JP2009260053A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 波長変換効率が高く、波長変換部材が脱落し難い発光装置を提供すること
【解決手段】 半導体発光素子10と、半導体発光素子10が載置される台座20と、半導体発光素子10が覆われ、貫通孔を有するキャップ30と、キャップ30の貫通孔に取り付けられ、半導体発光素子10からの光が透過される波長変換部材40と、を有し、波長変換部材40は、略球形状若しくは略楕円球形状であり、かつ、キャップ30の上面と同一若しくは上面よりも下に配置されている発光装置に関する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体発光素子を備えた発光装置に関し、特に光源からの光を効率よく外部へ取り出すことのできる発光装置に関する。
従来の光半導体素子を用いた第1の発光装置として、半導体レーザをキャンシールするものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。図8は従来の発光装置を示す断面図である。図9は従来の発光装置を示す断面図である。半導体レーザ510はヘッダー520にボンディングされている。半導体レーザ510からの光を透過する集光用のレンズ540は内側のキャン530に取り付けられている。内側のキャン530はヘッダー520に取り付けられており、内側のキャン530は外側のキャン535で覆われている。外側のキャン535は集光用レンズ540から透過してきた光を更に透過するガラス窓545を備えている。レンズ540及びガラス窓545には蛍光体は含まれておらず、ガラス材料が使用されている。レンズ540に蛍光体が含有されていないため、半導体レーザ510から出射された光のほとんどは外部に放出される。内側のキャン530及び外側のキャン535ともに均一の厚みを有している。レンズ540は内側のキャン530から外側に突出している。半導体レーザ510から出射された光はレンズ540を透過し、さらにガラス窓545も透過する。
また、従来のキャン型レーザの第2の半導体発光装置として、光取り出し部に蛍光物質の層を配置したものが開示されている(例えば、特許文献2参照)。図10は従来の発光装置を示す断面図である。半導体発光装置は、半導体発光素子610、ステム620とキャン630を備える。半導体発光素子610はステム620にマウントされており、キャン630で覆われている。キャン630は半導体発光素子610からの光を透過させる取り出し窓640が設けられており、その取り出し窓640には蛍光物質層645が配置されている。蛍光物質層645は、赤色の発光を生ずるものとしてYS:Eu、青色の発光を生ずるものとして(Sr,Ca,Ba,Eu)10(PO・Cl、緑色の発光を生ずるものとして3(Ba,Mg,Eu,Mn)O・8Alなどが使用される。このような蛍光物質を分散させた溶剤を光取り出し窓640上に塗布し、乾燥させることによって、蛍光物質層645は形成される。溶剤の種類として、樹脂系、ゴム系、有機材料系、無機材料系、澱粉質系、タンパク質系、タール系、金属半田系などが挙げられる。
特開昭64−53436号公報 特開平11−87778号公報(特に、段落[0252]〜[0268]、図95)
従来の第1の発光装置にあっては、レンズ540が内側のキャン530から外部に突出されているため、レンズ540が外部からの衝撃により極めて脱落しやすい。そのため、レンズ540を覆う必要が生じ、外側のキャン535が必須となる。
また、従来の第2の半導体発光装置は取り出し窓640の外側に塗布により蛍光物質層645を配置するため、蛍光物質層645が剥離し易いという問題がある。また、蛍光物質層645が薄いため半導体発光素子610からの光が蛍光物質層645で十分に波長変換されないという問題も有している。
以上のことから、本発明は、波長変換効率が高く、波長変換部材が脱落し難い発光装置を提供することを目的とする。
上記の問題点を解決すべく、本発明者は鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに到った。
本発明は、半導体発光素子と、前記半導体発光素子が載置される台座と、前記半導体発光素子が覆われ、貫通孔を有するキャップと、前記キャップの貫通孔に取り付けられ、前記半導体発光素子からの光が透過される波長変換部材と、を有する発光装置であって、前記波長変換部材は、略球形状若しくは略楕円球形状であり、かつ、前記キャップの上面と同一若しくは上面よりも下に配置されている発光装置に関する。波長変換部材は所定の厚みを有するため、波長変換効率を高めることができる。また、波長変換部材はキャップからの突出していない構成を採ることにより、二層構造のキャップとすることなく、波長変換部材の脱落を防止することができる。さらに、略球形状にすることにより、レンズ効果が生じ、シャープな配光特性を持たせることができる。また略楕円球形状にすることにより、主に短径の方にレンズ効果が生じ、シャープな配光特性を持たせることができる。
