JP2009274561A - 後輪2軸車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、簡単な構造の追加によって車幅方向の捩れ応力に対するフレーム剛性を高めることができる後輪2軸車両を提供することを課題とする。
【解決手段】バスのメインフレーム24の凹所28R、28Lには、サブフレーム30を取り付けるための取り付け面28aが設けられる。取り付け面28aの車両後方には傾斜面28bが連続している。サブフレーム30を補強する補強ブラケット32は、この傾斜面28bに栓溶接によって取り付けられている。
【選択図】 図3
【解決手段】バスのメインフレーム24の凹所28R、28Lには、サブフレーム30を取り付けるための取り付け面28aが設けられる。取り付け面28aの車両後方には傾斜面28bが連続している。サブフレーム30を補強する補強ブラケット32は、この傾斜面28bに栓溶接によって取り付けられている。
【選択図】 図3
Description
この発明は、後輪が2軸ある後輪2軸車両に関する。
従来、後輪が2軸ある車両として、例えば、駆動車軸と遊動車軸を備えた大型バスが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この種の大型バスは、旋回時に、駆動車軸に隣接した遊動車軸に車幅方向の応力が加わり、遊動車軸に取り付けたタイヤと路面との間に車幅方向の摩擦力を生じる。このため、特許文献1に開示された大型バスでは、遊動車軸に取り付けたタイヤの摩滅を抑制するため、遊動車軸の向きを自由に変えられるようにしている。
特許文献1に開示された大型バスにおいて、遊動車軸は、ダブルウィッシュボーン構造の独立懸架装置によって、車体フレームに対して左右独立に懸架されている。このように、遊動車軸を独立懸架にする場合、各車軸に対して高さ方向に緩衝機構の配置スペースを確保する必要がある。このため、特許文献1のバスでは、車体フレームの下方に遊動車軸の懸架装置を支持するためのサブフレームを垂設せしめ、高さ方向のスペースを確保している。そして、このサブフレームの下端に懸架装置のロアアームを取り付けている。
サブフレームには、主に、ロアアームを介して車幅方向の捩れ応力が伝達される。車両の前後方向に延びた比較的長い車体フレームと比較して、サブフレームの捩れ方向の強度は十分とは言えず、上述した捩れ応力によってサブフレームの車体フレームに対する取り付け箇所に高応力が生じる場合が考えられる。
実公平3−7202号公報
この発明の目的は、簡単な構造の追加によって車幅方向の捩れ応力に対するフレーム剛性を高めることができる後輪2軸車両を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の後輪2軸車両は、駆動車軸より車両後方に隣接して揺動可能な遊動車軸を有する後輪と、車両の前後方向に延設され、上記駆動車軸を取り付けたメインフレームと、このメインフレームの下方に垂設され、上記遊動車軸の懸架装置を取り付けたサブフレームと、このサブフレームと上記メインフレームを接続した補強ブラケットと、を有し、上記補強ブラケットは、上記サブフレームの上記メインフレームに対する取り付け面に対して傾斜した上記メインフレームの傾斜面に溶接されることを特徴とする。
上記発明によると、メインフレームの下方に垂設せしめたサブフレームの補強ブラケットを、メインフレームに対するサブフレームの取り付け面に対して傾斜した傾斜面に溶接した。このため、補強ブラケットをサブフレームの取り付け面と平行な面に取り付ける場合と比較して、サブフレームの取り付け強度を高めることができることに加え、補強ブラケットによる応力の分散効果を高めることができ、車幅方向の捩れ応力に対するフレーム剛性を高めることができる。
この発明の後輪2軸車両は、上記のような構成および作用を有しているので、簡単な構造の追加によって車幅方向の捩れ応力に対するフレーム剛性を高めることができる。
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1には、この発明の実施の形態に係る2階建てバス10(後輪2軸車両)(以下、単に、バス10と称する)を右斜め後方から見た斜視図を示してある。このバス10は、車両前後方向に沿った長さが約12[m]あり、左右方向の幅が約2.5[m]あり、地上高さが約3.8[m]あり、車両総重量が約20[t]ある比較的大型の観光バス等である。また、このバス10は、後輪よりさらに後方にエンジンを備えているため、特に車両後方における車重を支えるように後輪が2軸ある。
