JP2003156623A - 光アイソレータ及び偏光ガラスの加工方法 - Google Patents

光アイソレータ及び偏光ガラスの加工方法

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JP2003156623A
JP2003156623A JP2001357396A JP2001357396A JP2003156623A JP 2003156623 A JP2003156623 A JP 2003156623A JP 2001357396 A JP2001357396 A JP 2001357396A JP 2001357396 A JP2001357396 A JP 2001357396A JP 2003156623 A JP2003156623 A JP 2003156623A
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polarizing glass
optical isolator
glass
dispersed
polarizing
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Akitoshi Shimo
彰利 下
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Tokin Corp
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NEC Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光アイソレータとしての機能を低下させるこ
となく、構成部品を最適化して、コストを低減させた光
アイソレータを提供すること。 【解決手段】 ガラス基体の両面表層部に形状異方性粒
子が配向分散された偏光ガラスを前記両面の中間面で切
断し、片面表層部に形状異方性粒子が配向分散された2
枚の偏光ガラスを取り出し、その偏光ガラスを用いて光
アイソレータを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光受動部品として
光通信機器に用いて好適な光アイソレータ及びその構成
部品である偏光ガラスの加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光アイソレータには、構成部品と
して偏光ガラスを使用しているものがある。ここで用い
られる偏光ガラスは、両面表層部に金属粒子からなる形
状異方性粒子などを配向分散させ、中心波長1.31μ
mである波長帯の光及び中心波長1.55μmである波
長帯の光の一方又は両方に対して30dB以上の消光比
を持っている。このとき、中心波長においては消光比が
50dB以上のものがある。
【0003】従来の光アイソレータに用いられる偏光ガ
ラスは、中心波長での消光比が50dB以上のものであ
るが、光アイソレータの構成部品であるガーネット結晶
の消光比は40dB程度であり、光アイソレータとして
のアイソレーション特性はガーネットの消光比で頭打ち
されるため、1段型光アイソレータとしてのアイソレー
ション特性は30〜38dB程度に規格化されている。
【0004】ところで、光アイソレータは、2枚の偏光
子と1枚のファラデー回転子を1組の単位として構成さ
れており、その構成数から、いわゆる“1段型”、
“1.5段型”、“2段型”に分類される。
【0005】図面を基に、詳しく説明する。図2は、1
段型、1.5段型、及び2段型光アイソレータの構成を
示す光学的な模式図である。この図2が示すように、1
段型光アイソレータは、2枚の偏光子と1枚のファラデ
ー回転子から構成され、1.5段型光アイソレータは3
枚の偏光子と2枚のファラデー回転子から構成され、さ
らに2段型光アイソレータは4枚の偏光子と2枚のファ
ラデー回転子から構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】現在、光アイソレータ
には、さらなるコストダウンが要求されている。光アイ
ソレータの構成部品として主に、偏光子、ファラデー回
転子、マグネット、金属筐体などがある。その中で、偏
光子のコストが占める割合は高く、光アイソレータのコ
ストダウンの障害となっている。それについて、主とし
て偏光子の面積を小さくして、そのコストダウンを図っ
ているが、必要とされる面積には限界がある。
【0007】以上のようなことから、光アイソレータと
しての機能を低下させることなくコストダウンすること
が求められる。
【0008】即ち、本発明は、光アイソレータとしての
機能を低下させることなく、構成部品を最適化して、コ
ストを低減した光アイソレータを提供することを課題と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明で用いる素材とな
るガラス偏光子は、その偏光性能を出すための処理(形
状異方性粒子の配向分散)がガラスの両面になされてい
る。そのガラス偏光子を前記両面の中間面で切断して、
片面のみに処理面がある状態でも、1段型光アイソレー
タに必要な性能は十分に引き出すことができる。以上の
ことから、ガラス偏光子を厚み方向に切断することで1
枚の偏光子から2枚の偏光子を取り出し、1段型光アイ
ソレータに使用することができる。
【0010】即ち、本発明の偏光ガラスの加工方法にお
いては、ガラス基体の両面表層部に形状異方性粒子が配
向分散された偏光ガラスをその両面の中間面で切断し、
片面表層部に形状異方性粒子が配向分散された2枚の偏
光ガラスを得る。
【0011】また、本発明の偏光ガラスの加工方法によ
って、中心波長が1.31μmである波長帯の光及び中
心波長が1.55μmである波長帯の光の一方又は両方
に対して30dB以上の消光比を有する偏光ガラスを作
製することができる。
【0012】また、本発明の光アイソレータは、上記の
偏光ガラスの加工方法によって得た偏光ガラスを備えて
構成される。
【0013】
【発明の実施の形態】図面に基づいて、本発明の実施の
形態について説明する。
【0014】図1は、本発明の偏光ガラスの加工方法を
示す図である。11は両面表層部に形状異方性粒子が配
向分散された偏光ガラス、12は2直線によって示され
