JP7200570B2 - 信号処理装置、信号処理方法及び制御プログラム - Google Patents

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Description

本開示は、信号処理装置、センシング装置、信号処理方法及び制御プログラムに関する。
従来、レーダ等のセンシング装置において、目標の移動に伴う「レンジウォーク」に対処する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示されている技術では、送信される目標探索信号として、夫々がチヤープ変調信号である複数のパルスでなる目標捜索信号が用いられ、該複数のパルスにおけるパルス幅及び距離分解能の内の少なくとも一方が互いに異なっている。
特開2010-197241号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている技術では、目標の加速度が考慮されていない。このため、目標の加速度運動に起因した「ドップラ周波数ウォーク損」が生じることによって目標探知性能が低下してしまう可能性がある。
本開示の目的は、目標が加速度運動している場合において目標探知性能の低下を回避することができる、信号処理装置、センシング装置、信号処理方法及び制御プログラムを提供することにある。
第1の態様にかかる信号処理装置は、複数の送信パルス変調信号に対応し且つ1つの方向に送信された、複数の送信信号が目標において反射された複数の反射信号にそれぞれ対応する複数の受信パルス変調信号を入力し、各受信パルス変調信号に対してパルス圧縮処理を施すパルス圧縮部と、前記複数の受信パルス変調信号に対応する前記パルス圧縮処理後の信号を時間領域から周波数領域に変換することによってコヒーレント積分し、積分結果信号を出力するコヒーレント積分部と、前記積分結果信号に基づいて、前記目標を検出する検出部と、を具備し、前記パルス圧縮部は、前記目標の加速度に応じた補正関数を用いて、ドップラ周波数ウォークを補正するドップラ周波数ウォーク補正部を含む。
第2の態様にかかる信号処理方法は、複数の送信パルス変調信号に対応し且つ1つの方向に送信された、複数の送信信号が目標において反射された複数の反射信号にそれぞれ対応する複数の受信パルス変調信号の各受信パルス変調信号に対してパルス圧縮処理を施し、前記複数の受信パルス変調信号に対応する前記パルス圧縮処理後の信号を時間領域から周波数領域に変換することによってコヒーレント積分して、積分結果信号を形成し、前記積分結果信号に基づいて、前記目標を検出し、前記パルス圧縮処理は、前記目標の加速度に応じた補正関数を用いて、ドップラ周波数ウォークを補正する処理を含む。
第3の態様にかかる制御プログラムは、複数の送信パルス変調信号に対応し且つ1つの方向に送信された、複数の送信信号が目標において反射された複数の反射信号にそれぞれ対応する複数の受信パルス変調信号の各受信パルス変調信号に対してパルス圧縮処理を施し、前記複数の受信パルス変調信号に対応する前記パルス圧縮処理後の信号を時間領域から周波数領域に変換することによってコヒーレント積分して、積分結果信号を形成し、前記積分結果信号に基づいて、前記目標を検出する、処理を、信号処理装置に実行させ、前記パルス圧縮処理は、前記目標の加速度に応じた補正関数を用いて、ドップラ周波数ウォークを補正する処理を含む。
本開示により、目標が加速度運動している場合において目標探知性能の低下を回避することができる、信号処理装置、センシング装置、信号処理方法及び制御プログラムを提供することができる。
第1実施形態のセンシング装置の一例を示すブロック図である。 第1実施形態の信号処理装置の一例を示すブロック図である。 第1実施形態の信号処理装置のより具体的な構成を示すブロック図である。 第2実施形態の信号処理装置の一例を示すブロック図である。 第2実施形態の加速度探索の説明に供する図である。 第3実施形態の信号処理装置の一例を示すブロック図である。 第3実施形態の加速度の粗探索及び細探索の説明に供する図である。 第4実施形態の信号処理装置の一例を示すブロック図である。 第4実施形態の粗探索及び加速度推定の説明に供する図である。 第4実施形態の対応関係の一例を示す図である。 信号処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、実施形態について説明する。なお、実施形態において、同一又は同等の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
