JP2001173647A - 動圧流体軸受装置および同装置を備えたモータ - Google Patents

動圧流体軸受装置および同装置を備えたモータ

Info

Publication number
JP2001173647A
JP2001173647A JP36006199A JP36006199A JP2001173647A JP 2001173647 A JP2001173647 A JP 2001173647A JP 36006199 A JP36006199 A JP 36006199A JP 36006199 A JP36006199 A JP 36006199A JP 2001173647 A JP2001173647 A JP 2001173647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
shaft
groove
dynamic pressure
bearing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36006199A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Bando
利明 板東
Toshihiro Yamanishi
敏弘 山西
Fusatoshi Okamoto
房俊 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP36006199A priority Critical patent/JP2001173647A/ja
Publication of JP2001173647A publication Critical patent/JP2001173647A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動圧流体軸受装置およびこれを備えたモータ
において、軸部と軸受部との間に充填される潤滑油に異
物が混入あるいは金属粉が生成されても、軸部と軸受部
とが接触することなく非接触にて回転できるようにす
る。 【解決手段】 軸部としてのシャフト1とこのシャフト
1に外ばめされる軸受部としてのスリーブ4とを備え、
シャフト1とスリーブ4との間に潤滑油17が供給され
た動圧流体軸受装置である。シャフト1とスリーブ4と
における互いに対向する面の一方または両方にヘリング
ボーン形状のラジアル動圧溝19、20が周方向に沿っ
て設けられ、このラジアル動圧溝19、20のヘリング
ボーン形状の頂点部に沿った周方向にラジアル補助溝2
1、22が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸部と軸受部の相
対回転時にその間に充填された潤滑油に圧力を発生さ
せ、その圧力によって軸受部を支持する動圧流体軸受装
置、および同装置を備えたモータに関する。
【0002】
【従来の技術】モータに使用される動圧流体軸受装置と
して、従来から、図16に記載のようなものが提案され
ている。図16において、1は上下方向のシャフトで、
このシャフト1にフランジ2が外ばめ状態で固定される
ことで軸部を構成している。軸部との間に径方向すなわ
ちジャーナル方向に所定間隔をもってスリーブ4が外ば
めされている。また、フランジ2との間に軸心方向に所
定間隔をもってスリーブ4とスリーブキャップ15とが
配置されることで、これらスリーブ4とスリーブキャッ
プ15とによりフランジ2をスラスト方向に挟み込むよ
うに構成されている。これらスリーブ4とスリーブキャ
ップ15とによって軸受部が構成され、軸部と軸受部と
の間隙に潤滑油17が充填されている。
【0003】このような動圧流体軸受装置は、上下方向
のシャフト1の外周面とこれに対向するスリーブ4の内
周面との一方または両方に、ラジアル方向の動圧を発生
させるためのヘリングボーン形状のラジアル動圧溝1
9、20が上下2箇所の位置に設けられ、このシャフト
1の外周面とスリーブ4の内周面との間隙に潤滑油17
が充填される。また、軸部のフランジ2の両面と、これ
ら両面に対向するスリーブ4およびスリーブキャップ1
5の面との間隙にも潤滑油17が充填される。スラスト
方向の動圧を発生させるために、フランジ2にはヘリン
グボーン形状のスラスト動圧溝24が設けられている。
【0004】このような動圧流体軸受装置は、ハードデ
ィスク駆動用あるいはCD−ROM駆動用のスピンドル
モータ等に使用されることが多い。その場合において
は、シャフトあるいはスリーブの一方がモータのステー
タおよびベースプレートに固定され、他方がロータに連
結される。すなわちモータには、シャフトが固定されか
つそれに対してロータが回転するシャフト固定型と、シ
ャフトがロータと共に回転するシャフト回転型とがあ
る。シャフト固定型の場合はシャフトがベースの固定部
に固定され、スリーブがロータに一体的に回転するよう
結合される。またシャフト回転型では、スリーブがモー
タの固定部に固定され、シャフトがロータに連結され
る。
【0005】図16に記載されたモータはシャフト固定
型で、シャフト1はベースプレート12に固定され、ス
リーブ4がロータ5に一体的に回転するように結合され
ている。また、この図16に記載されたモータは、磁気
ディスクのような記録ディスク6を回転駆動させるもの
で、この記録ディスク6がロータ5に固定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような動圧流体軸
受装置およびそれを備えたモータにおいては、軸部と軸
受部との間隙に充填された潤滑油に異物が混入しないよ
うにすること、あるいは、軸部と軸受部との接触により
金属粉が生成しないようにすることが重要な課題であ
る。すなわち、軸部材と軸受部材との間隙は極微小(約
3μm以下)であり、その微小な間隙に充填された潤滑
油に異物が混入したり金属粉が生成されたりすると、軸
部と軸受部とが非接触回状態転から接触回転状態とな
り、軸部および軸受部に接触痕が生じ、その接触痕がで
きると軸部あるいは軸受部の一部が削り取られ、その削
り取られたものが新たな金属粉となり、さらに接触痕を
増大させるため、軸部と軸受部の摩擦が大きくなり、最
悪の場合は軸部と軸受部は互いに回転できなくなりロッ
クしてしまうことになる。
