JPH11155232A - サージ保護装置 - Google Patents

サージ保護装置

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JPH11155232A
JPH11155232A JP33789397A JP33789397A JPH11155232A JP H11155232 A JPH11155232 A JP H11155232A JP 33789397 A JP33789397 A JP 33789397A JP 33789397 A JP33789397 A JP 33789397A JP H11155232 A JPH11155232 A JP H11155232A
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mos
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surge
diode
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Hiroo Arikawa
浩雄 蟻川
Masaya Maruo
昌也 圓尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 急峻なサージが印加された場合、瞬間的に内
部抵抗が非常に大きくなる保護装置を、負荷回路に直列
に接続して、負荷回路に大きなサージ電圧がかからない
ようにする。 【構成】 ディプレッション形N型MOS1のドレイン
を電源のプラス端子Aに接続し、MOS1のソースを負
荷回路に接続し、MOS1のゲートを抵抗2とコンデン
サー3に接続し、そして、抵抗2のMOS1のゲートに
接続していない方の端をMOS1のソースに接続し、コ
ンデンサー3のMOS1のゲートに接続していない方の
端をダイオード4のアノードに接続し、ダイオード4の
カソードを電源のグランド端子Bに接続し、負荷回路の
MOS1のソースに接続していない方の端を電源のグラ
ンド端子Bに接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雷やリアクタンス回路
の開閉によるサージから、負荷回路を保護するためのサ
ージ保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のサージ保護は、保護される負荷回
路の電源側に、電源線とグランド(アース)の間に、サ
ージアブソーバを接続している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のサージ保護にお
いては、急峻な上昇率の電圧(サージ)が印加された場
合、サージアブソーバが放電を開始する電圧(放電開始
電圧)は、正常な電源電圧の3〜5倍になり、その大き
な電圧が、放電電圧が下がるまでの間、負荷回路にかか
るという問題があった。
【0004】本発明は、急峻な上昇率のサージが印加さ
れた場合、瞬間的に内部抵抗が非常に大きくなり、そし
て、サージ電圧が下がるにつれて、内部抵抗が小さくな
るサージ保護装置を、サージアブソーバと負荷回路の間
に、負荷回路に直列に接続して、負荷回路に大きなサー
ジ電圧(放電開始電圧)がかからないようにすることが
できるサージ保護装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のサージ保護装置においては、サージアブソ
ーバと負荷回路の間に、MOSFET(以下、MOS)
を負荷回路に直列に接続し、サージが印加された場合、
MOSのゲート電圧を変えて、瞬間的にMOSの内部抵
抗を高め、負荷回路に大きなサージ電圧がかからないよ
うにするものである。
【0006】
【実施例】実施例を、図1により説明する。ディプレッ
ション形N型MOS1のドレインを電源のプラス端子A
に接続し、MOS1のソースを負荷回路に接続し、MO
S1のゲートを抵抗2とコンデンサー3に接続し、そし
て、抵抗2のMOS1のゲートに接続していない方の端
をMOS1のソースに接続し、コンデンサー3のMOS
1のゲートに接続していない方の端をダイオード4のア
ノードに接続し、ダイオード4のカソードを電源のグラ
ンド端子Bに接続し、負荷回路のMOS1のソースに接
続していない方の端を電源のグランド端子Bに接続す
る。
【0007】サージアブソーバは、MOS1より電源側