た切断面、そして、13a及び13bは片面表層部に形
状異方性粒子が配向分散された偏光ガラスである。ま
た、表面の楕円は、配向分散された形状異方性粒子を示
している。
【0015】両面表層部に形状異方性粒子が配向分散さ
れた偏光ガラス11は、2直線によって示された切断面
12において切断(スライス)され、片面表層部に形状
異方性粒子が配向分散された偏光ガラス13aおよび1
3bが作製される。
【0016】また、図1には、片面表層部に形状異方性
粒子が配向分散された偏光ガラス13bを180°回転
させると、片面表層部に形状異方性粒子が配向分散され
た偏光ガラス13bと形状異方性粒子が配向分散された
面の向きが同じになることが示されている。
【0017】このようにして得た偏光ガラスに鏡面研磨
及びARコート(無反射処理)を施し、偏光子を作製し
て、これを使用した光アイソレータを作製する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0019】(実施例1)厚みが0.5mmの偏光ガラ
スをダイシングソーにより厚み0.075mmのブレー
ドを使って厚み方向に垂直に切断(スライス)し、厚み
が約0.2mmの偏光ガラスを2枚得ることができた。
【0020】切断前の消光比は48dBであり、スライ
スした後の偏光ガラスの消光比は40dBであった。
【0021】この偏光ガラスの切断面を研磨し、鏡面を
得た後に、両面にARコートを施し、ファラデー回転子
と組み合わせて1段型光アイソレータを製作する。この
とき1段型光アイソレータのアイソレーション特性は、
38dB以上である。また、光アイソレータの長さは、
厚さ0.5mmの偏光ガラスを使うときよりも約0.6m
m短くすることができた。
【0022】(実施例2) 厚みが0.2mmの偏光ガラ
スを厚み0.075mmのブレードを使って厚み方向に
垂直に切断(スライス)し、厚みが約0.05mmの偏
光ガラスを2枚得ることができた。
【0023】切断前の消光比は50dBであり、スライ
スしたあとの偏光ガラスの消光比は40dBであった。
この偏光ガラスの切断面を研磨し、鏡面を得た後に、両
面にARコートを施し、ファラデー回転子と組み合わせ
て1段型光アイソレータを製作する。このとき、1段型
光アイソレータのアイソレーション特性は、38dB以
上である。また、光アイソレータの長さは、厚さ0.2
mmの偏光ガラスを使うときよりも約0.3mm短くす
ることができた。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、(1)両面に形状異方
性粒子を配向分散させている偏光ガラスを厚み方向に垂
直に切断するとによって、片面に形状異方性粒子を配向
分散させた2枚の偏光ガラスを得ることができること、
(2)光アイソレータの特性を失うことなく、その構成
部品である偏光ガラスのコストを1/2にすることがで
きること、(3)偏光ガラスの厚さが小さくなること
で、従来よりも短い光アイソレータを製作することがで
きること、などの利点を持った光アイソレータの提供が
可能となった。
【0025】言い換えると、本発明によれば、光アイソ
レータとしての機能を低下させることなく、構成部品を
最適化して、コストを低減した光アイソレータを提供す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏光ガラスの加工方法を示す図。
【図2】1段型、1.5段型、及び2段型光アイソレー
タの構成を示す光学的な模式図。
【符号の説明】
11 両面表層部に形状異方性粒子が配向分散された
偏光ガラス 12 2直線によって示された切断面 13a,13b 片面表層部に形状異方性粒子が配向
分散された偏光ガラス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基体の両面表層部に形状異方性粒
    子が配向分散された偏光ガラスを前記両面の中間部で切
    断し、片面表層部に形状異方性粒子が配向分散された2
    枚の偏光ガラスを取り出すことを特徴とする偏光ガラス
    の加工方法。
  2. 【請求項2】 中心波長が1.31μmである波長帯の
    光及び中心波長が1.55μmである波長帯の光の一方
    又は両方に対して30dB以上の消光比を有する偏光ガ
    ラスを作製することを特徴とする請求項1に記載の偏光
    ガラスの加工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の偏光ガラスの加
    工方法を用いて作製された偏光ガラスを備えてなること
    を特徴とする光アイソレータ。
JP2001357396A 2001-11-22 2001-11-22 光アイソレータ及び偏光ガラスの加工方法 Pending JP2003156623A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009086519A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Shin Etsu Chem Co Ltd 偏光ガラス及びそれを用いた光アイソレータとそれらの製造方法
JP2009265545A (ja) * 2008-04-30 2009-11-12 Shin Etsu Chem Co Ltd 光学素子及びそれを用いた光アイソレータ
JP2009265376A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Shin Etsu Chem Co Ltd 光アイソレータ用積層体及び光アイソレータ
JP2009265231A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Shin Etsu Chem Co Ltd 光学素子及びそれを用いた光アイソレータ
JP2010128225A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Hitachi Ltd 光学ユニットおよびそれを用いた投射型液晶表示装置

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