JP4247905B2 - 車体フレーム構造 - Google Patents
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Description
実用の車体フレーム構造は、フロントサブフレームを、略井桁形状若しくは略矩形に形成し、駆動系部品、操舵部品、足まわり部品などを搭載できるようにすれば実用上十分であった。
図1は本発明に係る車両の前部の斜視図である。車両10の車体フレーム(車体)20は前部構造が、車体前部の両側で車体前後に延びた左右のフロントサイドフレーム21,21と、これらのフロントサイドフレーム21,21の車幅方向外側で且つ上方で車体前後に延びた左右のアッパフレーム22,22と、フロントサイドフレーム21,21とアッパフレーム22,22との間に掛け渡した左右のフロントダンパハウジング23,23と、左右のフロントサイドフレーム21,21の前部並びに左右のアッパフレーム22,22の前部に結合したフロントバルクヘッド24と、を主要構成としたモノコックボディである。
アッパクロスメンバ27は、左右両端部から斜め後方へ左右の延長部28,28を延ばし、これら延長部28,28を介して、左右のアッパフレーム22,22の長手途中に結合したものである。
リヤサブフレーム53は、リヤデファレンシャルギヤボックス54を吊り下げ方式にて取付けたものである。リヤサブフレーム53のうち、前側の前部横メンバ202はリヤデファレンシャルギヤボックス54との干渉を避けるために、両端部が水平で中央部が上方へ凸となるように湾曲した形状、すなわちアーチ状を呈する。なお、201は縦メンバ、203は後部横メンバを示す。
ここで、展伸材とは、アルミニウム及びアルミニウム合金にて形成した板、条、塗装板、塗装条、棒、線、継目無管、溶接管、押出形材、鍛造品、はく、溶接棒、ワイヤ等をすべて含む。
以上の説明から明らかなように、副縦メンバ(左右の後継手部)71,71及び当て板65,65は、後部横メンバ63の両端に縦メンバ61,61を一体的に接合するための、連結部材の役割を果たすとともに、縦メンバ61,61の役割をも兼ねる。
左右の副縦メンバ(左右の後継手部)71,71は、前部上部に上方へ突出したキャンバ角を調整する調整機構の連結部位としての3個ずつのアーム取付部76・・・と、後部上部に上方へ膨出したスタビライザ用ブラケット取付部77,77と、車体フレーム20(図1参照)にフロントサブフレーム42を取付けるときに使用する位置決め機構としての位置決め孔78,78と、を一体に備える。なお、調整機構としてのキャンバ角調整機構は図13,図14で詳細に説明する。
前部横メンバ62は、上部中央にパワープラント支持部84を取付けるとともに、下部中央にジャッキアップ部85を取付けたものである。
図8(a),(b)は本発明に係る左の縦メンバの構成図であり、図8(a)は左の縦メンバ61の要部構成を示し、図8(b)は図8(a)のb−b線で破断した縦メンバ61の要部構成を示す。
図9(a),(b)は本発明に係る左の縦メンバの構成図であり、図9(a)は図8(a)のb−b線で破断した断面構成を示し、図9(b)は図9(a)の断面部分に弾性ブッシュ100を取付けたブッシュ取付構造を示す。
このような左の縦メンバ61は長手途中で、図9(a)に示すように軸直角方向の断面形状を断面の内側に向けて凹むように構成することで、その凹部81をブラケットとするとともに、凹部81の底97に貫通孔97aを開けたものである。
図9に示すように底97は、内方側板94から一定の隙間を有した位置で内方側板94に略平行な平板である。貫通孔97aは、底97の上下の縁の近傍まで開いた大きい孔である。底97は外力の影響が小さいので、貫通孔97aを開けることで縦メンバ61の軽量化を図ることができる。
上板91と上のブラケット板部96とを重ね合わせるとともに、下板93と下のブラケット板部96とを重ね合わせることで剛性を高め、上下それぞれ2枚の板によって弾性ブッシュ100を締結して支えることができる。
図10は本発明に係るフロントサブフレームにフロントサスペンション及びステアリングギヤボックスを取付けた斜視図である。
図11は本発明に係るフロントサブフレームにフロントサスペンションを取付けた要部平面図である。