である端子AB間に接続されているものとする。
【0008】今、端子AB間に、直流のプラスの100
Vの定常電圧がかかり、負荷回路に正常電流が流れてい
るものとする。この時、MOS1のゲート電圧(Vgs)
は、0Vであり、コンデンサー3には、電源電圧からダ
イオード4の順方向電圧を差し引いた電圧がかかり、そ
の電圧で充電されている。そして、MOS1は、導通状
態であり、内部抵抗は、小さい状態である。
【0009】次に、プラスの急峻なサージ電圧がかか
り、サージアブソーバの大きな放電開始電圧が、端子A
B間にかかった場合、コンデンサー3は、抵抗2とコン
デンサー3の時定数により、遅れて充電されるので、端
子Aの電圧が上がり始め、MOS1のソースの電圧(ソ
ースとグランド間の電圧)が僅かに上がると、コンデン
サー3の端子電圧(コンデンサー3のプラス端子とグラ
ンド間の電圧)は上がらないために、MOS1のゲート
電圧(Vgs)は、ソースの電圧の上昇分だけ下がること
になる。そして、端子Aの電圧が更に上がると、ゲート
電圧(Vgs)はより下がる。
【0010】そのために、サージ電圧がかかった瞬間
に、MOS1のゲート電圧は、MOS1のしきい電圧近
くまで下がり、MOS1の内部抵抗は、非常に大きくな
る。そして、MOS1の非常に大きな内部抵抗と負荷回
路の内部抵抗の比に比例して、サージによって上昇した
電圧の大部分は、MOS1にかかり、負荷回路には、大
きなサージ電圧はかからない。次に、サージ電圧がなく
なると、ゲート電圧(Vgs)は、0Vになり、MOS1
は、内部抵抗の小さい導通状態に戻る。
【0011】従って、この実施例の回路は、負荷回路に
大きなサージ電圧がかからないように、サージを防ぐこ
とができるサージ保護装置のはたらきをする。
【0012】この実施例のサージ保護装置は、交流回路
においても、使用することができる。交流の場合は、電
源線の2線の双方に、このサージ保護装置を接続する。
今、分かり易くするために、交流線の一方の線のサージ
保護装置について、説明する。グランドは、電源線の他
方の線に接続することもでき、また、中性線を設けて、
その中性線に接続することもできる。従って、ダイオー
ド4のカソードは、電源線の他方の線に接続することも
でき、また、グランドの中性線に接続することもでき
る。
【0013】端子AB間に、交流100Vの定常電圧が
かかり、負荷回路に正常電流が流れているものとする。
MOS1に対して、順方向の電圧の周期の時に、MOS
1のゲート電圧(Vgs)は、0Vであり、コンデンサー
3には、電源電圧のプラスのピーク値からダイオード4
の順方向電圧を差し引いた電圧がかかり、その電圧で充
電される。そして、MOS1は、順方向の電圧に対し
て、導通状態であり、内部抵抗は、小さい状態である。
【0014】コンデンサー3に、直列に、ダイオード4
が接続されているので、交流の順方向の電圧の周期の時
に、充電されたコンデンサー3の端子電圧(コンデンサ
ー3のプラス端子とグランド間の電圧)は、交流の逆方
向の電圧の周期になっても、放電せず、保持される。
【0015】従って、交流の順方向の周期において、プ
ラスの急峻なサージ電圧がかかり、サージアブソーバの
大きな放電開始電圧が、端子AB間にかかった場合、直
流電源の時と同様に、コンデンサー3は、抵抗2とコン
デンサー3の時定数により、遅れて充電されるので、端
子Aの電圧が上がり始め、MOS1のソースの電圧(ソ
ースとグランド間の電圧)が僅かに上がると、コンデン
サー3の端子電圧(コンデンサー3のプラス端子とグラ
ンド間の電圧)は上がらないために、MOS1のゲート
電圧(Vgs)は、ソースの電圧の上昇分だけ下がること
になる。そして、端子Aの電圧が更に上がると、ゲート
電圧(Vgs)はより下がる。
【0016】そのために、交流において、順方向のサー
ジ電圧がかかった瞬間に、MOS1のゲート電圧は、M
OS1のしきい電圧近くまで下がり、MOS1の内部抵
抗は、非常に大きくなり、負荷回路には、大きなサージ
電圧はかからない。従って、図1の実施例の回路は、交
流回路においても、負荷回路に大きなサージ電圧がかか
らないように、サージを防ぐことができるサージ保護装
置のはたらきをする。
【0017】次に、端子CB間に、直流のマイナスの1
00Vの定常電圧がかかり、マイナスのサージに対する
保護装置の実施例を、図2により説明する。ディプレッ
