JP2009273962A - 液状材料塗布装置およびその組立方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】塗布時間の短縮化が可能で組立が簡単な液状材料塗布装置を提供する。
【解決手段】この欠陥修正装置では、基板6と観察鏡筒1aの間の基板6に平行な平面内で移動可能な可動板15を設け、可動板15の下面に複数の対物レンズ17および複数の塗布ユニット18を設け、可動板15の貫通孔15aおよび雌ネジ部15bと案内板16の案内孔16aとを同軸に配置する。したがって、複数の塗布ユニット18に異なる色のインク22を塗布させることにより、インク塗布時間が短くなる。また、対物レンズ17のケース部17aの上端部を案内孔16aに挿入することにより、対物レンズ17の取付けが容易になる。
【選択図】図3
【解決手段】この欠陥修正装置では、基板6と観察鏡筒1aの間の基板6に平行な平面内で移動可能な可動板15を設け、可動板15の下面に複数の対物レンズ17および複数の塗布ユニット18を設け、可動板15の貫通孔15aおよび雌ネジ部15bと案内板16の案内孔16aとを同軸に配置する。したがって、複数の塗布ユニット18に異なる色のインク22を塗布させることにより、インク塗布時間が短くなる。また、対物レンズ17のケース部17aの上端部を案内孔16aに挿入することにより、対物レンズ17の取付けが容易になる。
【選択図】図3
Description
この発明は液状材料塗布装置およびその組立方法に関し、特に、基板上の微細領域に液状材料を塗布する液状材料塗布装置およびその組立方法に関する。より特定的には、この発明は、液晶カラーフィルタ基板の白欠陥に修正インクを塗布して修正する欠陥修正装置で用いられる液状材料塗布装置とその組立方法に関する。
近年、LCD(液晶ディスプレイ)の大型化、高精細化に伴い画素数も増大し、LCDを無欠陥で製造することは困難となり、欠陥の発生確率も増加してきている。このような状況下において歩留まり向上のために、LCDのカラーフィルタ基板の製造工程において発生する欠陥を修正する欠陥修正装置が生産ラインに不可欠となってきている。
図9(a)〜(c)は、LCDのカラーフィルタ基板の製造工程において発生する欠陥を示す図である。図9(a)〜(c)において、カラーフィルタ基板は、透明基板と、その表面に形成されたブラックマトリクス51と呼ばれる格子状のパターンと、複数組のR(赤色)画素52、G(緑色)画素53、およびB(青色)画素54とを含む。カラーフィルタ基板の製造工程においては、図9(a)に示すように画素やブラックマトリクス51の色が抜けてしまった白欠陥55や、図9(b)に示すように隣の画素と色が混色したり、ブラックマトリクス51が画素にはみ出してしまった黒欠陥56や、図9(c)に示すように画素に異物が付着した異物欠陥57などが発生する。
白欠陥55を修正する方法としては、インク塗布機構により、白欠陥55が存在する画素と同色のインクを塗布針の先端部に付着させ、塗布針の先端部に付着したインクを白欠陥55に塗布して修正する方法がある。また、黒欠陥56や異物欠陥57を修正する方法としては、欠陥部分をレーザカットして矩形の白欠陥55を形成した後、インク塗布機構により、塗布針の先端部に付着したインクをその白欠陥55に塗布して修正する方法がある。
図10は、従来のインク塗布機構の構成を示す一部省略した斜視図である。図10において、このインク塗布機構は、インク塗布用の塗布針61と、塗布針61を垂直駆動させるための塗布針駆動シリンダ62とを含む。塗布針61は、塗布針ホルダ64および固定ベース65を介して塗布針駆動シリンダ62の駆動軸63の先端部に設けられる。
また、このインク塗布機構は、水平に設けられた回転テーブル66を含み、回転テーブル66上には円周方向に複数のインクタンク67〜70が順次配置され、さらに、回転テーブル66上には洗浄装置71とエアパージ装置72とが設けられる。回転テーブル66の中心には回転軸73が立設されている。また、回転テーブル66には、インク塗布時に塗布針61を通過させるための切欠部74が形成されている。インクタンク67〜70には、それぞれR(赤)、G(緑)、B(青)および黒のインクが適宜注入されている。洗浄装置71は、塗布針61に付着したインクを除去するためのものであり、エアパージ装置72は塗布針61に付着した洗浄液を吹き飛ばすためのものである。
