JP2000310750A - 光アイソレータ及びそれを用いた光モジュール - Google Patents

光アイソレータ及びそれを用いた光モジュール

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JP2000310750A
JP2000310750A JP11120404A JP12040499A JP2000310750A JP 2000310750 A JP2000310750 A JP 2000310750A JP 11120404 A JP11120404 A JP 11120404A JP 12040499 A JP12040499 A JP 12040499A JP 2000310750 A JP2000310750 A JP 2000310750A
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isolator
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徹 深野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 究極的に薄型化,小型化が実現可能で、しか
も結合損失の小さな優れた光アイソレータを提供するこ
と。 【解決手段】 ファラデー効果が生じる磁気光学体1の
光入出射面1a,1bに偏光子2,3が配設して成るも
のであって、偏光子2,3が透光性を有する接着材を介
して接合されて成り、偏光子2,3は少なくとも誘電体
9,11中に光学異方性を有する金属粒子8a,10a
が分散されて成る偏光層を備えていることを特徴とする
光アイソレータSとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信機器や光情
報処理装置等に好適に使用される光アイソレータ及びそ
れを用いた光モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、CATVや公衆通信等の分野にお
いて、光ファイバ通信が行われているが、従来より、高
速で高信頼性の光モジュールが、同軸型あるいはデュア
ル−インライン(Dual-inline )型と呼ばれる構造で実
現されており、これらは主に幹線系と呼ばれる領域で既
に実用化されている。
【0003】これに対し最近では、光モジュールを小型
化しコストを低減させるために、Si(シリコン)基板
上で半導体レーザと光ファイバとを機械的精度のみで、
高精度に位置決め実装する技術を用いた表面実装型の光
モジュールが盛んに開発されている。
【0004】上記いずれの光モジュールにおいても、反
射戻り光を防止する光アイソレータが必要とされるが、
後者のような表面実装型の高速用光モジュールでは、光
アイソレータに対しても小型化が要求される。
【0005】光アイソレータは、光の伝播方向に対して
は光を殆ど減衰することなく伝送させ(順方向)、その
反対方向(逆方向)には光を伝送しないものであり、1
方向のみに光を伝送する非相反光デバイスである。
【0006】光アイソレータの基本構成及びその作用は
以下の通りである。すなわち、図4(a)に示すよう
に、光アイソレータJは、ファラデー回転子50の光入
出力側に互いに偏光させる方向の異なる偏光子51,5
2が配設されて成るものである。偏光子51に順方向の
光h1を入射させると、偏光子51を通過した光h2は
偏光面(光の偏波面)が選択されたものとなり、さら
に、ファラデー回転子50を通過した光h3は偏光面が
45°回転させられ、偏光子52を通過した光h4は光
h3と同一の偏光面を有したものとなる。
【0007】また、図4(b)に示すように、逆方向の
光である戻り光h5は、偏光子52を通過すると光h6
は偏光面が選択されたものとなり、さらにファラデー回
転子50を通過した光h7は、光の進行方向に対し、偏
光面が順方向の時とは逆回りに45°回転するため、偏
光子51の偏光させる方向とは90°ずれることにな
り、偏光子51で光が遮断される。
【0008】このような光アイソレータは、従来より、
偏光子及びファラデー回転子をそれぞれのフォルダに保
持した後に、SUS(ステンレス)等の鏡筒内に実装す
る方法や、単にバルク状の偏光子とバルク状のファラデ
ー回転子を直接接合したような構成がとられている。な
