JP2006220727A - 光アイソレータ、光アイソレータ付き光学系装置用キャップ、及びそれを用いた光学系装置、並びにそれを用いた光モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立てが容易で簡単な小型構造の光アイソレータ付き光学系装置用キャップを用いた光学系装置を備えた光モジュールを提供すること。
【解決手段】この光モジュールは、光アイソレータ(偏光子41,44の間にファラデー回転子43が結合されたものに裏側が非球面の凸部となっているレンズ部42における平面側を偏光子41に結合して成る結合体を円筒形磁石45の内部に配置して成る)を金属キャップ51に組み付けて得た光アイソレータ付き光学系装置用キャップの内部にピン端子38を備えるステム46に固定したヒートシンク39上に配備された半導体レーザチップ48を気密封止されるようにステム46及び光学系装置用キャップ51を結合固定して光学系装置を作製し、これを収納したハウジンク14の開口を持つ端面付近の外側表面で支持部材15により光ファイバ付きフェルール47を挿入支持して調芯固定される構造を持つ。
【選択図】図7

Description

本発明は、主として一方向の光を低損失で透過させ、且つ逆方向の光を遮断する機能を有すると共に、半導体レーザ発振素子への反射戻り光を遮断するために好適な光アイソレータ、光アイソレータ付き光学系装置用キャップ、及びそれを用いた光学系装置、並びにそれを用いた光モジュールに関する。
従来、一般に半導体レーザ発振素子に代表される光をレーザ発振する光源の多くは、光回路を逆行する反射戻り光によりその発振状態が不安定になり、発振光において雑音が発生したり、出力が不安定になってしまうといった現象を生じ、そのような状態では光を変調させたときに安定した信号伝達を行うことが困難になってしまうことが知られている。こうした反射戻り光は、光回路における光学部品のそれぞれから発生するばかりでなく、断線等の事故によっても発生する。そこで、このような反射戻り光を遮断する手段として、発振方向の光は透過させ、且つ戻り光を遮断する非相反光学系装置である光アイソレータを半導体レーザの直前に配置させる構造とすることが一般的になっている。因みに、光アイソレータは、光回路の保守や構造の制限から半導体レーザの直前ではなく、光回路の途中に配置されることも多い。
ところで、このような光アイソレータは光学系装置用キャップにも適用されており、一例として光アイソレータ付きキャップを有する光半導体気密封止容器(特許文献1参照)が挙げられる。この光半導体気密封止容器は、内側にアイソレータを備えた筒状体に光透過窓又はレンズをガラスロウ付けして構成したキャップを容器のくぼみ部を設けた側壁に溶接して製造される。
図9は、従来の光アイソレータを用いた光アイソレータ付き光モジュールの基本構成(特許文献1に記載された技術を適用したもの)を示した概略側面図である。
この光アイソレータ付き光モジュールの場合、所定数のピン端子を備えるステム34に固定したヒートシンク上に光半導体素子としての半導体レーザチップ35が配備されており、レンズ32を低融点ガラス33で封止接着した金属キャップ31へ半導体レーザチップ35を有するステム34を接合することにより、金属キャップ31内に半導体レーザチップ35を気密封止した構造の光半導体気密封止容器に対し、半導体レーザチップ35からの出射された光がレンズ32を通して光アイソレータ36を通過した後、光回路端となる光ファイバ付きフェルール37に入射されるように構成されている。
即ち、ここでは光アイソレータ36を用いる際、半導体レーザチップ35から出射される光について、光アイソレータ36の前或いは前後に光線側を発散又は収束させて実像又は虚像を形成するレンズ32を配置して光束の形状を調整した後、光アイソレータ36を通過して光ファイバ付きフェルール37に入射されるように各部を調芯(光軸調整)して配置されている。
又、光半導体素子を気密封止するためのキャップとしては、特許文献1で説明されているように、例えば図10に示される窓ガラス付きキャップとして、光を透過する窓ガラス12を低融点ガラス13で封着した構造の金属キャップ11を用いたり、或いは図11に示されるレンズ付きキャップとして、窓ガラス12の代わりにレンズ22を低融点ガラス23で封止接着した金属キャップ21を使用することもできる。因みに、図9に示した光アイソレータ付き光モジュールの光半導体気密封止容器の場合には、図11に示したようなレンズ付きキャップを適用している。