さらに、このインク塗布機構は、回転テーブル66の回転軸73を回転させるためのインデックス用モータ75を含み、さらに回転軸73とともに回転するインデックス板76と、インデックス板76を介して回転テーブル66の回転位置を検出するためのインデックス用センサ77と、インデックス板76を介して回転テーブル66の回転位置が原点に復帰したことを検出するための原点復帰用センサ78とが設けられる。モータ75はセンサ77,78の出力に基づいて制御され、回転テーブル66を回転させて切欠部74、インクタンク67〜70、洗浄装置71およびエアパージ装置72のうちいずれかを塗布針61の下方に位置させる。
次に、このインク塗布機構の動作について説明する。まず、図示しない位置決め装置により、カラーフィルタ基板の欠陥部の上方の所定位置に塗布針61の先端が位置決めされる。次いで、モータ75によって回転テーブル66が回転され、所望のインクタンク(たとえば67)が塗布針61の下に移動される。次に、塗布針駆動シリンダ62によって塗布針61が上下に駆動され、塗布針61の先端部にインクが付着される。
次いで、モータ75によって回転テーブル66が回転され、切欠部74が塗布針61の下に移動される。次に、塗布針駆動シリンダ62によって塗布針61が上下に駆動され、塗布針61の先端部に付着したインクがカラーフィルタ基板の欠陥部に塗布される。
塗布針61の洗浄時は、モータ75によって回転テーブル66が回転され、洗浄装置71が塗布針61の下に移動される。次に、塗布針駆動シリンダ62によって塗布針61が上下に駆動され、塗布針61に付着したインクが洗浄される。次いで、モータ75によって回転テーブル66が回転され、エアパージ装置72が塗布針61の下に移動される。次に、塗布針駆動シリンダ62によって塗布針61が上下に駆動され、塗布針61に付着した洗浄液が吹き飛ばされる(特許文献1参照)。
特開平9−236933号公報
しかし、従来のインク塗布機構では、塗布針61が1本しか設けられておらず、修正インクの色を変えるたびに塗布針61を洗浄していたので、修正時間が長くなるという問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、塗布時間の短縮化を図ることが可能で組立が簡単な液状材料塗布装置およびその組立方法を提供することである。
この発明に係る液状材料塗布装置は、基板上の微細領域に液状材料を塗布する液状材料塗布装置であって、微細領域を観察するための観察鏡筒と、基板と観察鏡筒との間の基板に平行な平面内で移動可能に設けられた可動板と、可動板の下面に設けられた複数の対物レンズと、可動板の下面に設けられ、各々が、塗布針の先端に付着した液状材料を微細領域に塗布するための複数の塗布ユニットと、微細領域を観察する場合は、可動板を移動させて複数の対物レンズのうちの選択された対物レンズを観察鏡筒の下に配置し、微細領域に液状材料を塗布する場合は、可動板を移動させて複数の塗布ユニットのうちの選択された塗布ユニットを観察鏡筒の下に配置する駆動手段とを備えたものである。各対物レンズは、対物レンズ本体と、対物レンズ本体を保持および収容する円筒状のケース部と、ケース部の上端面に設けられ、ケース部の外径よりも小径の円筒状の雄ネジ部とを含む。可動板の下面には、各対物レンズに対応して設けられ、対応する対物レンズのケース部の上端部を挿入するための案内穴が形成され、案内穴の中央には対応する対物レンズの光軸を通すための貫通孔が形成され、貫通孔の内周面には対応する対物レンズの雄ネジ部を螺合するための雌ネジ部が形成されている。
好ましくは、可動板は、上下に重ねられた第1および第2の副可動板を含み、貫通孔および雌ネジ部は第1の副可動板に形成され、案内穴は第2の副可動板を貫通し、第1および第2の副可動板は、貫通孔と案内穴が同軸になるように位置調整されて互いに固定されている。