<第1実施形態>
<センシング装置の構成例>
図1は、第1実施形態のセンシング装置の一例を示すブロック図である。図1に示すセンシング装置1は、1つの方向に複数の「送信信号」(つまり、「目標探索信号」)を送信し、該複数の送信信号が「目標」において反射された複数の「反射信号」を受信する。各送信信号は、「送信パルス変調信号(つまり、送信ベースバンド信号)」が「搬送波」に重畳された信号である。例えば、複数の送信信号に対応する複数の送信パルス変調信号は、それぞれチャープ変調された信号であり、パルス幅及び距離分解能の少なくとも一方が互いに異なっている。
ここで、送信パルス変調信号の送信に用いられる搬送波は、電磁波、音波、及び光波等のいずれであってもよい。搬送波が電磁波であれば、センシング装置1は、レーダ装置である。また、搬送波が音波であれば、センシング装置1は、ソナー装置である。また、搬送波が光波であれば、センシング装置1は、ライダー(LADAR:Laser Detection and Ranging)装置である。以下では、搬送波が電磁波であること、つまり、センシング装置1がレーダ装置であることを前提として説明する。
図1においてセンシング装置1は、信号処理部(信号処理装置)10と、送受信部20と、空中線部30とを有している。
信号処理装置10は、上記の送信パルス変調信号を送受信部20へ出力する。また、信号処理装置10は、該送信パルス変調信号に対応する「受信パルス変調信号」を送受信部20から受け取る。
送受信部20は、信号処理装置10から受け取った送信パルス変調信号を搬送波に重畳して送信信号を形成し、形成した送信信号を空中線部30へ出力する。また、送受信部20は、空中線部30から受け取った受信信号(つまり、上記の反射信号)から搬送波を取り除いて、搬送波に重畳されているパルス変調信号(つまり、上記の「受信パルス変調信号」)を抽出する。そして、送受信部20は、抽出した受信パルス変調信号(つまり、受信ベースバンド信号)を信号処理装置10へ出力する。
空中線部30は、ここでは搬送波が電波であるので、アンテナである。
<信号処理装置の概要>
図2は、第1実施形態の信号処理装置の一例を示すブロック図である。図2において信号処理装置10は、パルス圧縮部11と、コヒーレント積分部12と、検出部13とを有している。
パルス圧縮部11は、複数の受信パルス変調信号(つまり、複数の受信ベースバンド信号)を入力する。上記の通り、複数の受信パルス変調信号は、複数の送信パルス変調信号(つまり、複数の送信ベースバンド信号)に対応し且つ1つの方向に送信された、複数の送信信号が「目標」において反射された複数の反射信号にそれぞれ対応する。そして、パルス圧縮部11は、各受信パルス変調信号に対してパルス圧縮処理を実行する。
例えば、パルス圧縮部11は、ドップラ周波数ウォーク補正部11Aを含んでいる。ドップラ周波数ウォーク補正部11Aは、目標の加速度(加速度候補)に応じた「補正関数」を用いて、ドップラ周波数ウォークを補正する。これにより、目標の加速度運動に起因した「ドップラ周波数ウォーク損」を補償することができる。
ここで、上記の通り、例えば、複数の送信パルス変調信号は、それぞれチャープ変調された信号であり、パルス幅及び距離分解能の少なくとも一方が互いに異なっている。すなわち、例えば、複数の送信パルス変調信号は、次の式(1)を満たしてもよい。
Pw(i)・Dr(i)=Pw(1)・Dr(1)±Ti・(λ/2)・・・(1)
この式(1)において、Pw(i)は、第i番目の送信パルスのパルス幅を意味する。Dr(i)は、第i番目の送信パルスの距離分解能を意味する。Pw(1)は、第1番目の送信パルスのパルス幅を意味する。Dr(1)は、第1番目の送信パルスの距離分解能を意味する。Tiは、第1番目の送信パルスと第i番目の送信パルスとの時間間隔を意味する。λは、目標捜索信号(つまり、複数の送信信号)の波長を意味する。Iは、1,2,・・・・,nである。なお、右辺の符号(±)の(+)は、チヤープ変調信号がダウンチヤ-プ変調である場合を示し、(-)は、チヤープ変調信号がアップチヤ-プ変調である場合を示す。
