JP2009262391A - 筆記具のグリップ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、高い滑り止め効果及び良好な把持感触を得られるとともに、クラックの発生し難い溝を有する筆記具のグリップを簡単な構造で提供することにある。
【解決手段】本発明は、前記課題を解決するために、軸筒の把持部に装着する、軟質材からなる筆記具のグリップにおいて、前記グリップの表面に、周方向及び/または軸方向に延びる溝を複数本形成するとともに、前記溝の側面と底面の交差する部分に、凹部を形成したことを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】本発明は、前記課題を解決するために、軸筒の把持部に装着する、軟質材からなる筆記具のグリップにおいて、前記グリップの表面に、周方向及び/または軸方向に延びる溝を複数本形成するとともに、前記溝の側面と底面の交差する部分に、凹部を形成したことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、軸筒の把持部に装着する、軟質材からなる筆記具のグリップに関する。
軸筒の把持部に装着する、軟質材からなる筆記具のグリップにおいて、把持した時の滑り止め効果の向上及び把持感触を向上するため、特開平8−357322号公報「筆記具のグリップ」や特開2003−154782号「グリップ」等に、グリップの表面に溝を形成している筆記具のグリップが開示されている。
また、特開2000−326682号公報「筆記具の筆記軸体」では、適度なクッション効果を得るために、溝の形成位置や溝の深さ、溝の幅等を特定している。
このように、溝を形成したグリップにおいて、より高い滑り止め効果及び良好な把持感触を得るには、溝を形成することによって得られる板状突起を変形し易くすることが重要であるが、板状突起を変形し易くするためには、前述した特許文献1から3のように、溝の幅や深さを大きくすること、あるいは使用する材質を軟らかいものにすることが考えられる。
特開平8−357322号公報
特開2003−154782号公報
特開2000−326682号公報
しかし、溝の幅や深さを大きくするには、グリップ外径を大きくする必要があり、小径のグリップ部材では困難であった。また、硬度を特定すると使用できる軟質材が制限されてしまう等の問題があった。
またその反面、板状突起を変形し易くすると、板状突起の変形量が大きくなるため、板状突起の底部、具体的には、溝の側面と底面の交差する部分に応力が集中するため、この部分にクラックが発生する恐れがあった。
本発明の目的は、高い滑り止め効果及び良好な把持感触を得られるとともに、クラックの発生し難い溝を有する筆記具のグリップを簡単な構造で提供することにある。
本発明は、軸筒の把持部に装着する、軟質材からなる筆記具のグリップにおいて、前記グリップの表面に、周方向及び/または軸方向に延びる溝を複数本形成するとともに、前記溝の側面と底面の交差する部分に、凹部を形成したことを特徴とする。
また、前記凹部の壁面が、曲面状からなることを特徴とする。
また、軸筒の把持部に装着する、軟質材からなる筆記具のグリップにおいて、前記グリップの表面に、周方向及び/または軸方向に延びる溝を複数本形成するとともに、前記溝の幅が、グリップの表面側から軸方向に向かって、除々に幅広に形成するとともに、前記溝の側面と、底面との交差する部分が、曲面状からなることを特徴とする。
本発明の軟質材とは、弾性変形可能なシリコーンゴム、天然ゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム、塩化ビニル樹脂、ブタジエンゴム、ウレタンゴム、ポリエチレン樹脂、その他合成ゴム、熱可塑性エラストマー等、筆記具のグリップ部材として一般的に知られている軟質材のなかから適宜選定して用いることができる。
本発明は、高い滑り止め効果及び良好な把持感触を得られるとともに、クラックの発生し難い溝を有する筆記具のグリップを簡単な構造で提供することができた。
次に図面を参照しながら、本発明の筆記具の実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1
図1、2に示す実施例1の筆記具のグリップ1は、ショアー硬度がHs(JIS A)70のシリコーンゴムにて成形してある。また、グリップの表面には、軸方向に沿って延びる溝2を複数本、形成して複数の板状突起1aを設け、この溝2の側面2aと底面2bの交差する部分2dに、横断面が略円弧形状の凹部2cを形成してある。
図1、2に示す実施例1の筆記具のグリップ1は、ショアー硬度がHs(JIS A)70のシリコーンゴムにて成形してある。また、グリップの表面には、軸方向に沿って延びる溝2を複数本、形成して複数の板状突起1aを設け、この溝2の側面2aと底面2bの交差する部分2dに、横断面が略円弧形状の凹部2cを形成してある。
溝2の側面2aと底面2bの交差する部分に、凹部2cを形成することによって、板状突起1aが変形する時に、凹部2cによって、溝が開く方向(矢印F)及び溝が閉じる方向(矢印G)の両方に変形し易くなる効果を奏する。
また、個々の板状突起1aが変形する時に発生する、板状突起1aの底部、具体的には、溝2の側面2aと底面2bの交差する部分への応力が、凹部2cによって分散するため、この部分のクラックの発生を抑制することができる。
尚、凹部2cの形状は特に限定されるものではないが、凹部2cを曲面状に形成することによって、一箇所に応力が集中することがないため、応力が分散し易く、クラックの発生を効果的に抑制することができる。
また、凹部2cの大きさも特に限定されなく、溝2の側面2aと底面2bの交差する2箇所の凹部2cを連続する1つの凹部としてもよいが、凹部2c間に、肉厚部1bを設けることによって、凹部2cを形成することによって低下する強度を極力抑制することができるので、非連続とすることが最も好ましい。
図3は、実施例1の筆記具のグリップ1を装着したノック式ボールペンを示す。このノック式ボールペンは、前軸3と後軸4を螺着して軸筒本体を形成する。前軸3の把持部は、外径が小径に形成してあり、この把持部に、実施例1の筆記具グリップ1を装着してある。
