JP2009263055A - 物品収納設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成により、収納箇所から物品を取り出す場合に不安定な状態で物品が取り出されることを極力防止できる物品収納設備を提供すること。
【解決手段】棚前後幅方向の幅が異なる物品が異なる収納箇所に収納される物品収納棚と、物品収納棚の前面に沿って移動自在な本体部に対して出退自在な物品載置支持体を備えた物品移載装置(TM)とが備えられ、物品を取り出すべく管理情報に基づいて物品移載装置の作動を制御する運転制御手段(H1,H2,H3)が、突出作動処理により先端部が物品の棚後方側の端部に対応する位置に位置させた物品載置支持体を上昇させる上昇作動処理を実行中に、取り出し対象の物品の姿勢が傾斜姿勢に傾斜したことを検出するための傾斜姿勢検出手段(23L,23R)にて物品が傾斜したことが検出されると、異常対策処理を実行するように構成されている物品収納設備。
【選択図】図5

Description

本発明は、棚前後幅方向での幅が異なる物品がその棚前方側の端部を棚前後幅方向において同じ又は略同じ位置とする状態で異なる収納箇所に収納される物品収納棚と、前記物品収納棚の前方側箇所においてその前面に沿って移動自在な本体部、及び、その本体部に対して棚前後幅方向に沿って出退自在な物品載置支持体を備えた物品移載装置と、前記物品収納棚における収納箇所に収納される物品の情報を管理し、且つ、その管理情報に基づいて前記収納箇所から物品を取り出すべく前記物品移載装置の作動を制御する物品取出処理を実行する運転制御手段とが備えられ、前記運転制御手段が、前記物品取出処理として、前記物品載置支持体を前記本体部側に引退させた状態で、取り出し対象とする物品が収納されている収納箇所に対する物品移載位置に前記本体部を移動させる移動処理、前記本体部側に引退する前記物品載置支持体を前記収納箇所に収納されている物品の下方箇所に向けて、先端部が物品の棚後方側の端部に対応する位置になるように突出作動させる突出作動処理、物品を載置支持するように前記物品載置支持体を上昇させる上昇作動処理、及び、前記物品載置支持体を前記本体部側に引退させる引退作動処理を順次行うように構成された物品収納設備に関する。
上記物品収納設備に関連する従来例として、物品収納棚における収納箇所に収納される物品の情報を管理し、物品を収納する場合に、当該収納対象物品の棚前後幅方向の幅に応じて、収納箇所を選択して、棚前後幅方向での幅が異なる物品がその棚前方側の端部を棚前後幅方向において同じ又は略同じ位置とする状態で異なる収納箇所に収納するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
そして、物品を収納箇所から取り出す場合は、特許文献1には記載されていないが、従来では、取り出し対象の物品についての管理情報にて示される収納箇所に対する取り出し操作が行われるように、前記運転制御手段が物品取出処理を実行して、前記移動処理、前記突出作動処理、前記引退作動処理を順次行うことで、前記物品移載装置の作動を制御して、取り出し対象の物品を取り出すようにしている。
特開平2−81810号公報
ところで、上記物品保管設備では、作業者が収納箇所に収納されている物品を別の収納箇所に収納されている物品と手作業により入れ替えたり、制御手段が管理する物品の管理情報の通信過程や記録過程でエラーが発生したりして、ある物品についての管理情報にて示される収納箇所に、実際には、当該物品と棚前後幅方向の幅が異なる物品が、棚前方側の端部を棚前後幅方向において同じ又は略同じ位置とする状態で収納されている状態となる場合がある。このような場合には、従来のものであると、制御手段が物品取出処理を実行すると、次のような不都合が生じる。
すなわち、例えば、棚前後幅方向の幅が小さい物品を取り出すべく、制御手段が物品取出処理を実行すると、物品載置支持体が、管理情報にて示される収納箇所に対応した出退操作量にて突出作動されて、物品載置支持体の先端部が、棚前後幅方向の幅が小さい物品の棚後方側の端部に対応する位置に位置する状態となった後に、物品移載装置が上昇するので、当該物品についての管理情報にて示される収納箇所に、収納されているはずの物品よりも棚前後幅方向の幅が大きい物品が、その棚前方側の端部を棚前後幅方向において同じ又は略同じ位置とする状態で収納されていると、物品載置支持体の先端部が、実際に収納されている物品の棚後方側の端部に対応する位置よりも棚前方側の位置に位置する状態で物品移載装置が上昇することになる。したがって、物品の棚前方側部分だけが物品載置支持体に支持された不安定な状態で物品が上昇操作され、場合によっては、物品が物品載置支持体及び物品収納棚から落下する事態も生じうる。
もっとも、上記不都合を回避するために、収納箇所に収納されている物品を撮影するCCDカメラ等の撮像手段を物品移載装置と一体移動自在に設けて、物品取出処理の実行中であって突出作動処理を行う前に、前記撮像手段による取り出し対象の物品の画像情報に基づいて、収納箇所に収納されている物品と管理情報が示すものとが、少なくとも、棚前後方向の幅及び棚前方側の端部の位置が一致していることを確認し、何れかが一致していない場合には、その後の処理を行わず、一致している場合には、突出作動処理、上昇作動処理、引退作動処理を行うことも考えられるが、このような解決手段であると、撮像手段を用いる点でコスト面において不利があり、また、画像情報を処理して判別しなければならない点で信頼性において不利がある。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、簡素な構成により、収納箇所から物品を取り出す場合に不安定な状態で物品が取り出されることを極力防止できる物品収納設備を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明にかかる物品収納設備は、棚前後幅方向での幅が異なる物品がその棚前方側の端部を棚前後幅方向において同じ又は略同じ位置とする状態で異なる収納箇所に収納される物品収納棚と、前記物品収納棚の前方側箇所においてその前面に沿って移動自在な本体部、及び、その本体部に対して棚前後幅方向に沿って出退自在な物品載置支持体を備えた物品移載装置と、前記物品収納棚における収納箇所に収納される物品の情報を管理し、且つ、その管理情報に基づいて前記収納箇所から物品を取り出すべく前記物品移載装置の作動を制御する物品取出処理を実行する運転制御手段とが備えられ、前記運転制御手段が、前記物品取出処理として、前記物品載置支持体を前記本体部側に引退させた状態で、取り出し対象とする物品が収納されている収納箇所に対する物品移載位置に前記本体部を移動させる移動処理、前記本体部側に引退する前記物品載置支持体を前記収納箇所に収納されている物品の下方箇所に向けて、先端部が物品の棚後方側の端部に対応する位置になるように突出作動させる突出作動処理、物品を載置支持するように前記物品載置支持体を上昇させる上昇作動処理、及び、前記物品載置支持体を前記本体部側に引退させる引退作動処理を順次行うように構成されたものであって、
