JP2001090735A - ころがり軸受及びこれを利用したモータ - Google Patents

ころがり軸受及びこれを利用したモータ

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JP2001090735A
JP2001090735A JP26514799A JP26514799A JP2001090735A JP 2001090735 A JP2001090735 A JP 2001090735A JP 26514799 A JP26514799 A JP 26514799A JP 26514799 A JP26514799 A JP 26514799A JP 2001090735 A JP2001090735 A JP 2001090735A
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Harushige Osawa
晴繁 大澤
Tomohiro Hasegawa
朋広 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐衝撃性やNRROの悪化を防止しつつ、保持
器音の低減を図れるようにする。 【解決手段】リテーナ3において、ポケットピッチ円の
直径の大なるボールポケット3cと、ポケットピッチ円
の直径の小なるボールポケット3cとを円周方向に交互
に配設し、直径の大きいポケットピッチ円Cp1と直径
の小さいポケットピッチ円Cp2とが設けている。この
ように、最小ポケット隙間及びボール4との接触位相の
異なるボールポケット3cを交互に配設することで、保
持器音や耐衝撃性、NRROに関してバランスを取り、
耐衝撃性やNRROの悪化防止と保持器音の低減との両
立を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外輪、内輪、複
数個の転動体と、各転動体を回転自在に保持するリテー
ナから成るころがり軸受及びこれを利用したモータに関
する。
【0002】
【従来の技術】ころがり軸受のひとつである深溝玉軸受
は、例えば図5に示すように構成されている。即ち、図
5に示すように、外輪1の内側にこの外輪1と同心の内
輪2が配設され、これら外輪1と内輪2との間にリテー
ナ3が配設され、複数個のボール4がリテーナ3に回転
自在に保持されて外輪1及び内輪2間に介在されてい
る。
【0003】このリテーナ3は、図6に示すように、外
輪1及び内輪2と同心のリング状の基部3aに、円周方
向に相対向して一対の保持爪3bが一体形成されて、ボ
ール4が収容保持される1つのボールポケット3cが形
成されている。更に、複数対の保持爪3bが基部3aに
円周方向に形成されて、複数のボールポケット3cが円
周方向に並んで形成されている。
【0004】ここで、ボールポケット3cの一方側の保
持爪3bと、これに隣接するボールポケット3cの他方
側の保持爪3bとの間の空間には、常態の使用時におけ
る潤滑剤となるグリースが供給されて蓄えられる。
【0005】ところで、リテーナ3には、上記したよう
にボール4の個数に対応する数のボールポケット3cが
存在し、各ボールポケット3cそれぞれの中心を通る円
はポケットピッチ円と称されるが、図7に示すように、
従来のリテーナ3におけるポケットピッチ円の直径は1
種類しかなく、1つのポケットピッチ円Cpのみが存在
するだけである。尚、図7中、各ボール4の中心を通る
円Cbはボールピッチ円(図7の実線)と称される。
【0006】そして、各対の保持爪3b、3bのボール
4との対向面は球面状を成しており、これによりボール
ポケット3cは仮想的に球の一部を成すように形成され
ている。また、各対の保持爪3bの球面の直径、つまり
図8に示すようにボールポケット3cが成す球Bの直径
は、ボール4を回転可能に保持すべくボール4の径より
も大きく設定され、ボールポケット3cによる球Bの直
径は、一般にポケット径と称される。従来、各ボールポ
ケット3cのポケット径は全て同一に設定され、図8に
示すように、ボール4とボールポケット3cを形成する
両保持爪3bとの間のポケット隙間tは均一に設計され
ている。
【0007】ところで、この種の玉軸受や円すいころ軸
受の場合、軸受の回転中にリテーナが振動してボール等
の転動体と衝突し、保持器音と称される周期的な雑音が
発生し、この保持器音を防止するために、従来、上記し
たポケットピッチ円の直径やポケット径を変更してポケ
ット隙間や潤滑性を調整することで対応している。例え
ば、ポケット径を大きくすれば、ポケット隙間が大きく
なるため、潤滑が向上して保持器音が低減される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