前記貫通孔が設けられている前記キャップの上部の厚みは、前記波長変換部材の略球形状の直径と同一若しくは直径よりも大きいこと、又は、前記波長変換部材の略楕円球形状の短径と同一若しくは短径よりも大きいことが好ましい。これにより、波長変換部材で発生する熱をキャップに伝達させやすくなり、放熱性を高めることができる。また、キャップの貫通孔の表面に照射された光が反射され、光取り出し効率の向上を図ることができる。
前記貫通孔は、外側に拡がるテーパー状であることが好ましい。これにより、キャップの貫通孔の表面に照射された光が外部方向へ効率よく反射され、光取り出し効率の向上を図ることができる。また、シャープな配光特性を持たせることができる。
前記テーパーは、40度〜80度の角度が設けられていることが好ましい。これにより光取り出し効率の向上を図るとともに、波長変換部材から放出された光がキャップ内部へ戻るのを抑制することができる。
前記貫通孔は、前記波長変換部材の略球形状の直径若しくは略楕円球形状の短径よりも小さい最小径を有していることが好ましい。これによりキャップと台座に囲まれた発光装置の内部へ波長変換部材が落とし込まれるのを防止することができる。
前記キャップは、貫通孔の内壁面に反射部材が施されていることが好ましい。これにより反射効率を向上させ、外部への光取り出し効率の向上を図ることができる。また波長変換部材を取り付ける際の緩衝層の役割を持たせることもできる。
前記キャップは、反射部材上に保護膜が形成されていてもよい。これにより反射部材の劣化を抑制することができる。
前記波長変換部材は、蛍光体が分散された無機部材を用いてもよい。これにより波長変換部材の劣化を抑制することができる。
前記波長変換部材は、低融点ガラスで固定されていてもよい。これにより波長変換部材を簡易に固定することができる。
前記波長変換部材は、光拡散部材が含有されていることが好ましい。これにより光の拡散を促進し、色むらを低減することができる。
前記波長変換部材は、50μm〜3000μmの直径若しくは短径を有していることが好ましい。これにより小型の発光装置を製造することができる。
前記半導体発光素子は、半導体レーザであることが好ましい。これにより発光装置からの光出力を向上させることができる。また、半導体レーザからの光は指向性が強いため、半導体レーザからの光が強く照射される部分に略球形状の中心若しくは略楕円球形状の短径方向の中心を通るように波長変換部材を配置することにより半導体レーザからの光を効率よく波長変換することができる。
本発明は、上記の構成を採ることにより、波長変換効率を高めることができる。また、波長変換部材の脱落を防止した発光装置を提供することができる。さらに、シャープな配光特性を有する発光装置を提供することができる。
以下、本発明に係る発光装置及びその製造方法を、実施の形態及び実施例を用いて説明する。だたし、本発明は、この実施の形態及び実施例に限定されない。
<第1の実施の形態>
<発光装置>
第1の実施の形態に係る発光装置について説明する。図1は、第1の実施の形態に係る発光装置を示す概略斜視図である。図2は、第1の実施の形態に係る発光装置を示す概略断面図である。図3は、第1の実施の形態に係る発光装置の一部を拡大した概略断面図である。
第1の実施の形態に係る発光装置は、半導体発光素子10と、半導体発光素子10を載置する台座20と、半導体発光素子10を覆い、貫通孔を有するキャップ30と、キャップ30の貫通孔に取り付けられ、半導体発光素子10からの光を透過する波長変換部材40と、を有する。半導体発光素子10は発光ダイオードや半導体レーザなど種々のものを利用することができる。台座20は、半導体発光素子10を載置する台座柱体21と、台座柱体21と連接する台座底部22と、外部電極と電気的に接続するためのリード23と、を有する。半導体発光素子10を覆うキャップ30は、台座底部22と連接する。キャップ30と台座底部22とで半導体発光素子10を封止しており、キャップ30と台座底部22とで囲まれた部分は中空である。ただし、キャップ30と台座底部22とで囲まれた部分に水などの液体や樹脂を充填することもできる。半導体発光素子10とリード23とはワイヤ(図示せず)などを用いて電気的に接続している。この電気的接続は、台座柱体21や台座底部22などを介して半導体発光素子10とリード23とを間接的に接続してもよく、半導体発光素子10とリード23とを直接接続してもよい。キャップ30は台座底部22側が開口するカップ状を成しているが、台座底部から延びる台座側壁部を設けカップ状を形成し、平板状のキャップにより半導体発光素子を囲うように形成してもよい。キャップ30は、貫通孔を有するキャップの上部31と、キャップの上部31から繋がるキャップの側部32とを有する。キャップの上部31の貫通孔には波長変換部材40を取り付けている。波長変換部材40は半導体発光素子10からの光を透過するものであり、例えば、蛍光体41と光透過体42とを有する。波長変換部材40は、キャップの上部31における上面とほぼ同一であり、外部に突出していない。ここでキャップの上面とは、貫通孔が設けられており、半導体発光素子からの光が放出される、外部と接触する面を指す。波長変換部材40は略球形状である。略球形状には、真球状のみならず長径が短径の1.2倍以内の略楕円球形状及びこれらの一部に平面や微細な凹凸等を有している形状も含む。略球形状の直径とは、楕円球形状(但し、長径が短径の1.2倍以内)のように長径と短径とがある場合はその平均値を指す。略球形状に代えて、長径が短径の1.2倍よりも大きい略楕円球形状も使用することができる。略楕円球形状は、一部に平面や微細な凹凸、膨らみを有しているものや、直径が異なる楕円球の集合体などの形状も含む。キャップの上部31の貫通孔はテーパーを有しており、反射部材33を設けている。反射部材33には更に保護膜(図示しない)を形成してもよい。
