JPH0742018U - 機器直付け型防水コネクタ - Google Patents
機器直付け型防水コネクタInfo
- Publication number
- JPH0742018U JPH0742018U JP7069793U JP7069793U JPH0742018U JP H0742018 U JPH0742018 U JP H0742018U JP 7069793 U JP7069793 U JP 7069793U JP 7069793 U JP7069793 U JP 7069793U JP H0742018 U JPH0742018 U JP H0742018U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- terminal
- filling layer
- electric wire
- waterproof connector
- wire insertion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 機器直付け型防水コネクタにおいて、多極化
した場合でも組立工数が少なく製造コストを大巾に低減
することができ、かつ液もれのないシール構造を得るこ
とを目的とする。 【構成】 耐水パッケージなどの各種機器の器壁19に
貫通して取付ける筒形のハウジング1は、複数の端子挿
通孔3を設けた隔壁2により一方の端子配設部4と他方
の電線挿通部5とに区画形成されている。各端子挿通孔
3には電線挿通部側から端子配設部位に向けて接続端子
6が突出した状態で係止し、接続端子6と絶縁被覆電線
9との接続部分を収容した電線挿通部5には隔壁2側か
ら順に硬質樹脂より成る第1充填層12と軟質樹脂より
成る第2充填層13を設ける。
した場合でも組立工数が少なく製造コストを大巾に低減
することができ、かつ液もれのないシール構造を得るこ
とを目的とする。 【構成】 耐水パッケージなどの各種機器の器壁19に
貫通して取付ける筒形のハウジング1は、複数の端子挿
通孔3を設けた隔壁2により一方の端子配設部4と他方
の電線挿通部5とに区画形成されている。各端子挿通孔
3には電線挿通部側から端子配設部位に向けて接続端子
6が突出した状態で係止し、接続端子6と絶縁被覆電線
9との接続部分を収容した電線挿通部5には隔壁2側か
ら順に硬質樹脂より成る第1充填層12と軟質樹脂より
成る第2充填層13を設ける。
Description
【0001】
本考案は、自動車の自動変速機、耐水パッケージや容器などの液体を容する各 種機器の器壁に直付けされる防水コネクタの改良に関する。
【0002】
特公平2−278673号公報には、油圧回路を有する自動変速機のケーシン グに接続される被覆電線と、ケーシング外の制御用機器を接続するための機器直 付け型防水コネクタとして、図5および図6に示すようなものが提案されている 。 この防水コネクタは、筒状のハウジングa、被覆電線bに接続された接続端子 cおよび該接続端子cを保持するインナープレートdを有し、ハウジングaは一 方に電線挿通口a1 、他方に端子配設口a2 を備えると共にインナープレートd に対する位置決め部eを備え、また、インナープレートdには接続端子cに対す る貫通孔d1 と位置決め部d2 が設けられている。
【0003】 上記のような構成では、図7に示すように、ケーシングfが傾くと、内部の液 体gがインナープレートdと位置決め部eとの間隙や接続端子cと貫通孔d1 と の隙間から端子配設口a2 に流れ出るおそれがある。これを避けるため、前記公 報にはさらに図8に示すように、電線挿通口a1 側にゴム栓hを嵌着すると共に 内部にエポキシ樹脂などの樹脂iを充填したものが記載されている。
【0004】
図8に示す防水コネクタは、その組立に際して接続端子cをインナープレート dに挿入した後、該プレートdをハウジングa内に取付け、ゴム栓hに電線bを 通した後に該ゴム栓hをハウジングaに嵌着するという煩わしい工程を要する。 従って、接続端子cの本数が増えてコネクタが多極化した場合、その組立工数が 多く、多大の労力と時間を要し、コスト低減の阻害要因となっていた。
【0005】 本考案は、上記の問題に着目して成されたもので、多極化した場合でも組立工 数が少なく製造コストを大巾に低減することができ、かつ液もれのないシール構 造をもつ機器直付け型防水コネクタを提供することを課題とする。
【0006】
前記の課題を達成するため、本考案の機器直付け型防水コネクタは、請求項1 に記載のように、耐水パッケージなどの各種機器の器壁に貫通して取付けられる 筒形のハウジングが、複数の端子挿通孔を設けた隔壁によって一方の端子配設部 と他方の電線挿通部とに区画形成され、該隔壁の各端子挿通孔には電線挿通部側 から端子配設部位に向けて接続端子が突出した状態で係止され、該接続端子と絶 縁被覆電線との接続部分を収容した前記電線挿通部には前記隔壁側から硬質樹脂 より成る第1充填層と軟質樹脂より成る第2充填層が設けられていることを特徴 とする。
【0007】
