JP2008107760A - 光アイソレータ機能付き光フィルタ及びそれを備えた光送受信モジュール - Google Patents

光アイソレータ機能付き光フィルタ及びそれを備えた光送受信モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】光の不要な広がりによる光の損失を抑えた光アイソレータ機能を有する光フィルタおよび光送受信モジュールを提供する。
【解決手段】少なくとも2つの光入出射面を有し、入射される光の偏波方向を回転させるファラデー回転子1と、該ファラデー回転子1の一方の光入出射面に取着された偏光子2と、ファラデー回転子1の他方の光入出射面に直に配され、入射される光の一部を反射させる光フィルタ部3と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光のアイソレーション機能を有するとともに、所定の波長の光を透過もしくは反射させるアイソレータ機能付き光フィルタに関するものである。また、本発明は、このようなアイソレータ機能付き光フィルタを双方向光通信に用い、送信用及び受信用の光学素子が一体となった光送受信モジュールに関するものである。
光アクセス網における局側と加入者側を1本の光ファイバで双方向伝送する光送受信モジュールは、音声やデータ通信に加え、映像も配信できるよう高速、広帯域化が必要となり、コストを抑えつつ高性能化することが要望されている。そして、このような光送受信モジュールは、たとえば特許文献1に開示されている。
図4は、光アイソレータ素子が楔形の光フィルタを介して光ファイバを保持するフェルールの端部に取り付けられた光アイソレータ付き光フィルタを示す断面図である。
光ファイバ111は、中央部に第1の貫通孔112を有し、透光性材料であるガラス材からなるフェルール113に接着剤を介して保持され、ファイバスタブ114を形成している。ファイバスタブ114の第1の波長光λ1の入射側先端は、光ファイバ111の光軸の垂直方向に対し約45°傾斜し、光フィルタ103が接着固定されている。
光フィルタ103は、ファイバスタブ114に接着される側が約45°に傾斜した楔形状であり、傾斜面には第1の波長光λ1を通過し、第1の波長光λ1と逆方向から光ファイバ111に入射される第2の波長光λ2を反射する光フィルタ部103aが設けられている。一方、ファイバスタブ114と対向する側は、光ファイバ111の光軸の垂直方向に対し約4°傾斜している。
光アイソレータ素子は、2枚の偏光子101とその間に介在するファラデー回転子102からなり、各々接着剤により張り合わされており、LD(レーザダイオード)等の発光素子への近端反射戻り光の影響を抑止するため、光フィルタ103の光軸と垂直方向に対し約4°傾斜した面に接着剤により固定され、光アイソレータ機能付き光フィルタX’を構成している。
図5は、光アイソレータ機能付き光フィルタが内蔵された光送受信モジュールの断面図である。この従来の光送受信モジュールY’は、光レセプタクル100と、受光素子121が搭載された受光素子ユニット200と、発光素子131が搭載された発光素子ユニット300と、光アイソレータ機能付きフィルタX’とから構成されている。
光送受信モジュールY’において、発光素子131から出射された第1の波長光λ1は、第1のレンズ132により集光され、光アイソレータ素子(2枚の偏光子102、ファラデー回転子101)、光フィルタ103を通過して光ファイバ111に光結合される。一方、第2の波長光λ2は、第1の波長光λ1と逆方向から光ファイバ111に入射され、光フィルタ103の光フィルタ部103aにより発光素子131の光軸とほぼ垂直方向に反射され、ガラス材からなるフェルール113及びカットフィルタ140を通過し、第2のレンズ122により集光されて受光素子121に受光される。このように、光送受信モジュールは、発光素子131と受光素子121が一体的に組み立てられ、1本の光ファイバ111によって第1の波長光λ1を送信し、第2の波長光λ2を受信できるという機能を有している。
特開2005−134803号公報
