JP3878861B2 - スピンドルモータ及び記録ディスク駆動装置 - Google Patents

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    • F16C2370/12Hard disk drives or the like

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばハードディスクなどの記録ディスクを回転駆動するために用いられる潤滑流体による動圧軸受を使用したスピンドルモータに関し、特に単一面対向型のスラスト軸受部を有するスピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今の記録ディスク駆動装置が搭載されるパーソナルコンピュータ等の機器の小型化及び薄型化の傾向並びに記録ディスク駆動装置のディジタルカメラ等小型機器への応用等使用される製品の多様化によって、記録ディスクを回転駆動するスピンドルモータ自体も小型化並びに薄型化することが要求されている。
【0003】
ハードディスク等の記録ディスクを回転駆動するための小型且つ薄型の記録ディスク駆動用のスピンドルモータとして、例えば、特開2000−350408号に開示されているものが知られている。この公知のスピンドルモータは、シャフトとその一端に固定されたブラケットとを有する静止部材と、シャフト及びブラケットに回転自在に軸支されたスリーブを有する回転部材と、ブラケットに固定されたステータコイルと、ステータコイルに半径方向に対向するように回転部材に装着されたロータマグネットとを備えている。スリーブの軸線方向端面は、ブラケットの軸線方向端面との間に潤滑流体を保持する微小スラスト間隙を形成するスラスト面を有している。この結果、スリーブとブラケットとの間にスラスト軸受部が形成されている。また、スリーブの貫通孔は、シャフトの外周面との間に潤滑流体を保持するラジアル微小間隙を形成する内周面を有している。この結果、スリーブとシャフトとの間にラジアル軸受部が形成されている。
【0004】
以上に述べた記録ディスク駆動装置用スピンドルモータの動圧軸受は、スラスト軸受部が単一面対向型であるため、スラスト軸受構造が軸線方向に占有する部分を減らすことができ、モータ全体の薄型化を実現することができ又は軸線方向高さが一定のモータにおけるラジアル軸受部の軸線方向高さを十分に確保できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、スラスト軸受部が単一面対向型ある場合は、スリーブのシャフトに対する抜止め構造を設けなければならず、前記従来スリーブのシャフトに対する抜止め構造はシャフトの先端に固定されスリーブに対して軸線方向に対向するリングであるため、ラジアル軸受部の有効面積を確保し所定の軸受剛性を確保しつつ、さらなるモータの薄型化の要求に応えることが困難になりつつある。
【0006】
一方、特許第3123283号では、単一面対向型の動圧軸受装置においてシャフトとそれに回転自在に支持された部材との抜止めを特別な部材を用いて実現した構造のバリエーションが開示されている。しかし、特許第3123283号の抜止め構造も特別な部材を用いているため、小型化・薄型化モータに適していない。つまり、この構造を小型化・薄型化のモータに適用すると、抜止め用部材の製造や取付が大変困難であり、製造コストを上昇させてしまう。
【0007】
本発明の課題は、単一面対向型のスラスト軸受部を有するスピンドルモータにおいて、薄型化モータに適した抜止め構造を実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のスピンドルモータは、記録ディスク駆動装置に用いられるものであって、ベース部材と、略円筒状のハブと、ロータマグネットと、ステータとを備えている。ベース部材の平坦面にはシャフトが立設され、また前記ハブには該シャフトが挿通される円筒孔が形成されている。そしてシャフトの外周面と円筒孔の内周面との間には潤滑流体が保持される。
ベース部材は平坦面を有する。略円筒状のハブは、一方の端面がベース部材の平坦面と軸線方向に対向すると共に、相互に相対回転自在である。ロータマグネットはハブに固着される。ステータはロータマグネットと対向してベース部材に配置される。ハブの一方の端面とベース部材の平坦面とには、それぞれ弾性変形によって互いに係合する一対の円環状のフックが設けられており、該一対のフックによってハブがベース部材に対して軸線方向に移動するのを制限する抜止め構造が構成される。そしてハブの一方の端面には、ベース部材の平坦面側に開口する周状の凹部がハブ側のフックがベース部材側のフックより径方向外側に対向するように形成される。ベース部材側に設けられたフックは、凹部内に収容されている。またベース部材側に設けられたフックの内周面と凹部の該フックとの対向面との間には潤滑流体の界面が形成されている。