キャップの上部の厚み31aは貫通孔が設けられている近傍の厚みを指す。波長変換部材の脱落防止に寄与するからである。テーパーの角度31bとは断面形状におけるキャップの上部31の下面(上面と反対の面)からの角度を指す。貫通孔の最小径31cは、貫通孔を通るようにキャップ30と台座20とを切断する断面における口径を指す。
以下、各構成部材について詳述する。
<半導体発光素子>
半導体発光素子として、半導体レーザであることが好ましい。半導体レーザは、光の指向性が高いため、光を一方向へ導波しやすく、半導体レーザから出射した光は、発光装置から効率よく外部へ取り出すことが可能となる。ただし、半導体発光素子としては発光ダイオード(LED)、半導体レーザ(LD)など光を発するものであれば種々のものが利用できる。第1の実施の形態では、半導体レーザを使用したものとして説明するが、これに限定されない。半導体レーザとしては、n型半導体層とp型半導体層との間に活性層を形成し、この活性層が多重量子井戸構造、又は単一量子井戸構造をなすものを利用することができるが、特にこれに限定されない。また、半導体レーザは、405nmや445nmなどに発光ピークを持つものを使用することができるが、これに限定されない。
また、半導体レーザは第III族窒化物半導体より形成されていることが好ましい。第III族窒化物半導体から成る半導体レーザの具体例としてはGaN、サファイア、SiC等の基板上に下地層としてノンドープAlGa1-xN(0≦x≦1)から成る窒化物半導体を成長させ、その上にSiドープAlGa1-xN(0<x<1)から成るn型コンタクト層、SiドープInGa1-xN(0≦x≦1)から成るクラック防止層(省略可能)、ノンドープAlGa1-xN(0≦x≦1)とSiドープGaNとから成る超格子構造であるn型クラッド層、GaNから成るn型ガイド層、井戸層ノンドープInGa1-xN(0<x<1)と障壁層Siドープ又はノンドープのInGa1-xN(0<x<1)とを有する多重量子井戸構造である活性層、MgドープAlGa1-xN(0<x<1)から成るキャップ層、ノンドープGaNから成るp型ガイド層、ノンドープAlGa1-xN(0≦x≦1)とMgドープGaNとから成る超格子構造であるp型クラッド層、MgドープGaNから成るp型コンタクト層を積層したものが挙げられる。さらに、この半導体レーザには光導波路端面の反射面にSiO2、TiO2、ZrO、Al、AlN等から成り2層以上の光反射膜を有することで95%以上の反射率とする。
また、半導体レーザは放熱部材を介して台座20に載置することが好ましい。半導体レーザの実装方法としては、フェイスダウン実装、フェイスアップ実装のいずれの構造であってもよい。フェイスダウン実装とは半導体レーザの半導体側を台座柱体に実装したものである。フェイスアップ実装とは半導体レーザの基板側を台座柱体に実装したものである。半導体レーザの個数は特に限定されず、1又は2つ以上使用することができる。複数の半導体レーザが配置される場合は、それらの波長は同じ波長帯でもよいし異なる波長帯でも良い。特にRGBに対応する半導体レーザはそれぞれ異なる台座柱体上に配置してもよいし、一つの台座柱体上に配置してもよい。一つの台座柱体上に配置する場合、各半導体レーザはそれぞれ分離した状態で配置してもよく、台座柱体上に配置した1つの半導体レーザの上にさらに半導体レーザを配置するような形態でもよい。また、台座柱体上に配置した1つの半導体レーザの上に、他の半導体レーザを1つの素子として形成するような2波長集積型レーザを配置しても良いし、それらの逆でも良い。このような半導体レーザの場合にも効果的に放熱することができる。
台座柱体及び台座底部は、半導体レーザで発生した熱を外部に伝達する役割を果たすものであり、半導体レーザの基板よりも熱伝導率が高いものであることが好ましい。また、半導体レーザと熱膨張係数が近いもの、熱応力を緩和させることができるもの、その表面が有機材料で構成されておらず無機材料で構成されているもの、所定の方向に熱を逃がすことができる材料(例えば、Cu、Fe、AlN、ダイヤモンド、Cu−ダイヤモンド)のいずれかまたは全てを備えるが好ましい。これらの材料は自己形状保持力を有しているものが容易に組み立てることができるため好ましい。具体的には、Al、Cu、Fe、SiC、AlN、Cu、Cu−W、Cu−Mo、Cu−ダイヤモンド、ダイヤモンド、Si等が挙げられる。
この他、半導体発光素子に発光ダイオードを使用する場合、端面発光型のものが好適である。端面発光型ダイオードとは、発光ダイオードを構造面から分類した場合の一種で、半導体レーザと同じように活性層端面かららの光を取り出すものをいう。これは、活性層の屈折率を高くして光導波作用を起こさせることで、端面から光を出射させることを可能にしている。このように出力面積を絞ることで、半導体発光素子からの出力光を貫通孔内へ導波させやすくすることができる。ひいては、発光装置からの光取り出し効率を高めることができる。