【0007】そこで本発明の目的は、軸部と軸受部との
間に充填される潤滑油に異物が混入あるいは金属粉が生
成されても、軸部と軸受部とが接触することなく、非接
触にて回転することができる動圧流体軸受装置およびこ
れを備えたモータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、ラジアル動圧溝のヘリングボーン形状の頂点
部に沿った周方向にラジアル補助溝を設けたり、ラジア
ル動圧溝のヘリングボーン形状の頂点部に対向する面に
ラジアル補助溝を設けたり、スラスト動圧溝のヘリング
ボーン形状の頂点部に沿った周方向にスラスト補助溝を
設けたり、スラスト動圧溝のヘリングボーン形状の頂点
部に対向する面にスラスト補助溝を設けたり、スラスト
補助溝が設けられている面に、この面の径方向に形成さ
れるとともにスラスト補助軸に連通する放射状溝を設け
たり、軸受部を構成するスリーブまたはスリーブキャッ
プまたは両者における軸部のフランジに対向する面に、
軸受部の中心から径方向に距離をおいて位置する潤滑油
溜凹部を設けたり、軸部のフランジの外周面に対向する
軸受部のスリーブの内周面に傾斜溝を設けたり、あるい
はこれらの各構成を組み合わせることにより、潤滑油に
異物が混入したり、軸部と軸受部とが接触することによ
り金属粉が生成されたりしても、これら軸部と軸受部と
が接触することがなく、非接触での回転状態を維持する
ので、安定に回転する動圧流体軸受装置およびこの軸受
装置を備えたモータを提供できる。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の本発明は、軸部
としてのシャフトとこのシャフトに外ばめされる軸受部
としてのスリーブとを備え、シャフトとスリーブとの間
に潤滑油が供給された動圧流体軸受装置において、前記
シャフトとスリーブとにおける互いに対向する面の一方
または両方にヘリングボーン形状のラジアル動圧溝が周
方向に沿って設けられ、このラジアル動圧溝のヘリング
ボーン形状の頂点部に沿った周方向にラジアル補助溝が
設けられているようにしたものである。
【0010】これにより、潤滑油に異物が含まれていた
り、あるいはシャフトとスリーブとが接触することによ
り生じた金属粉が潤滑油に混入されたりしても、これら
異物や金属粉はラジアル補助溝の中に入り、潤滑油の流
れとともに補助溝内を移動するので、スリーブはシャフ
トおよび異物、金属粉と接触することなく回動し、した
がって安定した動圧流体軸受装置およびモータが実現で
きる。
【0011】請求項2に記載の本発明は、軸部としての
シャフトとこのシャフトに外ばめされる軸受部としての
スリーブとを備え、シャフトとスリーブとの間に潤滑油
が供給された動圧流体軸受装置において、前記シャフト
とスリーブとにおける互いに対向する面の一方にヘリン
グボーン形状のラジアル動圧溝が周方向に沿って設けら
れ、前記互いに対向する面の他方における前記ラジアル
動圧溝のヘリングボーン形状の頂点部に対応する周方向
の位置にラジアル補助溝が設けられているようにしたも
のである。
【0012】これにより、潤滑油に異物が含まれていた
り、あるいはシャフトとスリーブとが接触することによ
り生じた金属粉が潤滑油に混入されたりしても、これら
異物や金属粉はラジアル補助溝の中に入り、潤滑油の流
れとともに補助溝内を移動するので、スリーブはシャフ
トおよび異物、金属粉と接触することなく回動し、した
がって安定した動圧流体軸受装置およびモータが実現で
きる。
【0013】請求項3に記載の本発明は、軸部としての
シャフトとこのシャフトに外ばめされる軸受部としての
スリーブおよびスリーブキャップとを備え、前記シャフ
トにはフランジが形成され、前記スリーブとスリーブキ
ャップとによってフランジを挟み込むように構成され、
シャフトおよびフランジとスリーブおよびスリーブキャ
ップとの間に潤滑油が供給された動圧流体軸受装置にお
いて、前記フランジとスリーブおよびスリーブキャップ
とにおける互いに対向する面の一方または両方にヘリン
グボーン形状のスラスト動圧溝が周方向に沿って設けら
れ、このスラスト動圧溝のヘリングボーン形状の頂点部
に沿った周方向にスラスト補助溝が設けられているよう
にしたものである。
【0014】これにより、潤滑油に異物が含まれていた
り、フランジとスリーブあるいはスリーブキャップとが
接触することにより生じた金属粉が潤滑油に混入された
りしても、これら異物や金属粉はスラスト補助溝の中に
入り、潤滑油の流れとともに補助溝内を移動するので、
フランジはスリーブあるいはスリーブキャップや異物、
金属粉と接触することなく回動し、したがって安定した
動圧流体軸受装置およびモータが実現できる。
【0015】請求項4に記載の本発明は、軸部としての
シャフトとこのシャフトに外ばめされる軸受部としての
スリーブおよびスリーブキャップとを備え、前記シャフ
トにはフランジが形成され、前記スリーブとスリーブキ
ャップとによってフランジを挟み込むように構成され、
シャフトおよびフランジとスリーブおよびスリーブキャ
ップとの間に潤滑油が供給された動圧流体軸受装置にお
いて、前記フランジとスリーブおよびスリーブキャップ
とにおける互いに対向する面の一方にヘリングボーン形
状のスラスト動圧溝が周方向に沿って設けられ、前記互
いに対向する面の他方における前記スラスト動圧溝のヘ
リングボーン形状の頂点部に対応する周方向の位置にス
ラスト補助溝が設けられているようにしたものである。
【0016】これにより、潤滑油に異物が含まれていた
り、フランジとスリーブあるいはスリーブキャップとが
接触することにより生じた金属粉が潤滑油に混入された
りしても、これら異物や金属粉はスラスト補助溝の中に
入り、潤滑油の流れとともに補助溝内を移動するので、
フランジはスリーブあるいはスリーブキャップや異物、
金属粉と接触することなく回動し、したがって安定した
動圧流体軸受装置およびモータが実現できる。
【0017】請求項5に記載の本発明は、スラスト補助
溝が設けられている面に、この面の径方向に形成される
とともにスラスト補助溝に連通する放射状溝が設けられ
ているようにしたものである。これにより、潤滑油に異
物が含まれていたり、フランジとスリーブあるいはスリ
ーブキャップとが接触することにより生じた金属粉が潤
