JP2009257907A - 目標検出装置 - Google Patents

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【課題】高速目標であっても目標検出性能を向上させることができる目標検出装置を提供する。
【解決手段】P通り(Pは正の整数)のパルス繰返し周波数(PRF:Pulse Repetition Frequency)の各々についてドップラ速度を算出し、該算出したP通りのパルス繰返し周波数のドップラ速度のうちのQ通り(Qは正の整数、Q≦P)のドップラ速度が一致した場合に、該ドップラ速度を目標速度と同定する速度同定回路1を備え、速度同定回路で同定された目標速度を用いて受信信号に所定の処理を施すことにより目標を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、受信信号から目標を検出する目標検出装置に関し、特に速度/位相補償した高効率積分により時間−周波数軸上で目標を検出する技術に関する。
従来、例えばレーダ装置に備えられ、送信したパルス信号が目標で反射されて戻ってきた反射波を受信し、受信した反射波に基づき目標を検出する目標検出装置が知られている。このような目標検出装置においては、複数の反射波(ヒット)を受信して積分し、SN比(信号対雑音電力比;Signal to Noise Ratio)を向上させることが行われている。しかしながら、高速で動く目標(以下、「高速目標」という)に対しては、目標のレンジ方向のずれによって積分できるヒット数に上限があるので、積分によるSN比の向上にも限界があり、目標の検出性能に劣るという問題があった。
このような高速目標を検出するために、短時間フーリエ変換(STFT;Short Time Fourier Transform)を用いる方法が知られているが、積分数が少ないため十分なSN比が得られないという問題があった。なお、短時間フーリエ変換については、非特許文献1に説明されている。
このような問題に対処するために、短時間しか出現しない高速目標を検出できる目標検出装置が開発されている。図8は、このような従来の目標検出装置の構成を示すブロック図である。この目標検出装置は、コヒーレント積分回路4、最大値抽出回路5、および一定誤警報率(以下、「CFAR:Constant False Alarm Rate」という)回路6および検出回路7を備えている。
この目標検出装置は、以下のように動作する。すなわち、図示しないアンテナで反射波を受信することによって得られた受信信号は、コヒーレント積分回路4に送られる。コヒーレント積分回路4は、受信信号をコヒーレント積分、つまりFFT(高速フーリエ変換:Fast Fourier Transform)して、最大値抽出回路5に送る。最大値抽出回路5は、コヒーレント積分回路4から送られてくる信号から最大値を抽出し、CFAR回路6に送る。
CFAR回路6は、最大値抽出回路5から送られてくる信号に対し、誤警報確率を一定の低さに抑えた信号を生成し、検出回路7に送る。なお、CFARについては、例えば非特許文献2に説明されている。図9は、CFAR回路6の一例として、相加平均で規格化を行うリニアCFAR回路の構成を示すブロック図である。CFAR回路6は、遅延回路61、加算回路62、平均化処理回路63および除算回路64から構成されている。
遅延回路61は、入力された信号xiを遅延させた後、加算回路62および除算回路64に送る。加算回路62は、一定期間に遅延回路61から送られてくるN個のデータを加算し、平均化処理回路63に送る。平均化処理回路63は、加算回路62から送られてくるN個のデータの平均値を算出し、除算回路64に送る。除算回路64は、遅延回路61から送られてくるデータを平均化処理回路63から送られてくる平均値で除算し、この除算結果をCFAR出力として検出回路7に送る。なお、CFAR回路6は、相乗平均で規格化を行う対数CFAR回路によって実現される場合もある。
検出回路7は、CFAR回路6から送られてくる誤警報確率が一定の低さに抑えられた信号を所定のスレショルドレベルと比較し、その比較結果に基づいて目標を検出し、この検出した結果を検出値として出力する。
榊原、"ウェーヴレットビギナーズガイド"、東京電機大学出版局、pp.23-24(1995) 関根、"レーダ信号処理技術"、電子情報通信学会、pp.96-106(1991)
しかしながら、上述した従来の目標検出装置には次のような問題がある。図10は、各PRI(パルス繰返し周期:Pulse Repetition Interval)において受信信号に現れる目標の様子を示す。高速目標の場合やレンジセル分解能に比べて目標速度が大きい場合には、レンジセルからのずれであるレンジウォークが発生し、積分ロスが生じる。レンジウォークは、目標速度を用いて補正することができる。目標速度を観測するには、HPRF(高PRF:High Pulse Repetition Frequency)を用いる方法が知られているが、比較的遠い距離を観測する目標検出装置では、LPRF(低PRF:Low Pulse Repetition Frequency)が用いられている。LPRFの場合は、図11に示すように、速度アンビギュイティが発生し、速度を一意に特定できない。