本考案の防水コネクタは、ハウジングにおける隔壁の各端子挿通孔に接続端子 を挿し込んだ状態で第1充填層、次いで第2充填層を設けた簡素な構造であり、 従来のようにゴム栓に複数の電線を通すなどの煩しい工程がなく、低コストで製 造することができる。 接続端子の端子配設部側と電線挿通部側とは、隔壁を境界として第1充填層お よび第2充填層で隔絶されるので液もれのおそれがない。また、絶縁被覆電線の 引出し側は、電線挿通部内で軟質樹脂より成る第2充填層で保護されるので、例 えば自動車の激しい振動で揺動しても該第2充填層の境界部で切断が生じるおそ れもない。
【0008】
図1において、Aは防水コネクタ、1は合成樹脂絶縁体から成る筒状のハウジ ングであり、内部中央に複数の端子挿通孔3を有する隔壁2が一体に形成され、 一方の端子配設部4と他方の電線挿通部5とを区画形成している。 なお、ハウジング1の外周には、その電線挿通部5側に環状溝14を凹設して O−リング15を嵌着すると共に、その前方に位置決め溝16が凹設してある。
【0009】 防水コネクタの組立ては、ハウジング1の電線挿通部5側から、隔壁2の各端 子挿通孔3に接続端子6を挿入し、両側のストッパ片7が隔壁2に突き当る迄押 し込んで、先端部を端子配設部4に突出、整列させる。接続端子6の後部の電線 接続部8には予め絶縁被覆電線9の導体10がかしめ等により固定されている。
【0010】 接続端子6群の挿着後、図2のように電線挿通部5内に液状の第1樹脂を電線 接続部8が隠れて絶縁被覆電線9の絶縁被覆9aに充分達する迄注入し、硬化に より硬質樹脂より成る第1充填層12を形成する。 次いで、液状の第2樹脂を注入して同様に硬化により軟質樹脂より成る第2充 填層13を形成する。
【0011】 第1充填層12を構成する硬質樹脂としては、尿素樹脂、フェノール樹脂、ア クリル樹脂などが好適であり、第2充填層13を構成する軟質樹脂としてはポリ ウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリアミド系ホットメルトなどが好適であ る。
【0012】 上記第1充填層12の形成に際し、液状の第1樹脂を注入するが、隔壁2の端 子挿通孔3は接続端子6の挿入によりほぼ密閉され、また液状の第1樹脂自体の もつ粘性により端子配設部4側に漏れるおそれはない。 また、液状の第1樹脂の硬化により硬質樹脂より成る第1充填層が形成される 際に、図3のようにメニスカス現象により絶縁被覆電線9との接触部分にエッジ 部Eが形成される。このエッジ部Eが残存すると、矢線Pのように激しい振動の 繰返しにより絶縁被覆電線9aが破断する心配があるが、本考案では更に前記軟 質樹脂より成る第2充填層13で被覆、保護した構造であるから、破断も防止さ れる。
【0013】 図4は本考案の防水コネクタの器壁への取付状態を示すもので、19は耐水パ ッケージの器壁、20はその開口である。この開口20に防水コネクタAのO− リング15の嵌着側を差し込んで、ハウジング外周の位置決め溝16に保持板1 7の一端を嵌め込み、他端側をボルト18により器壁19に固定する。
【0014】 防水コネクタAの前記電線挿通部5側は第1充填層12および第2充填層13 により二重シール構造となっているから、内部の液が端子配設部4側に漏出する おそれがない。また、接続端子6に接続された絶縁被覆電線9は、その外側が軟 質樹脂から成る第2充填層で保護されているので、振動などにより破断するおそ れもない。
【0015】
本考案の機器直付け型防水コネクタは、耐水パッケージなどの各種機器の器壁 に貫通して取付けられる筒形のハウジングが、複数の端子挿通孔を設けた隔壁に よって一方の端子配設部と他方の電線挿通部とに区画形成され、該隔壁の各端子 挿通孔には電線挿通部側から端子配設部位に向けて接続端子が突出した状態で係 止され、該接続端子と絶縁被覆電線との接続部分を収容した前記電線挿通部には 前記隔壁側から硬質樹脂より成る第1充填層と軟質樹脂より成る第2充填層が設 けられているものであるから、シール性がよく液もれのおそれがなく、また、従 来の如くゴム栓への電線挿通作業などの煩わしい組立工程を要しないので、多極 化の場合にも低コストで製造することができる。
【図1】本考案の防水コネクタの最初の形成過程を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】図1の最終の形成過程を示す断面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】図1の防水コネクタの器壁への取付状態図であ
る。
る。
【図5】従来の防水コネクタの一例を示す断面図であ
る。
る。
【図6】図4のインナープレートとコネクタ端子の分離
状態の斜視図である。
状態の斜視図である。
【図7】図4の防水コネクタの使用状態の説明図であ
る。
る。
【図8】図4の防水コネクタの改良例を示す断面図であ
る。
る。
A 防水コネクタ 1 ハウジング 2 隔壁 3 端子挿通孔 4 端子配設部 5 電線挿通部 6 接続端子 8 電線接続部 9 絶縁被覆電線 12 第1充填層 13 第2充填層
Claims (1)
- 【請求項1】 耐水パッケージなどの各種機器の器壁に
貫通して取付けられる筒形のハウジングが、複数の端子
挿通孔を設けた隔壁によって一方の端子配設部と他方の
電線挿通部とに区画形成され、該隔壁の各端子挿通孔に
は電線挿通部側から端子配設部位に向けて接続端子が突
出した状態で係止され、該接続端子と絶縁被覆電線との
接続部分を収容した前記電線挿通部には前記隔壁側から