しかしながら、従来の光アイソレータ付き光フィルタでは、楔形状の光フィルタ基板にフィルタ部を成膜して光フィルタが構成されているため、光フィルタ基板分だけ光の光路長が長くなる。その結果、従来の光アイソレータ機能付き光フィルタでは、光の広がりによって生じる光フィルタ基板から外部への光の漏れを防止するために、光フィルタを大きくする必要があった。また、従来の光アイソレータ機能付き光フィルタでは、反射戻り光を防止するという観点から光フィルタ基板を楔形状に形成していたため、光フィルタ基板の加工に多くの時間と費用を要していた。
本発明の目的は、上述の課題に鑑みて案出されたものであり、小型で低価格な光アイソレータ機能付きフィルタ及びそれを備えた光送受信モジュールを提供することにある。
上記課題に鑑みて、本発明の光アイソレータ機能付き光フィルタは、少なくとも2つの光入出射面を有し、入射される光の偏波方向を回転させるファラデー回転子と、該ファラデー回転子の一方の光入出射面に取着された偏光子と、前記ファラデー回転子の他方の光入出射面に直に配され、入射される光の一部を反射させる光フィルタ部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の光アイソレータ機能付き光フィルタは、少なくとも2つの光入出射面を有する偏光子と、該偏光子の一方の光入出射面に取着され、入射される光の偏波方向を回転させるファラデー回転子と、前記偏光子の他方の光入出射面に直に配され、入射される光の一部を反射させる光フィルタ部と、を備えたことを特徴とする。
さらに、本発明において、前記光フィルタ部は、誘電体多層膜からなり、前記ファラデー回転子の他方の光入出射面または前記偏光子の他方の光入出射面に蒸着されていることを特徴とする。
また、本発明において、前記偏光子および前記ファラデー回転子は、接着剤を介して接合されていることを特徴とする。
本発明の光送受信モジュールは、発光素子と、前記発光素子から出射される光が入射される光ファイバと、前記発光素子と前記光ファイバの一端面との間の光伝送経路上に、前記光フィルタ部が前記光ファイバの一端面と対向するように配置された前記光アイソレータ機能付き光フィルタと、前記光ファイバから出射され、前記フィルタ部で反射された光を受光する受光素子と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の光送受信モジュールは、前記光ファイバの一部が内孔内に挿入されたフェルールと、前記フェルールの先端面が貫通孔内に配置された筒状のホルダと、をさらに備え、前記発光素子側の前記ホルダの一端面に、前記光フィルタ部が取着されていることを特徴とする。
また、本発明の光送受信モジュールにおいて、前記フィルタ部が取着された前記ホルダの一端面は、前記光ファイバの光軸に対して傾斜する傾斜面であることを特徴とする。
さらに、前記ホルダは、その一端面が前記光ファイバの光軸に対して45±5°の範囲内で傾斜しているとともに、前記光フィルタ部で反射される光が通過する孔部を有することを特徴とする。
本発明の光アイソレータ機能付き光フィルタでは、ファラデー回転子または偏光子の光入出射面に光フィルタ部が直に配されているため、光フィルタ部とファラデー回転子または偏光子との間の光路を小さくすることができる。その結果、本発明の構成では、ファラデー回転子、偏光子、および光フィルタ部で構成される光アイソレータ部を透過する光の光路長を短くすることができるため、不要な光の広がりを低減することができる。また、本発明の構成によれば、従来のような光フィルタ部が形成された透光性基板等を不要とするため、部品の小型化および低価格化という観点でも好適である。
本発明の光アイソレータ機能付き光フィルタでは、偏光子の光入出射面に光フィルタ部が直に配されているため、光フィルタ部と偏光子との間の光路を小さくすることができる。その結果、本発明の構成では、ファラデー回転子、偏光子、および光フィルタ部で構成される光アイソレータ部を透過する光の光路長を短くすることができるため、不要な光の広がりを低減することができる。また、本発明の構成によれば、従来のような光フィルタ部が形成された透光性基板等を不要とするため、部品の小型化および低価格化という観点でも好適である。
また、本発明において、光フィルタ部を誘電体多層膜で形成するとともに、ファラデー回転子または偏光子の光入出射面に蒸着すれば、ファラデー回転子または偏光子の光入出射面で特定の波長光を透過もしくは反射する合分波機能を担う光フィルタを、光フィルタ基板を要することなく形成することができる。本構成によれば、光フィルタ部がファラデー回転子または偏光子との間に接着剤や空気層を介することなく直に蒸着によって形成されているため、ファラデー回転子または偏光子と光フィルタ部との間で生じる光の反射を低減することができる。
