JP2009270635A - 弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成の弁を用いて、弁の閉状態において、流体の流れを的確に遮断するとともに、用途に応じて、容易に、ノーマルオープン型とノーマルクローズ型を構成できる。
【解決手段】シャフトと、シャフトを動作させる駆動体と、球状または半球状の第1の弁体と、円柱状で、かつ、外周に環状の溝が形成された第2の弁体と、第1の弁体と第2の弁体とを連結する連結部材とからなる弁体ユニットと、を備え、弁体ユニットは、第1の弁体は、流路の一部に当接して、流路の流体の流れを遮断可能に配置され、弁体ユニットは、第2の弁体をシャフトの一端と対向するように配置したとき、駆動体が非動作状態で、閉状態となり、駆動体が動作状態で、開状態となり、第1の弁体をシャフトの一端と対向するように配置したときに、駆動体が非動作状態で、開状態となり、駆動体が動作状態で、閉状態となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、油圧制御等の流体圧力の制御を行うために用いられる弁に関する。
例えば、電子制御自動変速機のクラッチ油圧制御などにおいては、ソレノイドコイルへの通電量と制御圧が比例する、いわゆるリニアソレノイド弁が好適に利用されている。そして、このようなリニアソレノイド弁においては、少なくともソレノイドによる推力とソレノイドの推力に抗する抗力とを含む力の釣り合い(バランス)によってプランジャー及びプランジャーに固定されたロッドのストローク位置をコントロールする方式が好適に採用されている。このような従来技術に係るソレノイド弁について図13を参照して説明する。図13は、従来技術に係るソレノイド弁の模式的断面図である。
図13において、従来技術に係るソレノイド弁200は、ソレノイド部200Aと弁部200Bとから構成される。ソレノイド部200Aにおいては、電磁力を利用してロッド201の駆動を行っている。ロッド201は弁部200Bにおける弁スリーブ207の内部まで伸びる構成である。このロッド201は、ソレノイド部200A側の大径部201aと、これに隣接する小径部201bと、これに隣接する最も先端側の大径部201cとを備えている。このような構成により、ロッド201の弁部200B側は、大径部201a,201cが弁スリーブ207の内周面に摺動可能に構成されたスプール弁として機能する。
そして、ロッド201の先端側には、ロッド201を、ソレノイドの推力が作用する方向(図中左方向)に抗する方向(図中右側)に付勢するスプリング202が設けられている。また、弁部200Bの先端には、スプリング202の端部を固定すると共に、スプリング202の位置を調整するアジャストスクリュ208が設けられている。
そして、弁スリーブ207には、先端側から順に、供給ポート204,制御ポート205,ドレンポート206が設けられ、また、アジャストスクリュ208にもドレンポート203が設けられている。入力側となる供給ポート204は、供給圧力Poの流体が供給される開口部であり、出力側となる制御ポート205は、出力側の流体圧力を制御圧力Pcに制御するために、流体を出力側に供給する開口部である。ドレンポート203,206は、余分な流体Drを排出するための開口部である。
ところが、上記の通り、スプール弁は、スプールが弁スリーブの内周面を摺動する構成であるため、スプールが好適に摺動するためには、スプールの外周面と弁スリーブの内周面との間にクリアランスが必要となる。したがって、スプール弁の場合には、一般的に閉状態であってもクリアランスの部分から流体が流れてしまうという特性を有する。
こうした問題に対応して、供給ポートと制御ポートとの間に、図11に示すようなステンレスまたは鋼材から作られたポペット弁50を設けた弁が知られている(例えば、特許文献1参照。)
また、図12に示すように、プランジャーAssy56と、鋼材からなるシートベース51と、弁部とソレノイド部とを連結する磁性材料からなるジョイント61と、磁性材料からなるベースコア66と接合する磁性材料からなるケース64と、ケース内部に設けられたコイル62と、プランジャーAssy56が摺動するフィラーリング63と、フィラーリング63からの漏れを防止するOリング65とから構成されている。
また、プランジャーAssy56は、磁性材料からなるプランジャー55にカシメられて固定されたステンレス製のホルダ53と、ホルダの先端部に溶接されたボール52と、プランジャー55を付勢するスプリング54とから構成されたソレノイド弁が知られている。
このソレノイド弁は、コイルへの非通電状態では、ベースコア66の端面に設けられたスプリング54により、プランジャーAssy56がシートベース51に押しつけられ、ボール52がシートベース51に密着して、弁を閉状態とし、コイル62への通電状態では、プランジャーAssy56が、ベースコア66に吸着され、これにより、ボール52がシートベース51から離れることにより、弁を開状態とする。
特開2004−251404号公報
ところが、特許文献1に記載の技術においては、ポペット弁を精度よく作成する必要があり、製造コストが高く、しかも、ポペット弁を精度よく作成したとしても、弁内に装着したときに軸ずれを起こすと、流体が流れてしまうという状況を解決できないという問題があった。
また、図12に示すソレノイド弁では、ボールをホルダの先端部に精度よく溶接することが難しく、ボールをホルダの先端部に精度よく溶接したとしても、プランジャーとの軸ずれや、ソレノイド弁内にプランジャーAssyを装着したときの軸ずれで流体が流れてしまうという状況を解決できないという問題があった。
さらに、ソレノイド弁には、ソレノイドの非動作時に流路が開状態となっているノーマルオープン型と、流路が閉状態となっているノーマルクローズ型とがあるが、従来は、その目的に応じて、それぞれの型のソレノイド弁を別個に製造する必要があり、手間がかかるという問題もあった。
そこで、本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、簡易な構成の弁を用いて、弁の閉状態において、流体の流れを的確に遮断するとともに、用途に応じて、容易に、ノーマルオープン型とノーマルクローズ型を構成できる弁を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の事項を提案している。
