JP2009260919A - 受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信側で実際に信号波形が変化する状態に応じて、必要以上のエネルギーを受信することを回避できる受信装置を提供する。
【解決手段】インピーダンス制御回路4は、受信回路側2で受信される信号の電圧,電流,電力の何れか1つ以上を検知部5により検知することで、検知対象の何れか1つ以上の変化に応じて、受信信号の反射させるように入力インピーダンスを変化させ、信号の過剰なエネルギー分を反射させて他の受信回路に回すことで、安定した通信を行うようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、伝送線路を介して送信された信号を受信する場合に、受信信号のエネルギーを調整する機能を備えた受信装置に関する。
伝送線路を介してデジタル信号を伝送する場合、受信側においては、信号レベルが変化するタイミングで信号エネルギーの一部が反射することで、オーバーシュートやアンダーシュートのような歪みが生じる問題があり、従来、波形歪みを抑制する技術については様々な提案がされている。例えば特許文献1では、伝送路の終端回路11において、信号の電圧レベルがロウ,ハイ間で遷移する場合に、遅延回路20において付与される遅延時間の間、終端5のインピーダンスを一時的に低下させる技術が開示されている。
また、特許文献2には、信号を送信する側において、出力信号レベルが変化するタイミングで出力インピーダンスを連続的に変化させる技術が開示されている。また、特許文献3には、受信側においてオーバーシュートやアンダーシュートを減衰回路112により減衰させると共に、充/放電回路114によって減衰回路112の出力端子を、電源電圧及び接地電圧に対して充/放電させる技術が開示されている。
特開2001−127805号公報 特開2000−353945号公報 特開2000−059444号公報
ところで、実際の通信ネットワークでは、伝送線路に多数の通信ノードが接続されている場合、信号の伝送状況によっては伝送路上のエネルギー分布が偏る場合がある。すると、一部の通信ノードでは必要以上の信号エネルギーが受信されるが、他の通信ノードではエネルギーが不足することになり、正常な受信が行われなくなるという問題がある。そして、上記の特許文献1〜3では、上記のような問題については全く検討されていない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、受信側で実際に信号波形が変化する状態に応じて、必要以上のエネルギーを受信することを回避できる受信装置を提供することにある。
請求項1記載の受信装置によれば、インピーダンス制御手段は、受信回路側で受信される信号の電圧,電流,電力の何れか1つ以上を検知部により検知することで、検知対象の何れか1つ以上の変化に応じて、受信信号を反射させるように入力インピーダンスを変化させる。したがって、受信信号が実際に変化する状態に応じて、信号のエネルギーが過剰となる場合に、その過剰なエネルギー分を反射させて他の受信回路に信号エネルギーを回すことができ、より安定した通信を行うことができる。
請求項2記載の受信装置によれば、インピーダンス制御手段は、検知対象の何れか1つ以上が設定されたしきい値を超えた場合に入力インピーダンスを変化させるので、インピーダンスをより急峻に変化させることができる。
請求項3記載の受信装置によれば、インピーダンス制御手段は、入力インピーダンスが、伝送線路の特性インピーダンスに対して不整合となるように変化させるので、信号エネルギーを効率的に反射させることができる。
請求項4記載の受信装置によれば、伝送線路が一対の信号線によって差動信号を伝送する場合、インピーダンス制御手段の少なくとも検知部を、各信号線に対応してそれぞれ配置するので、差動信号の立上り変化,立下り変化の何れのタイミングについても、余分な信号エネルギーを反射させることができる。
請求項5記載の受信装置によれば、インピーダンス制御手段は、伝送線路に流れる電流を、しきい値以下に制限する定電流回路として構成する。すなわち、信号の送信時において伝送線路に流れる電流が一定レベル以上になれば、信号エネルギーが過剰となったことを示す。そこで、電流をしきい値以下に制限すれば、受信回路に余分な電流が入力されなくなることで等価的に入力インピーダンスが上昇したことになり、信号エネルギーを反射させて他の受信回路に回すことができる。
請求項6記載の受信装置によれば、定電流回路を、定電流ダイオードにより構成する。すなわち、定電流ダイオードは、自身を介して流れる電流を所定のしきい値以下に制限する作用をなすので、定電流回路を、簡単に構成することができる。
請求項7記載の受信装置によれば、伝送線路が一対の信号線により差動信号を伝送する場合、2個の定電流ダイオードを互いに逆方向に接続したペアを、各信号線に夫々配置するので、差動信号線の平衡を維持した状態で電流の変動を検知し、差動信号の立上り変化,立下り変化の何れのタイミングについても、信号エネルギーを反射させることができる。
請求項8記載の受信装置によれば、インピーダンス制御手段は、伝送線路の信号線に挿入されるFETを、検知部によって検知される受信信号の電圧がしきい値以下でオンし、しきい値を超えるとFETをオフ状態に移行させるので、伝送線路のインピーダンスを上昇させて受信信号のエネルギーを反射させることができる。
請求項9記載の受信装置によれば、FETがデプレッション型である場合、ソースを受信回路側に接続し、ゲートは、当該FETが挿入されている信号線とは異なる信号線若しくはグランド(以下、信号線等と称す)に接続する。したがって、信号線間,若しくは信号線−グランド間の電位差が小さい場合にはデプレッション型のFETをオン状態に維持しておき、上記電位差が大きくなるのに応じてFETをオフ状態に移行させることができる。
請求項10記載の受信装置によれば、FETがエンハンスメント型である場合、ソースを受信回路側に接続し、FETのゲートを、ダイオードを介して当該FETが挿入されている信号線等に接続すると共に、抵抗素子を介してドレイン側に接続する。すなわち、信号線間の電位差が小さい場合、ダイオードはオフしているので、ドレイン−ゲート間の抵抗素子を介してゲート容量が充電された状態となり、ソース側の電位よりも高くなっている。そして、信号線間,若しくは信号線−グランド間の電位差が大きくなり、しきい値以上まで上昇するとダイオードが導通して、ゲート容量から放電されゲート電圧が低下することでFETはオフ状態に移行するようになる。
請求項11記載の受信装置によれば、エンハンスメント型のFETのゲートに対して、伝送線路に発生する電圧を昇圧して印加するための昇圧手段を備えるので、FETのしきい値電圧が比較的高く設定されている場合でも、オンから確実にオフ状態に移行させることができる。
請求項12記載の受信装置によれば、昇圧手段を、伝送線路を構成する信号線間,若しくは信号線−グランド間に接続されるダイオード及びコンデンサからなる直列回路と、この直列回路の共通接続点と、前記ゲートとの間に接続されるダイオードとで構成するので、FETが接続されている信号線側の電位が上昇すると、前記直列回路のダイオードがオンしてコンデンサが充電される。またこの時、信号線間の電位差がしきい値以上になるとFETのゲートと他方の信号線等に接続されているダイオードがオンするため、FETは、ゲート電位が低下することでオフ状態となる。
そして、両者の電位関係が逆転し、他方の信号線等の電位が上昇した場合には、信号線間電位差にコンデンサの充電電位が加算されるので、前記電位差の約2倍の電圧をFETのゲートに印加できる。したがって、FETのオン電圧が高く設定されている場合でも、FETを確実にオンさせることができる。
請求項13記載の受信装置によれば、電位差出力手段は、基準電圧と、FETが挿入されている信号線との電位差を出力し、比較手段は、電位差出力手段より出力される電圧と、FETが挿入されている信号線とは異なる信号線等との電位とを比較する。そして、比較手段の比較結果がFETのゲートに出力されるので、FETをオンからオフに移行させるための電位基準を確実に設定することができる。