<台座>
台座として、主に、半導体発光素子を載置する台座柱体と、台座柱体と連接する台座底部と、外部電極と電気的に接続するためのリードと、を有する。台座の形状はキャンタイプのものを例示しているがこれに限定されるものでなく、他の形態を採ることもできる。台座底部として、半導体発光素子が載置されている側から見て、正方形、長方形、円盤、半円、多角形等などの形状を採ることもできる。台座柱体も、一部を平面にした円柱形状、半円柱形状、直方体、立方体、およびこれらを組み合わせた形状などを採ることもできる。台座柱体と台座底部とは同一又は異なる部材でもよい。台座柱体及び台座底部に用いる部材として、Cu、Fe、Co、Ni、Au、Al、W、及びこれらの合金、真鍮、コバール、ステンレスなどの金属、又は、Al、SiC、AlN、ダイヤモンドなどのセラミックスも用いることができる。台座柱体と台座底部は半導体発光素子から発生した熱を外部に放出する役割を持たせることが好ましい。また、台座底部にキャップを固定するため、キャップの材質との密着性も考慮して部材を決定することが好ましい。
台座底部にリードを設けるため、台座底部とリードとは絶縁部材を介して固定される。絶縁性の台座底部を用いる場合は絶縁部材を用いることなく固定することができる。絶縁部材としては、ZrO、Al、AlN、SiC等のセラミックや、シリコーン、エポキシ、PEEK等の樹脂、または、低融点ガラス等を用いることができる。
<キャップ>
キャップは、半導体発光素子を封止するために用いられる。この封止は気密封止であることが好ましいが、所定量以上の水分や気体などが侵入しない程度の封止でもよい。キャップは上部と側部を持ち、台座底部方向に開口されているカップ形状を成す。キャップは台座底部に取り付けられる。
キャップの上部には貫通孔が設けられている。貫通孔は半導体発光素子から出射された光が通過する穴である。貫通孔は外側に拡がるテーパー状に形成されていることが好ましいが、筒状でもよい。貫通孔をテーパー状に形成することにより波長変換部材からの光を効率よく外部に放出することができるからである。そのテーパーの角度は40度から80度の角度であることが好ましい。貫通孔は、波長変換部材の略球形状の直径よりも小さい最小径を有していることが好ましい。これによりキャップと台座とで囲まれた内部に波長変換部材が落とし込まれるのを防止することができる。貫通孔の最小径はキャップの上部の下面に位置することが好ましいが、貫通孔内での波長変換部材の位置決めのためにキャップの上部の下面側以外の位置に最小径を設けてもよい。キャップの上方から見た貫通孔の形状としては、円形が好ましいが、楕円形、長方形、正方形、菱形、多角形等、これらに限定されない。貫通孔の大きさは半導体発光素子からの光量の90%以上が透過する大きさ以上であればよい。特に半導体発光素子の出射光に合わせたものが好ましく、半導体発光素子として半導体レーザを用いることにより貫通孔を小さくすることができる。特に半導体レーザとキャップとの距離を近づけることにより、より貫通孔の径を小さくすることができる。
キャップのテーパーの中心軸は、半導体レーザからの光出射軸とほぼ同一であることが好ましい。キャップのテーパーの中心軸とは、テーパーに沿った延長線上の交点を通り、キャップの上面に対し垂直方向に延びる直線を指す。このテーパーの中心軸上に球状の波長変換部材の中心、若しくは、楕円球形状の短径の波長変換部材の中心を通るように配置することが好ましい。
貫通孔を設けているキャップの上部の厚みは、波長変換部材の略球形状の直径とほぼ同一である。波長変換部材の脱落を防止できると共に、薄板のものよりも波長変換できる光量を多くすることにより波長変換効率を向上することができる。貫通孔はキャップの上部のほぼ中央に設けることがバランス状好ましいが、これに限定されず中央から外れた位置でもよい。
キャップの材質としては、Cu、Ni、Co、Fe、及びこれらの合金、コバール、真鍮等が挙げられる。キャップは抵抗溶接や半田付け等で台座に固定される。特に、熱伝導率が高く、且つ、プロジェクションを用いた抵抗溶接が可能であるNiや、Fe−Ni合金、コバール等が好ましい。
キャップは、光反射率を高めるため、キャップの材質よりも反射率の高い反射部材を施すこともできる。特に、キャップの貫通孔の内壁面に反射部材を施すこともできる。また、キャップの酸化劣化を防止するため、Ni、Ag等のメッキを施しても良い。
反射部材としては、半導体発光素子から出射された光、波長変換部材から放出された光、もしくは、光拡散部材により拡散された光、を反射させる効果を持つ。キャップに反射部材を設けることで、光取り出し効率の高い発光装置を提供することができる。反射部材は、台座全面、キャップ全面に設けることもできるが、特に波長変換部材が取り付けられるキャップの貫通孔の内壁面に設けることが好ましい。
反射部材は、Ag、Au、Al、Ni、In、Pd等の金属、In−Ag、Au−Ag、Ag−Bi、Ag−Nd−Cu、Ag−Au−Cu等の合金、AlN、SiO、TiO、Ta、Al、Ti、MgF等の多層膜などを少なくとも1以上含むものが好ましい。