お、この偏光子には、偏光ガラスと呼ばれるガラス基体
中に針状の金属粒子を分散させたもの、また、ファラデ
ー回転子には、ビスマス置換ガドリウム・鉄・ガーネッ
ト(GdBi)3 Fe5 12が一般的に使用されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光アイソレータは小型化が要求される光モジュール内に
使用するには厚過ぎるため、例えば表面実装型の場合、
偏光子51,52とファラデー回転子50が直接接合さ
れたものが望まれているものの、偏光子51,52の厚
さは1個当たり200μm程度まで、また、ファラデー
回転子50のファラデー効果を生じさせる磁気光学体の
厚さは、光を回転させる限界の厚みが250μm程度な
ので、これより薄く加工させることができず、光アイソ
レータ全体の厚みはせいぜい650μm程度までが限界
となる。
【0010】そして、光モジュール内に光アイソレータ
を実装する際に、効率の良い光結合を得るために、ボー
ルレンズ,GRINレンズを使用しなければならない。
すなわち、図5に示すように、基板58上に半導体レー
ザ53、ボールレンズ54、光アイソレータ55、GR
INレンズ56、光ファイバ57がこの順番で配設され
て成る光モジュールKにおいて、半導体レーザ53から
出射された光は、ボールレンズ54にて平行光とされ、
光アイソレータ55を通過してGRINレンズ56で集
光され、光ファイバ57に結合される。なお、59,6
0は半導体レーザ53の電力供給用電極である。これに
より、基板58に実装する部品数が増大したり、光モジ
ュールKの組立作業が煩雑となるなど問題であった(例
えば、特許第2846981号公報等を参照)。
【0011】また、上記のようなレンズを使用せずに、
二つの光ファイバとの間に光アイソレータを実装する方
法が提案されているが、この場合でも光アイソレータが
厚いので、光アイソレータの介在により光ファイバ間の
距離が長くなり、光ファイバとして特殊なコア拡大光フ
ァイバを使用しなければならない(例えば、1992年
電子情報通信学会秋季大会予稿集C−229を参照)。
このように、コア拡大光ファイバを使用することはコス
トを増大させるだけでなく、たとえコア拡大光ファイバ
を用いたとしても、結合損失が大きく光モジュールとし
て十分に機能させることはできない。
【0012】そこで本発明は、究極的に薄型化,小型化
が実現可能で、しかも結合損失の小さな優れた光アイソ
レータを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するに、
本発明の光アイソレータは、ファラデー効果が生じる磁
気光学体の光入出射面に偏光子が配設して成るものであ
って、例えば偏光子が透光性を有する接着材を介して接
合されて成るものである。そして、偏光子は少なくとも
誘電体中に光学異方性を有する金属粒子が分散されて成
る偏光層を備えていることを特徴とする。特に、偏光子
の厚みが20μm以下であることを特徴とする。また偏
光層は、金属粒子層(島状金属層)と誘電体層とを交互
に積層して成るものとすれば、薄膜形成法等により作製
が容易であり、究極的に薄型化,小型化を実現させた性
能の非常に優れた偏光子とすることができる。
【0014】また、本発明の光モジュールは、基板上
に、発光又は受光を行う光素子と、該光素子に光接続さ
せる光導波体とを上記光アイソレータを介して光接続す
るように配設したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づき詳細に説明する。
【0016】図1に示すように、光アイソレータSは、
ファラデー効果が生じる磁気光学体1の光入出射面1
a,1bに、偏光子2,3が透光性を有する接着材4,
5を介して接合されて成るものである。
【0017】ここで、磁気光学体1は液相エピタキシャ
ル法などにより育成されたビスマス置換ガドリウム・鉄
・ガーネット(GdBi)3 Fe5 12膜や、ビスマス
置換ガドリウム・鉄・アルミニウム・ガリウム・ガーネ
ット(GdBi)3 (FeAlGa)5 12膜、磁性微
粒子を半導体中に分散させたもの、あるいは磁性体と誘
電体を交互に積層した磁気誘電体多層膜等を使用し、そ
の厚みは300μm未満とする。なお、この磁気光学体
1にはファラデー回転子を成すために磁石を周囲に配設