その第1特徴構成は、前記物品移載装置における前記物品載置支持体が前記上昇作動処理により上昇するときに、取り出し対象の物品の姿勢が設定適正姿勢よりも棚前方側部分が棚後方側部分よりも上位となる傾斜姿勢に傾斜したことを検出するための傾斜姿勢検出手段が設けられ、前記運転制御手段が、前記上昇作動処理の実行中において、前記傾斜姿勢検出手段にて取り出し対象の物品の姿勢が前記傾斜姿勢に傾斜したことが検出されると、異常対策処理を実行するように構成されている点にある。
すなわち、傾斜姿勢検出手段は、物品移載装置における物品載置支持体が上昇作動処理により上昇するときに、取り出し対象の物品の姿勢が設定適正姿勢よりも棚前方側部分が棚後方側部分よりも上位となる傾斜姿勢に傾斜したことを検出するので、突出作動処理により物品載置支持体が収納箇所に収納されている物品の棚後方側に端部よりも棚前方側の位置に位置する状態で上昇作動処理が行われて、物品の棚前方側部分だけが物品載置支持体に支持された不安定な状態で物品が上昇操作された場合に、物品の姿勢が、物品載置支持体にて適正に載置支持されるときの設定適正姿勢よりも棚前方側部分が棚後方側部分よりも上位となる傾斜姿勢に傾斜したことを検出できる。
そして、運転制御手段が、上昇作動処理の実行中において、姿勢検出手段にて取り出し対象の物品の姿勢が傾斜姿勢に傾斜したことが検出されると、異常対策処理を実行するので、異常対策処理として、例えば、物品移載装置の上昇作動を停止させる非常停止処理や、物品載置支持体の上昇を停止させた後、一旦下降させ、物品載置支持体の先端部の位置を突出側に変更するべく物品載置支持体をさらに突出させてから、改めて物品載置支持体を上昇させるリトライ処理を実行することで、物品が傾斜姿勢に傾斜した不安定な状態で物品移載装置により上昇操作されることを防止できる。
したがって、ある物品についての管理情報にて示される収納箇所に、実際には、棚前後幅方向の幅が当該物品のものよりも大きい物品が、棚前方側の端部を棚前後幅方向において同じ又は略同じ位置とする状態で収納されている場合に、物品取出処理が実行されても、傾斜姿勢検出手段にて、物品の姿勢が傾斜姿勢に傾斜なったことを検出することで、物品載置支持体の上昇作動を停止させること等の対策をとることができる。
しかも、傾斜姿勢検出手段は、設定適正姿勢よりも棚前方側部分が棚後方側部分よりも上位となる傾斜姿勢に傾斜したことを検出するものであればよいので、例えば、収納箇所に収納されている物品の下部における棚前面側部分が、物品の傾斜により上方に変位したことを検出する各種のセンサを用いて構成することができる。
このように、本発明の第1特徴構成によると、簡素な構成により、収納箇所から物品を取り出す場合に不安定な状態で物品が取り出されることを極力防止できる物品収納設備を得るに至った。
本発明にかかる物品収納設備の第2特徴構成は、第1特徴構成において、前記物品収納棚が、棚前後幅方向での幅が異なる物品のうち、少なくとも棚前後幅方向での幅が小さい物品については、棚前後幅方向で複数並べて収納するように構成されている点にある。
すなわち、棚前後幅方向での幅が異なる物品のうち棚前後幅方向での幅が小さい物品を棚前後幅方向で複数並べて収納すると、少なくとも棚前後幅方向での幅が小さい物品を棚前後幅方向で極力多く収納することができ、収納棚の物品収納効率が向上する。
一方、棚前後幅方向に並ぶ複数の物品のうち、棚前方側に位置する物品を単独で取り出す場合と、棚後方側に位置する物品を単独で又は棚前方側に位置する物品と同時に一括して取り出す場合とでは、棚前方側に位置する物品と棚後方側に位置する物品の夫々の棚後方側の端部に対応する位置が異なるので、出退作動処理において物品載置支持体の先端部を取り出し対象物品の棚後方側の端部に対応する位置に位置させるときの物品載置支持体の出退操作量を異ならせる必要がある。
したがって、棚前後幅方向に並ぶ複数の物品のうち、棚前方側に位置する物品を単独で取り出すべく、比較的短い出退操作量による物品取出処理が実行された場合に、本来収納されているはずの物品よりも棚前後幅方向の幅が大きい物品が、本来収納されているはずの物品と棚前方側の端部を棚前後幅方向において同じ又は略同じ位置とする状態で、取り出し操作対象の収納箇所に収納されていても、上昇作動処理の際に当該物品の姿勢が傾斜することを検出することで、不安定な状態で物品が取り出されることを極力防止できる。
このように本発明の第2特徴構成によると、物品収納棚の収納効率を高いものとし、しかも、本発明の効果が顕著に現れる好適な実施形態を得るに至った。
本発明にかかる物品搬送装置の第3特徴構成は、第1又は第2特徴構成において、前記傾斜姿勢検出手段が前記物品移載装置と一体移動自在に固定されている点にある。
すなわち、傾斜検出手段の物品移載装置に対する位置は変化しないので、傾斜姿勢検出手段の検出信号用や電源供給用の配線が容易となり、物品移載装置の構成の簡素化を図ることができる。
このように、本発明の第3特徴構成によると、物品収納設備の構成の簡素化を図ることができる。
本発明にかかる物品収納設備の第4特徴構成は、第3特徴構成において、前記物品が荷と物流パレットにて構成され、前記物流パレットが、前記荷を載置する荷載置部材から下向きに突出する状態で設けられた複数のケタ部にて、前記物品載置支持体が挿入される挿入溝を形成するように構成され、前記傾斜姿勢検出手段が、前記収納箇所に収納されている物品の前記ケタ部を検出対象として前記物品載置支持体の載置支持面に近接する水平面に沿う検出光を投射する光学式の検出手段にて構成されている点にある。
すなわち、物品が荷と物流パレットにて構成され、物流パレットが、荷を載置する荷載置部材から下向きに突出する状態で設けられた複数のケタ部にて、物品載置支持体が挿入される挿入溝を形成するように構成されているので、突出作動処理により物品載置支持体を挿入溝に突出させるときには、物品載置支持体の載置支持面は物流パレットのケタ部の存在高さに位置しており、載置支持面に近接する水平面に沿う検出光は、突出作動処理が完了し上昇作動処理が開始されるときには物流パレットのケタ部を検出可能となっている。
したがって、上昇作動処置を開始してから終了するまでの間、物品の姿勢が傾斜しなければ、傾斜姿勢検出手段がケタ部を検出する状態が継続するので、傾斜姿勢検出手段の検出信号の監視期間を、例えば、物品載置支持体が物流パレットの荷載置部の裏側に当接してからの期間に限定する等、格別に設定することなく、上昇作動処理を開始してから終了するまでの全期間とすることができ、運転制御手段の制御構成の簡素化を図ることができる。
このように、本発明の第4特徴構成によると、運転制御手段の構成の簡素化を図ることができる物品収納設備を得るに至った。
本発明にかかる物品搬送装置の第5特徴構成は、第4特徴構成において、前記傾斜姿勢検出手段が、前記物品載置支持体に載置支持されている物品が前記物品載置支持体の突出作動及び引退作動に伴って移動するときの移動経路の外側方箇所に設けられた光センサにて構成され、この光センサの検出光が前記移動経路の左右中心に向かう状態で配光されている点にある。
すなわち、物品取出処理により物品載置支持体が出退作動すると物品載置支持体の載置支持面より下方に位置するケタ部が出退方向に移動するが、物品が前記物品載置支持体の突出作動及び引退作動に伴って移動するときの移動経路の外側方箇所に光センサが設けられているので、光センサと出退方向に移動するケタ部との干渉を避けることができる。
また、光センサの検出光が前記移動経路の左右中心に向かう状態で配光されているので、光センサを移動経路の外側方箇所に配置しても検出光を移動経路の左右中心に向けて配置することで、物品を構成する物流パレットのケタ部を検出することができる。