コヒーレント積分部12は、複数の受信パルス変調信号に対応するパルス圧縮処理後の信号を時間領域から周波数領域に変換することによってコヒーレント積分して、「積分結果信号」を形成する。
検出部13は、コヒーレント積分部12から受け取った積分結果信号に基づいて、目標を検出する。
<信号処理装置の詳細な構成例>
図3は、第1実施形態の信号処理装置のより具体的な構成を示すブロック図である。図3の信号処理装置10においてパルス圧縮部11は、ドップラ周波数ウォーク補正部11Aと、相互相関演算部11Bと、ファストタイム逆離散フーリエ変換(IDFT)部11Cとを有している。
相互相関演算部11Bは、各受信パルス変調信号と各受信パルス変調信号に対応する送信パルス変調信号との、周波数領域における相互相関を演算する。
例えば、相互相関演算部11Bは、ファストタイム離散フーリエ変換(DFT)部11B1,11B3と、複素共役部11B2と、乗算部11B4とを有している。
ファストタイムDFT部11B1は、「参照信号(レプリカ信号)」として、各受信パルス変調信号に対応する送信パルス変調信号を入力する。そして、ファストタイムDFT部11B1は、各送信パルス変調信号に対してファストタイムにおいて離散フーリエ変換を実行することで、各送信パルス変調信号を時間領域から周波数領域に変換する。
複素共役部11B2は、周波数領域の各送信パルス変調信号の「複素共役信号」を形成する。
ファストタイムDFT部11B3は、複数の受信パルス変調信号を入力する。そして、ファストタイムDFT部11B3は、各受信パルス変調信号に対してファストタイムにおいて離散フーリエ変換を実行することで、各受信パルス変調信号を時間領域から周波数領域に変換する。ここで、「ファストタイム」とは、各送信パルス変調信号に対応する送信信号が送信された時刻からの経過時間である。以下では、「ファストタイム」がフーリエ変換されたものを「ファスト周波数」と呼ぶことがある。
乗算部11B4は、周波数領域の各受信パルス変調信号と、複素共役部11B2において該各受信パルス変調信号に対応する送信パルス変調信号から得られた複素共役信号とを乗算して、「相関演算結果信号」を形成する。ここで、「相関演算結果信号」は、「ファスト周波数」及び「スロータイム」の2次元領域に対する波形である。「スロータイム」とは、各送信パルス変調信号に対応する送信信号が送信された時刻である。この「スロータイム」がフーリエ変換されたものが「ドップラ周波数」である。
ドップラ周波数ウォーク補正部11Aは、目標の加速度(加速度候補)aを入力する。この加速度aは、例えば、目標追尾処理を行う加速度推定部(図示せず)によって算出されてもよい。すなわち、図2に示す信号処理装置10の構成は、目標の加速度が既知である場合の構成である。
ドップラ周波数ウォーク補正部11Aは、乗算部11A1を有している。そして、乗算部11A1は、加速度aに応じた補正関数と、乗算部11B4で形成された相関演算結果信号とを乗算し、「乗算結果信号」を形成する。
ファストタイムIDFT部11Cは、ドップラ周波数ウォーク補正部11Aで形成された乗算結果信号に対してファストタイムにおいて逆離散フーリエ変換を実行することで、乗算結果信号を周波数領域から時間領域に変換して、パルス圧縮処理後の信号を形成する。
コヒーレント積分部12は、スロータイム離散フーリエ変換(DFT)部12Aを有している。スロータイムDFT部12Aは、各パルス圧縮後の信号に対してスロータイムにおいて逆離散フーリエ変換を実行して各パルス圧縮後の信号を時間領域から周波数領域に変換することによってコヒーレント積分を行う。これにより、「積分結果信号」が得られる。
以上のように、ファストタイムDFT部11B3には、複数の受信パルス変調信号のそれぞれに対応する、ファストタイムに対する振幅波形(つまり、複数の「遅延プロファイル」)が、入力される。換言すれば、ファストタイムDFT部11B3には、ファストタイム及びスロータイムの2次元領域に対する振幅波形(つまり、「遅延ヒストリ」)が入力される。そして、ファストタイムDFT部11B3からは、複数の受信パルス変調信号のそれぞれに対応する、遅延プロファイルをフーリエ変換して得られる複数の振幅波形(つまり、「遅延スペクトル」)が出力される。換言すれば、ファストタイムDFT部11B3からは、ファスト周波数及びスロータイムの2次元領域に対する振幅波形(つまり、「遅延スペクトルヒストリ」)が出力される。そして、乗算部11B4からは、ファスト周波数及びスロータイムの2次元領域に対する波形が出力される。そして、ファストタイムIDFT部11Cからは、ファストタイム及びスロータイムの2次元領域に対する波形が出力される。そして、コヒーレント積分部12からは、ファストタイム及びドップラ周波数に対する波形が出力される。