ション形P型MOS5のドレインを電源のマイナス端子
Cに接続し、MOS5のソースを負荷回路に接続し、M
OS5のゲートを抵抗2とコンデンサー3に接続し、そ
して、抵抗2のMOS5のゲートに接続していない方の
端をMOS5のソースに接続し、コンデンサー3のMO
S5のゲートに接続していない方の端をダイオード4の
カソードに接続し、ダイオード4のアノードを電源のグ
ランド端子Bに接続し、負荷回路のMOS5のソースに
接続していない方の端を電源のグランド端子Bに接続す
る。
【0018】サージアブソーバは、MOS5より電源側
である端子CB間に接続されているものとする。
【0019】今、端子CB間に、直流のマイナスの10
0Vの定常電圧がかかり、負荷回路に正常電流が流れて
いるものとする。この時、MOS5のゲート電圧(Vg
s)は、0Vであり、コンデンサー3には、電源電圧か
らダイオード4の順方向電圧を差し引いた電圧がかか
り、その電圧で充電されている。そして、MOS5は、
導通状態であり、内部抵抗は、小さい状態である。
【0020】次に、端子Cにマイナスの急峻なサージ電
圧がかかり、サージアブソーバの大きな放電開始電圧
が、端子CB間にかかった場合、電圧の正負は逆である
が、図1の実施例と同様に、コンデンサー3は、抵抗2
とコンデンサー3の時定数により、遅れて充電されるの
で、端子Cの電圧が下がり始め、MOS5のソースの電
圧(ソースとグランド間の電圧)が僅かに下がると、M
OS5のゲート電圧(Vgs)は、ソースの電圧の降下分
だけ上がることになる。そして、端子Cの電圧が更に下
がると、ゲート電圧(Vgs)はより上がる。
【0021】そのために、サージ電圧がかかった瞬間
に、MOS5のゲート電圧は、MOS5のしきい電圧近
くまで上がり、MOS5の内部抵抗は、非常に大きくな
り、負荷回路には、大きなサージ電圧はかからない。そ
して、サージ電圧がなくなると、ゲート電圧(Vgs)
は、0Vになり、MOS5は、内部抵抗の小さい導通状
態に戻り、サージ保護装置のはたらきをする。この実施
例のサージ保護装置は、交流回路においても、使用する
ことができる。交流の場合は、電源線の2線の双方に、
このサージ保護装置を接続する。
【0022】次に、図2の実施例の保護回路に、サージ
アブソーバとして、サイリスタ(SCR)を組み込んだ
実施例を、図3により説明する。MOS5のドレインを
電源のマイナス端子Cに接続し、MOS5のソースを負
荷回路に接続し、MOS5のゲートを抵抗2とコンデン
サー3に接続し、そして、抵抗2のMOS5のゲートに
接続していない方の端をMOS5のソースに接続し、コ
ンデンサー3のMOS5のゲートに接続していない方の
端をダイオード4のカソードに接続し、ダイオード4の
アノードを電源のグランド端子Bに接続し、負荷回路の
MOS1のソースに接続していない方の端を電源のグラ
ンド端子Bに接続し、SCR6のアノードを、グランド
端子Bに接続し、SCR6のカソードをマイナス端子C
に接続し、ダイオード7のアノードをMOS5のソース
に接続し、ダイオード7のカソードをコンデンサー8に
接続し、コンデンサー8のダイオード7のカソードに接
続していない方の端を、ダイオード9のカソードに接続
し、ダイオード9のアノードを、グランド端子Bに接続
し、SCR6のゲートを、ダイオード7のカソードに接
続する。
【0023】今、マイナス端子Cには、定電圧ではな
く、信号電圧が載ったマイナス電圧がかかり、信号電流
が流れているとする。コンデンサー8とダイオード9
が、直列に接続しているので、コンデンサー8には、信
号電圧を含むマイナスの定電圧が充電され、保持され
る。従って、信号電圧によって、コンデンサー8は、充
放電しないために、信号電圧によって、マイナス電圧が
変動しても、SCR6のゲートに、ゲート電流は流れ
ず、SCR6は不導通状態である。
【0024】仮に、ダイオード9を接続せずに、コンデ
ンサー8だけをSCR6のアノード・ゲート間に接続す
ると、信号電圧の変動によるコンデンサー8の充放電に
より、SCR6はスイッチし、導通状態になることがあ
るので、信号線には使用できないが、コンデンサー8と
ダイオード9を、直列に接続することにより、信号線に
使用することができる。
【0025】端子Cに、急峻な大きなマイナスのサージ
電圧がかかった場合、その時間変化(dV/dt)によ
るコンデンサー8の変位電流が、SCR6のゲートに流
れて、SCR6は導通状態になる。そして、SCR6が