また好ましくは、可動板は、上下に重ねられた第1および第2の副可動板を含み、貫通孔は第1および第2の副可動板を貫通し、雌ネジ部および案内穴は第2の副可動板に形成され、第1および第2の副可動板は、貫通孔と案内穴が同軸になるように位置調整されて互いに固定されている。
また好ましくは、可動板には、各案内穴に対応して設けられ、対応する案内穴の中心線と直交する方向にタップ孔が形成され、タップ孔には、対応する対物レンズを固定するためのネジ部材が螺合されている。
また、この発明に係る液状材料塗布装置の組立方法は、上記液状材料塗布装置を組み立てる方法であって、対物レンズのケース部よりも太い円柱状の弾性体の先端面にケース部の外径以下の内径の円形の穴を形成し、弾性体の基端部を先端部よりも細く形成した取付け具を使用し、対物レンズのケース部の下端部を取付け具の先端面の穴に嵌め込んで取付け具によって対物レンズを把持し、ケース部の上端部を対応する案内穴に挿入し、取付け具の基端部を回して雄ネジ部を雌ネジ部に螺合する。
好ましくは、ベルト部材によって形成され、対物レンズのケース部の外径以上の内径を有するベルト把持部と、一方端にベルト把持部が固定されたベース板とを含む締付け具を使用し、ケース部から取付け具を外してケース部の外周面にベルト把持部を被せ、ベース板をケース部の周方向に傾けてベルト把持部の把持力を強めつつ、対物レンズの雄ネジ部を増し締めする。
この発明に係る液状材料塗布装置では、基板と観察鏡筒の間の基板に平行な平面内で移動可能な可動板を設け、可動板の下面に複数の対物レンズおよび複数の塗布ユニットを設け、微細領域を観察する場合は、可動板を移動させて所望の対物レンズを観察鏡筒の下に配置し、微細領域に液状材料を塗布する場合は、可動板を移動させて所望の塗布ユニットを観察鏡筒の下に移動させる。したがって、複数の塗布ユニットにそれぞれ複数種類の液状材料を塗布させることにより、液状材料の種類を変える毎に塗布針を洗浄する必要がなくなるので、塗布時間の短縮化を図ることができる。
また、可動板の下面には、各対物レンズに対応して設けられ、対応する対物レンズのケース部の上端部を挿入するための案内穴が形成され、案内穴の中央には対応する対物レンズの光軸を通すための貫通孔が形成され、貫通孔の内周面には対応する対物レンズの雄ネジ部を螺合するための雌ネジ部が形成されている。したがって、対物レンズのケース部の上端部を案内穴に挿入すると対物レンズの傾きがなくなり、雄ネジ部を雌ネジ部に容易に螺合することができ、容易に組み立てることができる。
また、この発明に係る液状材料塗布装置の組立方法では、取付け具の先端面の穴に対物レンズのケース部の下端部を挿入すると、取付け具は弾性体で形成されているので、対物レンズを強く把持することができる。その状態で、対物レンズのケース部の上端部を案内穴に挿入して取付け具の基端部を手で回すと、基端部が先端部よりも小径にされているので、周囲の対物レンズに手が干渉することなく、対物レンズを容易に締め付けることができる。
さらに、ベルト部材によって形成され、対物レンズのケース部の外径以上の内径を有するベルト把持部と、一方端にベルト把持部が固定されたベース板とを含む締付け具を使用し、ケース部から取付け具を外してケース部の外周面にベルト把持部を被せ、ベース板をケース部の周方向に傾けることにより、ベルト把持部の把持力を強めつつ、対物レンズの雄ネジ部を増し締めすることができる。
図1は、この発明の一実施の形態による欠陥修正装置の全体構成を示す図である。図1において、この欠陥修正装置は、観察光学系1、CCDカメラ2、カット用レーザ装置3、インク塗布機構4、およびインク硬化用光源5から構成される修正ヘッド部と、この修正ヘッド部を修正対象の液晶カラーフィルタ基板6に対して垂直方向(Z軸方向)に移動させるZ軸テーブル7と、Z軸テーブル7を搭載してX軸方向に移動させるX軸テーブル8と、基板6を搭載してY軸方向に移動させるY軸テーブル9と、装置全体の動作を制御する制御用コンピュータ10と、CCDカメラ2によって撮影された画像などを表示するモニタ11と、制御用コンピュータ10に作業者からの指令を入力するための操作パネル12とを備える。