硬質樹脂より成る第1充填層と軟質樹脂より成る第2充
填層が設けられていることを特徴とする機器直付け型防
水コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7069793U JPH0742018U (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 機器直付け型防水コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7069793U JPH0742018U (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 機器直付け型防水コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0742018U true JPH0742018U (ja) | 1995-07-21 |
Family
ID=13439082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7069793U Withdrawn JPH0742018U (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 機器直付け型防水コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0742018U (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008146844A (ja) * | 2006-12-06 | 2008-06-26 | Sato Denki Koji Kk | 防水コネクタボックス及び防水コネクタボックスの製造方法 |
WO2008130001A1 (ja) * | 2007-04-18 | 2008-10-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | コネクタ |
JP2012195065A (ja) * | 2011-03-15 | 2012-10-11 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 機器用コネクタ |
WO2013021989A1 (ja) * | 2011-08-11 | 2013-02-14 | タツタ電線株式会社 | 多心ケーブルと多心コネクタとの接続構造 |
EP2587592A1 (de) * | 2011-10-24 | 2013-05-01 | PHOENIX CONTACT GmbH & Co. KG | Mehrpoliger Kabelanschluss und Verfahren zur Herstellung eines mehrpoligen Kabelanschlusses |
WO2015022841A1 (ja) * | 2013-08-12 | 2015-02-19 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ワイヤハーネス |
CN113540880A (zh) * | 2021-07-09 | 2021-10-22 | 杭州海康威视数字技术股份有限公司 | 线缆组件及摄像机 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP7069793U patent/JPH0742018U/ja not_active Withdrawn
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008146844A (ja) * | 2006-12-06 | 2008-06-26 | Sato Denki Koji Kk | 防水コネクタボックス及び防水コネクタボックスの製造方法 |
JP4746527B2 (ja) * | 2006-12-06 | 2011-08-10 | 佐藤電気工事株式会社 | 防水コネクタボックスの製造方法 |
WO2008130001A1 (ja) * | 2007-04-18 | 2008-10-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | コネクタ |
JP2008269858A (ja) * | 2007-04-18 | 2008-11-06 | Toyota Motor Corp | コネクタ |
JP4680231B2 (ja) * | 2007-04-18 | 2011-05-11 | トヨタ自動車株式会社 | コネクタ |
US7959464B2 (en) | 2007-04-18 | 2011-06-14 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Connector having waterproof sealing member |
JP2012195065A (ja) * | 2011-03-15 | 2012-10-11 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 機器用コネクタ |