滑油に混入されたりしても、これら異物や金属粉はスラ
スト補助溝の中に入り、潤滑油の流れとともに補助溝内
を移動し、かつ遠心力により放射状溝を通ってフランジ
の外周部に移動されるので、フランジはスリーブあるい
はスリーブキャップや異物、金属粉と接触することなく
回動し、したがって安定した動圧流体軸受装置およびモ
ータが実現できる。
【0018】請求項6に記載の本発明は、スリーブまた
はスリーブキャップまたは両者におけるフランジに対向
する面に、軸受部の中心から径方向に距離をおいて位置
する潤滑油溜凹部を設けたものである。これにより、潤
滑油に混じった異物あるいは金属粉は遠心力によりフラ
ンジの外周部に移動され、そのように移動してきた異物
あるいは金属粉は潤滑油溜凹部に集められるので、軸部
と軸受部は異物、金属粉と接触することなく回動し、し
たがって安定した動圧流体軸受装置およびモータが実現
できる。
【0019】請求項7に記載の本発明は、潤滑油溜凹部
を設けたものにおいて、軸部および軸受部は上下方向に
配置され、フランジの外周面に対向するスリーブの内周
面に、横断面における側部よりも中央部が深くなるよう
に形成された傾斜溝が設けられているようにしたもので
ある。これにより、潤滑油に混じった異物あるいは金属
粉は遠心力によりフランジの外周部に移動され、そのよ
うに移動してきた異物あるいは金属粉は傾斜溝の中央部
に集められるので、軸受装置の回転中は他の場所に移動
することなく傾斜溝にとどまっており、軸受装置が停止
すると重力により潤滑油溜凹部に集められるので、軸部
と軸受部は異物、金属粉と接触することなく回動し、し
たがって安定した動圧流体軸受装置およびモータが実現
できる。
【0020】請求項8に記載の本発明は、スラスト補助
溝が設けられているものにおいて、シャフトとスリーブ
とにおける互いに対向する面の一方または両方にヘリン
グボーン形状のラジアル動圧溝が周方向に沿って設けら
れ、このラジアル動圧溝のヘリングボーン形状の頂点部
に沿った周方向にラジアル補助溝が設けられているよう
にしたものである。
【0021】これにより、スラスト補助溝の効果とラジ
アル補助溝の効果とをともに発揮させることができる。
請求項9に記載の本発明は、スラスト補助溝が設けられ
ているものにおいて、シャフトとスリーブとにおける互
いに対向する面の一方にヘリングボーン形状のラジアル
動圧溝が周方向に沿って設けられ、前記互いに対向する
面の他方における前記ラジアル動圧溝のヘリングボーン
形状の頂点部に対応する周方向の位置にラジアル補助溝
が設けられているようにしたものである。
【0022】これにより、スラスト補助溝の効果とラジ
アル補助溝の効果とをともに発揮させることができる。
請求項10に記載の本発明は、モータが上記各動圧流体
軸受装置を備えたようにしたものである。これにより、
上記の効果を発揮する動圧流体軸受装置を備えたモータ
を提供することができる。
【0023】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
ついて、図1、図2を用いて以下に説明する。図1にお
いて、1は上下方向に配置されたシャフトであり、この
シャフト1の外周部にフランジ2が接着等により固定さ
れ、これらシャフト1とフランジ2とによって軸部3を
形成している。シャフト1との間に半径方向すなわちジ
ャーナル方向の距離をおいてスリーブ4が外ばめされて
おり、このスリーブ4はシャフト1に対して相対的に回
動可能とされている。
【0024】スリーブ4の外周にはロータ5が圧入等に
より取り付けられ、そのロータ5には、磁気ディスクの
ような記録ディスク6が、所定の間隔を空けるためのス
ペーサ7を用いて数枚取り付けられている。8はクラン
プで、記録ディスク6およびスペーサ7をロータ5に固
定する。ロータ5の内周には磁気回路の効率をよくする
ためにバックヨーク9が取り付けられ、そのバックヨー
ク9の内周にはロータマグネット10が接着等により取
り付けられている。
【0025】ロータマグネット10に対向してステータ
11が設けられ、このステータ11は、複数枚のステー
タプレート13を積層して構成されるとともに、コイル
14が巻かれて、ベースプレート12に取り付けられて
いる。ロータ5等を圧入したスリーブ4が軸部3に回動
可能に装着され、スリーブ4の下端部にスリーブキャッ
プ15が接着等により固定され、これらによって軸受部
16を形成している。
【0026】軸部3と軸受部16との間隙には潤滑油1
7が充填されている。それゆえ、ステータ11のコイル
14に電流が供給されると、ステータ11とロータマグ
ネット10との相互磁気作用により、ロータマグネット
10に回転力が掛かり、軸受部16は軸部3の回りを所
定の方向に回転する。次に、動圧を発生させる動圧流体
軸受装置18について説明する。動圧流体軸受装置18
は、軸部3のシャフト1およびフランジ2と、軸受部1
6のスリーブ4およびスリーブキャップ15と、潤滑油
17とにより構成されている。動圧流体軸受装置18に
おいて、上下方向のシャフト1とスリーブ4との一方ま
たは両方の表面における周方向に沿ってヘリングボーン
形状の上側ラジアル動圧溝19と下側ラジアル動圧溝2
0とが設けられ、軸受部16の回転に伴う溝19、20
のポンプ作用を利用して潤滑油17を圧縮し、この圧縮
によって発生する圧力(動圧)を利用して、軸受部16
を軸部3の回りに回転可能に保持している。
【0027】上側ラジアル動圧溝19、下側ラジアル動
圧溝20のヘリングボーン形状の頂点部すなわちほぼ中
央部に沿ってそれぞれ、周方向の上側ラジアル補助溝2
1、下側ラジアル補助溝22が設けられている。フラン
ジ2の端面には、ヘリングボーン形状のスラスト動圧溝
24が周方向に沿って設けられている。
【0028】このような構成であると、軸受部16の回
転に伴い、上側ラジアル動圧溝19、下側ラジアル動圧
溝20の溝の頂点部、すなわち上側ラジアル補助溝2
1、下側ラジアル補助溝22の部分に潤滑油17が最も
多く集まる。つまり、溝19、20の頂点部すなわち補
助溝21、22の部分の圧力が最も大きくなる。それ
故、潤滑油17に異物が混入したり、あるいは外部から
大きな力が加わってシャフト1とスリーブ4が接触し金
属粉が生成されたりした場合に、それらの異物とか金属
