JP2016150266A - 液体容器着脱装置および液体材料塗布装置 - Google Patents

液体容器着脱装置および液体材料塗布装置 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数を減らすことができる液体容器着脱装置および当該液体容器着脱装置を備えた液体材料塗布装置を提供する。【解決手段】液体容器着脱装置は、第1の保持部材21Aと、インク容器18を保持可能であり、かつ第1の保持部材21Aに保持された第2の保持部材21Bとを備えている。第2の保持部材21Bは、第1の磁性部材92Aよりもインク容器18を引き付ける磁力が小さい第2の磁性部材92Bと、第1の磁性部材92Aよりもインク容器18を引き付ける磁力が大きい第3の磁性部材92Cとを有している。第2の保持部材21Bは、第2の磁性部材92Bの位置と第3の磁性部材92Cの位置とが互いに入れ替わるように第1の保持部材21Aに対して移動可能に構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、液体容器着脱装置および液体材料塗布装置に関するものである。
近年、LCD(Liquid Crystal Display)の大型化および高精細化が進められており、これに伴いLCDの画素数も増大している。そのため、LCDの生産工程において欠陥が発生する確率も高くなっており、欠陥を発生させることなくLCDを生産することが困難になっている。したがって、歩留まりの向上を図るために、LCDの生産ラインに欠陥修正装置を導入することが不可欠となっている。
以下、LCDの一部材であるカラーフィルタの生産工程において発生する欠陥の形態とその修正方法について説明する。カラーフィルタの生産工程においては、色が抜けた白欠陥、隣の画素と色が混色した黒欠陥および異物が付着した異物欠陥などが発生する。白欠陥が発生した場合は、色が抜けた部分に本来有するべき色のインクを塗布することにより、欠陥を修正することができる。黒欠陥および異物欠陥が発生した場合は、たとえばレーザを欠陥部分に照射することにより、欠陥を除去して当該欠陥を白欠陥に変換したうえで、色が抜けた部分に本来有するべき色のインクを塗布することにより、欠陥を修正することができる(たとえば特開平9−236933号公報(特許文献1)および特開2007−268354号公報(特許文献2)参照)。
特開2007−268354号公報(特許文献2)において提案されている欠陥修正装置では、欠陥修正用のインクが注入されたインク容器は、インクを塗布するための塗布針の先端部が貫通可能な位置に配置されている。また、塗布針の先端部をインク容器の底部の孔より出し入れすることにより、塗布針の先端部にインクを補給することができる。
しかし、この欠陥修正装置においては、複数の塗布針およびインク容器が並んで設置されているため、インク容器を着脱する作業を行なうためのスペースは極めて狭い。そのため、インク容器を着脱する作業の効率が低いという問題点がある。また、不慣れな作業者がインク容器を着脱する作業を行なう場合には、作業スペースが狭いために、塗布針を損傷させたりインク容器を落下させたりする可能性があるという問題点がある。
これに対し、たとえば特開2008−107564号公報(特許文献3)においては、液体容器の欠陥修正装置への確実な着脱を容易にする液体容器着脱装置が提案されている。この液体容器着脱装置は、欠陥修正装置の特定の場所に固定されるものである。また、たとえば特開2012−252029号公報(特許文献4)においては、欠陥修正装置内の任意の位置にある塗布機構に対して液体容器を着脱することができる液体容器着脱装置が提案されている。
特開平9−236933号公報 特開2007−268354号公報 特開2008−107564号公報 特開2012−252029号公報
特開2008−107564号公報(特許文献3)において提案されている液体容器着脱装置は、インク容器を塗布部材に取り付けるためにインク容器を保持する取り付けホルダおよびインク容器を塗布部材から取り外すためにインク容器を保持する取り外しホルダの2種類のホルダを備えている。このため、これらのホルダを切り替えるための直動案内部材および位置選択ピンなどが専用に必要とされる。
また、特開2012−252029号公報(特許文献4)において提案されている液体容器着脱装置では、取り付け用インク容器交換装置および取り外し用インク容器交換装置の2種類のインク容器交換装置が必要とされる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、部品点数を減らすことができる液体容器着脱装置および当該液体容器着脱装置を備えた液体材料塗布装置を提供することである。
本発明の液体容器着脱装置は、液体材料を被塗布物に塗布するための塗布部材に、液体材料を保持可能な液体容器を着脱するためものである。塗布部材は第1の磁性部材を有している。液体容器は第1の磁性部材の磁力により塗布部材に引き付けられるように構成されている。液体容器着脱装置は、第1の保持部材と、液体容器を保持可能であり、かつ第1の保持部材に保持された第2の保持部材とを備えている。第2の保持部材は、第1の磁性部材よりも液体容器を引き付ける磁力が小さい第2の磁性部材と、第1の磁性部材よりも液体容器を引き付ける磁力が大きい第3の磁性部材とを有している。第2の保持部材は、第2の磁性部材の位置と第3の磁性部材の位置とが互いに入れ替わるように第1の保持部材に対して移動可能に構成されている。