【0009】
このスピンドルモータでは、抜止め構造は弾性変形することで互いに係合する一対のフックからなるため、ベース部材をハブに組み付ける際に同時に抜止め構造が完成する。したがって、組み立て時間の短縮が図れ、さらに組み立て作業が容易になる。特に、ベース部材の組み付け後に抜止め構造の加工を行う必要がないため、小型化・薄型化モータに適した抜止め構造となっている。小型化・薄型化モータは微細な構造であるため、ベース部材の組み付け後に抜止め構造の加工を行うことは大変困難であり、加工コストが高くなるからである。このモータでは、ベース部材側に設けられたフックはハブの一方の端面に形成れた凹部内に収容されているため、抜止め構造によってモータの軸線方向高さが高くなることはない。したがって、小型化・薄型化モータに適した抜止め構造となっている。
【0010】
請求項2に記載のスピンドルモータでは、請求項1において、一対のフックのうち、ハブ側に設けられるフックは、ベース部材側に突出する環状の弾性変形部と、該弾性変形部のベース部材側先端部に設けられ且つ半径方向内方に突出する爪部とからなる。一対のフックのうち、ベース部材側に設けられるフックは、ハブ側に突出する環状の弾性変形部と、該弾性変形部のハブ側先端部に設けられ且つ半径方向外方に突出する爪部とからなる。ハブ側のフックの爪部の半径方向内方側面は、断面形状がベース部材側に向かって略テーパ状となるよう傾斜面状に形成されており、またベース部材側のフックの爪部の半径方向外方側面は、断面形状がハブ側に向かって略テーパ状となるよう傾斜面状に形成されている。
【0011】
このスピンドルモータでは、ベース部材をハブに組み付ける際に、最初にベース部材側のフックの爪部の傾斜面状の半径方向外方側面がハブのフックの爪部の傾斜面状の半径方向内方側面に当接する。この状態でベース部材をハブに対して押し込んでいくと、傾斜面状の半径方向面同士の押し合いによってフックの弾性変形部が半径方向に弾性変形する。その状態でさらにベース部材を押し込んでいくと、やがて半径方向面同士の当接が外れ、フックは自由状態に戻る。この結果、一対のフックの爪部の軸線方向端面同士が軸線方向に対向して近接して、抜止め構造が完成する。以上に述べたように、一対のフックの爪部に傾斜面状の半径方向面を設けているため、係合作業がスムーズに行われる。
【0012】
請求項3に記載のスピンドルモータでは、請求項1又は2において、ベース部材の平坦面にはシャフトが立設され、またハブには該シャフトが挿通される円筒孔が形成されている。シャフトの外周面と円筒孔の内周面との間には潤滑流体が保持されると共に、該潤滑流体に動圧を誘起する動圧発生用溝が設けられることによってラジアル軸受部が構成されている。ハブの一方の端面と、ベース部材の平坦面との間には、ラジアル軸受部に連続して潤滑流体が保持されると共に、該潤滑流体に動圧を誘起する動圧発生用溝が設けられることによってスラスト軸受部が構成されている。ベース部材側に設けられるフックの弾性変形部は、スラスト軸受部の外周部に隣接して突出している。
【0013】
このスピンドルモータでは、ベース部材側に設けられるフックの弾性変形部はスラスト軸受部の外周部に隣接して突出しているため、省スペース化となり、全体がコンパクトになる
【0014】
このモータでは、ベース部材側に設けられたフックはハブの一方の端面に形成れた凹部内に収容されているため、抜止め構造によってモータの軸線方向高さが高くなることはない。したがって、小型化・薄型化モータに適した抜止め構造となっている。請求項に記載のスピンドルモータでは、請求項において、凹部の半径方向内方側面は、ベース部材側から遠離るにしたがって内径が縮径するよう傾斜面状に形成されており、該凹部の傾斜面状の半径方向内方側面とベース部材側に設けられたフックの弾性変形部の内周面とは、スラスト軸受部に保持される潤滑流体の界面が形成されるテーパシール部を構成している。
【0015】
このモータでは、ベース部材側に設けられたフックの弾性変形部が、凹部の半径方向内方側面と協働してテーパシール部を構成している。このように1つの部材が複数の機能を有しているため、部品点数が減り、構造が簡単になる。請求項に記載のスピンドルモータでは、請求項3〜のいずれかにおいて、ラジアル軸受部の少なくとも一部と、抜止め構造と、ロータマグネットと、ステータとは、半径方向に略並列状に配置されている。