請求項14記載の受信装置によれば、検知部において、電圧変換手段は、伝送線路に流れる電流を電圧に変換し、比較回路は、変換された電圧と基準電圧との比較結果である出力信号をFETのゲートに与えるので、伝送線路に流れる電流が増加した場合にFETをオフ状態に移行させて、インピーダンスを上昇させることができる。
請求項15記載の受信装置によれば、電圧変換手段を、受信回路の内部において、伝送線路の信号線間,若しくは信号線−グランド間に接続される分圧抵抗回路で構成する。すなわち、伝送線路に流れる電流は受信回路に到達すると上記分圧抵抗回路を介して還流するので、当該回路を構成する抵抗素子により電流を電圧に変換することができる。
請求項16記載の受信装置によれば、電圧変換手段は、伝送線路に流れる電流を電圧変換素子が電圧に変換すると、その電圧を増幅回路が増幅して出力するので、電流レベルが低い場合でも確実に検知を行うことができる。
請求項17記載の受信装置によれば、電圧変換素子に、信号線に挿入されるFETを用いる。すなわち、伝送線路に流れる電流が変化すれば、それに応じてFETのオン電圧も変化するので、電圧変換作用をなすことができる。
請求項18記載の受信装置によれば、電圧変換素子を、前記FETと直列に接続される抵抗素子とするので、所定の抵抗値に基づいて電流検知を高い精度で行うことができる。
請求項19記載の受信装置によれば、増幅回路を構成するオペアンプの作用により、第1抵抗素子の端子電圧は、電圧変換素子の端子電圧に等しくなる。そして、第1,第2抵抗素子の抵抗値をR1,R2とし、それぞれの端子電圧をV1,V2とすると、増幅出力となる第2抵抗素子の端子電圧V2は、V2=(R2/R1)・V1となるので、第1,第2抵抗素子の抵抗比に応じて電圧変換素子により変換された電圧を増幅できる。
請求項20記載の受信装置によれば、電圧変換素子に、信号線に挿入される(第1)FETを用いた場合、増幅回路の第1抵抗素子を、ドレイン及びゲートが第1FETと共通に接続され、ソースがオペアンプの非反転入力端子に接続される第2FETに置き換える。すると、第2FETは、第1FETと同じゲート信号で制御されるので、第2FETには、第1FETを介して流れる電流が所定の比率で流れる。したがって、第2FETのオン抵抗を、第1抵抗素子の代わりに用いることができる。
請求項21記載の受信装置によれば、検知部は、伝送線路の信号線の電位と基準電圧とを比較した結果を出力する電圧比較部を備え、伝送線路に流れる電流に基づく比較結果と、電圧比較部による比較結果との論理積条件信号をFETのゲートに出力する。すなわち、検知部は、伝送線路において伝送される信号の電力を等価的に検知することになり、受信信号のエネルギーをより正確に評価することができる。
請求項22記載の受信装置によれば、電圧比較部は、伝送線路の一方の信号線の電位を、他方の信号線の電位若しくはグランド電位に対して所定のオフセット電位を加えたものを基準電圧とするので、一方の信号線の電位が、他方の信号線の電位若しくはグランド電位よりオフセット電位分を超えて上昇したことを検知できる。
請求項23記載の受信装置によれば、伝送線路の信号線と、インピーダンス制御手段を構成するFETとの間に過電圧保護用素子を備え、信号線に過電圧が印加されると、過電圧保護用素子が信号線と電源若しくはグランドに接続される過電流バイパス端子とを導通させるので、サージ電流を電源若しくはグランドに流してインピーダンス制御手段や受信回路を保護することができる。
請求項24記載の受信装置によれば、過電圧保護用素子を、DMOSFET,LDMOSFET,ダイオードの何れかで構成するので、過電圧をFETのゲートに作用させ足り、過電圧によりダイオードをブレークダウンさせて、サージ電流を電源若しくはグランドに流すことができる。
請求項25記載の受信装置によれば、過電圧保護用素子を、直列に接続される第1及び第2FETにより構成する。この場合、第1FETは、当該FETの形成領域をなす基板層を介して接続されている第1,第2ドレインを有しているので、通常時に信号線を介して伝送される信号は、第1FETの第1ドレインから基板層を介して第2ドレイン:信号伝送端子を介してインピーダンス制御手段を構成するFET側へと伝送される。そして、信号線に過電圧が印加されることで両FETのゲート電位が上昇すると、サージ電流は、第1FETの第1ドレインから共通のソース,第2FETのドレイン:過電流バイパス端子を介して電源若しくはグランドに流れるので、これらFETの動作により過電圧保護を行うことができる。
請求項26記載の受信装置によれば、第1及び第2FETのゲートをオープン状態にする。この場合でも、信号線に過電圧が印加されればその過電圧がゲートに作用して、第1及び第2FETは請求項25のように動作するので、より簡単な構成で過電圧保護を行うことができる。
請求項27記載の受信装置によれば、過電圧保護用素子を、アノードが共通に接続される第1及び第2ダイオードにより構成する。この場合、第1ダイオードは、当該ダイオードの形成領域をなす基板層を介して接続されている第1,第2カソードを有しているので、通常時に信号線を介して伝送される信号は、第1ダイオードの第1カソードから基板層を介して第2カソード:信号伝送端子を介してインピーダンス制御手段を構成するFET側へと伝送される。そして、信号線に過電圧が印加されることで第1ダイオードがブレークダウンすると、サージ電流は、第1ダイオードの第1カソードから共通のアノード,第2ダイオードのカソード:過電流バイパス端子を介して電源若しくはグランドに流れるので、これらダイオードの動作により過電圧保護を行うことができる。
請求項28記載の受信装置によれば、インピーダンス制御手段を構成するFETと過電圧保護用素子とを、互いに絶縁材料で分離された領域に形成するので、各素子間の耐圧を向上させて、過電圧が印加された場合の絶縁破壊を防止することができる。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1ないし図4を参照して説明する。図1は、受信装置の構成を概略的に示す機能ブロック図である。受信装置1は、受信回路2と、伝送線路3と受信回路2との間に配置されるインピーダンス制御回路4(インピーダンス制御手段)とで構成されている。インピーダンス制御回路4は、伝送線路3に挿入される検知部5及びスイッチ回路6と、インピーダンス素子7で構成されている。伝送線路3はシングルエンドとなっており、グランドとの間の電位差により信号を伝送する。
インピーダンス素子7の一端は、伝送線路3の受信回路2側に接続されており、他端は、スイッチ回路6の固定接点(1)に接続されている。スイッチ回路6の固定接点(2)は、伝送線路3の受信回路2側に接続されており、可動接点は、伝送線路3の検知部5側に接続されており、常には、固定接点(2)側に接続されている。そして、スイッチ回路6の切り替えは、検知部5が出力する制御信号CSにより制御される。
検知部5は、伝送線路3を介して送信された信号について、電圧,電流,電力の何れか1つ以上を検知するもので、その検知対象が、それぞれに対応して設定されたしきい値を超えた場合には、スイッチ回路6の可動接点を固定接点(1)側に接続を閉じるように制御する。
図2は、検知部5の構成例を示すもので、(a)は電流を検知対象とする場合、(b)は電圧を検知対象とする場合である。図2(a)の検知部5Iは、伝送線路3に挿入されており(この場合、グランドとの接続は不要である)、図2(b)の検知部5Vは、伝送線路3とグランドとの間に接続されている。また、電力を検知する場合は、検知部5I,5Vを同時に備えて両者の積を求めれば良い。
また、図3は、インピーダンス制御回路4を、図2(a)の検知部5Iを含む構成として、定電流回路で構成した場合を示す。定電流回路は、図4に示すように、端子電圧Vが上昇しても電流Iがしきい値Ithを超えて流れることがないので、受信回路2の入力電流をIthに制限できる。
すなわち、定電流領域では、受信回路2の入力インピーダンスが上昇した場合と等価になり、過剰な信号のエネルギー(電流)は反射されて、伝送線路3に接続されている他の受信回路(図示せず)に回ることになる。この場合、入力インピーダンスは、伝送線路3の特性インピーダンスZ0に対して不整合となるように変化する。したがって、定電流回路は、スイッチ回路6,インピーダンス素子7としての機能も備えている。