反射部材には更に保護膜(図示しない)を設けることもできる。保護膜は反射部材の劣化を抑制することができる。保護膜を設けることにより反射部材の酸化や硫化などの化学反応や汚染を防ぐことができる。保護膜としては、光透過率の高いものが好ましい。これは、反射部材で反射された光を効率良く外部へ取り出すことができるためである。具体的には、SiO、Al、ITO、MgF、Nb、TiO、ZrO、AlNなどのガラスや、ZrO、Al、AlN、GaNなどのセラミックス、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂などの樹脂を用いることができる。
<波長変換部材>
波長変換部材は、半導体発光素子から出射された光を波長変換して異なる波長の光を放出する機能を有する。発光装置からは、半導体発光素子からの光と、波長変換部材で波長変換された光との混色光を外部に取り出すことができる。波長変換部材の材料や配合量を調整することにより、所望の発光色を得ることができる。また、複数種類の波長変換部材を用いてもよい。
青色を発光する半導体発光素子と、青色の光を波長変換し黄色を発光する波長変換部材とを用いることにより、白色を発光する発光装置を提供することができる。これは波長変換された黄色の光と、波長変換されない青色の光とが混合し、白色光として放出される。また、青色を発光する半導体発光素子と、青色の光を波長変換し緑色を発光する波長変換部材と、青色若しくは緑色の光を波長変換し赤色を発光する波長変換部材と、を用いることにより、白色を発光する発光装置を提供することができる。
波長変換部材は、蛍光体、蛍光顔料、蛍光染料などをガラスやセラミックス、樹脂などの光透過体と混合したものをいう。また結着剤となるガラスや樹脂を用いずに蛍光体のみを焼結したものも使用することができる。耐熱性に富むことから蛍光体が分散された無機部材、例えば蛍光体ガラスや蛍光体含有セラミックスが好ましい。
代表的な波長変換部材としては、銅で付括された硫化カドミ亜鉛やセリウムで付括されたYAG系蛍光体及びLAG系蛍光体が挙げられる。特に、高輝度且つ長時間の使用時においてはRe(Al1−yGa12:Ce(0≦y≦1、但し、Reは、Y、Gd、La、Lu、Tb、Smからなる群より選択される少なくとも一種の元素である。)で表されるYAG系蛍光体及びLAG系蛍光体、又は、サイアロン蛍光体が好ましい。また、MSiAlN:Eu、MSi(B,Al)N:Eu(M=Ca、Sr、Baの少なくとも1種)で表される窒化物系蛍光体が好ましい。
波長変換部材は略球形状若しくは略楕円球形状である。略球形状には、真球状のみならず長径が短径の1.2倍以内の略楕円球形状及びこれらの一部に平面や微細な凹凸等を有している形状も含む。略球形状の直径とは、楕円球形状(但し、長径が短径の1.2倍以内)のように長径と短径とがある場合はその平均値を指す。略球形状に代えて、長径が短径の1.2倍よりも大きい略楕円球形状も使用することができる。略楕円球形状は、一部に平面や微細な凹凸、膨らみを有しているものや、直径が異なる楕円球の集合体などの形状も含む。略球形状若しくは略楕円球形状の波長変換部材を用いることによりレンズ効果が生じ発光装置から出射される光を集光することができる。これによりシャープな配光特性を持つ発光装置を提供することができる。波長変換部材の大きさはキャップの貫通孔の径と関連しており、キャップの上面から突出しない大きさである。特に、波長変換部材の略球形状の直径はキャップの上部の厚みとほぼ同じであることが、光取り出し効率の観点から好ましい。また、波長変換部材の略楕円球形状の短径はキャップの上部の厚みとほぼ同じであることが、光取り出し効率の観点から好ましい。キャップの貫通光の径に応じて適宜変更可能であるが、50μm〜3000μmの直径若しくは短径を有することが好ましい。波長変換部材の直径若しくは短径を大きくすることにより波長変換される光量を大きくすることができる。また波長変換部材の直径若しくは短径を小さくすることにより発光装置の小型化を図ることができる。
波長変換部材は、キャップの貫通孔に低融点ガラスで固定したり、圧入したりすることもできる。
<光拡散部材>
波長変換部材には、光拡散部材を含有してもよい。光拡散部材は、半導体発光素子から出射された光や、波長変換部材にから出射された光を拡散させる機能を持つ。これにより、色ムラを低減し色分布の良好な光源を得ることができる。例えば、光拡散部材として、チタン酸バリウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化珪素、二酸化珪素、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、銀などを用いることができる。
<発光装置の作用>
