JP2013249870A - 比例電磁弁 - Google Patents
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Abstract
吸引力により移動体を変位させる。
【解決手段】電磁弁11は、スプール31に同軸状に配設されたシャフト13にプランジャ14が摺動自在に嵌挿されている。シャフト13の両端はヨーク15及びコア16に圧入にされている。ヨーク15及びコア16の外周部にはコイル組立体21が嵌挿されている。さらに、コイル組立体21の外周部はボディ24に被覆され、該ボディ24の端面は
調圧部11のバルブ本体29に係合し加締め加工して、電磁部11と調圧部12とを一体にする。
【選択図】図1
Description
ガイド52と前記ヨーク51に包囲された内部空間54には、プランジャ55が上下動自在に保持されている。
プランジャ55には、ロッド56が貫通した状態でその上方突出部はブッシュ57を介してコア53に上下動自在に支持されている。そして、ガイド52により性能に大きな影響を及ぼすヨーク51の中心とコア53の中心の同軸・位置決めを行い、ヨーク51、コア53にそれぞれ設けられたブッシュ57、58を介して上下動自在に支持されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、機械加工誤差によって、ヨーク51に嵌合されているブッシュ58の中心(図8で二点鎖線表示)が、前記のヨーク51及びコア収容部53aの中心(図8で実線表示)に対して例えば、距離A1だけずれ、一方、コア53に嵌合されているブッシュ57の中心(図8で二点鎖線表示)が、前記のヨーク51及びコア収容部53aの中心(図8で実線表示)に対して例えば、距離A2だけずれた場合、ロッド56は、距離A1と距離A2の分だけヨーク51及びコア収容部53aの中心(図8で実線表示)に対して傾いてブッシュ57、58に摺動支持される。
本発明は、係る課題を解決するためになされたもので、ヨークとコアの中央にシャフトを打ち込んで連結し、該シャフトに倣ってヨークとコアの同軸度を確保し、プランジャの傾きに影響されず、安価に油圧ヒステリシスの改善ができることを特徴した比例電磁弁を提供すること目的とする。
スリーブに摺動自在に嵌挿されたスプールにより油圧供給口を形成する調圧部と、前記調圧部に一体的に取り付けられた電磁部とを有する電磁弁において、
前記電磁部は、
前記調圧部のスプールに同軸上に位置する軸部材と、
前記軸部材に摺動自在に嵌挿された移動体と、
前記軸部材の一端に圧入するヨーク部と、
前記軸部材の他端に圧入するコア部材と、
前記ヨーク部材及び前記コア部材の外周部に嵌挿されたソレノイド組立体と、
前記ソレノイド組立体の外周部を嵌挿し一端が前記コア部材のフランジを加締めるボディ部材と、
前記軸部材の他端を圧入した前記コア部材に該軸部材に隣接して設けられ前記移動体の吸引力を前記調圧部に付勢するプッシャ部材と、
を備えたことを特徴とする。
さらに、センタシャフト構造を可能にするために、コアに設けた複数個の溝と、該溝に嵌挿する脚部とを有するプッシャにより吸引力をスプールに伝達することができる。
図1に示すように、比例電磁弁10は、電磁部11、調圧部12から構成され、調圧部12は電磁部11の励磁に応答して軸心方向に移動する。
先ず、電磁部11について説明する。電磁弁11は図1及び図2に示すように、スプール31(図1参照)に同軸状に配設されたシャフト(軸部材)13に可動鉄心の機能を有するプランジャ14が摺動自在に嵌挿されている。
これにより、ヨーク15の中心とコア16の中心と、プランジャ14の摺動方向軸(ガイド軸)の3つの軸がいずれもシャフト13に倣うセンタシャフト構造になっているため、該プランジャ14が傾いて組みつけられることを防止でき、プランジャ14の傾きのための余剰隙間を設ける必要が無く、摺動クリアランスを従来構造より低減させることが可能となり、プランジャ14の偏心により発生する径方向の吸引力の発生が減され、油圧ヒステリシスの改善が見込まれる。
図3に示すように、コア16の溝16dは孔16cを中心にして該孔16cの外方の円周方向に複数個、例えば3個が均等に形成されている。溝16dは断面が略C字状であって、該C字状の開口部が孔16cの外周面に連通するように設けられている。
参照符号18はコア16の溝16dに嵌挿するプッシャであって、図3に示すように軸心方向に該溝16dに嵌挿する脚部18aが均等に複数個、例えば3個が形成されており、該脚部18aの基部18b(図3で上部)は球面状に形成されて脚部18aと一体的に結合されている。
これにより、プッシャ18はシャフト13にガイドされつつコア16に設けられた溝16dに脚部18aを挿入して、プランジャ14の吸引力を調圧部12に付加するようになっている。