【0016】
このモータでは、抜止め構造は各部材と半径方向に略並列状に配置されているため、モータ全体の軸線方向寸法が短縮されている。請求項に記載の記録ディスク駆動装置は、ハウジングと、ハウジングの内部に固定された請求項1〜のいずれかに記載のスピンドルモータと、ハブに固定的に保持された情報を記録できるディスク状記録媒体と、ディスク状記録媒体の所要の位置に情報を書込又は読み出すための情報アクセス手段とを備えている。
【0017】
この記録ディスク駆動装置は、前述の小型化・薄型化に適したスピンドルモータを備えていることによって、装置自体を小型化・薄型化にすることができる。請求項に記載の記録ディスク駆動装置では、請求項において、ディスク状記録媒体は1枚のみからなる。この記録ディスク駆動装置はディスク状記録媒体が1枚のみからなる全体として小型化・薄型化されたものであって、前述の小型化・薄型化に適したスピンドルモータを備えていることによって、その目的を十分に達成できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(1)モータ全体の構造
図1は本発明の一実施形態としてのスピンドルモータ1の概略構成を模式的に示す縦断面図である。このスピンドルモータ1は記録ディスク駆動用スピンドルモータであり、ハードディスク等の記録ディスク装置の一部を構成している。
【0019】
なお、図1に示すO−Oがスピンドルモータ1の回転軸線である。また、本実施形態の説明では便宜上図1の上下方向を「軸線上下方向」とするが、スピンドルモータ1の実際の取付状態における方向を限定するものではない。
図1において、この記録ディスク駆動用スピンドルモータ1は、小型の記録ディスク(例えば1インチ×1枚のディスク)を回転させるための小型・薄型化モータである。
【0020】
図1において、このスピンドルモータ1は、主に、静止部材2と、回転部材3と、回転部材3を静止部材2に回転自在に支持するための軸受機構4とを備えている。静止部材2は、シャフト8と、シャフト8の下端に固定されたベースプレート9とから構成されている。回転部材3は、シャフト8及びベースプレート9に回転自在に支持され記録ディスク(図示せず)を固定的に保持するハブ10から構成されている。スピンドルモータ1は、さらに、静止部材2に固定されたコイルを有するステータ6と、回転部材3に固定されたロータマグネット7を備えており、両部材によって、回転部材3に対して回転力を与えるための磁気回路部が構成されている。
【0021】
(2)軸受機構の構造
以下、各部材の構造及び関係を説明しながら、回転部材3をシャフト8に対して回転自在に支持させる軸受機構4について説明する。軸受機構4は、単一面対向型の流体動圧軸受であり、ラジアル軸受部12及びスラスト軸受部14から構成されている。
【0022】
▲1▼ベースプレート
ベースプレート9は、シャフト8の下端に固定された一体の円板状部材であり、軸線方向上側を向く平坦面を有している。また、ベースプレート9の平坦面にはシャフト8が立設されている。具体的には、シャフト8は、下端がベースプレート9の中心孔31に挿入固定されている。また、ベースプレート9の内周部には、軸線方向上側を向くスラスト面32が形成されている。さらに、ベースプレート9の外周部にはステータ6が固定されている。
【0023】
▲2▼ハブ
ハブ10は、ベースプレート9に対して相対回転自在な部材であり、シャフト8が挿通される円筒状の貫通孔41を有し、比較的半径方向幅が大きい中空円筒状部材である。ハブ10の軸線方向下側の端面はベースプレート9の軸線方向上側面に軸線方向に対向している。貫通孔41の内周面は、微小ラジアル間隙を介してシャフト8に対向する内周ラジアル面42を有している。ハブ10の軸線方向ベースプレート側面には、内周ラジアル面42から連続して軸線方向下方を向くスラスト面43が形成されている。さらに、ハブ10の下端面においてスラスト面43の外周側に軸線方向に凹む周状の凹部44が形成されている。この凹部44が形成されることによって、スラスト面43を含む内周側筒状部61と、ロータマグネット7が外周面に固定された外周側筒状部であるフック62(後述)とが、ハブ10の先端に形成されていると見ても良い。なお、図2に示すように、凹部44は、半径方向内方面46、半径方向外方面47及び軸線方向端面48を有している。
【0024】
▲3▼軸受構造
