JP2009261819A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スロットマシンは、遊技を演出する演出装置と、当選役の抽選を行う当選抽選手段と、各回転リールが回転を開始して一定の回転速度まで加速するように各駆動モータの回転駆動を制御する加速回転制御手段と、を備える。演出装置は、各回転リールの回転が一定の回転速度まで加速したことを契機に、特定の当選役に当選した旨を報知する報知演出を行うことができる。加速回転制御手段は、特定の当選役に当選しなかったとき、または特定の当選役に当選した場合において演出装置の報知演出を行わない予定のときに、通常加速モードで各駆動モータを制御する。また、加速回転制御手段は、特定の当選役に当選した場合において演出装置の報知演出を行う予定のときに、通常加速モード以外の加速モードで各駆動モータを制御する。
【選択図】図12
Description
このようなスロットマシンでは、スタートスイッチの操作を契機に、3個の回転リールが回転を開始するとともに、複数の当選役のいずれに当選かまたはハズレかの抽選が行われる。ここで、抽選で当選役に当選した場合に、ストップスイッチが操作されると、この当選役に係る図柄の組み合わせが有効ライン上に揃い得るように各回転リールの停止制御が行われる。そして、すべての回転リールの回転が停止されたときに、当選役に係る図柄の組み合わせが有効ライン上に揃うと、この当選役の入賞となってメダルの払い出し等が行われる。
そこで、本発明は、上述のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、遊技者が報知演出の見過ごしや聞き流しにより当選役の入賞を逃すことを防止できるスロットマシンを提供することである。
請求項1に記載の発明は、
表面に複数の図柄が付された複数個の回転リール(23)と、
各回転リール(23)に対応して設けられ、対応する回転リール(23)を回転駆動するための駆動モータ(66)と、
各駆動モータ(66)の回転駆動を開始させるためのスタートスイッチ(53)と、
各回転リール(23)に対応して設けられ、各回転リール(23)に対応する駆動モータ(66)の回転駆動を停止させるためのストップスイッチ(54)と、
遊技を演出する演出装置(8)と、
スタートスイッチ(53)の操作を契機に、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの抽選を行うための当選抽選手段(130)と、
スタートスイッチ(53)の操作を契機に、各回転リール(23)が回転を開始して一定の回転速度まで加速するように各駆動モータ(66)の回転駆動を制御する加速回転制御手段(230)と、
一定の回転速度まで加速した各回転リール(23)が定常回転するように各駆動モータ(66)の回転駆動を制御する定常回転制御手段(240)と、
ストップスイッチ(54)の操作を契機に、当選抽選手段(130)の抽選結果及び回転リール(23)の回転位置に基づいて、当該ストップスイッチ(54)に対応する駆動モータ(66)の停止制御を行うための停止制御手段(160)とを備え、
各回転リール(23)の回転が加速回転制御手段(230)により一定の回転速度まで加速したことを契機に、停止制御手段(160)による駆動モータ(66)の停止制御が可能になるスロットマシン(S)であって、
演出装置(8)は、
当選抽選手段(130)の抽選で特定の当選役に当選した旨を報知する演出(以下「報知演出」という)を行うことができ、
加速回転制御手段(230)は、
各回転リール(23)が回転を開始してから一定の回転速度に達するまでの時間がそれぞれ異なる複数の加速モードを備え、
当選抽選手段(130)の抽選で特定の当選役に当選しなかった場合には、特定の加速モード(以下「通常加速モード」という)で各駆動モータ(66)の回転駆動を制御し、
当選抽選手段(130)の抽選で特定の当選役に当選した場合において、演出装置(8)の報知演出を行う予定のときには、通常加速モード以外の加速モードで各駆動モータ(66)の回転駆動を制御するが、演出装置(8)の報知演出を行わない予定のときには、通常加速モードで各駆動モータ(66)の回転駆動を制御する
ことを特徴とするスロットマシン(S)に関するものである。
「演出装置(8)」は、遊技を演出するものである。具体的には、例えば、画像を表示する画像表示装置(34)、音声を出力するスピーカ(35)、光を灯すランプ(33)等の少なくとも1つを用いて、演出装置(8)とすることができる。
「加速回転制御手段(230)」は、スタートスイッチ(53)の操作を契機に、各回転リール(23)が回転を開始して一定の回転速度まで加速するように各駆動モータ(66)の回転駆動を制御するものである。また、加速回転制御手段(230)は、各回転リール(23)が回転を開始してから一定の回転速度に達するまでの時間がそれぞれ異なる複数の加速モードを備える。
換言すると、各回転リール(23)は、当選抽選手段(130)の抽選で特定の当選役に当選しなかったとき、または、当選抽選手段(130)の抽選で特定の当選役に当選した場合において演出装置(8)の報知演出を行わない予定のときには、回転を開始してから一定の時間をかけて一定の回転速度まで加速される。
換言すると、各回転リール(23)は、当選抽選手段(130)の抽選で特定の当選役に当選した場合において、演出装置(8)の報知演出を行う予定のときには、回転を開始してから通常加速モードと異なる時間をかけて一定の回転速度まで加速される。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の特徴に加え、
演出装置(8)は、各回転リール(23)の回転が加速回転制御手段(230)により一定の回転速度まで加速したことを契機に、報知演出を行い、
加速回転制御手段(230)は、当選抽選手段(130)の抽選で特定の当選役に当選した場合において、各回転リール(23)の回転が一定の回転速度まで加速したことを契機に演出装置(8)の報知演出を行う予定のときには、通常加速モード以外の加速モードで各駆動モータ(66)の回転駆動を制御するが、各回転リール(23)の回転が一定の回転速度まで加速しても演出装置(8)の報知演出を行わない予定のときには、通常加速モードで各駆動モータ(66)の回転駆動を制御する
ことを特徴とするスロットマシン(S)に関するものである。
また、各回転リール(23)は、当選抽選手段(130)の抽選で特定の当選役に当選した場合において、各回転リール(23)の回転が一定の回転速度まで加速したことを契機に演出装置(8)の報知演出を行う予定のときには、回転を開始してから通常加速モードと異なる時間をかけて一定の回転速度まで加速される。
請求項1に記載の発明によれば、各回転リールは、当選抽選手段の抽選で特定の当選役に当選した場合において、演出装置の報知演出を行う予定のときには、回転を開始してから通常加速モードと異なる時間をかけて一定の回転速度まで加速される。これにより、遊技者が、回転リールばかりに注目して演出装置の報知演出を見過ごしたり聞き流したりしても、当選抽選手段の抽選で当選した当選役を回転リールの加速の様子から推測することができるため、当選役の入賞を逃すことを防止することができる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、次の効果を奏する。
(図面の説明)
図1ないし図13は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は、スロットマシンSを示す斜視図である。図2は、スロットマシンSにおいて前扉3を取り外した状態を示す斜視図である。図3は、スロットマシンSにおける図柄表示窓31及び有効ライン37を示す正面図である。図4は、スロットマシンSにおいて各回転リール23のリールテープ28の一部を展開して示す展開図である。図5は、スロットマシンSにおけるリールユニット22の一部の分解斜視図である。図6は、スロットマシンSにおけるリールユニット22の一部の部分横断面図である。図7は、スロットマシンSにおける制御装置10の入力、制御及び出力の概略を示すブロック図である。図8は、スロットマシンSにおける通常加速モード、急加速モード及び緩加速モードを説明するための説明図である。図9は、スロットマシンSの動作の概略を示すフローチャートである。図10は、スロットマシンSにおける当選抽選処理を示すフローチャートである。図11は、スロットマシンSにおける報知演出実行決定処理を示すフローチャートである。図12は、スロットマシンSにおける回転加速制御処理を示すフローチャートである。図13は、スロットマシンSにおける遊技移行処理を示すフローチャートである。
(スロットマシンS)
本実施の形態に係るスロットマシンSは、図1及び図2に示すように、正面側に開口する正面開口部11を有する箱形の筐体1を備えている。また、筐体1の正面には、筐体1の正面開口部11を開閉可能に閉塞する前扉3が設けられている。また、筐体1の内部には、交換ユニット2が着脱可能に設けられている
また、前扉3は、正面開口部11の上部(開口上部13)を開閉可能に閉塞する上扉30と、正面開口部11の下部(開口下部14)を開閉可能に閉塞する下扉40とを備えている。