しかも、傾斜姿勢検出手段を構成の簡素な光センサにて構成するので、設備の一層の簡素化を図ることができる。
このように、本発明の第5特徴構成によると、物品載置支持体に載置支持されている物品と傾斜姿勢検出手段との干渉をさけながら物流パレットのケタ部を検出でき、しかも、設備の一層の簡素化を図ることができる物品収納設備を得るに至った。
以下、本発明の物品収納設備の実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、物品収納設備SUには、物品移載装置TMを備えた物品搬送装置としてのスタッカークレーン2が、物品収納棚1の前面側で床面に敷設された走行レール8に沿って往復移動自在に設置されている。
スタッカークレーン2は、スタッカークレーン2の自走と、スタッカークレーン2に上下昇降自在に取り付けた昇降台3の昇降とにより、昇降台3に搭載された物品移載装置TMを、外部との間で物品Aの受渡しをするための荷受け台4や物品収納棚1の各収納箇所Kに対して物品Aを掬うための物品掬い用位置Zin又は物品Aを卸すための物品卸し用位置Zoutに移動させ、物品移載装置TMが備える物品載置支持体としてのスライドフォーク15を突出させてから昇降台3を昇降させた後スライドフォーク15を引退させて、物品Aを掬い又は卸すことにより、物品収納棚1に対する取り出し操作や収納操作を行わせるものである。
このように、物品収納設備SUには、物品収納棚1の前方側箇所においてその前面に沿って移動自在な本体部、及び、その本体部に対して棚前後幅方向に沿って出退自在な物品載置支持体としてのスライドフォーク15を備えた物品移載装置TMが設けられている。
収納箇所Kに収納される物品Aは、物流パレットPとその物流パレットPに載置される荷Wからなっている。図2にも示すように物流パレットPは、荷Wを載置する載置板30の裏面に互いに平行となる状態で設けられた下方向きのケタ部31を備えており、左ケタ部32及び右ケタ部33と、これらの中央に位置する中央ケタ部34との間に一対のフォーク挿入溝21が形成されている。このように、物流パレットPは、前記荷Wを載置する荷載置部材としての載置板30から下向きに突出する状態で設けられた複数のケタ部31にて、スライドフォーク15が挿入される挿入溝として一対のフォーク挿入溝21を形成するように構成されている。
物品Aとしては、収納箇所Kに収納された状態での奥行き方向の幅(本発明の奥行き幅)が異なる大物品ALと小物品ASとがある。大物品ALは、大パレットPLに大荷物WLが載置されたものであり、小物品ALは、小パレットPSに小荷物WSが載置されたものである、なお、大小いずれの物品Aにおいても、荷Wは、物流パレットPからはみ出ない状態でパレットPに載置されており、また、大パレットPL及び小パレットPSは同じ横幅寸法となっている(例えば、本実施形態では800[mm]である。)。
物品収納棚1は、図1〜図3に示すように、鉛直方向に立設された長尺状の複数本の支柱5と、これら支柱5間に亘って棚左右方向に連結固定された水平方向に沿う長尺状のビーム6、並びに、必要に応じて配設された複数本のブレース7などによって枠組みされて構成されている。ビーム6は、収納棚前側部分に設けられた前ビーム6F、収納棚後側部分に設けられた後ビーム6R、前ビーム6F及び後ビーム6Rの中間に位置する物品収納棚1の前後方向で幅広の中ビーム6Mからなっている。
前ビーム6F及び後ビーム6Rは、大物品ALの奥行き幅(例えば、本実施形態では、1200[mm]である。)と略同じ距離を隔てて設けられており、1つの収納箇所Kに、大物品ALを1個収納できるようになっている。また、小物品ASの奥行き幅は、大物品ALの奥行き幅の略半分となっており(例えば、本実施形態では、600[mm]である。)前ビーム6F及び中間ビーム6M、並びに、中間ビーム6M及び後ビーム6Rの各組にて小物品ASを支持して、収納箇所Kの奥行き方向で手前側の手前側収納箇所Knと、奥側の奥側収納箇所Kfとの2箇所の収納箇所に小物品ASを収納できるようになっている。
このように、物品収納棚1は、棚前後幅方向での幅が異なる大物品AL及び小物品ASがその棚前方側の端部を棚前後幅方向において同じ又は略同じ位置とする状態で異なる収納箇所に収納されるように構成され、棚前後幅方向での幅が異なる物品のうち、少なくとも棚前後幅方向での幅が小さい小物品ASについては、棚前後幅方向で複数並べて収納するように構成されている。
スタッカークレーン2は、物品収納棚1の前面側の床面に敷設された走行レール8に走行案内される走行台車10に、それの走行方向で前後一対の昇降用支柱11a,11bが立設され、昇降用支柱11a,11bの上端部が天井側の案内レール9に案内され、物品収納棚1の横方向に移動自在としてある。昇降台3は、この一対の昇降用支柱11a,11b間に配置されて、これらによって昇降案内される。走行台車10には、走行台車10の駆動輪を回動駆動する水平駆動手段としての走行用モータ12と、昇降台3を昇降操作するための昇降駆動手段としての昇降用モータ13とが備えられ、昇降用モータ13は、昇降台3を吊下げ支持する一対の索状体14を送り出し及び巻取り駆動して昇降台3を昇降させる。
昇降台3には、図2に示すように、前記物品移載装置TMの他、ビーム6を検出するビーム検出手段としての反射型のビーム検出用センサ16と、昇降用支柱11aに沿って鉛直方向に張設されたチェーンに歯合するスプロッケと回転量を検出することにより昇降台3の昇降位置を検出する昇降位置検出手段としての昇降用ロータリエンコーダ19と、水平面に沿った検出光を投射して収納箇所Kから物品Aを取り出す際の物品Aの浮き上がりを検出する左光センサ23L及び右光センサ23Rとが備えられている。ビーム検出用センサ16、昇降用ロータリエンコーダ19、並びに、左光センサ23L及び右光センサ23Rの検出信号は、図5に示すように、スタッカークレーン2の作動を制御するクレーン制御装置H2に接続されている。
ちなみに、物品移載装置TMが備えるスライドフォーク15は、スタッカークレーン2の移動経路方向で左右両側の物品収納棚1の収納箇所Kや荷受け台4に対して物品Aの移載が行えるように、スライドフォーク15の出退方向での中心が移動経路の幅方向の中心に一致する位置から、移動経路方向で左右両方向に対して突出可能に構成されており、ビーム検出用センサ16並びに左光センサ23L及び右光センサ23Rについての検出作用対象である一方側の物品収納棚1及びこれに収納される物品Aとはスタッカークレーン2を挟んで反対側となる他方側の物品収納棚1及びこれに収納される物品Aを検出対象とするべく、ビーム検出用センサ16並びに左光センサ23L及び右光センサ23Rと同様のものが、昇降台3における設置箇所がスタッカークレーン2の走行方向で左右が反対側となるように設けられている。
ビーム検出用センサ16は、ビーム6に対して検出光を出射し、ビーム6で反射した反射光を受光することによりビーム6を検出するようになっている。昇降用ロータリエンコーダ19が出力するカウント値は昇降台3が上昇すると上昇量に応じて増加し、下降する下降量に応じて減少するようになっている。