図1には、この発明の実施の形態に係る2階建てバス10(後輪2軸車両)(以下、単に、バス10と称する)を右斜め後方から見た斜視図を示してある。このバス10は、車両前後方向に沿った長さが約12[m]あり、左右方向の幅が約2.5[m]あり、地上高さが約3.8[m]あり、車両総重量が約20[t]ある比較的大型の観光バス等である。また、このバス10は、後輪よりさらに後方にエンジンを備えているため、特に車両後方における車重を支えるように後輪が2軸ある。
すなわち、このバス10の後輪として、車両の走行方向前側の駆動車軸2、および車両の走行方向後側の遊動車軸4が取り付けられている。各車軸2、4には、ここでは図示しないリムを介してタイヤ6がそれぞれ装着されている。駆動車軸2は、図示しないプロペラシャフトを介して、遊動車軸4より車両後方に配置されたエンジンに連結され、遊動車軸4は、バス10の走行によって従動回転する。
バス10が旋回する場合、駆動車軸2に取り付けられたタイヤ6の接地点を中心にして、遊動車軸4に取り付けられたタイヤ6が路面に対して車幅方向にずれる方向に僅かに揺動する。このとき、遊動車軸4を車体フレームに対して固定的に取り付けると、タイヤ6と路面との間の摩擦によってタイヤ6が摩滅する。このため、遊動車軸4は、車体フレームに対してステア可能となっている。
図2には、バス10のリアフレーム20を左斜め下方から見た斜視図を示してある。このリアフレーム20は、バス10の上述した駆動車軸2の前側から車両前後方向に車両後端まで延びている。バス10の車体フレームは、このリアフレーム20の前方に、ここでは説明を省略する別のフレームを接合して構成されている。
リアフレーム20は、車幅方向に互いに離間して車両前後方向に延設された複数のサイドメンバ22R、22L、24R、24Lと、これらサイドメンバ、すなわち左右のエンジンフレーム22R、22Lと左右のメインフレーム24R、24Lとをそれぞれ上下に部分的に重ねて連結する左右のカップリングメンバ23R、23Lと、左右で対向するサイドメンバ同士を繋ぐように車幅方向に延設された複数のクロスメンバ26と、後述するサブフレーム30と、を有する。
すなわち、バス10の後端近くには、図示しないエンジンを搭載するためのエンジンフレーム22R、22Lが車幅方向に互いに離間して車両前後方向に延設されている。各エンジンフレーム22R、22Lの前方端部の車両外側には、上方に延びた板状のカップリングメンバ23R、23Lの下端内側面がそれぞれ接合されている。カップリングメンバ23R、23Lの上端側で車両内側には、それぞれ、メインフレーム24R、24Lの後端が接合されている。
つまり、エンジンフレーム22R、22Lは、メインフレーム24R、24Lより一段低い地面に近い位置に取り付けられている。また、左右のメインフレーム24R、24Lは、それぞれ、下フレーム24Ra、24Laの上に上フレーム24Rb、24Lbを重ねた構造を有する。メインフレーム24には、図示しない懸架装置を介して、上述した駆動車軸2が取り付けられる。
左右のメインフレーム24R、24Lの下方には、左右のメインフレーム24R、24Lを車幅方向に架橋するようにサブフレーム30が垂設されている。具体的には、左右のメインフレーム24R、24Lそれぞれの下フレーム24Ra、24Laの下端にサブフレーム30が吊り下げられて取り付けられている。このサブフレーム30には、上述した左右の遊動車軸4をそれぞれ取り付けるためのダブルウィッシュボーン構造の独立懸架装置40(後に詳述する)の主な構成要素が取り付けられる。
左右の下フレーム24Ra、24Laには、遊動車軸4の後述する独立懸架装置40を取り付けるためのスペースを確保するため、車幅方向内側に凹んだ凹所28R(図示せず)、28Lが形成されている。つまり、車両前後方向に真っ直ぐに延びた上フレーム24Rb、24Lbに対し、下フレーム24Ra、24Laは、それぞれの凹所28R、28Lの箇所で車両内側に凹んでいる。
そして、この左右の凹所28R、28Lの底に、サブフレーム30を取り付ける取り付け面28aが設けられている。また、この左右の取り付け面28の車両前後方向の前端および後端からそれぞれ車幅方向外側に向けて上フレーム24Ra、24Laの外面と面一となる面まで傾斜して延びた傾斜面28bが設けられている。特に、後端側の傾斜面28bには、サブフレーム30を補強するための後述する補強ブラケット32の先端が溶接される。
図3には、サブフレーム30のメインフレームに対する取り付け部位近傍の構造を部分的に拡大した斜視図を示してある。また、図4には、図3の構造を線IV-IVで切断した断面図を示してあり、図5には、図3の構造を線V-Vで切断した断面図を示してある。