スイッチする時、SCR6には、ある大きさのサージ電
圧がかかっているが、MOS5は、既に内部抵抗が大き
くなっているので、負荷回路にサージ電圧をかけること
なく、SCR6によって、サージ電流を流し、サージ電
圧をグランド電圧に近づけることができる。
【0026】端子Cに、緩慢な大きなマイナスのサージ
電圧がかかった場合、コンデンサー8からSCR6のゲ
ート電流は流れないが、緩慢なサージ電圧によって、M
OS5の内部抵抗は大きくなり、MOS5の両端に電位
差が生じる。その電位差により、ダイオード7からゲー
ト電流が流れて、SCR6はスイッチし、導通状態にな
るので、負荷回路にサージ電圧をかけることなく、サー
ジ電流を流し、サージ電圧をグランド電圧に近づけるこ
とができる。
【0027】緩慢なサージ電圧に対しては、コンデンサ
ー8とダイオード9に並列にツェナー・ダイオードを接
続し、そのツェナー・ダイオードからゲートに電流を流
して、SCR6をスイッチすることもできるが、ツェナ
ー・ダイオードを使用すると、端子Cにかかる信号線の
定常電圧が変わる度に、ツェナー・ダイオードを変える
ことが必要であるが、ダイオード7からゲート電流を流
すことにより、信号線の定常電圧が変わっても使用で
き、サージから負荷回路を保護することができる。
【0028】次に、別の実施例を図4により説明する。
ディプレッション形N型MOS1のドレインを電源のプ
ラス端子Aに接続し、MOS1のソースをコイル10に接
続し、コイル10のMOS1のソースに接続していない方
の端を負荷回路に接続し、MOS1のゲートをコイル10
のMOS1のソースに接続していない方の端に接続し、
負荷回路のコイル10に接続していない方の端を電源のマ
イナス(グランド)端子Bに接続する。
【0029】サージアブソーバは、MOS1より電源側
である端子AB間に接続されているものとする。
【0030】今、端子AB間に、直流のプラスの100
Vの定常電圧がかかり、負荷回路に正常電流が流れてい
るものとする。MOS1は、導通状態であり、内部抵抗
は、小さい状態である。次に、プラスの急峻なサージ電
圧がかかり、サージアブソーバの大きな放電開始電圧
が、端子AB間にかかり、急に過電流が流れようとする
と、コイル10の両端には、その急な電流変化を阻止しよ
うと電圧が発生する。コイル10の両端に電圧が発生する
と、発生した電圧の大きさだけ、MOS1のゲート電圧
(Vgs)は下がることになる。従って、コイル10の両端
に、大きな電圧が発生すると、MOS1のゲート電圧
は、しきい電圧の近くまで下がる。
【0031】そのために、サージ電圧がかかった瞬間
に、MOS1のゲート電圧は、MOS1のしきい電圧近
くまで下がり、MOS1の内部抵抗は、非常に大きくな
るので、サージによって上昇した電圧の大部分は、MO
S1にかかり、負荷回路には、大きなサージ電圧はかか
らない。そして、サージ電圧がなくなると、ゲート電圧
(Vgs)は、0Vになり、MOS1は、内部抵抗の小さ
い導通状態に戻る。
【0032】従って、この実施例の回路は、負荷回路に
大きなサージ電圧がかからないように、サージを防ぐこ
とができるサージ保護装置のはたらきをする。この実施
例のサージ保護装置は、図1の実施例と同様に、交流回
路においても、使用することができる。交流の場合は、
電源線の2線の双方に、このサージ保護装置を接続す
る。
【0033】次に、別の実施例を、図5により説明す
る。この実施例のサージ保護装置は、交流回路専用であ
り、電源線の2線の双方に、このサージ保護装置を接続
する。上述と同様に、分かり易くするために、交流の電
源線の一方の線のサージ保護装置について説明する。グ
ランドは、電源線の他方の線に接続することもでき、ま
た、中性線を設けて、その中性線に接続することもでき
る。従って、ダイオード18のカソードは、電源線の他方
の線に接続することもでき、また、グランドの中性線に
接続することもできる。
【0034】エンハンスメント形N型MOS11のドレイ
ンを電源の一方の端子Dに接続し、MOS11のソースを
負荷回路に接続し、負荷回路のMOS11のソースに接続
していない方の端を電源の他方の端子Eに接続し、MO
S11のゲートをダイオード15のカソードに接続し、ダイ
オード15のアノードを抵抗12、13に接続し、抵抗12のダ
イオード15のアノードに接続していない方の端をMOS
11のドレインに接続し、抵抗13のダイオード15のアノー