(1)本発明は、シャフトと、前記シャフトを動作させる駆動体と、を有し、球状または半球状の第1の弁体と、円柱状で、かつ、外周に環状の溝が形成された第2の弁体と、前記第1の弁体と前記第2の弁体とを連結する連結部材とからなる弁体ユニットと、を有し、前記弁体ユニットは、前記第1の弁体と前記第2の弁体とが流路内に配置され、前記第1の弁体は、前記流路の一部に当接して、前記流路の流体の流れを遮断可能に配置され、前記弁体ユニットは、前記第2の弁体を前記シャフトの一端と対向するように配置したとき、前記駆動体が非動作状態において、前記流路内の流体の流れを遮断する閉状態となり、前記駆動体が動作状態において、前記流路内の流体の流れを確保する開状態となり、前記第1の弁体を前記シャフトの一端と対向するように配置したときに、前記駆動体が非動作状態において、前記流路内の流体の流れを確保する開状態となり、前記駆動体が動作状態において、前記流路内の流体の流れを遮断する閉状態となることを特徴とする弁を提案している。
この発明によれば、シャフトと、シャフトを動作させる駆動体と、を有し、球状または半球状の第1の弁体と、円柱状で、かつ、外周に環状の溝が形成された第2の弁体と、第1の弁体と第2の弁体とを連結する連結部材とからなる弁体ユニットと、を有し、弁体ユニットは、第1の弁体と第2の弁体とが流路内に配置され、第1の弁体は、流路の一部に当接して、流路の流体の流れを遮断可能に配置され、弁体ユニットは、第2の弁体をシャフトの一端と対向するように配置したとき、駆動体が非動作状態において、流路内の流体の流れを遮断する閉状態となり、駆動体が動作状態において、流路内の流体の流れを確保する開状態となる。また、第1の弁体をシャフトの一端と対向するように配置したときに、駆動体が非動作状態において、流路内の流体の流れを確保する開状態となり、駆動体が動作状態において、流路内の流体の流れを遮断する閉状態となる。したがって、弁体ユニットを流路となる部品群と組み合わせることによって、駆動体と結合するときに、第1の弁体あるいは第の弁体のどちらかをシャフトの一端と向きを合わせるだけで、簡単に、ノーマルオープンあるいはノーマルクローズの弁を構成することができる。
(2)本発明は、(1)の弁について、前記弁体ユニットは、前記連結部材の一端と前記第2の弁体とを連結する部分が、自在継ぎ手構造となっていることを特徴とする弁を提案している。
この発明によれば、弁体ユニットは、連結部材の一端と第2の弁体とを連結する部分が、自在継ぎ手構造となっている。したがって、連結部材が自在継ぎ手構造を有しているため、この自在継ぎ手構造により、第1の弁体は、第2の弁体の一端を支点にして、連結部材を介し、回転自在に動作することができる。
(3)本発明は、(1)または(2)の弁について、前記駆動体は、前記第2の弁体を前記シャフトの一端と対向するように配置したときに、前記第2の弁体を前記シャフトを介して、押圧することによって、前記弁体ユニットを前記第1の弁体側に摺動させ、さらに、前記弁体ユニットが、前記第1の弁体側に摺動するときに、前記第1の弁体と当接して、前記弁体ユニットに対して、前記第2の弁体側への付勢力を付与するスプリングを備えたことを特徴とする弁を提案している。
この発明によれば、駆動体は、第2の弁体をシャフトの一端と対向するように配置したときに、第2の弁体をシャフトを介して、押圧することによって、弁体ユニットを第1の弁体側に摺動させ、さらに、弁体ユニットが、第1の弁体側に摺動するときに、第1の弁体と当接して、弁体ユニットに対して、第2の弁体側への付勢力を付与するスプリングを備えている。したがって、駆動体が非動作状態のときに、第1の弁体が、駆動体が作用する方向に抗する第2の弁体側に付勢をするスプリングにより、球状または半球状からなるその円周部が、流路の一部に当接することから、駆動体の非動作状態に、流路を閉状態として、的確に流体の流れを遮断することができるノーマルクローズ型の弁を容易に構成することができる。
(4)本発明は、(1)または(2)の弁について、前記駆動体は、前記第1の弁体を前記シャフトの一端と対向するように配置したときに、前記第1の弁体を前記シャフトを介して、押圧することによって、前記弁体ユニットを前記第2の弁体側に摺動させ、さらに、前記弁体ユニットが、前記第2の弁体側に摺動するときに、前記第2の弁体と当接して、前記弁体ユニットに対して、前記第1の弁体側への付勢力を付与するスプリングを備えたことを特徴とする弁を提案している。
この発明によれば、駆動体は、第1の弁体をシャフトの一端と対向するように配置したときに、第1の弁体をシャフトを介して、押圧することによって、弁体ユニットを第2の弁体側に摺動させ、さらに、弁体ユニットが、第2の弁体側に摺動するときに、第2の弁体と当接して、弁体ユニットに対して、第1の弁体側への付勢力を付与するスプリングを備えている。したがって、駆動体が非動作状態のときに、第1の弁体は、駆動体が作用する方向と抗する方向に付勢をするスプリングにより、球状または半球状からなるその円周部が、流路の一部から外れることから、駆動体の非動作状態に、流路を開状態として、ノーマルオープン型の弁を容易に構成することができる。
(5)本発明は、(1)から(4)の弁について、前記流路は、前記第2の弁体側で縮径するとともに、前記第2の弁体側の流路の径が前記第1の弁体の径よりも小さく、かつ、前記第2の弁体の径よりも大きいことを特徴とする弁を提案している。
この発明によれば、流路は、第2の弁体側で縮径するとともに、第2の弁体側の流路の径が第1の弁体の径よりも小さく、かつ、第2の弁体の径よりも大きい。したがって、ノーマルオープンの場合には、駆動体が非動作状態のときに、第1の弁体が開状態となり、ノーマルクローズの場合には、駆動体が非動作状態のときに、球状または半球状からなる第1の弁体の円周部が流路の一部に当接して、流路を閉状態として、的確に流体の流れを遮断することとなる。
(6)本発明は、(5)の弁について、前記流路は、縮径している部位が漏斗状の傾斜曲面になっていることを特徴とする請求項5に記載の弁を提案している。