するものでもよいし、自発磁化を有する材料を使用して
磁石を不要としたものでもよい。
【0018】また、偏光子2,3はそれぞれ、BK7,
BK1(BK7,BK1はそれぞれホーヤ社の登録商
標),パイレックス(コーニング社の登録商標)等のほ
う珪酸塩ガラス等から成る誘電体基板6,7の各一主面
上に、Ag,Cu、Fe等の1種以上から成る光吸収異
方性を有する金属粒子8aが多数分散された金属粒子層
(島状金属層)8,10と、上記基板6,7と同様な材
質から成る誘電体層9,11を交互に積層させて成る偏
光層を有するものであり、さらに、基板6,7の他主面
には、例えばアルミナ(Al2 3 )の多層膜やフッ化
マグネシウム(MgF2 )の多層膜等から成る反射防止
膜を0.1〜1μm程度にスパッタリング等の薄膜形成
法により形成し、全体として厚みが2〜20μm程度と
したものである。なお、金属粒子層8,10と誘電体層
9,11との交互積層により、金属粒子8aは誘電体層
9中に、金属粒子10aは誘電体層11中に埋め込まれ
た状態となる。すなわち、誘電体中に金属粒子が分散さ
れた状態となる。
【0019】金属粒子8aと10aはそれらの長軸が互
いに45°異なるように形成されており、最適な消光比
を得るために、個数密度は3〜35個/μm2 ,アスペ
クト比は1〜30程度とする。
【0020】そして、これら偏光子2,3は透光性で厚
みが1〜3μm程度のUV硬化樹脂,エポキシ系樹脂等
の接着材4,5を介して磁気光学体1の入出射面に接合
される。なお、このような接着材4,5を使用せずに、
磁気光学体1と偏光子2,3との間の複数箇所に点状に
半田や低融点ガラス等の接着材を付着させて磁気光学体
1と偏光子2,3を接続するようにしてもよい。
【0021】上記のように構成されタ光アイソレータS
は、光の順方向においては入射光L1はL2となり、光
の伝播方向に対しては光を殆ど減衰することなく伝送さ
せ、その反対方向(逆方向)には光を伝送しないように
することができる。なお、光アイソレータSの原理につ
いては、既に図4(a),(b)を用いて説明したので
説明を省略する。
【0022】光アイソレータSは以下のような方法で作
製する。
【0023】まず、スパッタ装置等の薄膜形成装置を用
いて、基板6,7上に金属粒子層(島状金属層)8,1
0を成膜する。次に、誘電体層9,11を成膜するが、
誘電体層9,11の材質としては、基板6,7と同じ材
質が好ましい。なぜならば、基板6,7の材料と誘電体
層15の材質が異なると、熱膨張係数の違いから膜応力
が発生し、その結果、誘電体層間で剥離が生じ、金属粒
子8a,10aに異方性(光吸収異方性)を付与するこ
とができないためである。
【0024】金属粒子層8,10と誘電体層9,11を
所望の消光比が得られるように交互に積層させる。40
dB以上の消光比が得られ且つ剥離しないようにするた
めに好ましくは5層〜20層程度が良い。さらに、基板
6,7の軟化点付近(610〜650℃)にて加熱しな
がら延伸を行うことにより、金属粒子8a,10aに異
方性を付与し、所望の偏光特性を得る。
【0025】また、1層あたりの誘電体層9,11の厚
さは、10nm〜100nm程度が好ましい。なぜなら
ば、10nm以下では、金属粒子を埋め込むことができ
ず、大きな異方性を付与できず、また、100nm以上
では、膜の応力が大きくなることにより剥離が生じ、積
層が不可能となるからである。
【0026】次に、偏光子2,3をファラデー回転子を
成す磁気光学体3と張り合わせ接合する。この接合は偏
光子2,3の偏光層側を磁気光学体3側に向け接着する
こととし、また、偏光子2の金属粒子8aと偏光子3の
金属粒子10aとが互いに45度偏光方向が異なるよう
に配置しながら接合を行うものとする。
【0027】その後、偏光子2,3の基板6,7をCM
P等の装置で研摩し、さらに、この研磨面にスパッタリ
ングで反射防止膜12,13を被着形成させて、偏光子
2,3の全体の厚みを2μm程度まで薄くすることがで
き、光アイソレータ全体の厚みを、ほぼ従来のファラデ
ー回転子の限界の厚さに近い厚みにまで薄くすることが
できる。
【0028】かくして、このように作製された光アイソ
レータは、偏光子2,3の厚さが20μm以下となり、
光アイソレータ自体の厚さも300μm以下の厚さとす
ることが可能となる。