本発明の液体容器着脱装置によれば、液体容器は、第1の磁性部材の磁力により塗布部材に引き付けられ、第2の磁性部材および第3の磁性部材のそれぞれの磁力により第2の保持部材に引き付けられる。第2の保持部材が第2の磁性部材の位置と第3の磁性部材の位置とが互いに入れ替わるように第1の保持部材に対して移動することにより、第2の保持部材は、液体容器が第2の磁性部材に引き付けられた状態と、液体容器が第3の磁性部材に引き付けられた状態とに切替え可能に構成されている。第2の磁性部材は第1の磁性部材よりも液体容器を引き付ける磁力が小さい。このため、液体容器が第1の磁性部材の磁力により塗布部材に引き付けられ、かつ第2の磁性部材の磁力により第2の保持部材に引き付けられた状態から、塗布部材が第2の保持部材から離れるように移動すると、液体容器は、第2の磁性部材から引き離され、第1の磁性部材に引き付けられる。したがって、液体容器は塗布部材に取り付けられる。他方、第3の磁性部材は第1の磁性部材よりも液体容器を引き付ける磁力が大きい。このため、液体容器が第1の磁性部材の磁力により塗布部材に引き付けられ、かつ第3の磁性部材の磁力により第2の保持部材に引き付けられた状態から、塗布部材が第2の保持部材から離れるように移動すると、液体容器は、第1の磁性部材から引き離され、第3の磁性部材に引き付けられる。したがって、液体容器は第2の保持部材に取り付けられる。
よって、1つの液体容器着脱装置において、液体容器が第2の磁性部材に引き付けられた状態と、液体容器が第3の磁性部材に引き付けられた状態とに第2の保持部材を移動させることにより、塗布部材に液体容器を着脱することができる。したがって、取り付け用の保持部材により液体容器を塗布部材に取り付け、かつ取り外し用の保持部材により液体容器を塗布部材から取り外す場合よりも保持部材の数を減らすことができる。また、取り付け用の液体容器着脱装置により液体容器を塗布部材に取り付け、かつ取り外し用の液体容器着脱装置により液体容器を塗布部材から取り外す場合よりも液体容器着脱装置の数を減らすことができる。これにより、液体容器着脱装置の部品数を減らすことができる。
上記の液体容器着脱装置によれば、第2の保持部材は、第1の保持部材に対して回転可能に構成されている。このため、第2の保持部材が第1の保持部材に対して回転することにより、液体容器が第2の磁性部材に引き付けられた状態と、液体容器が第3の磁性部材に引き付けられた状態とを切替えることができる。
上記の液体容器着脱装置によれば、第1の保持部材は、液体容器の位置を決めるための第1の位置決め部を含んでいる。第2の保持部材は、液体容器の位置を決めるための第2の位置決め部を含んでいる。第2の位置決め部は、第2の保持部材の回転中心に配置されている。このため、第1の位置決め部および第2の位置決め部の2箇所で液体容器の位置を決めることができる。また、第2の位置決め部は第2の保持部材の回転中心に配置されているため、第2の位置決め部は第2の保持部材の回転によって移動しない。そのため、第2の保持部材の回転に影響されずに液体容器の位置を決めることができる。
上記の液体容器着脱装置によれば、第1の保持部材は、第4の磁性部材をさらに有している。第2の保持部材は、第4の磁性部材と反対の磁性を有する第5の磁性部材および第6の磁性部材をさらに有している。第4の磁性部材は、第1の磁性部材と第2の磁性部材とが対向する状態で第5の磁性部材と対向し、第1の磁性部材と第3の磁性部材とが対向する状態で第6の磁性部材と対向するよう配置されている。このため、第4の磁性部材および第5の磁性部材の磁力により第2の保持部材を第1の磁性部材と第2の磁性部材が対向する位置に保持することができ、第4の磁性部材および第6の磁性部材の磁力により第2の保持部材を第1の磁性部材と第3の磁性部材とが対応する位置に保持することができる。したがって、第2の保持部材の位置を確実に決めることができる。
本発明の液体材料塗布装置は、液体材料を被塗布物に塗布するための塗布部材と、上記の液体容器着脱装置とを備えている。このため、部品点数を減らすことができる液体容器着脱装置を備えた液体材料塗布装置を得ることができる。そして、液体容器着脱装置の部品点数を減らすことができるので、液体容器着脱装置を備えた液体材料塗布装置の部品点数も減らすことができる。
以上説明したように、本発明の液体容器着脱装置および液体材料塗布装置によれば、部品点数を減らすことができる。
本発明の実施の形態1における欠陥修正装置の構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるインク容器交換装置の構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態1における塗布部材、着脱ホルダおよびインク容器の構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるインク容器が着脱ホルダに保持されている状態を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるインク容器を塗布部材に取り付けるために、インク容器と塗布部材とが接触した状態を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるインク容器を塗布部材に取り付けるために、インク容器と塗布部材とが接触した状態を示す概略部分断面図である。 本発明の実施の形態1におけるインク容器の塗布部材への取り付けが完了した状態を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるインク容器の塗布部材への取り付けが完了した状態を示す概略部分断面図である。 