そして、昇降用ロータリエンコーダ19及びビーム検出用センサ16の検出情報に基づいて、クレーン制御装置H2が昇降台3を昇降させることで、昇降台3に搭載された物品移載装置TMを、ビーム6上に載置支持された状態で収納箇所Kに収納されている物品Aや荷受け台4に載置されている物品Aを掬うときの適正昇降位置(以下、掬い用の適正昇降位置ZVinという)や、物品移載装置TMのスライドフォーク15にて載置支持している物品Aを収納箇所Kや荷受け台4へ卸すときの適正昇降位置(以下、卸し用の適正昇降位置ZVoutという)まで昇降させて、物品Aを移載するための掬い操作及び卸し操作をするようになっている。
昇降台3を昇降させて物品移載装置TMを掬い用の適正昇降位置ZVinに昇降させる場合には、昇降用ロータリエンコーダ19の検出情報に基づいて、ビーム検出用センサ16が移載対象のビーム6を検出する昇降位置まで昇降台3を昇降させた後、ビーム検出用センサ16の検出情報を監視しながら昇降台3を微速にて下降させて、ビーム検出用センサ16がビーム6を検出する検出状態から検出しない非検出状態になった時点、つまり、ビーム検出用センサ16の検出情報に基づいてビーム6の下端を検出した時点で、昇降台3の下降を停止させるようにして行う。
また、物品移載装置TMを卸し用の適正昇降位置ZVoutに昇降させる場合には、掬い用の適正昇降位置ZVinに昇降させる場合と同様の処理により物品移載装置TMを一旦掬い用の適正昇降位置ZVinに昇降させた後、昇降用ロータリエンコーダ19の検出情報に基づいて、昇降台3を設定量だけ上昇させることにより行う。
左光センサ23L及び右光センサ23Rは、物流パレットPの横幅よりも長い設置間隔にて昇降台3上に固定状態で設置されている。左光センサ23L及び右光センサ23Rをこのように昇降台3に固定することにより、スライドフォーク15が物品Aを載置した状態で出退作動しても、物流パレットPの左ケタ部32が左光センサ23Lと干渉すること及び右ケタ部33が右光センサ23Rと干渉することがないようになっている。
左光センサ23L及び右光センサ23Rは、物品移載装置TMが掬い用の適正昇降位置ZVinに位置する状態において、収納箇所Kに収納されている大物品AL又は収納箇所Kの手前側収納箇所Knに収納されている小物品ASの、物流パレットPの左ケタ部32及び右ケタ部33、つまり、前ビーム6Fに支持されている左ケタ部32及び右ケタ部33における物品収納棚1の前面側の端面32T及び端面33Tに対して検出作用するように、検出光が、投射方向で遠方ほど物流パレットPの横幅方向の中心に寄る状態となっている。
また、左光センサ23L及び右光センサ23Rは、検出光が、スライドフォーク装置15の載置面に対して低い側で近接する水平面に沿うように、昇降台3における取り付け高さが調整されている。これにより、物品移載装置TMが掬い用の適正昇降位置ZVinに位置してから、上昇処理により物品移載装置TMが上昇して物品Aがビーム6から離間するまでの間、正常に掬い操作が進行している限り、左光センサ23L及び右光センサ23Rが左ケタ部32及び右ケタ部33の端面32T及び端面33Tを継続して検出するようになっている。
左光センサ23L及び右光センサ23Rは、最大検出距離が、昇降台3が掬い用の適正昇降位置ZVinに位置する状態において、左ケタ端面32T及び右ケタ端面33Tまでの平面視距離L1より長く、検出光軸の仮想延長線が中央ケタ部34と交わる箇所までの平面視距離L2より短くなるように、図外のセンサアンプにて検出感度が調整されている。
そして、図9に示すように、何らかの原因により後述する在庫管理装置H3の管理情報により示される物品収納状態と実際に収納されている物品の収納状態とに齟齬があったために、大物品ALを収納している収納箇所Kに対して、スライドフォーク装置15を、手前側収納箇所Knに収納されている小物品ASを掬うときの出退操作量Qである半操作量Qhalfだけ突出させた状態で、後述する上昇作動処理にて物品移載装置TMを上昇させると、大物品ALのバランスが崩れて、当該大物品ALにおけるプライマリフォーク15pの先端から物品移載装置TM側の部分が、プライマリフォーク15pの載置面から浮き上がり、左ケタ部32及び右ケタ部33の移載装置側部分が上昇して、左光センサ23L及び右光センサ23Rの検出光軸から外れてしまう。
このような浮き上がりが発生すると、それまで左ケタ部32及び右ケタ部33を検出していた左光センサ23L及び右光センサ23Rは、浮き上がりが発生した後は、左ケタ部32及び右ケタ部33を検出しなくなる。したがって、左光センサ23L及び右光センサ23Rにより、大物品ALにおけるプライマリフォーク15pの先端から物品移載装置TM側の部分が、プライマリフォーク15pの載置面から浮き上がった状態で大物品ALが傾斜していることを検出することができる。
つまり、左光センサ23L及び右光センサ23Rの夫々は、物品移載装置TMにおけるスライドフォーク装置15が上昇作動処理により上昇するときに、取り出し対象の物品Aの姿勢が、スライドフォーク装置15にて適正に載置支持されるときの設定適正姿勢よりも棚前方側部分が棚後方側部分よりも上位となる傾斜姿勢に傾斜したことを検出するので本発明の傾斜姿勢検出手段として機能している。
また、本実施形態では、傾斜姿勢検出手段としての左光センサ23Lや右光センサ23Rは、物品移載装置TMと一体移動自在に固定されており、また、ケタ部31を検出対象としてスライドフォーク装置15におけるプライマリフォーク15pの載置支持面に近接する水平面に沿う検出光を棚前後幅方向に沿って投射する光学式の検出手段にて構成されている。
さらに、本実施形態では、スライドフォーク装置15に載置支持されている物品Aがスライドフォーク装置15の突出作動及び引退作動に伴って移動するときの物品移動経路PSの平面視で外側方箇所に設けられた光センサにて構成され、この光センサの検出光が移動経路PSの左右中心に向かう状態で配光されている。
物品移載装置TMには、図3に示すように、物品Aを載置支持する載置体としてのスライドフォーク15と、スライドフォーク15を突出及び引退させる出退駆動手段としてフォーク用モータ17と、スライドフォーク15の出退操作量Qを検出する出退操作量検出手段としての出退用ロータリエンコーダ22とが備えられている。出退用ロータリエンコーダ22の検出信号は、図5に示すように、スタッカークレーン2の作動を制御するクレーン制御装置H2に接続されている。
スライドフォーク15は、物品移載装置TMに対して固定状態で設けられた基台15bと、基台15bに対して出退方向にスライド自在に取り付けられたセカンダリフォーク15sと、このセカンダリフォーク15sに対して出退方向にスライド自在に設けられたプライマリフォーク15pとがラックアンドピニオン機構等により連動連結させて構成された三段式のスライドフォークである。
出退用ロータリエンコーダ22は、フォーク用モータ17の回転量を検出することによりスライドフォーク15におけるプライマリフォーク15pの先端の移動距離で現されるスライドフォーク15の出退操作量Qを検出する。
説明を加えると、フォーク用モータ17を突出側に回転作動させてプライマリフォーク15pの先端位置を、例えば、図4に示すように、プライマリフォーク15pが出退方向で昇降台3の中心にあるときに位置する引退位置Piniから、手前側収納箇所Knに対する小物品ASの掬い操作及び卸し操作を行うときの棚中間位置Phalfに変化させると、出退用ロータリエンコーダ22は、このときのプライマリフォーク15pの先端の移動距離で現される半操作量Qhalfに対応したパルス数からなる位相差のある2つの周期的なパルス列を出力する。