なお、プッシャ18の基部18bは球面状に代わって平面状でもよい。
参照符号21はコイル組立体を示すもので、図1に示すソレノイドコイル22、該ソレノイドコイル22に一体になった端子23が設けられており、該コイル組立体21は外周部を円筒形状のボディ(ボディ部材)24の内周面に嵌挿している。
図4(A)示すように、シャフト13の一端(図4で右端)をヨーク15の孔15bに圧入し、シャフト13とヨーク15の各端面を整合する。
シャフト13、ヨーク15を一体にした状態で図4(B)に示すように、シャフト13をプランジャ14の孔14aに嵌挿し、該プランジャ14の外周面をヨーク15の開口部15aに挿入する。このとき、プランジャ14の両端面にはシャフト13に嵌挿したスペーサ17が係合し、プランジャ14とヨーク15との密着を防止している。
そして、図4(D)に示すように、コイル組立体21を構成するソレノイドコイル22の内周面22aにヨーク15及びコア16の外周面を嵌挿してコイル組立体21が形成される。
次いで、図4(E)のように、ボディ24の内周面24aにコイル組立体21の外周面を嵌挿し、ボディ24の端部24bを加締めて電磁部11が生成される。
参照符号29はスリーブで、電磁部11に当接した状態で、コア16の一端の外周部を例えば、図示しない加締めることにより電磁部11と一体化される。前記スリーブ29には、スリーブ孔30が穿設され、該スリーブ孔30にスプール31が摺動自在に嵌挿されている。前記スリーブ29には、電磁部11から順に図示しないタンクとスリーブ孔30とを連通するタンク通路32と、図示しないアクチュエータとスリーブ孔30とを連通する制御通路33と、図示しないポンプとスリーブ孔30とを連通する供給通路34と、を備える。
バルブ本体29の外端部(図1で左端部)には、スリーブ孔30と同軸状に大径の取付孔37が設けられ、該取付孔37にアジャスタ38が嵌挿されている。スプール31の一端(図1で左端)とアジャスタ38との間にはスプール31をプッシャ18に当接する方向に付勢するばね部材39が介装されている。
図1において、ソレノイドコイル21の励磁による吸引力によりプランジャ14は、シャフト13をガイドにして矢印X方向に移動し、プッシャ18を介してスプール31がばね部材39の弾発力に抗して矢印X方向に変位し、該スプール31の変位によりバルブ本体29内の通路を連通・遮断する。
ソレノイドコイル21が非励磁になるとばね部材39の弾発力によりスプール31が矢印Y方向に移動し、該スプール31の端面(図1で右端)がプッシャ18の先端(図1で左端)に接触し、矢印Y方向に変位する。
コア16において圧入されたシャフト13を保持しつつ、シャフト13の外径とプッシャ用孔である溝16dによりプッシャ18の脚部18bをガイドし、プランジャ14からの吸引力を該プッシャ18が受持して調圧部12に伝達することができる。
さらに、プッシャ18と、コア16に設けられた溝16dとの隙間には、電磁部11内でプランジャ14の往復運動により発生する油量を、図示しないスリーブ29に設けたドレン穴へ出し入れする際に、阻害しないだけの余裕面積を確保してある。
12 調圧部 13 シャフト
14 プランジャ 15 ヨーク
16 コア 17 スペーサ
18 プッシャ 20 キャップ
21 コイル組立体 22 ソレノイド
23 端子 24 ボディ
29 バルブ本体 30 スリーブ孔
31 スプール 32 タンク通路
33 制御回路 34 供給回路
Claims (2)
- スリーブに摺動自在に嵌挿されたスプールにより油圧供給口を形成する調圧部と、前記調圧部に一体的に取り付けられた電磁部とを有する電磁弁において、
前記電磁部は、
前記調圧部のスプールに同軸上に位置する軸部材と、
前記軸部材に摺動自在に嵌挿された移動体と、
前記軸部材の一端に圧入するヨーク部と、
前記軸部材の他端に圧入するコア部材と、
前記ヨーク部材及び前記コア部材の外周部に嵌挿されたソレノイド組立体と、
前記ソレノイド組立体の外周部を嵌挿し一端が前記コア部材のフランジを加締めるボディ部材と、
前記軸部材の他端を圧入した前記コア部材に該軸部材に隣接して設けられ前記移動体の吸引力を前記調圧部に付勢するプッシャ部材と、
を備えたことを特徴とする比例電磁弁。 - 前記プッシャ部材には、円周方向に均等に配置した少なくとも2個以上の脚部が基部に一体に形成され、前記基部は球面状で脚部と一体的に形成されており、前記脚部をコア部材に設けた溝部に嵌挿し、前記プッシャ部材は前記軸部材にガイドされつつ、プランジャの吸引力を調圧部に付加することを特徴とする比例電磁弁。
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