本発明の実施の形態1における第2の保持部材が回動する前の状態を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態1における第2の保持部材が第2の磁性部材の位置と第3の磁性部材の位置とが互いに入れ替わるように回動している状態を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるインク容器が塗布部材に取り付けられ、かつ第2の保持部材が第2の磁性部材の位置と第3の磁性部材の位置とが互いに入れ替わるように回動した状態を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるインク容器を塗布部材から取り外すために、インク容器と第2の保持部材とが接触した状態を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるインク容器を塗布部材から取り外すために、インク容器と第2の保持部材とが接触した状態を示す概略部分断面図である。 本発明の実施の形態1におけるインク容器の塗布部材からの取り外しが完了した状態を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるインク容器の塗布部材からの取り外しが完了した状態を示す概略部分断面図である。 本発明の実施の形態2における欠陥修正装置の構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態2におけるインク塗布部の構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態2におけるインク容器交換装置の構成を示す概略斜視図である。 図18に示す状態から第2の保持部材が第2の磁性部材の位置と第3の磁性部材の位置とが互いに入れ替わるように回動したインク容器交換装置の構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態2におけるインク塗布部に対してインク容器交換装置が装着される動作を示す概略斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰り返さない。以下、本発明の液体容器着脱装置の一例としてインク容器交換装置について説明する。また、本発明の液体材料塗布装置の一例として欠陥修正装置について説明する。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1における欠陥修正装置の構成について説明する。
図1を参照して、本実施の形態における欠陥修正装置1は、インク塗布部10と、インク容器交換装置20と、ベース部材30と、レーザ照射部40と、観察光学系50と、移動装置60とを備えている。ベース部材30は、欠陥の修正対象であるカラーフィルタなどの基板を載置するためのステージ31を含んでいる。インク塗布部10は、基板に液体材料としてのインクを塗布することにより、基板の欠陥を修正する。液体容器着脱装置としてのインク容器交換装置20は、ベース部材30に設置されており、液体材料としてのインクを保持する液体容器であるインク容器を、インク塗布部10に対して着脱するために用いられる。レーザ照射部40は、基板にレーザ光を照射する。
観察光学系50は、基板の表面を観察するために用いられる複数の対物レンズ51と、対物レンズ51を保持し、複数の対物レンズ51の中から所望の対物レンズ51を選択可能な電動レボルバ52と、CCD(Charge Coupled Device)カメラ53とを含んでいる。移動装置60は、Xテーブル62と、Yテーブル61と、Zテーブル63とを含んでいる。Zテーブル63は、インク塗布部10、レーザ照射部40および観察光学系50をZ軸方向に移動可能に保持している。Xテーブル62は、Zテーブル63を、Z軸に直交するX軸方向に移動可能に保持している。さらに、Yテーブル61は、Xテーブル62を、Z軸およびX軸に直交するY軸方向に移動可能に保持している。
次に、本実施の形態における欠陥修正装置1の動作について説明する。まず、電動レボルバ52により低倍率の対物レンズ51が選択された状態で、ステージ31上に載置された基板の欠陥がCCDカメラ53を通じて確認される。次に、電動レボルバ52により高倍率の対物レンズ51が選択され、欠陥の位置および状態が詳細に確認される。そして、必要に応じて当該欠陥にレーザ照射部40からレーザが照射されたうえで、インク塗布部10によりインクが塗布され、欠陥が修正される。ここで、インクが消費され、インクの補充が必要になった場合、インク容器交換装置20を用いて、インク塗布部10からインク容器が取り外され、インクが補充されたインク容器が取り付けられる。このようにして、本実施の形態における欠陥修正装置を用いた欠陥の修正が実施される。
次に、インク容器交換装置20の構成および動作について説明する。
図2を参照して、本実施の形態における液体容器着脱装置としてのインク容器交換装置20は、液体材料を被塗布物に塗布するための塗布部材に、液体材料を保持可能な液体容器を着脱するためのものである。インク容器交換装置20は、着脱ホルダ21と、着脱ホルダ21を保持する着脱ホルダ保持部材24とを備えている。着脱ホルダ21は、第1の保持部材21Aと、液体容器としてのインク容器を保持可能であり、かつ第1の保持部材21Aに保持された第2の保持部材21Bとを含んでいる。
また、着脱ホルダ21は、昇降棒93を有し、第1の保持部材21Aを保持するホルダ支持台87と、第1の保持部材21Aとホルダ支持台87との間に配置され、インク容器(図示しない)が押付けられる向きの力を緩衝する緩衝部材としてのばね91と、ホルダ支持台87に設置され、第1の保持部材21Aに形成されたホルダレール98に嵌め込まれることにより、第1の保持部材21Aをインク容器が押付けられる方向に移動可能に案内するガイド部材88と、ホルダ支持台87の端部に配置され、ホルダレール98がホルダ支持台87から突出しないように第1の保持部材21Aの移動範囲を制限する板状のストッパ89とを備えている。ここで、ばね91のばね定数は、ホルダレール98をストッパ89に対して押付け、インク容器に作用する重力よりも大きい力が第1の保持部材21Aに作用した場合、第1の保持部材21Aがインク容器により押付けられる向きに退避する程度に設定されている。