筐体1は、図2に示すように、底板15、左右の側板である左側板16Bと右側板16A、天板17及び背板(図示せず)からなる正面側に開口する箱形に形成されている。また、右側板16A及び左側板16Bには、筐体1の高さ方向略中央で水平となるように中板12が設けられている。
そして、底板15の上面には、各部品に電力を供給するための電源装置を内蔵した電源ユニット4が固定されている。また、電源ユニット4の前面には、電源のON/OFFの切り替えを行うための電源スイッチ、設定変更のON/OFFの切り替えを行うための設定キースイッチ、設定値を変更するための設定変更スイッチ、エラーを解除するためのリセットスイッチ等が設けられている。
また、左側板16B内面の正面側の端部における中板12よりも下方の位置には、図2に示すように、下扉40を係合させ、回転自在に支持するための筐体側蝶番18が、上下方向に間隔をおいて2つ設けられている。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、図2に示すように、直方体状に組まれた金属枠である枠体21と、枠体21に固定されたリールユニット22と、枠体21に固定された基板ユニット24Aとを備えている。また、交換ユニット2は、中板12の上に乗せ、筐体1内部に収納される。
また、基板ユニット24Aは、CPU、ROM、RAM、I/O等の電子部品を備えた基板を、基板ケースに収納したものである。そして、基板ユニット24Aは、スロットマシンSの遊技を制御するための遊技制御装置100として機能する。
(上扉30)
上扉30は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口上部13を開閉可能に閉塞するための扉である。
また、上扉30は、略中央部に回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を備えている。図柄表示窓31は、図3に示すように、各回転リール23の図柄が3個ずつ表示可能に形成されている。ここで、3個の図柄が図柄表示窓31に適正な位置で表示されるときの各回転リール23の停止位置を、「停止基準位置」という。
また、図柄表示窓31には、水平に伸びる有効ライン37が上段、中段及び下段の3本、並びに図柄表示窓31の対角線に伸びる有効ライン37が2本形成されている。
そして、図柄表示窓31の上方には、図1に示すように、画像表示装置34が設けられている。画像表示装置34は、各当選役の図柄配列や遊技履歴等の情報の画像や、遊技の状態や当選役の抽選結果を報知する画像等を表示するためのものである。画像表示装置34は、具体的には、例えば、液晶ディスプレイやCRT等を用いることができる。
また、図柄表示窓31の下方には、図1に示すように、7セグメント表示器などを用いて、クレジットされたメダルの枚数や設定値を表示するための数値表示部32が設けられている。
ここで、クレジットとは、メダル投入口42から投入され、メダルセレクター6により正規なメダルとして払い出し装置5へ移送されるメダル、または所定の入賞により払い出されるメダルを、スロットマシンS内部に貯留することである。また、本実施の形態においては、最大50枚までクレジット可能に形成されている。
また、上扉30の裏面上部の左右には、図2に示すように、種々のサウンドを出力するためのスピーカ35が設けられている。
なお、上扉30は、筐体1の側板16に取り付けるように形成してもよい。
(下扉40)
下扉40は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口下部14を開閉可能に閉塞するための扉である。また、下扉40は、施錠装置(図示せず)を備えており、閉じると施錠されるようになっている。遊技場では、遊技場のスタッフは解錠して下扉40を開放できるが、遊技者は下扉40を開放できないのが通常である。
また、下扉40の上部は、図1に示すように、スロットマシンSを操作するための操作部50が設けられている。操作部50には、クレジットされたメダルを減じてメダルの投入に代えるためのベットスイッチ51、クレジットされたメダルを払い出すための精算スイッチ52、ゲームを開始させるためのスタートスイッチ53、回転リール23の回転を停止させるためのストップスイッチ54が設けられている。
また、下扉40の裏面には、図2に示すように、メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながら真贋で選別するためのメダルセレクター6が設けられている。また、下扉40の裏面には、メダルセレクター6の下方に開口し、メダル払い出し口41に連通するメダル排出部44が設けられている。
リールユニット22は、図5及び図6に示すように、枠体21に固定された3枚の支持板63と、各支持板63に固定された3個のステッピングモータ64と、各々のステッピングモータ64の駆動軸に固定された3個の回転リール23とを備えている。
各ステッピングモータ64は、それぞれの駆動軸に固定された回転リール23を回転駆動するための駆動モータ66として機能する。
また、図3に示すように、3個の回転リール23のうち、左側に位置するのが左回転リール23Lであり、中央に位置するのが中央回転リール23Mであり、右側に位置するのが右回転リール23Rである。
また、各回転リール23の回転ドラム61には、突起状のインデックス62が設けられるとともに、リールユニット22の各支持板63には、インデックス62を検出するためのインデックスセンサー65が設けられている。
(インデックスセンサー65)
インデックスセンサー65は、各回転リール23に対応して設けられ、対応する回転リール23が1回転する度にこの回転リール23に設けられたインデックス62を検出するためのものである。本実施の形態では、インデックスセンサー65は、各回転リール23に対応する3枚の支持板63に、それぞれ1個ずつ設けられている。
(払い出し装置5)
払い出し装置5は、内部にメダルを貯留するとともに、その貯留したメダルをメダル受け皿43へ払い出すためのものである。払い出し装置5は、特に図示しないが、メダルを貯留するためのメダルタンクと、メダルタンクに貯留されているメダルを1枚ずつ排出するための送り出し機構と、送り出し機構により排出されたメダルを検出するための払い出しセンサーとを備えている。
(メダルセレクター6)
メダルセレクター6は、メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながら真贋で選別するためのものである。また、メダルセレクター6は、下扉40の裏面に設けられている。
また、メダルセレクター6は、メダル投入口42から投入されたメダルを払い出し装置5へ誘導するためのメダル通路(図示せず)と、メダル通路の下流に設けられた投入センサー7と、メダル通路を流下するメダルを投入センサー7に検出される前にメダル排出部44へ排除するためのブロッカー装置(図示せず)とを備えている。また、ブロッカー装置は、1ゲームが進行している最中や、クレジットされているメダルが上限の50枚に達しているときに、メダル通路を流下するメダルをメダル排出部44へ排除するようになっている。
投入センサー7は、メダルセレクター6に設けられている。また、投入センサー7は、メダル投入口42から投入されてメダルセレクター6に到達したメダルのうち、払い出し装置5へ誘導される正規のメダルを検出するためのものである。
(ベットスイッチ51)
ベットスイッチ51は、クレジットとして貯留されたメダルをベットするためのものである。具体的には、ベットスイッチ51が操作されると、クレジットとして貯留されたメダルの内から3枚ベットされるようになっている。
(精算スイッチ52)
精算スイッチ52は、クレジットされたすべてのメダルを払い戻させるためのものである。具体的には、精算スイッチ52が操作されると、払い出し装置5がその時点でクレジットされているメダルと同じ枚数のメダルを払い出すことにより、クレジットされたメダルを払い戻すようになっている。
また、精算スイッチ52は、図1に示すように、操作部50の上面左寄りに設けられている。
スタートスイッチ53は、所定枚数以上のメダルがベットされていることを条件に、または、前回のゲームで「リプレイ(再遊技)当選役」に入賞した場合において前回のゲーム終了から所定時間が経過したことを条件に、次のゲームを開始させるためのものである。
「リプレイ(再遊技)」とは、「REP」の図柄が有効化された有効ライン37上に揃うと、新たにメダルをベットすることなく1ゲーム行うことができるものである。
スタートスイッチ53は、図1に示すように、操作部50の正面左寄りに設けられている。また、スタートスイッチ53は、上下方向に揺動可能な操作レバーを備えている。この操作レバーが揺動操作されると、スタート信号が出力されて、リールユニット22の各ステッピングモータが駆動される。
ストップスイッチ54は、図1に示すように、操作部50の正面の中央部に設けられ、各回転リール23の回転を停止させるためのものである。具体的には、操作部50の前面の中央部には、各回転リール23に対応した3個のストップスイッチ54が、横並びに設けられている。