ハブ10の貫通孔41の内周ラジアル面42とシャフト8の外周面8aとの間並びにハブ10のスラスト面43とベースプレート9のスラスト面32との間に形成された微少間隙中には、オイル等の潤滑流体11が毛細管現象によって連続して保持されている。具体的には、潤滑流体11は、シャフト8の外周面8aとハブ10の内周ラジアル面42との間、及びベースプレート9のスラスト面32とハブ10のスラスト面43との間に保持されている。貫通孔41の内周ラジアル面42にはラジアル動圧発生用溝15が形成され、シャフト8の外周面8aとの間にラジアル軸受部12を形成している。ハブ10のスラスト面43にはスラスト動圧発生用溝16が形成され、ベースプレート9のスラスト面32との間にスラスト軸受部14を形成している。
【0025】
ラジアル軸受部12のラジアル動圧発生用溝15は、ヘリングボーン状溝であり、このヘリングボーン状溝は、互いに逆方向のスパイラル状溝を連結したものであり、ハブ10の回転時に、スラスト軸受部14方向に作用する動圧を発生させるよう、上側のスパイラル状溝が下側のスパイラル状溝に比べて軸線方向に長くなっている。また、スラスト軸受部14のスラスト動圧発生用溝16は、ヘリングボーン状溝であり、このヘリングボーン状溝は、シャフト8方向、即ちラジアル軸受部12方向に作用する動圧を発生させるよう、半径方向外側のスパイラル状溝が内側のスパイラル状溝に比べて半径方向に長くなっている。
【0026】
▲4▼シール構造
表面張力シール部22,24について説明する。表面張力シール部22,24は、軸受機構4の両端において潤滑流体11を封止して漏れを防止するための構造である。
表面張力シール部22は、スラスト軸受部14からの潤滑流体11の漏れを防止するための構造であり、スラスト軸受部14の外周側において、ハブ10とベースプレート9とによって構成されている。以下、ハブ10及びベースプレート9の構造を説明しながら、表面張力シール部22について詳細に説明する。
【0027】
図2に示すように、ベースプレート9の外周縁上面側には、フック33が形成されている。フック33は、軸線方向上方に延びる筒状部34と、その先端側に形成された爪部35(後述)とから構成されている。フック33は、ハブ10の凹部44内つまり内周側筒状部61の外周側に位置しており、半径方向内方面46及び端面48に間隙を介して配置されている。このようにフック33はスラスト軸受部14の外周部に隣接して突出しており、筒状部34の内周面38と半径方向内方面46との間隙にはスラスト軸受部14から潤滑流体11が連続している。凹部44の半径方向内方面46つまり内周側筒状部61の外周面は、ベースプレート9側から遠離るにしたがって内径が縮径するよう傾斜面状に形成されており、この結果間隙は軸線方向上方に向かうにつれて半径方向幅が大きくなっている。この間隙において、スラスト軸受部14に保持された潤滑流体11の表面張力と外気の空気圧等とがバランスされ、潤滑流体11のメニスカスが位置している。したがって、潤滑流体11がさらに外方に移動しようとすると液面の曲率が大きくなろうとし、それが抵抗となって潤滑流体11が軸受外部に移動するのが抑制される。つまり、凹部44の傾斜面状の半径方向内方面46と、ベースプレート9側に設けられたフック33の筒状部34の内周面38とは、スラスト軸受部14に保持される潤滑流体11の界面が形成されるテーパシール部を構成している、
表面張力シール部24は、ラジアル軸受部12からの潤滑流体11の漏れを防止するための構造であり、ラジアル軸受部12の軸線方向外側端部において、貫通孔41の内周面とシャフト8の外周面8aとによって構成されている。具体的には、貫通孔41の内周面において内周ラジアル面42の軸線方向外方には、シャフト8の外周面8aとの間の空隙が軸線方向外側に向かって拡大するよう傾斜面49が形成されている。傾斜面49において、ラジアル軸受部12に保持された潤滑流体11の表面張力と外気の空気圧等とがバランスされ、潤滑流体11のメニスカスが位置している。この結果、潤滑流体11がさらに外方に移動しようとすると液面の曲率が大きくなろうとし、それが抵抗となって潤滑流体11が軸受外部に移動するのが抑制される。
【0028】
なお、表面張力シール部22、24を構成する各面をつたって潤滑流体11が軸受外部に漏出するいわゆるオイルマイグレーション現象の発生を防止するためには、表面張力シール部22、24を構成する各面及び/又は各シール部の近傍に例えばフッ素系材料からなる撥油剤を塗布しておくことが望ましい。
(3)抜止め構造
抜止め構造17は、ハブ10がシャフト8に対して軸線方向上側に抜け出るのを防止するための構造であり、ハブ10とベースプレート9との間に形成されている。以下、ハブ10とベースプレート9の各構造を説明しながら、抜止め構造17を詳細に説明する。
【0029】
