JP2009277556A - ワイヤハーネスの止水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子制御ユニットのコネクタとワイヤハーネス端末のコネクタとを接続した際、ワイヤハーネスの電線素線間を通って水が電子制御ユニット内に浸入するのを防止する。
【解決手段】電子制御ユニットのハウジングに形成されたコネクタ接続口に嵌合してハウジング内のコネクタと接続する中継コネクタを設け、中継コネクタは前記コネクタを嵌合する第一コネクタ嵌合部と、ワイヤハーネス端末に接続したワイヤハーネス側コネクタと嵌合する第二コネクタ嵌合部とを仕切壁部を設けて区切り、中継コネクタの仕切壁部に中継端子を貫通し、各中継端子の両端の電気接触部を前記第一、第二コネクタ嵌合部に突出すると共に、前記第一、第二コネクタ嵌合部のいずれか一方または両方の仕切壁部に接した部分に止水剤を充填し、中継端子の電気接触部を除く部分を止水剤中に埋設している。
【選択図】図5

Description

本発明はワイヤハーネスの止水構造に関し、詳しくは、電子制御ユニットにワイヤハーネスを接続した際、ワイヤハーネスを構成する電線の素線間を通って水が電子制御ユニット内に浸入するのを防止するものである。
自動車や二輪車には、高性能化に伴って種々の電子制御ユニットが搭載されている。電子制御ユニットは、0センサやスピードセンサ、ノックセンサなど各種センサからの検出信号に基づいて、インジェクタや点火コイル装置など様々な機器の制御を行っており、電子制御ユニットは前記センサ類や被制御機器、その他の電気部品とワイヤハーネスによって接続されている。前記電子制御ユニットは水のかからない非被水領域に搭載する場合においても、該電子制御ユニットと接続するワイヤハーネスが雨水等が浸入しやすい被水領域を通って配索される場合が多いため、ワイヤハーネス側からの電子制御ユニット内への水の浸入を防止することは重要である。
一方、本出願人は、ワイヤハーネスの端末に取り付けるコネクタとして、例えば、特開2004−146181号公報(特許文献1)に示されるような防水コネクタ1を提案している。防水コネクタ1は、図6に示すように、ハウジングの背面部に防水ゴム栓2を密着状態で装着しており、このような防水コネクタ1を電子制御ユニットのコネクタに接続することにより、防水コネクタ1の外側から電子制御ユニット内部への水の浸入を防止することは可能である。
しかし、電子制御ユニットに接続されるワイヤハーネスの絶縁被覆部が損傷し、該被覆部の一部が剥ぎ取られたり、ひびが電線の素線部にまで達したりしているときには、該損傷部分から雨水等が電線の素線部に浸入する場合がある。このような場合、素線部に浸入した水が毛細管現象により素線間を浸透していき、接続端子を経由して電子制御ユニット内にまで浸入してしまうおそれがある。
特開2004−146181号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、電子制御ユニットにワイヤハーネスを接続した際、ワイヤハーネスを構成する電線の素線間を通って水が電子制御ユニット内に浸入するのを防止することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、自動車または二輪車に搭載される電子制御ユニットに接続されるワイヤハーネスの止水構造であって、
前記電子制御ユニットのハウジングに形成されたコネクタ接続口に嵌合して前記ハウジング内のコネクタと接続する中継コネクタを設け、
前記中継コネクタは前記コネクタを嵌合する第一コネクタ嵌合部と、前記ワイヤハーネス端末に接続したワイヤハーネス側コネクタを嵌合する第二コネクタ嵌合部とを仕切壁部を設けて区切り、