さらに、着脱ホルダ21は、ホルダ支持台87を保持するホルダ保持台84と、ホルダ支持台87に設置され、ホルダ保持台84に形成された保持台レール85に嵌め込まれることにより、ホルダ支持台87をインク容器が押付けられる方向に移動可能に案内する第2ガイド部材86と、ホルダ保持台84の端部に配置され、第2ガイド部材86がホルダ保持台84から突出しないように第2ガイド部材86の移動範囲を制限する板状の第2ストッパ84Aとを備えている。
そして、第2の保持部材21Bには、インク塗布部10に含まれる塗布部材19が有している第1の磁性部材(第1の磁石)92Aよりも液体容器としてのインク容器を引き付ける磁力の小さい第2の磁性部材(第2の磁石)92Bが、インク容器が押付けられる面に露出するように配置されている。また、第1の磁性部材(第1の磁石)92Aよりも液体容器としてのインク容器を引き付ける磁力の大きい第3の磁性部材(第3の磁石)92Cが、インク容器が押付けられる面に露出するように配置されている。
すなわち、本実施の形態における液体容器着脱装置としてのインク容器交換装置20は、液体材料としてのインクを被塗布物としての基板に塗布するための塗布針13を含む塗布部材19に液体容器としてのインク容器を着脱するためのものである。液体容器としてのインク容器は、液体材料としてのインクを保持可能に構成されており、第1の磁性部材92Aの磁力により塗布部材19に引き付けられるように構成されている。
そして、第2の保持部材21Bは、第1の磁性部材92Aよりも液体容器としてのインク容器を引き付ける磁力が小さい第2の磁性部材92Bと、第1の磁性部材92Aよりも液体容器としてのインク容器を引き付ける磁力が大きい第3の磁性部材92Cとを有している。第2の保持部材21Bは、第1の保持部材21Aに対して移動可能に構成されている。
また、第2の保持部材21Bは、第1の保持部材21Aに対して回転可能に構成されている。具体的には、第2の保持部材21Bは、第1の保持部材21Aに保持された軸部92Pの軸線を中心に軸線回りに回転可能に構成されている。第2の保持部材21Bは軸部92Pの軸線を中心に軸線回りに自在に回転可能となっている。
また、第1の保持部材21Aは、液体容器としてのインク容器の位置を決めるための第1の位置決め部29を含んでいる。第2の保持部材21Bは、液体容器としてのインク容器の位置を決めるための第2の位置決め部92Pを含んでいる。軸部92Pが第2の位置決め部92Pを構成している。第2の位置決め部92Pは、第2の保持部材21Bの回転中心に配置されている。
次に、インク容器交換装置20を用いた液体容器としてのインク容器の交換手順のうち、インク容器の取り付けについて説明する。
図3を参照して、塗布部材19は、インクを塗布するための塗布針13と、インク容器18を保持するための第1の磁性部材92Aとを備えている。インク容器18は樹脂を素材として形成されており、内部に形成されたインクを保持するインクタンクを閉じる蓋14と、磁性体を含み、第1の磁性部材92A、第2の磁性部材92Bに磁力により吸着する機能を有し、インク容器18の本体を貫通する吸着用磁性部材としての吸着ピン15とを備えている。吸着ピン15はインク容器18の本体から突出するように当該本体に固定されている。さらに、インク容器18には、2つの切欠部としてのU字切欠16が長手方向の両端に形成されている。
塗布部材19に取り付けられたインク容器18に充填されるインクには、欠陥部の修正の目的に応じた種類のインクを適宜選択することができる。たとえば、カラーフィルタの着色画素において発生した欠陥を修正する場合には、赤、緑、青、黄、マゼンダおよびシアンなどの顔料を含むインクがインク容器18に充填されてもよい。また、カラーフィルタのブラックマトリクスにおいて発生した欠陥を修正する場合には、黒色の顔料を含むインクがインク容器18に充填されてもよい。
インク容器18を塗布部材19に取り付けるためには、まず、図3に示すように、塗布部材19の第1の磁性部材92Aと第2の保持部材21Bの第2の磁性部材92Bとが対向するように塗布部材19が配置される。
次に、図4を参照して、2つのU字切欠16が第1の位置決め部29および第2の位置決め部92Pの両方に嵌合するように、第1の保持部材21Aおよび第2の保持部材21B上にインク容器18が載置される。このとき、吸着ピン15と第2の磁性部材92Bとの間にはたらく磁力により、インク容器18は第2の保持部材21Bに安定して保持される。その後、図5を参照して、インク容器18を塗布部材19に取り付けるために、インク容器18が保持された第1の保持部材21Aおよび第2の保持部材21Bを塗布部材19に接近させる。このとき、図2を参照して、第1の保持部材21Aおよび第2の保持部材21Bの塗布部材19への接近は、昇降棒93を保持し、ホルダ支持台87を塗布部材19に接近させることにより行なうことができる。
次に、図5および図6を参照して、インク容器18と塗布部材19とが接触した状態では、インク容器18は、第1の保持部材21Aおよび第2の保持部材21Bと、塗布部材19とに保持された状態となる。具体的には、図6を参照して、インク容器18と塗布部材19とが接触した状態では、塗布部材19の塗布針13が蓋14に形成された穴を貫通し、その先端がインク容器18内に保持されたインク17に浸漬された状態となるとともに、第1の磁性部材92Aと吸着ピン15の一方の端面とが接触した状態となる。これにより、インク容器18は、第1の磁性部材92Aと吸着ピン15との間にはたらく磁力により、塗布部材19に保持されている。一方、インク容器18と第2の保持部材21Bとは、図4に基づいて説明した状態が維持されている。これにより、第2の磁性部材92Bと吸着ピン15の他方の端面とが接触し、インク容器18は、第2の磁性部材92Bと吸着ピン15との間にはたらく磁力により、第2の保持部材21Bに保持されている。