また、目標が加速度を有する場合は、図12(a)に示すようなパルス列の各パルスの位相が、図12(b)の「誤差有り位相」に示すように変化するので、図12(b)の「誤差無し位相」に示す場合に比べて、図12(c)に示すように積分ロスが発生し、目標検出性能が劣るという問題がある。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、その課題は、高速目標であっても目標検出性能を向上させることができる目標検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、第1の発明は、P通り(Pは正の整数)のパルス繰返し周波数(PRF:Pulse Repetition Frequency)の各々についてドップラ速度を算出し、該算出したP通りのパルス繰返し周波数のドップラ速度のうちのQ通り(Qは正の整数、Q≦P)のドップラ速度が一致した場合に、該ドップラ速度を目標速度と同定する速度同定回路を備え、速度同定回路で同定された目標速度を用いて受信信号に所定の処理を施すことにより目標を検出することを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、速度同定回路で同定された目標速度を用いて受信信号のレンジウォークを補正するレンジウォーク補正回路をさらに備え、レンジウォーク補正回路でレンジウォークが補正された信号に所定の処理を施すことにより目標を検出することを特徴とする。
また、第3の発明は、受信信号をレンジセル毎にフーリエ変換し、該フーリエ変換により得られた信号のピーク値の周りの複数セルのデータを抽出して逆フーリエ変換することにより受信信号の振幅および位相データからなる波面データを算出し、波面の振幅および位相の逆特性を有する補正値を波面データに乗算して波面の振幅および位相ずれを補正し、該補正後の波面データを再フーリエ変換する加速度補正回路を備え、加速度補正回路から出力される信号のピーク値に基づき目標を検出することを特徴とする。
また、第4の発明は、第2の発明において、レンジウォーク補正回路から出力される受信信号をレンジセル毎にフーリエ変換し、該フーリエ変換により得られた信号のピーク値の周りの複数セルのデータを抽出して逆フーリエ変換することにより受信信号の振幅および位相データからなる波面データを算出し、波面の振幅および位相の逆特性を有する補正値を波面データに乗算して波面の振幅および位相ずれを補正する加速度補正回路と、加速度補正回路から出力される補正後の波面データを再フーリエ変換する積分回路とを備え、積分回路から出力される信号のピーク値に基づき目標を検出することを特徴とする。
本発明の目標検出装置によれば、レンジウォークが発生したり、加速度を有する目標であっても効率よく積分し、また、高いSN比で目標を観測することができるので、目標検出性能を向上させることができる。
具体的には、第1の発明によれば、LPRFの場合であっても、複数のPRFのドップラ速度を用いて目標速度を同定できるので、同定された目標速度を用いてレンジウォークを補正すれば、高速目標であっても目標検出性能を向上させることができる。
また、第2の発明によれば、観測された目標速度を用いてレンジウォークを補正し、レンジずれが無い信号を積分できるので、高速目標であっても目標検出性能を向上させることができる。
また、第3の発明によれば、長時間積分の際に、目標が加速度を有する場合であっても、位相を補正して効率よく積分できるので、高速目標であっても目標検出性能を向上させることができる。
また、第4の発明によれば、目標が高速で移動する場合や加速度を有する場合であっても、レンジウォークを補正するとともに、加速度に起因する位相の変化を補正して高効率に積分できるので、高速目標であっても目標検出性能を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、背景技術の欄で説明した従来の目標検出装置と同一または相当する構成部分には、背景技術の欄で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
図1は、本発明の実施例1に係る目標検出装置の構成を示すブロック図である。この目標検出装置は、図8に示した従来の目標検出装置に、速度同定回路1およびレンジウォーク補正回路2が追加されて構成されている。