そして、ストップスイッチ54の操作により、このストップスイッチ54に対応した回転リール23が回転を停止するように設定されている。具体的には、左側に位置するストップスイッチ54(以下「左ストップスイッチ54L」という)を操作すると、左回転リール23L用のストップ信号が出力されて、左回転リール23Lが停止する。また、中央に位置するのストップスイッチ54(以下「中央ストップスイッチ54M」という)を操作すると、中央回転リール23M用のストップ信号が出力されて、中央回転リール23Mが停止する。また、右側に位置するストップスイッチ54(以下「右ストップスイッチ54R」という)を操作すると、右回転リール23R用のストップ信号が出力されて、右回転リール23Rが停止する。
演出装置8は、情報を出力するためのものである。本実施の形態では、演出装置8として、ランプ33、画像表示装置34及びスピーカ35が設けられている。そして、画像表示装置34に所定の画像を表示させたり、スピーカ35から所定の音声を出力させたり、ランプ33を所定のパターンで点滅させたり等することにより、情報を出力することができる。
(制御装置10)
制御装置10は、スロットマシンSを制御するためのものである。また、制御装置10は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。
(遊技制御装置100)
遊技制御装置100は、スロットマシンSの遊技を制御するためのものである。
また、遊技制御装置100の入力段には、図7に示すように、投入センサー7、ベットスイッチ51、精算スイッチ52、スタートスイッチ53、ストップスイッチ54、インデックスセンサー65などのパーツが接続されている。
また、遊技制御装置100は、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、通常遊技制御手段110、特別遊技制御手段120、当選抽選手段130、報知演出実行決定手段140、回転位置判断手段150、停止制御手段160、入賞判定手段170、ベット数記憶手段180、クレジット数記憶手段190、遊技状態更新手段200、支払制御手段210、リプレイ入賞ベット手段220、加速回転制御手段230、定常回転制御手段240などとして機能する(図7参照)。
(ベット数記憶手段180)
ベット数記憶手段180は、ベットされたメダルの枚数(以下「ベット数」という)を記憶するためのものである。また、ベット数記憶手段180は、メダル投入口42からメダルが投入されて、投入センサー7がメダルを検出すると、ベット数に「1」を加算する更新を行うようになっている。
また、ベット数記憶手段180のベット数には、上限が設定されている。本実施の形態では、ベット数記憶手段180のベット数の上限は「3」に設定されている。
(クレジット数記憶手段190)
クレジット数記憶手段190は、クレジットされたメダルの枚数(以下「クレジット数」という)を記憶するためのものである。また、クレジット数記憶手段190は、ベット数記憶手段180のベット数が上限の「3」に到達している場合に、投入センサー7がメダルを検出すると、クレジット数に「1」を加算する更新を行うようになっている。
また、クレジット数記憶手段190のクレジット数が上限の「50」に到達している場合に、メダルがメダル投入口42から更に投入されたときには、メダルが投入センサー7に検出される前にメダルセレクター6からメダル排出部44に排出されて、メダル受け皿43に返却される。
また、本実施の形態では、ベットスイッチ51の操作によるクレジット数記憶手段190のクレジット数の減算をもってメダルの投入に代えることが可能になっている。
通常遊技制御手段110は、通常遊技を行わせるためのものである。
ここで、本実施の形態における通常遊技について説明する。
ベット数記憶手段180の記憶するベット数が「3」である場合に、スタートスイッチ53が操作されると、リールユニット22の各ステッピングモータ64の駆動により各回転リール23が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ54が操作されると、対応する回転リール23の回転が停止する。そして、すべての回転リール23の回転が停止したときに、当選役の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止すると、該当選役の入賞となって遊技者に所定の利益が付与される。
(特別遊技制御手段120)
特別遊技制御手段120は、当選抽選手段130の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
(1)ビッグボーナス(以下「BB」という)
(2)レギュラーボーナス(以下「RB」という)
なお、特別遊技としては、上記した遊技に限定されるものではない。
特別遊技制御手段120は、大別すると、次の手段を備える。
(1)BB制御手段121
(2)RB制御手段122
(BB制御手段121)
BB制御手段121は、BBを制御するためのものである。
通常遊技において「7(赤色)」の図柄が有効ライン37上に3個揃うと、BBに移行される。そして、ベット数記憶手段180の記憶するベット数が「3」である場合に、スタートスイッチ53が操作されると、リールユニット22の各ステッピングモータ64の駆動により各回転リール23が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ54が操作されると、対応する回転リール23の回転が停止する。そして、すべての回転リール23の回転が停止したときに、当選役の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止すると、該当選役の入賞となって遊技者に所定の利益が付与される。
なお、BB中に465枚を超えるメダルの支払いが行われると、BBを終了して通常遊技に移行する。
(RB制御手段122)
RB制御手段101は、RBを制御するためのものである。
通常遊技において「BAR」の図柄が有効ライン37上に3個揃うと、RBに移行される。そして、ベット数記憶手段180の記憶するベット数が「3」である場合に、スタートスイッチ53が操作されると、リールユニット22の各ステッピングモータ64の駆動により各回転リール23が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ54が操作されると、対応する回転リール23の回転が停止する。そして、すべての回転リール23の回転が停止したときに、当選役の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止すると、該当選役の入賞となって遊技者に所定の利益が付与される。
なお、RB中に140枚を超えるメダルの支払いが行われると、RBを終了して通常遊技に移行する。
(当選抽選手段130)
当選抽選手段130は、複数の当選役のいずれに当選かまたはハズレかの抽選を行うためのものである。そして、この抽選で当選すると、当該当選に対応した当選フラグが立てられる。
また、当選抽選手段130は、大別すると、以下の手段を有している。
(1)乱数発生手段131
(2)乱数抽出手段132
(3)当選判定テーブル記憶手段133
(4)当選判定テーブル選択手段134
(5)当選判定手段135
(6)当選フラグ設定手段136
なお、当選抽選手段130としては、上記手段に限定されるものではない。
乱数発生手段131は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段132)
乱数抽出手段132は、乱数発生手段131が発生させる乱数から1つの数値を抽出するためのものである。なお、この抽出した数値を「抽出乱数データ」とする。
本実施の形態では、乱数抽出手段132は、ベット数記憶手段180の記憶するベット数が「3」である場合において、スタートスイッチ53の操作を契機に抽出乱数データを抽出するようになっている。
このように形成すると、「乱数発生手段131」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段132」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数値が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段131」あるいは「乱数抽出手段132」に含めて考えるものとする。
当選判定テーブル記憶手段133は、複数の当選判定テーブルを予め記憶するものである。