また、第1の保持部材21Aは、第4の磁性部材(第4の磁石)92Dを有している。第2の保持部材21Bは、第4の磁性部材92Dと反対の磁性を有する第5の磁性部材(第5の磁石)92Eおよび第6の磁性部材(第6の磁石)92Fを有している。第4の磁性部材92Dは、第1の保持部材21Aの、第2の保持部材21Bの下面と対向する面に露出するように配置されている。第5の磁性部材92Eおよび第6の磁性部材92Fは、第2の保持部材21Bの下面から露出するように配置されている。第5の磁性部材92Eと第6の磁性部材92Fとは、第2の保持部材21Bの長手方向に軸部92Pを挟むように配置されている。
第4の磁性部材92Dは、第1の磁性部材92Aと第2の磁性部材92Bとが対向する状態で第5の磁性部材92Eと対向し、第1の磁性部材92Aと第3の磁性部材92Cとが対向する状態で第6の磁性部材92Fと対向するように配置されている。これにより、第2の保持部材21Bは、第4の磁性部材92Dおよび第5の磁性部材92Eの磁力により第4の磁性部材92Dと第5の磁性部材92Eとが互いに対向する第1の位置に位置することができる。また、第2の保持部材21Bは、第4の磁性部材92Dおよび第6の磁性部材92Fの磁力により第4の磁性部材92Dと第6の磁性部材92Fとが互いに対向する第2の位置に位置することができる。つまり、第2の保持部材21Bは、第1の位置または第2の位置を維持することができる。
ここで、図2を参照して、インク容器18と塗布部材19とが接触する際、ばね91の緩衝作用により、インク容器18により押付けられる向きに第1の保持部材21Aおよび第2の保持部材21Bが退避するため、接触の衝撃が緩衝されるとともに、誤って塗布針13とインク容器18とが接触した場合でも、塗布針13の破損の発生を抑制することができる。
その後、図7および図8を参照して、インク容器18と第1の保持部材21Aおよび第2の保持部材21Bとを分離するために、第1の保持部材21Aおよび第2の保持部材21Bを塗布部材19から離れる向きに移動させる。当該移動も、昇降棒93を保持し、ホルダ支持台87を塗布部材19から離れる向きに移動させることにより行なうことができる。
このとき、前述のように、第2の磁性部材92Bがインク容器18の吸着ピン15を引き付ける向きの磁力は、第1の磁性部材92Aに比べて小さい。そのため、図7および図8に示すように、インク容器18は、塗布部材19に保持された状態を維持しつつ、第1の保持部材21Aおよび第2の保持部材21Bから離脱する。以上の手順により、インク容器18の塗布部材19への取り付けを行なうことができる。
次に、インク容器交換装置20を用いた液体容器としてのインク容器の交換手順のうち、インク容器の取り外しについて説明する。
まず、図9および図10を参照して、第2の保持部材21Bが軸部92Pの軸線Aを中心に軸線回りに180度回転される。これにより、第2の磁性部材92Bの位置と第3の磁性部材92Cの位置とが互いに入れ替わる。
図11を参照して、第3の磁性部材92Cは吸着ピンを挟んで第1の磁性部材92Aと対向する位置に配置される。つまり、塗布部材19の第1の磁性部材92Aと第2の保持部材21Bの第3の磁性部材92Cとが吸着ピンを挟んで対向するように塗布部材19が配置される。
次に、図12を参照して、塗布部材19に保持されたインク容器18に、第2の保持部材21Bを接近させる。このとき、当該第2の保持部材21Bのインク容器18への接近は、上述の場合と同様に、昇降棒93を保持し、ホルダ支持台87をインク容器18に接近させることにより行なうことができる。
次に、図12および図13を参照して、インクが消費されたインク容器18と第1の保持部材21Aおよび第2の保持部材21Bとが接触した状態では、インク容器18は、第1の保持部材21Aおよび第2の保持部材21Bと、塗布部材19とに保持された状態となる。具体的には、インク容器18と塗布部材19とが接触した状態では、第1の磁性部材92Aと吸着ピン15の一方の端面とが接触した状態となるため、インク容器18は、第1の磁性部材92Aと吸着ピン15との間にはたらく磁力により、塗布部材19に保持されている。一方、第2の保持部材21Bとインク容器18とは、第3の磁性部材92Cと吸着ピン15の他方の端面とが接触した状態となるため、インク容器18は、第3の磁性部材92Cと吸着ピン15との間にはたらく磁力により、第2の保持部材21Bに保持されている。
ここで、図2を参照して、インク容器18と塗布部材19とが接触する際、インク容器18の取り付けの場合と同様に、ばね91の緩衝作用により、接触の衝撃が緩衝される。
その後、インク容器18と塗布部材19とを分離するために、第1の保持部材21Aおよび第2の保持部材21Bを塗布部材19から離れる向きに移動させる。当該移動も、昇降棒93を保持し、ホルダ支持台87を塗布部材19から離れる向きに移動させることにより行なうことができる。