以上のように本実施例によれば、インピーダンス制御回路4は、受信回路側2で受信される信号の電圧,電流,電力の何れか1つ以上を検知部5により検知することで、検知対象の何れか1つ以上の変化に応じて、受信信号の反射させるように入力インピーダンスを変化させる。したがって、受信信号が実際に変化する状態に応じて、信号のエネルギーが過剰となる場合に、その過剰なエネルギー分を反射させて他の受信回路に信号エネルギーを回すことができ、より安定した通信を行うことができる。また、インピーダンス制御回路4は、受信回路2の入力インピーダンスが、伝送線路3の特性インピーダンスZ0に対して不整合となるように変化させるので、信号を効率的に反射させることができる。
また、インピーダンス制御回路4を、伝送線路3に流れる電流をしきい値Ith以下に制限する定電流回路として構成すれば、信号送信時に流れる電流がしきい値Ith以上になろうとする際に、受信回路2に余分な電流が入力されることを抑制し、等価的に入力インピーダンスを急峻に変化させ、信号エネルギーを反射させて他の受信回路に回すことができる。そして、入力インピーダンスが、伝送線路3の特性インピーダンスZ0に対して不整合となるように変化させ、信号エネルギーを効率的に反射させることができる。
(第2実施例)
図5は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。第2実施例の受信装置1Aは、インピーダンス制御回路4Aにおける、検知部5の挿入位置が第1実施例と相違しているだけである。すなわち、検知部5は、伝送線路3とインピーダンス素子7との共通接続点と、受信回路2との間に挿入されている。このように構成される第2実施例による場合も、第1実施例と同様の効果が得られる。
(第3実施例)
図6は本発明の第3実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分について説明する。第3実施例は、本発明を、1対の信号線により差動信号を伝送する通信ネットワークに適用した場合である。図6(a)は、差動通信ネットワークの構成を示す。通信ネットワーク11は、複数の通信ノードが、ツイストペア線で構成される伝送線路12を介して接続されており、伝送線路12の途中には、HUB13が挿入されている。
図6(b)は、例えば送信ノード14が送信した信号を受信する、受信ノード15(受信装置)の構成を示す。受信ノード15は、伝送線路12P,12Mの間に接続される受信回路16と、インピーダンス制御回路17(インピーダンス制御手段)とで構成されている。インピーダンス制御回路17は、伝送線路12P,12Mの夫々に挿入される検知部18P,18M並びにスイッチ回路19P,19M,一端が伝送線路12P,12Mにそれぞれ接続されるインピーダンス素子20P,20Mで構成されている。
検知部18P,18Mは、第1実施例の検知部5と同様に、伝送線路12P,12Mを介して送信された信号について電圧,電流,電力の何れか1つ以上を検知するもので、その検知対象が、それぞれに対応して設定されたしきい値を超えた場合に、制御信号CSによりスイッチ回路19の可動接点を、伝送線路12側から、インピーダンス素子20側に切り替えるようになっている。そして、インピーダンス制御については第1実施例と同様に行われる。
以上のように構成される第3実施例によれば、一対の信号線により差動信号を伝送する伝送線路12について、インピーダンス制御回路17の検知部18P,18Mを、各信号線12P,12Mに対応してそれぞれ配置するので、差動信号の立上り変化,立下り変化の何れのタイミングについても、信号エネルギーを反射させることができる。
(第4実施例)
図7及び図8は本発明の第4実施例であり、第3実施例の構成をより具体的に示すと共に、信号エネルギーを反射させた効果をシミュレーションした結果も併せて示す。図7(a)は、図6(a)と同様の通信ネットワーク11について具体的な接続条件を示している。但し、HUB13は、線路中に4個配置されており、送信ノード14と最初のHUB13aとの間の伝送線路長は22m,以降のHUB13b,13c,13dと終端部Tとの各間は0.5mである。また、各HUB13a〜13dにそれぞれ接続されている受信ノード15a〜15dとの間の伝送線路長は全て2mである。尚、通信ネットワーク11としては、例えば車載LANの一種であるFlexRay(登録商標)を想定している。
図7(b)は、受信ノード15の具体構成例を示している。伝送線路12P(BP),12M(BM)の間には、実測Sパラメータでモデル化した受信回路12が接続されている。そして、伝送線路12P,12Mのそれぞれに、2つの定電流ダイオード22,23(検知部)で構成されるインピーダンス制御回路21(インピーダンス制御手段,定電流回路)が接続されている。定電流ダイオードは、例えばJFETや、JFETと抵抗素子との組合せにより構成される。そして、定電流ダイオード22,23は、互いに逆方向となるように接続されている。また、シミュレーションの条件として、通信速度は2.5Mbps(bit per second),伝送線路12は無損失であるとする。
図7(c)は、インピーダンス制御回路21の電流−抵抗特性を示すものである。定電流ダイオード22,23の電流しきい値がIthである場合、インピーダンス制御回路21の抵抗値は、電流値IthまでRonを示しているとすると、電流値(Ith+α)までの間にRoffまで上昇する。
そして、図8はシミュレーション結果を示すもので、4つの受信ノード15a〜15dと、終端部Tとについて、インピーダンス制御回路21を配置した場合と、配置しなかった場合とのそれぞれで観測される信号波形を示す。それぞれ、図8(a)〜(e)が対応している。これらの何れについても、インピーダンス制御回路21を配置して信号を反射させた方が、信号波形の振幅が大きく、信号パターンの「アイ」の開口を大きく確保することができる。すなわち、インピーダンス制御回路21を配置しなかった場合は、受信回路12において過剰に消費されていた信号エネルギーが反射されることで、信号の電圧振幅,電力の大きさに反映されている。
以上のように第4実施例によれば、インピーダンス制御回路21を2個の定電流ダイオード22,23により構成し、それらを互いに逆方向に接続したペアを伝送線路12P,12Mにそれぞれ配置したので、定電流回路を簡単に構成することができ、差動信号を伝送する線路12P,12Mの平衡を維持した状態で電流の変動を検知し、差動信号の立上り変化,立下り変化の何れのタイミングについても、信号エネルギーを反射させることができる。
(第5実施例)
図9及び図10は本発明の第9実施例を示すものである。図9は、第9実施例の受信装置31の構成を示す図6(b)相当図である。受信装置31は、伝送線路12P,12Mの間に接続される受信回路16と、インピーダンス制御回路32(インピーダンス制御手段)とで構成されている。インピーダンス制御回路32は、伝送線路12P,12Mの夫々に挿入されるNチャネルMOSFET33P,33M並びに電圧検知部34P,34Mで構成されている。電圧検知部34P,34Mは、伝送線路12P,12Mを介して送信された信号の電圧を検知するもので、その検知電圧が設定されたしきい値を超えた場合に、制御信号をFET33P,33Mのゲートに与えてFET33P,33Mのオンオフ状態を制御する。
図10は、受信装置31Aにおけるインピーダンス制御回路32Aの具体的な構成例を示す。この場合、FET33P,33Mはデプレッション型であり、FET33Pのゲートは伝送線路12Mに接続されており、FET33Mのゲートは伝送線路12Pに接続されている。即ち、FET33Pのゲートが電圧検知部34Mに対応し、FET33Mのゲートが電圧検知部34Pに対応している。
次に、第5実施例の作用について説明する。FET33P,33Mは、伝送線路12P,12M間の電位差が小さい場合、自身のソース−ゲート間の電位差も小さいので、オン状態を維持している。そして、伝送線路12P,12M間の電位差が大きくなるとゲート電位が上昇するので、FET33のしきい値電圧を超えるとFET33はオフ状態に移行する。それにより、伝送線路12のインピーダンスが上昇するため、受信信号エネルギーが過剰となる分は受信回路16に到達することなく、送信側に反射されるようになる。