速度同定回路1は、送信パルスの反射波をアンテナ(図示しない)で受信することによって得られた受信信号に対し、次の処理を実行する。すなわち、P通り(Pは正の整数)のパルス繰返し周波数(PRF:Pulse Repetition Frequency)の各々についてドップラ速度を算出し、算出したP通りのPRFのドップラ速度のうちのQ通り(Qは正の整数、Q≦P)のドップラ速度が一致した場合に、そのドップラ速度を目標速度と同定する。この速度同定回路1で同定された目標速度は、目標速度信号としてレンジウォーク補正回路2に送られる。
図2は、LPRFの場合における速度同定を説明するための図である。PRIの系列としては、図3に示すように、P通り(図2では3通りの例を示している)のPRIの各々をNヒットずつ送信するものとする。
PRIの各々のNヒットについて、高速フーリエ変換(FFT)し、周波数軸上の信号を、図2に示すように、ドップラ周波数0を基準として揃えて配列する。背景技術の欄で説明したように、単一のPRFのみでは、アンビギュイティが発生するが、真のドップラ周波数では、各PRFの目標位置が揃うため、真のドップラ周波数Fdを特定することができる。
なお、検出確率が低い場合には、P通りのPRFのうち、Q通りのPRFについてドップラ周波数Fdが揃った場合に、ドップラ周波数Fdを特定するように構成できる。
レンジウォーク補正回路2は、速度同定回路から送られてくる目標速度信号を用いて受信信号のレンジウォークを補正し、コヒーレント積分回路4に送る。すなわち、ドップラ周波数Fdが特定できると、各PRIの目標のレンジずれがわかるため、目標が存在するレンジを積分すれば、コヒーレント積分回路4においては、レンジウォークによる影響を低減した積分を行うことができる。
速度同定後に積分するレンジは、いずれかのPRIでレンジウォーク補正前の積分により最大値を抽出した距離R0を中心として、次式により算出することができる。
Figure 2009257907
ここで、
R(n);積分するレンジセル(n=1〜N)
R0 ;レンジウォーク補正前の抽出距離
V ;目標速度
Fd=2V/λ
V=Fd×λ/2
λ ;波長
N ;ヒット数
T ;PRI(P通りのうちのいずれかのPRI)
コヒーレント積分回路4は、レンジセルR(n)に対して、最も近いレンジセルのデータを抽出し、コヒーレント積分(FFT、DFT(離散フーリエ変換))する。なお、ノンコヒーレント積分(検波後積分)を行うように構成することもできる。R0の誤差の影響を軽減して、さらに積分効果を高めるためには、R0を中心に±Mレンジセル(Mは正の整数)の各々をR0(m)(m=1〜±M)として、2M+1通りのR0に対して、(1)式の演算を行い、積分後に最大値が得られるmを選定する方法を用いることができる。
次に、上記のように構成される本発明の実施例1に係る目標検出装置の動作を、図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、高速フーリエ変換(FFT)が行われる(ステップS11)。すなわち、速度同定回路1は、1つのPRFに対する受信信号を高速フーリエ変換し、その結果を自己の内部に保存する。
次いで、全てのPRFに対する処理が終了したかどうかが調べられる(ステップS12)。ステップS12において、全てのPRFに対する処理が終了していないことが判断されると、次いで、PRF変更が行われる(ステップS13)。すなわち、速度同定回路1は、次のPRFに対する処理を行うように状態を変更する。その後、ステップS11に戻り、上述した処理が繰り返される。
ステップS12において、全てのPRFに対する処理が終了したことが判断されると、次いで、Q/Pによる速度同定が行われる(ステップS14)。すなわち、速度同定回路1は、自己の内部に保存している高速フーリエ変換の結果を参照し、P通りのPRFの各々についてドップラ速度を算出し、算出したP通りのドップラ速度のうちのQ通りのドップラ速度が一致した場合に、そのドップラ速度を目標速度と同定し、目標速度信号としてレンジウォーク補正回路2に送る。
次いで、レンジウォーク補正積分が行われる(ステップS15)。すなわち、レンジウォーク補正回路2は、速度同定回路から送られてくる目標速度信号を用いて受信信号のレンジウォークを補正し、コヒーレント積分回路4に送る。コヒーレント積分回路4は、受信信号をコヒーレント積分して、最大値抽出回路5に送る。
次いで、検出処理が行われる(ステップS16)。すなわち、最大値抽出回路5は、コヒーレント積分回路4から送られてくる信号から最大値を抽出し、CFAR回路6に送る。CFAR回路6は、最大値抽出回路5から送られてくる信号に対し、誤警報確率を一定の低さに抑えた信号を生成し、検出回路7に送る。検出回路7は、CFAR回路6から送られてくる誤警報確率が一定の低さに抑えられた信号を所定のスレショルドレベルと比較し、その比較結果に基づいて目標を検出し、検出した結果を検出値として出力する。