図2に示すように、前述のフック33の筒状部34は円筒状の突出部分であり、その先端には半径方向外側に突出する爪部35が形成されている。筒状部34は弾性変形可能である。爪部35は、筒状部34の周囲にわたって環状に形成されており、軸線方向下側を向く端面36と、その上側に形成され軸線方向上側にいくに従って半径方向高さが低くなるテーパ面37とを有している。言い換えると、フック33の爪部35の半径方向外方側面は、断面形状がハブ10側に向かって略テーパ状となるよう傾斜面状のテーパ面37になっている。
【0030】
ハブ10のフック62は、円筒状の筒状部63と、その軸線方向下側端の内周面に形成された爪部64とから構成されている。筒状部63は、弾性変形可能である。爪部64は、爪部35の軸線方向下側に位置しており、軸線方向上側を向く端面65と、その下側に形成され軸線方向下側にいくに従って半径方向高さが低くなるテーパ面66とを有している。言い換えると、爪部64の半径方向内方側面は、断面形状がベースプレート9側に向かって略テーパ状となるよう傾斜面状のテーパ面66になっている。形成されている。端面65は端面36に対して軸線方向に対向して近接して配置されている。爪部35と爪部64との軸線方向間隙は、ハブ10がシャフト8やベースプレート9に対して軸線方向に移動可能な距離となっている。
【0031】
以上に述べたように、ベースプレート9側のフック33と、ハブ10側のフック62とによって、フック同士が弾性変形によって嵌め合わされその後抜け落ちが不能となるフック型抜止め構造17が実現されている。
▲1▼抜止め構造の位置による利点
抜止め構造17は、ハブ10の下端面側に配置され、より具体的には凹部44内に配置されている。このように抜止め構造17は、ラジアル軸受部12に対して半径方向位置が異なるため、モータ全体の軸線方向長さの短縮を実現でき、又は薄型化モータにおけるラジアル軸受部の軸線方向長さの確保を実現できる。つまり、薄型化モータおいても、ラジアル軸受部の有効面積を確保し所定の軸受剛性を確保することができる。
【0032】
また、抜止め構造17は凹部44内に配置されることで、他の部分の軸線方向高さを増すこともない。
特に、ラジアル軸受部12の少なくとも一部と、抜止め構造17と、ロータマグネット7と、ステータ6とは、半径方向に略並列状に配置されている。したがって、モータ1全体の軸線方向寸法が短縮されている。
【0033】
▲2▼抜止め構造の構造による利点
抜止め構造17は、ベースプレート9とハブ10の一部同士によって構成されており、独立した別個の抜止め部材は用いていない。したがって、部品点数が少なくなり、構造が簡単になる。また、抜止め部材の固定に接着剤を用いないため、工程時間が短くなる。
【0034】
特に、抜止め構造17は、別個の抜止め部材を用いていないという点で、小型化・薄型化モータに適した構造となっている。従来の別個の抜止め部材を製造したり組み付けたり等の加工作業が不要となるからである。小型化・薄型化モータは微細な構造であるため、ベースプレートの組み付け後に抜止め構造の加工を行うことは大変困難であり、加工コストが高くなるからである。
【0035】
特に、フック33の筒状部34はスラスト軸受部14の外周部に隣接しているため、省スペース化となり、全体がコンパクトになる。
また、抜止め構造17において、フック33の筒状部34は、凹部44の半径方向内方面46と協働して表面張力シール部22を構成している。このように1つの部材が複数の機能を有しているため、部品点数が減り、構造が簡単になる。
【0036】
従来抜け止め構造は、複数の部材を組付けることで構成されていたため、個々の部材の加工精度及び組付精度の影響により、スピンドルモータの軸線方向のガタつき量(移動量)の精度が悪くなる懸念があった。これに対し、抜止め構造17は、ベースプレート9のスラスト面32と爪部35の端面36とを一回のチャック(加工機の保持具に固定的に保持させること)にて加工成形すると共に、ハブ10のスラスト面43と爪部64の端面65とを一回のチャックにて加工成形することが可能となるので、加工精度のバラツキが抑制され、スピンドルモータの軸線方向のガタつき量が精度良く決定される。
【0037】
(4)ハードディスク装置の構成
以上、本発明に従う記録ディスク駆動用スピンドルモータ1の一実施形態について説明したが、本発明に従うこのモータ1を備えた記録ディスク駆動装置としてのハードディスク装置を例に説明する。