当選判定テーブルは、乱数発生手段131が発生させる各乱数について、いずれかの当選役に当選かまたはハズレかを割り振ったテーブルである。また、当選判定テーブルは、特に図示しないが、通常遊技用の当選判定テーブル、ボーナス当選フラグ保有時の通常遊技用の当選判定テーブル、BB用の当選判定テーブル、RB用の当選判定テーブル等が設けられている。具体的には、例えば、通常遊技用の当選判定テーブルには、「ベル当選」、「スイカ当選」、「チェリー当選」、「赤セブン当選」、「BAR当選」、「リプレイ当選」及び「ハズレ」の領域が割り振られている。また、例えば、ボーナス当選フラグ保有時の通常遊技用の当選判定テーブルには、「ベル当選」、「スイカ当選」、「チェリー当選」、「リプレイ当選」及び「ハズレ」の領域が割り振られている。また、例えば、BB用及びRB用の当選判定テーブルには、「ベル当選」、「スイカ当選」、「チェリー当選」、「リプレイ当選」及び「ハズレ」の領域が割り振られている。
(当選判定テーブル選択手段134)
当選判定テーブル選択手段134は、当選判定テーブル記憶手段133から1つの当選判定テーブルを選択するためのものである。
本実施の形態では、当選判定テーブル選択手段134は、乱数抽出手段132により抽出乱数データが抽出されたことを契機に、スロットマシンSの遊技の設定値や遊技状態に応じて当選判定テーブルを選択する。
また、例えば、当選判定テーブル選択手段134は、通常遊技中において、遊技制御装置100のRAMの所定領域にボーナス当選フラグを有する場合には、ボーナス当選フラグ保有時の通常遊技用の当選判定テーブルを選択する。
(当選判定手段135)
当選判定手段135は、乱数抽出手段132の抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル選択手段134の選択した当選判定テーブルとを対比し、複数の当選役のいずれに当選かまたはハズレかを決定するためのものである。
(当選フラグ設定手段136)
当選フラグ設定手段136は、当選判定手段135により当選役の当選が決定されたときに、この当選に応じた当選フラグを設定するためのものである。
「小役当選フラグ」は、当選フラグ設定手段136により当選フラグが設定されたが、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが図柄表示31に表示されていないと入賞判定手段170により判定された場合において、次のゲームが開始される前に消去される当選フラグを意味する。本実施の形態では、「ベル当選」に対応した「ベル当選フラグ」、「スイカ当選」に対応した「スイカ当選フラグ」、「チェリー当選」に対応した「チェリー当選フラグ」、及び「リプレイ当選」に対応した「リプレイ当選フラグ」が、小役当選フラグである。
(報知演出実行決定手段140)
報知演出実行決定手段140は、当選抽選手段130の抽選で特定の当選役に当選した旨を報知する演出(以下「報知演出」という)を演出装置8に行わせるか否かを決定するためのものである。
また、報知演出実行決定手段140は、当選抽選手段130の抽選が行われたことを契機に、遊技制御装置100のRAMの所定領域に報知対象当選役に係る当選フラグを有するか否かを、つまり「スイカ当選フラグ」、「チェリー当選フラグ」、「赤セブン当選フラグ」または「BAR当選フラグ」を有するか否かを判断する。
そして、報知演出実行決定手段140は、遊技制御装置100のRAMの所定領域に報知対象当選役に係る当選フラグを有すると判断した場合には、演出装置8の報知演出を行うか否かの抽選(以下「報知演出実行抽選」という)を行う。ここで、報知演出実行抽選で当選した場合には、演出装置8の当該報知対象当選役に関する報知演出を行うことを決定し、報知演出実行抽選でハズレた場合には、演出装置8の報知演出を行わないことを決定する。なお、「スイカ当選フラグ」及び「赤セブン当選フラグ」を同時に有する場合、または「スイカ当選フラグ」及び「BAR当選フラグ」を同時に有する場合に、報知演出実行抽選で当選したときには、演出装置8の「スイカ当選役」に関する報知演出を行うことを決定する。また、「チェリー当選フラグ」及び「赤セブン当選フラグ」を同時に有する場合、または「チェリー当選フラグ」及び「BAR当選フラグ」を同時に有する場合に、報知演出実行抽選で当選したときには、演出装置8の「チェリー当選役」に関する報知演出を行うことを決定する。
なお、演出装置8の「赤セブン当選役」に関する報知演出を行うことを決定したときには、「赤セブン報知決定信号」が演出制御装置300に送信されるとともに、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン報知決定フラグ」が設定される。また、演出装置8の「BAR当選役」に関する報知演出を行うことを決定したときには、「BAR報知決定信号」が演出制御装置300に送信されるとともに、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「BAR報知決定フラグ」が設定される。また、演出装置8の「スイカ当選役」に関する報知演出を行うことを決定したときには、「スイカ報知決定信号」が演出制御装置300に送信されるとともに、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「スイカ報知決定フラグ」が設定される。また、演出装置8の「チェリー当選役」に関する報知演出を行うことを決定したときには、「チェリー報知決定信号」が演出制御装置300に送信されるとともに、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「チェリー報知決定フラグ」が設定される。また、演出装置8の報知演出を行わないことを決定したときには、これらのフラグが設定されないようになっている。
(加速回転制御手段230)
加速回転制御手段230は、スタートスイッチ53の操作を契機に、各回転リール23が回転を開始して一定の回転速度まで加速するように各ステッピングモータ64の回転駆動を制御するためのものである。
また、加速回転制御手段230は、各回転リール23が回転を開始してから一定の回転速度に達するまでの時間がそれぞれ異なる複数の加速モードを備える。
具体的には、スタートスイッチ53の操作を契機にパルスが出力されて、各ステッピングモータ64が一相励磁した回転開始状態になる。そして、例えば、通常加速モードでは、各ステッピングモータ64が回転開始状態になってから53.568ミリ秒経過すると、パルスが出力されて、各ステッピングモータ64が二相励磁に切り替わり、各ステッピングモータ64の回転子が1ステップ回転する(1ステップ目)。さらに、1ステップ目から53.568ミリ秒経過すると、パルスが出力されて、各ステッピングモータ64が一相励磁に切り替わり、各ステッピングモータ64の回転子が1ステップ回転する(2ステップ目)。さらに、2ステップ目から40.176ミリ秒経過すると、パルスが出力されて、各ステッピングモータ64が二相励磁に切り替わり、各ステッピングモータ64の回転子が1ステップ回転する(3ステップ目)。このように、パルスの出力される間隔が徐々に短くなる、つまり励磁の切り替わる間隔が徐々に短くなることで、各ステッピングモータ64の回転子が回転を加速するとともに、対応する回転リール23も回転を加速する。そして、22ステップ目から1.488ミリ秒経過すると、パルスが出力されて、各ステッピングモータ64が二相励磁に切り替わり、各ステッピングモータ64の回転子が1ステップ回転する。これにより、各ステッピングモータ64の回転子の回転速度が80rpmに達するとともに、対応する回転リール23の回転速度も80rpmに達するようになる。
また、加速回転制御手段230は、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「スイカ報知決定フラグ」または「チェリー報知決定フラグ」を有する場合には、「急加速モード」で各ステッピングモータ64の回転駆動を制御する。
また、加速回転制御手段230は、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン報知決定フラグ」または「BAR報知決定フラグ」を有する場合には、「緩加速モード」で各ステッピングモータ64の回転駆動を制御する。
(定常回転制御手段240)
定常回転制御手段240は、一定の回転速度まで加速した各回転リール23が定常回転するように各ステッピングモータ64の回転駆動を制御するためのものである。
本実施の形態では、定常回転制御手段240は、加速回転制御手段230の制御により各回転リール23の回転が80rpmまで加速すると、各回転リール23が80rpmで定常回転するように各ステッピングモータ64の回転駆動を制御するようになっている。
(回転位置判断手段150)
回転位置判断手段150は、各回転リール23の回転位置を特定するためのものである。
具体的には、各回転リールが80rpmまで回転を加速して定常回転になったことを契機に、各インデックスセンサー65によるインデックス62の検出を開始する。そして、インデックスセンサー65がインデックス62を検出したことを契機に、ステッピングモータ64のパルス数をカウントするとともに、このパルス数に基づいて対応する回転リール23の回転位置を特定する。
また、カウントしたパルス数は、インデックス62を検出する度にリセットされ、あらたにパルス数がカウントされる。つまり、インデックスセンサー65によりインデックス62が検出される回転位置を基準に「0」からパルス数のカウントを開始して、パルス数が「503」に達するまでカウントし、更にインデックスセンサー65によりインデックス62が検出されると、パルス数が「0」にリセットされる。