特開2004−79963号公報(要約、特許請求の範囲における請求項2及び請求項3、図2)
上述した光アイソレータ付き光モジュールの場合、レンズ付きキャップを使用して作製すると、レンズと光ファイバ付きフェルールとの間に光アイソレータが配置されることにより、光アイソレータ及び光ファイバ付きフェルールの調芯を別々に行う機構部品が必要であるばかりでなく、組み立て工数を軽減させることが困難であるという問題があり、殊に特許文献1に係る光半導体気密封止容器の場合にはレンズと光アイソレータとが直列に配置されたキャップを用いているため、光アイソレータの占める光路方向の長さによって光半導体素子が出射する光を光ファイバ付きフェルールへ有効に結合するための光学系の設定に制約が多くなってしまい、結果として全体の機構部品が大型化されることを回避できないという問題がある。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、組み立てが容易で小型にして簡素な構造の光アイソレータ、光アイソレータ付き光学系装置用キャップ、及びそれを用いた光学系装置、並びにそれを用いた光モジュールを提供することにある。
本発明によれば、少なくとも2枚の偏光子と1枚のファラデー回転子とを備えた光アイソレータにおいて、入射面又は出射面に対向する面が平面形状のレンズ部を該入射面又は該入射面及び該出射面に対して一体化して設けて成る光アイソレータが得られる。この光アイソレータにおいて、レンズ部は、光学有効面の外側に概ね平面形状の外周部を有することは好ましい。
又、本発明によれば、これらの光アイソレータを光半導体素子を気密封止するための開口部を有する光学系装置用キャップに組み付けて成る光アイソレータ付き光学系装置用キャップであって、光アイソレータにおけるレンズ部の入射側に位置されるものを光学系装置用キャップにおける開口部に接合して気密封止して成る光アイソレータ付き光学系装置用キャップが得られる。
更に、本発明によれば、上記光アイソレータ付き光学系装置用キャップの内部に光半導体素子を気密封止して配備して成る光学系装置が得られる。
加えて、本発明によれば、上記光学系装置の出力側に出力用光ファイバを結合配備して成る光モジュール、或いは上記光学系装置の出力側に出力用レセプタクルを結合配備して成る光モジュールが得られる。
本発明の光アイソレータの場合、入射面又は出射面に対向する面が平面形状のレンズ部を入射面又は入射面及び出射面に対して一体化して設けることにより、光アイソレータ及びレンズ部の配置を容易にし、更にレンズ部を光学有効面の外側に概ね平面形状の外周部を有するものとして、他部品との一体化結合を容易にすることを基本としており、係る光アイソレータを光学系装置用キャップに組み付けて成る光アイソレータ付き光学系装置用キャップでは、光アイソレータにおけるレンズ部の入射側に位置されるものを光半導体素子(半導体レーザチップ)を気密封止するためのキャップの開口部に接合して気密封止して構成されるものとして、光半導体素子と光アイソレータが有するレンズ部との距離を縮めることを可能としているので、光半導体素子を光アイソレータ付き光学系装置用キャップの内部に気密封止して配備することで光アイソレータが一体化された光学系装置を小型にして簡単な構造で得ることができ、更に係る光学系装置の出力側に配備される出力用光ファイバや出力用レセプタクルを結合することにより作製される光モジュールについても、光学系装置用キャップの気密封止性能を保ちつつ、光アイソレータ及びレンズ部を含む光学系装置用キャップを一体化して小型化された簡単な構造にできるので、結果として、組み立てが容易で小型にして簡素な構造の光アイソレータ、アイソレータ付き光学系装置用キャップ、及びそれを用いた光学系装置、並びにそれを用いた光モジュールが得られるようになる。
本発明の最良の形態に係る光アイソレータは、少なくとも2枚の偏光子と1枚のファラデー回転子とを備えた基本構成において、入射面又は出射面に対向する面が平面形状のレンズ部を入射面又は入射面及び出射面に対して一体化して設けることにより、光アイソレータ及びレンズ部の配置を容易にしたものである。但し、ここではレンズ部を光学有効面の外側に概ね平面形状の外周部を有する構造とすることが好ましい。即ち、この光アイソレータの場合、具体的には光の偏光面を非相反回転させるファラデー回転子と、その両側に接合された特定の偏光を選択する2枚の偏光子とから成る接合体に対し、片方の面が平面形状であるレンズ部を偏光子の入射面又は入射面及び出射面に対して平面側が対向するように接合して作製されるもので、このときにレンズ部が光学有効面の外側に平面形状の外周部を有する構造として他部品との一体化結合を容易にしたものである。
