JP2009265545A - 光学素子及びそれを用いた光アイソレータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも、ファラデー回転子の光透過面の両側に、表面に形状異方性粒子が配向分散された偏光ガラスが、光透過面で接着層を介して貼り合わされた光学素子であって、前記偏光ガラスは、前記貼り合わせ面側の片側表面にのみ前記形状異方性粒子が配向分散されたものであり、前記ファラデー回転子のそれぞれの貼り合わせ面の表面からそれぞれの前記偏光ガラスの形状異方性粒子が配向分散された面までの距離tが、t≦20μmの関係を満たすものであることを特徴とする光学素子。
【選択図】図1
Description
よって、使用する偏光ガラスにも25dB以上のアイソレーションが要求される。この偏光ガラスでは、ガラス基体の表面近傍に形状異方性粒子(一般的には銀粒子または銅粒子)が配置されるため、使用する粒子によっては、入射光の後方散乱(光入射方向に反射光が戻る現象)が発生する。
この為、このような偏光ガラスをファラデー回転子と接合すると、ファラデー回転子表面と偏光ガラスの異方性粒子が配向分散された層で光散乱が発生し、その影響でアイソレーションが劣化する問題がある。
このように、貼り合わせ面から形状異方性粒子が配向分散された面までの距離tがt≦20μmの関係を満たす光学素子とすることによって、高いアイソレーションを保つことができ、特に、形状異方性粒子が配向分散された層の厚さが薄い場合でも、25dB以上のアイソレーションを保つことができ、後方散乱が少ないものとすることができる。
前述のように、形状異方性粒子の配向分散層が薄い偏光ガラスを用いた場合でも、高いアイソレーション(25dB以上)を保つことができる光学素子およびそれを用いた光アイソレータの開発が待たれていた。
その結果、偏光ガラスの片面のみに形状異方性粒子を配向分散させ、当該分散層に近いほうの光透過面でファラデー回転子を接着させ、かつ形状異方性粒子が配向分散された層の表面とファラデー回転子との貼り合わせ面との距離tが、t≦20μmの関係を満たすものであれば、アイソレーションを高い状態で保つことができることを見出し、本発明を完成させた。
そして、偏光ガラス11の形状異方性粒子配向分散層11aが形成された方側の光透過面とファラデー回転子の光透過面とが、接着層13を介して貼り合わされている。
また、ファラデー回転子12の貼り合わせ面の表面と、形状異方性粒子配向分散層11aとの間の距離tが、t≦20μmの関係を満たすものとなっている。
先ず、少なくとも偏光ガラスを2枚、ファラデー回転子を1つ準備する。
このとき、偏光ガラスは、片面のみに形状異方性粒子が配向分散された層が形成されたものを準備する。
このように作製した光学素子は、たとえ形状異方性粒子が配向分散された層が薄い場合であっても、後方散乱等を抑制することができ、よって高いアイソレーションを保つものとなっている。
まず、偏光ガラスを48枚、ファラデー回転子を24個準備した。
準備した偏光ガラスは、15mm×15mmの大きさであり、また図2に示したように、ガラス基体の片面に形状異方性粒子配向分散層が深さ4μmの位置に形成されたものである。その偏光ガラスの消光比は、各々25dB(実施例1・比較例1)のものが12枚、32dB(実施例2・比較例2)のものが12枚、38dB(実施例3・比較例3)のものが12枚、45dB(実施例4・比較例4)のものが12枚とした。
また、ファラデー回転子は、波長1550nmのレーザー光の偏光面が45°回転するものとし、貼り合わせ面となる光透過面の両方に、予め対接着剤ARコートを施した。
比較例5として、図4に示すように、偏光ガラスの両表面の表面近傍に、形状異方性粒子配向分散層のある偏向ガラス(消光比45dB)とファラデー回転子を用いて実施例同様に貼り合わせを行って光学素子を作製し、そのアイソレーションを評価したところ、アイソレーションは最大21dBしか得られず、光アイソレータに必要とされる特性を満たさないことがわかった。
Claims (2)
- 少なくとも、ファラデー回転子の光透過面の両側に、表面に形状異方性粒子が配向分散された偏光ガラスが、光透過面で接着層を介して貼り合わされた光学素子であって、
前記偏光ガラスは、前記貼り合わせ面側の片側表面にのみ前記形状異方性粒子が配向分散されたものであり、
前記ファラデー回転子のそれぞれの貼り合わせ面の表面からそれぞれの前記偏光ガラスの形状異方性粒子が配向分散された面までの距離tが、t≦20μmの関係を満たすものであることを特徴とする光学素子。 - 請求項1に記載の光学素子を用いて作製されたものであることを特徴とする光アイソレータ。
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