【0029】なお、上記作製方法の他に、EB(電子ビ
ーム)描画により、磁気光学体3上に直接金属のパター
ンを作製し、金属粒子層8,10と誘電体層9,11の
パターンを所望の層数、積層してもよい。
【0030】上記光アイソレータSの光モジュールへの
適用例を図2(a),(b)に示す。半導体レーザ21
と光ファイバ22,23を実装するために電極24と光
ファイバ22,23を搭載するV溝25,26が高精度
に、異方性エッチングにより作製されている基板(Si
プラットフォーム)20に、半導体レーザ21、光ファ
イバ22,23を実装する。さらに、これら光ファイバ
22,23の間には上記光アイソレータSを実装する。
【0031】以下に、光ファイバ間距離と結合損失の関
係式を示す。
【0032】 Tg=〔1+(λG/30πn)2 -1 (Tg:結合損失 λ:波長 G:光ファイバ間隔
n:屈折率 Tg:結合損失) 一般的に、光ファイバに先球光ファイバ、テーパー先球
光ファイバ、微小レンズ付き光ファイバ等を使用した場
合、光ファイバ間での結合効率は−4.5dB以上が要
求される(現在、通信用に使用される半導体レーザの最
大出力は30mW程度であり、光モジュールの出力とし
て要求される出力は5mWであるので、この比率より算
出すると要求される結合効率は−4.5dBとなる)。
そのため、波長1.31〜1.55μm、屈折率1.6
〜1.8とした場合、Tgが4.5dB以下となるのは
300μm以下であり、光アイソレータの厚さは、30
0μm以下にすることが必要となる(図3を参照)。
【0033】かくして、上記光アイソレータSを、光フ
ァイバ22,23間に実装すれば、レンズを使用しなく
とも低結合損失にて接続が可能となり、著しく小型化が
実現された簡単な構造の光モジュールを作製することが
可能となる。また、このように作製された光アイソレー
タは、光通信機器や光情報処理等に使用される光モジュ
ール内で好適に使用することができる。
【0034】なお、本実施形態では、偏光子が誘電体基
板上に金属粒子層と誘電体層とが交互に積層された構成
を成すものを例にとり説明したが、このような構成に限
定されるものではなく、例えば、同時スパッタ法及び熱
塑性加工法等により、1層以上の誘電体層中に金属粒子
が分散された偏光層を備えた偏光子を構成することがで
きる。また、光導波体として光ファイバを例にとり説明
したが、基板上に金属等を熱拡散するなどして得た光導
波路に対しても本発明を適用してもよく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で適宜変更し実施が可能である。
【0035】
【実施例】〔実施例1〕まず、偏光層を形成する基板と
して76mm×10mm×1mmの大きさのBK7ガラ
スを用意した。また、交互積層させる金属粒子層,誘電
体層を成膜する装置としては、多元マグネトロンスパッ
タ装置を使用し、このターゲットには図1における金属
粒子8a,10aにはCuを、誘電体層9,11にはB
K7ガラスを使用した。さらに、スパッタリングガスに
Arを利用した。
【0036】Cuのスパッタ条件は、RFパワー20
W,スパッタ圧2.0×10-3 Torrとし、このときの
Arガスの流量を10ccmとした。また、Cu粒子層
の膜厚を24nmに設定し、Cu粒子を成長させるた
め、成膜直後に500℃,60分の熱処理を行った。こ
こで、Cu粒子層の膜厚は上記スパッタ条件にて、20
分間成膜したものの膜厚を測定し、成膜速度を算出し、
この値から導きだしたものである。
【0037】次に、Cu粒子を誘電体層であるガラス中
に埋め込むため、上記条件にて作製したCu粒子層の上
から、基板材料と同じBK7ガラスを150nm成膜し
た。上記工程を10回繰り返し、金属粒子が誘電体層に
埋め込まれた層が合計10層から成る偏光層を基板上に
作製した。次いで、上記サンプルを625℃にて45k
g/mm2 の応力で延伸を行った。
【0038】これにより、消光比40dB、挿入損失
0.1dB、偏光層の厚みが0.5μmの偏光子を二つ
作製することができた。
【0039】その後、磁気光学体の両面(入出射面)
に、偏光層が成膜されている面を内側にして、二つの偏
光子を貼り付けた。この接着には、エポキシ系の紫外線
硬化性樹脂を用いた。なお、磁気光学体3には250μ
m厚みになるように、液相エピタキシャル法等により育