また、フォーク用モータ17を引退側に回転作動させてプライマリフォーク15pの先端位置を、例えば、図4に示すように、奥側収納箇所Kfに対する小物品ASの掬い操作及び卸し操作、並びに、収納箇所Kに対する大物品ALの掬い操作及び卸し操作を行うときの棚後端位置Pfullから、前記引退位置Piniに変化させると、出退用ロータリエンコーダ22は、このときのプライマリフォーク15pの先端の移動距離で現される全操作量Qfullに対応したパルス数からなる位相差のある2つの周期的なパルス列を出力する。
出退用ロータリエンコーダ22が位相差のある2つの周期的なパルス列を出力することで、制御装置H2が、これらのパルス列の時間変化を比較して、フォーク用モータ17の回転方向、すなわち、スライドフォーク15の出退方向を判定することができるようになっている。
以下に、収納箇所Kに収納されている物品Aを掬う場合及び収納箇所Kに物品Aを卸す場合を例に、掬い操作及び卸し操作における物品移載装置TMの動作について説明する。なお、詳しい説明は省略するが、荷受け台4に対する物品Aの掬い操作及び卸し操作も同様である。
まず、収納箇所Kに収納されている大物品ALや小物品ASを掬う場合について説明する。
小物品ASを手前側収納箇所Knから掬うときは、図4(a)に示すように、物品移載装置TMを掬い用の適正昇降位置ZVin(図中において仮想線で示す物品移載装置TMの位置)に位置させた状態で、物品移載装置TMの本体部側、すなわち、昇降台3側に引退するスライドフォーク15を手前側収納箇所Knに収納されている小物品ASの下方箇所に向けて、プライマリフォーク15pの先端部が当該小物品ASの棚後方側の端部に対応する棚中間位置Phalfになるように半操作量Qhalfだけ突出させ、小物品ASをプライマリフォーク15pにて載置支持するように昇降台3を設定距離だけ上昇させて卸し用の適正昇降位置ZVout(図中において実線で示す物品移載装置TMの位置)に位置させ、スライドフォーク15を物品移載装置TMの本体部側、すなわち、昇降台3側に引退させると、図中において実線で示す小物品ASの位置となり、手前側収納箇所Knに収納されている小物品ASについての掬い操作が完了する。
小物品ASを奥側収納箇所Kfから掬うときは、図4(b)に示すように、物品移載装置TMを掬い用の適正昇降位置ZVin(図中において実線で示す物品移載装置TMの位置)に位置させた状態で、物品移載装置TMの本体部側、すなわち、昇降台3側に引退するスライドフォーク15を奥側収納箇所Kfに収納されている小物品ASの下方箇所に向けて、プライマリフォーク15pの先端部が当該小物品ASの棚後方側の端部に対応する棚後端位置Pfullになるように全操作量Qfullだけ突出させ、小物品ASをプライマリフォーク15pにて載置支持するように昇降台3を設定距離だけ上昇させて卸し用の適正昇降位置ZVout(図中において仮想線で示す物品移載装置TMの位置)に位置させ、スライドフォーク15を物品移載装置TMの本体部側、すなわち、昇降台3側に引退させると、図中において仮想線で示す小物品ASの位置となり、奥側収納箇所Kfに収納されている小物品ASについての掬い操作が完了する。
大物品ALを収納箇所Kから掬うときは、図4(c)に示すように、物品移載装置TMを掬い用の適正昇降位置ZVin(図中において実線で示す物品移載装置TMの位置)に位置させた状態で、物品移載装置TMの本体部側、すなわち、昇降台3側に引退するスライドフォーク15を収納箇所Kに収納されている大物品ALの下方箇所に向けて、プライマリフォーク15pの先端部が当該大物品ALの棚後方側の端部に対応する棚後端位置Pfullになるように全操作量Qfullだけ突出させ、大物品ALをプライマリフォーク15pにて載置支持するように昇降台3を設定距離だけ上昇させて卸し用の適正昇降位置ZVout(図中において仮想線で示す物品移載装置TMの位置)に位置させ、スライドフォーク15を物品移載装置TMの本体部側、すなわち、昇降台3側に引退させると、図中において仮想線で示す大物品ALの位置となり、収納箇所Kに収納されている大物品ALについての掬い操作が完了する。
次に、物品移載装置TM上の大物品ALや小物品ASを収納箇所Kに卸す場合について説明する。
小物品ASを手前側収納箇所Knに収納するときは、図4(a)に示すように、物品移載装置TMを卸し用の適正昇降位置ZVout(図中において実線で示す物品移載装置TMの位置)に位置させた状態で、物品移載装置TMの本体部側、すなわち、昇降台3側に引退するスライドフォーク15を手前側収納箇所Knに向けて、プライマリフォーク15pの先端部が棚前後幅方向で中間に対応する棚中間位置Phalfになるように半操作量Qhalfだけ突出させて当該小物品ASの棚後方側の端部を中間ビーム6Mの上方に位置させた状態で、小物品ASが前ビーム6F及び中間ビーム6Mにて載置支持されるように昇降台3を設定距離だけ下降させて掬い用の適正昇降位置ZVin(図中において仮想線で示す物品移載装置TMの位置)に位置させると、図中において仮想線で示す小物品ASの位置となり、スライドフォーク15を物品移載装置TMの本体部側、すなわち、昇降台3側に引退させると、小物品ASについての手前側収納箇所Knへの卸し操作が完了する。
小物品ASを奥側収納箇所Kfに収納するときは、図4(b)に示すように、物品移載装置TMを卸し用の適正昇降位置ZVout(図中において仮想線で示す物品移載装置TMの位置)に位置させた状態で、物品移載装置TMの本体部側、すなわち、昇降台3側に引退するスライドフォーク15を奥側収納箇所Kfに向けて、プライマリフォーク15pの先端部が後ビーム6Bに対応する位置Pfullになるように全操作量Qfullだけ突出させて当該小物品ASの棚後方側の端部を後ビーム6Bの上方に位置させた状態で、小物品ASが中間ビーム6M及び後ビーム6Fにて載置支持されるように昇降台3を設定距離だけ下降させて掬い用の適正昇降位置ZVin(図中において実線で示す物品移載装置TMの位置)に位置させると、図中において実線で示す小物品ASの位置となり、スライドフォーク15を物品移載装置TMの本体部側、すなわち、昇降台3側に引退させると、小物品ASについての奥側収納箇所Kfへの卸し操作が完了する。
大物品ALを収納箇所Kに収納するときは、図4(c)に示すように、物品移載装置TMを卸し用の適正昇降位置ZVout(図中において仮想線で示す物品移載装置TMの位置)に位置させた状態で、物品移載装置TMの本体部側、すなわち、昇降台3側に引退するスライドフォーク15を収納箇所Kに向けて、プライマリフォーク15pの先端部が後ビーム6Bに対応する位置Pfullになるように全操作量Qfullだけ突出させて当該大物品ALの棚後方側の端部を後ビーム6Bの上方に位置させた状態で、大物品ALが中間ビーム6M及び後ビーム6Fにて載置支持されるように昇降台3を設定距離だけ下降させて掬い用の適正昇降位置ZVin(図中において実線で示す物品移載装置TMの位置)に位置させると、図中において実線で示す大物品ALの位置となり、スライドフォーク15を物品移載装置TMの本体部側、すなわち、昇降台3側に引退させると、大物品ALについての収納箇所Kへの卸し操作が完了する。
次に、物品収納設備SUの制御構成について説明する。図4に示すように、物品収納設備SUには、地上側制御装置H1、クレーン制御装置H2、及び、在庫管理装置H3が設けられている。