停止制御手段160は、ストップスイッチ54の操作を契機に、当選抽選手段130の抽選結果及び回転リール23の回転位置に基づいて、当該ストップスイッチ54に対応する各ステッピングモータ64の停止制御を行うためのものである。
具体的には、停止制御手段160は、ストップスイッチ54が操作された場合に、当選フラグを有しているときには、この操作時の回転リール23の回転位置に基づいて、当該当選フラグに係る当選役が入賞し得るように且つその他の当選役が入賞しないようにステッピングモータ64の停止制御を行う。また、停止制御手段160は、ストップスイッチ54が操作された場合に、当選フラグを有していないときには、この操作時の回転リール23の回転位置に基づいて、いずれの当選役も入賞しないようにステッピングモータ64の停止制御を行う。
ここで、ストップスイッチ54が操作されたときに、第一有効ライン37A上に直ちに停止できる回転リール23の図柄を、「基準図柄」という。また、ストップスイッチ54が操作されてから回転リール23が停止基準位置に停止するまでの間に、第一有効ライン37Aを通過する図柄の数を、「滑りコマ数」という。
また、停止制御手段160は、大別すると、以下の手段を有している。
(1)停止テーブル記憶手段161
(2)停止テーブル選択手段162
(3)回転リール停止手段163
また、停止制御手段160としては、上記した(1)ないし(3)に限定されるものではない。
停止テーブル記憶手段161は、複数の停止テーブルを記憶するためのものである。
停止テーブルは、ストップスイッチ54が操作されたときの回転リール23の回転位置に基づき、回転リール23が停止基準位置に停止するまでの滑りコマ数を、回転リール23毎にテーブル上に規定したものである。
本実施の形態では、停止テーブル記憶手段161は、当選抽選手段130の抽選結果に応じた複数の停止テーブルを記憶している。具体的には、当選フラグを有する場合には、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃い得るように、且つその他の当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃わないように、回転リール23の回転停止までの滑りコマ数を回転リール23毎に規定した停止テーブルが、当選役毎に記憶されている。また、いずれの当選フラグも有さない場合には、いずれの当選役の図柄の組み合わせも有効ライン37上に揃わないように、回転リール23の回転停止までの滑りコマ数を回転リール23毎に規定した停止テーブルが記憶されている。
具体的には、例えば「赤セブン停止テーブル」は、「7(赤色)」の図柄が有効ライン37上に3個揃いえるように、且つ「赤セブン当選役」以外の当選役の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
また、「ハズレ停止テーブル」は、いずれの当選役の図柄の組み合わせも有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
また、本実施の形態では、「ベル当選フラグ」と「赤セブン当選フラグ」とを同時に有するときに用いられる「ベル・赤セブン停止テーブル」、「スイカ当選フラグ」と「赤セブン当選フラグ」とを同時に有するときに用いられる「スイカ・赤セブン停止テーブル」、「チェリー当選フラグ」と「赤セブン当選フラグ」とを同時に有するときに用いられる「チェリー・赤セブン停止テーブル」等が設けられている。
また、本実施の形態では、「ベル当選フラグ」と「BAR当選フラグ」とを同時に有するときに用いられる「ベル・BAR停止テーブル」、「スイカ当選フラグ」と「BAR当選フラグ」とを同時に有するときに用いられる「スイカ・BAR停止テーブル」、「チェリー当選フラグ」と「BAR当選フラグ」とを同時に有するときに用いられる「チェリー・BAR停止テーブル」等が設けられている。
また、本実施の形態では、「リプレイ当選フラグ」と「赤セブン当選フラグ」とを同時に有するときに用いられる「リプレイ・赤セブン停止テーブル」、「リプレイ当選フラグ」と「BAR当選フラグ」とを同時に有するときに用いられる「リプレイ・BAR停止テーブル」等が設けられている。
(停止テーブル選択手段162)
停止テーブル選択手段162は、当選抽選手段130の抽選結果に応じて、複数ある停止テーブルのいずれかを選択するためのものである。本実施の形態では、停止テーブル選択手段162は、有している当選フラグに対応する停止テーブルを、停止テーブル記憶手段161から1つ選択するようになっている。
また、停止テーブル選択手段162は、ボーナス当選フラグと小役当選フラグとを同時に有する場合には、当該ボーナス当選フラグ及び小役当選フラグに応じた停止テーブルを選択するようになっている。具体的には、停止テーブル選択手段162は、例えば、当選抽選手段130により当選役の抽選が行われたことを契機に、「ベル当選フラグ」と「赤セブン当選フラグ」とを同時に有するときには「ベル・赤セブン停止テーブル」を読み出す。
回転リール停止手段163は、停止テーブル選択手段162により選択された停止テーブルとストップスイッチ54が操作されたときの回転リール23の回転位置とに基づいて滑りコマ数を決定するとともに、決定した滑りコマ数の図柄が第一有効ライン37Aを通過した後に最初に表示される停止基準位置に回転リール23を停止させるためのものである。
具体的には、回転リール停止手段163は、ストップスイッチ54の操作を契機に、停止テーブル選択手段162により読み出された停止テーブルを参照して、操作されたストップスイッチ54に対応する回転リール23についてストップスイッチ54の操作時の回転位置に応じた滑りコマ数を取得する。そして、取得した滑りコマ数の図柄が第一有効ライン37Aを通過した後に最初に表示される停止基準位置に当該回転リール23を停止させるように、ステッピングモータ64の停止制御を行う。
入賞判定手段170は、すべての回転リール23の回転が停止したことを契機に、複数の当選役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うためのものである。
本実施の形態では、入賞判定手段170は、すべての回転リール23が停止されたときに、それぞれの当選役に係る図柄の組み合わせについて、有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止されたか否かの判定を行う。そして、入賞判定手段170は、当選役に係る図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止されたときには、当該当選役に入賞したと判定する。
また、入賞判定手段170は、例えば、すべての回転リール23が停止された場合において、「チェリー」の図柄が有効ライン37上に停止するように左回転リール23Lが停止されたときには、「チェリー当選役の入賞」と判定する。
また、入賞判定手段170は、例えば、すべての回転リール23が停止された場合において、どの種類の図柄も有効ライン37上に3個揃わないように各回転リール23が停止され、且つ「チェリー」の図柄が有効ライン37上に停止しないように左回転リール23Lが停止されたときには、「入賞なし」と判定する。
支払制御手段210は、特定の当選役に入賞したと入賞判定手段170により判定されたことを契機に、メダルを支払う制御を行うためのものである。
「特定の当選役」は、本実施の形態では、「ベル当選役」、「スイカ当選役」及び「チェリー当選役」が該当する。
また、支払制御手段210は、「ベル当選役の入賞」により10枚のメダルを支払う制御を行い、「スイカ当選役の入賞」により6枚のメダルを支払う制御を行い、「チェリー当選役の入賞」により2枚のメダルを支払う制御を行う。
支払制御手段210は、大別すると、次の手段を備える。
(1)支払数カウント手段211
(2)クレジット数増加手段212
(3)払い出し制御手段213
なお、支払制御手段210としては、上記した(1)ないし(3)に限定されるものではない。
支払数カウント手段211は、支払制御手段210の制御により支払われるメダルの数をカウントするためのものである。
本実施の形態では、「特定の当選役(ベル当選役、スイカ当選役またはチェリー当選役)の入賞」と入賞判定手段170により判定されたことを契機に、当該当選役に応じた支払予定数が支払数カウント手段211にセットされる。
そして、クレジット数記憶手段190のクレジット数に「1」を加算する更新が行われる度に、または1枚のメダルが払い出し装置5の払い出しセンサーにより検出される度に、支払数カウント手段211のカウント数から「1」を減算する更新が行われる。
(クレジット数増加手段212)
クレジット数増加手段212は、クレジット数記憶手段190のクレジット数に、支払数カウント手段211にセットされた数を加算する更新を行うためのものである。
なお、クレジット数記憶手段190のクレジット数が上限の「50」に達しているときには、メダルを払い出し装置5に払い出させる制御が払い出し制御手段213により行われる。