波長変換部材には無機物質である蛍光体をガラスなどの光透光体に分散混合しているものを用いる。半導体レーザから出射された光が波長変換部材に照射され、波長変換部材に含有されている蛍光体に照射される。蛍光体に照射された光は異なる波長に発光するか若しくは反射される。蛍光体からの光の一部はそのまま外部に放出され、また、一部はキャップの貫通孔の内壁面に照射される。キャップの貫通孔にはテーパーが設けられているため、蛍光体からの光の一部はそのテーパーにより外部に放出される。また、キャップの貫通孔の内壁面が外側に拡がるテーパーになっていること、波長変換部材が略球形状であることから波長変換部材の界面で全反射が生じやすい。これにより波長変換部材中を通過する光の移動距離が短くなり、波長変換部材に蓄積される熱量を大幅に低減することができる。また、波長変換部材は略球形状となっていることからレンズ効果が生じ、波長変換部材からの光は集光される。また、キャップの貫通孔がテーパーとなっていることからも貫通孔に照射された光は集光される。よって、シャープな配光特性を持つ発光装置を提供することができる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態に係る発光装置について説明する。図4は、第2の実施の形態に係る発光装置を示す概略斜視図である。図5は、第2の実施の形態に係る発光装置を示す概略断面図である。第1の実施の形態と重複するところもあり、一部説明を省略することもある。
第2の実施の形態に係る発光装置は、半導体発光素子110と、半導体発光素子110を載置する台座120と、半導体発光素子110を覆い、貫通孔を有するキャップ130と、キャップ130の貫通孔に取り付けられ、半導体発光素子110からの光を透過する波長変換部材140と、を有する。半導体発光素子110は2個以上の複数個用いるが1個でもよい。台座120は、半導体発光素子110を載置する台座柱体121と、台座柱体121と連接する台座底部122と、外部電極と電気的に接続するためのリード123と、を有する。複数個の半導体発光素子110はキャップ140の上部に対して略平行になるよう台座柱体121に並列配置する。台座柱体121の半導体発光素子110を載置している面と、略楕円球形状の長径方向とは、略平行とする。これによって略楕円球形状の長径方向に半導体発光素子110が複数個並べることができる。半導体発光素子110を覆うキャップ130は、台座底部122と連接する。キャップ130と台座底部122とで半導体発光素子110を封止している。キャップ130の上部の貫通孔は略楕円形状である。キャップ130の上部の貫通孔は上面と下面とが大きさの異なる略楕円形状を成しており、貫通孔は外側に拡がるテーパーを形成している。キャップ130の上部の貫通孔には波長変換部材140を取り付けている。波長変換部材140は半導体発光素子110からの光を透過するものであり、例えば、蛍光体141と光透過体142とを有する。波長変換部材140は、キャップの上部における上面よりも低く、外部に突出していない。波長変換部材140は略楕円球形状である。キャップ130の上部の厚みは波長変換部材の略楕円球形状の短径よりも大きい。
波長変換部材をキャップの上面よりも低くすることができるため、より波長変換部材の脱落を防止することができる。また、キャップの貫通孔の内壁面の面積が広くなるため、より集光し易く、シャープな配光特性を持つ発光装置を提供することができる。さらに、複数個の半導体発光素子を使用するため、高出力の発光装置を提供することができる。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態に係る発光装置について説明する。図6は、第3の実施の形態に係る発光装置を示す概略断面図である。第1の実施の形態と重複するところもあり、一部説明を省略することもある。
第3の実施の形態に係る発光装置は、半導体発光素子210と、半導体発光素子210を載置する台座220と、半導体発光素子210を覆い、貫通孔を有するキャップ230と、キャップ230の貫通孔に取り付けられ、半導体発光素子210からの光を透過する波長変換部材240と、を有する。台座220は、半導体発光素子210を載置する台座柱体221と、台座柱体221と連接する台座底部222と、外部電極と電気的に接続するためのリード223と、を有する。半導体発光素子210を覆うキャップ230は、台座底部222と連接する。台座柱体221は放熱性を高めるため、広面積にすることが好ましい。キャップ230と台座底部222とで半導体発光素子210を封止している。キャップ230の貫通孔の内壁面及び上面に反射部材233を設けている。反射部材233を覆うように保護膜を設けることもできる。キャップ230の上部の貫通孔には波長変換部材240を取り付けている。波長変換部材240は半導体発光素子210からの光を透過するものであり、例えば、蛍光体241と光透過体242とを有する。波長変換部材240は、キャップの上部における上面よりも低く、外部に突出していない。また、波長変換部材240は、キャップ230の上部における下面よりも上方に位置している。これによりキャップ230の貫通孔の最小径をより小さくすることができ、キャップ230及び台座220で囲まれた内部への戻り光を低減することができる。波長変換部材240は略球形状である。キャップ230の上部の厚みは波長変換部材の直径よりも大きい。波長変換部材240の固定は低融点ガラス(図示しない)で固定することもできる。
波長変換部材をキャップの上面よりも低くすることができるため、より波長変換部材の脱落を防止することができる。また、キャップの貫通孔の内壁面の面積が広くなるため、より集光し易く、シャープな配光特性を持つ発光装置を提供することができる。
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態に係る発光装置について説明する。図7は、第4の実施の形態に係る発光装置を示す概略断面図である。第1の実施の形態と重複するところもあり、一部説明を省略することもある。
