JPH05215128A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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Publication number
JPH05215128A
JPH05215128A JP4228992A JP4228992A JPH05215128A JP H05215128 A JPH05215128 A JP H05215128A JP 4228992 A JP4228992 A JP 4228992A JP 4228992 A JP4228992 A JP 4228992A JP H05215128 A JPH05215128 A JP H05215128A
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JP
Japan
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bearing
shaft
groove
bearing device
dynamic pressure
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JP4228992A
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Inventor
Soichi Murakami
荘一 村上
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、軸面又は軸受面のいずれか少なくと
も一方にラジアル動圧発生用のグルーブを有する軸受装
置において、簡易かつ小型化が可能な構成で、軸振れを
少なくすると共に振れ回りに対する安定性を向上する。 【構成】軸面又は軸受面間に、軸の回転方向に沿つて少
なくとも2つ以上の異なるすきま部を設けたことによ
り、軸及び軸面が真円のグルーブ軸受で発生する流体の
ポンピング作用による圧力に加えて、すきま部での流体
圧力の発生が付加される。これにより従来と同様の簡易
な構成で、従来よりも流体圧力が高まり、軸受剛性と負
荷容量が増加し、外力に対する回転体の振れ回わりの発
生を小さく抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図2〜図11) 作用(図2〜図11) 実施例(図1〜図11) (1)デイスク駆動装置の全体構成(図1) (2)第1実施例の軸受装置(図2〜図5) (3)第2実施例の軸受装置(図6〜図7) (4)第3実施例の軸受装置(図8) (5)実施例の効果(図2〜図8) (6)他の実施例(図9〜図11) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は軸受装置に関し、特にラ
ジアル動圧発生用のグルーブを有するいわゆるラジアル
動圧グルーブ軸受装置に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、円筒形形状でなるラジアル動圧グ
ルーブ軸受装置は、真円形状の円筒軸及び軸受穴を有
し、これらのいずれか一方にラジアル動圧発生用のグル
ーブを設けた軸受装置であり、以下これを真円グルーブ
軸受装置と呼ぶ。
【0004】この真円グルーブ軸受装置は真円形状の軸
受でありながら、無偏心状態でもグルーブへの流体のポ
ンピング作用によつて流体膜に圧力が発生し、回転体の
振れ回わりが小さく安定した回転が得られるようになさ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような真
円グルーブ軸受装置においては、回転体にアンバランス
が存在したり、半径方向に外力や振動等の外乱が作用
し、振れ回わりを生じさせるような状況下では、ボール
ベアリング等と比較して軸受剛性が小さいために、外力
等に対して変位しやすく軸振れを起こしやすいという問
題があつた。
【0006】また流体膜のばね作用に関して、回転面内
の荷重方向とそれに直角な方向、例えば半径方向及び接