観察光学系1は、基板6の表面状態や、インク塗布機構4によって塗布された修正インクの状態を観察するためのものである。観察光学系1によって観察される画像は、CCDカメラ2により電気信号に変換され、モニタ11に表示される。カット用レーザ装置3は、観察光学系1を介して基板6上の不要部にレーザ光を照射して除去する。
インク塗布機構4は、基板6に発生した白欠陥に修正インクを塗布する。インク硬化用光源5としては、たとえば、インクが紫外線硬化型の場合は紫外線照明が選択されて搭載され、インクが熱硬化型の場合はハロゲンランプが選択されて搭載される。インク硬化用光源5から白欠陥に塗布された修正インクに、インクの硬化方法に応じた波長の光が照射されて修正インクが硬化される。
なお、この装置構成は一例であり、たとえば、観察光学系1などを搭載したZ軸テーブル7をX軸テーブル8に搭載し、さらにX軸テーブル8をY軸テーブル9に搭載し、Z軸テーブル7をXY方向に移動可能とするガントリー方式と呼ばれる構成でもよく、観察光学系1などを搭載したZ軸テーブル7を、修正対象の基板6に対してXY方向に相対的に移動可能な構成であればどのような構成でもよい。
図2は観察光学系1およびインク塗布機構4の要部を示す斜視図であり、図3は図2のA方向から要部を見た拡大図である。図2および図3において、この欠陥修正装置は、可動板15と、案内板16と、倍率の異なる複数(たとえば10個)の対物レンズ17と、異なる色のインクを塗布するための複数(たとえば5個)の塗布ユニット18とを備える。
可動板15は、観察光学系1の観察鏡筒1aの下端と基板6との間で、X軸方向およびY軸方向に移動可能に設けられている。観察鏡筒1aの光軸は、X軸方向およびY軸方向に垂直なZ軸方向に配置されている。また、可動板15には、それぞれ複数の対物レンズ2の光軸を通すための複数の貫通孔15aが形成されている。複数の貫通孔15aは、Y軸方向に所定の間隔で2列に配置されている。
各対物レンズ17は、図3に示すように、対物レンズ本体(図示せず)と、対物レンズ本体を保持および収容する円筒状のケース部17aと、ケース部17aの上端面に設けられ、ケース部17aの外径よりも小径の円筒状の雄ネジ部17bとを含む。可動板15の貫通孔15aの内周面には、対応する対物レンズ17の雄ネジ部17bを螺合するための雌ネジ部15bが形成されている。
案内板16は、可動板15の下面のうちの複数の貫通孔15aが形成されている領域を覆うようにして、可動板15の下面に固定されている。案内板16には、それぞれ複数の対物レンズ17のケース部17aの上端部を挿入するための複数の案内孔16aが形成されている。可動板15と案内板16は、貫通孔15aと案内孔16aが同軸になるように位置調整されて互いに固定されている。
案内孔16aの内径は、対物レンズ17のケース部17aの外形よりも若干大きく形成されており、ケース部17aを略垂直に保持しながら、ケース部17aの上端部を案内孔16aに挿入してケース部17aを回すことが可能になっている。このため、組立作業時にケース部17aの上端部を案内孔16aに挿入すると、対物レンズ17の傾きがなくなり、雄ネジ部17bを雌ネジ部15bに容易に螺合することができる。
また、案内板16には、それぞれ複数の案内孔16aに対応して複数の小径のタップ孔16bが形成されている。各タップ孔16bは、対応する案内孔16aの中心線と直交する方向に形成されており、案内板16の側面から案内孔16aの内周面に連通している。各タップ孔16bには、外周部がネジ加工された緩み止め部材19が螺合されている。緩み止め部材19の先端部19aは、弾性体または軟質金属で形成されている。対物レンズ17の雄ネジ部17bを雌ネジ部15bに螺合した後、緩み止め部材19をねじ込むことにより、対物レンズ17を強固に固定することができる。
なお、図3においては、タップ孔16bは、塗布ユニット18の近傍に図示されているが、各塗布ユニット18が設置された状態で緩み止め部材19を螺合できるように、塗布ユニット18間のスペースから案内孔16aに向けてタップ孔16bを設けてもよい。