ここで、「補正関数」について説明する。
まず、送信信号にFMリニアチャープ波形を用いる場合、上記の参照信号(レプリカ信号)は、次の式(2)によって表すことができる。
Figure 0007200570000001
式(2)及び後述する式において、tは、ファストタイムを表し、tslowは、スロータイムを表す。また、PWは、パルス幅を表し、Mは、チャープ率を表す。このチャープ率Mは、M=BW/PWによって求めることができる。BWは、帯域幅である。
式(2)におけるrect(x)は、次の式(3)によって表すことができる。
Figure 0007200570000002
また、上記の受信パルス変調信号(つまり、受信ベースバンド信号)は、次の式(4)によって表すことができる。
Figure 0007200570000003
式(4)及び後述する式において、cは、光速を表し、r(tslow)は、時間tslowのときの目標の距離を表し、vは、目標の速度を表す。
そして、パルス圧縮処理後の信号(つまり、ファスト周波数及びスロータイムの領域における波形)は、次の式(5)によって表すことができる。
Figure 0007200570000004
式(5)及び後述する式において、fは、中心周波数を表し、fは、目標のドップラ周波数を表す。目標のドップラ周波数fは、f=(2v/c)×fによって求めることができる。
ここで、r(tslow)は、次の式(6)で表すことができる。
Figure 0007200570000005
式(6)及び後述する式において、rは、目標の初期距離を表し、aは、目標の実際の加速度を表す。
式(6)を式(5)へ代入すると共に、fがf及びfのいずれに対しても十分に小さいためfを無視すると、次の式(7)が得られる。
Figure 0007200570000006
ここで、式(7)の右辺における2番目の項は、目標の距離に対応する項であり、3番目の項は、目標速度によるドップラ周波数に対応する項であり、4番目の項は、目標の速度によるレンジウォークに対応する項であり、5番目の項は、目標の加速度によるドップラ周波数ウォークに対応する項である。
このため、ドップラ周波数ウォークを補正するための補正関数は、次の式(8)で表すことができる。
Figure 0007200570000007
式(8)において、a’は、加速度候補(探索加速度)を表す。第1実施形態では、目標の加速度が既知であることを前提としているため、a’=aである。一方で、後述するように、目標の加速度が既知でない場合、加速度候補a’を探索する必要がある。なお、式(7)の目標の初期距離に対応する項及び目標速度によるドップラ周波数に対応する項に対しては補正する必要がない。また、目標の速度によるレンジウォークに対応する項に対しては、上記の式(1)を満たすような送信信号を送信することによってこの項は発生しないため、補正の必要はない。
以上のように第1実施形態によれば、信号処理装置10においてパルス圧縮部11は、目標の加速度(加速度候補)に応じた「補正関数」を用いて、ドップラ周波数ウォークを補正するドップラ周波数ウォーク補正部11Aを含んでいる。
この信号処理装置10の構成により、目標が加速度運動している場合において目標探知性能の低下を回避することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態は、目標の加速度が既知ではない場合の実施形態に関する。第2実施形態のセンシング装置の基本構成は、第1実施形態のセンシング装置1と同じなので、図1を参照して説明する。すなわち、第2実施形態では、センシング装置1は、信号処理装置10の代わりに、後述する信号処理装置40を有している。
図4は、第2実施形態の信号処理装置の一例を示すブロック図である。図4において信号処理装置40は、パルス圧縮部41と、コヒーレント積分部42と、検出部43とを有している。