前記中継コネクタの仕切壁部に中継端子を貫通し、各中継端子の両端の電気接触部を前記第一、第二コネクタ嵌合部に突出すると共に、前記第一、第二コネクタ嵌合部のいずれか一方または両方の前記仕切壁部に接した部分に止水剤を充填し、前記中継端子の電気接触部を除く部分を前記止水剤中に埋設していることを特徴とするワイヤハーネスの止水構造を提供している。
前記のように、電子制御ユニットのハウジング内に形成されたコネクタと、ワイヤハーネス端末に接続したコネクタとを中継コネクタを介して接続している。また、前記中継コネクタは、電子制御ユニット側のコネクタを嵌合する第一コネクタ嵌合部とワイヤハーネス側のコネクタを嵌合する第二コネクタ嵌合部とを区切りかつ前記各コネクタの端子と接続させる中継端子を貫通させた仕切壁部を有していると共に、前記第一、第二コネクタ嵌合部のいずれか一方または両方の仕切壁部に接した部分に止水剤を充填し、該止水剤中に前記中継端子の電気接触部を除く部分を埋設する構成としている。
前記構成によれば、前記ワイヤハーネスを構成する電線の被覆部の損傷等によって電線の素線部に浸入した水が毛細管現象により素線間を浸透していき、電線端末の端子を経て中継コネクタの第二コネクタ嵌合部にまで水が浸入したとしても、前記仕切壁部に接する部分に充填した止水剤によって、電子制御ユニット側のコネクタを嵌合する第一コネクタ嵌合部内への水の浸入が不可能となる。即ち、中継端子が前記止水剤中に埋設されているため、該中継端子を伝って第一コネクタ嵌合部内に水が浸入できなくなる。よって、電子制御ユニット内への水の浸入を防止することができる。
また、前記のように、中継端子の電気接触部を除く部分を止水剤に埋設し、前記電気接触部は突出させた状態としているため、前記止水剤による止水効果を高めつつ、端子間の電気接続も確実に維持することができる。
前記中継コネクタに取り付ける中継端子は、前記第一コネクタ嵌合部に突出する一端をメス端子部、前記第二コネクタ嵌合部に突出する他端をオス端子部とし、
前記電子制御ユニット内のコネクタは基板実装コネクタであり、該基板実装コネクタ内のオス端子部を前記メス端子部と嵌合し、前記ワイヤハーネス側コネクタ内のメス端子部を前記オス端子部と嵌合していることが好ましい。
前記のように、中継端子を両端をメス端子とオス端子としているのは、電子制御ユニットの基板実装コネクタの端子は、通常、タブ状のオス端子であるため、該オス端子と接続する中継コネクタの中継端子の一端はメス端子としている。かつ、中継端子の両端をメス端子とすると、仕切壁を貫通させるには貫通孔を大きくしなければならないため、オス端子としている。
なお、前記貫通孔の大きくして、両端をメス端子としてもよい。
いずれの場合も、中継端子は中継コネクタの端子収容室の内面に設けた係止部と係止して位置決め保持している。
前記中継コネクタは、前記第一コネクタ嵌合部の上下壁より第二コネクタ嵌合部の上下壁を段状に突出させて前記第二コネクタ嵌合部の断面積を第一コネクタ嵌合部より大とし、前記第二コネクタ嵌合部に前記仕切壁を設けると共に、該仕切壁に接する第二コネクタ嵌合部に前記止水剤を充填し、かつ、
前記第一コネクタ嵌合部は前記電子制御ユニットのハウジング内に突出させると共に、
第二コネクタ嵌合部はハウジング外に突出させていることが好ましい。
前記のように、第一コネクタ嵌合部を電子制御ユニットのハウジング内に突出させると共に、上下壁を第一コネクタ嵌合部の上下壁より段状に突出させ第一コネクタ嵌合部より断面積を大とした第二コネクタ嵌合部をハウジング外に突出させることにより、電子制御ユニットのコネクタ接続口を断面積の大きな第二コネクタ嵌合部で完全に塞ぐことができる。よって、コネクタ接続口から電子制御ユニット内への水や埃の進入が防止でき、防水、防塵効果を高めることができる。