サブフレーム30は、左右の下フレーム24Ra、24Laそれぞれの取り付け面28aの下端から下方に垂れ下がるように接合された左右のサイドプレート34R、34Lを有する。各サイドプレート34R、34Lは、取り付け面28aから下方に向けて車幅方向内側に傾斜するよう取り付け面28aの下端角部で僅かに内側に折り曲げられている。これらサイドプレート34R、34Lは、それぞれ略矩形板状に形成され、後述するリンクアーム43をスライド自在に挿通する略四角筒状のスリーブメンバ31を貫通せしめて取り付けるための孔34aを有する。
また、左右のサイドプレート34R、34Lの車両前後方向に沿った後端には、板状の補強ブラケット32が一体に延設されている。つまり、サイドプレート34と補強ブラケット32は、1枚の鋼板を切削および折り曲げ加工して形成される。各サイドプレート34R、34Lに対して補強ブラケット32はそれぞれ車幅方向外側に折り曲げられている。補強ブラケット32の各サイドプレート34R、34Lから離間した先端には、補強ブラケット32を貫通した略円形の孔32aが形成されている。しかして、この孔32aを用いた栓溶接によって、補強ブラケット32の先端が傾斜面28bに溶接される。
なお、補強ブラケット32は、必要に応じて、各サイドプレート34R、34Lの前端に一体に延出せしめても良い。この場合、各取り付け面28aの前端に連続した他方の傾斜面28bに当該補強ブラケット32の先端の孔32aが栓溶接される。
本実施の形態によると、左右のサイドプレート34R、34Lのメインフレームに対する取り付け面28aに対し、補強ブラケット32をメインフレームに取り付ける傾斜面28bが傾斜した関係にあるため、補強ブラケット32の先端を溶接する面が取り付け面28aと平行な面である場合と比較して、各サイドプレート34R、34Lのメインフレームに対する取り付け強度を高めることができる。
見方を変えると、補強ブラケット32の先端をメインフレームの傾斜面28bに溶接することで、サブフレーム30に作用する車幅方向の捩れ応力を効果的に分散させてメインフレームに伝達することができる。つまり、メインフレームに対するサブフレーム30の取り付け部位において、応力集中による亀裂や曲げを生じることを防止できる。
左右のサイドプレート34R、34Lの互いに対向する下端内側面には、それぞれ、車両前後方向に延びた略四角筒状の補強のための横パイプ33R、33Lが取り付けられている。そして、これら2本の横パイプ33R、33Lの下面をつなぐように、略矩形板状の1枚のボトムプレート35が取り付けられている。
また、各サイドプレート34R、34Lの車両前後方向に沿った前端および後端の内側面には、それぞれ、サイドプレートの先端および後端に沿って、横パイプ33R、33Lからメインフレームまで傾斜して延びた補強のための縦パイプ36fR、36rR、36fL、36rLが取り付けられている。
そして、図4に示すように、車両前方の2本の縦パイプ36fR、36fLの車両後方側の面に、車両前後方向と略直交する面と平行に配置された補強プレート37Fが貼り付けられている。上述した後輪の駆動車軸2に連結する図示しないプロペラシャフトは、サブフレーム30の中を通って図示しないエンジンに連結されているため、補強プレート37Fには、プロペラシャフトを挿通するための比較的大きな長円形の孔37Faが形成されている。
また、図5に示すように、車両後方の2本の縦パイプ36rR、36rLの車両前方側の面に、上述した補強プレート37Fと略平行に互いに離間して配置された補強プレート37Rが貼り付けられている。この補強プレート37Rにも、プロペラシャフトを挿通するための孔37Raが形成されているが、補強プレート37Rの取り付け位置に上下に重なる関係で上述したスリーブメンバ31が配置されているため、孔37Raの下端側は切断された形状となっている。
上記のように、サブフレーム30は、2枚のサイドプレート34R、34L、およびボトムプレート35によって構成した筐体の骨組みを、2本の横パイプ33R、33Lと4本の縦パイプ36fR、36rR、36fL、36rLによって構成し、2枚の補強プレート37F、37Rをプレートの内側で骨組みに取り付けることで補強されている。
サブフレーム30の下端に配置されたボトムプレート35には、左右の独立懸架装置40の後述するロアアーム41をそれぞれ枢着するための4つの台座38が垂設されている。また、左右のサイドプレート34R、34Lをメインフレーム24の取り付け面28aに取り付けた部位で各サイドプレート34R、34Lの車幅方向外側面には、それぞれ、左右の独立懸架装置40の後述するアッパアーム42を枢着するための2つ(合計4つ)の台座39が設けられている。