にポケット径を大きくすると、ボールの拘束力が弱くな
り、耐衝撃性やNRRO(非繰り返し性振れ成分)とい
った他の性能の低下を招くという問題があった。そこで
従来は、ポケットピッチ円の直径やポケット径の設計に
おいて、相反する性能を両立できる妥協点を選択するよ
うにしているが、このような妥協点を見いだすことは非
常に困難である。
【0009】この発明が解決しようとする課題は、耐衝
撃性やNRROの悪化を防止しつつ、保持器音の低減を
図れるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明のころがり軸受は、前記各転動体ポケッ
トにより個々に形成される前記外輪と同心円状のピッチ
円の直径が、2種類以上に設定されていることを特徴と
している。
【0011】このような構成によれば、各転動体ポケッ
トにより個々に形成されるピッチ円直径を2種類以上に
設定したため、最小ポケット隙間及びボールとの接触位
相を種々変化させることができる。
【0012】そのため、耐衝撃性やNRROの悪化防止
と保持器音の低減とを両立させることができ、バランス
のよい軸受性能を発揮することが可能になる。
【0013】ところで、各転動体ポケットにより個々に
形成されるピッチ円の直径が2種類以上に設定されると
は、ある転動体ポケットにより形成されるピッチ円の直
径と、他の転動体ポケットにより形成されるピッチ円の
直径とが異なり、このようなピッチ円の直径が2種類以
上存在することである。
【0014】ここで、リテーナの材質はプラスチック、
金属等のいずれであってもよく、型式や形状も特定のも
のに限定されるものではないが、例えば、本発明におけ
る最も好ましいリテーナとして、深溝玉軸受用リテー
ナ、マグネト玉軸受用リテーナ、単列アンギュラ玉軸受
用リテーナ等が挙げられる。
【0015】また、本発明のころがり軸受は、前記ピッ
チ円の直径の大なる前記転動体ポケットと、小なる前記
転動体ポケットとが円周方向に交互に配設されているこ
とを特徴としている。
【0016】こうすると、ポケット隙間の大きなポケッ
トは転動体とリテーナとの異常接触が低減されて保持器
音の抑制される一方、耐衝撃性やNRROは犠牲とな
る。これに対し、ポケット隙間の小さなポケットは転動
体とリテーナとの異常接触は増加して保持器音が発生し
やすくなる一方、耐衝撃性やNRROは改善される。
【0017】そこで、ピッチ円の直径の大なる転動体ポ
ケットと小なる転動体ポケットとを交互に配設すること
により、最小ポケット隙間及びボールとの接触位相の異
なる転動体ポケットが交互に配設されるため、保持器音
や耐衝撃性、NRROに関してバランスを取ることがで
き、耐衝撃性やNRROの悪化防止と保持器音の低減と
の両立を図ることができる。
【0018】また、本発明のころがり軸受は、前記各転
動体ポケットにおけるポケット径が、2種類以上に設定
されていることを特徴としている。こうすれば、平均ポ
ケット隙間が2種類以上存在するため、耐衝撃性やNR
ROの悪化防止と保持器音の低減とを両立させることが
でき、バランスのよい軸受性能を発揮することが可能に
なる。
【0019】また、本発明のころがり軸受は、各転動体
ポケットにより個々に形成されるピッチ円の直径が2以
上に設定されている場合、またはピッチ円の直径の大な
る転動体ポケットと小なる転動体ポケットとが交互に配
設されている場合に、前記各転動体ポケットにおけるポ
ケット径が、2種類以上に設定されていることを特徴と
している。
【0020】こうすれば、平均ポケット隙間が2種類以
上存在し、しかも最小ポケット隙間及びボールとの接触
位相の異なる転動体ポケットが存在することになるた
め、ポケット隙間を複数形成することができて、耐衝撃
性やNRROの悪化防止と保持器音の低減とを両立させ
ることができ、バランスのよい軸受性能を発揮すること
が可能になる。
【0021】また、本発明のころがり軸受は、前記各転
動体ポケットが、前記リテーナを構成するリング状基部
に、円周方向に相対向して形成された一対の保持爪それ
ぞれにより形成され、前記各保持爪の前記転動体との対
向面が、球面状を成していることを特徴としている。
【0022】このようにすると、各対の保持爪の形成位
置を変えることにより、転動体ポケットにより形成され
るピッチ円の直径や、ポケット径を容易に変えることが
できる。
【0023】また、本発明のモータは、上記したころが
り軸受により、回転部材が固定部材に回転自在に支持さ
れていることを特徴としている。こうすると、騒音の少
ない回転性能の優れたモータを提供することが可能にな
る。