以上のように第5実施例によれば、インピーダンス制御回路32Aは、伝送線路12P,12Mの信号線に挿入されるFET33をしきい値以下でオンするように設定し、電圧検知部34によって検知される受信信号の電圧がしきい値を超えるとFET33をオフ状態に移行させるので、伝送線路12のインピーダンスを上昇させて受信信号のエネルギーを反射させることができる。具体的には、FET33がデプレッション型である場合、ソースを受信回路16側に接続し、ゲートを、FET33P,33Mが挿入されている伝送線路12P,12Mとは異なる側の伝送線路12M,12Pに接続するので、伝送線路12M,12P間の電位差が小さい場合にはFET33をオン状態に維持しておき、上記電位差が大きくなるのに応じてFET34をオフ状態に移行させることができる。
(第6実施例)
図11は本発明の第6実施例であり、受信装置31Bが備えるインピーダンス制御回路32Bの構成を示す。この場合、FET33P’,33M’はエンハンスメント型であり、FET33P’のゲートは、onバイアス抵抗素子(検知部)35Pを介して伝送線路12P(ドレイン側)に接続されていると共に、offバイアスダイオード(検知部)36Pを介して伝送線路12M(ソース側)に接続されている。また、FET33M’のゲートは、onバイアス抵抗素子35Mを介して伝送線路12M(ドレイン側)に接続されていると共に、offバイアスダイオード36Mを介して伝送線路12P(ソース側)に接続されている。
次に、第6実施例の作用について説明する。伝送線路12P,12M間の電位差が小さい場合、offバイアスダイオード36がオフしているので、FET33’のゲート容量はドレインーゲート間の抵抗素子35を介して充電され、自身のソース電位よりも高い状態にあり、オン状態を維持している。そして、伝送線路12P,12M間の電位差が大きくなり、しきい値を超えるとダイオード36がオンするため、ゲート容量から放電されてゲート電圧が低下し、FET33’のしきい値電圧を下回るとFET33’はオフ状態に移行する。それにより、第5実施例と同様に伝送線路12のインピーダンスが上昇するため、受信信号エネルギーが過剰となる分は受信回路16に到達することなく、送信側に反射されるようになる。
以上のように第6実施例によれば、インピーダンス制御回路32Bは、エンハンスメント型のFET33’を用い、そのソースを受信回路16側に接続し、FET33’のゲートを、ダイオード36を介して当該FETが挿入されている伝送線路12P,12Mとは異なる側の伝送線路12M,12Pに接続すると共に、抵抗素子35を介して自身のドレイン側に接続する。従って、伝送線路12M,12P間の電位差が大きくなると、ダイオード36が導通してFET33’のゲート電位を低下させて、FET33’はオフ状態に移行させることができる。
(第7実施例)
図12は本発明の第7実施例であり、受信装置31Cが備えるインピーダンス制御回路32Cの構成を示す。第7実施例も、第6実施例と同様にエンハンスメント型のFET33P’,33M’を使用するが、抵抗素子35は削除されている。伝送線路12P,12Mの間には、ダイオード37P及びコンデンサ38Pの直列回路(昇圧手段,検知部)が接続されており、両者の共通接続点は、ダイオード39P(昇圧手段,検知部)を介してFET33P’のゲートに接続されている。そして、FET33M’側についても対称に構成されている。
次に、第7実施例の作用について説明する。例えば、伝送線路12P,12M間の電位差が大きくなり、(1)ダイオード37Pがオンすると伝送線路12Pより伝送線路12M側に電流が流れ、コンデンサ38Pが充電される。この状態から、伝送線路12P,12M間の電位が逆転し、(2)伝送線路12M側が伝送線路12P側よりも高くなると、ダイオード39Pを介してFET33P’のゲート容量には信号線間の電圧とコンデンサ38Pの充電電圧が足された、伝送線路12P,12M間に発生する電位差の略2倍の電圧が印加され、FET33P’はオンする。
その後、伝送線路12P,12M間の電位差が小さくなり、再び伝送線路12P側の電位が伝送線路12M側よりも高くなるとする。そして、信号線間の電位が上昇し、しきい値以上になるとダイオード36Pがオンしてゲート容量が放電されゲート電位が低下するので、FET33P’はオフになる。尚、FET33M’側の動作は、上記の説明において、伝送線路12P,12M間の電位の大小関係を逆にしたものになる。
以上のように第7実施例によれば、FET33’のゲートに対して、伝送線路12P,12Mに発生する電圧を昇圧して印加するための昇圧手段を備える。具体的には、昇圧手段を、伝送線路12を構成する信号線間に接続されるダイオード37及びコンデンサ38からなる直列回路と、この直列回路の共通接続点と、FET33’のゲートとの間に接続されるダイオード39とで構成するので、FET33’のしきい値電圧が比較的高く設定されている場合でも、オンから確実にオフ状態に移行させることができる。
(第8実施例)
図13は本発明の第8実施例であり、受信装置31Dが備えるインピーダンス制御回路32Dの構成を示す。インピーダンス制御回路32Dは、分圧回路(基準電圧生成手段)41,電圧ホロア42,減算回路(電位差出力手段)43,比較回路(比較手段)44(これらは、検知部を構成する)を備えている。尚、分圧回路41及び電圧ホロア42は伝送線路12P側,12M側に共通の回路であり、減算回路43及び比較回路44は、伝送線路12P,12Mそれぞれの側に設けられている。以下では特に区別する必要がある場合を除き、符号に(P,M)は付さずに説明する。
分圧回路41は、5V電源とグランドとの間に接続される抵抗素子45(R1)及び46(R2)の直列回路で構成され、両者の共通接続点は、電圧ホロア42を構成するオペアンプの非反転入力端子に接続されている。また、抵抗素子46には、高周波ノイズ除去用のコンデンサ47が並列に接続されている。電圧ホロア42の出力端子は、上記オペアンプの反転入力端子に接続されていると共に、抵抗素子48を介して減算回路43を構成するオペアンプ49の反転入力端子に接続されている。
オペアンプ49の非反転入力端子は、抵抗素子50を介してグランドに接続されており、オペアンプ49Pの非反転入力端子は抵抗素子51Pを介してFET33P’のソースに接続され、オペアンプ49Mの非反転入力端子は抵抗素子51Mを介してFET33M’のソースに接続されている。そして、オペアンプ49の出力端子は、抵抗素子52を介して自身の反転入力端子に接続されていると共に、比較回路44を構成するコンパレータ53の反転入力端子に接続されている。
コンパレータ53Pの非反転入力端子は、抵抗素子54Pを介してFET33M’のソースに接続されており、コンパレータ53Mの非反転入力端子は、抵抗素子54Mを介してFET33P’のソースに接続されている。コンパレータ53の出力端子は、抵抗素子55を介して自身の非反転入力端子に接続されていると共に、抵抗素子56を介して5V電源にプルアップされている。そして、コンパレータ53Pの出力端子はFET33P’のゲートに接続され、コンパレータ53Mの出力端子はFET33M’のゲートに接続されている。
次に、第8実施例の作用について説明する。分圧回路41は、5V電圧を抵抗素子45及び46により分圧した電位{5V×R2/(R1+R2)}を基準電圧として生成し、電圧ホロア42を介して減算回路43に出力する。減算回路43Pは、伝送線路12Pの電位と上記基準電圧との差電圧を比較回路44Pに出力し、減算回路43Mは、伝送線路12Mの電位と上記基準電圧との差電圧を比較回路44Mに出力する。
そして、比較回路44Pは、減算回路43Pより与えられる差電圧と伝送線路12Mの電位とを比較し、前者が後者よりも大きくなると出力レベルをハイからロウに変化させる。すると、FET33P’はオンからオフに移行する。比較回路44Mも同様に、減算回路43Mより与えられる差電圧と伝送線路12Pの電位とを比較し、前者が後者よりも大きくなると出力レベルをハイからロウに変化させ、FET33M’をオンからオフに移行させる。