線方向に、大きさの等しい流体ばねが連成して存在する
ために、半径方向に荷重が作用すると、半径方向に変位
すると同時に接線方向にも変位する。
【0007】このために全体として大きな変位を生じる
ばかりでなく、連成した接線方向のばね作用は振れ回わ
りを助長させるように作用するために、振れ回わりに対
する安定性が不十分であるという問題があつた。
【0008】さらにこのばね作用と、円周方向に軸受す
きまが均一に連続して存在するために、振動的な外力が
回転体に作用する場合には、ホワールと呼ばれる大きな
振れ回わりを生じることがある。
【0009】これは軸と軸受がぶつかり合うほどの大き
な振れ回わりになることがあり、軸受損傷を引き起こす
恐れがあり、使用上で好ましくない問題があり、これら
の問題を例えば小型モータ内のように小さく限られた軸
受スペース内で、従来の真円グルーブ軸受装置を用いて
解決することは容易でなかつた。
【0010】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易かつ小型化が可能な構成で、軸振れが少なく振
れ回りに対する安定性の高い軸受装置を提案しようとす
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め第1の発明においては、軸面2又は軸受面12のいず
れか少なくとも一方にラジアル動圧発生用のグルーブ1
6を設けた軸受装置において、軸面2及び軸受面間12
に、軸2の回転方向に沿つて少なくとも2つ以上の異な
るすきま部18を設けるようにした。
【0012】また第2の発明において、すきま部18
は、軸の回転方向に沿つて漸時小さくなるようなくさび
形状を設けるようにした。
【0013】さらに第3の発明においては、軸面2又は
軸受面12のいずれか少なくとも一方にラジアル動圧発
生用のグルーブ16を設けた軸受装置において、軸2の
回転方向に沿つて、軸面2又は軸受面22のいずれか少
なくとも一方に、交互に凹凸の段差23を設けるように
した。
【0014】さらにまた第4の発明においては、軸面2
又は軸受面12のいずれか少なくとも一方にラジアル動
圧発生用のグルーブ16を設けた軸受装置において、軸
面2又は軸受面31の少なくとも一方に、半径方向の深
さがその半径方向のすきま部より大きな軸方向の溝32
を、円周上に1ケ所以上有するようにした。
【0015】
【作用】軸面2又は軸受面12間に、軸2の回転方向に
沿つて少なくとも2つ以上の異なるすきま部18を設け
たことにより、軸及び軸面が真円のグルーブ軸受で発生
する流体のポンピング作用による圧力aに加えて、すき
ま部18での流体圧力bの発生が付加される。これによ
り従来と同様の簡易な構成で、従来よりも流体圧力が高
まり、軸受剛性と負荷容量が増加し、外力に対する回転
体の振れ回わりの発生を小さく抑えることができる。
【0016】また軸受22を多面化することにより、従
来の軸及び軸受が真円のグルーブ軸受に対して、回転面
内で連成して存在する流体膜のばね作用を弱めると共
に、部分的に非連成にすることができ、かくして外力に
対する振れ回り等の変位を小さく抑え得る。
【0017】さらにまた軸受面31に軸方向の溝32を
設けることにより、流体膜の連続性を弱め、かつ半径方
向変位に対して必要な流体の流出入が溝32から容易に
行なえるようになり、かくするにつき外力に対する振れ
回わり等の変位を小さく抑え得る。
【0018】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0019】(1)デイスク駆動装置の全体構成 図1において、1は全体としてデイスク駆動装置を示
し、デイスクをダイレクトに駆動するラジアルギヤツプ
型鉄心モータの軸受として、潤滑油を用いた本発明によ
る軸受装置が用いられている。
【0020】すなわちこのデイスク駆動装置1では、軸
2にデイスク3装着用のハブ4が固定され、ハブ4にロ
ータケース5が固定され、さらにロータケース5の内面
に永久磁石6が固定され、これらが一体となりロータ
(回転体)7を形成する。
【0021】一方、シヤーシ基板8にはハウジング9が