(払い出し制御手段213)
払い出し制御手段213は、クレジット数記憶手段190のクレジット数の上限を超えてメダルを支払う場合に、上限を超えた数のメダルを払い出し装置5に払い出させる制御を行うためのものである。
なお、クレジット数記憶手段190のクレジット数に支払数カウント手段211にセットされた枚数を加算すると上限の「50」を超える場合には、クレジット数記憶手段190のクレジット数が「50」に達するまで加算する更新がクレジット数増加手段212により行われるとともに、上限を超えた数のメダルを払い出し装置5に払い出させる制御が払い出し制御手段213により行われるようになっている。
遊技状態更新手段200は、次のゲームに持ち越す必要のないRAMのデータをクリアするためのものである。
具体的には、遊技状態更新手段200が遊技制御装置100のRAMの所定領域をクリアすることにより、小役当選フラグの消去、入賞済みのボーナス当選フラグの消去、ベット数記憶手段180のベット数のクリア、スイカ報知決定フラグの消去、チェリー報知決定フラグの消去、赤セブン報知決定フラグの消去、BAR報知決定フラグの消去等がなされる。
(リプレイ入賞ベット手段220)
リプレイ入賞ベット手段220は、入賞判定手段170により「リプレイ当選役の入賞」と判定されたことを契機に、新たにメダルを消費することなく、スロットマシンSをメダルがベットされた状態にするためのものである。
(演出制御装置300)
演出制御装置300は、遊技制御装置100からの信号に基づいて演出装置8の出力を制御するためのものである。
また、演出制御装置300の出力段には、図7に示すように、演出装置8(ランプ33、画像表示装置34、スピーカ35)などのパーツが接続されている。
次に、演出制御装置300が備える各手段について説明する。
(画像データ記憶手段310)
画像データ記憶手段310は、画像表示装置34に表示させる画像に関するデータ(画像データ)を記憶する。この画像データは、ROMに格納されており、必要に応じてCPUに出力される。
画像表示制御手段320は、画像データ記憶手段310の記憶する画像データに基づいて、画像表示装置34の画像の表示を制御するためのものである。換言すると、遊技制御装置100からの信号に基づき、画像データ記憶手段310の記憶する画像データを選択し、この画像データに従って画像表示装置34に画像を表示させるようになっている。
具体的には、例えば、「スイカ当選役」に関する報知演出を行うことが報知演出実行決定手段140により決定された場合に、各回転リール23の回転が加速回転制御手段230により80rpmまで加速したことを契機に、「スイカ当選役」に当選した旨を示唆する画像を画像表示装置34に表示させる。換言すると、遊技制御装置100からの「スイカ報知決定信号」を受信した場合に、遊技制御装置100からの「加速回転完了信号」を受信したことを契機に、「スイカ当選役」に当選した旨を示唆する画像を画像表示装置34に表示させる。
音声データ記憶手段330は、スピーカ35に出力させる音声に関するデータ(音声データ)を記憶する。この音声データは、ROMに格納されており、必要に応じてCPUに出力される。
(音声出力制御手段340)
音声出力制御手段340は、音声データ記憶手段330の記憶する音声データに基づいて、スピーカ35の音声の出力を制御するためのものである。換言すると、遊技制御装置100からの信号に基づき、音声データ記憶手段330の記憶する音声データを選択し、この音声データに従ってスピーカ35にBGMや効果音を発生させるようになっている。
また、遊技制御装置100からの「チェリー報知決定信号」を受信した場合に、遊技制御装置100からの「加速回転完了信号」を受信したことを契機に、「チェリー当選役」に当選した旨を示唆する音声をスピーカ35に出力させる。また、遊技制御装置100からの「赤セブン報知決定信号」を受信した場合に、遊技制御装置100からの「加速回転完了信号」を受信したことを契機に、「赤セブン当選役」に当選した旨を示唆する音声をスピーカ35に出力させる。また、遊技制御装置100からの「BAR報知決定信号」を受信した場合に、遊技制御装置100からの「加速回転完了信号」を受信したことを契機に、「BAR当選役」に当選した旨を示唆する音声をスピーカ35に出力させる。
ランプ点滅制御手段350は、ランプ33の点滅を制御するためのものである。具体的には、ランプ点滅制御手段350は、遊技制御装置100からの信号に基づき、複数の点滅パターンから1つ選択し、この点滅パターンに従ってランプ33を点滅させるようになっている。
(スロットマシンSの動作)
本実施の形態に係るスロットマシンSの動作の概略について、図9に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ101において、遊技状態更新処理が行われる。具体的には、RAMの所定の領域がクリアされて、通常当選フラグの消去、入賞済みのボーナス当選フラグの消去、ベット数記憶手段180のベット数のクリア、スイカ報知決定フラグの消去、チェリー報知決定フラグの消去、赤セブン報知決定フラグの消去、BAR報知決定フラグの消去等がなされる。そして、ステップ102に進む。
ステップ103において、リプレイ入賞ベット処理が行われる。具体的には、前回のゲームでベットされたメダルの枚数、つまり「3」をベット数記憶手段180のベット数に加算する更新が行われる。そして、ステップ105に進む。
ステップ104において、ベット処理が行われる。具体的には、投入センサー7がメダルを検出すると、クレジット数記憶手段180のベット数に「1」を加算する更新が行われる。または、ベットスイッチ51が操作されると、クレジット数記憶手段190のクレジット数を減じるとともに、クレジット数記憶手段180のベット数に加算する更新が行われる。そして、ステップ105に進む。
ステップ106において、当選抽選処理が行われる。そして、ステップ107に進む。なお、当選抽選処理については、後述する。
ステップ107において、報知演出実行決定処理が行われる。そして、ステップ108に進む。なお、報知演出実行決定処理については、後述する。
ステップ108において、加速回転制御処理が行われる。そして、ステップ109に進む。なお、加速回転制御処理については、後述する。
ステップ110において、すべてのインデックスセンサー65がインデックス62を検出したか否かの判断が行われる。そして、すべてのインデックスセンサー65がインデックス62を検出したと判断した場合には、ステップ111に進む。いずれかのインデックスセンサー65がインデックス62を検出していないと判断した場合には、ステップ110に戻る。
ステップ112において、ストップスイッチ54が操作されたか否かの判断が行われる。そして、ストップスイッチ54が操作されたと判断したときには、ステップ113に進む。ストップスイッチ54が操作されていないと判断したときには、ステップ112に戻る。
ステップ113において、ステップ111で読み出した停止テーブルを参照して、操作されたストップスイッチ54に対応する回転リール23の滑りコマ数を取得する。そして、ステップ114に進む。
ステップ115において、すべてのステッピングモータ64が回転駆動を停止したか否かの判断が行われる。そして、すべてのステッピングモータ64が回転駆動を停止したと判断した場合には、ステップ116に進む。いずれかのステッピングモータ64が回転駆動していると判断した場合には、ステップ112に戻る。
ステップ116において、入賞判定処理が行われる。具体的には、複数の当選役のいずれに入賞か又は入賞なしかの判定が行われる。そして、ステップ117に進む。
ステップ118において、支払制御処理が行われる。具体的には、入賞判定結果が「ベル当選役の入賞」である場合には、10枚のメダルを支払う制御を行う。また、入賞判定結果が「スイカ当選役の入賞」である場合には、6枚のメダルを支払う制御を行う。また、入賞判定結果が「チェリー当選役の入賞」である場合には、2枚のメダルを支払う制御を行う。そして、ステップ119に進む。
次に、当選抽選処理について、図10に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ201において、抽出乱数データが取得される。具体的には、乱数発生手段131により発生される乱数から1つの数値が抽出され、抽出乱数データとされる。そして、ステップ202に進む。
ステップ202において、スロットマシンSの遊技の設定値や遊技状態などに応じて当選判定テーブルが読み出される。そして、ステップ203に進む。
ステップ204において、ステップ203の判定結果に応じた当選フラグが設定される。そして、当選抽選処理を終了する。
次に、報知演出実行決定処理について、図11に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ302において、報知演出実行抽選が行われる。つまり、演出装置8の報知演出を行うか否かの抽選を行う。そして、ステップ303に進む。