以上のように第8実施例によれば、減算回路43P,43Mは、基準電圧と、FET33P’,33M’が挿入されている伝送線路12P,12Mとの電位差を出力し、比較回路44P,44Mは、減算回路43P,43Mより出力される差電圧と、FET33P’,33M’が挿入されている側とは逆の伝送線路12M,12Pとの電位とを比較して、比較結果をFET33P’,33M’のゲートに出力するので、FET33’をオンからオフに移行させて受信エネルギーを反射させるための電位基準を、分圧回路41によって確実に設定することができる。
(第9実施例)
図14は本発明の第9実施例を示すものである。第9実施例の受信装置61は、伝送線路12に流れる電流を検知し、検知した電流が所定のしきい値を超えた場合に伝送線路12のインピーダンスを変化させる。受信回路62は、伝送線路12P,12Mの間に接続される抵抗素子63a〜63dで構成される分圧抵抗回路(検知部,電圧変換手段)63を備えている。また、受信回路16は、例えばバンドギャップリファンレンス回路などを有して構成される中点電圧生成回路64を備えており、中点電圧生成回路64が生成した中点電圧Vrefは、分圧抵抗回路63を構成する抵抗素子63b及び63cの共通接続点に与えられている。
また、抵抗素子63b及び63cの共通接続点は、オフセット電圧源(基準電圧生成回路)65P,65Mを介してコンパレータ66P,66M(検知部,比較回路)の反転入力端子に接続されている。そして、コンパレータ66Pの非反転入力端子は、抵抗素子63a及び63bの共通接続点に接続され、コンパレータ66Mの非反転入力端子は、抵抗素子63c及び63dの共通接続点に接続されている。コンパレータ66P,66Mの出力端子は、NORゲート67の入力端子にそれぞれ接続されており、NORゲート67の出力端子は、FET33P’,33M’のゲートに共通に接続されている。
以上の構成において、FET33’,分圧抵抗回路63,中点電圧生成回路64,オフセット電圧源65,コンパレータ66及びNORゲート67は、インピーダンス制御回路(インピーダンス制御手段)68を構成している。
次に、第9実施例の作用について説明する。伝送線路12に信号が伝送されていない場合、伝送線路12P,12Mの間に電位差はなく、グランド基準では何れも中点電圧Vrefとなっている。この時、コンパレータ66P,66Mの出力信号は何れもロウレベルであり、NORゲート67の出力レベルはハイであるから、FET33P’,33M’は何れもオンしている。
この状態から、例えば伝送線路12P側の電位が伝送線路12Mよりも上昇すると、受信回路62内部の分圧抵抗回路63に電流が流れ、抵抗素子63bの両端に電位差が発生する。その電位差が、オフセット電圧源65Pより与えられるオフセット電圧(基準電圧)Vαを超えると、コンパレータ66Pの出力信号はハイレベルに変化するので、FET33P’,33M’は何れもオフに転じる。逆に、伝送線路12M側の電位が伝送線路12Pよりも上昇した場合には、抵抗素子61c,コンパレータ66M及びオフセット電圧源65Mによって、上記と対称な動作となる。
以上のように第9実施例によれば、受信回路62に内蔵される分圧抵抗回路63は、伝送線路12に流れる電流を電圧に変換し、コンパレータ66P,66Mは、変換された電圧とオフセット電圧源65P,65Mにより与えられるオフセット電圧Vαとの比較結果である出力信号をFET33P’,33M’のゲートに与えるので、伝送線路12に流れる電流が増加した場合にFET33P’,33M’をオフ状態に移行させて、インピーダンスを上昇させることができる。
(第10実施例)
図15は本発明の第10実施例を示すものであり、第9実施例と異なる部分について説明する。第10実施例の受信装置71は、受信回路62とインピーダンス制御回路(インピーダンス制御手段,検知部)72とで構成されている。インピーダンス制御回路72は、FET33’(電圧変換素子,電圧変換手段)のオン電圧によって伝送線路12に流れる電流を検出するように構成されている。
FET33’のドレイン(高電位側端子)は、第1抵抗素子73(R1)を介してオペアンプ74の非反転入力端子に接続されており、FET33’のソース(低電位側端子)は、オペアンプ74の反転入力端子に接続されている。オペアンプ74の非反転入力端子は、NPNトランジスタ75のコレクタに接続されており、オペアンプ74の出力端子は、トランジスタ75のベースに接続されている。トランジスタ75のエミッタは、第2抵抗素子76(R2)を介してグランドに接続されていると共に、コンパレータ77の非反転入力端子に接続されている。
コンパレータ77の反転入力端子には、中点電圧生成回路64が生成した中点電圧Vrefが与えられている。コンパレータ77は負論理出力であり、その出力端子は、FET33’のゲートに接続されている。以上の構成において、第1抵抗素子73,オペアンプ74,トランジスタ75,第2抵抗素子76は、増幅回路78(電圧変換手段)を構成している。
次に、第10実施例の作用について説明する。FET33’がオンしている場合、FET33’のソース−ドレイン間には、FET33’のオン抵抗Ronと、ドレイン電流Idとで決まるオン電圧Von(変換電圧)が発生している。そして、オペアンプ74の作用により、非反転入力端子の電位はFET33’のソース電位に等しくなるように制御されるので、第1抵抗素子73の端子電圧V1はオン電圧Vonに等しくなる。
第1抵抗素子73を介してトランジスタ75のコレクタに流れる電流をIとすると
[V1=Von=R1・I]であり、その電流Iが第2抵抗素子76にほぼそのまま流れるので、第2抵抗素子76の端子電圧V2は[V2=R2・I]となる。そして、
[I=Von/R1]であるから、
V2=(R2/R1)・Von
となる。すなわち、コンパレータ77の非反転入力端子には、FET33’のオン電圧Vonを(R2/R1)倍に増幅した電圧が出力される。そして、コンパレータ77は、V2>Vrefになると出力レベルをハイからロウに変化させるので、FET33’はオンからオフに移行するようになる。
以上のように第10実施例によれば、FET33’のオン抵抗Ronが、伝送線路12に流れる電流をオン電圧Vonに変換し、その電圧Vonを増幅回路78が増幅してコンパレータ77出力するので、伝送線路12に流れる電流のレベルが低い場合でも確実に検知を行うことができる。そして、FET33’を電圧変換素子に用いて、線路電流を電圧に変換させることができる。
(第11実施例)
図16は本発明の第11実施例であり、第10実施例と異なる部分のみ説明する。第11実施例の受信装置71Aは、第10実施例のインピーダンス制御回路72が電圧変換素子にFET33’を用いたことに替えて、FET33’と直列に接続されるシャント抵抗素子79を電圧変換素子として用いるインピーダンス制御回路72(P,M_)Aを備えている。その他の構成は、第10実施例と同様である。したがって、第10実施例の増幅回路78について同様の置き換えを行ったものが、増幅回路78Aを構成している。
尚、図16では、受信回路62が送信回路として機能する場合のドライバ80も併せて図示している。ドライバ80は、5V電源と伝送線路12との間に接続されるPチャネルMOSFET81及びダイオード82の直列回路と、伝送線路12とグランドとの間に接続されるダイオード83及びNチャネルMOSFET84の直列回路とで構成されている。そして、伝送線路12をドライブして信号を送信する場合には、FET81,84の何れか一方をオンする(この場合、伝送線路12P,12Mではオン/オフの関係が逆になる)。
以上のように構成された第11実施例によれば、電圧変換素子に、FET33’と直列に接続されるシャント抵抗素子79を用いるので、第10実施例のようにFET33’のオン抵抗を用いた検知に比較すると、所定の抵抗値に基づいて電流検知を高い精度で行うことができる。
(第12実施例)
図17は本発明の第12実施例を示すものであり、第10実施例と異なる部分について説明する。第12実施例の受信装置71Bは、第10実施例のインピーダンス制御回路72の第1抵抗素子73に替えて、NチャネルMOSFET85(第2FET)を用いたインピーダンス制御回路72Bを備えている。FET85のゲート及びドレインは、FET33’(第1FET)のゲート及びドレインと共通に接続されており、FET85のソースはオペアンプ74の非反転入力端子に接続されている。