さらに、本発明において、偏光子およびファラデー回転子を、接着剤を介して接合すれば、前記ファラデー回転子と前記偏光子とを空気層を介することなく接合できるため、反射を防止するための無反射コート膜等が不要となる。その結果、本構成によれば、無反射コート膜を形成する工程を省くことができるため、製造工程を簡素化し、低コスト化に寄与する。
本発明の光送受信モジュールでは、発光素子と光ファイバとの光伝送経路の間に本発明の光アイソレータ機能付き光フィルタが配置されているため、発光素子に向かって戻る反射戻り光を低減するとともに、光ファイバから光アイソレータ機能付き光フィルタに向かって出射された光を光フィルタ部で反射させ、その反射光を効率よく受光素子で受けることができる。
さらに、本発明の光送受信モジュールにおいて、前記光フィルタ部が取着された前記ホルダの一端面を前記光ファイバの光軸に対して傾斜した傾斜面であれば、光フィルタ部を光ファイバの光軸に対して傾斜するように配置することができるため、光フィルタ部の表面で反射した光が、再度、光路上に戻るのを低減することができる。
さらに、本発明の光送受信モジュールにおいて、前記光フィルタ部が取着された前記ホルダ一端面を前記光ファイバの光軸に対して45±5°の範囲内で傾斜させれば、光ファイバの光軸に対して略直交する方向に光フィルタ部で反射された光を伝送させることができるため、受光素子の位置決めが容易になる。また、本発明の光送受信モジュールにおいて、前記ホルダに、前記光フィルタ部で反射される光が通過する孔部を設ければ、前記ホルダおよび前記フェルールを透光性部材で形成しなくともよいため、ホルダおよびフェルールの材質に対する制限が緩和され、多くの材質を選択することができる。
以下、本発明の光アイソレータ機能付き光フィルタの実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、筒状のホルダに取着された本発明の光アイソレータ機能付き光フィルタの第1の実施形態を示す断面図である。本発明の第1の実施形態に係る光アイソレータ機能付き光フィルタX1は、入射される光の偏波方向を回転させるファラデー回転子1と、該ファラデー回転子1の一方の光入出射面1aに取着された偏光子2と、ファラデー回転子1の他の光入出射面1bに配された光フィルタ部3と、を備えている。なお、図1において、光アイソレータ機能付き光フィルタX1は筒状のホルダ4の端面に固定されているが、光フィルタ部3に光が入射されるように固定されていれば、どのような形状のホルダで固定されていてもよい。
ファラデー回転子1は、光が入出射する面(光入出射面1a、1b)を有し、透過する光の偏波方向を所定角度回転させる機能を担う。具体的に、ファラデー回転子1は、円筒状の磁石5によって磁界を印加することにより、入射される光の偏波方向を所定の角度、たとえば45°回転させることができる。ファラデー回転子1は、少なくとも2つの光の入出射面を有する形状であれば足り、たとえば平板状、円板状、楔形状等、種々の形状が挙げられる。また、ファラデー回転子1は、たとえばTb、Gd、Hoを添加したビスマス置換ガーネットやYIGガーネットにより構成される。なお、ファラデー回転子1に磁界の印加を要しない自己バイアス型のものを採用する場合は、磁石5を取り付けなくても良い。
偏光子2は、所定角度の偏波方向の光を選択的に透過するための部材であり、たとえばガラス基板に誘電体粒子を内包するタイプや誘電体積層タイプなどの透過偏光方向と直交する偏光成分を吸収するものや、回折格子などを利用する反射型のものなどが挙げられ、その形状としては、たとえば平板状、円板状、楔形状等、種々の形状が挙げられる。
光フィルタ部3は、入射される光の波長に応じて、その一部を反射する機能を有する。具体的に、光フィルタ部3は、所定の波長帯域の光(たとえば波長がλ1の光)を透過させ、所定の波長帯域の光(たとえば波長がλ2の光)を反射させ、入射される光の波長に応じて選択的に光の透過もしくは反射を行う機能を担う。この光フィルタ部3の材料としては、たとえばSiO(Nd=1.4646)、TiO(Nd=2.2434)などが用いられている(なお、Ndは屈折率を意味する)。そして、光フィルタ部3は、このような高屈折率材料のTiOと低屈折率材料のSiOとをイオンプレーティングなどの蒸着により交互に積層することによって作製され、所定の分光(分波)特性を得ることができる。