ステップ303において、報知演出実行抽選で当選したか否かの判断が行われる。そして、報知演出実行抽選で当選したと判断した場合には、ステップ304に進む。報知演出実行抽選でハズレたと判断した場合には、報知演出実行決定処理を終了する。
ステップ305において、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「スイカ報知決定フラグ」が設定される。そして、報知演出実行決定処理を終了する。
ステップ306において、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「チェリー当選フラグ」を有するか否かを判定する。そして、「チェリー当選フラグ」を有すると判定した場合には、ステップ307に進む。「チェリー当選フラグ」を有さないと判定した場合には、ステップ311に進む。
ステップ308において、報知演出実行抽選で当選したか否かの判断が行われる。そして、報知演出実行抽選で当選したと判断した場合には、ステップ309に進む。報知演出実行抽選でハズレたと判断した場合には、報知演出実行決定処理を終了する。
ステップ309において、「チェリー報知決定信号」が遊技制御装置100から演出制御装置300へ送信される。そして、ステップ310に進む。
ステップ310において、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「チェリー報知決定フラグ」が設定される。そして、報知演出実行決定処理を終了する。
ステップ312において、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン報知済フラグ」を有するか否かを判定する。そして、「赤セブン報知済フラグ」を有さないと判定した場合には、ステップ313に進む。「赤セブン報知済フラグ」を有すると判定した場合には、報知演出実行決定処理を終了する。
ステップ314において、報知演出実行抽選で当選したか否かの判断が行われる。そして、報知演出実行抽選で当選したと判断した場合には、ステップ315に進む。報知演出実行抽選でハズレたと判断した場合には、報知演出実行決定処理を終了する。
ステップ315において、「赤セブン報知決定信号」が遊技制御装置100から演出制御装置300へ送信される。そして、ステップ316に進む。
ステップ316において、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン報知決定フラグ」が設定される。そして、報知演出実行決定処理を終了する。
ステップ318において、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「BAR報知済フラグ」を有するか否かを判定する。そして、「BAR報知済フラグ」を有さないと判定した場合には、ステップ319に進む。「BAR報知済フラグ」を有すると判定した場合には、報知演出実行決定処理を終了する。
ステップ320において、報知演出実行抽選で当選したか否かの判断が行われる。そして、報知演出実行抽選で当選したと判断した場合には、ステップ321に進む。報知演出実行抽選でハズレたと判断した場合には、報知演出実行決定処理を終了する。
ステップ321において、「BAR報知決定信号」が遊技制御装置100から演出制御装置300へ送信される。そして、ステップ322に進む。
ステップ322において、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「BAR報知決定フラグ」が設定される。そして、報知演出実行決定処理を終了する。
ステップ401において、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「スイカ報知決定フラグ」を有するか否かを判定する。そして、「スイカ報知決定フラグ」を有さないと判定した場合には、ステップ402に進む。「スイカ報知決定フラグ」を有すると判定した場合には、ステップ403に進む。
ステップ402において、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「チェリー報知決定フラグ」を有するか否かを判定する。そして、「チェリー報知決定フラグ」を有すると判定した場合には、ステップ403に進む。「チェリー報知決定フラグ」を有さないと判定した場合には、ステップ404に進む。
ステップ404において、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン報知決定フラグ」を有するか否かを判定する。そして、「赤セブン報知決定フラグ」を有さないと判定した場合には、ステップ405に進む。「赤セブン報知決定フラグ」を有すると判定した場合には、ステップ406に進む。
ステップ405において、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「BAR報知決定フラグ」を有するか否かを判定する。そして、「BAR報知決定フラグ」を有すると判定した場合には、ステップ406に進む。「BAR報知決定フラグ」を有さないと判定した場合には、ステップ407に進む。
ステップ407において、各ステッピングモータ64の回転駆動を「通常加速モード」で開始する。これにより、各回転リール23が回転を開始するとともに、418.128ミリ秒かけて80rpmまで加速する。そして、加速回転制御処理を終了する。
次に、遊技移行処理について、図13に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ501において、BB中であるか否かの判断が行われる。BB中であると判断した場合には、ステップ502に進む。BB中でないと判断した場合には、ステップ504に進む。
ステップ503において、BBを終了して、通常遊技に移行する。そして、遊技移行処理を終了する。
ステップ504において、RB中であるか否かの判断が行われる。RB中であると判断した場合には、ステップ505に進む。RB中でないと判断した場合には、ステップ507に進む。
ステップ506において、RBを終了して、通常遊技に移行する。そして、遊技移行処理を終了する。
ステップ507において、ステップ116の入賞判定結果が「赤セブン当選役の入賞」であるか否かの判断が行われる。そして、入賞判定結果が「赤セブン当選役の入賞」であると判断した場合には、ステップ508に進む。入賞判定結果が「赤セブン当選役の入賞」でないと判断した場合には、ステップ511に進む。
ステップ509において、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン報知済フラグ」を有するか否かを判定する。そして、「赤セブン報知済フラグ」を有すると判定した場合には、ステップ510に進む。「赤セブン報知済フラグ」を有さないと判定した場合には、遊技移行処理を終了する。
ステップ510において、遊技制御装置100のRAMの所定領域に設定された「赤セブン報知済フラグ」を消去する。そして、遊技移行処理を終了する。
ステップ512において、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン報知済フラグ」を設定する。そして、遊技移行処理を終了する。
ステップ513において、ステップ116の入賞判定結果が「BAR当選役の入賞」であるか否かの判断が行われる。そして、入賞判定結果が「BAR当選役の入賞」であると判断した場合には、ステップ514に進む。入賞判定結果が「BAR当選役の入賞」でないと判断した場合には、ステップ517に進む。
ステップ515において、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「BAR報知済フラグ」を有するか否かを判定する。そして、「BAR報知済フラグ」を有すると判定した場合には、ステップ516に進む。「BAR報知済フラグ」を有さないと判定した場合には、遊技移行処理を終了する。
ステップ516において、遊技制御装置100のRAMの所定領域に設定された「BAR報知済フラグ」を消去する。そして、遊技移行処理を終了する。
ステップ518において、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「BAR報知済フラグ」を設定する。そして、遊技移行処理を終了する。
以上のように、本実施の形態によれば、加速回転制御手段230は、当選抽選手段130の抽選で「報知対象当選役」に当選しなかったとき、または、当選抽選手段130の抽選で「報知対象当選役」に当選した場合において各回転リール23の回転が80rpmまで加速しても演出装置8の報知演出を行わない予定のときには、「通常加速モード」で各ステッピングモータ64の回転駆動を制御する。
また、加速回転制御手段230は、当選抽選手段130の抽選で「報知対象当選役(スイカ当選役またはチェリー当選役)」に当選した場合において、各回転リール23の回転が80rpmまで加速したことを契機に演出装置8の報知演出を行う予定のときには、「急加速モード」で各ステッピングモータ64の回転駆動を制御する。