また、複数の塗布ユニット18は、Y軸方向に所定の間隔で、可動板42の下面に固定されている。複数(図では5個)の塗布ユニット18は、それぞれ複数(図では5個)の対物レンズ2に隣接して配置されている。各塗布ユニット18は、図3に示すように、塗布針20とインク容器21を含む。
図4に示すように、インク容器21の底には孔21aが開口され、インク22が注入されている。孔21aは、インク22が流出しないような小さな寸法に設定されている。インク容器21の側部には保持部21bが設けられており、保持部21bにはインク容器固定ピン23が設けられている。インク容器21の開口部は蓋24で閉じられており、蓋24には孔24aが開口されている。
塗布針20は、先端部20a側の小径部20bと、基端側の大径部20cからなる段付形状を有し、小径部20bの直径はインク容器21の孔21aの直径よりも若干小さく設定され、大径部20cの直径は蓋24の孔24aの直径よりも若干小さく設定されている。
図3に戻って、塗布針20の基端部は塗布針ホルダ25に固着され、塗布針ホルダ25はアーム26の先端部に取付けられ、インク容器21はインク容器固定ピン23を介してアーム27の先端に取付けられている。インク容器固定ピン23は、アーム27に固定された磁石(図示せず)に吸着している。
アーム27の基端部はスライド機構(図示せず)によってアーム26に上下動可能に支持され、アーム26の基端部はスライド機構28によって支持台29に上下動可能に支持されている。支持台29の上端は可動板15の下面に固定されている。支持台29の下端には、アーム26,27の下方への移動を制限するストッパ30が設けられ、支持台29にはアーム26の基端部の下端を上下動させるエアシリンダ31が搭載されている。
図5(a)〜(c)は、塗布ユニット18の動作を示す図である。待機時は、図5(a)に示すように、シリンダ31によってアーム26が上限位置に保持され、アーム27はアーム26にぶら下がった状態になっている。このときアーム26,27間の上下方向の距離は最大になっており、図4に示すように、塗布針20の先端部20aはインク22に浸漬されている。
塗布ユニット18を用いてインク塗布を行なう場合は、エアシリンダ31によってアーム26,27を下限位置まで下降させる。このとき、アーム27がアーム26よりも先にストッパ30に接触し、アーム26,27間の上下方向の距離が最小になり、図5(b)に示すように、塗布針20の先端部20aがインク容器21の孔21aを貫通してインク容器21の底から突出する。突出した塗布針20の先端部20aには、インク22が付着している。
次に図5(c)に示すように、Z軸テーブル7によって可動板15を下降させ、塗布針20の先端部20aを基板6の欠陥部に接触させ、基板6の欠陥部にインク22を塗布する。次いでZ軸テーブル7によって可動板15を上昇させ、エアシリンダ31を駆動して塗布針20をインク容器21内に収納する。このようにして、1回のインク塗布が完了する。
次に、可動板15の駆動方法について説明する。可動板15は、図6に示すように、XYテーブル32に搭載されており、そのXYテーブル32は図1のZ軸テーブル7に搭載されている。XYテーブル32は、基板6表面の欠陥を観察する場合は、可動板15を移動させて複数の対物レンズ17のうちの選択された対物レンズ17の光軸を観察鏡筒1aの光軸に一致させ、欠陥に修正インク22を塗布する場合は、可動板15を移動させて複数の塗布ユニット18のうちの選択された塗布ユニット18の塗布針20の中心軸を観察鏡筒1aの光軸に一致させる。
なお、各対物レンズ17は位置精度の低いネジ部15b,17bによって可動板15に固定されているので、各対物レンズ17の位置は設計された位置から微妙にずれた位置に固定されている。この対物レンズ17の微妙な位置ずれを補正するため、可動板15をXY方向に駆動するXYテーブル32には、そのXY座標(可動板15の位置)を検出するスケール32aが組み込まれており、対物レンズ17を切換えても修正対象基板6の観察中心位置がずれないように、それぞれの対物レンズ17の位置を補正することが可能となっている。