粉は、潤滑油の圧力の大きい所、すなわち上側ラジアル
補助溝21、あるいは、下側ラジアル補助溝22に集ま
るが、これらは上下のラジアル補助溝21、22の溝の
中に入り、潤滑油17の流れに連れて溝21、22の内
部を循環する。このため、異物が混入したり金属粉が生
成されたりしても、スリーブ4はシャフト1に接触する
ことなく回動し、安定した動圧流体軸受装置およびこの
装置を用いたモータが実現できる。
【0029】なお、上記とは反対に、スリーブ4を固定
し、シャフト1を回転させてもよいことは、言うまでも
ない。図2は、上記のようにラジアル動圧溝19、20
のヘリングボーン形状の頂点部に沿ってラジアル補助溝
21、22を形成することに代えて、シャフト1のラジ
アル動圧溝29のほぼ中央部に対向したスリーブ4の部
分にラジアル補助溝23を設けたものである。この構成
でも、異物とか金属粉は潤滑油の圧力の大きい所すなわ
ちラジアル動圧溝29の中央部に集まるが、これと対向
したラジアル補助溝23の溝の中に入り、潤滑油17の
流れに連れて溝23の内部を循環する。このため、異物
が混入したり金属粉が生成されたりしてもスリーブ4は
シャフト1に接触することなく回動し、安定した動圧流
体軸受装置およびこの装置を用いたモータが実現でき
る。
【0030】なお、上記とは反対に、スリーブ4にラジ
アル動圧溝29を設けるとともに、シャフト1にラジア
ル補助溝23を設けた構成とすることもできる。さら
に、シャフト1およびスリーブ4の両方に上下ラジアル
補助溝を設けてもよい。これらの変形例は、後述の各実
施の形態においても同様に適用できる。 (実施の形態2)次に、本発明の実施の形態2につい
て、図3、図4、図5を用いて説明する。なお、前述し
た実施の形態1と同じ構成をなす部材については、以
下、同じ符号を用い、その詳細な説明を省略する。
【0031】図3において、フランジ2の端面と、図示
しないスリーブ4およびスリーブキャップ15における
フランジ2の端面に対向する面との一方または両方に
は、ヘリングボーン形状のスラスト動圧溝24が周方向
に沿って設けられている。このスラスト動圧溝24も、
ラジアル動圧溝19、20と同様に作用する。このスラ
スト動圧溝24のヘリングボーン形状の頂点部すなわち
ほぼ中央部には、フランジ2の周方向に沿ってスラスト
補助溝25が設けられている。
【0032】このような構成であると、同様に、スラス
ト動圧溝24のヘリングボーン形状のくびれた中央部に
は潤滑油17が最も多く集まる。すなわち、溝の頂点部
の圧力が最も大きくなる。このため、潤滑油17に異物
が混入したり、または外部から大きな力が加わってフラ
ンジ2とスリーブ4あるいはスリーブキャップ15とが
接触し金属粉が生成されたりしても、それらの異物とか
金属粉は、潤滑油の圧力の大きい所、すなわちスラスト
動圧溝24の中央部に集まり、この中央部に設けたスラ
スト補助溝25の中に入り込み、潤滑油17の流れに連
れてスラスト補助溝25内を循環する。したがって、異
物が混入したり金属粉が生成されたりしても、フランジ
2はスリーブ4あるいはスリーブキャップ15に接触す
ることなく回動し、安定した動圧流体軸受装置およびこ
の装置を用いたモータが実現できる。
【0033】図4は別の例を示す。すなわち、図4で
は、フランジ2のスラスト動圧溝24のヘリングボーン
形状の頂点部すなわちくびれた中央部にスラスト補助溝
25を設ける代わりに、このスラスト補助溝25を、フ
ランジ2のスラスト動圧溝24のヘリングボーン形状の
ほぼ中央部に対向したスリーブキャップ15の部分また
はスリーブ4の部分または両者に設けている。このよう
な構成によっても、図3の場合と同様に作用する。
【0034】なお、上記とは反対に、スリーブ4または
スリーブキャップ15または両者にスラスト動圧溝24
を設けるとともに、フランジ2にスラスト補助溝25を
設けてもよい。これらの変形例は、後述の各実施の形態
においても同様に適用できる。図5においては、図4の
場合と同様に円環状のスリーブキャップ15の表面にス
ラスト補助溝25が設けられており、かつ、このスリー
ブキャップ15の表面に、スラスト補助溝25に連通す
る径方向の放射状溝26が一本あるいは数本設けられて
いる。このため、スラスト補助溝25の中に入り込こん
だ異物あるいは金属粉は、遠心力により、放射状溝26
を通ってフランジ2の外周部に移動させられる。その結
果、異物が混入したりあるいは金属粉が生成されたりし
ても、フランジ2はスリーブ4あるいはスリーブキャッ
プ15に接触することなく回動し、したがって安定した
動圧流体軸受装置およびこの装置を用いたモータが実現
できる。
【0035】なお、放射状溝26は、スラスト補助溝2
5が形成されたスリーブ4やフランジ2の表面に形成す
ることもできる。このような変形例は、後述の各実施の
形態においても同様に適用できる。 (実施の形態3)次に、本発明の実施の形態3につい
て、図6、図7を用いて説明する。なお、前述した実施
の形態と同じ構成をなす部材については、以下、同じ符
号を用い、その詳細な説明を省略する。
【0036】図6において、スリーブキャップ15また
はスリーブ4または両者におけるフランジ2に対向した
端面には、このフランジ2よりも径方向の外側の位置す
なわちスリーブキャップ15における中心から径方向に
距離をとった位置において、潤滑油溜凹部27が周方向
に沿って環状に設けられている。このような構成である
と、遠心力によりスリーブ4に移動してきた異物あるい
は金属粉はこの潤滑油溜凹部27に集められるので、異
物が混入したり金属粉が生成されたりしてもフランジ2
はスリーブ4あるいはスリーブキャップ15に接触する
ことなく回動し、安定した動圧流体軸受装置およびこの
装置を用いたモータが実現できる。
【0037】図7において、フランジ2の外周面に対向
するスリーブ4の内周面には、横断面における側部より
も中央部が深くなるように形成された傾斜溝28が設け
られている。かつ、スリーブキャップ15には、傾斜溝
28の下側に対応する位置に、図6のものと同様の潤滑
油溜凹部27が設けられている。このように構成におい
て、遠心力によりスリーブ4の傾斜溝28に移動してき
た異物あるいは金属粉は、鉛直方向のモータが回転して
いるときは上述の遠心力によって傾斜溝28に集めら