パルス圧縮部41は、相互相関演算部11Bと、ドップラ周波数ウォーク補正部(第1のドップラ周波数ウォーク補正部)41Aと、ファストタイムIDFT部(第1の逆フーリエ変換部)41Bとを有している。
ドップラ周波数ウォーク補正部41Aは、相互相関演算部11Bから相関演算結果信号を受け取る。そして、ドップラ周波数ウォーク補正部41Aは、相関演算結果信号に対して、目標の「第1グループの複数の加速度候補(探索加速度)」に応じた「第1グループの複数の補正関数」をそれぞれ乗算し、「複数の乗算結果信号(第1グループの複数の乗算結果信号)」を出力する。
具体的には、ドップラ周波数ウォーク補正部41Aは、乗算部41A1~41ALを有している。乗算部41A1~41ALは、それぞれ、第1グループの複数の加速度候補a’~a’に対応している。
ファストタイムIDFT部41Bは、ドップラ周波数ウォーク補正部41Aから受け取る第1グループの複数の乗算結果信号を周波数領域から時間領域にそれぞれ変換して、第1グループの複数のパルス圧縮処理後の信号を形成する。
具体的には、ファストタイムIDFT部41Bは、ファストタイムIDFT部41B1~41BLを有している。ファストタイムIDFT部41B1~41BLは、それぞれ、第1グループの複数の加速度候補a’~a’に対応している。
コヒーレント積分部42は、ファストタイムIDFT部41Bで形成された第1グループの複数のパルス圧縮処理後の信号をスロータイムにおいて時間領域から周波数領域にそれぞれ変換することによってコヒーレント積分する。これにより、第1グループの複数の積分結果信号が得られる。
具体的には、コヒーレント積分部42は、スロータイムDFT部42A1~42ALを有している。スロータイムDFT部42A1~42ALは、それぞれ、第1グループの複数の加速度候補a’~a’に対応している。
検出部43は、コヒーレント積分部42から受け取る第1グループの複数の積分結果信号に基づいて、目標を検出する。例えば、検出部43は、コヒーレント積分部42から受け取る第1グループの複数の積分結果信号のうちで振幅が最も大きい積分結果信号を選択する。すなわち、検出部43は、図5に示すように複数の加速度候補(探索加速度)にそれぞれ対応する第1グループの複数の積分結果信号のうちで、振幅が最も大きい積分結果信号を選択する。この選択された積分結果信号は、目標の実際の加速度(目標加速度)に最も近い加速度候補に対応する。そして、検出部43は、選択した積分結果信号と所定の閾値とを用いて、目標を検出する。図5は、第2実施形態の加速度探索の説明に供する図である。
なお、ここでは、振幅が最も大きい積分結果信号を選択することによって次元(加速度の次元)を1つ減らした後に、閾値を用いて目標を検出しているが、これに限定されない。例えば、減らす対象の次元は、任意でよく、また、複数であってもよい。また、次元を減らすことなく、全次元(距離-ドップラ周波数-加速度)の信号振幅に対して閾値を用いて、目標を検出してもよい。ビームフォーミングを行う場合には、全次元は、距離-ドップラ周波数-加速度-ビーム指向方向となる。
以上のように第2実施形態によれば、信号処理装置40においてパルス圧縮部41は、相互相関演算部11Bと、ドップラ周波数ウォーク補正部41Aと、ファストタイムIDFT部41Bとを有している。ドップラ周波数ウォーク補正部41Aは、相互相関演算部11Bから相関演算結果信号を受け取る。そして、ドップラ周波数ウォーク補正部41Aは、相関演算結果信号に対して、目標の「第1グループの複数の加速度候補(探索加速度)」に応じた「第1グループの複数の補正関数」をそれぞれ乗算し、「複数の乗算結果信号(第1グループの複数の乗算結果信号)」を出力する。ファストタイムIDFT部41Bは、ドップラ周波数ウォーク補正部41Aから受け取る第1グループの複数の乗算結果信号を周波数領域から時間領域にそれぞれ変換して、第1グループの複数のパルス圧縮処理後の信号を形成する。検出部43は、コヒーレント積分部42から受け取る第1グループの複数の積分結果信号に基づいて、目標を検出する。