具体的には、操作パネル12を操作して観察鏡筒1aの光軸を修正対象基板6上の予め決められた位置(たとえば白欠陥)に配置した後、予め決められた位置が観察範囲の中心にくるように、操作パネル12を操作して可動板15を介して対物レンズ17を移動させ、予め決められた位置が中心に来たときのXY座標を、観察鏡筒1aに対する対物レンズ17の移動位置として制御用コンピュータ10に記憶する。次回からは、制御用コンピュータ10は、観察鏡筒1aの光軸に対物レンズ17の光軸を一致させるように指示された場合は、スケール32aによって検出されるXY座標が記憶したXY座標に一致するようにXYテーブル32を制御する。このような初期設定を複数の対物レンズ17の各々に対して行なう。
これにより、可動板15に設ける雌ネジ部15bの位置を機械的に高精度に加工および設定する必要もなく、また、機械的な機構を用いて、対物レンズ17の位置を補正する機構を設ける必要も無い。これは、塗布ユニット18に対しても同様であり、観察中心位置と塗布針20の位置が一致したときのXY座標を記憶することで、観察中心位置に対してずれることなくインク22を塗布することが可能となる。これにより、塗布ユニット18についても機械的に補正機構を設ける必要は無い。
ところで、この欠陥修正装置では、対物レンズ17の間隔が狭いため、手のみによって対物レンズ17の雄ネジ部17bを可動板15の雌ネジ部15bにしっかりと螺合して固定するのは容易でない。以下、この欠陥修正装置の組立方法について説明する。
図7は、この欠陥修正装置の組立方法で使用する取付け具35の構成を示す図である。図7において、この取付け具35は、対物レンズ17のケース部17aよりも太い円柱状の弾性体の先端面にケース部17aの外径以下の内径の円形の穴35aを形成し、弾性体の基端部を先端部よりも細く形成した形状を有する。対物レンズ17のケース部17aの下端部を取付け具35の先端面の穴35aに嵌め込んで取付け具35の弾性力によって対物レンズ17を把持し、対物レンズ17のケース部17aを対応の案内孔16aに挿入し、取付け具35の基端部35bを手で回して雄ネジ部17bを雌ネジ部15bに螺合する。
図8は、この欠陥修正装置の組立方法で使用する締付け具40の構成を示す図である。図8において、この締付け具40は、リング状のベルト部材41と、長方形のベース板42とを含む。ベルト部材41の一部は上下に折り重ねられて、ベース板42の先端の短辺に直角に設けられる。ベルト部材41のうちの折り重ねられた部分は、ベース板42の先端部と中間部材43に挟まれ、さらに2枚の固定板44,45に挟まれて固定される。
ベルト部材41のうちのベース板42の先端から突出した先端部は、対物レンズ17のケース部17aの外径よりも少し大きな内径を有するベルト把持部41aを構成する。また、ベルト部材41のうちの中間部材43の後端から突出した後端部41bの内側に長さ調整棒46が挿入され、長さ調整棒46の両端は調整板47の先端の2本のフィンガ47a,47bに固定されている。調整板47は、ベース板42の後端部に固定される。調整板47の位置はベース板42の長さ方向に沿って微調整可能になっており、調整板47の位置を微調整することによってベルト把持部41aの寸法を微調整することが可能になっている。
図7で示した取付け具35を使用して対物レンズ17の雄ネジ部17bを可動板15の雌ネジ部15bに螺合した後、取付け具35を外し、締付け具40のベルト把持部41aを対物レンズ17のケース部17aの外周面に被せ、ベース板42の後端部をケース部17aの周方向に傾ける。これにより、ベルト把持部41aの把持力を強めつつ、対物レンズ17の雄ネジ部17bを増し締めすることができ、対物レンズ17を可動板15に強固に固定することができる。