JP2013038045A (ja) * | 2011-08-11 | 2013-02-21 | Tatsuta Electric Wire & Cable Co Ltd | 多心ケーブルと多心コネクタとの接続構造 |
WO2013021989A1 (ja) * | 2011-08-11 | 2013-02-14 | タツタ電線株式会社 | 多心ケーブルと多心コネクタとの接続構造 |
EP2587592A1 (de) * | 2011-10-24 | 2013-05-01 | PHOENIX CONTACT GmbH & Co. KG | Mehrpoliger Kabelanschluss und Verfahren zur Herstellung eines mehrpoligen Kabelanschlusses |
WO2013060448A1 (de) * | 2011-10-24 | 2013-05-02 | Phoenix Contact Gmbh & Co. Kg | Mehrpoliger kabelanschluss und verfahren zur herstellung eines mehrpoligen kabelanschlusses |
CN103891051A (zh) * | 2011-10-24 | 2014-06-25 | 菲尼克斯电气公司 | 多极电缆连接件以及多极电缆连接件的制造方法 |
RU2565385C1 (ru) * | 2011-10-24 | 2015-10-20 | Феникс Контакт Гмбх Унд Ко. Кг | Многополюсный кабельный разъем и способ изготовления многополюсного кабельного разъема |
WO2015022841A1 (ja) * | 2013-08-12 | 2015-02-19 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ワイヤハーネス |
CN113540880A (zh) * | 2021-07-09 | 2021-10-22 | 杭州海康威视数字技术股份有限公司 | 线缆组件及摄像机 |
CN113540880B (zh) * | 2021-07-09 | 2024-03-22 | 杭州海康威视数字技术股份有限公司 | 线缆组件及摄像机 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8569623B2 (en) | Waterproof joint section forming method and wire harness provided with waterproof joint section formed by the method | |
US6815610B2 (en) | Electromagnetic shielding structure | |
US5278357A (en) | Electric wire holding case preventing of oil leak | |
US4859200A (en) | Downhole electrical connector for submersible pump | |
EP2874240B1 (en) | Connector and connector connection structure | |
JP2003234144A (ja) | コネクタ | |
JP2896737B2 (ja) | コネクタ | |
US5752856A (en) | Sealed fuse connector | |
JPH0742018U (ja) | 機器直付け型防水コネクタ | |
JPH07326424A (ja) | 電気コネクタ | |
US5885114A (en) | Connector for automatic transmission and method of assembling the same | |
JP2009277556A (ja) | ワイヤハーネスの止水構造 | |
CN113193682A (zh) | 一种电机定子引出线的绝缘密封结构 | |
JP3060363B2 (ja) | 樹脂充填コネクタの電線保護構造 | |
JP3721054B2 (ja) | シールドコネクタ | |
JP2000082508A (ja) | 止水端子 | |
JP2000058188A (ja) | 防水カプラ | |
JPH08250245A (ja) | コネクタ接続構造 | |
JP3611063B2 (ja) | ケースの内外接続構造 | |
JPH06243913A (ja) | 電線接続部の防水構造 | |
JP3239328B2 (ja) | 防水コネクタ | |
JP2558758Y2 (ja) | ボディアース構造を有するグロメット | |
US20230208087A1 (en) | FAKRA Connector | |
JP6013802B2 (ja) | コネクタの成形方法 | |
US11081831B2 (en) | Waterproof connector |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980305 |