換言すると、各回転リール23は、当選抽選手段130の抽選で「報知対象当選役(赤セブン当選役またはBAR当選役)」に当選した場合において、各回転リール23の回転が一定の回転速度まで加速したことを契機に演出装置8の報知演出を行う予定のときには、回転を開始してから659.184ミリ秒かけて通常加速モードよりも緩やかに80rpmまで加速される。これにより、回転リール23に注目していた遊技者が、停止制御手段160によるステッピングモータ64の停止制御が可能になる前に、演出装置8の報知演出が行われることに気付き、これに心を留めて遊技を行うようになるので、報知演出の見過ごしや聞き流しにより当選役の入賞を逃すことを防止できる。
ここで、演出装置8は、当選抽選手段130の抽選で「急加速モード」に対応した報知対象当選役に当選した場合と、当選抽選手段130の抽選で「緩加速モード」に対応した報知対象当選役に当選した場合とで、共通の報知演出を行うことができるようにしてもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形や改良も含むものである。
また、上述した実施の形態では、加速回転制御手段230は、通常加速モード以外の加速モードを2つ備えているが、通常加速モード以外の加速モードを1つ備えてもよいし、3つ以上備えてもよい。
また、上述した実施の形態では、加速回転制御手段230は、当選抽選手段130の抽選で当選した「報知対象当選役」に応じて「急加速モード」または「緩加速モード」を選択するようになっているが、ランダムに「急加速モード」または「緩加速モード」を選択してもよいし、所定の順序で「急加速モード」または「緩加速モード」を選択してもよい。
具体的には、例えば、加速回転制御手段230は、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「チェリー報知決定フラグ」を有する場合には、左回転リール23Lのステッピングモータ64の回転駆動を「急加速モード」で制御し、中央回転リール23M及び右回転リール23Rのステッピングモータ64の回転駆動を「通常加速モード」で制御するようにしてもよい。
また、例えば、加速回転制御手段230は、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン報知決定フラグ」を有する場合には、左回転リール23Lのステッピングモータ64の回転駆動を「緩加速モード」で制御し、中央回転リール23Mのステッピングモータ64の回転駆動を「通常加速モード」で制御し、右回転リール23Rのステッピングモータ64の回転駆動を「急加速モード」で制御するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、演出装置8の報知演出は、当選抽選手段130の抽選で当選役に当選した旨を示唆するものであるが、例えば、当選役が入賞するような各ストップスイッチ54の操作順序を示唆するものであってもよい。
具体的には、当選抽選手段130の抽選結果には、「左ストップスイッチ54L・中央ストップスイッチ54M・右ストップスイッチ54R」の6種類の操作順序について、正しい順序で操作すると「ベル当選役の入賞」となるように停止制御手段160の停止制御が行われるが、誤った順序で各ストップスイッチ54を操作すると「入賞なし」となるように停止制御手段160の停止制御が行われるような「ベル当選」を、操作順序に応じて6種類設ける。そして、当選抽選130の抽選結果がいずれか1つの「ベル当選」となった場合に、「ベル当選役の入賞」となる各ストップスイッチ54の操作順序を示唆する画像を画像表示装置34に表示させるとともに、「ベル当選役の入賞」となる各ストップスイッチ54の操作順序を示唆する音声をスピーカ35に出力させるようにしてもよい。
具体的には、例えば、当選抽選手段130の抽選で「報知対象当選役」に当選した場合において、演出装置8の報知演出を行うことが報知演出実行決定手段140により決定されたことを契機に、演出装置8の当該報知対象当選役に関する報知演出を開始させるとともに、各ステッピングモータ64の回転駆動を開始させるようにしてもよい。
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源ユニット 5 払い出し装置
6 メダルセレクター 7 投入センサー
8 演出装置
10 制御装置 11 正面開口部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16A 右側板 16B 左側板
17 天板 18 筐体側蝶番
21 枠体 22 リールユニット
23 回転リール 24 基板ユニット
25 枠体側蝶番 28 リールテープ
30 上扉 31 図柄表示窓
32 数値表示部 33 ランプ
34 画像表示装置 35 スピーカ
36 上扉側蝶番 37 有効ライン
40 下扉 41 メダル払い出し口
42 メダル投入口 43 メダル受け皿
44 メダル排出部 46 下扉側蝶番
50 操作部 51 ベットスイッチ
52 精算スイッチ 53 スタートスイッチ
54 ストップスイッチ
61 回転ドラム 62 インデックス
63 支持板 64 ステッピングモータ
65 インデックスセンサー 66 駆動モータ
100 遊技制御装置 110 通常遊技制御装置
120 特別遊技制御手段 121 BB制御手段
122 RB制御手段 130 当選抽選手段
131 乱数発生手段 132 乱数抽出手段
133 当選判定テーブル記憶手段 134 当選判定テーブル選択手段
135 当選判定手段 136 当選フラグ設定手段
140 報知演出実行決定手段 150 回転位置判断手段
160 停止制御手段 161 停止テーブル記憶手段
162 停止テーブル選択手段 163 回転リール停止手段
170 入賞判定手段 180 ベット数記憶手段
190 クレジット数記憶手段 200 遊技状態更新手段
210 支払制御手段 211 支払数カウント手段
212 クレジット数増加手段 213 払い出し制御手段
220 リプレイ入賞ベット手段 230 加速回転制御手段
240 定常回転制御手段
300 演出制御装置 310 画像データ記憶手段
320 画像表示制御手段 330 音声データ記憶手段
340 音声出力制御手段 350 ランプ点滅制御手段
Claims (2)
- 表面に複数の図柄が付された複数個の回転リールと、
各回転リールに対応して設けられ、対応する回転リールを回転駆動するための駆動モータと、
各駆動モータの回転駆動を開始させるためのスタートスイッチと、
各回転リールに対応して設けられ、各回転リールに対応する駆動モータの回転駆動を停止させるためのストップスイッチと、
遊技を演出する演出装置と、
スタートスイッチの操作を契機に、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの抽選を行うための当選抽選手段と、
スタートスイッチの操作を契機に、各回転リールが回転を開始して一定の回転速度まで加速するように各駆動モータの回転駆動を制御する加速回転制御手段と、
一定の回転速度まで加速した各回転リールが定常回転するように各駆動モータの回転駆動を制御する定常回転制御手段と、
ストップスイッチの操作を契機に、当選抽選手段の抽選結果及び回転リールの回転位置に基づいて、当該ストップスイッチに対応する駆動モータの停止制御を行うための停止制御手段とを備え、
各回転リールの回転が加速回転制御手段により一定の回転速度まで加速したことを契機に、停止制御手段による駆動モータの停止制御が可能になるスロットマシンであって、
演出装置は、
当選抽選手段の抽選で特定の当選役に当選した旨を報知する演出(以下「報知演出」という)を行うことができ、
加速回転制御手段は、
各回転リールが回転を開始してから一定の回転速度に達するまでの時間がそれぞれ異なる複数の加速モードを備え、
当選抽選手段の抽選で特定の当選役に当選しなかった場合には、特定の加速モード(以下「通常加速モード」という)で各駆動モータの回転駆動を制御し、
当選抽選手段の抽選で特定の当選役に当選した場合において、演出装置の報知演出を行う予定のときには、通常加速モード以外の加速モードで各駆動モータの回転駆動を制御するが、演出装置の報知演出を行わない予定のときには、通常加速モードで各駆動モータの回転駆動を制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 演出装置は、各回転リールの回転が加速回転制御手段により一定の回転速度まで加速したことを契機に、報知演出を行い、
加速回転制御手段は、当選抽選手段の抽選で特定の当選役に当選した場合において、各回転リールの回転が一定の回転速度まで加速したことを契機に演出装置の報知演出を行う予定のときには、通常加速モード以外の加速モードで各駆動モータの回転駆動を制御するが、各回転リールの回転が一定の回転速度まで加速しても演出装置の報知演出を行わない予定のときには、通常加速モードで各駆動モータの回転駆動を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
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