記小径部4a
の軸方向端面4a2によって内外輪間の環状開口部を覆
っているので、上記従来例のものと異なり、モータハブ
4の内部をシールするリング状のキャップ部材等を設け
る必要がない。また、本実施形態では、上記ラビリンス
構造4a1を主軸2と小径部4aとの間に形成している
ので、モータハブ4のシール性を向上できる。
【0028】また、本実施形態では、それぞれが一体加
工された外輪12a及び内輪12bを用いているので、
例えば2分割可能な内輪を用いたものに比べて、軸受3
の組立作業を簡単化することができるとともに、コスト
を低減できる。さらには、ボール12cが分割部分の縁
によって傷付くことがない。また、本実施形態では、玉
軸受12のボール12cがセラミックスにより構成され
ているので、当該軸受3の寿命を長寿命化することがで
きるとともに、長時間使用した場合でも、傷などがボー
ル表面に生じるのを抑制することができ、傷などによる
異常音の発生を抑えることができる。
【0029】図3は、別の実施形態の軸受を用いたスピ
ンドルモータを示す断面図である。この実施形態では、
軸受3の構成において、図1に示した実施形態のもの
と、玉軸受13の軸受幅をボール径の2倍よりも大きい
値とした点が異なる。それ以外の各部は上記の実施形態
のものと同様であるのでそれらの重複した説明は省略す
る。図3において、この実施形態では、通常ボール径の
2倍以下の値に設定される外輪13a及び内輪13bの
軸方向寸法、つまり玉軸受13の軸受幅がボール13c
の直径の2倍よりも大きい値に設定されている。このよ
うに構成することにより、モータハブ4及び主軸2に当
接して支持する軸受3の支持面積を大きくすることがで
きるので、当該軸受3の衝撃荷重に対する強度を向上す
ることができる。
【0030】図4は、さらに別の実施形態の軸受を用い
たスピンドルモータを示す断面図である。この実施形態
では、軸受3の構成において、図3に示した実施形態の
ものと、外輪14aの外径を上記小径部4aの外径より
も大きく、かつ上記ネジ穴4b2の内接径よりも小さい
値とした点が異なる。それ以外の各部は上記の実施形態
のものと同様であるのでそれらの重複した説明は省略す
る。図4に示すように、この実施形態の玉軸受14で
は、図の”L2”にて示す外輪14aの外径が同図の”
L1”にて示す小径部4aの外径よりも大きい値に設定
されている。さらに、上記の外径は同図の”L3”にて
示すネジ穴4b2の内接径よりも小さい値に設定されて
いる。これにより、上記押さえ部材7が大径部4bの軸
方向端部4b1に取り付けられた場合でも玉軸受14の
外径及び内径を大きくすることができ、かつ上記小径部
4aによって上記の環状開口部を確実に覆うことができ
る。
【0031】尚、上記の説明では、4点接触タイプの玉
軸受12〜14を用いた構成について説明したが、図5
に示す3点接触タイプの玉軸受15を軸受3に用いても
よい。具体的には、図5において、この玉軸受15は、
上記大径部4bの内周面4b3に固定される外周面15
a2を有する外輪15aと、上記主軸2の外周面2aに
固定される内周面15b2を有する内輪15bと、保持
器15dによって保持された複数のボール15cと、内
外輪間の環状開口部を密封するシール15eを備えてい
る。上記外輪15aには、一つの曲率半径により形成さ
れた断面円弧状の外輪軌道15a1が設けられ、内輪1
5bには2つの曲率半径により形成された断面アーチ状
の内輪軌道15b1が設けられている。この玉軸受15
では、図5の一点鎖線にて示すように、ボール15cが
外輪軌道15a1の1箇所及び内輪軌道15b1の2箇
所で接触するようになっている。また、玉軸受15で
は、上記の各実施形態のものと同様に、ラジアル隙間が
負隙間に設定されている。以上の構成により、軸受3で
のがたつきを生じることなく、かつ所望の予圧を付与し
た状態で磁気ディスク5等を搭載したモータハブ4を支
持することができる。
【0032】また、上記の説明では、HDDに使用され
るスピンドルモータに適用した場合について説明した
が、本発明の軸受3はこれに限定されるものではなく、
固定体に対して回転体を回転させるものであれば、固定
体と回転体との間の所定部に取り付けられて回転体を回
転自在に支持する軸受として好適に使用することができ
る。具体的には、本発明の軸受3はフロッピー(登録商
標)ディスクを回転駆動するフロッピーディスクドライ
ブに使用されるスピンドルモータに適用することができ
る。また、円環状の磁気ディスクや光ディスク以外の被