この信号処理装置40の構成により、目標の加速度が既知ではない場合であっても、目標探知性能の低下を回避することができる。また、この信号処理装置40の構成により、高々3次元(距離-ドップラ周波数-加速度)の探索によって目標を検出することができるので、計算量を軽減することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態は、第2実施形態と同様に、目標の加速度が既知ではない場合の実施形態に関する。第3実施形態は、目標の加速度の「粗探索」及び「細探索」を行う実施形態に関する。第3実施形態のセンシング装置の基本構成は、第1実施形態のセンシング装置1と同じなので、図1を参照して説明する。すなわち、第3実施形態では、センシング装置1は、信号処理装置10の代わりに、後述する信号処理装置50を有している。
図6は、第3実施形態の信号処理装置の一例を示すブロック図である。図6において信号処理装置50は、パルス圧縮部51と、コヒーレント積分部52と、検出部53とを有している。
パルス圧縮部51は、相互相関演算部11Bと、ドップラ周波数ウォーク補正部(第2のドップラ周波数ウォーク補正部)51Aと、ファストタイムIDFT部(第2の逆フーリエ変換部)51Bと、ドップラ周波数ウォーク補正部(第3のドップラ周波数ウォーク補正部)51Cと、ファストタイムIDFT部(第3の逆フーリエ変換部)51Dとを有している。
ドップラ周波数ウォーク補正部51Aは、相互相関演算部11Bから相関演算結果信号を受け取る。そして、ドップラ周波数ウォーク補正部51Aは、相関演算結果信号に対して、目標の「第2グループの複数の加速度候補(粗探索加速度)」に応じた「第2グループの複数の補正関数」をそれぞれ乗算し、「第2グループの複数の乗算結果信号」を出力する。ここで、「第2グループの複数の加速度候補(粗探索加速度)」における互いの間隔(加速度間隔)は、第2実施形態の「第1グループの複数の加速度候補(探索加速度)」における互いの間隔よりも広くなっている。
具体的には、ドップラ周波数ウォーク補正部51Aは、乗算部51A1~51AMを有している。乗算部51A1~51AMは、それぞれ、第2グループの複数の加速度候補b’~b’に対応している。
ファストタイムIDFT部51Bは、ドップラ周波数ウォーク補正部51Aから受け取る第2グループの複数の乗算結果信号を周波数領域から時間領域にそれぞれ変換して、第2グループの複数のパルス圧縮処理後の信号を形成する。
具体的には、ファストタイムIDFT部51Bは、ファストタイムIDFT部51B1~51BMを有している。ファストタイムIDFT部51B1~51BMは、それぞれ、第2グループの複数の加速度候補b’~b’に対応している。
ドップラ周波数ウォーク補正部51Cは、後述する粗探索加速度検出処理部53Aの「粗探索」によって検出された「粗探索加速度」を含む「所定の加速度範囲」に目標の細探索用の「第3グループの複数の加速度候補(細探索加速度)」を設定する。例えば、後述する粗探索加速度検出処理部53Aから、積分結果信号のうちで振幅が最も大きい積分結果信号に対応する加速度候補を「粗探索加速度」として受け取る場合、該「粗探索加速度」を中心とする「所定の加速度範囲」が設定されてもよい。又は、例えば、後述する粗探索加速度検出処理部53Aから、積分結果信号のうちで振幅が大きい方から2つの積分結果信号に対応する2つの加速度候補を「粗探索加速度」として受け取る場合、該2つの加速度候補を両端とする「所定の加速度範囲」が設定されてもよい。
そして、ドップラ周波数ウォーク補正部51Cは、相関演算結果信号に対して、「第3グループの複数の加速度候補」に応じた「第3グループの複数の補正関数」をそれぞれ乗算し、「第3グループの複数の乗算結果信号」を出力する。
具体的には、ドップラ周波数ウォーク補正部51Cは、乗算部51C1~51CNを有している。乗算部51C1~51CNは、それぞれ、第3グループの複数の加速度候補c’~c’に対応している。
ファストタイムIDFT部51Dは、ドップラ周波数ウォーク補正部51Cから受け取る第3グループの複数の乗算結果信号を周波数領域から時間領域にそれぞれ変換して、第3グループの複数のパルス圧縮処理後の信号を形成する。
具体的には、ファストタイムIDFT部51Dは、ファストタイムIDFT部51D1~51DNを有している。ファストタイムIDFT部51D1~51DNは、それぞれ、第3グループの複数の加速度候補c’~c’に対応している。
コヒーレント積分部52は、コヒーレント積分処理部52A,52Bを有している。