このとき、前述のように、第3の磁性部材92Cがインク容器18の吸着ピン15を引き付ける向きの磁力は、第1の磁性部材92Aに比べて大きい。そのため、図14および図15に示すように、インク容器18は、第1の保持部材21Aおよび第2の保持部材21Bに保持された状態を維持しつつ、塗布部材19から離脱する。以上の手順により、インク容器18の塗布部材19からの取り外しを行なうことができる。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態のインク容器交換装置20によれば、インク容器18の吸着ピン15は、第1の磁性部材92Aの磁力により塗布部材19に引き付けられ、第2の磁性部材92Bおよび第3の磁性部材92Cのそれぞれの磁力により第2の保持部材21Bに引き付けられる。第2の保持部材21Bが第2の磁性部材92Bの位置と第3の磁性部材92Cの位置とが互いに入れ替わるように第1の保持部材21Aに対して移動することにより、第2の保持部材21Bは、インク容器18の吸着ピン15が第2の磁性部材92Bに引き付けられた状態と、インク容器18の吸着ピン15が第3の磁性部材92Cに引き付けられた状態とに切替え可能に構成されている。第2の磁性部材92Bは第1の磁性部材92Aよりもインク容器18の吸着ピン15を引き付ける磁力が小さい。このため、インク容器18が第1の磁性部材92Aの磁力により塗布部材19に引き付けられ、かつ第2の磁性部材92Bの磁力により第2の保持部材21Bに引き付けられた状態から、塗布部材19が第2の保持部材21Bから離れるように移動すると、インク容器18は、第2の磁性部材92Bから引き離され、第1の磁性部材92Aに引き付けられる。したがって、インク容器18は塗布部材19に取り付けられる。他方、第3の磁性部材92Cは第1の磁性部材92Aよりもインク容器18の吸着ピン15を引き付ける磁力が大きい。このため、インク容器18が第1の磁性部材92Aの磁力により塗布部材19に引き付けられ、かつ第3の磁性部材92Cの磁力により第2の保持部材21Bに引き付けられた状態から、塗布部材19が第2の保持部材21Bから離れるように移動すると、インク容器18は、第1の磁性部材92Aから引き離され、第3の磁性部材92Cに引き付けられる。したがって、インク容器18は第2の保持部材21Bに取り付けられる。
よって、1つのインク容器交換装置20において、インク容器18が第2の磁性部材92Bに引き付けられた状態と、インク容器18が第3の磁性部材92Cに引き付けられた状態とに第2の保持部材21Bを移動させることにより、塗布部材19にインク容器18を着脱することができる。したがって、取り付け用の保持部材によりインク容器18を塗布部材19に取り付け、かつ取り外し用の保持部材によりインク容器18を塗布部材19から取り外す場合よりも保持部材の数を減らすことができる。また、取り付け用のインク容器交換装置によりインク容器18を塗布部材19に取り付け、かつ取り外し用のインク容器交換装置によりインク容器18を塗布部材19から取り外す場合よりもインク容器交換装置20の数を減らすことができる。これにより、インク容器交換装置20の部品数を減らすことができる。また、1つの着脱ホルダ21でインク容器18の取り付けと取り外しが可能であるため、インク容器交換装置20を小型化できる。これにより、インク容器交換装置20を設置する際にスペースが限定されるなどの制約を小さくすることができる。また、1つの着脱ホルダ21でインク容器18の取り付けと取り外しが可能であるため、着脱ホルダ21の位置を変更する必要がない。
本実施の形態のインク容器交換装置20によれば、第2の保持部材21Bは、第1の保持部材21Aに対して回転可能に構成されている。このため、第2の保持部材21Bが第1の保持部材21Aに対して回転することにより、インク容器18が第2の磁性部材92Bに引き付けられた状態と、インク容器18が第3の磁性部材92Cに引き付けられた状態とを切替えることができる。
本実施の形態のインク容器交換装置20によれば、第1の位置決め部29および第2の位置決め部92Pの2箇所でインク容器18の位置を決めることができる。また、第2の位置決め部92Pは第2の保持部材21Bの回転中心に配置されているため、第2の位置決め部92Pは第2の保持部材21Bの回転によって移動しない。そのため、第2の保持部材21Bの回転に影響されずにインク容器18の位置を決めることができる。また、第2の位置決め部92Pは第2の保持部材21Bの回転中心に配置されているため、第2の保持部材21Bが回転した際の第2の保持部材21Bの外縁の軌跡がなす円の直径が最少となる。このため、インク容器交換装置20を小型化できる。
本実施の形態のインク容器交換装置20によれば、第4の磁性部材92Dは、第1の磁性部材92Aと第2の磁性部材92Bとが対向する状態で第5の磁性部材92Eと対向し、第1の磁性部材92Aと第3の磁性部材92Cとが対向する状態で第6の磁性部材92Fと対向するよう配置されている。このため、第4の磁性部材92Dおよび第5の磁性部材92Eの磁力により第2の保持部材21Bを第1の磁性部材92Aと第2の磁性部材92Bが対向する位置に保持することができ、第4の磁性部材92Dおよび第6の磁性部材92Fの磁力により第2の保持部材21Bを第1の磁性部材92Aと第3の磁性部材92Cとが対応する位置に保持することができる。したがって、第2の保持部材21Bの位置を確実に決めることができる。
本実施の形態の欠陥修正装置1は、インク17を基板に塗布するための塗布部材19と、上記のインク容器交換装置20とを備えている。このため、部品点数を減らすことができるインク容器交換装置20を備えた欠陥修正装置1を得ることができる。そして、インク容器交換装置20の部品点数を減らすことができるので、インク容器交換装置20を備えた欠陥修正装置1の部品点数も減らすことができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における欠陥修正装置の構成について説明する。なお、特に言及しない限り、本実施の形態の構成および動作は、上述した実施の形態1の構成および動作と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
図16および図18を参照して、本実施の形態のインク容器交換装置20は、ベース部材30に設置されておらず、欠陥修正装置内においてインク塗布部10が位置する任意の領域へ移動可能に構成されている。
次に、図17を参照してインク塗布部10の構成について説明する。インク塗布部10は、塗布部材19を備えている。塗布部材19は、欠陥部に塗布されるインクを保持するインク容器18を取り付け可能に構成されている。