そして、本実施形態においては、光フィルタ部3がファラデー回転子1の光入出射面1bに直に配されている。このように、光フィルタ部3をファラデー回転子1の光入出射面1bに形成することによって、本発明では光フィルタ部3とファラデー回転子1の間に不要な部材を介在させることなく、光アイソレータ機能と光の分波機能とを備えることができる。その結果、本発明の構成では、ファラデー回転子1、偏光子2、および光フィルタ部3で構成される光アイソレータ部を透過する光の光路長を短くすることができるため、不要な光の広がりを低減することができる。
また、従来の偏波依存型光アイソレータは、2枚の偏光子の間にファラデー回転子を挟みこみ、少なくとも3枚の素子を必要としていたが、本発明においては、ファラデー回転子に直接、光フィルタ部を形成したことにより、偏光子を1枚なくした構造となっており、従来構造に比し、部品の小型化を達成できる。したがって、光アイソレータ機能付き光フィルタX1は、偏光子が1枚少ないことから、光のアイソレーション機能よりも光の分波機能を主として利用するような光送受信モジュール等に好適に用いることができる。
また、光アイソレータ機能付き光フィルタX1は、ファラデー回転子1と偏光子2とを接着剤を介して接合されている。このように、ファラデー回転子1と偏光子2とを接着剤を介して接合してなる光学素子であれば、ファラデー回転子1と偏光子2の接合面側に、反射を防止するための無反射コート膜等を施さない簡素な構造とすることができる。なお、接着剤は、入射される光の損失を少なく透過させる材料、換言すれば、ファラデー回転子1と偏光子2の屈折率と同等の屈折率(たとえば1.45〜1.57)を有する透光性材料であればよく、たとえばエポキシ系やアクリル系の透光性材料が好適である。
ホルダ4は、光アイソレータ機能付き光フィルタX1を保持するものであり、たとえば筒状体で構成される。また、ホルダ4を構成する材料は、特に限定されるものではないが、ファラデー回転子1に磁界を印加するため、たとえばステンレス材又はセラミック材等の非磁性体であることが好ましい。ホルダ4は、第1の波長光λ1が入射される側、すなわち、光アイソレータ機能付き光フィルタX1の光フィルタ部3の一端面が、光アイソレータ機能付き光フィルタX1内を伝送する光の光軸に対し45°±5°に傾斜している。このように、ホルダ4の一端面を傾斜させることによって、光フィルタ部3の上記した光軸に対して直交する方向に光を反射させることができるとともに、光フィルタ部3の表面で生じる不要な反射戻り光を低減することができる。
また、ホルダ4は、第1の波長光λ1が通過するための貫通孔4a、および第1の波長光λ1と逆方向から入射され、光フィルタ部3で反射された第2の波長光λ2が通過するための貫通孔4bを有している。このような貫通孔は、光の伝送経路を確保する点で好適である。
次に、本発明の光アイソレータ機能付き光フィルタの第2の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図2は、筒状のホルダに取着された本発明の光アイソレータ機能付き光フィルタの第2の実施形態を示す断面図である。本発明の第2の実施形態に係る光アイソレータ機能付き光フィルタX2は、偏光子の光入出射面に光フィルタ部が直に配されている点で本発明の第1の実施形態の光アイソレータ機能付き光フィルタX1の構成と相違する。すなわち、光アイソレータ機能付き光フィルタX2は、2つの光入出射面2a、2bを有する偏光子2と、偏光子2の一方の光入出射面2a取着されたファラデー回転子と、偏光子2の他方の光入出射面2bに直に配された光フィルタ部3と、を備えている。
この光アイソレータ機能付き光フィルタX2は、光フィルタ部3が偏光子2の光入出射面2bに蒸着によって直に配されている。このように、光フィルタ部3を偏光子2の光入出射面2bに形成することによって、本実施形態では光フィルタ部3と偏光子2の間に不要な部材を介在させることなく、光アイソレータ機能と光の分波機能とを備えることができる。その結果、本発明の構成では、ファラデー回転子1、偏光子2、および光フィルタ部3で構成される光アイソレータ部を透過する光の光路長を短くすることができるため、不要な光の広がりを低減することができる。