地上側制御装置H1は、外部から入出庫指令が指令されると、後述する在庫管理装置H3が提供する収納箇所情報に基づいて、当該入出庫指令により指定された物品Aについての位置情報を、赤外線利用の光伝送装置を用いてクレーン制御装置H2に送信する。なお、地上側制御装置H1に対して外部から指令される入出庫指令としては、例えば、上位の管理装置が指令する入出庫指令や作業者が入力操作する指令入力装置から指令される入出庫指令といったものがある。
クレーン制御装置H2は、スタッカークレーン2に搭載され、地上側制御装置H1が送信した物品Aについての位置情報に基づいて、スタッカークレーン2の作動を制御する。
説明を加えると、クレーン制御装置H2は、地上側制御装置H1から物品Aについての適正走行位置ZHを指令されると、走行移動処理を実行して、走行台車10に備えられた水平位置検出手段としての走行用ロータリエンコーダ18の出力信号に基づいて、フィードバック制御により走行台車10を収納箇所Kや荷受け台4について設定された物品Aの移載のための適正走行位置ZHまで走行させる。
また、クレーン制御装置H2は、地上側制御装置H1から物品Aについての卸し用適正昇降位置ZVinや掬い用適正昇降位置ZVoutを指令されると、昇降移動処理を実行して、昇降用ロータリエンコーダ19及びビーム検出用光センサ16の検出情報に基づいて、先に説明した要領で昇降台3を昇降させて、物品移載装置TMを、物品Aの移載のための卸し用適正昇降位置ZVinや掬い用適正昇降位置ZVoutに位置させる。
在庫管理装置H3は、地上側に設置され、物品収納棚1における収納箇所Kに収納される物品Aの情報を管理する。
説明を加えると、在庫管理装置H3は、地上側制御装置H1が、物品Aについての掬い用適正昇降位置ZVout及び卸し用適正昇降位置ZVin並びに適正走行位置ZHを生成するために参照する物品Aの収納箇所情報を管理する。在庫管理装置H3は、図6に示すようなデータベース備えており、地上側制御装置H1から入庫すべき物品Aが示された場合に、当該物品が大物品ALか小物品ASかに応じて、空いている収納箇所Kを検索して、入庫箇所として選択した収納箇所Kについての棚の位置、上下左右位置及び棚前後位置を識別情報と共に記憶し、物品Aについての収納箇所Kを特定する「棚番号、たて番地、よこ番地、棚前後位置」からなる4つのパレメータにより、当該入庫対象の物品Aを入庫すべき収納箇所Kを特定する収納箇所情報として地上側制御装置H1に提供する。
なお、以下では、一対の物品収納棚1のうち棚番号が「1」である一方のものについて注目するものとし、在庫管理装置H3は、地上側制御装置H1から出庫すべき物品Aが識別情報と共に示された場合に、当該物品Aの識別情報に基づいて、その物品Aが収納されている収納箇所Kを検索し、物品Aの収納箇所情報として、出庫対象の物品Aが収納されている収納箇所Kについての収納箇所情報を、物品収納棚1における棚前面側での上下左右位置を示す「たて番地、よこ番地」及び棚前後幅方向の位置を示す「棚前後位置」からなる3つのパレメータにより地上側制御装置H1に提供するものとして説明する。
例えば、識別番号A66として収納されている物品A(以下、単に物品A66とも言う。)を出庫する場合、在庫管理装置H3は、識別番号A66をデータベース上で検索して、当該物品A66が、第42収納箇所K42の手前側収納箇所Knを占有していることが判明すると、地上側制御装置H1に、物品A66についての収納箇所情報として、「たて番地=3、よこ番地=2、前後位置=前」を提供する。また、識別番号A17として収納されている物品A17を出庫する場合、在庫管理装置H3は、識別番号A17をデータベース上で検索して、当該物品A17が、第22収納箇所K22の手前側収納箇所Kn及び奥側収納箇所Kfのいずれをも占有していることを判別すると、地上側制御装置H1に、物品A17についての収納箇所情報として、「たて番地=2、よこ番地=1、前後位置=後」を提供する。
そして、収納箇所Kから物品Aを取り出す場合は、地上側制御装置H1が、取出対象の物品Aについての収納箇所情報を在庫管理装置H3から取得し、当該物品A収納されている収納箇所Kについての適正走行位置ZH、掬い用適正昇降位置ZVin、及び、出退操作量Qを生成してクレーン制御装置H2に送信し、これらの情報に基づいて、クレーン制御装置H2が、走行移動処理、昇降移動処理、及び、掬い処理を実行して、物品移載装置TMを物品掬い用位置Zinに移動させ、収納箇所Kから物品Aを取り出す。
つまり、本実施形態では、地上側制御装置H1、クレーン制御装置H2、及び、在庫管理装置H3が本発明の運転制御手段として機能しており、在庫管理装置H3が管理する物品Aについての収納箇所情報に基づいて、地上側制御装置H1及びクレーン制御装置H2が収納箇所Kから物品Aを取り出すべく物品移載装置TMの作動を制御する物品取出処理を実行するように構成されている。
そして、クレーン制御装置H2が実行する走行移動処理及び昇降移動処理が、物品取出処理における移動処理に相当し、クレーン制御装置H2が実行する掬い処理が、物品取出処理における突出作動処理、上昇作動処理、及び、引退作動処理に相当する。
なお、収納箇所Kに物品Aを収納する場合には、地上側制御装置H1が、収納対象の物品Aについての収納箇所情報を在庫管理装置H3から取得し、当該物品Aを収納すべき収納箇所Kについての適正走行位置ZH、卸し用適正昇降位置ZVout、及び、出退操作量Qを生成してクレーン制御装置H2に送信し、これらの情報に基づいて、クレーン制御装置H2が、走行移動処理、昇降移動処理、及び、卸し処理を実行して、収納箇所Kに物品Aを収納する。
以下に、取出処理の一例として識別情報A66の物品A66を物品収納棚1から取り出す場合の地上側制御装置H1、クレーン制御装置H2、及び、在庫管理装置H3の制御動作について、図7のフローチャートに基づいて説明する。
上位の管理コンピュータ又は作業者が操作する指令装置から、物品A66を出庫せよとの出庫指令が指令されると、ステップ#1で地上側制御装置H1が物品A66が収納されている収納箇所Kについての上下左右位置及び棚前後位置を在庫管理装置H3に問い合わす。これにより、ステップ#2で、在庫管理装置H3がデータベースを検索して「たて番地=3、よこ番地=2、前後位置=前」を地上側制御装置H1に返答する。ステップ#3で、地上側制御装置H1が、在庫管理装置H3から提供を受けた物品A66の収納箇所情報に基づいて、スタッカークレーン2に設けられた物品移載装置TM本体の適正走行位置ZH及び掬い用適正昇降位置ZVin、並びに、スライドフォーク15の出退操作量Qを生成する。
地上側制御装置H1は、まず、物品移載装置TMを物品掬い用位置Zinまで移動させるべく、クレーン制御装置H2に対して適正走行位置ZH及び掬い用の適正昇降位置ZVinを送信する。これにより、クレーン制御装置H2は、ステップ#4で移動処理を実行して、物品移載装置TMは、物品A66を掬うための物品掬い用位置Zinに移動する。この移動が完了すると、クレーン制御装置H2は、移動完了信号を地上側制御装置H1に送信する。
地上側制御装置H1は、次に、物品移載装置TMのスライドフォーク15を、先端部が物品A66の棚後方側の端部に対応する棚中間位置Phalfになるように突出作動させるべく、クレーン制御装置H2に対して出退操作量Qとして半操作量Qhalfを送信する。これにより、クレーン制御装置H2は、ステップ#5で掬い処理を実行して、手前側収納箇所Knに収納されている物品A66を掬う。この掬い処理が完了すると、クレーン制御装置H2は、掬い完了信号を地上側制御装置H1に送信する。