又、このような光アイソレータを光半導体素子を気密封止するための開口部を有する光素子用キャップに組み付けて成る光アイソレータ付き光学系装置用キャップでは、光アイソレータにおけるレンズ部の入射側に位置されるものを開口部に接合して気密封止して成る構造としている。即ち、この光アイソレータ付き光素子用キャップの場合、具体的には上述した光アイソレータの入射面に接合したレンズ部を光素子用キャップに対して一体化固定して作製されるが、作製の際には予めレンズ部を光学系装置用キャップに一体化固定して作製しておき、その後にファラデー回転子及び偏光子から成る接合体をレンズ部上に一体化固定するようにしても差し支えない。この場合、レンズ部の平面形状の側が接合体に対向するように配置した上で光学系装置用キャップに一体化して接合すれば良いものであるが、何れにしても構造上において光半導体素子と光アイソレータが有するレンズ部との距離を縮めることが可能となる。
更に、係る光アイソレータ付き光学系装置用キャップの内部に光半導体素子を気密封止して配備して成る光学系装置は、ピン端子を備えるステムに固定したヒートシンク上の光半導体素子を光アイソレータ付き光学系装置用キャップの内部に気密封止されるようにステム及びアイソレータ付き光学系装置用キャップを結合して作製されるもので、光アイソレータが一体化された簡単な小型構造となる。
加えて、係る光学系装置の出力側に出力用光ファイバ又は出力用レセプタクルを結合配備して成る光モジュールは、光学系装置の出力側にハウジングやケース等を介して出力用光ファイバ又は出力用レセプタクル(スタブ)を結合配備するようにして作製されるもので、何れの場合にも小型にして簡単な構造であって、しかも組み立てが容易な光アイソレータ内蔵型光モジュールとなる。
以下に幾つかの実施例を挙げ、本発明の光アイソレータ、アイソレータ付き光学系装置用キャップ、及びそれを用いた光学系装置、並びにそれを用いた光モジュールについて、その作製工程を含めて具体的に説明する。
実施例1の光アイソレータの場合、光学部材であるファラデー回転子については、ファラデー回転結晶材料にGdBi鉄ガーネット膜(GdBiIG厚膜)を用い、偏光子の材料については、厚さ0.2mmのポーラコア(コーニング社製)を用い、レンズ部の材料については、片面が平面形状でその裏側は非球面形状の凸部であるガラス製レンズを用いた。
このうち、レンズ部は、凸部の非球面側から0.2mm離間した点から発散した光束を平面側から2mm離れた点に収束させる機能を有しており、凸部の非球面形状は上記の結像関係の場合には収差が最小となるように最適化されている。又、レンズ部の凸部の非球面側には、対屈折率1.0の反射防止コートが施されており、平面側には対屈折率1.5の反射防止コートが施されている。
レンズ部と接着固定されるポーラコアの両面には、対屈折率1.5の反射防止コートが施されている。GdBi鉄ガーネット膜に対しては、その両面に対屈折率1.5の反射防止コートが施されている。出射側のポーラコアにはGdBi鉄ガーネット膜に対向する側の面に対屈折率1.5の反射防止コートが設定波長1550nmとして施され、その反対側に対屈折率1.0の反射防止コートが同様に設定波長1550nmとして施されている。
そこで、実施例1の光アイソレータを作製する場合、先ずポーラコアにエポテック社製の353ND有機接着剤を塗布してからGdBi鉄ガーネット膜をそれぞれの短辺を合わせて接着固定し、次にGdBiガーネット膜のもう一方の面にエポテック社製353ND有機接着剤を塗布した後、もう1枚のポーラコアの対屈折率1.5の反射防止コート側をGdBi鉄ガーネット膜に対して逆方向損失が最大となる状態に固定して硬化した。
次に、その硬化試料をダイシンクソーにより切断した後、レンズ部の平面側にエポテック社製353ND有機接着剤を用いて固定硬化させるようにしてレンズ部,ポーラコア,及びGdBi鉄ガーネット膜から成る光学部材接合体を得た後、この光学部材接合体を有機接着剤を用いて円筒形磁石の内部に配置して実施例1に係る光アイソレータを作製した。