また、サブフレーム30の左右のサイドプレート34R、34Lの車幅方向外側面には、上述したスリーブメンバ31に挿通配置される後述するリンクアーム43を車幅方向に移動可能に支持する後述する左右の支持アーム44の基端部を枢着するための支持ブラケット45、および後述するエクステンションロッド46に一端を取り付けた横ダンパ47(減衰機構)の他端を枢着するための支持ブラケット48が取り付けられている。
以下、左右の遊動車軸4をサブフレーム30に取り付けた独立懸架装置40について、図6乃至図9を参照して説明する。図6には、左右の独立懸架装置40を車両後方から見た要部概略図を示してあり、図7には、左側の独立懸架装置40のロアアーム41およびリンク機構を車両上方から見た要部概略図を示してあり、図8には、リンクアーム43および横ダンパ47の取り付け構造を上方から見た要部拡大概略図を示してあり、図9には、図8の構造を車両後方から見た要部拡大概略図を示してある。なお、左右の独立懸架装置40は、同じ構造を有するため、ここでは、リンクアーム43以外の左右の構造それぞれについての説明は省略する。
図6および図7に示すように、独立懸架装置40の懸架腕として機能する2本のロアアーム41の基端部は、それぞれ、上述したサブフレーム30の下端にある2つの台座38に枢着されている。また、各ロアアーム41の先端は、略鉛直方向に延びたサポートロッド51の下端近くに枢着されている。つまり、2本のロアアーム41は、車幅方向外側に向けて互いに近付く方向に傾斜して延びている。
一方、独立懸架装置40の懸架腕として機能する2本のアッパアーム42の基端部は、それぞれ、上述したサブフレーム30の取り付け部にある2つの台座39に枢着されている。また、各アッパアーム42の先端は、サポートロッド51の上端近くに枢着されている。これら2本のアッパアーム42も、車幅方向外側に向けて互いに近付く方向に傾斜して延びている。
サポートロッド51の上端には、メインフレーム24との間に、エアサスペンション50が取り付けられている。図3にも示すように、下フレーム24Laに設けられた凹所28Lの上方に対向する上フレーム24Lbの部位には、エアサスペンション50を収容して取り付けたブラケット29が取り付けられている。つまり、サポートロッド51に地面から伝えられる振動(路面の凸凹によるタイヤ6の上下動)の殆どはエアサスペンション50で吸収されて、メインフレーム24に振動が伝達されることはほとんどない。
図9に示すように、サポートロッド51の車幅方向外側には、車幅方向外側に延びたアクスルメンバ52が取り付けられている。アクスルメンバ52の先端には、キングピン53(図6)を介して、ナックル54が回転可能に取り付けられている。ナックル54のさらに外側には、上述した遊動車軸4が突設されている。そして、この遊動車軸4には、リム55を介してタイヤ6を保持するホイールディスク56が一体に固定されている。
一方、上述したスリーブメンバ31を貫通して車幅方向に延びたリンクアーム43の両端近くには、支持アーム44の先端が枢着されている。支持アーム44の基端は、サブフレーム30に取り付けられた支持ブラケット45によって枢支されている。つまり、リンクアーム43は、両端に取り付けた支持アーム44によってサブフレーム30に対して車幅方向に移動可能に支持されている。
図8に示すように、リンクアーム43の支持アーム44の取り付け位置より車幅方向外側の両端には、エクステンションロッド46の一端がボールジョイント等の球面継手を介して接続されている。一方、キングピン53を介してアクスルメンバ52に回転可能に取り付けられたナックル54には、車両前後方向に延びたナックルアーム57が一体に突設されている。そして、ナックルアーム57の車両前後方向に沿った後端に、エクステンションロッド46の他端が球面継手を介して接続されている。
また、ナックルアーム57の車両前後方向に沿った前端には、図7に示すように、2本のロアアーム41のうち車両前方のロアアーム41に取り付けられたステアロック用エアシリンダ58のピストンロッド58aの先端が球面継手を介して接続されている。エアシリンダ58が動作していない状態では、ピストンロッド58aが自由にスライド可能となっており、遊動車軸4の揺動を許容する。そして、遊動車軸4の揺動を規制する際に、エアシリンダ58のピストンロッド58aがロックされる。
この他に、独立懸架装置40は、複数の緩衝機構を備えている。
図8および図9に示すように、エクステンションロッド46の途中には、横ダンパ47の一端が取り付けられている。横ダンパ47の他端は、サブフレーム30の支持ブラケット48に接続されている。
図8および図9に示すように、エクステンションロッド46の途中には、横ダンパ47の一端が取り付けられている。横ダンパ47の他端は、サブフレーム30の支持ブラケット48に接続されている。