コヒーレント積分処理部52Aは、ファストタイムIDFT部51Bで形成された第2グループの複数のパルス圧縮処理後の信号をスロータイムにおいて時間領域から周波数領域にそれぞれ変換することによってコヒーレント積分する。これにより、第2グループの複数の積分結果信号が得られる。この第2グループの複数の積分結果信号は、検出部53へ出力される。
具体的には、コヒーレント積分処理部52Aは、スロータイムDFT部52A1~52AMを有している。スロータイムDFT部52A1~52AMは、それぞれ、第2グループの複数の加速度候補b’~b’に対応している。
コヒーレント積分処理部52Bは、ファストタイムIDFT部51Dで形成された第3グループの複数のパルス圧縮処理後の信号をスロータイムにおいて時間領域から周波数領域にそれぞれ変換することによってコヒーレント積分する。これにより、第3の複数の積分結果信号が得られる。この第3の複数の積分結果信号は、検出部53へ出力される。
具体的には、コヒーレント積分処理部52Bは、スロータイムDFT部52B1~52BNを有している。スロータイムDFT部52B1~52BNは、それぞれ、第3グループの複数の加速度候補c’~c’に対応している。
検出部53は、粗探索加速度検出処理部53Aと、目標検出処理部53Bとを有している。
粗探索加速度検出処理部53Aは、第2グループの複数の積分結果信号に基づいて、上記の「粗探索加速度」を検出する。例えば、粗探索加速度検出処理部53Aは、第2グループの複数の積分結果信号のうちで振幅が最も大きい積分結果信号を検出して、該検出した積分結果信号に対応する加速度候補を特定する。そして、粗探索加速度検出処理部53Aは、特定した加速度候補を「粗探索加速度」としてドップラ周波数ウォーク補正部51Cへ出力する。又は、例えば、粗探索加速度検出処理部53Aは、図7に示すように、第2グループの複数の積分結果信号のうちで振幅が大きい方から2つの積分結果信号を検出して、該検出した2つの積分結果信号にそれぞれ対応する2つの加速度候補を特定する。そして、粗探索加速度検出処理部53Aは、特定した2つの加速度候補を「粗探索加速度」としてドップラ周波数ウォーク補正部51Cへ出力する。これにより、該2つの加速度候補を両端とする「所定の加速度範囲」が設定されて、該加速度範囲に目標の細探索用の「第3グループの複数の加速度候補(細探索加速度)」が設定される。図7は、第3実施形態の加速度の粗探索及び細探索の説明に供する図である。
目標検出処理部53Bは、第3グループの複数の積分結果信号に基づいて、目標を検出する。目標検出処理部53Bにおける検出処理は、上記の検出部43と同じであってもよい。
以上のように第3実施形態によれば、信号処理装置50は、粗探索によって粗探索加速度を検出する。そして、信号処理装置50は、粗探索加速度を含む所定の加速度範囲に設定した複数の加速度候補(細探索加速度)に応じた補正関数によってドップラ周波数ウォーク補正を行った信号に基づいて、目標の検出を行う。
この信号処理装置50の構成により、目標の加速度が既知ではない場合であっても、目標探知性能の低下を回避することができると共に、計算量をさらに軽減することができる。
<第4実施形態>
第4実施形態は、第2実施形態及び第3実施形態と同様に、目標の加速度が既知ではない場合の実施形態に関する。第4実施形態は、目標の加速度の「粗探索」の結果を用いて目標の加速度を推定する実施形態に関する。第4実施形態のセンシング装置の基本構成は、第1実施形態のセンシング装置1と同じなので、図1を参照して説明する。すなわち、第4実施形態では、センシング装置1は、信号処理装置10の代わりに、後述する信号処理装置60を有している。
図8は、第4実施形態の信号処理装置の一例を示すブロック図である。図8において信号処理装置60は、パルス圧縮部61と、コヒーレント積分部62と、検出部63とを有している。
パルス圧縮部61は、相互相関演算部11Bと、ドップラ周波数ウォーク補正部(第2のドップラ周波数ウォーク補正部)51Aと、ファストタイムIDFT部(第2の逆フーリエ変換部)51Bとを有している。パルス圧縮部61は、さらに、ドップラ周波数ウォーク補正部(第4のドップラ周波数ウォーク補正部)61Aと、ファストタイムIDFT部(第4の逆フーリエ変換部)61Bとを有している。