また、光アイソレータ機能付き光フィルタX2は、ファラデー回転子1と偏光子2とを接着剤を介して接合されている。このように、ファラデー回転子1と偏光子2とを接着剤を介して接合してなる光学素子であれば、ファラデー回転子1と偏光子2の接合面側に、反射を防止するための無反射コート膜等を施さない簡素な構造とすることができる。なお、接着剤は、上述した本発明の第1の実施形態で用いた接着剤と同様のものである。
次に、本発明の光アイソレータ機能付き光フィルタを内蔵した光送受信モジュールの一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る光送受信モジュールYを示す断面図である。光送受信モジュールは、本発明の第1の実施形態に係る光アイソレータ機能付きフィルタX1と、光アイソレータ機能付きフィルタX1が取り付けられた光レセプタクル10と、受光素子21が搭載された受光素子ユニット20と、発光素子31が搭載された発光素子ユニット30と、光レセプタクル10、受光素子ユニット20、発光素子ユニット30が接合された筐体40と、から構成されている。なお、光フィルタ部3は、発光素子31と光ファイバ11の一端面との間の光伝送経路上に、光ファイバの一端面と対向するように配置されている。
光レセプタクル10は、光ファイバ11がフェルール13の貫通孔12に挿入されてなるファイバスタブ14と、ホルダ4と、スリーブ15と、スリーブカバー16と、を備えている。
ファイバスタブ14は、光ファイバ11が、たとえばセラミック材料からなるフェルール13の内孔12内に接着剤を介して保持されている。ここで、ファイバスタブ14の先端部は、非磁性体材料であるステンレス材等の金属からなる筒状のホルダ4の貫通孔4a’に、先端面が貫通孔4a’内に配置されるように圧入固定され、ファイバスタブ14の他端部はリン青銅又はセラミック材からなるスリーブ15が挿入されている。
また、ホルダ4には、たとえばステンレス材やプラスチック材又はセラミック材からなり、スリーブ15を保護するためのスリーブカバー16がザグリ部17に圧入固定されている。
光レセプタクル10は、上述したような構成によって形成されており、スリーブ15の開放端部から光ファイバを有するコネクタ部(図示なし)が挿入され、ファイバスタブ14が有する光ファイバ11と光学的に結合される。
ホルダ4は、第1の波長光λ1が入射される側、すなわち、光アイソレータ機能付き光フィルタX1の光フィルタ部3の一端面が、光アイソレータ機能付き光フィルタX1内を伝送する光の光軸に対し45°±5°に傾斜している。このように、ホルダ4の一端面を傾斜させることによって、光フィルタ部3の上記した光軸に対して直交する方向に光を反射させることができるとともに、光フィルタ部3の表面で生じる不要な反射戻り光を低減することができる。
また、ホルダ4は、第1の波長光λ1が通過するための貫通孔4a、および第1の波長光λ1と逆方向から入射され、光フィルタ部3で反射された第2の波長光λ2が通過するための貫通孔4bを有している。このような貫通孔は、光の伝送経路を確保する点で好適である。
受光素子ユニット20は、受光素子21が鉄またはニッケル材などの金属からなるステム22上に、たとえば半田を介して搭載され、第2のレンズ23がステンレス材などの金属からなるキャップ24に低融点ガラスなどにより固定され、このキャップ24をステム22に抵抗溶接することによって構成されている。
発光素子ユニット30は、発光素子31が鉄またはニッケル材などの金属からなるステム32上に、たとえば半田を介して搭載され、第1のレンズ33がステンレス材などの金属からなるキャップ34に低融点ガラスなどにより固定され、このキャップ34をステム32に抵抗溶接することによって構成されている。
筺体40は、たとえば非磁性体のステンレス材などからなる筒状体で形成され、発光素子31から出射される第1の波長光λ1が通過するための第1貫通孔40aと第2の波長光λ2が通過するための第2貫通孔40bを有している。