この発明によれば、流路は、縮径している部位が漏斗状の傾斜曲面になっていることから、流路が閉状態の場合に、球状または半球状からなる第1の弁体の円周部が漏斗状の傾斜曲面にしっかりと当接するため、的確に流体の流れを遮断することができる。
本発明によれば、連結部材が自在継ぎ手構造を有しているため、第1の弁体は、この自在継ぎ手を支点に、フレキシブルな動きが可能であり、例えば、弁体ユニットの軸ずれが生じても、流路の漏斗状の傾斜曲面にしっかりと当接できるという効果がある。
さらに、本発明の製造工程において、弁体ユニットを含めた流路一式までを組み立てたところで、駆動体のシャフトの一端と組み合わせる際に、第1の弁体と対向させるか、あるいは、第2の弁体と対向させるかを選択するだけで、ノーマルオープン型か、ノーマルクローズ型かを選択することができるという効果がある。
つまり、これは、弁として、予め、ノーマルオープン型か、ノーマルクローズ型かを最初の製造工程から、分けて制作する必要はなく、最終的に、駆動体と組みわせるときに、判断すればよく、したがって、組み立てラインや部品の段取り等の変更が不要となる。また、部品点数が少なくて済み、歩留りのよい、量産性のある弁を制作できるという効果がある。
以下、本発明の実施形態に係る弁について、図面を用いて詳細に説明する。
なお、本実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組み合わせを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、本実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
<第1の実施形態>
図1および図2を用いて、本発明に係る第1の実施形態について説明する。
なお、本実施形態に係る弁は、例えば、ソレノイド等の駆動体が非動作状態である場合に、弁を閉状態とするものである。また、本実施形態では、弁ユニット20が流路の一部を含む構成となっており、さらに、その流路の中に、第1の弁体24と第2の弁体29とが配置されているので、弁ユニット20の装着方向を反対方向に変えると、第1の弁体24と第2の弁体29との方向に加えて、その流路の向きも変わることになる。そこで、弁ユニット20の装着方向に応じて、その流路の構造と第1の弁体24および第2の弁体29の配置をノーマルオープン型とノーマルクローズ型になるようにしておけば、同じ弁ユニット20が両方のタイプに共用できるようになる。
<弁の構成>
本実施形態に係る弁100は、図1に示すように、匡体10と弁ユニット20とからなっている。また、匡体10には、入力ポート11と、出力ポート12と、ジョイント14とが設けられ、弁ユニット20には、第1の流路21と、第2の流路22と、開口部23と、開閉部材27と、スプリング28と、ホルダ29とが設けられている。
弁ユニット20は、第2の弁体29をシャフトの一端と対向するように配置したとき、駆動体が非動作状態において、流路内の流体の流れを遮断する閉状態となり、駆動体が動作状態において、前記流路内の流体の流れを確保する開状態となる。
ここで、入力ポート11は、供給圧力Pの流体が供給される開口部であり、出力側となる出力ポート12は、出力側の流体圧力を制御圧力Pに制御するために、流体を出力側に供給する開口部である。また、図示しないドレンポートは、余分な流体Drを排出するための開口部である。ジョイント14は、弁100とソレノイド等の駆動体を結合するための連結部材である。
なお、入力ポート11から流入する流体は、例えば、図1に示すように、第1の弁体24、第2の弁体29に対して、逆方向に、かつ、均一に圧力をかけるように作用する結果、第1の弁体24と第2の弁体29とが互いに引っ張りあう構造となるため、大きな推力をもつ駆動体でなくとも、第1の弁体24および第2の弁体29をスムーズに流路上で、動かすことができる。
一方、第1の流路21及び第2の流路22には、先端側から順に、出力ポート12、図示しないドレンポートおよび入力ポート11が設けられている。第1の流路21は、入力ポート11に連結し、弁の中心部に所定の径を有する円柱状の流路を形成している。
また、段部からなる開口部23が、匡体10の内壁面と当接する面およびその対向面に設けられており、この段部からなる開口部23の大きさは、入力ポート11の径よりも大きくなっている。こうした開口部23を弁ユニットに設けることにより、弁ユニットを匡体内部に組み付ける場合に、高い精度の位置決め作業を行わなくても、所望の弁を簡単に構成することができる。
また、第1の流路21は、第1の流路21よりも径の大きな円柱状の流路である第2の流路22とともに漏斗状の傾斜曲面を形成し、出力ポート12と連結されて構成されている。さらに、漏斗状の傾斜曲面には、図2に示すように、後述する第1の弁体24の接線方向と略平行なテーパになっている。
スプリング28は、後述する開閉部材27の一部をなす第1の弁体24に当接し、例えば、ソレノイド等の駆動体が作用する方向に抗する方向、すなわち、第2の弁体29側に開閉部材27を付勢する。
ホルダ29は、第1の流路21に配置され、一端に後述する開閉部材27の一部をなす例えば、剛球体26を保持する凹部を備え、他端が、例えば、ソレノイド等の駆動体と当接している。ジョイント14は、弁100とソレノイド等の駆動体を結合するための連結部材である。
開閉部材27は、球状または半球状の第1の弁体24と、円柱状で、かつ、外周に環状の溝が形成された第2の弁体29と、第1の弁体24と第2の弁体29とを連結する連結部材25とから構成されている。そもそも、第1の弁体24、第2の弁体29および連結部材25は別部材であるため、簡易な構成をなし、しかも、開閉部材27の作成において、高い精度を必要としない。
また、流路は、第2の弁体29側で縮径し、かつ、第1の弁体24よりも径が小さい漏斗状の傾斜曲面を形成している。したがって、流路が閉状態の場合に、球状または半球状からなる第1の弁体24の円周部が漏斗状の傾斜曲面にしっかりと当接するため、的確に流体の流れを遮断することができる。