インク塗布部10は、並列した複数の塗布部材19を備えていることが好ましい。これにより、たとえば基板の欠陥部の修正において一の塗布部材19が保持するインク容器18に充填されたインクの残量が少なくなった場合、あるいは一の塗布部材19に含まれる塗布針が損傷した場合には、他の塗布部材19を使用することにより欠陥部の修正を継続して実施することができる。すなわち、当該インク塗布部10によれば、インク容器18および塗布針を交換するために修正が中断されることがなく、そのため効率的に欠陥部の修正を実施することができる。
インク塗布部10は、上記のようにインク容器交換装置を装着可能に構成されている。具体的には、インク塗布部10は、第1磁石12aと、第2磁石12bと、位置決め案内棒12cとを含んでいる。位置決め案内棒12cは、後に説明するインク容器交換装置に含まれる案内穴と互いに嵌合可能に構成されている。また、第1磁石12aおよび第2磁石12bは、後に説明するインク容器交換装置に含まれる第3磁石および第4磁石と互いに引き合う向きの磁力を発生するように構成されている。
また、インク塗布部10は、インク容器交換装置が装着されていることを感知する検出装置としての交換ユニット検出センサ12dをさらに備えている。これにより、インク塗布部10にインク容器交換装置が装着されているか否かを容易に認識することができる。さらに、交換ユニット検出センサ12dによれば、インク容器18を着脱する作業が完了した後に、作業者がインク塗布部10よりインク容器交換装置を取り外し忘れることを回避することもできる。具体的には、交換ユニット検出センサ12dによる検出信号を用いたシーケンス制御により、インク塗布部10にインク容器交換装置が装着された状態では欠陥修正装置が稼動することができないようなインタロック機構を設けることもできる。また、交換ユニット検出センサ12dとしては、たとえば反射型の検出センサが用いられてもよいが、これに限られるものではない。
次に、図17および図18を参照して、インク容器交換装置20の構造について説明する。
インク容器交換装置20の着脱ホルダ21は、支持部材としてのホルダ保持台84を備えている。ホルダ保持台84は、インク塗布部10に嵌合するための嵌合部を含んでいる。具体的には、ホルダ保持台84には、嵌合部としての案内穴84Bが形成されている。また、ホルダ保持台84は、インク塗布部10との間に磁力を発生させるための磁性部材を含んでいる。具体的には、ホルダ保持台84、磁性部材としての第3磁石84Cおよび第4磁石84Dを含んでいる。
ホルダ保持台84に含まれる案内穴84Bは、インク塗布部10に含まれる位置決め案内棒12cと互いに嵌合可能に構成されている。また、ホルダ保持台84に含まれる第3磁石84Cおよび第4磁石84Dは、インク塗布部10に含まれる第1磁石12aおよび第2磁石12bと、互いに引き合う向きの磁力を発生するように構成されている。したがって、ホルダ保持台84に含まれる案内穴84B、第3磁石84Cおよび第4磁石84Dと、インク塗布部10に含まれる位置決め案内棒12c、第1磁石12aおよび第2磁石12bとにより、インク容器交換装置20をインク塗布部10へ容易にかつ正確に装着することができる。
図19を参照して、第2の保持部材21Bが軸部92Pの軸線を中心に軸線回りに180度回転される。これにより、第2の磁性部材92Bの位置と第3の磁性部材92Cの位置とが互いに入れ替わる。
図18および図19を参照して、インク容器交換装置20は、塗布部材19の稼動範囲に対応して移動可能となっている。具体的には、インク容器交換装置20は、欠陥修正装置の特定の場所に移動不能に固定されていない。たとえば、インク容器交換装置20はハンディタイプのものであることが好ましい。すなわち、インク容器交換装置20は、作業者の手によって、任意の位置に移動可能であることが好ましい。これにより、インク容器交換装置20を、欠陥修正装置の任意の位置にある塗布部材19に装着することができる。たとえば、欠陥部の修正においてインクの残量が少なくなりインク容器の交換が必要となった場合には、塗布部材19を移動させることなく、インク容器交換装置20を装着することができる。また、インク容器交換装置20によれば、欠陥修正装置の外にてインク容器交換装置20にインク容器を脱着する作業を行うことが可能になる。これにより、インク容器を脱着する作業の作業性を大きく改善することができる。
続いて、図20を参照して、欠陥修正装置に含まれるインク塗布部10へのインク容器交換装置20の装着および取り外し動作について説明する。まず、基板上に形成されたパターンの欠陥部の修正において、インク塗布部10が保持しているインク容器に充填されたインクの残量が少なくなると、修正作業が中断される。
ここでインク塗布部10へのインク容器交換装置20の取り外し動作について説明する。インクの残量が少なくなったインク容器をインク塗布部10より取り外すために、インク容器交換装置20をインク塗布部10に装着させる。このとき、インク塗布部10に含まれる位置決め案内棒12cとインク容器交換装置20に含まれる案内穴84Bとが互いに嵌合する。また、インク塗布部10に含まれる第1磁石12aおよび第2磁石12bと、インク容器交換装置20に含まれる第3磁石84Cおよび第4磁石84Dとの間には互いに引き合う向きの磁力が発生する。これにより、インク容器交換装置20を、インク塗布部10に対して容易にかつ正確に装着することができる。
次に、インク容器交換装置20により、インクの残量が少なくなったインク容器が取り外される。インク容器の取り外しが完了した後、インク容器交換装置20はインク容器を保持しつつインク塗布部10より取り外される。