回転物として、上記モータハブ4に連結されたターンテ
ーブル等を回転させる各種モータにも適用することがで
きる。また、上記の説明では、モータベース1に取り付
けられた主軸2に対して、モータハブ4を回転自在に支
持する構成について説明したが、本発明の軸受3はこれ
に限定されるものではなく、モータハブ4に一体回転可
能に連結された主軸2をモータベース1に対して回転自
在に支持することもできる。
【0033】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は以下の
効果を奏する。請求項1の軸受によれば、当該軸受での
がたつきを生じることなく、かつ玉軸受以外の予圧付与
手段を設けることなく所望の予圧を付与した状態で回転
体を支持することができるので、所望の剛性を確保した
状態で回転体を回転自在に支持することができ、回転体
を高精度で回転保持することができる。しかも、1個の
玉軸受により回転体を回転自在に支持するので、2個の
玉軸受を用いたものに比べてコストを低減することがで
きるとともに、回転体への組付作業を簡単化し、かつ2
個の玉軸受同士のミスアライメントを生じることがなく
これに起因する異常音の発生及び回転体の回転精度が低
下するのを防止することができる。
【0034】請求項2の軸受によれば、回転体及び固定
体に当接して支持する軸受の支持面積を大きくすること
ができるので、当該軸受の衝撃荷重に対する強度を向上
することができる。
【0035】請求項3の軸受によれば、2分割可能な内
輪等により玉軸受を構成した場合に比べて、軸受の組立
作業を簡単化することができるとともに、コストを低減
できる。さらには、ボールが分割部分の縁によって傷付
くことがなくボールの傷に起因する異常音の発生等を防
止することができる。
【0036】請求項4の軸受によれば、玉軸受のボール
がセラミックスにより構成されているので、当該軸受の
長寿命化を図ることができる。
【0037】請求項5のスピンドルモータによれば、回
転体が上記軸受でのがたつきに起因する振れを生じるこ
となく固定体に対して安定した状態で支持されるので、
当該回転体は高精度で回転保持されることができる。し
かも、回転体は1個の玉軸受により回転自在に支持され
るので、2個の玉軸受を用いたものに比べてスピンドル
モータのコストを低減することができるとともに、当該
スピンドルモータの組立作業を簡単化し、かつ2個の玉
軸受同士のミスアライメントを生じることがなくこれに
起因する異常音の発生及び回転体の回転精度が低下する
のを防止することができる。
【0038】請求項6のスピンドルモータによれば、上
記玉軸受の外径を大きくすることができるので、ボール
径を大きくしたり、ボール数を増やしたりすることがで
き、衝撃荷重に対する軸受及びスピンドルモータの強度
を向上することができる。また、当該玉軸受の内径を大
きくすることによって主軸の直径を大きくしてスピンド
ルモータの剛性を高めることができる。また、モータハ
ブの内部をシールするリング状のキャップ部材等を別個
に設ける必要がないので、スピンドルモータの部品点数
及び組立工数の増加するのを防ぐことができ、コストア
ップを抑えることができる。
【0039】請求項7のスピンドルモータによれば、押
さえ部材によって被回転物を軸方向に押さえることがで
きるので、当該磁気ディスクをより安定した状態で上記
モータハブと一体回転させることができるとともに、当
該押さえ部材を大径部の軸方向端部に取り付けた場合で
も玉軸受の外径及び内径を大きくすることができ、かつ
上記小径部によって環状開口部を確実に覆うことができ
る。
【0040】請求項8のスピンドルモータによれば、上
記モータハブのシール性を向上できるので、塵等がモー
タハブの外部から内部に侵入したり、玉軸受の潤滑剤な
どによる磁気ディスク等の被回転物の汚染をより確実に
防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る軸受を用いたスピン
ドルモータを示す断面図である。
【図2】図1に示した玉軸受を示す拡大断面図である。
【図3】別の実施形態の軸受を用いたスピンドルモータ
を示す断面図である。
【図4】さらに別の実施形態の軸受を用いたスピンドル
モータを示す断面図である。
【図5】別の実施形態の玉軸受を示す拡大断面図であ
る。
【図6】従来の軸受を用いたスピンドルモータを示す断
面図である。