ここで、第1の弁体をなす第1の剛球体24および第2の剛球体26には、ベアリングボールを用いてもよい。第1の弁体をなす第1の剛球体24および第2の剛球体26をベアリングボールで構成すれば、低コストで弁体を構成できるとともに、剛球体の精度を高く維持することができる。
<弁の動作>
次に、図1を用いて、本実施形態に係る弁の動作について説明する。
まず、ソレノイド等の駆動体が、非動作状態である場合には、スプリング28の付勢力により、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部に第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部が当接される。
ここで、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部は、第1の弁体をなす第1の剛球体24の接線方向と略平行な形状となっているため、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部に第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部が十分に密着した状態になる。したがって、駆動体の非動作状態に、流路を閉状態とし、しかも、第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部と漏斗状の傾斜曲面をなすテーパがしっかりと密着して、高いシール効果を奏するため、的確に流体の流れを遮断することができる。
一方で、ソレノイド等の駆動体が、動作状態である場合には、開閉部材27およびホルダ29が直線移動し、第1の弁体をなす第1の剛球体24が、漏斗状の傾斜曲面をなすテーパから離れることにより、流路を開状態とする。したがって、ソレノイド等の駆動体の駆動量を制御することで、出力ポート12における流体圧力Pを制御することができる。
<第2の実施形態>
図3を用いて、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
なお、本実施形態に係る弁は、例えば、ソレノイド等の駆動体が動作状態である場合に、弁を閉状態とするものである。
<弁の構成>
本実施形態に係る弁110は、図3に示すように、その主な構成は第1の実施形態と同様である。したがって、第1の実施形態と異なる部分のみ、以下に、説明する。
弁ユニット20は、第1の弁体をシャフトの一端と対向するように配置したときに、駆動体が非動作状態において、流路内の流体の流れを確保する開状態となり、駆動体が動作状態において、流路内の流体の流れを遮断する閉状態となる。
なお、この弁ユニット20は、第1の実施形態のように、第2の弁体29をシャフトの一端と対向するように配置したとき、駆動体が非動作状態において、流路内の流体の流れを遮断する閉状態となり、駆動体が動作状態において、前記流路内の流体の流れを確保する開状態となる。これはつまり、匡体10に対して、弁ユニット20の装着方向を変えるだけで、容易に、ノーマルオープン型かノーマルクローズ型かの弁を構成できることを意味している。
弁ユニット20を匡体10に対して、その挿入方向を変えるだけで、ノーマルオープン型とノーマルクローズ型の弁を構成できるため、弁ユニット20は、部品構成を変えることなく、ノーマルオープン型とノーマルクローズ型の弁を実現できる。
さらに、弁ユニット20の部品構成が同一であるため、従来のように、ノーマルオープン型とノーマルクローズ型の弁とで製造工程を変える必要がなく、加えて、弁ユニット20を匡体10に挿入するときだけの違いなので、製造工数を大幅に削減することができる。
また、弁ユニット20を構成する第1の弁体24と第2の弁体29とが、別体であるため、それぞれの加工精度を向上させることができる。また、弁ユニット20が、駆動体のプランジャーと一体でなく、しかも、第1の弁体24が回転自在の構造となっているため、例えば、駆動体のスリーブの内径とプランジャーの外径との間に、隙間が生じても、プランジャーが確実に、第1の弁体24あるいは第2の弁体29と当接し、推力を供給することができる。
スプリング28は、第2の弁体であるホルダ29に当接し、例えば、ソレノイド等の駆動体が作用する方向に抗する方向にホルダ29を付勢する。
第2の弁体であるホルダ29は、第1の流路21に配置され、一端に第2の剛球体26を保持する凹部を備え、他端が、スプリング28と当接している。また、第1の弁体をなす第1の剛球体24は、例えば、ソレノイド等の駆動体と当接している。
<弁の動作>
次に、図3を用いて、本実施形態に係る弁の動作について説明する。
まず、ソレノイド等の駆動体が、非動作状態である場合には、スプリング28の付勢力により、開閉部材27が開いて、流路を開状態とする。
一方、ソレノイド等の駆動体が、動作状態である場合には、開閉部材27およびホルダ29が直線移動し、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部に第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部が当接される。
ここで、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部は、第1の弁体をなす第1の剛球体24の接線方向と略平行な形状となっているため、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部に第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部が十分に密着した状態になる。したがって、駆動体の動作状態に、流路を閉状態とし、しかも、第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部と漏斗状の傾斜曲面をなすテーパがしっかりと密着して、高いシール効果を奏するため、的確に流体の流れを遮断することができる。
<第3の実施形態>
図4および図5を用いて、本発明に係る第3の実施形態について説明する。
なお、本実施形態に係る弁120は、第1の実施形態に対して、ホルダ39の形状および第2の剛球体26の保持状態に関して、相違するため、係る相違点を中心に説明を行う。また、本実施形態に係る弁は、例えば、ソレノイド等の駆動体が非動作状態である場合に、弁を閉状態とするものである。