れ、モータが停止すると重力によって潤滑油溜凹部27
に集まる。このため、異物あるいは金属粉が生成されて
もフランジ2はスリーブ4あるいはスリーブキャップ1
5に接触することなく回動し、安定した動圧流体軸受装
置およびこの装置を用いたモータが実現できる。
【0038】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形
態4について、図8、図9を用いて説明する。なお、前
述した実施の形態と同じ構成をなす部材については、以
下、同じ符号を用い、その詳細な説明を省略する。図8
は、図5の構成と図6の構成とを組み合わせたものであ
る。この図8において、フランジ2にはスラスト補助溝
25と放射状溝26とが設けられ、スリーブキャップ1
5には潤滑油溜凹部27が設けられている。このため、
異物あるいは金属粉は遠心力により放射状溝26を通っ
て容易にフランジ2の外周部に移動し、かつ、このよう
に移動してきた異物あるいは金属粉は潤滑油溜凹部27
に集められる。したがって、異物が混入したり金属粉が
生成されたりしても、フランジ2はスリーブ4あるいは
スリーブキャップ15に接触することなく回動し、安定
した動圧流体軸受装置およびこの装置を用いたモータが
実現できる。
【0039】図9は、図5の構成と図7の構成とを組み
合わせたものである。この図9において、フランジ2に
はスラスト補助溝25と放射状溝26とが設けられ、ス
リーブキャップ15には潤滑油溜凹部27が設けられ、
スリーブ4には傾斜溝28が設けられている。これによ
り、遠心力により異物あるいは金属粉は放射状溝26を
通って容易にフランジ2の外周部に移動し、かつ、移動
してきた異物あるいは金属粉はモータが回転していると
きは傾斜溝28に集められ、モータが停止すると重力に
より潤滑油溜凹部27に集まる。このため、異物が混入
したり金属粉が生成されたりしてもフランジ2はスリー
ブ4あるいはスリーブキャップ15に接触することなく
回動し、安定した動圧流体軸受装置およびこの装置を用
いたモータが実現できる。
【0040】(実施の形態5)次に、本発明の実施の形
態5について、図10、図11を用いて説明する。な
お、前述した実施の形態と同じ構成の部材については、
以下、同じ符号を用い、その詳細な説明を省略する。図
10は、図1の構成と図3の構成とを組み合わせたもの
である。ここでは、シャフト1にはラジアル動圧溝29
とラジアル補助溝23とが設けられており、フランジ2
にはスラスト動圧溝24とスラスト補助溝25とが設け
られている。このため、シャフト1とスリーブ4との間
隙、あるいはフランジ2とスリーブ4・スリーブキャッ
プ15との間隙に異物が混入したり金属粉が生じたりし
ても、これら異物や金属粉は潤滑油17が集まるラジア
ル補助溝23やスラスト補助溝25の溝の中に入り込ん
でしまう。このため、異物が混入したり金属粉が生成さ
れたりしても、スリーブ4がシャフト1に接触すること
なく回動するとともに、フランジ2がスリーブ4あるい
はスリーブキャップ15に接触することなく回動し、安
定した動圧流体軸受装置およびこの装置を用いたモータ
が実現できる。
【0041】図11は、図2の構成と図3の構成とを組
み合わせたものである。ここでは、シャフト1にはラジ
アル動圧溝29が設けられており、スリーブ4にはラジ
アル補助溝23が設けられており、フランジ2にはスラ
スト動圧溝24とスラスト補助溝25とが設けられてい
る。このため、シャフト1とスリーブ4の間隙、あるい
はフランジ2とスリーブ4・スリーブキャップ15との
間隙に異物が混入したり金属粉が生じたりしても、これ
ら異物や金属粉は潤滑油17が集まるラジアル補助溝2
3やスラスト補助溝25の溝の中に入り込んでしまう。
このため、異物が混入したり金属粉が生成されたりして
も、スリーブ4がシャフト1に接触することなく回動す
るとともに、フランジ2がスリーブ4あるいはスリーブ
キャップ15に接触することなく回動し、安定した動圧
流体軸受装置およびこの装置を用いたモータが実現でき
る。
【0042】(実施の形態6)次に、本発明の実施の形
態6について、図12、図13を用いて説明する。な
お、前述した実施の形態と同じ構成の部材については、
以下、同じ符号を用い、その詳細な説明を省略する。図
12は、図1の構成と図4の構成とを組み合わせたもの
である。この図12において、シャフト1にはラジアル
動圧溝29およびラジアル補助溝23が設けられてお
り、フランジ2にはスラスト動圧溝24が設けられてお
り、スリーブキャップ15にはスラスト補助溝25が設
けられている。このため、シャフト1とスリーブ4との
間隙や、フランジ2とスリーブキャップ15との間隙に
異物が混入したり金属粉が生じたりしても、これらは潤
滑油が集まるラジアル補助溝23やスラスト補助溝25
の中に入り込むので、異物が混入したり金属粉が生成さ
れたりしても、スリーブ4がシャフト1に接触すること
なく回動するとともに、フランジ2がスリーブ4あるい
はスリーブキャップ15に接触することなく回動し、安
定した動圧流体軸受装置およびこの装置を用いたモータ
が実現できる。
【0043】図13は、図1の構成と図5の構成とを組
み合わせたものである。この図13において、シャフト
1にはラジアル動圧溝29およびラジアル補助溝23が
設けられており、図示していないフランジ2にはスラス
ト動圧溝24が設けられており、スリーブキャップ15
にはスラスト補助溝25と放射状溝26とが設けられて
いる。このため、シャフト1とスリーブ4との間隙や、
フランジ2とスリーブキャップ15との間隙に異物が混
入したり金属粉が生じたりしても、これらは潤滑油が集
まるラジアル補助溝23やスラスト補助溝25の中に入
り込むので、異物が混入したり金属粉が生成されたりし
ても、スリーブ4がシャフト1に接触することなく回動
するとともに、フランジ2がスリーブ4あるいはスリー
ブキャップ15に接触することなく回動し、安定した動
圧流体軸受装置およびこの装置を用いたモータが実現で
きる。
【0044】(実施の形態7)次に、本発明の実施の形
態7について、図14、図15を用いて説明する。な
お、前述した実施の形態と同じ構成の部材については、
以下、同じ符号を用い、その詳細な説明を省略する。図
14は、図1の構成と図5の構成と図6の構成とを組み