このFET85は、FET33’に流れるドレイン電流に対して、小さい電流比のドレイン電流を流すもので、いわゆる電流センス用のFETとなっている。その他の構成は、第10実施例と同様である。したがって、第10実施例の増幅回路78について同様の置き換えを行ったものが、増幅回路78Bを構成している。
以上のように構成される第12実施例によれば、増幅回路78を構成する第1抵抗素子73に替えて、電流センス用のFET85を用いて増幅回路78Bを構成したので、第10実施例と同様の効果が得られる。
(第13実施例)
以降の第13〜第16実施例は、検知部が伝送線路12に流れる電流を検知する構成である第9〜第12実施例に対し、伝送線路12の電圧を検知する構成を加えることで、伝送線路12において伝送される電力を検知するように構成したものである。すなわち、第13実施例の受信装置91は、第9実施例のインピーダンス制御回路68(電流比較部)に、電圧比較部(検知部)92を加えたものとなっている。
電圧比較部92は、伝送線路12M,12Pにそれぞれ負側端子が接続されるオフセット電圧源93P,93Mと、非反転入力端子が伝送線路12P,12Mにそれぞれ接続されると共に、反転入力端子がオフセット電圧源93P,93Mの正側端子にそれぞれ接続されるコンパレータ94P,94Mとで構成されている。
また、インピーダンス制御回路68を構成しているコンパレータ66P,66MとNORゲート67との間には、ANDゲート95P,95Mが挿入されており、ANDゲート95P,95Mの他方の入力端子には、それぞれコンパレータ94P,94Mの出力端子が接続されている。そして、インピーダンス制御回路68に、電圧比較部92及びANDゲート95を加えたものが、インピーダンス制御回路96(インピーダンス制御手段,検知部)を構成している。
次に、第13実施例の作用について説明する。インピーダンス制御回路68は、第9実施例と同様に伝送線路12に流れる電流を検知する。そして、電圧比較部92では、コンパレータ94Pが、伝送線路12M側の電位を基準として、伝送線路12P側の電位がオフセット電圧源93Pにより与えられるオフセット電圧Vβ(基準電圧,しきい値)を超えて上昇した場合に出力レベルをロウからハイに変化させる。一方、コンパレータ94Mは、伝送線路12P側の電位を基準として、伝送線路12M側の電位がオフセット電圧源93Mにより与えられるオフセット電圧Vβを超えて上昇した場合に出力レベルをロウからハイに変化させる。
そして、ANDゲート95はインピーダンス制御回路68による電流比較結果がしきい値を超えると共に、電圧比較部92による電圧比較結果がしきい値を超えた場合に出力レベルをハイにする。結果として、インピーダンス制御回路96は、伝送線路12により伝送される信号の電力がしきい値を超えた場合に、FET33’をオンからオフに移行させることになる。
以上のように第13実施例によれば、インピーダンス制御回路96は、伝送線路12の電位と基準電圧とを比較した結果を出力する電圧比較部92を備え、インピーダンス制御回路68による伝送線路12に流れる電流に基づく比較結果と、電圧比較部92による比較結果とのAND条件信号をFET33’のゲートに出力する。したがって、インピーダンス制御回路96は、伝送線路12において伝送される信号の電力を等価的に検知することになるので、受信信号のエネルギーをより正確に評価することができる。
この場合、電圧比較部92は、伝送線路12P,12Mの一方の電位を、他方の伝送線路12M,12Pの電位に対し所定のオフセット電位Vβを加えたものを比較用の基準電圧とするので、一方の伝送線路12P,12Mの電位が、他方の伝送線路12M,12Pの電位よりオフセット電位Vβ分を超えて上昇したことを検知できる。
(第14実施例)
図19は本発明の第14実施例を示すもので、第14実施例の受信装置91Aは、第10実施例のインピーダンス制御回路72(電流比較部)に、電圧比較部92を加えたものとなっている。ただし、コンパレータ77は正論理出力のコンパレータ77’に置き換わっており、コンパレータ77’の出力信号とコンパレータ94の出力信号とは、NANDゲート97を介してFET33’のゲートに与えられている。以上がインピーダンス制御回路98(インピーダンス制御手段,検知部)を構成している。
以上のように構成される第14実施例によれば、インピーダンス制御回路72は第10実施例と同様に動作し、電圧比較部92は第13実施例と同様に動作して、両者の比較結果をNANDゲート97を介すことで、論理積条件によりFET33’オン/オフを制御するので、第13実施例と同様の効果が得られる。
(第15実施例)
図20は本発明の第15実施例を示すもので、第15実施例の受信装置91Bは、第11実施例のインピーダンス制御回路72A(電流比較部)に、電圧比較部92を加えたものとなっている。コンパレータ77は、第14実施例と同様に正論理出力のコンパレータ77’に置き換わっており、コンパレータ77’の出力信号とコンパレータ94の出力信号とは、やはり第13実施例と同様に、NANDゲート97を介してFET33’のゲートに与えられている。以上がインピーダンス制御回路99(インピーダンス制御手段,検知部)を構成している。
以上のように構成される第15実施例によれば、インピーダンス制御回路72Aは第11実施例と同様に動作し、電圧比較部92は第13実施例と同様に動作して、両者の比較結果の論理積条件によりFET33’オン/オフを制御するので、第13実施例と同様の効果が得られる。
(第16実施例)
図21は本発明の第16実施例を示すもので、第16実施例の受信装置91Cは、第12実施例のインピーダンス制御回路72B(電流比較部)に、電圧比較部92を加えたものとなっており、その他の構成は第15実施例と同様である。以上がインピーダンス制御回路100(インピーダンス制御手段,検知部)を構成している。
以上のように構成される第16実施例によれば、インピーダンス制御回路72Bは第12実施例と同様に動作し、電圧比較部92は第13実施例と同様に動作して、両者の比較結果の論理積条件によりFET33’オン/オフを制御するので、第13実施例と同様の効果が得られる。
(第17実施例)
図22乃至図24は本発明の第17実施例を示すものである。第17実施例の受信装置101は、第5実施例の図10に示す構成に、過電圧保護素子として、NチャネルMOSFET102(P,M:第1FET)及び103(P,M:第2FET)を追加したものである。FET102のドレインは伝送線路12に接続されており、FET102及び103のソースは共通に接続されている。
FET103のドレイン(過電流バイパス端子)はグランドに接続されており、FET102及び103のゲートは、何れもオープン状態となっている。また、FET102は、上記のドレインを第1ドレインとすると、もう1つ別の第2ドレインを備えており、その第2ドレイン(信号伝送端子)が、インピーダンス制御回路32Aを構成するFET33のドレインに接続されている。
これらのFET102及び103は、LD(Laterally Defused)MOSFETとして構成されており、図23には、インピーダンス制御回路32Aを含む半導体素子としての形成状態を平面図で示す。図23において、中央部にはインピーダンス制御回路32Aがあり、その両側にFET102P,102Mが配置され、更にそれらの外側に、FET103P,103Mがそれぞれ配置されている。そして、各回路及び素子の形成領域は、トレンチ104に充填されているSiO(Ox)などの絶縁材料105によって絶縁分離(トレンチ分離)されている。
図24は、FET102及び103,並びにFET33を含む半導体的構成を模式的に示す断面図である。これらのFETは、SOI(Silicon On Insulator)構造で形成されており、シリコン基板を酸化させた絶縁部であるOx層(絶縁材料)106の上部に、低濃度のn型層であるn−層107(基板層)が配置されている。FET102及び103については、n−層107に形成されるn型層108上にドレイン電極が形成され、p型層(pウェル)109にソース電極が形成されている。