【0024】また、本発明のモータは、円盤状記録媒体
の回転駆動に用いられることを特徴としている。この場
合、磁気ディスク等の円盤状記録媒体の回転駆動用とし
て、騒音の少ない回転性能の優れたモータを得ることが
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】この発明を、深溝玉軸受を利用し
た円盤状記録媒体の駆動用スピンドルモータに適用した
場合の一実施形態について図1ないし図3を参照して説
明する。但し、図1は一部の概略図、図2はモータ全体
の構成を示す断面図、図3は動作説明図である。
【0026】本実施形態において使用される深溝玉軸受
及びそのリテーナの基本的な構成は、図5及び図6にそ
れぞれ示すものと同じである。即ち、図5に示すよう
に、外輪1と、この外輪1の内側に外輪1と同心に配設
された内輪2と、外輪1と内輪2との間に配設されたリ
テーナ3と、リテーナ3の各ボールポケット3cに回転
自在に収容保持され外輪1及び内輪2間に介在された複
数個の転動体であるボール4とにより、深溝玉軸受が構
成されている。
【0027】また、リテーナ3は、図6に示すように、
外輪1及び内輪2と同心のリング状の基部3aに、円周
方向に相対向して一対の保持爪3bが一体形成されて、
ボール4が収容保持される転動体ポケットである1つの
ボールポケット3cが形成されている。更に、複数対の
保持爪3bが基部3aに形成されて、複数のボールポケ
ット3cが円周方向に並んで形成されている。尚、各対
の保持爪3b、3bのボール4との対向面は球面状を成
している。
【0028】このとき、各ボールポケット3cにより個
々に形成されるポケットピッチ円の直径が、図1に示す
ように、2種類以上に設定されている。即ち、図1に示
すように、ポケットピッチ円の直径の大なるボールポケ
ット3cと、ポケットピッチ円の直径小なるボールポケ
ット3cとが交互に配設され、直径の大きいポケットピ
ッチ円Cp1と直径の小さいポケットピッチ円Cp2と
が形成されている。但し、この場合の各ボールポケット
3cのポケット径は同一に設定されている。
【0029】このような構成の深溝玉軸受BRを備えた
円盤状記録媒体の駆動用スピンドルモータは、例えば図
2に示すように構成される。
【0030】図2に示すように、固定された支持部材
(図示せず)に固定部材であるシャフト11が固定支持
され、コア12a及びこのコア12aに巻装された巻線
12bから成るステータ12がシャフト11のほぼ中央
部に固定され、シャフト11の上部及び下部に、深溝玉
軸受BRから成る上、下軸受BRu、BRdそれぞれの
内輪2u、2dが嵌着されている。尚、3u、3dは両
軸受BRu、BRdそれぞれのリテーナ、4u、4dは
ボールである。
【0031】また、上軸受BRuの外輪1uには、後述
する駆動用マグネットの磁路を形成し易くするために設
けられた鉄等の磁性材から成る回転部材であるヨーク1
5の上端部が嵌着され、下軸受BRdの外輪1dにはブ
ッシュ16が嵌着され、このブッシュ16の外周にヨー
ク15の下端部が外嵌されている。
【0032】更に、周方向にN極及びS極を交互に配列
した駆動用マグネット18がヨーク15の内側に嵌入さ
れてステータ12と相対向する位置に配設されている。
【0033】そして、加工し易いアルミニウム等の非磁
性材から成る回転部材であるロータハブ19がヨーク1
5の外周に外嵌され、このロータハブ19の外周には磁
気ディスク等の記録ディスクDが装着されるようになっ
ている。
【0034】尚、図2において、21、22はモータ内
からの不浄な空気の流出を防止するための上、下磁性流
体シール部材、23はシール部材21への接触を阻止し
磁性流体への異物の侵入を防止するための保護キャップ
である。
【0035】ところで、ポケット径が同一の各ボールポ
ケット3cにより、上記したように直径の大きいポケッ
トピッチ円Cp1と直径の小さいポケットピッチ円Cp
2を形成するには、図3に示すように、ボールポケット
3cを形成する両保持爪3b、3bの形成位置を種々変
えることによって実現することができる。
【0036】例えば、図3(a)は、両保持爪3b、3
b同士が正対するようにした例を示し、このときのポケ
ットピッチ円の直径は、各ボール4の中心を通るボール
ピッチ円の直径と一致する。また、図3(b)は両保持
爪3b、3bを外輪1寄りに形成した例を示し、このと
きのポケットピッチ円の直径は、ボールピッチ円の直径
よりも大きくなり、図1における直径の大きいポケット
ピッチ円Cp1に相当する。
【0037】一方、図3(c)は両保持爪3b、3bを
内輪2寄りに形成した例を示し、このときのポケットピ
ッチ円の直径は、ボールピッチ円の直径よりも小さくな