合わせたものである。すなわち、この図14において、
シャフト1にはラジアル動圧溝29およびラジアル補助
溝23が設けられており、図示していないがフランジ2
にはスラスト動圧溝24が設けられており、スリーブキ
ャップ15にはスラスト補助溝25と放射状溝26とが
設けられている。また、スリーブキャップ15における
フランジ2に対向する面の外周部に潤滑油溜凹部27が
設けられている。このため、シャフト1とスリーブ4と
の間隙に異物が混入したり金属粉が生成されたりして
も、これらは潤滑油17が集まるラジアル補助溝23の
溝の中に入り込み、またフランジ2とスリーブキャップ
15との間隙に異物が混入したり金属粉が生成されたり
しても、これらはスラスト補助溝25に集められたうえ
で放射状溝26を通ってフランジ2の外周部に移動し、
潤滑油溜凹部27に集められる。したがって、スリーブ
4がシャフト1に接触することなく回動するとともに、
フランジ2がスリーブ4あるいはスリーブキャップ15
に接触することなく回動し、安定した動圧流体軸受装置
およびこの装置を用いたモータが実現できる。
【0045】図15は、図1の構成と図5の構成と図7
の構成とを組み合わせたものである。すなわち、この図
15において、シャフト1にはラジアル動圧溝29およ
びラジアル補助溝23が設けられており、図示していな
いがフランジ2にはスラスト動圧溝24が設けられてお
り、スリーブキャップ15にはスラスト補助溝25と放
射状溝26とが設けられている。かつ、スリーブ4にお
けるフランジ2に対向する面には傾斜溝28が形成さ
れ、スリーブキャップ15におけるフランジ2に対向す
る面の外周部には潤滑油溜凹部27が設けられている。
このため、シャフト1とスリーブ4との間隙に異物が混
入したり金属粉が生成されたりしても、これらは潤滑油
17が集まるラジアル補助溝23の溝の中に入り込む。
また、フランジ2とスリーブキャップ15との間隙に異
物が混入したり金属粉が生成されたりしても、スラスト
補助溝25に集められた異物あるいは金属粉は放射状溝
26を通ってフランジ2の外周部に移動する。そして、
鉛直方向のモータの回転中は異物あるいは金属粉は傾斜
溝28に集められ、これらはモータが停止すると潤滑油
溜凹部27に集められる。したがって、スリーブ4がシ
ャフト1に接触することなく回動するとともに、フラン
ジ2がスリーブ4あるいはスリーブキャップ15に接触
することなく回動し、安定した動圧流体軸受装置および
この装置を用いたモータが実現できる。
【0046】なお、本発明においては、以上で説明した
ほかに、各図に記載された構成どうしを合理的な範囲で
さまざまに組み合わせることができる。たとえば、図2
の構成と図3〜図9における任意の構成とを組み合わせ
ることもできる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明の動圧流体軸受装
置および同装置を備えたモータによれば、軸部と軸受部
との微小間隙に充填された潤滑油に異物が混入したり、
シャフトとスリーブとの接触などにより金属粉が潤滑油
の中に生成されたりしても、異物あるいは金属粉はそれ
ぞれのヘリングボーン形状の動圧溝の頂点部すなわち中
心部に集められ、それぞれの動圧溝のヘリングボーン形
状の頂点部にラジアル補助溝、スラスト補助溝が設けら
れているので、異物や金属粉はそれぞれの補助溝に入
り、潤滑油の流れに沿ってそれぞれの補助溝内を移動す
るので、シャフトとスリーブや、フランジとスリーブ、
スリーブキャップは接触することなく回動し、したがっ
て安定した動圧流体軸受装置およびこの装置を用いたモ
ータが実現できる。
【0048】また本発明によれば、放射状溝を設けてい
るので、スラスト補助溝に集まった異物あるいは金属粉
は、遠心力により放射状溝を通ってフランジの外周部に
移動され、このため、フランジとスリーブ・スリーブキ
ャップとは接触することなく回動するので、安定した動
圧流体軸受装置およびこの装置を用いたモータが実現で
きる。
【0049】また本発明によれば、潤滑油溜凹部を設け
たため、潤滑油に混じって遠心力によりフランジの外周
部に移動されてきた異物あるいは金属粉は潤滑油溜凹部
に集められ、このため軸部と軸受部は異物、金属粉と接
触することなく回動し、したがって安定した動圧流体軸
受装置およびモータが実現できる。また本発明によれ
ば、フランジの外周面に対向したスリーブ面に傾斜溝を
設けているので、遠心力により集められた異物あるいは
金属粉は、軸受装置が回転しているときは傾斜溝に集ま
り、軸受装置が停止すると潤滑油溜凹部に集められるの
で、異物あるいは金属粉が多く生成されても、フランジ
とスリーブ・スリーブキャップとは接触すること無く回
動し、したがって安定した動圧流体軸受装置およびモー
タが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にもとづく動圧流体軸受
装置およびこの軸受装置を備えたモータを示す図
【図2】本発明の実施の形態1にもとづく動圧流体軸受
装置およびこの軸受装置を備えたモータの他の例の要部
の断面図
【図3】本発明の実施の形態2にもとづく動圧流体軸受
装置およびこの軸受装置を備えたモータの要部を示す図
【図4】本発明の実施の形態2にもとづく動圧流体軸受
装置およびこの軸受装置を備えたモータの他の例の要部
を示す図
【図5】本発明の実施の形態2にもとづく動圧流体軸受
装置およびこの軸受装置を備えたモータのさらに他の例
の要部を示す図
【図6】本発明の実施の形態3にもとづく動圧流体軸受
装置およびこの軸受装置を備えたモータの要部の断面図
【図7】本発明の実施の形態3にもとづく動圧流体軸受
装置およびこの軸受装置を備えたモータの他の例の要部
の断面図
【図8】本発明の実施の形態4にもとづく動圧流体軸受
装置およびこの軸受装置を備えたモータの要部を示す図
【図9】本発明の実施の形態4にもとづく動圧流体軸受
装置およびこの軸受装置を備えたモータの他の例の要部
を示す図
【図10】本発明の実施の形態5にもとづく動圧流体軸
受装置およびこの軸受装置を備えたモータの要部を示す
【図11】本発明の実施の形態5にもとづく動圧流体軸
受装置およびこの軸受装置を備えたモータの他の例の要
部を示す図
【図12】本発明の実施の形態6にもとづく動圧流体軸