ドに接続していない方の端をダイオード14のカソードに
接続し、ダイオード14のアノードを端子Eに接続し、M
OS11のゲートは、また、ツェナー・ダイオード16のカ
ソードと、コンデンサー17に接続し、そして、ツェナー
・ダイオード16のアノードは、MOS11のソースに接続
し、コンデンサー17のMOS11のゲートに接続していな
い方の端をダイオード18のアノードに接続し、ダイオー
ド18のカソードを端子Eに接続する。
【0035】サージアブソーバは、MOS11より電源側
である端子DE間に接続されているものとする。
【0036】今、交流100Vの定常電圧が、端子DE
間にかかり、エンハンスメント形MOS11にかかる時、
順方向の最初の周期では、MOS11のゲートは、抵抗12
とダイオード15を通じて、MOS11のドレインに接続し
ているので、MOS11のゲート電圧(Vgs)は、MOS
11のドレイン電圧(Vds)に近い大きさになる。MOS
11のゲート電圧は、あまり大きく(高く)ないので、M
OS11の内部抵抗は少し大きい。
【0037】交流電圧の次の逆方向の周期では、逆方向
電流が、MOS11のソースからドレインに流れるが、ダ
イオード14と抵抗13、12にも流れる。そして、逆方向電
流による抵抗12における電圧降下が、MOS11の適正な
ゲート電圧(Vgs)の値(10〜15V)の大きさにな
るように、抵抗12と抵抗13の抵抗値の割合を選べば、そ
の抵抗12における電圧降下が、MOS11のゲート電圧
(Vgs)として、MOS11のゲートに充電される。ま
た、MOS11のゲート電圧は、ツェナー・ダイオード16
のツェナー電圧より大きくならない。
【0038】そして、交流電圧の次の順方向の周期にな
っても、MOS11のゲート電圧は、ダイオード15によっ
て阻止されて、放電せず、保持されるので、次の順方向
の周期の最初から、MOS11のゲート電圧は、適正なゲ
ート電圧になって、MOS11は内部抵抗の小さい導通状
態になり、その後の周期においても、その導通状態が維
持される。
【0039】コンデンサー17には、交流の順方向の電圧
の周期における負荷回路の電圧降下のピーク値に、MO
S11のゲート電圧(Vgs)を加えた電圧から、ダイオー
ド15、18の順方向電圧を差し引いた電圧がかかり、その
電圧で充電される。そして、コンデンサー17に、直列
に、ダイオード18が接続されているので、充電されたコ
ンデンサー17の端子電圧(コンデンサー17のプラス端子
とグランド間の電圧)は、交流の逆方向の電圧の周期に
なっても、放電せず、保持される。
【0040】従って、交流の順方向の周期において、プ
ラスの急峻なサージ電圧がかかり、サージアブソーバの
大きな放電開始電圧が、端子DE間にかかった場合、コ
ンデンサー17は、抵抗12とコンデンサー17の時定数によ
り、遅れて充電されるので、端子Dの電圧が上がり始
め、MOS11のソースの電圧(ソースとグランド間の電
圧)が僅かに上がると、コンデンサー17の端子電圧(コ
ンデンサー17のプラス端子とグランド間の電圧)は上が
らないために、MOS11のゲート電圧(Vgs)は、ソー
スの電圧の上昇分だけ下がることになる。そして、端子
Dの電圧が更に上がると、ゲート電圧(Vgs)はより下
がる。
【0041】そのために、交流の順方向のサージ電圧が
かかった瞬間に、MOS11のゲート電圧は、MOS11の
しきい電圧近くまで下がり、MOS11の内部抵抗は、非
常に大きくなる。そして、MOS11の非常に大きな内部
抵抗と負荷回路の内部抵抗の比に比例して、サージによ
って上昇した電圧の大部分は、MOS11にかかり、負荷
回路には、大きなサージ電圧はかからない。次に、サー
ジ電圧がなくなると、ゲート電圧は、元の電圧になり、
MOS11は、内部抵抗の小さい導通状態に戻る。
【0042】従って、図5の実施例の回路は、交流回路
において、負荷回路に大きなサージ電圧がかからないよ
うに、サージを防ぐことができるサージ保護装置のはた
らきをすることができる。
【0043】次に、交流回路専用の別の実施例を、図6
により説明する。この実施例は、図5の実施例の一部を
変えたものであるから、図5と同じ部品は、同じ番号を
付けている。この実施例のサージ保護装置は、交流の電
源線の2線の双方に、このサージ保護装置を接続する。
上述と同様に、分かり易くするために、交流線の一方の
線のサージ保護装置について説明する。