り、図1における直径の小さいポケットピッチ円Cp2
に相当する。更に、図3(d)はボールポケット3cに
よる球の中心をボール4の中心からずれるように両保持
爪3b、3bを形成した例である。
【0038】このように、直径の異なるポケットピッチ
円Cp1、Cp2を形成することにより、最小ポケット
隙間及びボール4との接触位相の異なるボールポケット
3cが円周方向に交互に配設され、耐衝撃性やNRRO
といった性能はやや劣るものの保持器音の低減効果の高
いボールポケット3cと、保持器音の低減効果はやや劣
るが耐衝撃性やNRROの優れたボールポケット3cと
が交互に円周方向に並ぶことになる。その結果、保持器
音や耐衝撃性、NRROに関してバランスを取ることが
可能になる。
【0039】従って、上記した実施形態によれば、耐衝
撃性やNRROの悪化防止と保持器音の低減との両立を
図ることができ、記録ディスクDの回転駆動用として、
騒音の少ない回転性能の優れたスピンドルモータを得る
ことが可能になる。
【0040】また、各対の保持爪3b、3bの形成位置
を変えることにより、ボールポケット3cによるポケッ
トピッチ円の直径を容易に変えることができる。
【0041】なお、上記した実施形態では、2種類の直
径のポケットピッチ円Cp1、Cp2を形成した場合に
ついて説明したが、3種類以上の直径のポケットピッチ
円を形成してもよく、この場合も上記した実施形態と同
等の効果を得ることが可能でる。
【0042】また、本発明の他の実施形態として、ボー
ルポケット3cにより形成されるポケット径を、図4
(a)、(b)にそれぞれ示すように、2種類設定して
もよく、或いはポケット径を3種類以上に設定してもよ
い。
【0043】この場合、ポケット径を変えることで、平
均ポケット隙間が2種類以上存在することになるため、
この場合も耐衝撃性やNRROの悪化防止と保持器音の
低減とを両立させることができ、バランスのよい軸受性
能を発揮することが可能になる。
【0044】更に、異なる実施形態として、各ポケット
ピッチ円の直径が2種類以上に設定されている場合に、
各ボールポケット3cにおけるポケット径を、2種類以
上に設定しても構わない。
【0045】こうすると、平均ポケット隙間が2種類以
上存在する上に、最小ポケット隙間及びボールとの接触
位相の異なるボールポケット3cが存在することにな
り、ポケット隙間を複数形成することができて、耐衝撃
性やNRROの悪化防止と保持器音の低減とを両立させ
ることができ、バランスのよい軸受性能を発揮すること
が可能になる。
【0046】また、上記した実施形態では、ころがり軸
受を深溝玉軸受とした場合について説明したが、ころが
り軸受を深溝玉軸受に限定されるものでなく、その他の
玉軸受や円すいころ軸受等にも本発明を適用できて上記
した実施形態と同等の効果を得ることができるのは勿論
であり、特にマグネト玉軸受、単列アンギュラ玉軸受に
適用するのが好ましい。
【0047】また、上記した実施形態では、本発明を円
盤状記録媒体の駆動用スピンドルモータに適用した場合
について説明しているが、本発明が適用可能なモータ
は、特にこの種スピンドルモータに限られないのはいう
までもない。
【0048】また、本発明は上記した各実施形態に限定
されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおい
て上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。
【0049】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、各転動体ポケットにより個々に形成されるピッ
チ円の直径を2種類以上に設定したため、最小ポケット
隙間及びボールとの接触位相を種々変化させることがで
き、耐衝撃性やNRROの悪化防止と保持器音の低減と
を両立させることができ、バランスのよいころがり軸受
を提供することが可能になる。
【0050】また、請求項2に記載の発明によれば、ピ
ッチ円の直径の大なる転動体ポケットと小なる転動体ポ
ケットとを円周方向に交互に配設することにより、最小
ポケット隙間及びボールとの接触位相の異なる転動体ポ
ケットが円周方向に交互に配設されるため、保持器音や
耐衝撃性、NRROに関していっそうバランスを取り易
くなって、耐衝撃性やNRROの悪化防止と保持器音の
低減とを効果的に両立することが可能になる。
【0051】また、請求項3に記載の発明によれば、平
均ポケット隙間が2種類以上存在するため、耐衝撃性や
NRROの悪化防止と保持器音の低減とを両立させるこ
とができ、バランスのよい軸受性能を発揮することが可
能になる。