弁ユニット30は、第2の弁体39をシャフトの一端と対向するように配置したとき、駆動体が非動作状態において、流路内の流体の流れを遮断する閉状態となり、駆動体が動作状態において、前記流路内の流体の流れを確保する開状態となる。
ホルダ39は、第2の弁体を構成し、さらに、第1の流路21に配置され、例えば、図5に示すように、一端に後述する開閉部材27の一部である第2の剛球体26の半分以上を少なくとも2箇所以上で包み込むように保持する形状を備えた自在継ぎ手構造からなり、他端が、ソレノイド等の駆動体と当接している。
開閉部材27は、第1の弁体をなす第1の剛球体24と、第1の剛球体24と一体化した連結部材25、連結部材25の他端に第2の剛球体26をも一体化して構成されている。また、開閉部材27は、第2の剛球体26を介して、第2の弁体をなすホルダ39に連結されており、ホルダ39と開閉部材27の連結部は、自在継ぎ手構造となるように構成されている。ここで、自在継ぎ手構造とは、例えば、第2の剛球体26をホルダ39に組み合わせるとき、開閉部材27が第2の剛球体26を支点として回転及び、振り子のように、振れることができるフレキシブル性を有した構造をいう。
この構造は、図4及び図5で示す構成で実現可能である。連結部材25と一体化している第2の剛球体26をホルダ39の凹部に径方向側の隙間を設けつつ挿入する。次に、ホルダ39の挿入箇所周辺をプレス等で加圧することにより、第2の剛球体26の球面部分の半分以上を覆うようにする。このとき、軸方向側にも適正なガタを設けておくことにより、連結部材25が、第2の剛球体26を支点に回転及び、振り子のように振れることができるようになる。
こうすることによって、第1の流路21、第1の流路21内を摺動するホルダ39、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部等の寸法精度に関わらず、弁としての機能を有効に発揮することが可能となる。つまり、第1の流路21の内径寸法とホルダ39の外周寸法との間にガタがあったとしても、開閉部材27は、第2の剛球体26を支点として、フレキシブルに回転及び、振り子のように振れることにより、第1の流路21と第2の流路22とで形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部に第1の剛球体24を密着させて高いシール効果を保つことができる。
また、弁ユニット30を構成する第1の弁体24と第2の弁体39とが、別体であるため、それぞれの加工精度を向上させることができる。さらに、弁ユニット30が、駆動体のプランジャーと一体でなく、しかも、第2の弁体39が自在継ぎ手構造となっているため、例えば、駆動体のスリーブの内径とプランジャーの外径との間に、隙間が生じても、プランジャーが確実に、第1の弁体24あるいは第2の弁体39と当接し、推力を供給することができる。
<弁の動作>
次に、図4を用いて、本実施形態に係る弁の動作について説明する。
まず、ソレノイド等の駆動体が、非動作状態である場合には、スプリング28の付勢力により、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部に弁体をなす第1の剛球体24の円周部が当接される。
ここで、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部は、弁体をなす第1の剛球体24の接線方向と略平行な形状となっているため、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部に弁体をなす第1の剛球体24の円周部が十分に密着した状態になる。したがって、駆動体の非動作状態に、流路を閉状態とし、しかも、第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部と漏斗状の傾斜曲面をなすテーパがしっかりと密着して、高いシール効果を奏するため、的確に流体の流れを遮断することができる。
また、弁の閉状態において、たとえ、弁体に軸ずれが発生しても、流路を閉状態時にするときの第1の弁体をなす剛球体24は、ホルダ39に保持された第2の剛球体26を支点に回転及び振れることができるため、第1の剛球体24の円周部が段部に確実に当接して、より的確に流体の流れを遮断することができる。
一方で、ソレノイド等の駆動体が、動作状態である場合には、開閉部材27およびホルダ39が直線移動し、第1の弁体をなす第1の剛球体24が、漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部から離れることにより、流路を開状態とする。したがって、ソレノイド等の駆動体の駆動量を制御することで、出力ポート12における流体圧力Pを制御することができる。
<第4の実施形態>
図6を用いて、本発明に係る第4の実施形態について説明する。
なお、本実施形態に係る弁130は、第2の実施形態に対して、ホルダ39の形状および第2の剛球体26の保持状態に関して、相違するため、係る相違点を中心に説明を行う。また、本実施形態に係る弁は、例えば、ソレノイド等の駆動体が動作状態である場合に、弁を閉状態とするものである。
<弁の構成>
弁ユニット30は、第1の弁体をシャフトの一端と対向するように配置したときに、駆動体が非動作状態において、流路内の流体の流れを確保する開状態となり、駆動体が動作状態において、流路内の流体の流れを遮断する閉状態となる。
なお、この弁ユニット30は、第1の実施形態のように、第2の弁体39をシャフトの一端と対向するように配置したとき、駆動体が非動作状態において、流路内の流体の流れを遮断する閉状態となり、駆動体が動作状態において、前記流路内の流体の流れを確保する開状態となる。これはつまり、匡体10に対して、弁ユニット30の装着方向を変えるだけで、容易に、ノーマルオープン型かノーマルクローズ型かの弁を構成できることを意味している。