固定され、さらにハウジング9の外径側に鉄心10とコ
イル11が、内径側にスリーブ12が固定され、スリー
ブ12の下面にはスラスト受け13が固定されて、これ
らが一体となり全体としてステータ14を形成する。ま
たハブ4の上面に設けられた取付部材15によつてデイ
スク3がロータ7に一体に装着されている。
【0022】このようなモータにおいて、軸2とスリー
ブ12でラジアル軸受をを形成し、軸2とスラスト受け
13でスラスト軸受を形成するために、軸2の外径面に
はその軸方向の離れた2箇所にヘリングボーン状の動圧
発生用のグルーブ(溝)16が設けられ、さらに軸2の
下面でスラスト受け13と当接する面にはスパイラル状
の動圧発生用のグルーブ(溝)17が設けられている。
【0023】さらに軸2とスリーブ12の間にはラジア
ル軸受すきま18が設けられ、この軸受すきま18に潤
滑油を充填することにより、軸2とスリーブ12とスラ
スト受け13は互いにすきまを介して潤滑油で連通さ
れ、ラジアルとスラストの動圧グルーブ軸受が構成され
る。
【0024】このように構成されたデイスク駆動装置1
において、ステータ14のコイル11に通電するとロー
タ7に回転力が発生し、ロータ7は装着されたデイスク
3と一体に回転する。ロータ7の回転に伴つて軸2の外
径面に形成されたヘリングボーン状の動圧発生用グルー
ブ16のポンピング作用により、ラジアル軸受すきま1
8内の潤滑油に圧力が発生し、軸2はスリーブ12に対
してラジアル方向に非接触を保つて半径方向に支持され
る。
【0025】一方軸方向にも同様に、ロータ7の回転に
伴つてスラスト受け13のグルーブ17内の潤滑油にポ
ンピング作用により圧力が発生し、軸2はスラスト受け
13に対して非接触を保つて軸方向に浮上し支持され
る。
【0026】ここでデイスク駆動装置1では、ハブ4に
装着されたデイスク3の回転振れ精度は、ラジアル方向
及びスラスト方向共にサブミクロンから数ミクロン以下
の高い精度が要求される。この回転精度はデイスク駆動
装置1が静置の状態で使用される場合に高い精度に保た
れる必要があるばかりでなく、このデイスク駆動装置1
が振動や、衝撃等の外乱を受ける条件下で使用される場
合にも高精度に保たれることが必要である。
【0027】この実施例の場合、従来の動圧グルーブ軸
受の特性を改善し、デイスク駆動装置1において、振動
や衝撃等の外力がラジアル方向に作用する場合でも回転
振れ精度の向上と安定化を実現し得るようになされてい
る。
【0028】(2)第1実施例の軸受装置 すなわち図1との対応部分に同一符号を付して示す図2
(A)〜(C)は、実施例のデイスク駆動装置1に用い
た本発明の第1実施例による軸受装置の詳細な構成を示
し、図2(A)はその縦断面図、図2(B)はそのラジ
アル軸受部分について軸2と直角な面の横断面図、図2
(C)はその分解斜視図である。
【0029】また図1及び図2との対応部分に同一符号
を付した図3(A)〜(C)は、比較のため従来の真円
グルーブ軸受装置の詳細な構成を示し、図3(A)はそ
の縦断面図、図3(B)はそのラジアル軸受部分につい
ての軸2と直角な面の横断面図、図3(C)はその分解
斜視図である。
【0030】従来の真円グルーブ軸受では図3(B)に
示すように、軸2及び軸受穴20の断面が真円形状であ
ることが特徴であり、これに対して本発明の第1実施例
の軸受では図2(B)に示すように、軸2が真円形状で
なり、軸受穴19の形状が非真円となされ、軸受すきま
18についてくさび膜が円周上の3ケ所に形成するよう
に軸受穴19の形状が非真円化されている。
【0031】ここで図2(B)の第1実施例では、軸受
穴19が3円弧の多円弧形状でなり、軸2と軸受穴19
が無偏心の状態において、軸受穴19の曲率が軸2の半
径Rと軸受面曲率半径と軸の半径Rとの差でなる軸受す
きまCとの和(R+C)でなり、かつ軸受穴19の曲率
中心O2が軸2の中心O1よりも距離dだけ離れている
形状を有している。
【0032】このような構成の動圧グルーブ軸受におい
て、図2との対応部分に同一符号を付した図4は、本発
明の第1実施例について軸2の回転中の油膜圧力の発生