物品A66を掬った後は、当該物品A66を荷受け台4に卸すために、物品移載装置TMを荷受け台4についての物品卸し用位置Zoutまで移動させるべく、クレーン制御装置H2に対して荷受け台4についての適正走行位置ZH及び卸し用の適正昇降位置ZVoutを送信する。これにより、クレーン制御装置H2は、ステップ#6で移動処理を実行して、物品移載装置TMは、物品A66を荷受け台4に卸すための物品卸し用位置Zinに移動する。この移動が完了すると、クレーン制御装置H2は、移動完了信号を地上側制御装置H1に送信する。
なお、荷受け台4についての適正走行位置ZH及び卸し用の適正昇降位置ZVoutは、収納箇所Kについてのものとは違って、在庫管理装置H3から位置情報を得ることなく、地上側制御装置H1の記憶部に予め設定された位置情報を参照して、これを送信するようにしている。
地上側制御装置H1は、次に、物品移載装置TMのスライドフォーク15を、全操作量Qfullだけ突出作動させるべく、クレーン制御装置H2に対して出退操作量Qとして全操作量Qfullを送信する。これにより、クレーン制御装置H2は、ステップ#7で卸し処理を実行して、物品移載装置TMにて支持している物品A66を荷受け台4の奥側に卸す。この卸し処理が完了すると、クレーン制御装置H2は、卸し完了信号を地上側制御装置H1に送信する。
以上で、識別情報A66の物品Aを物品収納棚1から取り出す取り出し操作が完了し、地上側制御装置H1、クレーン制御装置H2、及び、在庫管理装置H3は、次の物品Aについての出庫指令又は入庫指令が指令されるまで待機する。
次に、上記取り出し操作のステップ#5でクレーン制御装置H2が実行する掬い処理について、図8のフローチャートに基づいて説明する。
ステップ#S1で、フォーク用モータ17を突出側に回転作動させスライドフォーク装置15の突出作動を開始させる。ステップ#2で、出退用ロータリエンコーダ22の検出情報に基づいて、スライドフォーク装置15の突出操作量が、指定された出退操作量Q(先述した通り、在庫管理装置H3が提供する収納箇所情報に基づいて地上側制御装置H1が生成する出退操作量Qであり、手前側収納箇所Knに収納されている小物品ASを掬う場合は、Qhalfが指定され、奥側収納箇所Kfに収納されている小物品ASを掬う場合や、収納箇所Kに収納されている大物品ALを掬う場合は、Qfullが指定される。)に達したかどうか判別し、達していなければ、フォーク用モータ17の作動を継続させ、達していれば、ステップ#S3で、フォーク用モータ17の作動を停止させる。ステップ#S1〜ステップ#S3の処理が、本発明の突出作動処理に相当する。
次に、ステップ#S4で昇降用モータ13を作動させて昇降台3の上昇作動を開始させて物品移載装置TMを上昇させる。ステップ#S5で、左光センサ23L及び右光センサ23Rの検出状態を監視しながら、ステップ#S6で、昇降用ロータリエンコーダ19の検出情報に基づいて、昇降台3の上昇により物品移載装置TMが、掬い用の適正昇降位置ZVinより掬い用の上昇操作量だけ高い位置(本実施形態では、卸し用の適正昇降位置ZVoutと同じに設定している。)に達したかどうか判別し、達していなければ、昇降用モータ13の作動を継続させ、達していれば、ステップ#S7で昇降用モータ13の作動を停止させる。ステップ#S4〜ステップ#S7の処理が、本発明の上昇作動処理に相当する。
そして、ステップ#S8で、フォーク用モータ17を引退側に回転作動させスライドフォーク装置15の引退作動を開始させる。ステップ#9で、出退用ロータリエンコーダ22の検出情報に基づいて、スライドフォーク装置15の引退操作量が、指定された出退操作量Q(Qhalf又はQfull)に達したかどうか判別し、達していなければ、フォーク用モータ17の作動を継続させ、達していれば、ステップ#S10で、フォーク用モータ17の作動を停止させる。ステップ#S8〜ステップ#S10の処理が、本発明の引退作動処理に相当する。
上記ステップ#5において、左光センサ23L及び右光センサ23Rのうち一方でもオフした場合は、スッテプ#S11で異常対策処理が実行される。つまり、上昇作動処理の実行中において、左光センサ23L及び右光センサ23Rにて取り出し対象の物品Aの姿勢が、設定適正姿勢から傾斜姿勢に傾斜したことが検出されると、異常対策処理が実行される。本実施形態では、クレーン制御装置H2は異常対策処理として、スタッカークレーン2の作動を緊急停止させ、作業員に対してスタッカークレーンが緊急停止したことを知らせるべく警報装置を作動させるようになっている。
このように、上昇作動処理の実行中において左光センサ23L及び右光センサ23Rの検出状態を監視しておくことで、スタッカークレーン2にて物品Aを収納箇所Kから取り出す際に物品Aが傾斜姿勢となった場合には、その後のスタッカークレーン2の作動を停止させることができるので、物品Aが収納箇所Kから落下することを防止できる。
例えば、在庫管理装置H3の管理情報について通信エラーが発生したり、収納部Kに収納されている物品Aが手作業により入れ替えられる等して、在庫管理装置H3の管理情報と実際の物品収納状態とが一致しない状態となった場合に、在庫管理装置H3の収納箇所情報によれば小物品ASが収納されているにも拘らず、実際には、収納箇所Kに大物品ALが収納されていると、当該収納箇所Kにおける手前側収納箇所Knにおける小物品ASについての取り出し操作を行うと、図9のように、掬い処理における突出作動処理では、スライドフォーク15の先端部が、棚中間位置Phalfまでしか突出せず、大物品ALの底部のうちスライドフォーク15により支持される部分は、大物品ALの棚前方側の端部から棚前後幅方向で中間部程度までの範囲しかなく、スライドフォーク15により大物品ALを安定して載置支持することができず、掬い処理における上昇作動処理が実行されると、大物品ALが図9に示すように傾斜してしまうことになる。
上昇作動処理の実行中において大物品ALが傾斜した場合には、傾斜発生まで大物品ALの下部に位置する大パレットPLにおける左右のケタ部31の手前側の端面32T・33Tを検出してオンしていた左光センサ23L及び右光センサ23Rが、傾斜発生後は、ケタ部31が物品の傾斜により上方に移動することでオフするので、クレーン制御装置H2は、上昇作動処理の実行中において左光センサ23L及び右光センサ23Rのオンからオフへの変化を検出することで、物品移載装置TMの上昇により大物品ALが傾斜したことを判別することができる。
このように、本実施形態の物品収納設備SUでは、救い処理において物品Aの収納箇所に対応した出退操作量よりも小さい出退操作量しか出退操作されなかった場合に、当該物品Aが上昇作動処理により傾斜したとしても、初期の段階で物品移載装置TMの作動を停止させることができるので、当該物品Aが落下するに至る等の事態の悪化を防止できる。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、物品収納棚が、鉛直方向に立設された長尺状の複数本の支柱5と、これら支柱5間に亘って棚左右方向に連結固定された水平方向に沿う長尺状のビーム6、並びに、必要に応じて配設された複数本のブレース7などによって枠組みされて構成されたものを例示したが、これに限らず、例えば、鉛直方向に長尺状の支柱が棚前後方向に対を為す形態で複数立設され、棚前後方向に並ぶ各対の支柱5を、棚左右側に突出する形態で連結する物品載置支持用の腕木が、支柱の上下方向に略等間隔で設けられたもの等、物品収納棚の構成は種々変更可能である。