この実施の形態では、基板6と観察鏡筒1aの間の基板6に平行な平面内で移動可能な可動板15を設け、可動板15の下面に複数の対物レンズ17および複数の塗布ユニット18を設け、基板6の欠陥部を観察する場合は、可動板15を移動させて所望の対物レンズ17を観察鏡筒1aの下に配置し、欠陥部に修正インク22を塗布する場合は、可動板15を移動させて所望の塗布ユニット18を観察鏡筒1aの下に移動させる。したがって、複数の塗布ユニット18にそれぞれ複数種類の修正インク22を塗布させることにより、修正インク22の種類を変える毎に塗布針20を洗浄する必要がなくなるので、塗布時間の短縮化を図ることができる。
また、可動板15には、対物レンズ17の光軸を通す貫通孔15aと、雄ネジ部17bを螺合するための雌ネジ部15bとが形成され、案内板16には、対物レンズ17のケース部17aの上端部を挿入するための案内孔16aが形成され、貫通孔15aと雌ネジ部15bと案内孔16aが同軸に配置されている。したがって、対物レンズ17のケース部17aの上端部を案内孔16aに挿入すると対物レンズ17の傾きがなくなり、雄ネジ部17bを雌ネジ部15bに容易に螺合することができ、容易に組み立てることができる。
また、取付け具35の先端面の穴35aに対物レンズ17のケース部17aの下端部を挿入すると、取付け具35は弾性体で形成されているので、対物レンズ17を強く把持することができる。その状態で、対物レンズ17のケース部17aの上端部を案内孔16aに挿入して取付け具35の基端部35bを手で回すと、基端部35bが先端部よりも小径にされているので、周囲の対物レンズ17に手が干渉することなく、対物レンズ17を容易に締め付けることができる。
さらに、対物レンズ17のケース部17aから取付け具35を外してケース部17aの外周面にベルト把持部41aを被せ、ベース板42をケース部17aの周方向に傾けることにより、ベルト把持部41aの把持力を強めつつ、対物レンズ17の雄ネジ部17bを増し締めすることができる。
なお、この実施の形態では、可動板15に雌ネジ部15bを形成したが、雌ネジ部15bを形成した金属板を可動板15に固定してもよい。
また、案内板16の下面に対物レンズ17のケース部17aの上端を挿入するための案内穴を形成し、その案内穴の底の中央に貫通孔を開け、その貫通孔の内周面に雌ネジ部15bを形成し、可動板15に貫通孔15aを形成してもよい。この場合は、案内穴と雌ネジ部15bは既に同軸に形成されているので、可動板15と案内板16の高精度の位置調整は不要となる。
また、可動板15と案内板16を一体的に形成し、可動板15の下面に案内穴を形成し、その案内穴の底の中央に貫通孔15aを形成し、その貫通孔15aの内周面に雌ネジ部15bを形成してもよい。この場合は、可動板15と案内板16の位置調整は完全に不要となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 観察光学系、1a 観察鏡筒、2 CCDカメラ、3 カット用レーザ装置、4 インク塗布機構、5 インク硬化用光源、6 液晶カラーフィルタ基板、7 Z軸テーブル、8 X軸テーブル、9 Y軸テーブル、10 制御用コンピュータ、11 モニタ、12 操作パネル、15 可動板、15a 貫通孔、15b 雌ネジ部、16 案内板、16a 案内孔、16b タップ孔、17 対物レンズ、17a ケース部、17b 雄ネジ部、18 塗布ユニット、19 緩み止め部材、19a 先端部、20,61 塗布針、20a 先端部、20b 小径部、20c 大径部、21 インク容器、21a 孔、21b 保持部、22 修正インク、23 インク容器固定ピン、24 蓋、24a 孔、25 塗布針ホルダ、26,27 アーム、28 スライド機構、29 支持台、30 ストッパ、31 エアシリンダ、32 XYテーブル、32a スケール、35 取付け具、35a 穴、35b 基端部、40 締付け具、41 ベルト部材、41a ベルト把持部、41b 後端部、42 ベース板、43 中間部材、44,45 固定板、46 長さ調整棒、47 調整板、47a,47b フィンガ、51 ブラックマトリックス、52 R画素、53 G画素、54 B画素、55 白欠陥、56 黒欠陥、57 異物欠陥、62 塗布針駆動シリンダ、63 駆動軸、64 塗布針ホルダ、65 固定ベース、66 回転テーブル、67〜70 インクタンク、71 洗浄装置、72 エアパージ装置、73 回転軸、74 切欠部、75 モータ、76 インデックス板、77 インデックス用センサ、78 原点復帰用センサ。