【図7】図6に示した玉軸受を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 モータベース(固定体) 2 主軸 2a 外周面 3 軸受 4 モータハブ(回転体) 4a 小径部 4a1 ラビリンス構造 4a2 円環状の端面(軸方向端面) 4b 大径部 4b1 軸方向端部 4b2 ネジ穴 4b3 内周面 5 磁気ディスク(円環状の被回転物) 7 押さえ部材 12、13、14、15 玉軸受 12a、13a、14a、15a 外輪 12a2、15a2 外周面 12b、13b、14b、15b 内輪 12b2、15b2 内周面 12c、13c、14c、15c ボール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 5/173 H02K 5/173 A 21/22 21/22 M Fターム(参考) 3J016 AA02 AA03 BB17 CA08 3J017 AA01 DA01 DB07 3J101 AA02 AA04 AA32 AA42 AA54 AA62 BA10 BA52 EA41 FA44 FA46 GA53 5H605 AA05 BB05 CC04 EB10 EB35 5H621 AA04 GA01 JK15 JK17 JK19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定体に対して回転体を回転自在に支持す
    る軸受であって、 前記軸受は、3点接触または4点接触タイプの1個の玉
    軸受により構成され、さらに前記玉軸受のラジアル隙間
    が負隙間であることを特徴とする軸受。
  2. 【請求項2】前記玉軸受の軸受幅が、そのボール径の2
    倍よりも大きい値であることを特徴とする請求項1に記
    載の軸受。
  3. 【請求項3】前記玉軸受の内輪及び外輪が、それぞれ一
    体加工されたものであることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の軸受。
  4. 【請求項4】前記玉軸受のボールが、セラミックスによ
    り構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の軸受。
  5. 【請求項5】モータベースを有する固定体と、被回転物
    を搭載可能に構成された円筒状のモータハブを有し、前
    記固定体に対して回転自在に設けられた回転体とを備え
    たスピンドルモータであって、 前記固定体と前記回転体との間の所定部に、請求項1〜
    4のいずれかに記載の軸受を取り付けてその回転体を回
    転自在に支持することを特徴とするスピンドルモータ。
  6. 【請求項6】前記固定体には、前記モータベースに取り
    付けられた主軸が設けられ、 前記モータハブには、円環状の被回転物が取り付けられ
    る大径部と、一端開口部側に設けられた小径部とが設け
    られ、さらに前記玉軸受は、その外輪の外周面及び内輪
    の内周面がそれぞれ前記大径部の内周面及び前記主軸の
    外周面に当接した状態、かつその内外輪間の環状開口部
    が前記小径部の他端開口部側の軸方向端面に覆われた状
    態で前記回転体と前記固定体との間に取り付けられてい
    ることを特徴とする請求項5に記載のスピンドルモー
    タ。
  7. 【請求項7】前記円環状の被回転物を軸方向に押さえる
    ためのリング状の押さえ部材が前記大径部の前記一端開
    口部側の軸方向端部に取り付けられ、 前記外輪の外径が、前記小径部の外径よりも大きく、か
    つ前記押さえ部材を前記大径部の軸方向端部に固定する
    ために当該軸方向端部に設けられたネジ穴の内接径より
    も小さい値としたことを特徴とする請求項6に記載のス
    ピンドルモータ。
  8. 【請求項8】前記主軸と前記小径部との間に、前記一端
    開口部をシールするラビリンス構造を形成したことを特
    徴とする請求項6または7に記載のスピンドルモータ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016100031A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 ミネベア株式会社 ピボットアッシー軸受およびハードディスク駆動装置

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