図5に、一般的なハードディスク装置80の内部構成を模式図として示す。ハウジング81の内部は塵・埃等が極度に少ないクリーンな空間を形成しており、その内部に情報を記憶する円板状の記録ディスク83が1枚だけ装着されたスピンドルモータ1が設置されている。加えてハウジング81の内部には、記録ディスク83に対して情報を読み書きする磁気ヘッド移動機構87が配置され、この磁気ヘッド移動機構87は、記録ディスク上の情報を読み書きするヘッド86、このヘッドを支えるアーム85、およびヘッドおよびアームをディスク上の所要の位置に移動させるアクチュエータ部84により構成される。
【0038】
(5)モータの動作
ステータ6に通電されると、ハブ10がシャフト8及びベースプレート9に対して回転駆動される。このとき、スラスト軸受部14において、ハブ10のスラスト面43とベースプレート9のスラスト面32との間隙内の潤滑流体11は、ハブ10の回転でスラスト動圧発生用溝16の作用によってスラスト荷重支持圧を発生する。またラジアル軸受部12において、シャフト8の外周面8aとハブ10の貫通孔41の内周ラジアル面42との間隙内の潤滑流体11は、ハブ10の回転でラジアル動圧発生用溝15の作用によってラジアル荷重支持圧を発生する。
【0039】
このとき、ハブ10に対してベースプレート9側に作用するよう、ベースプレート9のロータマグネット7と軸線方向に対向する位置に磁性材を配設することで、ハブ10に磁気による付勢力が付与され、これとスラスト軸受部14のスラスト荷重支持圧とがバランスして釣り合っている。なお、この磁気付勢力はロータマグネット7の磁気的中心とステータ6の磁気的中心とが軸線方向に相異するよう配設することによっても付与することが可能である。
【0040】
(6)組立動作
最初に、ハブ10を製造する。具体的には、SUS又はアルミ合金からなる材料に凹部44を削り出し加工により形成し、その際に爪部64も形成する。
次に、シャフト8の下端にベースプレート9を固定する。具体的には、ベースプレート9の中心孔31にシャフト8の下端を圧入等により固定する。
【0041】
さらに、シャフト8をハブ10の貫通孔41内に貫通させる。このシャフト貫通工程によって、ベースプレート9のフック33がハブ10の凹部44内に挿入され、フック62に係合する。具体的には、最初に、図3に示すように、フック33の爪部35のテーパ面37が、フック62の爪部64のテーパ面66に当接する。その状態からさらにベースプレート9を移動させ続けると、図4に示すように、テーパ面37,66同士の当接によって、フック33の筒状部34は半径方向内側に反り返るように大きく弾性変形する。一方、フック62の筒状部63は半径方向外側に反り返るようにわずかながら変形する。シャフト8が貫通孔41にほぼ嵌り込むと、抜止め構造17においてテーパ面37,66同士の係合が外れ、フック33は自由状態に戻る。この結果、図2に示すように、フック33の爪部35の端面36がハブ10の爪部64の端面65に対向し、抜止め構造17が完成する。
【0042】
このように、抜止め構造17は、ベースプレート9に対してハブ10を組み付ける際に同時に完成するため、組み立て時間の短縮、さらには組み立てを容易にすることができる。特に、テーパ面37,66同士の当接によって係合がスムーズに行われるため、組立が容易である。
特に、ベースプレート9の組み付け後に抜止め構造の加工を行う必要がないため、小型化・薄型化モータに適した抜止め構造となっている。
【0043】
さらに、ベースプレート9に対してハブ10を組み付ける際に抜止め構造17が同時に完成するため、ベースプレート9を一体の部材として構成することができている。言い換えると、ベースプレート9は、ステータ6が固定される外周側円板状部分と、ハブ10のスラスト面43に対向してスラスト軸受部14を構成するスラスト面32が形成された内周側円板状部分と、フック33とが一体に形成されている。この結果、部品点数の低減や組み立て工程の削減によって、製造コストを抑えることができる。つまり、従来であればベースプレートは、スラスト面及び抜止め構造の一部を有するスラストプレート部と、その外周に設けられステータが固定されるベース部とから構成されていた。そして、スラストプレート部をシャフトともにハブに係合させ、次に抜止め構造を完成させ、最後にベース部をスラストプレート部に固定していた。
【0044】
一方、加工性を考慮してベースプレート9を比較的に軟質な材料から形成した場合には、スラスト軸受部14で所定の動圧が得られないモータの起動・停止時に、ベースプレート9とハブ10とが接触することによって、スラスト面32の摩耗が心配される。そこで、そのような心配がある場合には、メッキ又は固体潤滑剤をスラスト面32に塗布しておくことが望ましい。
【0045】
(7)他の実施形態