の様子を断面で示したもので、比較のために図3との対
応部分に同一符号を付した図5に、従来の真円動圧グル
ーブ軸受について、同様に軸2の回転中の油膜圧力の発
生の様子を示す。
【0033】何れの場合も軸2が軸受穴19、20に対
して無偏心状態で回転している状態を示し、実際上、従
来の真円グルーブ軸受では軸2の回転に伴つて発生する
油膜圧力は、軸2の外径面に設けたグルーブ16への潤
滑油の押し込み作用すなわちポンピング作用による圧力
a(以下これをポンピング動圧と呼ぶ)のみである。
【0034】これに対して、本発明の第1実施例の軸受
では無偏心状態でも、軸受すきま18にくさび膜が形成
されているために、このくさび膜での圧力b(以下これ
をくさび膜動圧と呼ぶ)が発生するほかに、さらに軸2
の外径面にグルーブ16を設けているために、グルーブ
16への油膜のポンピング作用によるポンピング動圧a
が発生する。
【0035】従つて本発明の第1実施例の動圧グルーブ
軸受は、従来の真円グルーブ軸受と比較して、ほぼ同一
の軸受スペースでありながら、従来のポンピング動圧a
のほかにくさび膜動圧bが発生するために、油膜の軸受
剛性を高くすることができ、その結果ロータ7に比較的
大きなアンバランスが存在したり、振動や衝撃等により
外力が作用する場合でも、軸受すきま18内で回転体が
変位し難くなり、回転の振れ回わりを小さく抑えること
ができる。
【0036】また従来の真円グルーブ軸受では回転中の
油膜のばね定数に連成作用が存在するので、回転体の回
転面内の変位は、例えば半径方向と接線方向のように回
転面内の互いに直交する座標方向に独立して変位するの
ではなく、相互に連成して作用する。
【0037】この連成作用のために回転体の変位は連成
作用がないと仮定した場合よりも大きくなるばかりでな
く、連成した接線方向のばね作用は回転体の振れ回わり
を助長させるように作用するため、振れ回わりに対する
安定性は小さく、不十分であく。
【0038】これに対して本発明の第1実施例による非
真円の動圧グルーブ軸受では軸受すきま18を不均一と
したことにより、油膜ばねの連成作用が真円の場合より
も小さくなり、これにより回転振れに対する安定性が増
す。特にホワールと呼ばれる自励的な大きな回転振れに
対して、油膜剛性の増加と油膜ばねの連成作用の低下に
より、その回転振れの大きさを小さく抑えることができ
る。
【0039】(3)第2実施例の軸受装置 図1との対応部分に同一符号を付して示す図6(A)〜
(C)は、本発明の第2実施例の軸受装置の詳細な構成
を示し、図6(A)はその縦断面図、図6(B)はその
ラジアル軸受部分について軸2と直角な面の横断面図、
図6(C)はその分解斜視図である。
【0040】この実施例では、図6(A)及び(C)に
示すように軸2の外径面にグルーブ16を設け、さらに
軸受穴22に軸2のグルーブ16と対向する面を含む面
内に、円周方向に沿つて軸方向に伸びる凹凸状の段差で
なるリツジ23を設け、軸2と軸受穴22との間でステ
ツプ状の軸受が構成されている。
【0041】図6との対応部分に同一符号を付した図7
は、第2の実施例の動圧グルーブ軸受について、軸2が
軸受穴22に対して無偏心状態で回転する場合の油膜の
圧力分布を示す。
【0042】この軸受では軸2の回転に伴つて軸2の外
径面に設けたグルーブ16への潤滑油のポンピング作用
によつて油膜圧力すなわちポンピング動圧aが発生する
のに加えて、さらに軸受穴22の表面に設けたリツジ2
3によるポンピング作用によつて油膜圧力すなわちポン
ピング動圧cが発生する。従つてこの軸受は、従来の真
円動圧グルーブ軸受よりも高い油膜圧力が得られるため
に、油膜の軸受剛性が増加し、回転振れに対する安定性
を向上し得るようになされている。
【0043】(4)第3実施例の軸受装置 図1との対応部分に同一符号を付して示す図8(A)〜
(C)は、本発明の第3実施例の軸受装置の詳細な構成
を示し、図8(A)はその縦断面図、図8(B)はその
ラジアル軸受部分についての軸2と直角な面の横断面
図、図8(C)はその分解斜視図である。
【0044】この実施例では、図8(A)及び(C)に