受装置およびこの軸受装置を備えたモータの要部を示す
【図13】本発明の実施の形態6にもとづく動圧流体軸
受装置およびこの軸受装置を備えたモータの他の例の要
部を示す図
【図14】本発明の実施の形態7にもとづく動圧流体軸
受装置およびこの軸受装置を備えたモータの要部を示す
【図15】本発明の実施の形態7にもとづく動圧流体軸
受装置およびこの軸受装置を備えたモータの他の例の要
部を示す図
【図16】従来の動圧流体軸受装置およびこの軸受装置
を備えたモータを示す図
【符号の説明】
1 シャフト 2 フランジ 3 軸部 4 スリーブ 15 スリーブキャップ 16 軸受部 17 潤滑油 19 上側ラジアル動圧溝 20 下側ラジアル動圧溝 21 上側ラジアル補助溝 22 下側ラジアル補助溝 23 ラジアル補助溝 24 スラスト動圧溝 25 スラスト補助溝 26 放射状溝 27 潤滑油溜凹部 28 傾斜溝 29 ラジアル動圧溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 房俊 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 Fターム(参考) 3J011 AA06 AA20 BA02 BA09 CA03 JA02 KA04 MA06 MA27 5H607 AA12 BB09 BB14 BB17 BB25 CC01 CC05 DD05 FF12 GG01 GG03 GG12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部としてのシャフトとこのシャフトに
    外ばめされる軸受部としてのスリーブとを備え、シャフ
    トとスリーブとの間に潤滑油が供給された動圧流体軸受
    装置であって、前記シャフトとスリーブとにおける互い
    に対向する面の一方または両方にヘリングボーン形状の
    ラジアル動圧溝が周方向に沿って設けられ、このラジア
    ル動圧溝のヘリングボーン形状の頂点部に沿った周方向
    にラジアル補助溝が設けられていることを特徴とする動
    圧流体軸受装置。
  2. 【請求項2】 軸部としてのシャフトとこのシャフトに
    外ばめされる軸受部としてのスリーブとを備え、シャフ
    トとスリーブとの間に潤滑油が供給された動圧流体軸受
    装置であって、前記シャフトとスリーブとにおける互い
    に対向する面の一方にヘリングボーン形状のラジアル動
    圧溝が周方向に沿って設けられ、前記互いに対向する面
    の他方における前記ラジアル動圧溝のヘリングボーン形
    状の頂点部に対応する周方向の位置にラジアル補助溝が
    設けられていることを特徴とする動圧流体軸受装置。
  3. 【請求項3】 軸部としてのシャフトとこのシャフトに
    外ばめされる軸受部としてのスリーブおよびスリーブキ
    ャップとを備え、前記シャフトにはフランジが形成さ
    れ、前記スリーブとスリーブキャップとによってフラン
    ジを挟み込むように構成され、シャフトおよびフランジ
    とスリーブおよびスリーブキャップとの間に潤滑油が供
    給された動圧流体軸受装置であって、前記フランジとス
    リーブおよびスリーブキャップとにおける互いに対向す
    る面の一方または両方にヘリングボーン形状のスラスト
    動圧溝が周方向に沿って設けられ、このスラスト動圧溝
    のヘリングボーン形状の頂点部に沿った周方向にスラス
    ト補助溝が設けられていることを特徴とする動圧流体軸
    受装置。
  4. 【請求項4】 軸部としてのシャフトとこのシャフトに
    外ばめされる軸受部としてのスリーブおよびスリーブキ
    ャップとを備え、前記シャフトにはフランジが形成さ
    れ、前記スリーブとスリーブキャップとによってフラン
    ジを挟み込むように構成され、シャフトおよびフランジ
    とスリーブおよびスリーブキャップとの間に潤滑油が供
    給された動圧流体軸受装置であって、前記フランジとス
    リーブおよびスリーブキャップとにおける互いに対向す
    る面の一方にヘリングボーン形状のスラスト動圧溝が周
    方向に沿って設けられ、前記互いに対向する面の他方に
    おける前記スラスト動圧溝のヘリングボーン形状の頂点
    部に対応する周方向の位置にスラスト補助溝が設けられ
    ていることを特徴とする動圧流体軸受装置。
  5. 【請求項5】 スラスト補助溝が設けられている面に、
    この面の径方向に形成されるとともにスラスト補助溝に
    連通する放射状溝が設けられていることを特徴とする請
    求項3または4記載の動圧流体軸受装置。
  6. 【請求項6】 スリーブまたはスリーブキャップまたは
    両者におけるフランジに対向する面に、軸受部の中心か
    ら径方向に距離をおいて位置する潤滑油溜凹部を設けた
    ことを特徴とする請求項3から5までのいずれか1項記
    載の動圧流体軸受装置。
  7. 【請求項7】 軸部および軸受部は上下方向に配置さ
    れ、フランジの外周面に対向するスリーブの内周面に、
    横断面における側部よりも中央部が深くなるように形成
    された傾斜溝が設けられていることを特徴とする請求項
    6記載の動圧流体軸受装置。
  8. 【請求項8】 シャフトとスリーブとにおける互いに対
    向する面の一方または両方にヘリングボーン形状のラジ
    アル動圧溝が周方向に沿って設けられ、このラジアル動
    圧溝のヘリングボーン形状の頂点部に沿った周方向にラ
    ジアル補助溝が設けられていることを特徴とする請求項
    3から7までのいずれか1項記載の動圧流体軸受装置。
  9. 【請求項9】 シャフトとスリーブとにおける互いに対
    向する面の一方にヘリングボーン形状のラジアル動圧溝
    が周方向に沿って設けられ、前記互いに対向する面の他
    方における前記ラジアル動圧溝のヘリングボーン形状の
    頂点部に対応する周方向の位置にラジアル補助溝が設け
    られていることを特徴とする請求項3から7までのいず
    れか1項記載の動圧流体軸受装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から9までのいずれか1項記