図1は、本発明の実施例1に係る光アイソレータの基本構成を示した側面断面図である。この光アイソレータは、ポーラコアによる偏光子41,44の間にGdBi鉄ガーネット膜によるファラデー回転子43を結合したものに対し、片面が平面形状でその裏側が非球面の凸部となっているレンズ部42における平面側を偏光子41に結合して成る光学部材接合体を円筒形磁石45の内部に配置して構成されたもので、波長1550nmで順方向損失0.2dB、逆方向損失45dBの特性が得られた。
尚、実施例1に係る光アイソレータでは、レンズ部42を光アイソレータの入射側のみに配置したが、同時に出射側に配置する構造とすることもできる。又、実施例1に係る光アイソレータの場合、偏光子41,44としてポーラコア(コーニング社製)を用いたが、偏光子の材料にはその他の吸収型偏光材料やルチル等の複屈折性を有する光学材料を用いても構わない、又、実施例1に係る光アイソレータの場合、レンズ部42にはガラス製レンズを用いたが、これに代えて波長1550nmで透明な樹脂材料或いはシリコンを用いた上、同様に片側が平面形状の非球面レンズとして作製したものや、或いは日本板硝子社製のセルフォックレンズのように内部に屈折率分布を有し、その屈折率分布によってレンズ作用をもたらすGRIN(屈折率分布型)レンズ、或いは表面に波長オーダーの同芯円状の構造を形成し、その回折作用によってレンズ機能をもたらす回折レンズ等を用いても差し支えない。更に、実施例1に係る光アイソレータの場合、2枚の偏光子と1枚のファラデー回転子とを備えた所謂1段型構造の光アイソレータを説明したが、その他に3枚の偏光子と2枚のファラデー回転子とを備えた所謂1.5段型構造の光アイソレータとしたり、或いは4枚の偏光子と2枚のファラデー回転子とを備えた所謂2段型構造の光アイソレータとしても構わない。
実施例2では、レンズ部について、片面が平面形状でその裏側は非球面形状の凸部であり、その凸部周囲が平面を成す異なる形状となっている以外は実施例1の場合と同様な手順で光学部材接合体を得た後、この光学部材接合体を有機接着剤を用いて実施例1の場合とは異なる円筒形磁石の内部に配置して実施例2に係る光アイソレータを作製した。
図2は、本発明の実施例2に係る光アイソレータの基本構成を示した側面断面図である。この光アイソレータは、ポーラコアによる偏光子41,44の間にGdBi鉄ガーネット膜によるファラデー回転子43を結合したものに対し、片面が平面形状でその裏側が非球面の凸部であり、その凸部周囲が平面を成すレンズ部52における平面側を偏光子41に結合して成る光学部材接合体を円筒形磁石55の内部に配置して構成されたもので、波長1550nmで順方向損失0.3dB、逆方向損失40dBの特性が得られた。
実施例3では、実施例1で得られた光アイソレータを用い、これを光半導体素子を気密封止するための開口部を有する光学系装置用キャップに組み付けて光アイソレータ付き光学系装置用キャップを得た。
図3は、本発明の実施例3に係る光アイソレータ付き光学系装置用キャップの基本構成を示した側面断面図である。この光アイソレータ付き光学系装置用キャップは、実施例1で得られた光アイソレータにおける円筒形磁石45の端面を光学系装置用キャップとしての金属キャップ51の開口部の周辺端面に置いてレンズ部42が開口部の周縁に当接する状態とした上、レンズ部43を低融点ガラス53を用いて接着固定して得られたものである。
このような作製手順に従えば、光アイソレータを持たない光学系装置用キャップを作製する場合と同様な工程により光アイソレータ付き光学系装置用キャップを簡単に作製することができる。尚、ここでの作製に際して、予めレンズ部42を低融点ガラス53を用いて金属キャップ51に接着して一体化固定しておき、レンズ部42の平面側に光アイソレータを接着して一体化固定するようにしても構わない。又、同様に金属キャップ51の端面に円筒形磁石45を有機接着剤等で接着して一体化固定しておいた後、ファラデー回転子43及び偏光子41,44から成る接合体を有機接着剤で接着固定するようにしても構わない。
実施例4では、実施例2で得られた光アイソレータを用い、これを光半導体素子を気密封止するための開口部を有する光学系装置用キャップに組み付けて光アイソレータ付き光学系装置用キャップを得た。
図4は、本発明の実施例4に係る光アイソレータ付き光学系装置用キャップの基本構成を示した側面断面図である。この光アイソレータ付き光学系装置用キャップは、実施例2で得られた光アイソレータにおける円筒形磁石55の端面を光学系装置用キャップとしての金属キャップ51の端面に置いてレンズ部52の凸部外側の平面が開口部の周縁に当接する状態とした上、レンズ部53における凸部外側の平面を形成する鍔部側面及び開口部の周辺端面を低融点ガラス63を用いて接着固定して得られたものである。