【0052】また、請求項4に記載の発明によれば、平
均ポケット隙間が2種類以上存在し、しかも最小ポケッ
ト隙間及びボールとの接触位相の異なる転動体ポケット
が存在することになるため、ポケット隙間を複数形成す
ることができて、耐衝撃性やNRROの悪化防止と保持
器音の低減とを両立させることができ、バランスのよい
軸受性能を発揮することが可能になる。
【0053】また、請求項5に記載の発明によれば、各
対の保持爪の形成位置を変えることにより、転動体ポケ
ットにより形成されるピッチ円の直径や、ポケット径を
容易に変えることができる。
【0054】また、請求項6に記載の発明によれば、騒
音の少ない回転性能の優れたモータを提供することが可
能になる。
【0055】また、請求項7に記載の発明によれば、磁
気ディスク等の円盤状記録媒体の回転駆動用として、騒
音の少ない回転性能の優れたモータを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における一部の概略図で
ある。
【図2】この発明の一実施形態におけるモータ全体の構
成を示す断面図である。
【図3】この発明の一実施形態における動作説明図であ
る。
【図4】この発明の他の実施形態における動作説明図で
ある。
【図5】従来例の一部を切り欠いた斜視図である。
【図6】図5の一部の斜視図である。
【図7】図5の動作説明図である。
【図8】図5の動作説明図である。
【符号の説明】
BRu、BRd 深溝玉軸受 1、1u、1d 外輪 2、2u、2d 内輪 3、3u、3d リテーナ 3a 基部 3b 保持爪 3c ボールポケット 4 ボール(転動体) D 記録ディスク

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪と、前記外輪と同心に配設される内
    輪と、前記外輪及び前記内輪間に介在された複数個の転
    動体と、前記各転動体を回転自在に収容し保持する複数
    の転動体ポケットが円周方向に形成されたリテーナとを
    備えて成るころがり軸受において、 前記各転動体ポケットにより個々に形成される前記外輪
    と同心円状のピッチ円の直径が、2種類以上に設定され
    ていることを特徴とするころがり軸受。
  2. 【請求項2】 前記ピッチ円の直径の大なる前記転動体
    ポケットと、小なる前記転動体ポケットとが円周方向に
    交互に配設されていることを特徴とする請求項1に記載
    のころがり軸受。
  3. 【請求項3】 外輪と、前記外輪と同心に配設される内
    輪と、前記外輪及び前記内輪間に介在された複数個の転
    動体と、前記各転動体を回転自在に保持する複数の転動
    体ポケットが円周方向に形成されたリテーナとを備えて
    成るころがり軸受において、 前記各転動体ポケットにおけるポケット径が、2種類以
    上に設定されていることを特徴とするころがり軸受。
  4. 【請求項4】 前記各転動体ポケットにおけるポケット
    径が、2種類以上に設定されていることを特徴とする請
    求項1または2に記載のころがり軸受。
  5. 【請求項5】 前記各転動体ポケットが、前記リテーナ
    を構成するリング状基部に、円周方向に相対向して形成
    された一対の保持爪それぞれにより形成され、前記各保
    持爪の前記転動体との対向面が、球面状を成しているこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のこ
    ろがり軸受。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のこ
    ろがり軸受を備え、このころがり軸受により、回転部材
    が固定部材に回転自在に支持されていることを特徴とす
    るモータ。
  7. 【請求項7】 円盤状記録媒体の回転駆動に用いられる
    ことを特徴とする請求項6に記載のモータ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011085186A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Jtekt Corp 転がり軸受装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011085186A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Jtekt Corp 転がり軸受装置

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