示すように軸2の外径面にグルーブ16を設け、軸受穴
31に深さが半径方向のすきまより大きな溝32を円周
上に3ケ所設け、かつそれぞれの溝32は軸方向に設け
られている。
【0045】このようにして設けた溝32は油膜の連続
性を弱める効果を有し、また回転体が外乱を受けて半径
方向に変位する時に、変位に必要な油量がこの溝32を
通過して軸方向に流れ、軸受すきま31を満たすのに役
立つために、ホワール等の大きな回転振れを抑制し得る
ことに加えて、軸偏心時の油膜破断を有効に防止し得る
ようになされている。
【0046】(5)実施例の効果 上述の構成によれば、従来の真円グルーブ動圧軸受で発
生するグルーブへの流体のポンピング作用による流体圧
力aに加えて、くさび膜又はリツジを設けることによ
り、これらの部分での流体圧力b、cの発生が付加され
る。これにより従来よりも流体圧力が高まるために、軸
受剛性と負荷容量が増加し、外力に対する回転体の振れ
回わりの発生を小さく抑えることができる軸受装置を実
現できる。
【0047】さらに上述の構成によれば、従来の真円グ
ルーブ軸受に対して、多面軸受化することにより、回転
面内で連成して存在する流体膜のばね作用を弱めたり、
部分的に非連成にすることができ、かくして外力に対す
る振れ回り等の変位を小さく抑え得る軸受装置を実現で
きる。
【0048】さらに上述の構成によれば、軸方向に溝3
2を設けることにより、流体膜の連続性を弱め、かつ半
径方向の変位に対して必要な流体の流出入が溝32から
容易に行なえるようになり、かくするにつき外力に対す
る振れ回わり等の変位を小さく抑え得る軸受装置を実現
できる。
【0049】さらに上述の構成によれば、従来の真円グ
ルーブ動圧軸受とほぼ同一の軸受空間内で、新たに付加
する部材も必要とせずに軸受特性の向上が行なえ、かく
するにつき、小型モータ等に最適な軸受装置を実現でき
る。
【0050】(6)他の実施例 (6−1)上述の実施例では潤滑流体として潤滑油を用
いたが、本発明はこれに限らず、他の流体でも良くさら
に用途によつては空気等の気体を用いても上述の実施例
と同様の効果を実現できる。
【0051】(6−2)上述の第1実施例では、軸2が
真円形状で軸受穴19が非真円形状としたが、本発明は
これに限らず、図9に示すように軸41が非真円、軸受
穴40が真円形状の組合せにしても上述の実施例と同様
の効果を実現できる。
【0052】(6−3)上述の第1実施例では、軸受穴
19の形状を3円弧の多円弧形状で構成したが、軸受穴
の形状はこれに限らず、図10(A)〜(F)に示すよ
うな2円弧、3円弧、4円弧等の多円弧形状で構成する
ようにしても上述の実施例と同様の効果を実現できる。
【0053】(6−4)上述の第2実施例では、軸2に
グルーブ16を設け、軸受穴22にステツプ状段差23
を設けたが、これとは逆に軸受穴にグルーブを設け、軸
にステツプ状段差を設けるようにしても上述の実施例と
同様の効果を実現できる。
【0054】(6−5)上述の第3実施例では、真円形
状の軸受穴31に3本の溝32を設けた場合について述
べたが、溝の本数はこれに限らず、2本又は4本以上で
も良く、軸受穴として図11(A)及び(B)に示すよ
うに、多円弧面50、52と軸方向に配設された溝5
1、53とを組合せて構成するようにしても上述の実施
例と同様の効果を実現できる。
【0055】(6−6)上述の実施例では、本発明をデ
イスク駆動装置のラジアルギヤツプ型鉄心モータの軸受
装置に適用したが、本発明はこれに限らず、光磁気デイ
スク、磁気デイスク、光デイスク、フロツピーデイス
ク、ビデオテープレコーダ、デジタルオーデイオレコー
ダ等の種々の回転駆動装置に用いるラジアル動圧グルー
ブ軸受の軸受装置に広く適用して好適なものである。
【0056】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、軸面又は
軸受面間に、軸の回転方向に沿つて少なくとも2つ以上
の異なるすきま部を設けたことにより、軸及び軸面が真
円のグルーブ軸受で発生する流体のポンピング作用によ
る圧力に加えて、すきま部での流体圧力の発生が付加さ