以上、本発明に従う記録ディスク駆動用モータの一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、図示の実施形態では、ラジアル軸受部及びスラスト軸受部において潤滑流体中に作用する動圧発生用溝をハブに形成したモータを例に上げ説明したが、これに限定されることなく、シャフトもしくはベースプレートに動圧発生用溝を形成するモータにも適用することができることは勿論である。
【0046】
特に、抜止め構造において互いに係合するフックの形状や構成は前記実施形態に限定されない。例えば、前記実施形態ではハブ側のフックは係合時にほとんど変形しないものとして説明したが、容易に変形可能な構造としてもよい。
また、図示の実施形態では、シャフト8がベースプレート9に固定され、静止部材2を構成する、いわゆる軸固定型のスピンドルモータを例に上げて説明したが、シャフトが回転部材の一部を構成する、いわゆる軸回転型のスピンドルモータにも適用可能である。
【0047】
【発明の効果】
請求項1に記載のスピンドルモータでは、ハブの一方の端面とベース部材の平坦面とには、それぞれ弾性変形によって互いに係合する一対のフックが設けられており、該一対のフックによってハブがベース部材に対して軸線方向に移動するのを制限する抜止め構造が構成される。
【0048】
このスピンドルモータでは、抜止め構造は弾性変形することで互いに係合する一対のフックからなるため、ベース部材をハブに組み付ける際に同時に抜止め構造が完成する。したがって、組み立て時間の短縮が図れ、さらに組み立て作業が容易になる。特に、ベース部材の組み付け後に抜止め構造の加工を行う必要がないため、小型化・薄型化モータに適した抜止め構造となっている。小型化・薄型化モータは微細な構造であるため、ベース部材の組み付け後に抜止め構造の加工を行うことは大変困難であり、加工コストが高くなるからである。ベース部材側に設けられたフックはハブの一方の端面に形成れた凹部内に収容されているため、抜止め構造によってモータの軸線方向高さが高くなることはない。したがって、小型化・薄型化モータに適した抜止め構造となっている。
【0049】
請求項2に記載のスピンドルモータでは、請求項1において、ベース部材をハブに組み付ける際に、最初にベース部材側のフックの爪部の傾斜面状の半径方向外方側面がハブのフックの爪部の傾斜面状の半径方向内方側面に当接する。この状態でベース部材をハブに対して押し込んでいくと、傾斜面状の半径方向面同士の押し合いによってフックの弾性変形部が半径方向に弾性変形する。その状態でさらにベース部材を押し込んでいくと、やがて半径方向面同士の当接が外れ、フックは自由状態に戻る。この結果、一対のフックの爪部の軸線方向端面同士が軸線方向に対向して近接して、抜止め構造が完成する。以上に述べたように、一対のフックの爪部に傾斜面状の半径方向面を設けているため、係合作業がスムーズに行われる。
【0050】
請求項3に記載のスピンドルモータでは、請求項1又は2において、ベース部材側に設けられるフックの弾性変形部は、スラスト軸受部の外周部に隣接して突出しているため、省スペース化となり、全体がコンパクトになる
【0051】
請求項に記載のスピンドルモータでは、請求項において、ベース部材側に設けられたフックの弾性変形部が、凹部の半径方向内方側面と協働してテーパシール部を構成している。このように1つの部材が複数の機能を有しているため、部品点数が減り、構造が簡単になる。請求項に記載のスピンドルモータでは、請求項3〜のいずれかにおいて、抜止め構造は各部材と半径方向に略並列状に配置されているため、モータ全体の軸線方向寸法が短縮されている。
【0052】
請求項に記載の記録ディスク駆動装置では、請求項1〜のいずれかにおいて、前述の小型化・薄型化に適したスピンドルモータを備えていることによって、装置自体を小型化・薄型化にすることができる。請求項に記載の記録ディスク駆動装置では、請求項において、ディスク状記録媒体が1枚のみからなる全体として小型化・薄型化されたものであって、前述の小型化・薄型化に適したスピンドルモータを備えていることによって、その目的を十分に達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の記録ディスク駆動装置用スピンドルモータの概略構成を模式的に示す縦断面図。
【図2】図1の部分拡大図であり、抜止め構造の概略構成を模式的に示す縦断面図。
【図3】抜止め構造の組み付け動作を説明するための図。
【図4】抜止め構造の組み付け動作を説明するための図。
【図5】一般的なハードディスク装置の概略構成図。
【符号の説明】