このような作製手順に従っても、光アイソレータを持たない光学系装置用キャップを作製する場合と同様な工程により光アイソレータ付き光学系装置用キャップを簡単に作製することができる。尚、ここでの作製に際して、予めレンズ部52を低融点ガラス63を用いて金属キャップ61に接着して一体化固定しておき、レンズ部52の平面側に光アイソレータを接着して一体化固定するようにしても構わない。又、同様に金属キャソプ61の端面に円筒形磁石55を有機接着剤等で接着して一体化固定しておいた後、ファラデー回転子43及び偏光子41,44から成る接合体を有機接着剤で接着固定するようにしても構わない。特に実施例4の場合には、レンズ部52の光学有効面外の平面を形成する鍔部を接着固定に使用するため、実施例3の場合よりも低融点ガラス63によるビームのケラレの恐れを防止でき、しかも接合面積を一層大きくすることができる。
実施例5では、実施例3で得られた光アイソレータ付き光学系装置用キャップの内部に光半導体素子を気密封止して配備して光学系装置を得た。
図5は、本発明の実施例5に係る光学系装置の基本構成を示した側面断面図である。この光学系装置は、所定数のピン端子38を備えるステム46に固定したヒートシンク39上に配備された光半導体素子としての半導体レーザチップ48を実施例3で得られた光アイソレータ付き光学系装置用キャップの内部に気密封止されるようにステム46及び光学系装置用キャップ51を結合固定して作製されたものである。
このような作製手順に従えば、光アイソレータを持たない光学系装置を作製する場合と同様な工程によりアイソレータ付き光学系装置を容易に作製することができる。
実施例6では、実施例4で得られた光アイソレータ付き光学系装置用キャップの内部に光半導体素子を気密封止して配備して光学系装置を得た。
図6は、本発明の実施例6に係る光学系装置の基本構成を示した側面断面図である。この光学系装置は、所定数のピン端子38を備えるステム46に固定したヒートシンク39上に配備された光半導体素子としての半導体レーザチップ48を実施例4で得られた光アイソレータ付き光学系装置用キャップの内部に気密封止されるようにステム46及び光学系装置用キャップ61を結合固定して作製されたものである。
このような作製手順に従っても、実施例5の場合と同様に光アイソレータを持たない光学系装置を作製する場合と同様な工程によりアイソレータ付き光学系装置を容易に作製することができる。
実施例7では、実施例5で得られた光学系装置の出力側に出力用光ファイバを結合配備して光モジュールを得た。
図7は、本発明の実施例7に係る光モジュールの基本構成を示した側面断面図である。この光モジュールは、実施例5で得られた光学系装置の出力側に光ファイバ付きフェルール47を配備して光学系装置からの光出力を光ファイバ端面のコアに絞り込むべく、光学系装置を収納したハウジンク14の開口を持つ端面付近の外側表面で支持部材15により光ファイバ付きフェルール47を挿入支持して調芯固定されるように作製されたものである。
この光モジュールの場合、半導体レーザーチップ48と光アイソレータにおけるレンズ部42との距離を接近させることができると共に、光アイソレータの有効径を小さくできることにより、材料コストが低減化されるだけでなく、同時に光アイソレータと光ファイバ端面との距離を小さくできることにより光路方向における小型化が可能な構造となっている。
尚、実施例7に係る光アイソレータでは、半導体レーザーチップ48から出射したレーザビームを光ファイバ付きフェルール47の光ファイバ端面のコアに絞り込むためのレンズとして、一つのレンズ部42を配備した構成を説明したが、この他に光ファイバ付きフェルール47の側においても他のレンズ部を配備し、偏光子41,ファラデー回転子43,偏光子44の内部を平行光束が伝搬する系を用いてレーザビームを光ファイバ端面のコアに絞り込むような構成としても構わない。
実施例8では、実施例6で得られた光学系装置の出力側に出力用レセプタクルを結合配備して光モジュールを得た。
図8は、本発明の実施例8に係る光モジュールの基本構成を示した側面断面図である。この光モジュールは、実施例6で得られた光学系装置の出力側に光ファイバを内蔵する出力用レセプタクルを配備して光学系装置からの光出力を光ファイバ端面のコアに絞り込むべく、光学系装置を収納したハウジンク24の開口端面に出力用レセプタクルとしてのスタブ付きレセプタクル16を配備して調芯固定されるように作製されたものである。