成されたビスマス置換ガドリウム・鉄・ガーネット(G
dBi)3 Fe5 12厚膜を用いた。
【0040】その後、各偏光子の基板をCPM装置によ
り研磨することにより、全体の厚さが270μmの光ア
イソレータを作製した。
【0041】〔実施例2〕ファラデー回転子としてB
i:YIGとSiO2 を交互に積層し、且つ、それぞれ
の厚さは不規則なものを用い、このファラデー回転子の
光入出射面に実施例1と同様にして作製した偏光子を、
実施例1と同様な紫外線硬化性樹脂を用い偏光層が成膜
されている面を内側にして貼り付けた。
【0042】このファラデー回転子は、光学的なエンハ
ンスと効果により、従来のガーネットよりも薄くするこ
とが可能であり、実際、150μmで充分な回転角を得
ることが可能なものである。偏光子の基板を研摩するこ
とにより、厚さ160μm程度の光アイソレータを得る
ことができた。
【0043】〔実施例3〕図2に示すように、半導体レ
ーザと光ファイバを、半導体レーザ用の電極と光ファイ
バ搭載溝が高精度に作製されている基板上に実装した。
半導体レーザにはMQW−DFBレーザ(出力30m
w、波長1310nm)を使用した。また、光ファイバ
には先球光ファイバを使用した。その後、ダイシングに
て、光ファイバと基板に270μmの溝を作製し、そこ
に実施例1で作製した光アイソレータを実装した。な
お、光アイソレータと光ファイバとの接着には、屈折率
が調整された実施例1と同様な接着材を使用し、反射の
影響を除去するようにした。
【0044】その後、光アイソレータをかぶせるように
マグネットを置いた。その結果、半導体レーザと光ファ
イバ間では結合効率−3dB、アイソレータを挟んだ光
ファイバ間では、−4.1dBの結合効率となり、5.
7mwの光出力を得、充分な特性とすることができた。
【0045】
【発明の効果】本発明の光アイソレータによれば、光ア
イソレータを構成する偏光子は少なくとも誘電体中に光
学異方性を有する金属粒子が分散されて成る偏光層を備
えているので、例えば、偏光層を金属粒子層と誘電体層
を薄膜形成法により交互に積層した偏光子を使用するこ
とができ、従来、光アイソレータの厚さの約半分以上を
占めていた偏光子の厚みを極力薄片化することができ、
全体の厚みがファラデー回転子を成す磁気光学体の厚み
とほぼ等しい程度に薄型化した光アイソレータ、及び小
型化が極力実現された光アイソレータを提供できる。ま
た、レンズを使用することなく性能の非常に優れた光ア
イソレータ、及びそれを用いた光モジュールを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光アイソレータの一実施形態を模
式的に説明する斜視図である。
【図2】本発明に係わる光モジュールを模式的に説明す
る図であり、(a)は(b)のA−A線断面図、(b)
は斜視図である。
【図3】二つの光ファイバの間隔と結合損失の関係を示
すグラフである。
【図4】光アイソレータの基本構成及びその原理を説明
する模式図である。
【図5】従来の光アイソレータの斜視図である。
【符号の説明】
1:磁気光学体 2,3:偏光子 4,5:接着材 6,7:基板 8,10:金属粒子層 8a,10a:金属粒子 9,11:誘電体層 12,13:反射防止層 20:基板 21,23:光ファイバ(光導波体) S:光アイソレータ M:光モジュール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファラデー効果が生じる磁気光学体の光
    入出射面に偏光子が配設されて成るアイソレータであっ
    て、前記偏光子は少なくとも誘電体中に光学異方性を有
    する金属粒子が分散されて成る偏光層を備えていること
    を特徴とする光アイソレータ。
  2. 【請求項2】 前記偏光子の厚みが20μm以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光アイソレータ。
  3. 【請求項3】 基板上に、発光又は受光を行う光素子
    と、該光素子に光接続させる光導波体とを、請求項1に
    記載の光アイソレータを介して光接続するように配設し
    たことを特徴とする光モジュール。
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