そして、光送受信モジュールYでは、発光素子ユニット30および光アイソレータ機能付き光フィルタX1が取り付けられた光レセプタクル10が発光素子31の光軸上に、一方、受光素子ユニット20は発光素子31の光軸と直交する位置に配置され、各々、筐体40に対してYAG溶接等の手段により固定されている。
以下に、光送受信モジュールYの機能について説明する。発光素子31から出射された第1の波長光λ1は、第1のレンズ33により集光され、光アイソレータ機能付きフィルタX1を透過して光ファイバ11に光結合される。一方、第2の波長光λ2は、光コネクタ等によって第1の波長光λ1と逆方向に進むように光ファイバ11に入射され、光フィルタ部3で発光素子31の光軸(光ファイバ11の光軸)とほぼ直交する方向に反射され、第2のレンズ23により集光されて受光素子21に受光される。
このように、光送受信モジュールYでは、発光素子31と光ファイバ11との光伝送経路の間に、光アイソレータ機能付き光フィルタX1を配置していることから、発光素子31に戻る反射光を低減しつつ入射光の波長に応じて光を分波することができるため、双方向に光が伝送する光モジュールの信頼性を高めることができる。なお、光送受信モジュールYが備える光アイソレータ機能付き光フィルタX1は、本発明の第2の実施形態である光アイソレータ機能付き光フィルタX2に置き換えることができる。
次に、本発明の第1の実施形態の光アイソレータ機能付き光フィルタX1の製造方法の一例について説明する。
まず、ファラデー回転子を構成する平板状のYIGガーネット基板の光の入出射面となる上面に、蒸着によってSiO層とTiO層とを交互に積層し、光フィルタ部を形成する。次に、YIGガーネット基板のもう一方の光入出射面となる下面に、エポキシ系の透光性接着剤で偏光子を貼りつける。最後に、光フィルタ部3が形成されたファラデー回転子および偏光子をダイシングによって所望の大きさ、たとえば1.2×1.2mmに裁断することにより、光アイソレータ機能付き光フィルタX1を作製することができる。
また、本発明の第2の実施形態の光アイソレータ機能付き光フィルタX2の製造方法は、偏光子2の光の入出射面となる上面に蒸着によってSiO層とTiO層とを交互に積層し、光フィルタ部3を形成し、もう一方の光入出射面となる下面に、エポキシ系の透光性接着剤でファラデー回転子1を貼りつけ、所定の大きさに裁断して光アイソレータ機能付き光フィルタX2を作製することができる。
次に、本発明の光モジュールの製造方法の一例について説明する。
<光レセプタクルの作製方法>
まず、ファイバスタブ14は、セラミックからなる直径φ1.25mmのフェルール13の中央部の貫通孔12に接着剤で光ファイバ11を固定することによって作製する。次に、ファイバスタブ14の一端側をステンレス材からなるホルダ4の貫通孔4a’に圧入固定し、ファイバスタブ14の他端部側にセラミック材からなるスリーブ15を挿入固定する。最後に、ステンレス材からなるスリーブカバー16をホルダ4のザグリ部17に圧入固定して光レセプタクル10を作製する。なお、ホルダ4は、予め、先端部を光軸に対し45°傾斜するように形成するとともに、第1の波長光λ1が通過するための貫通孔4aと第2の波長光λ2が通過するための貫通孔4bを設けている。
<光アイソレータ機能付き光フィルタXと光レセプタクルとの組立工程>
そして、ホルダ4の傾斜面に、エポキシ系の透光性接着剤を塗布した後、光アイソレータ機能付き光フィルタX1またはX2の光フィルタ部3を接着して固定する。その後、ファラデー回転子1に磁界を印加するための円筒型の磁石5を、ファラデー回転子1を覆うようにホルダ4の傾斜面に接着剤で固定する。
次に、発光素子ユニットおよび受光素子ユニットの製造方法について説明する。
<受光素子ユニットの製造方法>
まず、受光素子21を鉄ニッケル材からなるステム22上にはんだにより搭載し、第2のレンズ23をステンレス材からなるキャップ24に低融点ガラスで固定した後、キャップ24とステム22とを抵抗溶接して、受光素子ユニット20を形成した。
<発光素子ユニットの製造方法>
まず、1550nmの光(第1の波長光λ1)を発する発光素子31を鉄ニッケル材からなるステム32上にはんだにより搭載する。次に、第1のレンズ33をステンレス材からなるキャップ34に低融点ガラスで固定した後、キャップ34とステム32とを抵抗溶接して、発光素子ユニット30を作製した。