弁ユニット30を匡体10に対して、その挿入方向を変えるだけで、ノーマルオープン型とノーマルクローズ型の弁を構成できるため、弁ユニット30の部品構成を変えることなく、ノーマルオープン型かノーマルクローズ型かの弁を実現できる。さらに、弁ユニット30の部品構成が同一であるため、従来のように、ノーマルオープン型とノーマルクローズ型の弁とで製造工程を変える必要がなく、加えて、弁ユニット30を匡体10に挿入するだけなので、製造工数を大幅に削減することができる。
また、弁ユニット30を構成する第1の弁体24と第2の弁体39とが、別体であるため、それぞれの加工精度を向上させることができる。また、弁ユニット30が、駆動体のプランジャーと一体でなく、しかも、第1の弁体24が回転自在の構造となっているため、例えば、駆動体のスリーブの内径とプランジャーの外径との間に、隙間が生じても、プランジャーが確実に、第1の弁体24あるいは第2の弁体39と当接し、推力を供給することができる。
スプリング28は、第2の剛球体26を保持するホルダ39に当接し、例えば、ソレノイド等の駆動体が作用する方向に抗する方向にホルダ39を付勢する。
ホルダ39は、第1の流路21に配置され、例えば、図6に示すように、一端に後述する開閉部材27の一部である第2の剛球体26の半分以上を少なくとも2箇所以上で包み込むように保持する自在継ぎ手構造を備え、他端が、スプリング28と当接している。また、第1の弁体をなす第1の剛球体24は、例えば、ソレノイド等の駆動体と当接している。
<弁の動作>
次に、図6を用いて、本実施形態に係る弁の動作について説明する。
まず、ソレノイド等の駆動体が、非動作状態である場合には、スプリング28の付勢力により、開閉部材27が開いて、流路を開状態とする。
一方、ソレノイド等の駆動体が、動作状態である場合には、開閉部材27およびホルダ39が直線移動し、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部に第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部が当接される。
ここで、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部は、第1の弁体をなす第1の剛球体24の接線方向と略平行な形状となっているため、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部に弁体をなす第1の剛球体24の円周部が十分に密着した状態になる。したがって、駆動体の動作状態に、流路を閉状態とし、しかも、第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部と漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部がしっかりと密着して、高いシール効果を奏するため、的確に流体の流れを遮断することができる。
また、弁の閉状態において、たとえ、開閉部材27に軸ずれが発生しても、第2の剛球体26を支点に回転及び振れることができるため、第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部が段部に確実に当接して、より的確に流体の流れを遮断することができる。
<応用例1>
図7を用いて、応用例1について説明する。
<構成>
本応用例1は、第1の実施形態に係る弁に駆動体としてソレノイドを用いたソレノイド弁である。本応用例1に係るソレノイド弁は、弁100とソレノイド150とから構成されている。また、ソレノイド150は、ジョイント14により、弁100と連結され、磁性材料からなるケース40と、コイル41と、シャフト42と、磁性材料からなるベースコア43とから構成されている。
<動作>
まず、ソレノイド150のコイル41に電流が供給されていない場合、すなわち、ソレノイド150が非動作状態である場合には、スプリング28の付勢力により、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部に第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部が当接される。
ここで、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部は、第1の弁体をなす第1の剛球体24の接線方向と略平行な形状となっているため、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部に第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部が十分に密着した状態になる。したがって、ソレノイド150が非動作状態の場合には、流路を閉状態とし、しかも、第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部と漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部がしっかりと密着して、高いシール効果を奏するため、的確に流体の流れを遮断することができる。
一方で、ソレノイド150のコイル41に電流が供給されている場合、すなわち、ソレノイド150が、動作状態である場合には、シャフト42に与えられる推力により開閉部材27およびホルダ29が直線移動し、第1の弁体をなす第1の剛球体24が、漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部から離れることにより、流路を開状態とする。
また、弁ユニット20を構成する第1の弁体24と第2の弁体29とが、別体であるため、それぞれの加工精度を向上させることができる。さらに、弁ユニット20が、ソレノイドのプランジャーと一体でなく、例えば、ソレノイドのスリーブの内径とプランジャーの外径との間に、隙間が生じても、プランジャーが確実に、第1の弁体24あるいは第2の弁体29と当接し、推力を供給することができる。
<応用例2>
図8を用いて、応用例2について説明する。
<構成>
本応用例2は、第2の実施形態に係る弁に駆動体としてソレノイドを用いたソレノイド弁である。本応用例2に係るソレノイド弁は、弁110とソレノイド150とから構成されている。また、ソレノイド150は、ジョイント14により、弁110と連結され、磁性材料からなるケース40と、コイル41と、シャフト42と、磁性材料からなるベースコア43とから構成されている。