また、前記のように、仕切壁部を電子制御ユニットのハウジング外に突出させる第二コネクタ嵌合部側に設けると共に、前記仕切壁部に接する第二コネクタ嵌合部に止水剤を充填しておくことによって、前記止水剤による止水を電子制御ユニットのハウジング外で行うことができ、電子制御ユニット内への水の浸入を確実に防止することができる。
前記止水剤はゲル状封止剤または液状ポッティング封止剤からなり、前記中継コネクタのハウジング内の端子取付領域に充填して硬化していることが好ましい。
なお、エポキシ等の熱硬化性の粉末状の封止剤を充填し、加熱硬化してもよい。
前記のように、止水剤として、ゲル状封止剤または液状ポッティング封止剤を前記中継コネクタのハウジング内の端子取付領域に充填して硬化させることにより、耐水性や耐熱性、絶縁性等に優れた前記ゲル状封止剤または液状ポッティング封止剤が埋設した中継端子に大きな負荷を与えることなく密着し、第二コネクタ嵌合部から第一コネクタ嵌合部への水の浸入を効果的に防止することができる。
ゲル状封止剤としては、例えば、シリコーンゲルやブチルゴムなどを用いることが好ましい。また、液状ポッティング封止剤としては、例えば、エポキシ樹脂剤などを用いることが好ましい。
前記電子制御ユニットは、エンジン制御ユニット、燃料噴射制御ユニット、ABS制御ユニット、エアバック制御ユニット、走行安全制御ユニット、車両レーダー制御ユニット、暗視カメラ制御ユニットから選択される1種以上であり、
前記電子制御ユニットと前記ワイヤハーネスを介して接続する前記機器は、
電子制御ユニットで制御されるライト、ウオッシャ、ドアロック、防盗用ホーン、スターターから選択される1種以上の被制御機器、
前記電子制御ユニットに情報を送信するOセンサ、スピードセンサ、ノックセンサ等からなるセンサおよび/または他の電子制御ユニットからなる情報送信機器、
さらに、電気接続箱のヒューズ、リレー、コネクタ、接地部材から選択される1種以上の電気部品であることが好ましい。
前記したような被制御機器やセンサ等の情報送信機器は、これらに接続されるワイヤハーネスが被水領域を通過する場合には、本発明の止水構造をワイヤハーネスの端末に適用することは、電線の素線間を浸透してきた水を電子制御ユニット内へ浸入させないという点で非常に効果的である。
前述したように、電子制御ユニットのハウジング内に形成されたコネクタとワイヤハーネス端末に接続したコネクタとを中継コネクタに接続し、前記中継コネクタには、電子制御ユニット側のコネクタを嵌合する第一コネクタ嵌合部とワイヤハーネス側のコネクタを嵌合する第二コネクタ嵌合部とを区切り中継端子を貫通した仕切壁部を設けていると共に、該仕切壁部に接した部分に充填した止水剤中に中継端子を埋設する構成としている。
この構成により、前記ワイヤハーネスを構成する電線の素線部に浸入した水が素線間を浸透していき、電線端末の端子を経て中継コネクタの第二コネクタ嵌合部にまで水が浸入したとしても、前記仕切壁部に接する部分に充填した止水剤によって、電子制御ユニット側のコネクタを嵌合する第一コネクタ嵌合部内への水の浸入は不可能となる。よって、電子制御ユニット内への水の浸入を防止することができる。
また、前記のように、中継端子の電気接触部を除く部分を止水剤に埋設し、前記電気接触部は突出させた状態としているため、前記止水剤による止水効果を高めつつ、端子間の電気接続は確実に維持することができる。
さらに、前記のように、止水剤としてゲル状封止剤または液状ポッティング封止剤を前記中継コネクタのハウジング内の端子取付領域に充填して硬化させることにより、耐水性や耐熱性、絶縁性等に優れた前記ゲル状封止剤または液状ポッティング封止剤が埋設した中継端子に大きな負荷を与えることなく密着し、第二コネクタ嵌合部から第一コネクタ嵌合部への水の浸入を効果的に防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5は第一実施形態を示し、電子制御ユニット10に接続されるワイヤハーネスW/Hの止水構造を図示している。