【0044】エンハンスメント形N型MOS11のドレイ
ンを電源の一方の端子Dに接続し、MOS11のソースを
コイル20に接続し、コイル20のMOS11のソースに接続
していない方の端を負荷回路に接続し、負荷回路のコイ
ル20に接続していない方の端を電源の他方の端子Eに接
続し、MOS11のゲートをダイオード15のカソードに接
続し、ダイオード15のアノードを抵抗12、13に接続し、
抵抗12のダイオード15のアノードに接続していない方の
端をMOS11のドレインに接続し、抵抗13のダイオード
15のアノードに接続していない方の端をダイオード14の
カソードに接続し、ダイオード14のアノードを端子Eに
接続し、MOS11のゲートは、また、ツェナー・ダイオ
ード16のカソードと、コンデンサー19に接続し、そし
て、ツェナー・ダイオード16のアノードとコンデンサー
19のMOS11のゲートに接続していない方の端を、コイ
ル20のMOS11のソースに接続していない方の端に接続
する。
【0045】サージアブソーバは、MOS11より電源側
である端子DE間に接続されているものとする。
【0046】今、交流100Vの定常電圧が、端子DE
間にかかり、エンハンスメント形MOS11にかかる時、
順方向の最初の周期では、MOS11のゲート電圧(Vg
s)は、MOS11のドレイン電圧(Vds)に近い大きさ
になり、あまり大きく(高く)ないので、MOS11の内
部抵抗は少し大きい。
【0047】交流電圧の次の逆方向の周期では、逆方向
電流による抵抗12における電圧降下が、MOS11のゲー
ト電圧(Vgs)として、MOS11のゲートとコンデンサ
ー19に充電される。また、MOS11のゲート電圧は、ツ
ェナー・ダイオード16のツェナー電圧より大きくならな
い。
【0048】そして、交流電圧の次の順方向の周期にな
っても、MOS11のゲート電圧とコンデンサー19の充電
電圧は、ダイオード15によって阻止されて、放電せず、
保持されるので、次の順方向の周期の最初から、MOS
11のゲート電圧は、適正なゲート電圧になって、MOS
11は内部抵抗の小さい導通状態になり、その後の周期に
おいても、その導通状態が維持される。
【0049】従って、交流の順方向の周期において、プ
ラスの急峻なサージ電圧がかかり、サージアブソーバの
大きな放電開始電圧が、端子DE間にかかり、急に過電
流が流れようとすると、コイル20の両端には、その急な
電流変化を阻止しようと電圧が発生する。
【0050】コイル20の両端に電圧が発生すると、発生
した電圧により、MOS11のゲート電圧は下がることに
なる。そして、コイル20の両端に、大きな電圧が発生す
ると、MOS11のゲート電圧(Vgs)は、しきい電圧の
近くまで下がる。
【0051】そのために、交流の順方向のサージ電圧が
かかった瞬間に、MOS11のゲート電圧は、MOS11の
しきい電圧近くまで下がり、MOS11の内部抵抗は、非
常に大きくなる。そして、サージによって上昇した電圧
の大部分は、MOS11にかかり、負荷回路には、大きな
サージ電圧はかからない。次に、サージ電圧がなくなる
と、ゲート電圧は、元の電圧になり、MOS11は、内部
抵抗の小さい導通状態に戻る。
【0052】従って、図6の実施例の回路は、交流回路
において、負荷回路に大きなサージ電圧がかからないよ
うに、サージを防ぐことができるサージ保護装置のはた
らきをすることができる。
【0053】図5、図6の実施例は、N型MOSを使用
しているが、P型MOSでも構成することができ、ま
た、マイナスのサージ電圧を防ぐように構成することも
できる。
【0054】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果をある。
【0055】急峻なサージ電圧がかかり、サージアブソ
ーバの大きな放電開始電圧が電源端子間にかかっても、
サージによって上昇した電圧の大部分は、サージ保護装
置にかかり、負荷回路には、大きなサージ電圧はかから
ないようにすることができる。
【0056】緩慢なサージ電圧がかかっても、サージア
ブソーバが機能する前に、サージ保護装置の内部抵抗は
大きくなるので、負荷回路には、大きなサージ電圧はか
からないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サージ保護装置の実施例を示す回路図である。
【図2】サージ保護装置の実施例を示す回路図である。