続いて、インク塗布部10へのインク容器交換装置20の取り付け動作について説明する。インクが充填されたインク容器をインク塗布部10に取り付けるために、インク容器交換装置20がインク塗布部10に装着される。インク容器交換装置20には、あらかじめインクが充填されたインク容器が取り付けられる。次に、インク容器交換装置20が保持するインク容器がインク塗布部10へ取り付けられる。インク容器18の取り付けが完了した後に、インク容器交換装置20はインク塗布部10より取り外される。以上に示した動作により、インク塗布部10へのインク容器交換装置20の装着および取り外しが実施される。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態のインク容器交換装置20によれば、上記の実施の形態1と同様に、インク容器交換装置20の部品数を減らすことができる。このため、インク容器交換装置20を備えた欠陥修正装置1の部品点数も減らすことができる。また、1つのインク容器交換装置20でインク容器18の取り付けと取り外しが可能であるため、インク容器交換装置20のインク塗布部10への1回の着脱でインク容器18の取り付けと取り外しを行うことができる。このため、インク容器18の着脱に要する時間および作業負担を軽減することができる。
また、本実施の形態のインク容器交換装置20によれば、欠陥修正装置1に備えられた塗布部材19の可動範囲に対応して移動可能となっている。すなわち、インク容器交換装置20は、欠陥修正装置内において塗布部材19が位置する任意の領域へ移動することができる。したがって、欠陥修正装置内の任意の位置にある塗布部材19に対してインク容器18を着脱することができる。
なお、上記実施の形態においては、複数本の塗布針毎に着脱ホルダがある場合について説明したが、これに限られず、塗布針が並列に複数本ある場合、インク容器交換装置を着脱ホルダごと塗布針のピッチ寸法にあわせて水平移動可能な構造にすることにより、複数本の塗布針に対応することができる。
また、上記実施の形態の磁性部材に関しては、液体容器を引き付ける磁力が(第2磁性部材<第1磁性部材<第3磁性部材)の関係を満たしていればよい。これを達成するためには、磁束密度の異なった磁石を採用してもよいし、他の磁性部材と接触する面積を変化させて当該関係を達成してもよい。
上記では、本発明の液体容器着脱装置および液体材料塗布装置がLCDを用いられる場合を一例として説明したが、これに限定されず、本発明の液体容器着脱装置および液体材料塗布装置はフラットパネルディスプレイ、太陽電池、半導体、プリント基板等に対して微細塗布を行う装置に用いることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
1 欠陥修正装置、10 インク塗布部、12a 第1磁石、12b 第2磁石、12c 案内棒、12d 交換ユニット検出センサ、13 塗布針、14 蓋、15 吸着ピン、16 U字切欠、17 インク、18 インク容器、19 塗布部材、20 インク容器交換装置、21 着脱ホルダ、21A 第1の保持部材、21B 第2の保持部材、24 着脱ホルダ保持部材、29 第1の位置決め部、30 ベース部材、31 ステージ、40 レーザ照射部、50 観察光学系、51 対物レンズ、52 電動レボルバ、53 カメラ、60 移動装置、84 ホルダ保持台、84A 第2ストッパ、84B 案内穴、84C 第3磁石、84D 第4磁石、85 保持台レール、86 第2ガイド部材、87 ホルダ支持台、88 ガイド部材、89 ストッパ、91 ばね、92A〜92F 第1〜6の磁性部材、92P 軸部、93 昇降棒、98 ホルダレール。

Claims (5)

  1. 液体材料を被塗布物に塗布するための塗布部材に、前記液体材料を保持可能な液体容器を着脱するための液体容器着脱装置であって、前記塗布部材は第1の磁性部材を有しており、前記液体容器は前記第1の磁性部材の磁力により前記塗布部材に引き付けられるように構成されており、
    第1の保持部材と、
    前記液体容器を保持可能であり、かつ前記第1の保持部材に保持された第2の保持部材とを備え、
    前記第2の保持部材は、前記第1の磁性部材よりも前記液体容器を引き付ける磁力が小さい第2の磁性部材と、前記第1の磁性部材よりも前記液体容器を引き付ける磁力が大きい第3の磁性部材とを有し、
    前記第2の保持部材は、前記第2の磁性部材の位置と前記第3の磁性部材の位置とが互いに入れ替わるように前記第1の保持部材に対して移動可能に構成されている、液体容器着脱装置。
  2. 前記第2の保持部材は、前記第1の保持部材に対して回転可能に構成されている、請求項1に記載の液体容器着脱装置。
  3. 前記第1の保持部材は、前記液体容器の位置を決めるための第1の位置決め部を含み、
    前記第2の保持部材は、前記液体容器の位置を決めるための第2の位置決め部を含み、
    前記第2の位置決め部は、前記第2の保持部材の回転中心に配置されている、請求項2に記載の液体容器着脱装置。
  4. 前記第1の保持部材は、第4の磁性部材をさらに有し、
    前記第2の保持部材は、前記第4の磁性部材と反対の磁性を有する第5の磁性部材および第6の磁性部材をさらに有し、
    前記第4の磁性部材は、前記第1の磁性部材と前記第2の磁性部材とが対向する状態で前記第5の磁性部材と対向し、前記第1の磁性部材と前記第3の磁性部材とが対向する状態で前記第6の磁性部材と対向するように配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体容器着脱装置。
  5. 前記液体材料を前記被塗布物に塗布するための前記塗布部材と、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体容器着脱装置とを備えた液体材料塗布装置。
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