<光モジュールの組立>
上述した方法によって作製した光アイソレータ機能付き光フィルタX1またはX2、光レセプタクル10、受光素子ユニット20、および発光素子ユニットを、光アイソレータ機能付き光フィルタX1またはX2および光レセプタクル10が発光素子ユニット30の発光素子31の光軸上に配置し、受光素子ユニット20が発光素子31の光軸と直交する位置になるように配置し、各々所定の光結合が成されるよう光軸調芯した後、筐体40にYAG溶接により固定し、光送受信モジュールYを作製した。
本発明の光アイソレータ機能付き光フィルタ示す断面図である。 本発明の光アイソレータ機能付き光フィルタ示す断面図である。 本発明の光送受信モジュールを示す断面図である。 従来の光アイソレータ機能付き光フィルタを示す断面図である。 従来の光送受信モジュールを示す断面図である。
符号の説明
1…ファラデー回転子
1a、1b…光入出射面
2…偏光子
2a、2b…光入出射面
3…光フィルタ部
4…ホルダ
4a、4a’、4b…貫通孔
5…磁石
10…光レセプタクル
11…光ファイバ
12…内孔
13…フェルール
14…ファイバスタブ
15…スリーブ
16…スリーブカバー
17…ザグリ部
20…受光素子ユニット
21…受光素子
22…ステム
23…第2のレンズ
24…キャップ
30…発光素子ユニット
31…発光素子
32…ステム
33…第1のレンズ
34…キャップ
40…筐体
40a…第1の貫通孔
40b…第2の貫通孔
X1、X2、X’…光アイソレータ機能付き光フィルタ
Y、Y’…光送受信モジュール

Claims (9)

  1. 少なくとも2つの光入出射面を有し、入射される光の偏波方向を回転させるファラデー回転子と、
    該ファラデー回転子の一方の光入出射面に取着された偏光子と、
    前記ファラデー回転子の他方の光入出射面に直に配され、入射される光の一部を反射させる光フィルタ部と、を備えた光アイソレータ機能付き光フィルタ。
  2. 少なくとも2つの光入出射面を有する偏光子と、
    該偏光子の一方の光入出射面に取着され、入射される光の偏波方向を回転させるファラデー回転子と、
    前記偏光子の他方の光入出射面に直に配され、入射される光の一部を反射させる光フィルタ部と、を備えた光アイソレータ機能付き光フィルタ。
  3. 前記光フィルタ部は、誘電体多層膜からなり、前記ファラデー回転子の他方の光入出射面に蒸着されていることを特徴とする請求項1記載の光アイソレータ機能付き光フィルタ。
  4. 前記光フィルタ部は、誘電体多層膜からなり、前記偏光子の他方の光入出射面に蒸着されていることを特徴とする請求項2記載の光アイソレータ機能付き光フィルタ。
  5. 前記偏光子および前記ファラデー回転子は、接着剤を介して接合されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光アイソレータ機能付き光フィルタ。
  6. 発光素子と、
    前記発光素子から出射される光が入射される光ファイバと、
    前記発光素子と前記光ファイバの一端面との間の光伝送経路上に、前記光フィルタ部が前記光ファイバの一端面と対向するように配置された請求項1〜5のいずれかに記載の光アイソレータ機能付き光フィルタと、
    前記光ファイバから出射され、前記フィルタ部で反射された光を受光する受光素子と、を備えた光送受信モジュール。
  7. 前記光ファイバの一部が内孔内に挿入されたフェルールと、前記フェルールの先端面が貫通孔内に配置された筒状のホルダと、をさらに備え、前記発光素子側の前記ホルダの一端面に、前記光フィルタ部が取着されていることを特徴とする請求項6に記載の光送受信モジュール。
  8. 前記光フィルタ部が取着された前記ホルダの一端面は、前記光ファイバの光軸に対して傾斜する傾斜面であることを特徴とする請求項7に記載の光送受信モジュール。
  9. 前記ホルダは、その一端面が前記光ファイバの光軸に対して45±5°の範囲内で傾斜しているとともに、前記光フィルタ部で反射される光が通過する孔部を有することを特徴とする請求項8に記載の光送受信モジュール。
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