ただし、FET102については、2つのn型層108の1つに対応する第1ドレインが伝送線路12に接続されており、もう1つのn型層108に対応する第2ドレイン(M)が、上述したようにFET33のドレインに接続されている。
次に、第17実施例の作用について説明する。通常状態では、伝送線路12を介して伝送された信号は、FET102の第1ドレインからn−層107を介して第2ドレイン,FET33のドレインに伝達される。そして、伝送線路12に対して例えばESD(Electric Static Discharge)のような過電圧が印加されると、FET102のゲート電位は第1ドレインの電圧とカップリングして上昇するためFET102のチャネルが開き、ドレイン−ソース間のインピーダンスが低下して、サージ電流をFET103側に流す。
この時、FET103においてもオープン状態のゲートに過電圧が作用するため、同様にチャネルが開き、ドレイン−ソース間のインピーダンスが低下して、サージ電流をグランドに流す。FET102の第1ドレイン,第2ドレイン間は、低濃度のn−層107を介して接続されているため比較的抵抗が高く、サージ電流がFET33側に流れることはない。
以上のように第17実施例によれば、伝送線路12と、インピーダンス制御回路32Aを構成するFET33との間に、過電圧保護用素子として直列に接続されるFET102及び103を備えたので、伝送線路12に過電圧が印加されるとFET102及び103のゲート電位が上昇して、サージ電流をグランドに流すことができ、FET33や受信回路16を過電圧より保護することができる。この場合、FET102及び103のゲートをオープン状態にするので、より簡単な構成で過電圧保護を行うことができる。
そして、FET33とFET102,103とを、互いに絶縁材料で分離された領域に形成するので、各素子間の耐圧を向上させて、過電圧が印加された場合の絶縁破壊を防止することができる。
(第18実施例)
図25は本発明の第18実施例を示すものであり、第17実施例と異なる部分について説明する。図25は、第17実施例の図24相当図であり、第18実施例の受信装置111では、過電圧保護用素子を、FET102及び103からダイオード112(第1ダイオード)及び113(第2ダイオード)に置き換えたものである。図25に示すダイオード112及び113は、第17実施例におけるFET102及び103の構造からゲート電極を取り除いたものであり、ドレインがカソード,ソースがアノードに対応している。
次に、第18実施例の作用について説明する。通常状態では、伝送線路12を介して伝送された信号は、ダイオード112の第1カソードからn−層107を介して第2カソード,FET33のドレインに伝達される。そして、伝送線路12に対して過電圧が印加されるとダイオード112がブレークダウンするので、サージ電流はダイオード113を介してグランドに流れる。この場合も、ダイオード112の第1アノード,第2アノード間は、低濃度のn−層107を介して接続されているため比較的抵抗が高く、サージ電流がFET33側に流れることはない。
以上のように第18実施例によれば、過電圧保護用素子を、アノードが共通に接続されるダイオード112及び113で構成したので、伝送線路12に過電圧が印加されるとダイオード112がブレークダウンして、サージ電流をグランドに流すことができ、FET33や受信回路16を過電圧より保護することができる。
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形または拡張が可能である。
FETのON抵抗を、インピーダンス素子として利用しても良い。
第5〜第13実施例を、他方の信号線がグランドとなり、信号線−グランド間で伝送を行うシングルエンド型の伝送線路に適用しても良い。
昇圧手段は、第7実施例に示すものに限ることはない。
FETは、PチャネルMOSFETを用いても良い。
また、増幅回路についても、第10実施例に示すものに限ることはない。
第17実施例において、FET102及び103のゲートをソースに接続しても良く、抵抗素子を介してソースに接続しても良い。
第17,第18実施例において、(SOI+トレンチ分離)構造は、必要に応じて採用すれば良い。
第17,第18実施例を、第6〜第16実施例に適用しても良い。
過電流バイパス端子はグランドに接続するものに限らず、電源のような低インピーダンスのラインに接続しても良い。
過電圧保護用素子は、LDMOSFETに限ることなく、DMOSFETで構成しても良い。
車載LANに限ることなく、有線伝送路を用いて通信を行うものであれば適用することができる。
本発明の第1実施例であり、受信装置の構成を概略的に示す機能ブロック図 検知部の構成例を示す図 インピーダンス制御回路を定電流回路で構成した場合を示す図 定電流回路の電圧−電流特性を示す図 本発明の第2実施例を示す図1相当図 本発明の第3実施例であり、(a)は差動通信ネットワークの構成を示す図、(b)は受信ノードの構成を示す図 本発明の第4実施例であり、(a),(b)は図6相当図、(c)はインピーダンス制御回路の電流−抵抗特性を示す図 シミュレーションの結果であり、インピーダンス制御回路を配置しない場合と、配置した場合との受信信号波形を示す図 本発明の第5実施例を示す図6(b)相当図 インピーダンス制御回路の具体構成例を示す図 本発明の第6実施例を示す図10相当図 本発明の第7実施例を示す図10相当図 本発明の第8実施例を示す図10相当図 本発明の第9実施例であり、受信装置の構成を示す図 本発明の第10実施例を示す図14相当図 本発明の第11実施例を示す図14相当図 本発明の第12実施例を示す図14相当図 本発明の第13実施例を示す図14相当図 本発明の第14実施例を示す図18相当図 本発明の第15実施例を示す図18相当図 本発明の第16実施例を示す図18相当図 本発明の第17実施例を示す図10相当図 半導体素子としての形成状態を示す平面図 半導体的構成を模式的に示す断面図 本発明の第18実施例を示す図24相当図
符号の説明
図面中、1は受信装置、2は受信回路、3は伝送線路、4インピーダンス制御回路(インピーダンス制御手段,定電流回路)、5は検知部、11は通信ネットワーク、12P,12Mは伝送線路、15は受信ノード(受信装置)、16は受信回路、17はインピーダンス制御回路(インピーダンス制御手段)、21はインピーダンス制御回路(インピーダンス制御手段,定電流回路)、22,23は定電流ダイオード(検知部)、31は受信装置、32はインピーダンス制御回路(インピーダンス制御手段)、33はNチャネルMOSFET、33’はNチャネルMOSFET(電圧変換素子,電圧変換手段,第1FET)、34は電圧検知部、35はonバイアス抵抗素子、36はoffバイアスダイオード、37はダイオード(昇圧手段)、38はコンデンサ(昇圧手段)、39はダイオード(昇圧手段)、41は分圧回路(基準電圧生成手段)、43は減算回路(電位差出力手段)、44は比較回路(比較手段)、61は受信装置、62は受信回路、63は分圧抵抗回路(検知部,電圧変換手段)、65はオフセット電圧源(基準電圧生成回路)、66はコンパレータ(検知部,比較回路)、68はインピーダンス制御回路(インピーダンス制御手段)、71は受信装置、72はインピーダンス制御回路(インピーダンス制御手段,検知部)、73は第1抵抗素子、74はオペアンプ、75はNPNトランジスタ、76は第2抵抗素子、77はコンパレータ、78は増幅回路(電圧変換手段)、79はシャント抵抗素子(電圧変換素子)、85はNチャネルMOSFET(第2FET)、91は受信装置、92は電圧比較部(検知部)、96,98〜100はインピーダンス制御回路(インピーダンス制御手段,検知部)、101は受信装置、102,103はNチャネルMOSFET(第1,第2FET,過電圧保護素子)、105は絶縁材料、106はOx層(絶縁材料)、107はn−層(基板層)、111は受信装置、112,113はダイオード(第1,第2ダイオード,過電圧保護素子)を示す。

Claims (28)

  1. 伝送線路を介して送信された信号を受信する受信回路と、
    受信信号の電圧,電流,電力の何れか1つ以上を検知部により検知することで、検知対象の何れか1つ以上の変化に応じて、前記受信信号を反射させるように入力インピーダンスを変化させるインピーダンス制御手段とで構成されることを特徴とする受信装置。