図12は本発明に係るフロントサブフレーム、フロントサスペンション及びステアリングギヤボックスの分解図である。
左の縦メンバ61のトランスミッション支持用開口部82は、カバー83へ防振用弾性ブッシュ161をボルト162・・・にて取付けるものである。この弾性ブッシュ161は、フロントサブフレーム42にトランスミッション44(図2参照)をマウントする部材である。
なお、サブフロントフレーム42の右側にキャンバ角調整機構157と車体中心に関して対称形状のキャンバ角調整機構を備えるものとする。
(a)において、キャンバ角調整機構157の後部ブラケット124を車体内側に寄せて取付けた状態を示す。
(b)において、後部ブラケット124を車体内側に寄せて取付けることで、ロアアーム121を矢印a1の如く車体内側に引寄せることができる。この結果、キャンバ角θを小さくきく設定することができる。なお、164は車軸、165は前輪を示す。
(d)において、後部ブラケット124を車体外側に寄せて取付けることで、ロアアーム121を矢印a2の如く車体外側にせり出すことができる。この結果、キャンバ角θを大きく設定することができる。
(a)において、フロントサブフレーム組立方法は、フロントサブフレーム42を車体フレーム20側にリフトする(上げる)リフト装置168を用意し、車体フレーム20に基準孔166を設け、フロントサブフレーム42に位置決め孔(位置決め機構)78を設け、基準孔166に位置決め孔78を位置合わせする治具ピン167をリフト装置168に設けることで、車体フレーム20にフロントサブフレーム42を位置合わせしつつ組立てるものである。
(d)において、リフト装置168を矢印b3の如く下げることで、フロントサブフレーム42の組立てを完了する。
本発明に係る車体フレーム構造は、動力源(エンジン)43(図2参照)を含む駆動系部品、ステアリングギヤボックス141を含む操舵部品、フロントサスペンション110を含む足まわり部品を支持するとともに、図1に示す車体フレーム(車体)20側に支持させるフロントサブフレーム42を備えた車体フレーム構造において、フロントサブフレーム42を、アルミニウム合金にて形成した略井桁形状若しくは略矩形のフレームに構成するとともに、前部横メンバ62と、この前部横メンバ62の左右端部に接続した左右の第1連結部64,64(以下、「左右の前継手部64,64」と記載する)と、左の前継手部64から後方に延ばした左の縦メンバ61と、右の前継手部64から後方に延ばした右の縦メンバ61と、これらの左右の縦メンバ61,61の先端にそれぞれ接続した左右の副縦メンバ71,71(以下、「左右の後継手部71,71」と記載する)と、これらの左右の後継手部71,71同士に接続する後部横メンバ63と、から構成し、後部横メンバ63をダイカスト製品にて形成し、後部横メンバ63にステアリングギヤボックス141を支持したものと言える。
Claims (1)
- 動力源を含む駆動系部品、ステアリングギヤボックスを含む操舵部品、フロントサスペンションを含む足まわり部品を支持するとともに、車体側に支持させるフロントサブフレームを備えた車体フレーム構造において、
前記フロントサブフレームは、アルミニウム合金にて形成した略井桁形状若しくは略矩形のフレームであり、前部横メンバと、この前部横メンバの左右端部に接続した左右の前継手部と、左の前継手部から後方に延ばした左の縦メンバと、右の前継手部から後方に延ばした右の縦メンバと、これらの左右の縦メンバの先端にそれぞれ接続した左右の後継手部と、これらの左右の後継手部同士に接続する後部横メンバと、からなり、
前記左右の後継手部及び前記後部横メンバをダイカスト製品にて一体的に形成するとともに、前記左右の前継手部をダイカスト製品にて形成し、前記前部横メンバ及び前記左右の縦メンバを押出し材にて形成し、
前記後部横メンバに前記ステアリングギヤボックスを支持し、前記フロントサスペンションのロアアームの車幅方向内側に延ばした後部アームを前記後部横メンバの後継手部に揺動可能に連結したことを特徴とする車両用フレーム構造。
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