(2)上記実施形態では、物品として大物品AL及び小物品ASが収納される物品収納棚を例示したが、これに限らず、例えば、図10に示すように、物品として大物品AL、中物品AM及び小物品ASが収納される物品収納棚でもよい。なお、中物品AMは中パレットPMに中荷物WMが載置されたものである。
(3)上記実施形態では、棚前後幅方向での幅が異なる物品の棚前方側の端部を、棚前面側において同じ又は略同じとする状態で異なる収納箇所に収納される物品収納棚を例示したが、これに限らず、例えば、図10に示すように、棚前後幅方向での幅が異なる物品(例えば、図10の中物品AM及び小物品AS)がその棚前方側の端部を、棚前面側より後方側に位置する棚前後幅の中間箇所乃至後方側箇所において棚前後幅方向において同じ又は略同じ位置とする状態で異なる収納箇所に収納される物品収納棚でもよい。
(4)上記実施形態では、傾斜姿勢検出手段が、光センサにて構成されたものを例示したが、これに代えて、傾斜姿勢検出手段が、レーザ距離計にて構成されたものであってもよい。この場合、制御手段を、上昇作動処理の実行中において、レーザ距離計の測距情報に基づいて、測距対象とする取出操作対象の物品の棚前方側の端部までの距離が増加した場合に、物品が傾斜したと判別するように構成すればよい。
(5)上記実施形態では、傾斜姿勢検出手段が物品移載装置と一体移動自在に固定されているものの例として、傾斜姿勢検出手段が、物品移載装置が搭載されている昇降台に固定されているものを例示したが、これに限らず、例えば、傾斜姿勢検出手段を物品載置支持体に設ける場合のように、物品移載装置本体に対して出退自在に設けられたものであってもよい。
この場合、傾斜姿勢検出手段としての光センサやレーザ距離計の光学式の検出手段を、物品載置支持体の載置支持面よりも下方に位置し、かつ、検出光が上向きになる状態で、物品載置支持体に取り付けてもよいし、光学式の検出手段を用いずに、物品の荷重を検出する単数又は複数のロードセル等の荷重検出手段を物品載置支持体の載置支持面に、物品の荷重を検出できる状態で埋設してもよい。
(6)上記実施形態では、物品載置支持体がスライドフォーク15にて構成されたものを例示したが、これに限らず、例えば、物品載置支持体として、物品の左右両側を挟持する左右一対の挟持部が物品移載装置本体に対して出退自在に設けられたもの等、その具体構成は種々変更可能である。
(7)上記実施形態では、傾斜姿勢検出手段としての光センサが、物品載置支持体の出退方向視で左右に分散配置されたものを例示したが、何れか一方だけ設けられたものでもよい。また、一対の光センサの設置間隔も適宜変更可能である。
(8)上記実施形態では、上昇作動処理において、昇降台の上昇作動させて物品移載装置全体を上昇させるように構成されたものを例示したが、物品移載装置が、物品載置支持体を、物品移載装置本体に対して昇降させる昇降手段を備え、上昇作動処理において、物品移載装置本体を上昇させずに、昇降手段を上昇作動させて物品載置支持体を上昇させるように構成されたものであってもよい。
(9)上記実施形態では、物品移載装置を移動操作するスタッカークレーンが、昇降マストを走行方向で前後一対設けられたものを例示したが、昇降マストが1本設けられたものであってもよい。
物品収納設備の全体斜視図 スタッカークレーンの正面図 物品収納設備の一部拡大平面図 物品の卸し操作及び掬い操作を説明する図 制御ブロック図 在庫管理装置の管理情報を示す表 出庫指令が指令された場合の制御動作を示すフローチャート 卸し処理のフローチャート 上昇作動処理の実行中に物品が傾斜した状態を示す図 別実施形態における物品の収納形態を示す図
符号の説明
A 物品
W 荷
P 物流パレット
K、Kn、Kf 収納箇所
TM 物品移載装置
PS 移動経路
Zin 物品移載位置
H1、H2、H3 運転制御手段
1 物品収納棚
15 物品載置支持体
21 挿入溝
23L、23R 傾斜姿勢検出手段
30 荷載置部材
31 ケタ部

Claims (5)

  1. 棚前後幅方向での幅が異なる物品がその棚前方側の端部を棚前後幅方向において同じ又は略同じ位置とする状態で異なる収納箇所に収納される物品収納棚と、
    前記物品収納棚の前方側箇所においてその前面に沿って移動自在な本体部、及び、その本体部に対して棚前後幅方向に沿って出退自在な物品載置支持体を備えた物品移載装置と、
    前記物品収納棚における収納箇所に収納される物品の情報を管理し、且つ、その管理情報に基づいて前記収納箇所から物品を取り出すべく前記物品移載装置の作動を制御する物品取出処理を実行する運転制御手段とが備えられ、
    前記運転制御手段が、前記物品取出処理として、前記物品載置支持体を前記本体部側に引退させた状態で、取り出し対象とする物品が収納されている収納箇所に対する物品移載位置に前記本体部を移動させる移動処理、前記本体部側に引退する前記物品載置支持体を前記収納箇所に収納されている物品の下方箇所に向けて、先端部が物品の棚後方側の端部に対応する位置になるように突出作動させる突出作動処理、物品を載置支持するように前記物品載置支持体を上昇させる上昇作動処理、及び、前記物品載置支持体を前記本体部側に引退させる引退作動処理を順次行うように構成された物品収納設備であって、
    前記物品移載装置における前記物品載置支持体が前記上昇作動処理により上昇するときに、取り出し対象の物品の姿勢が設定適正姿勢よりも棚前方側部分が棚後方側部分よりも上位となる傾斜姿勢に傾斜したことを検出するための傾斜姿勢検出手段が設けられ、
    前記運転制御手段が、前記上昇作動処理の実行中において、前記傾斜姿勢検出手段にて取り出し対象の物品の姿勢が前記傾斜姿勢に傾斜したことが検出されると、異常対策処理を実行するように構成されている物品収納設備。
  2. 前記物品収納棚が、棚前後幅方向での幅が異なる物品のうち、少なくとも棚前後幅方向での幅が小さい物品については、棚前後幅方向で複数並べて収納するように構成されている請求項1記載の物品収納設備。
  3. 前記傾斜姿勢検出手段が前記物品移載装置と一体移動自在に固定されている請求項1又は2記載の物品収納設備。
  4. 前記物品が荷と物流パレットにて構成され、
    前記物流パレットが、前記荷を載置する荷載置部材から下向きに突出する状態で設けられた複数のケタ部にて、前記物品載置支持体が挿入される挿入溝を形成するように構成され、
    前記傾斜姿勢検出手段が、前記収納箇所に収納されている物品の前記ケタ部を検出対象として前記物品載置支持体の載置支持面に近接する水平面に沿う検出光を投射する光学式の検出手段にて構成されている請求項3記載の物品収納設備。
  5. 前記傾斜姿勢検出手段が、前記物品載置支持体に載置支持されている物品が前記物品載置支持体の突出作動及び引退作動に伴って移動するときの移動経路の外側方箇所に設けられた光センサにて構成され、この光センサの検出光が前記移動経路の左右中心に向かう状態で配光されている請求項4記載の物品収納設備。
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