第4の実施の形態に係る発光装置は、半導体発光素子310と、半導体発光素子310を載置する台座320と、半導体発光素子310を覆い、貫通孔を有するキャップ330と、キャップ330の貫通孔に取り付けられ、半導体発光素子310からの光を透過する波長変換部材340と、を有する。台座320は、外部電極と電気的に接続できるように回路パターンが配線されており、半導体発光素子310と台座320とはワイヤや半田などで電気的に接続される。半導体発光素子310は半導体レーザを使うこともできる。半導体発光素子310を覆うキャップ330は、台座320に固定する。キャップ330と台座320とで半導体発光素子310を封止している。キャップ330の貫通孔の内壁面及び上面に反射部材を設けたり、反射部材を覆うように保護膜を設けたりすることもできる。ここでキャップの上面とは、上述したように、貫通孔が設けられており、半導体発光素子からの光が放出される、外部と接触する面を指す。ここでは台座320から垂直に延びる面が上面となる。またキャップ330の上部とは貫通孔を設けている面側を指す。キャップ330の貫通孔には波長変換部材340を取り付けている。波長変換部材340は半導体発光素子310からの光を透過したり波長変換したりする。波長変換部材340は略球形状である。波長変換部材340は、キャップ340の上部における上面よりも低く、外部に突出していない。また、波長変換部材340は、キャップ330の上部における下面よりも上方に位置している。これによりキャップ330の貫通孔の最小径をより小さくすることができ、キャップ330及び台座320で囲まれた内部への戻り光を低減することができる。キャップ330の上部の厚みは波長変換部材の直径よりも大きい。
この発光装置はサイドビュータイプであるため、台座に対して略平行方向に光を放出することができる。波長変換部材をキャップの上面よりも低くすることができるため、より波長変換部材の脱落を防止することができる。また、キャップの貫通孔の内壁面の面積が広くなるため、より集光し易く、シャープな配光特性を持つ発光装置を提供することができる。
<実施例1>
実施例1に係る発光装置について説明する。図1は、第1の実施の形態に係る発光装置を示す概略斜視図である。図2は、第1の実施の形態に係る発光装置を示す概略断面図である。図3は、第1の実施の形態に係る発光装置の一部を拡大した概略断面図である。
実施例1に係る発光装置は、半導体発光素子10と、半導体発光素子10を載置する台座20と、半導体発光素子10を覆い、貫通孔を有するキャップ30と、キャップ30の貫通孔に取り付けられ、半導体発光素子10からの光を透過する波長変換部材40と、を有する発光装置である。
半導体発光素子10に発光ピーク波長が445nmのGaN系の半導体レーザを用いる。
台座20は台座柱体21と台座底部22とリード23とを有しており、3本のリード23は台座底部22に対して垂直に配置する。リード23は低融点ガラスにより台座底部22に固定され、外部電極と電気的に接続可能である。台座柱体21はCuを主成分とし、台座底部22はFeを主成分とするものを使用する。半導体発光素子10は台座柱体21に載置しており、半導体発光素子10とリード23とはワイヤを介して電気的に接続している。
キャップ30は台座底部22に固定する。キャップ30はカップ形状を成しており、キャップの上部31とキャップの側部32とを有する。キャップの上部31の厚みはキャップの側部32の厚みよりも大きい。キャップ30の貫通孔にテーパーを形成しており、テーパーの角度31bは60度である。キャップ30はコバールを使用する。キャップ30の貫通孔の内壁面には反射部材33を設けている。反射部材33はTi、Ag、Alの順に積層しており、反射部材33にはSiOの保護膜(図示しない)を形成している。キャップの上部31に貫通孔を設け、貫通孔内に波長変換部材40を配置している。波長変換部材40は低融点ガラスを用いて固定しているが、低融点ガラスを用いなくてもよい。
波長変換部材40は略球形状であり、光透過体42中に蛍光体41及び光拡散部材を均一に分散している。波長変換部材40の略球形状の直径はキャップの上部の厚み31aとほぼ同一であり、波長変換部材40はキャップの上部31の上面から突出しないように配置している。キャップ30の貫通孔の最小径31cは波長変換部材40の略球形状の直径よりも小さく、一方、キャップ30の貫通孔の最大径は波長変換部材40の略球形状の直径よりも大きい。蛍光体41は(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ce、Lu(Al,Ga)12:Ceを用い、光透過体42は無機ガラスを用い、光拡散部材はSiOを用いる。