以上は、P通りのPRI(PRF)のうち、いずれかのPRIを選定して積分する場合について説明したが、P通りの各々のPRIについて、(1)式の演算を実施して、P通りの積分結果を、さらにビデオ積分して積分効果を高めるように構成することもできる。
以上説明したように、本発明の実施例1に係る目標検出装置によれば、LPRFの場合であっても、複数のPRFのドップラ速度を用いて目標速度を同定し、同定された目標速度を用いてレンジウォークを補正することによりレンジずれが無い信号を積分できるので、高速目標であっても目標検出性能を向上させることができる。
本発明の実施例2に係る目標検出装置は、逆フィルタ法によりパルス間の振幅および位相を補正するようにしたものである。
図5は、本発明の実施例2に係る目標検出装置の構成を示すブロック図である。この目標検出装置は、実施例1に係る目標検出装置のレンジウォーク補正回路2とコヒーレント積分回路4との間に加速度補正回路3が追加されて構成されている。
加速度補正回路3は、レンジウォーク補正回路2においてレンジウォークが補正された信号をレンジセル毎にフーリエ変換し、フーリエ変換により得られた信号のピーク値の周りのM個(Mは正の整数)のレンジセルのデータを抽出するとともに他はゼロ埋めすることによりN個のデータとし、N個のデータを逆フーリエ変換することにより受信信号の振幅および位相データからなる波面データを算出し、波面の振幅および位相の逆特性を有する補正値を波面データに乗算して波面の振幅および位相ずれを補正し、コヒーレント積分回路4に送られる。補正後の波面データが、コヒーレント積分回路4において再フーリエ変換される。
本発明の実施例2に係る目標検出装置の動作を、図6に示すフローチャートおよび図7に示す説明図を参照しながら説明する。なお、図6に示すフローチャートにおいては、図4に示した実施例1に係る目標検出装置の動作と同一の処理を行うステップには、図4で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略する。
ステップS11〜ステップS15までの処理は、実施例1に係る目標検出装置において実行される処理と同じである。ステップS15におけるレンジウォーク補正積分が終了した時点で、図7(a)に示すようなパルス列を有するレンジウォーク補正された受信信号が得られる。
レンジウォーク補正積分が終了すると、次いで、高速フーリエ変換(FFT)が行われる(ステップS21)。すなわち、加速度補正回路3は、ステップS11〜ステップS15までの処理で得られた受信信号を高速フーリエ変換する。これにより、周波数軸でSN比の高い信号が得られる。
次いで、ピーク値の抽出が行われる(ステップS22)。すなわち、加速度補正回路3は、図7(b)に示すように、ステップS21で得られた信号のピーク値を抽出する。次いで、Mセルの抽出が行われる(ステップS23)。すなわち、加速度補正回路3は、ステップS22で抽出されたピーク値の周りのMセルのデータを抽出し、抽出したMセル以外をゼロ埋めすることによりN個のデータを生成する。
次いで、逆フーリエ変換(IFFT)が行われる(ステップS24)。すなわち、加速度補正回路3は、ステップS23で得られたN個のデータに対し逆フーリエ変換を実施する。これにより、図7(c)に破線で示すような、補正前の波面データX(n)(n=1〜N)が得られる。この処理により、クラッタ等の不要な信号を抑圧することができる。
一方、目標速度に依存しない波面データの補正量を算出するために、Mセルの信号がゼロ周波数にシフトされて逆フーリエ変換が行われる(ステップS25)。すなわち、加速度補正回路3は、ステップS23で抽出されたMセルを、図7(d)に示すように、ゼロ周波数に移動した後に逆フーリエ変換を実施し、図7(e)に破線で示すような、補正前の波面の振幅、位相ずれC(n)(n=1〜N)を算出する。
次いで、補正値が算出される(ステップS26)。すなわち、加速度補正回路3は、図7(e)に実線で示すような、ステップS25で算出された特性の逆特性を有する補正値1/C(n)を算出する。
次いで、補正演算が実行される(ステップS27)。すなわち、加速度補正回路3は、ステップS24で得られた波面データXに、ステップS26で算出された補正値1/Cを適用し、つまり、次式の演算を実行し、図7(c)に実直線で示すような、補正後波面データXcを得る。この補正後波面データXcは、コヒーレント積分回路4に送られる。
Figure 2009257907
ここで、
X ;補正前波面データ
Xc ;補正後波面データ
1/C;補正値