<動作>
まず、ソレノイド150のコイル41に電流が供給されていない場合、すなわち、ソレノイド150が非動作状態である場合には、スプリング28の付勢力により、開閉部材27が開いて、流路を開状態とする。
一方、ソレノイド150のコイル41に電流が供給されている場合、すなわち、ソレノイド150が、動作状態である場合には、シャフト42に与えられる推力により開閉部材27およびホルダ29が直線移動し、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部に第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部が当接される。
ここで、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部は、第1の弁体をなす第1の剛球体24の接線方向と略平行な形状となっているため、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部に第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部が十分に密着した状態になる。したがって、駆動体の動作状態に、流路を閉状態とし、しかも、第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部と漏斗状の傾斜曲面をなすテーパがしっかりと密着して、高いシール効果を奏するため、的確に流体の流れを遮断することができる。
また、弁ユニット20を構成する第1の弁体24と第2の弁体29とが、別体であるため、それぞれの加工精度を向上させることができる。さらに、弁ユニット20が、ソレノイドのプランジャーと一体でなく、例えば、ソレノイドのスリーブの内径とプランジャーの外径との間に、隙間が生じても、プランジャーが確実に、第1の弁体24あるいは第2の弁体29と当接し、推力を供給することができる。
<応用例3>
図9を用いて、応用例3について説明する。
<構成>
本応用例3は、第3の実施形態に係る弁に駆動体としてソレノイドを用いたソレノイド弁である。本応用例3に係るソレノイド弁は、弁120とソレノイド150とから構成されている。また、ソレノイド150は、ジョイント14により、弁120と連結され、磁性材料からなるケース40と、コイル41と、シャフト42と、磁性材料からなるベースコア43とから構成されている。
<動作>
まず、ソレノイド150のコイル41に電流が供給されていない場合、すなわち、ソレノイド150が非動作状態である場合には、スプリング28の付勢力により、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部に弁体をなす第1の剛球体24の円周部が当接される。
ここで、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部は、弁体をなす第1の剛球体24の接線方向と略平行な形状となっているため、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部に第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部が十分に密着した状態になる。したがって、駆動体の非動作状態に、流路を閉状態とし、しかも、第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部と漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部がしっかりと密着して、高いシール効果を奏するため、的確に流体の流れを遮断することができる。
また、弁の閉状態において、たとえ、開閉部材27に軸ずれが発生しても、第2の剛球体26を支点に回転及び振れることができるため、第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部が漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部に確実に当接することにより、より的確に流体の流れを遮断することができる。
また、弁ユニット30を構成する第1の弁体24と第2の弁体39とが、別体であるため、それぞれの加工精度を向上させることができる。さらに、弁ユニット30が、ソレノイドのプランジャーと一体でなく、しかも、第1の弁体24が回転自在の構造となっているため、例えば、ソレノイドのスリーブの内径とプランジャーの外径との間に、隙間が生じても、プランジャーが確実に、第1の弁体24あるいは第2の弁体39と当接し、推力を供給することができる。
一方で、ソレノイド150のコイル41に電流が供給されている場合、すなわち、ソレノイド150が、動作状態である場合には、シャフト42に与えられる推力により開閉部材27およびホルダ39が直線移動し、第1の弁体をなす第1の剛球体24が、漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部から離れることにより、流路を開状態とする。したがって、ソレノイドの駆動量を制御することで、出力ポート12における流体圧力Pを制御することができる。
<応用例4>
図10を用いて、応用例4について説明する。
<構成>
本応用例4は、第4の実施形態に係る弁に駆動体としてソレノイドを用いたソレノイド弁である。本応用例4に係るソレノイド弁は、弁130とソレノイド150とから構成されている。また、ソレノイド150は、ジョイント14により、弁130と連結され、磁性材料からなるケース40と、コイル41と、シャフト42と、磁性材料からなるベースコア43とから構成されている。
<動作>
まず、ソレノイド150のコイル41に電流が供給されていない場合、すなわち、ソレノイド150が非動作状態である場合には、スプリング28の付勢力により、開閉部材27が開いて、流路を開状態とする。