  2. 前記インピーダンス制御手段は、前記検知対象の何れか1つ以上が設定されたしきい値を超えた場合に、前記入力インピーダンスを変化させることを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 前記インピーダンス制御手段は、前記入力インピーダンスが、前記伝送線路の特性インピーダンスに対して不整合となるように変化させることを特徴とする請求項1又は2記載の受信装置。
  4. 前記伝送線路が、一対の信号線により差動信号を伝送する場合、
    前記インピーダンス制御手段の少なくとも検知部は、各信号線に対応してそれぞれ配置されることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の受信装置。
  5. 前記インピーダンス制御手段は、前記伝送線路に流れる電流を、しきい値以下に制限する定電流回路として構成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の受信装置。
  6. 前記定電流回路は、定電流ダイオードを備えて構成されることを特徴とする請求項5記載の受信装置。
  7. 前記伝送線路が、一対の信号線により差動信号を伝送する場合、2個の定電流ダイオードを互いに逆方向に接続したペアを、各信号線に夫々配置することを特徴とする請求項6記載の受信装置。
  8. 前記インピーダンス制御手段は、前記伝送線路の信号線に挿入されるFETを備え、
    前記FETは、前記検知部によって検知される前記受信信号の電圧がしきい値以下の時にオン状態、しきい値を超えるとオフ状態に移行することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の受信装置。
  9. 前記FETがデプレッション型である場合、ソースが前記受信回路側に接続され、
    前記FETのゲートは、当該FETが挿入されている信号線とは異なる信号線若しくはグランドに接続されることを特徴とする請求項8記載の受信装置。
  10. 前記FETがエンハンスメント型である場合、ソースが前記受信回路側に接続され、
    前記FETのゲートは、ダイオードを介して当該FETが挿入されている信号線とは異なる信号線若しくはグランドに接続されると共に、抵抗素子を介してドレインに接続されることを特徴とする請求項8記載の受信装置。
  11. 前記FETがエンハンスメント型である場合、ソースが前記受信回路側に接続され、
    前記FETのゲートは、ダイオードを介して当該FETが挿入されている信号線とは異なる信号線若しくはグランドに接続され、
    前記ゲートに対して、前記伝送線路に発生する電圧を昇圧して印加するための昇圧手段を備えることを特徴とする請求項8記載の受信装置。
  12. 前記昇圧手段は、前記伝送線路を構成する信号線間に接続されるダイオード及びコンデンサからなる直列回路と、この直列回路の共通接続点と、前記ゲートとの間に接続されるダイオードとで構成されることを特徴とする請求項11記載の受信装置。
  13. 前記検知部は、
    基準電圧を生成する基準電圧生成手段と、
    前記基準電圧と、信号線間の電位差とを比較する比較手段とを備え、
    前記比較手段の比較結果が、前記FETのゲートに出力されることを特徴とする請求項8記載の受信装置。
  14. 前記検知部は、
    基準電圧を生成する基準電圧生成手段と、
    前記伝送線路に流れる電流を電圧に変換する電圧変換手段と、
    この電圧変換手段により変換された電圧と、前記基準電圧とを比較する比較回路とで構成され、
    前記FETのゲートには、前記比較回路の出力信号が与えられることを特徴とする請求項8記載の受信装置。
  15. 前記電圧変換手段は、前記受信回路の内部において、伝送線路の信号線間,若しくは伝送線路の信号線とグランドとの間に接続される分圧抵抗回路で構成されることを特徴とする請求項14記載の受信装置。
  16. 前記電圧変換手段は、前記伝送線路に流れる電流を電圧に変換する電圧変換素子と、
    この電圧変換素子により変換された電圧を増幅して出力する増幅回路で構成されることを特徴とする請求項14記載の受信装置。
  17. 前記電圧変換素子に、前記FETを用いたことを特徴とする請求項16記載の受信装置。
  18. 前記電圧変換素子は、前記FETと直列に接続される抵抗素子で構成されることを特徴とする請求項16記載の受信装置。
  19. 前記増幅回路は、
    前記電圧変換素子の低電位側端子に反転入力端子が接続され、高電位側端子に第1抵抗素子を介して非反転入力端子が接続されるオペアンプと、
    ベース,コレクタが前記オペアンプの出力端子,非反転入力端子に接続され、エミッタが第2抵抗素子を介してグランドに接続されるトランジスタとを備え、
    前記第2抵抗素子の端子電圧が、増幅出力となることを特徴とする請求項16乃至18の何れかに記載の受信装置。
  20. 前記電圧変換素子に、前記FETを用いた場合、
    前記増幅回路の前記第1抵抗素子を、ドレイン及びゲートが前記FETと共通に接続され、ソースが前記オペアンプの非反転入力端子に接続されるFETに置き換えたことを特徴とする請求項19記載の受信装置。
  21. 前記検知部は、前記伝送線路の信号線の電位と基準電圧とを比較として、比較結果を出力する電圧比較部を備え、
    前記伝送線路に流れる電流に基づく比較結果と、前記電圧比較部による比較結果との論理積条件信号を、前記FETのゲートに出力することを特徴とする請求項14乃至20の何れかに記載の受信装置。
  22. 前記電圧比較部は、前記伝送線路の一方の信号線の電位を、他方の信号線の電位若しくはグランド電位に対して所定のオフセット電位を加えたものを前記基準電圧として比較することを特徴とする請求項21記載の受信装置。
  23. 前記伝送線路の信号線と、この信号線に挿入されるFETとの間に配置され、
    前記信号線を介して伝送される通常の信号を、前記FET側に伝達させる信号伝送端子と、
    電源若しくはグランドに接続される過電流バイパス端子とを有し、
    前記信号線に過電圧が印加されると、前記信号線と前記過電流バイパス端子とを導通させるように動作する過電圧保護用素子を備えたことを特徴とする請求項8乃至22の何れかに記載の受信装置。
  24. 前記過電圧保護用素子は、D(Defused)MOSFET,LD(Laterally Defused)MOSFET,ダイオードの何れかで構成されることを特徴とする請求項23記載の受信装置。
  25. 前記過電圧保護用素子は、直列に接続される第1及び第2FETにより構成され、
    前記第1FETは、当該FETの形成領域をなす基板層を介して接続されている第1,第2ドレインを有し、
    前記第1及び第2FETのソースが共通に接続され、前記第1FETの第1ドレインが前記信号線に接続されると共に、前記第2FETのドレインが前記過電流バイパス端子となり、
    前記第1FETの第2ドレインが前記信号伝送端子となることを特徴とする請求項23記載の受信装置。
  26. 前記第1及び第2FETのゲートを、オープン状態にしたことを特徴とする請求項25記載の受信装置。
  27. 前記過電圧保護用素子は、アノードが共通に接続される第1及び第2ダイオードにより構成され、
    前記第1ダイオードは、当該ダイオードの形成領域をなす基板層を介して接続されている第1,第2カソードを有し、
    前記第1ダイオードの第1カソードが前記信号線に接続されると共に前記第2カソードが前記信号伝送端子となり、前記第2ダイオードのカソードが前記過電流バイパス端子となることを特徴とする請求項23記載の受信装置。
  28. 前記インピーダンス制御手段を構成するFETと、前記過電圧保護用素子とは、互いに絶縁材料によって分離された領域に形成されていることを特徴とする請求項23乃至27の何れかに記載の受信装置。
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