自動車または二輪車に搭載される電子制御ユニット10は、センサなどの情報送信機器11から受信した信号に基づいて、被制御機器12の制御を行っており、図1に示すように、電子制御ユニット10を、情報送信機器11や、被制御機器12や、電源に接続されたヒューズボックス等の電気部品13に、ワイヤハーネスW/Hを介して接続している。なお、本実施形態では、電子制御ユニット10に接続したワイヤハーネスW/Hを分岐させて情報送信機器11と、被制御機器12と、電気部品13にそれぞれ接続しており、ワイヤハーネスW/Hは車両の被水領域を通過している。
電子制御ユニット10としては、エンジン制御ユニット、燃料噴射制御ユニット、エアバック制御ユニット、走行安全制御ユニット等の1種以上からなる。
また、情報送信機器11としては、電子制御ユニット10の種類によっても異なるが、例えば、Oセンサやスピードセンサ、ノックセンサや他の電子制御ユニットなどが含まれる。
さらに、被制御機器12としては、電子制御ユニット10の種類によっても異なるが、例えば、ライトやウオッシャ、インジェクタや点火コイル装置などが含まれる。
また、電気部品13としては、例えば、電気接続箱のヒューズ、リレー、コネクタ、接地部材が含まれる。
図2に示すように、電子制御ユニット10のハウジング10aにコネクタ接続口10a−1を形成すると共に、ハウジング10aの内部には基板10よりオス端子部10b−1を突出させた基板実装コネクタ10bを設けている。
前記基板実装コネクタ10bおよび図4に示すワイヤハーネスW/H端末のコネクタ15を、図3に示す中継コネクタ14に嵌合接続することにより、基板実装コネクタ10bとワイヤハーネスW/H端末のコネクタ15とを電気的に接続している。
具体的には、図3に示すように、中継コネクタ14のハウジング内には、基板実装コネクタ10bを嵌合する第一コネクタ嵌合部14aと、ワイヤハーネスW/H端末のコネクタ15を嵌合する第二コネクタ嵌合部14bとを設け、第一コネクタ嵌合部14aおよび第二コネクタ嵌合部14bを仕切壁部14cで区切っている。
仕切壁部14cには複数本の中継端子14dを貫通しており、各中継端子14dが第一、第二コネクタ嵌合部14a、14bに突出している。第一コネクタ嵌合部14aに突出する中継端子14dの一端14d−1をメス端子部とし、電子制御ユニット10の基板実装コネクタ10bのオス端子部10b−1と嵌合させるようにしている。また、第二コネクタ嵌合部14bに突出する中継端子14dの他端14d−2をオス端子部とし、ワイヤハーネスW/H端末のコネクタ15のメス端子部15aと嵌合させるようにしている。
さらに、中継コネクタ14のハウジングは、第二コネクタ嵌合部14bの上下壁14b−1を第一コネクタ嵌合部14aの上下壁14a−1より段状に突出させた形状とし、第二コネクタ嵌合部14bの断面積を第一コネクタ嵌合部14aより大としている。
前記仕切壁部14cは断面積の大きな第二コネクタ嵌合部14b側に設けて、仕切壁部14cに接する第二コネクタ嵌合部14bの端子取付領域に、シリコーンゲルからなるゲル状封止剤を止水剤14eとして充填している。止水剤14eの充填により、第二コネクタ嵌合部14bに突出する中継端子のオス端子14d−2の電気接触部を除く部分が止水剤14e中に埋設された状態にしている。
仕切壁部14cに接する第二コネクタ嵌合部14bの端子取付領域に充填するシリコーンゲル封止剤14eは、粘度を有する液状で領域に注入し、その後、自然硬化させて形成している。