一方、ソレノイド150のコイル41に電流が供給されている場合、すなわち、ソレノイド150が、動作状態である場合には、シャフト42に与えられる推力により開閉部材27およびホルダ39が直線移動し、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部に第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部が当接される。
ここで、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部は、第1の弁体をなす第1の剛球体24の接線方向と略平行な形状となっているため、第1の流路21と第2の流路22とにより形成される漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部に弁体をなす第1の剛球体24の円周部が十分に密着した状態になる。したがって、駆動体の動作状態に、流路を閉状態とし、しかも、第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部と漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部がしっかりと密着して、高いシール効果を奏するため、的確に流体の流れを遮断することができる。
また、弁の閉状態において、たとえ、開閉部材27に軸ずれが発生しても、第2の剛球体26を支点に回転及び振れることができるため、第1の弁体をなす第1の剛球体24の円周部が漏斗状の傾斜曲面をなすテーパ部に確実に当接することにより、より的確に流体の流れを遮断することができる。
また、弁ユニット30を構成する第1の弁体24と第2の弁体39とが、別体であるため、それぞれの加工精度を向上させることができる。さらに、弁ユニット30が、ソレノイドのプランジャーと一体でなく、しかも、第1の弁体24が回転自在の構造となっているため、例えば、ソレノイドのスリーブの内径とプランジャーの外径との間に、隙間が生じても、プランジャーが確実に、第1の弁体24あるいは第2の弁体39と当接し、推力を供給することができる。
以上、本発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
第1の実施形態に係る弁の断面図である。 第1の剛球体と段部との位置関係を示した図である。 第2の実施形態に係る弁の断面図である。 第3の実施形態に係る弁の断面図である。 第2の剛球体とホルダとの関係を示した図である。 第4の実施形態に係る弁の断面図である。 応用例1に係るソレノイド弁の断面図である。 応用例2に係るソレノイド弁の断面図である。 応用例3に係るソレノイド弁の断面図である。 応用例4に係るソレノイド弁の断面図である。 従来例に係る弁の断面図である。 従来例に係るソレノイド弁の断面図である。 従来例に係るソレノイド弁の断面図である。
符号の説明
10・・・匡体、
11・・・入力ポート、
12・・・出力ポート、
14・・・ジョイント、
20、30・・・弁ユニット、
21・・・第1の流路、
22・・・第2の流路、
23・・・開口部、
24・・・第1の剛球体、
25・・・連結部材、
26・・・第2の剛球体、
27・・・開閉部材、
28・・・スプリング、
29、39・・・ホルダ、
40・・・ケース、
41・・・コイル、
42・・・シャフト、
43・・・ベースコア、
100、110、120、130・・・弁、
150・・・ソレノイド

Claims (6)

  1. シャフトと、
    前記シャフトを動作させる駆動体と、を有し、
    球状または半球状の第1の弁体と、
    円柱状で、かつ、外周に環状の溝が形成された第2の弁体と、
    前記第1の弁体と前記第2の弁体とを連結する連結部材とからなる弁体ユニットと、を有し、
    前記弁体ユニットは、前記第1の弁体と前記第2の弁体とが流路内に配置され、前記第1の弁体は、前記流路の一部に当接して、前記流路の流体の流れを遮断可能に配置され、
    前記弁体ユニットは、
    前記第2の弁体を前記シャフトの一端と対向するように配置したとき、前記駆動体が非動作状態において、前記流路内の流体の流れを遮断する閉状態となり、前記駆動体が動作状態において、前記流路内の流体の流れを確保する開状態となり、
    前記第1の弁体を前記シャフトの一端と対向するように配置したときに、前記駆動体が非動作状態において、前記流路内の流体の流れを確保する開状態となり、前記駆動体が動作状態において、前記流路内の流体の流れを遮断する閉状態となることを特徴とする弁。
  2. 前記弁体ユニットは、前記連結部材の一端と前記第2の弁体とを連結する部分が、自在継ぎ手構造となっていることを特徴とする請求項1に記載の弁。
  3. 前記駆動体は、前記第2の弁体を前記シャフトの一端と対向するように配置したときに、前記第2の弁体を前記シャフトを介して、押圧することによって、前記弁体ユニットを前記第1の弁体側に摺動させ、
    さらに、前記弁体ユニットが、前記第1の弁体側に摺動するときに、前記第1の弁体と当接して、前記弁体ユニットに対して、前記第2の弁体側への付勢力を付与するスプリングを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の弁。
  4. 前記駆動体は、前記第1の弁体を前記シャフトの一端と対向するように配置したときに、前記第1の弁体を前記シャフトを介して、押圧することによって、前記弁体ユニットを前記第2の弁体側に摺動させ、
    さらに、前記弁体ユニットが、前記第2の弁体側に摺動するときに、前記第2の弁体と当接して、前記弁体ユニットに対して、前記第1の弁体側への付勢力を付与するスプリングを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の弁。
  5. 前記流路は、前記第2の弁体側で縮径するとともに、前記第2の弁体側の流路の径が前記第1の弁体の径よりも小さく、かつ、前記第2の弁体の径よりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の弁。
  6. 前記流路は、縮径している部位が漏斗状の傾斜曲面になっていることを特徴とする請求項5に記載の弁。
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