1 記録ディスク駆動装置用スピンドルモータ
2 静止部材
3 回転部材
4 軸受機構
6 ステータ
7 ロータマグネット
8 シャフト
9 ベースプレート(ベース部材)
10 ハブ
12 ラジアル軸受部
14 スラスト軸受部
17 抜止め構造
33 フック
34 筒状部(弾性変形部)
50 爪部
62 フック
63 筒状部(弾性変形部)
64 爪部

Claims (7)

  1. 記録ディスク駆動装置に用いられるスピンドルモータであって、平坦面を有するベース部材と、一方の端面が前記ベース部材の平坦面と軸線方向に対向すると共に、相互に相対回転自在である略円筒状のハブと前記ハブに固着されるロータマグネットと、該ロータマグネットと対向して前記ベース部材に配置されるステータとを備え、
    前記ベース部材の平坦面にはシャフトが立設され、また前記ハブには該シャフトが挿通される円筒孔が形成されており、
    前記シャフトの外周面と前記円筒孔の内周面との間には潤滑流体が保持され、
    前記ハブの一方の端面と前記ベース部材の平坦面とには、それぞれ弾性変形によって互いに係合する一対の円環状のフックが設けられており、該一対のフックによって前記ハブが前記ベース部材に対して軸線方向に移動するのを制限する抜止め構造が構成され、前記ハブの一方の端面には、前記ベース部材の平坦面側に開口する周状の凹部が前記ハブ側のフックが前記ベース部材側のフックより径方向外側に対向するように形成され、前記ベース部材側に設けられたフックは、前記凹部内に収容されており、前記ベース部材側に設けられたフックの内周面と前記凹部の該フックとの対向面との間には前記潤滑流体の界面が形成されていることを特徴とするスピンドルモータ。
  2. 前記一対のフックのうち、前記ハブ側に設けられるフックは、前記ベース部材側に突出する環状の弾性変形部と、該弾性変形部の前記ベース部材側先端部に設けられ且つ半径方向内方に突出する爪部とからなり、前記一対のフックのうち、前記ベース部材側に設けられるフックは、前記ハブ側に突出する環状の弾性変形部と、該弾性変形部の前記ハブ側先端部に設けられ且つ半径方向外方に突出する爪部とからなると共に、前記ハブ側のフックの爪部の半径方向内方側面は、断面形状が前記ベース部材側に向かって略テーパ状となるよう傾斜面状に形成されており、また前記ベース部材側のフックの爪部の半径方向外方側面は、断面形状が前記ハブ側に向かって略テーパ状となるよう傾斜面状に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のスピンドルモータ。
  3. 前記ベース部材の平坦面にはシャフトが立設され、また前記ハブには該シャフトが挿通される円筒孔が形成されており、前記シャフトの外周面と前記円筒孔の内周面との間には潤滑流体が保持されると共に、該潤滑流体に動圧を誘起する動圧発生用溝が設けられることによってラジアル軸受部が構成され、前記ハブの一方の端面と、前記ベース部材の平坦面との間には、前記ラジアル軸受部に連続して潤滑流体が保持されると共に、該潤滑流体に動圧を誘起する動圧発生用溝が設けられることによってスラスト軸受部が構成されており、前記ベース部材側に設けられるフックの弾性変形部は、前記スラスト軸受部の外周部に隣接して突出している、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のスピンドルモータ。
  4. 前記凹部の半径方向内方側面は、前記ベース部材側から遠離るにしたがって内径が縮径するよう傾斜面状に形成されており、該凹部の傾斜面状の半径方向内方側面と前記ベース部材側に設けられたフックの弾性変形部の内周面とは、前記スラスト軸受部に保持される潤滑流体の界面が形成されるテーパシール部を構成している、ことを特徴とする請求項1に記載のスピンドルモータ。
  5. 前記ラジアル軸受部の少なくとも一部と、前記抜止め構造と、前記ロータマグネットと、前記ステータとは、半径方向に略並列状に配置されている、ことを特徴とする請求項3〜4のいずれかに記載のスピンドルモータ。
  6. ハウジングと、前記ハウジングの内部に固定された、請求項1〜5のいずれかに記載のスピンドルモータと、前記ハブに固定的に保持された、情報を記録できるディスク状記録媒体と、前記ディスク状記録媒体の所要の位置に情報を書込又は読み出すための情報アクセス手段と、を備えた記録ディスク駆動装置。
  7. 前記ディスク状記録媒体は1枚のみからなる、ことを特徴とする請求項6に記載の記録ディスク駆動装置。
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