次いで、高速フーリエ変換(FFT)が行われる(ステップS28)。すなわち、コヒーレント積分回路4は、加速度補正回路3から送られてくる補正後波面データXcをフーリエ変換し、最大値検出回路5に送る。次いで、検出処理が行われる(ステップS29)。すなわち、最大値抽出回路5は、コヒーレント積分回路4から送られてくる信号から最大値を抽出し、CFAR回路6に送る。CFAR回路6は、最大値抽出回路5から送られてくる信号に対し、誤警報確率を一定の低さに抑えた信号を生成し、検出回路7に送る。検出回路7は、CFAR回路6から送られてくる誤警報確率が一定の低さに抑えられた信号を所定のスレショルドレベルと比較し、スレッショルドを超えた信号が存在する場合は、図7(f)に示すように、その信号を目標として検出し、検出した結果を検出値として出力する。なお、スレショルドとしては、熱雑音を基準にしたスレショルド、または、CFAR(一定誤警報確率)によるスレショルド等を用いることができる。この処理により、誤差の影響を低減して高効率に積分できる。
以上説明したように、本発明の実施例2に係る目標検出装置によれば、目標が高速で移動する場合や加速度を有する場合であっても、レンジウォークを補正するとともに、加速度に起因する位相の変化を補正して高効率に積分できるので、高速目標であっても目標検出性能を向上させることができる。
本発明は、高速で移動する目標を検出して追尾するレーダ装置または受信装置などに利用可能である。
本発明の実施例1に係る目標検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る目標検出装置において行われるLPRFの場合における速度同定を説明するための図である。 本発明の実施例1に係る目標検出装置において行われる複数PRFによる送受信を説明するための図である。 本発明の実施例1に係る目標検出装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施例2に係る目標検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係る目標検出装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施例2に係る目標検出装置の原理を説明するための図である。 従来の目標検出装置の構成を示すブロック図である。 従来の目標検出装置で使用されるCFAR回路の詳細を示すブロック図である。 従来の目標検出装置で行われる積分を説明するための図である。 従来の目標検出装置で発生するアンビギュイティを説明するための図である。 従来の目標検出装置において位相誤差がある場合の積分ロスを説明するための図である。
符号の説明
1 速度同定回路
2 レンジウォーク補正回路
3 加速度補正回路
4 コヒーレント積分回路
5 最大値抽出回路
6 CFAR回路
7 検出回路

Claims (4)

  1. P通り(Pは正の整数)のパルス繰返し周波数(PRF:Pulse Repetition Frequency)の各々についてドップラ速度を算出し、該算出したP通りのパルス繰返し周波数のドップラ速度のうちのQ通り(Qは正の整数、Q≦P)のドップラ速度が一致した場合に、該ドップラ速度を目標速度と同定する速度同定回路を備え、
    前記速度同定回路で同定された目標速度を用いて受信信号に所定の処理を施すことにより目標を検出することを特徴とする目標検出装置。
  2. 前記速度同定回路で同定された目標速度を用いて受信信号のレンジウォークを補正するレンジウォーク補正回路を備え、
    前記レンジウォーク補正回路でレンジウォークが補正された信号に所定の処理を施すことにより目標を検出することを特徴とする請求項1記載の目標検出装置。
  3. 受信信号をレンジセル毎にフーリエ変換し、該フーリエ変換により得られた信号のピーク値の周りの複数セルのデータを抽出して逆フーリエ変換することにより前記受信信号の振幅および位相データからなる波面データを算出し、波面の振幅および位相の逆特性を有する補正値を前記波面データに乗算して波面の振幅および位相ずれを補正する加速度補正回路と、
    前記加速度補正回路から出力される補正後の波面データを再フーリエ変換する積分回路とを備え、
    前記積分回路から出力される信号のピーク値に基づき目標を検出することを特徴とする目標検出装置。
  4. 前記レンジウォーク補正回路から出力される受信信号をレンジセル毎にフーリエ変換し、該フーリエ変換により得られた信号のピーク値の周りの複数セルのデータを抽出して逆フーリエ変換することにより前記受信信号の振幅および位相データからなる波面データを算出し、波面の振幅および位相の逆特性を有する補正値を前記波面データに乗算して波面の振幅および位相ずれを補正し、該補正後の波面データを再フーリエ変換する加速度補正回路を備え、
    前記加速度補正回路から出力される信号のピーク値に基づき目標を検出することを特徴とする請求項2記載の目標検出装置。
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