前記中継コネクタ14の第一コネクタ嵌合部14aを、電子制御ユニット10のコネクタ接続口10a−1からハウジング10a内に突出させ、内部の基板実装コネクタ10bと嵌合させている。一方、ハウジング外に突出させている中継コネクタ14の第二コネクタ嵌合部14bをワイヤハーネスW/H端末のコネクタ15と嵌合させることにより、電子制御ユニット10とワイヤハーネスW/Hとを電気接続することができる(図5)。
前記のように、本実施形態では、電子制御ユニット10のハウジング10a内に形成された基板実装コネクタ10bとワイヤハーネスW/H端末に接続したコネクタ15とを中継コネクタ14に接続している。また、中継コネクタ14には、電子制御ユニット10側のコネクタ10bを嵌合する第一コネクタ嵌合部14aとワイヤハーネスW/H側のコネクタ15を嵌合する第二コネクタ嵌合部14bとを区切りかつ中継端子14dを貫通した仕切壁部14cを設けていると共に、第2コネクタ嵌合部14b側の仕切壁部14cに接した部分にゲル状封止剤からなる止水剤14eを充填させている。
前記構成とすることにより、ワイヤハーネスW/Hを構成する電線wの絶縁被覆部の一部が剥ぎ取られた損傷部分Aから素線部に浸入した水が素線間を浸透していき、電線端末の端子15aを経て中継コネクタ14の第二コネクタ嵌合部14bにまで水が浸入したとしても、仕切壁部14cに接する部分に充填した止水剤14eによって、電子制御ユニット10側のコネクタ10bを嵌合する第一コネクタ嵌合部14a内への水の浸入は不可能となる。よって、電子制御ユニット10内への水の浸入を防止することができる。
また、前記のように、第二コネクタ嵌合部14bに突出させた中継端子のオス端子14d−2のうち、電気接触部を除く部分を止水剤14e中に埋設し、電気接触部は突出させた状態としているため、止水剤14eによる止水効果を高めつつ、端子間の電気接続はしっかりと維持することができる。
さらに、前記のように、止水剤14eとしてゲル状封止剤を充填することにより、耐水性や耐熱性、絶縁性等に優れたゲル状封止剤14eが、埋設した中継端子14d−2に大きな負荷を与えることなく密着し、第二コネクタ嵌合部14bから第一コネクタ嵌合部14aへの水の浸入を効果的に防止できる。
また、前記のように、第一コネクタ嵌合部14aを電子制御ユニット10のハウジング10a内に突出させると共に、上下壁14b−1を第一コネクタ嵌合部14aの上下壁14a−1より段状に突出させ第一コネクタ嵌合部14aより断面積を大とした第二コネクタ嵌合部14bをハウジング10a外に突出させる。ことにより、電子制御ユニット10のコネクタ接続口10a−1を断面積の大きな第二コネクタ嵌合部14bで完全に塞ぐことができる。よって、コネクタ接続口10a−1から電子制御ユニット10内への水や埃の進入が防止でき、防水、防塵効果を高めることができる。
第二実施形態では、止水剤14eとしてエポキシ樹脂剤からなる液状ポッティング封止剤を充填、硬化させたものを用いる点以外は第一実施形態と同様としている。
第二実施形態においても第一実施形態と同様の効果が得られ、中継コネクタ14の仕切壁部14cに接した部分にポッティング封止剤14eを充填することによって、ワイヤハーネスW/Hを構成する電線wの素線間を浸透してきた水が、電子制御ユニット10内に浸入するのを効果的に防止することができる。
第1実施形態における電子制御ユニットに接続されるワイヤハーネスの接続状態を示す概念図である。 電子制御ユニットを示し、(A)は概略斜視図、(B)は概略断面図である。 中継コネクタを示し、(A)は概略斜視図、(B)は概略断面図である。 ワイヤハーネス側コネクタを示し、(A)は概略斜視図、(B)は概略断面図である。 電子制御ユニット側コネクタと中継コネクタ、中継コネクタとワイヤハーネス側コネクタの嵌合過程を示す概略図である。 従来例を示す図面である。
符号の説明