半導体発光素子10から出射された光はキャップ30の貫通孔に設けられた波長変換部材40に照射される。半導体発光素子10からの光の一部は蛍光体41の波長変換に使用される。また、半導体発光素子10からの光の一部は蛍光体41により反射される。さらに半導体発光素子10からの光の一部は熱に変換される。このように、蛍光体41や光拡散部材等により反射を繰り返して外部に放出される半導体発光素子10からの光の一部と、蛍光体41により半導体発光素子10と異なる波長の光に変換された光と、が混合して混色光が放出される。波長変換部材40は球形状を成していることからレンズ効果を有する。そのため波長変換部材40から放出された光の一部は集光した配光特性を有する。また、波長変換部材40から放出された光はキャップ30の貫通孔の内壁面に照射され外部に放出される。そのためキャップ30の貫通孔の内壁面に照射された光の一部は集光した配光特性を有する。特にキャップ30の貫通孔にテーパーを設けることによって、より集光した配光特性を有する。従って、発光装置はシャープな配光特性を有する白色光を放出する。
本発明の発光装置は、内視鏡用光源、車載用ヘッドライド、検査機光源、センサー光源、ディスプレイバックライト等に用いられる光源に利用することができる。
第1の実施の形態に係る発光装置を示す概略斜視図である。 第1の実施の形態に係る発光装置を示す概略断面図である。 第1の実施の形態に係る発光装置の一部を拡大した概略断面図である。 第2の実施の形態に係る発光装置を示す概略斜視図である。 第2の実施の形態に係る発光装置を示す概略断面図である。 第3の実施の形態に係る発光装置を示す概略断面図である。 第4の実施の形態に係る発光装置を示す概略断面図である。 従来の発光装置を示す断面図である。 従来の発光装置を示す断面図である。 従来の発光装置を示す断面図である。
符号の説明
10、110、210、310 半導体発光素子
20、120、220、320 台座
21、121、221 台座柱体
22、122、222 台座底部
23、123、223 リード
30、130、230、330 キャップ
31 キャップの上部
31a キャップの上部の厚み
31b テーパーの角度
31c 貫通孔の最小径
32 キャップの側部
33、233 反射部材
40、140、240、340 波長変換部材
41、141、241 蛍光体
42、142、242 光透過体
510 半導体レーザ
520 ヘッダー
530 内側のキャン
535 外側のキャン
540 レンズ
545 ガラス窓
610 半導体発光素子
620 ステム
630 キャン
640 取り出し窓
645 蛍光物質層

Claims (12)

  1. 半導体発光素子と、
    前記半導体発光素子が載置される台座と、
    前記半導体発光素子が覆われ、貫通孔を有するキャップと、
    前記キャップの貫通孔に取り付けられ、前記半導体発光素子からの光が透過される波長変換部材と、を有する発光装置であって、
    前記波長変換部材は、略球形状若しくは略楕円球形状であり、かつ、前記キャップの上面と同一若しくは上面よりも下に配置されていることを特徴とする発光装置。
  2. 前記貫通孔が設けられている前記キャップの上部の厚みは、前記波長変換部材の略球形状の直径と同一若しくは直径よりも大きいこと、又は、前記波長変換部材の略楕円球形状の短径と同一若しくは短径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記貫通孔は、外側に拡がるテーパー状であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の発光装置。
  4. 前記テーパーは、40度〜80度の角度が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の発光装置。
  5. 前記貫通孔は、前記波長変換部材の略球形状の直径又は略楕円球形状の短径よりも小さい最小径を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項4の少なくともいずれか一項に記載の発光装置。
  6. 前記キャップは、貫通孔の内壁面に反射部材が施されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の少なくともいずれか一項に記載の発光装置。
  7. 前記キャップは、反射部材上に保護膜が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の発光装置。
  8. 前記波長変換部材は、蛍光体が分散された無機部材が用いられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7の少なくともいずれか一項に記載の発光装置。
  9. 前記波長変換部材は、低融点ガラスで固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の少なくともいずれか一項に記載の発光装置。
  10. 前記波長変換部材は、光拡散部材が含有されていることを特徴とする請求項1乃至請求9の少なくともいずれか一項に記載の発光装置。
  11. 前記波長変換部材は、50μm〜3000μmの直径若しくは短径を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項10の少なくともいずれか一項に記載の発光装置。
  12. 前記半導体発光素子は、半導体レーザであることを特徴とする請求項1乃至請求項11の少なくともいずれか一項に記載の発光装置。
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