    載の動圧流体軸受装置を備えたことを特徴とするモー
    タ。
JP36006199A 1999-12-20 1999-12-20 動圧流体軸受装置および同装置を備えたモータ Pending JP2001173647A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36006199A JP2001173647A (ja) 1999-12-20 1999-12-20 動圧流体軸受装置および同装置を備えたモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36006199A JP2001173647A (ja) 1999-12-20 1999-12-20 動圧流体軸受装置および同装置を備えたモータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001173647A true JP2001173647A (ja) 2001-06-26

Family

ID=18467715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36006199A Pending JP2001173647A (ja) 1999-12-20 1999-12-20 動圧流体軸受装置および同装置を備えたモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001173647A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100998714B1 (ko) * 2008-12-18 2010-12-07 삼성전기주식회사 모터
WO2011046046A1 (ja) * 2009-10-16 2011-04-21 三菱重工業株式会社 遊星軸受構造
WO2013094351A1 (ja) * 2011-12-22 2013-06-27 大豊工業株式会社 摺動部材とその製造方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100998714B1 (ko) * 2008-12-18 2010-12-07 삼성전기주식회사 모터
WO2011046046A1 (ja) * 2009-10-16 2011-04-21 三菱重工業株式会社 遊星軸受構造
JP2011085218A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 遊星軸受構造
US8298108B2 (en) 2009-10-16 2012-10-30 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Planetary bearing structure
WO2013094351A1 (ja) * 2011-12-22 2013-06-27 大豊工業株式会社 摺動部材とその製造方法
JP2013130273A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Taiho Kogyo Co Ltd 摺動部材とその製造方法
CN104011409A (zh) * 2011-12-22 2014-08-27 大丰工业株式会社 滑动构件及其制造方法
EP2796736A4 (en) * 2011-12-22 2015-07-08 Taiho Kogyo Co Ltd SHIFTING ELEMENT AND MANUFACTURING METHOD THEREFOR
KR101549857B1 (ko) * 2011-12-22 2015-09-03 다이호 고교 가부시키가이샤 슬라이딩 부재 및 그 제조방법
US9506499B2 (en) 2011-12-22 2016-11-29 Taiho Kogyo Co., Ltd. Sliding member and manufacturing method therefor
CN104011409B (zh) * 2011-12-22 2016-12-07 大丰工业株式会社 滑动构件及其制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003148457A (ja) 動圧軸受装置
JP2006183734A (ja) スピンドルモータ
JP2000291648A (ja) 動圧型軸受ユニット
JP2002233105A (ja) 流体動圧軸受モータ
JP3939987B2 (ja) スピンドルモータ
JP2006300245A (ja) 動圧流体軸受装置
JP2002061641A (ja) 動圧型軸受装置
JP2003009462A (ja) スピンドルモータ
JP2001173647A (ja) 動圧流体軸受装置および同装置を備えたモータ
JP4056349B2 (ja) 動圧軸受装置を備えたモータ
JP2003274602A (ja) スピンドルモータ
JPH05215128A (ja) 軸受装置
JPH07310746A (ja) 動圧軸受装置
JP2005282727A (ja) スピンドルモータおよび磁気ディスク装置
KR20130077396A (ko) 유체동압 베어링 모듈 및 이를 갖는 스핀들 모터
JPH0731094A (ja) 電動機
JP2005172223A (ja) スラスト動圧軸受とこれを用いたスピンドルモータおよび情報記録再生装置
JP2004183867A (ja) 動圧流体軸受装置およびこれを備えたモータ
KR100322991B1 (ko) 쓰러스트 동압 베어링을 포함하는 축수 구조 및 이를 사용하는스핀들 모터
JP2000145764A (ja) 動圧軸受装置
JP2001140860A (ja) スピンドルモータ
JP2004183768A (ja) 動圧軸受及びこの動圧軸受を備えたスピンドルモータ並びにこのスピンドルモータを用いたディスク駆動装置
JP2004320992A (ja) スピンドルモータおよびディスクドライブ装置
JPS59198849A (ja) 動圧溝付モ−タユニツト
JPH03272318A (ja) ディスク用スピンドルモータ