この光モジュールの場合においても、実施例7の場合と同様に半導体レーサーチップ48と光アイソレータにおけるレンズ部53との距離を接近させることができると共に、光アイソレータの有効程を小さくできることにより、材料コストが低減化されるだけでなく、同時に光アイソレータと光ファイバ端面との距離を小さくできることにより光路方向における小型化が可能な構造となっている。
尚、実施例8に係る光アイソレータでは、半導体レーザーチップ48から出射したレーザビームをスタブ付きレセプタクル16の光ファイバ端面のコアに絞り込むためのレンズとして、一つのレンズ部52を配備した構成を説明したが、この他にスタブ付きレセプタクル16の側においても他のレンズ部を配備し、偏光子41,ファラデー回転子43,偏光子44の内部を平行光束が伝搬する系を用いてレーザビームを光ファイバ端面のコアに絞り込むような構成としても構わない。
本発明の実施例1に係る光アイソレータの基本構成を示した側面断面図である。 本発明の実施例2に係る光アイソレータの基本構成を示した側面断面図である。 図1に示す光アイソレータを光学系装置用キャップに組み付けて成る本発明の実施例3に係るアイソレータ付き光学系装置用キャップの基本構成を示した側面断面図である。 図2に示す光アイソレータを光学系装置用キャップに組み付けて成る本発明の実施例4に係るアイソレータ付き光学系装置用キャップの基本構成を示した側面断面図である。 図3に示すアイソレータ付き光学系装置用キャップの内部に半導体レーザチップを配備して成る本発明の実施例5に係る光学系装置の基本構成を示した側面断面図である。 図4に示すアイソレータ付き光学系装置用キャップの内部に半導体レーザチップを配備して成る本発明の実施例6に係る光学系装置の基本構成を示した側面断面図である。 図5に示す光学系装置における出力側に出力用光ファイバを結合配備して成る本発明の実施例7に係る光モジュールの基本構成を示した側面断面図である。 図6に示す光学系装置における出力側に出力用レセプタクルを結合配備して成る本発明の実施例8に係る光モジュールの基本構成を示した側面断面図である。 従来の光アイソレータを用いた光アイソレータ付き光モジュールの基本構成を示した概略側面図である。 図9に示す光アイソレータ付き光モジュールに備えられる半導体気密封止容器に適用される窓ガラス付きキャップの基本構造を示した側面断面図である。 図9に示す光アイソレータ付き光モジュールに備えられる半導体気密封止容器に適用されるレンズ付きキャップの基本構造を示した側面断面図である。
符号の説明
11,21,31,51,61 金属キャップ
12 窓ガラス
13,23,33,53,63 低融点ガラス
14,24 ハウジンク
15 支持部材
16 スタブ付きレセプタクル
22,32,42,52 レンズ
34,46 ステム
35,48 半導体レーザーチップ
36 光アイソレータ
37,47 光ファイバ付きフェルール
38 ピン端子
39 ヒートシンク
41,44 偏光子
43 ファラデー回転子
45,55 円筒形磁石

Claims (6)

  1. 少なくとも2枚の偏光子と1枚のファラデー回転子とを備えた光アイソレータにおいて、入射面又は出射面に対向する面が平面形状のレンズ部を該入射面又は該入射面及び該出射面に対して一体化して設けて成ることを特徴とする光アイソレータ。
  2. 請求項1記載の光アイソレータにおいて、前記レンズ部は、光学有効面の外側に概ね前記平面形状の外周部を有することを特徴とする光アイソレータ。
  3. 請求項1又は2記載の光アイソレータを光半導体素子を気密封止するための開口部を有する光学系装置用キャップに組み付けて成る光アイソレータ付き光学系装置用キャップであって、前記光アイソレータにおける前記レンズ部の入射側に位置されるものを前記光学系装置用キャップにおける前記開口部に接合して気密封止して成ること特徴とする光アイソレータ付き光学系装置用キャップ。
  4. 請求項3記載の光アイソレータ付き光学系装置用キャップの内部に光半導体素子を気密封止して配備して成ることを特徴とする光学系装置。
  5. 請求項4記載の光学系装置の出力側に出力用光ファイバを結合配備して成ることを特徴とする光モジュール。
  6. 請求項4記載の光学系装置の出力側に出力用レセプタクルを結合配備して成ることを特徴とする光モジュール。
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