また、前軸3には、口先部材5を螺着し、口先部材5の後端面と前軸3の段部間に、筆記具のグリップ1を圧縮した状態で保持してある。さらに、軸筒本体内に、インキ収容筒8の先端部に、ボールペンチップ9を装着したボールペンレフィルをコイルスプリング10によって後方に付勢して収納してあり、後軸3内に具備した回転カム6による出没機構によって、ノック体6を押圧することで、ボールペンチップ9を口先部材5の先端開口部5aから出没可能としてある。
実施例2
図4、5に示す実施例2の筆記具のグリップ11は、ショアー硬度がHs(JIS A)70のシリコーンゴムにて成形してある。また、グリップ11の表面には、軸方向に沿って延びる溝12を複数本、形成して複数の板状突起11aを設けてある。また、溝12の幅が、グリップの表面側から溝12の底面12bに向かって、除々に幅広(L<M)になるように形成するとともに、この溝12の側面12aと底面12bの交差する部分12dを略円弧形状に形成してある。
図4、5に示す実施例2の筆記具のグリップ11は、ショアー硬度がHs(JIS A)70のシリコーンゴムにて成形してある。また、グリップ11の表面には、軸方向に沿って延びる溝12を複数本、形成して複数の板状突起11aを設けてある。また、溝12の幅が、グリップの表面側から溝12の底面12bに向かって、除々に幅広(L<M)になるように形成するとともに、この溝12の側面12aと底面12bの交差する部分12dを略円弧形状に形成してある。
溝の幅が、グリップの表面側から溝12の底面12bに向かって、除々に幅広になるように形成することによって、溝12の側面12aと底面12bの交差する部分12dに空間部12cが形成され、板状突起11aが変形する時に、溝が閉じる方向(矢印H)に変形し易くなる効果を奏する。
また、空間部12cを曲面状としてあるので、板状突起11aが変形する時に発生する、溝12の側面12aと底面12bの交差する部分への応力が、分散し易いため、この部分のクラックの発生を抑制することができる。
尚、本実施例では、便宜上、軸方向に対して平行に延びる溝を形成して板状突起を形成しているが、溝の形成位置、形状、数は特に限定されるものではなく、周方向に溝を形成してもよい。また、軸方向に対し平行又は垂直状でなく、傾斜する溝であってもよいが、軸方向に対し平行又は垂直状に溝を形成することが製造上、最も好ましい。
また、周方向及び軸方向の溝を交差させて、個々の独立した突起を形成すると、溝の側面と底面の交差する部分が増加するが、どちらか一方方向の溝を、幅及び深さを大きし、幅広で深い主溝と、幅狭で浅い副溝として、主溝の側面と底面の交差する部分に凹部を形成してあればよい。これは、把持力による突起の変形時に発生する応力は、幅広で深い主溝の側面と底面の交差する部分に大きく加わるためである。
本発明の筆記具のグリップは、筆記体の種類やノック式、キャップ式に限定されることなく、軸筒の把持部に装着する筆記具のグリップとして広く実施可能である。
また、図示はしていないが、本発明のグリップは、二層構造の外側又は内側のグリップとして使用することもできる。
1、11 筆記具のグリップ
1a、11a 板状突起
2、12 溝
2a、12a 側面
2b、12b 底面
2c 凹部
3 前軸
4 後軸
5 口先部材
5a 先端開口部
6 ノック体
7 回転カム
8 インキ収容筒
9 ボールペンチップ
10 コイルスプリング
12c 空間部
1a、11a 板状突起
2、12 溝
2a、12a 側面
2b、12b 底面
2c 凹部
3 前軸
4 後軸
5 口先部材
5a 先端開口部
6 ノック体
7 回転カム
8 インキ収容筒
9 ボールペンチップ
10 コイルスプリング
12c 空間部
Claims (3)
- 軸筒の把持部に装着する、軟質材からなる筆記具のグリップにおいて、前記グリップの表面に、周方向及び/または軸方向に延びる溝を複数本形成するとともに、前記溝の側面と底面の交差する部分に、凹部を形成したことを特徴とする筆記具のグリップ。
- 前記凹部が、曲面状からなることを特徴とする請求項1に記載の筆記具のグリップ。
- 軸筒の把持部に装着する、軟質材からなる筆記具のグリップにおいて、前記グリップの表面に、周方向及び/または軸方向に延びる溝を複数本形成するとともに、前記溝の幅が、グリップの表面側から軸心方向に向かって、除々に幅広に形成するとともに、前記溝の側面と、底面との交差する部分が、曲面状からなることを特徴とする筆記具のグリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008113831A JP2009262391A (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 筆記具のグリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008113831A JP2009262391A (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 筆記具のグリップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009262391A true JP2009262391A (ja) | 2009-11-12 |
Family
ID=41388866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008113831A Pending JP2009262391A (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 筆記具のグリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009262391A (ja) |
-
2008
- 2008-04-24 JP JP2008113831A patent/JP2009262391A/ja active Pending
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