【図3】サージアブソーバを組み込んだサージ保護装置
の実施例を示す回路図である。
【図4】サージ保護装置の実施例を示す回路図である。
【図5】交流専用のサージ保護装置の実施例を示す回路
図である。
【図6】交流専用のサージ保護装置の実施例を示す回路
図である。
【符号の説明】 1、5、11 MOS 6 SCR 2、12、13 抵抗 4、7、9、14、15、16、18 ダイオード 3、8、17、19 コンデンサー 10、20 コイル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディプレッション形N型MOS(MO
    S)(1)のゲートとソースの間に抵抗(2)を接続
    し、MOS(1)のゲートとグランドの間に、コンデン
    サー(3)と順方向のダイオード(4)を直列に接続
    し、MOS(1)のドレインをプラスの端子とし、ソー
    スを負荷回路に接続することを特徴とするサージ保護装
    置。
  2. 【請求項2】 ディプレッション形P型MOS(MO
    S)(5)のゲートとソースの間に抵抗(2)を接続
    し、MOS(5)のゲートとグランドの間に、コンデン
    サー(3)と逆方向のダイオード(4)を直列に接続
    し、MOS(5)のドレインをマイナスの端子とし、ソ
    ースを負荷回路に接続することを特徴とするサージ保護
    装置。
  3. 【請求項3】 ディプレッション形P型MOS(MO
    S)(5)のゲートとソースの間に抵抗(2)を接続
    し、MOS(5)のゲートとグランドの間に、コンデン
    サー(3)と逆方向のダイオード(4)を直列に接続
    し、サイリスタ(SCR)(6)のアノードをグランド
    に接続し、SCR(6)のカソードをMOS(5)のド
    レインに接続し、ダイオード(7)のアノードをMOS
    (5)のソースに接続し、ダイオード(7)のカソード
    をSCR(6)のゲートに接続し、SCR(6)のアノ
    ード・ゲート間に、順方向のダイオード(9)とコンデ
    ンサー(8)を直列に接続し、MOS(5)のドレイン
    をマイナスの端子とし、ソースを負荷回路に接続するこ
    とを特徴とするサージ保護装置。
  4. 【請求項4】 ディプレッション形N型MOS(MO
    S)(1)のソースをコイル(10)の一端に接続し、M
    OS(1)のゲートをコイル(10)の他端に接続し、M
    OS(1)のドレインをプラスの端子とし、コイル(1
    0)の他端を負荷回路に接続することを特徴とするサー
    ジ保護装置。
  5. 【請求項5】 エンハンスメント形N型MOS(MO
    S)(11)のドレインを電源の一方の端子Dに接続し、
    MOS(11)のソースを負荷回路の一端に接続し、負荷
    回路の他端を電源の他方の端子Eに接続し、端子DE間
    に、抵抗(12)、(13)と逆方向のダイオード(14)を
    直列に接続し、抵抗(12)と抵抗(13)の接続箇所とM
    OS(11)のゲートの間に、順方向のダイオード(15)
    を接続し、MOS(11)のゲート・ソース間に、逆方向
    のツェナー・ダイオード(16)を接続し、MOS(11)
    のゲートと端子Eの間に、コンデンサー(17)と順方向
    のダイオード(18)を直列に接続することを特徴とする
    サージ保護装置。
  6. 【請求項6】 エンハンスメント形N型MOS(MO
    S)(11)のドレインを電源の一方の端子Dに接続し、
    MOS(11)のソースをコイル(20)の一端に接続し、
    コイル(20)の他端を負荷回路の一端に接続し、負荷回
    路の他端を電源の他方の端子Eに接続し、端子DE間
    に、抵抗(12)、(13)と逆方向のダイオード(14)を
    直列に接続し、抵抗(12)と抵抗(13)の接続箇所とM
    OS(11)のゲートの間に、順方向のダイオード(15)
    を接続し、MOS(11)のゲートとコイル(20)の他端
    の間に、逆方向のツェナー・ダイオード(16)とコンデ
    ンサー(19)を並列に接続することを特徴とするサージ
    保護装置。
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