れる。これにより従来と同様の簡易な構成で、従来より
も流体圧力が高まり、軸受剛性と負荷容量が増加し、外
力に対する回転体の振れ回わりの発生を小さく抑えるこ
とができる軸受装置を実現できる。
【0057】また従来の軸及び軸受が真円のグルーブ軸
受に対して、軸受を多面化することにより、回転面内で
連成して存在する流体膜のばね作用を弱めると共に、部
分的に非連成にすることができ、かくして外力に対する
振れ回り等の変位を小さく抑え得る軸受装置を実現でき
る。
【0058】さらにまた、軸受面に軸方向の溝を設ける
ことにより、流体膜の連続性を弱め、かつ半径方向の変
位に対して必要な流体の流出入が溝から容易に行なえる
ようになり、かくするにつき外力に対する振れ回わり等
の変位を小さく抑え得る軸受装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による軸受装置を用いたデイスク駆動装
置の一実施例を示す略線的断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による軸受装置を示す略線
図である。
【図3】第1実施例の軸受装置との比較のため従来の軸
受装置を示す略線図である。
【図4】第1実施例の軸受装置における回転中の油膜圧
力の説明に供する略線的断面図である。
【図5】図3の従来の軸受装置における回転中の油膜圧
力の説明に供する略線的断面図である。
【図6】本発明の第2実施例による軸受装置を示す略線
図である。
【図7】第2実施例の軸受装置における回転中の油膜圧
力の説明に供する略線的断面図である。
【図8】本発明の第3実施例による軸受装置を示す略線
図である。
【図9】本発明の他の実施例による軸受装置を示す略線
的断面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例による軸受装置を
示す略線的断面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例による軸受装置を
示す略線的断面図である。
【符号の説明】 1……デイスク駆動装置、2……軸、3……デイスク、
4……ハブ、5……ロータケース、6……磁石、7……
ロータ、8……シヤーシ基板、9……ハウジング、10
……鉄心、11……コイル、12……スリーブ、13…
…スラスト受け、14……ステータ、15……取付部
材、16……ラジアルグルーブ、17……スラストグル
ーブ、18……軸受すきま、19、20、22、31…
…軸受穴、23……リツジ、32……溝。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸面又は軸受面のいずれか少なくとも一方
    にラジアル動圧発生用のグルーブを設けた軸受装置にお
    いて、 上記軸面及び上記軸受面間に、軸の回転方向に沿つて少
    なくとも2つ以上の異なるすきま部を具えることを特徴
    とする軸受装置。
  2. 【請求項2】上記すきま部は、上記軸の回転方向に沿つ
    て漸時小さくなるようなくさび形状を具えることを特徴
    とする請求項1に記載の軸受装置。
  3. 【請求項3】軸面又は軸受面のいずれか少なくとも一方
    にラジアル動圧発生用のグルーブを設けた軸受装置にお
    いて、 上記軸の上記回転方向に沿つて、上記軸面又は上記軸受
    面のいずれか少なくとも一方に、交互に凹凸の段差を具
    えることを特徴とする軸受装置。
  4. 【請求項4】軸面又は軸受面のいずれか少なくとも一方
    にラジアル動圧発生用のグルーブを設けた軸受装置にお
    いて、 上記軸面又は上記軸受面の少なくとも一方に、半径方向
    の深さが当該半径方向の上記すきま部より大きな上記軸
    方向の溝を、円周上に1ヶ所以上有することを特徴とす
    る軸受装置。
JP4228992A 1992-01-31 1992-01-31 軸受装置 Pending JPH05215128A (ja)

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