10 電子制御ユニット
10a ハウジング
10a−1 コネクタ接続口
10b 基板実装コネクタ
10b−1 オス端子部
11 情報送信機器
12 被制御機器
13 電気部品
14 中継コネクタ
14a 第一コネクタ嵌合部
14b 第二コネクタ嵌合部
14c 仕切壁部
14d 中継端子
14d−1 メス端子部
14d−2 オス端子部
14e 止水剤
15 ワイヤハーネス側コネクタ
15a メス端子部

Claims (5)

  1. 自動車または二輪車に搭載される電子制御ユニットに接続されるワイヤハーネスの止水構造であって、
    前記電子制御ユニットのハウジングに形成されたコネクタ接続口に嵌合して、前記ハウジング内のコネクタと接続する中継コネクタを設け、
    前記中継コネクタは前記コネクタを嵌合する第一コネクタ嵌合部と、前記ワイヤハーネス端末に接続したワイヤハーネス側コネクタを嵌合する第二コネクタ嵌合部とを仕切壁部を設けて区切り、
    前記中継コネクタの仕切壁部に中継端子を貫通し、各中継端子の両端の電気接触部を前記第一、第二コネクタ嵌合部に突出すると共に、前記第一、第二コネクタ嵌合部のいずれか一方または両方の前記仕切壁部に接した部分に止水剤を充填し、前記中継端子の電気接触部を除く部分を前記止水剤中に埋設していることを特徴とするワイヤハーネスの止水構造。
  2. 前記中継コネクタに取り付ける中継端子は、前記第一コネクタ嵌合部に突出する一端をメス端子部、前記第二コネクタ嵌合部に突出する他端をオス端子部とし、
    前記電子制御ユニット内のコネクタは基板実装コネクタであり、該基板実装コネクタ内のオス端子部を前記メス端子部と嵌合し、前記ワイヤハーネス側コネクタ内のメス端子部を前記オス端子部と嵌合している請求項1に記載のワイヤハーネスの止水構造。
  3. 前記中継コネクタは、前記第一コネクタ嵌合部の上下壁より第二コネクタ嵌合部の上下壁を段状に突出させて前記第二コネクタ嵌合部の断面積を第一コネクタ嵌合部より大とし、前記第二コネクタ嵌合部に前記仕切壁を設けると共に、該仕切壁に接する第二コネクタ嵌合部に前記止水剤を充填し、かつ、
    前記第一コネクタ嵌合部は前記電子制御ユニットのハウジング内に突出させると共に、
    第二コネクタ嵌合部はハウジング外に突出させている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネスの止水構造。
  4. 前記止水剤はゲル状封止剤または液状ポッティング封止剤からなり、前記中継コネクタのハウジング内の端子取付領域に充填して硬化している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの止水構造。
  5. 前記電子制御ユニットは、エンジン制御ユニット、燃料噴射制御ユニット、ABS制御ユニット、エアバック制御ユニット、走行安全制御ユニット、車両レーダー制御ユニット、暗視カメラ制御ユニットから選択される1種以上であり、
    前記電子制御ユニットと前記ワイヤハーネスを介して接続する前記機器は、
    電子制御ユニットで制御されるライト、ウオッシャ、ドアロック、防盗用ホーン、スターターから選択される1種以上の被制御機器、
    前記電子制御ユニットに情報を送信するOセンサ、スピードセンサ、ノックセンサ等からなるセンサおよび/または他の電子制御ユニットからなる情報送信機器、
    さらに、電気接続箱のヒューズ、リレー、コネクタ、接地部材から選択される1種以上の電気部品である請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの止水構造。
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