Claims (6)
- 基板上の微細領域に液状材料を塗布する液状材料塗布装置であって、
前記微細領域を観察するための観察鏡筒と、
前記基板と前記観察鏡筒との間の前記基板に平行な平面内で移動可能に設けられた可動板と、
前記可動板の下面に設けられた複数の対物レンズと、
前記可動板の下面に設けられ、各々が、塗布針の先端に付着した前記液状材料を前記微細領域に塗布するための複数の塗布ユニットと、
前記微細領域を観察する場合は、前記可動板を移動させて前記複数の対物レンズのうちの選択された対物レンズを前記観察鏡筒の下に配置し、前記微細領域に前記液状材料を塗布する場合は、前記可動板を移動させて前記複数の塗布ユニットのうちの選択された塗布ユニットを前記観察鏡筒の下に配置する駆動手段とを備え、
各対物レンズは、対物レンズ本体と、前記対物レンズ本体を保持および収容する円筒状のケース部と、前記ケース部の上端面に設けられ、前記ケース部の外径よりも小径の円筒状の雄ネジ部とを含み、
前記可動板の下面には、各対物レンズに対応して設けられ、対応する対物レンズの前記ケース部の上端部を挿入するための案内穴が形成され、
前記案内穴の中央には対応する対物レンズの光軸を通すための貫通孔が形成され、前記貫通孔の内周面には対応する対物レンズの前記雄ネジ部を螺合するための雌ネジ部が形成されていることを特徴とする、液状材料塗布装置。 - 前記可動板は、上下に重ねられた第1および第2の副可動板を含み、
前記貫通孔および前記雌ネジ部は前記第1の副可動板に形成され、前記案内穴は前記第2の副可動板を貫通し、
前記第1および第2の副可動板は、前記貫通孔と前記案内穴が同軸になるように位置調整されて互いに固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の液状材料塗布装置。 - 前記可動板は、上下に重ねられた第1および第2の副可動板を含み、
前記貫通孔は前記第1および第2の副可動板を貫通し、前記雌ネジ部および前記案内穴は前記第2の副可動板に形成され、
前記第1および第2の副可動板は、前記貫通孔と前記案内穴が同軸になるように位置調整されて互いに固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の液状材料塗布装置。 - 前記可動板には、各案内穴に対応して設けられ、対応する案内穴の中心線と直交する方向にタップ孔が形成され、
前記タップ孔には、対応する対物レンズを固定するためのネジ部材が螺合されていることを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の液状材料塗布装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の液状材料塗布装置を組み立てる方法であって、
前記対物レンズの前記ケース部よりも太い円柱状の弾性体の先端面に前記ケース部の外径以下の内径の円形の穴を形成し、前記弾性体の基端部を先端部よりも細く形成した取付け具を使用し、
前記対物レンズの前記ケース部の下端部を前記取付け具の先端面の穴に嵌め込んで前記取付け具によって前記対物レンズを把持し、前記ケース部の上端部を対応する案内穴に挿入し、前記取付け具の基端部を回して前記雄ネジ部を前記雌ネジ部に螺合することを特徴とする、液状材料塗布装置の組立方法。 - ベルト部材によって形成され、前記対物レンズの前記ケース部の外径以上の内径を有するベルト把持部と、一方端に前記ベルト把持部が固定されたベース板とを含む締付け具を使用し、
前記ケース部から前記取付け具を外して前記ケース部の外周面に前記ベルト把持部を被せ、前記ベース板を前記ケース部の周方向に傾けて前記ベルト把持部の把持力を強めつつ、前記対物レンズの前記雄ネジ部を増し締めすることを特徴とする、請求項5に記載の液状材料塗布装置の組立方法。
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