図3および図6に示すように、エアサスペンション50を取り付けたブラケット29の下端は、下フレーム24Ra、24Laの凹所28R、28Lに向けて車幅方向内側に傾斜して延びており、この傾斜した延出片部に縦ダンパ49の一端を取り付けるための支持ブラケット29aが取り付けられている。つまり、縦ダンパ49は、その一端が支持ブラケット29aに取り付けられ、他端がサポートロッド51の下端近くに取り付けた支持ブラケット51aに取り付けられている。
ここで、上述したサブフレーム30に作用する応力について考察する。
タイヤ6を介して路面から伝えられる上下方向の振動は、上述したように、アクスルメンバ52およびサポートロッド51を介してエアサスペンション50でほとんど吸収されるが、ロアアーム41およびアッパアーム42を介してサブフレーム30に伝えられる。また、このサポートロッド51に伝えられる応力は、縦ダンパ49、支持ブラケット29a、ブラケット29、を介してメインフレーム24に伝達される。
タイヤ6を介して路面から伝えられる上下方向の振動は、上述したように、アクスルメンバ52およびサポートロッド51を介してエアサスペンション50でほとんど吸収されるが、ロアアーム41およびアッパアーム42を介してサブフレーム30に伝えられる。また、このサポートロッド51に伝えられる応力は、縦ダンパ49、支持ブラケット29a、ブラケット29、を介してメインフレーム24に伝達される。
また、サブフレーム30には、支持ブラケット45に取り付けた支持アーム44を介してリンクアーム43からの力が伝達される。さらに、サブフレーム30には、横ダンパ47および支持ブラケット48を介してエクステンションロッド46から応力が伝達される。また、サブフレーム30には、メインフレーム24からも応力が伝達される。
つまり、サブフレーム30には、あらゆる方向から種々の応力が伝達されるため、特に、メインフレーム24の取り付け面28aとの間の取り付け箇所において応力が集中し易い。本実施の形態では、この応力の集中し易い箇所を補強するため、補強ブラケット32を設けた。この補強ブラケット32は、サブフレーム30の取り付け面28aに対して傾斜した傾斜面28bに溶接したため、サブフレーム30の取り付け強度を高めることができ、サブフレーム30に作用する応力を効果的に分散できた。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。
2…後前車軸、4…後後車軸、6…タイヤ、10…2階建てバス、20…リアフレーム、24…メインフレーム、28R、28L…凹所、28a…取り付け面、28b…傾斜面、30…サブフレーム、32…補強ブラケット、40…独立懸架装置。
Claims (7)
- 駆動車軸より車両後方に隣接して揺動可能な遊動車軸を有する後輪と、
車両の前後方向に延設され、上記駆動車軸を取り付けたメインフレームと、
このメインフレームの下方に垂設され、上記遊動車軸の懸架装置を取り付けたサブフレームと、
このサブフレームと上記メインフレームを接続した補強ブラケットと、を有し、
上記補強ブラケットは、上記サブフレームの上記メインフレームに対する取り付け面に対して傾斜した上記メインフレームの傾斜面に溶接されることを特徴とする後輪2軸車両。 - 上記補強ブラケットは、上記サブフレームから一体に延設されていることを特徴とする請求項1に記載の後輪2軸車両。
- 上記補強ブラケットは、上記サブフレームの後端側から上記傾斜面に向けて延設されていることを特徴とする請求項2に記載の後輪2軸車両。
- 上記溶接は、上記補強ブラケットに設けられた孔を用いた栓溶接であることを特徴とする請求項1に記載の後輪2軸車両。
- 上記懸架装置は、ダブルウィッシュボーン構造の独立懸架装置であり、
この独立懸架装置のロアアームが上記サブフレームの下端に接続されることを特徴とする請求項1に記載の後輪2軸車両。 - 上記サブフレームには、上記遊動車軸を左右で同期させて揺動させるよう連結したリンクアームを移動可能に支持する支持アームが取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の後輪2軸車両。
- 上記遊動車軸を取り付けたナックルアームと、
このナックルアームの一端と上記リンクアームを連結したエクステンションロッドと、
このエクステンションロッドと上記サブフレームとの間に取り付けられた減衰機構と、
をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の後輪2軸車両。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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