ドップラ周波数ウォーク補正部61Aは、相互相関演算部11Bから相関演算結果信号を受け取る。そして、ドップラ周波数ウォーク補正部61Aは、相関演算結果信号に対して、「加速度推定値」に応じた補正関数を乗算し、乗算結果信号を出力する。具体的には、ドップラ周波数ウォーク補正部61Aは、乗算部61A1を有している。この乗算部61A1によって、相関演算結果信号と「加速度推定値」に応じた補正関数との乗算が行われる。「加速度推定値」は、後述する加速度推定部63Aによって推定(算出)される。
ファストタイムIDFT部61Bは、ドップラ周波数ウォーク補正部61Aから受け取る乗算結果信号を周波数領域から時間領域にそれぞれ変換して、パルス圧縮処理後の信号を形成する。
コヒーレント積分部62は、コヒーレント積分処理部52Aと、スロータイムDFT部62Aとを有する。スロータイムDFT部62Aは、ファストタイムIDFT部61Bで形成されたパルス圧縮処理後の信号をスロータイムにおいて時間領域から周波数領域に変換することによってコヒーレント積分して、積分結果信号を出力する。
検出部63は、粗探索加速度検出処理部53Aと、加速度推定部63Aと、目標検出処理部63Bとを有している。
第4実施形態の粗探索加速度検出処理部53Aは、図9に示すように、コヒーレント積分処理部52Aから受け取る第2グループの複数の積分結果信号の振幅を検出する。そして、粗探索加速度検出処理部53Aは、大きい方から2つの振幅値を検出すると共に、最も大きい振幅値の積分結果信号に対応する加速度候補を「粗探索加速度」として検出する。図9は、第4実施形態の粗探索及び加速度推定の説明に供する図である。
加速度推定部63Aは、複数の振幅比候補と各振幅比候補に応じた調整量候補との「対応関係」を記憶している。図10は、第4実施形態の対応関係の一例を示す図である。図10では、対応関係として、振幅比と調整量との対応関数が示されている。
加速度推定部63Aは、粗探索加速度検出処理部53Aで検出された2つの振幅値(最大振幅値Amax、2番目に大きい振幅値Asub)の比(振幅比Asub/Amax)と、「対応関係」とを用いて、調整量Δa’を特定する。
そして、加速度推定部63Aは、特定した調整量Δa’と、粗探索加速度検出処理部53Aで検出された粗探索加速度とに基づいて、加速度推定値を算出する。図9の例では、粗探索加速度に調整量Δa’を加算することにより、加速度推定値(目標加速度、推定探索点)が算出されている。
目標検出処理部63Bは、スロータイムDFT部62Aから受け取った積分結果信号に基づいて、目標を検出する。
以上のように第4実施形態によれば、信号処理装置60において加速度推定部63Aは、粗探索加速度検出処理部53Aで検出された2つの振幅値の比と、「対応関係」とを用いて、調整量Δa’を特定する。そして、加速度推定部63Aは、特定した調整量Δa’と、粗探索加速度検出処理部53Aで検出された粗探索加速度とに基づいて、加速度推定値を算出する。
この信号処理装置60の構成により、目標の加速度を推定することができるので、目標の加速度が既知ではない場合であっても、目標探知性能の低下を回避することができると共に、計算量をさらに軽減することができる。
<他の実施形態>
図11は、信号処理装置のハードウェア構成例を示す図である。図11において信号処理装置100は、プロセッサ101と、メモリ102とを有している。第1実施形態から第4実施形態の信号処理装置10,40,50,60のパルス圧縮部11,41,51,61と、コヒーレント積分部12,42,52,62と、検出部13,43,53,63とは、プロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより実現されてもよい。プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、信号処理装置10,40,50,60に供給することができる。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によって信号処理装置10,40,50,60に供給されてもよい。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1 センシング装置
10,40,50,60 信号処理装置
11,41,51,61 パルス圧縮部
11A,41A,51A,51C,61A ドップラ周波数ウォーク補正部
11B 相互相関演算部
11C,41B,51B,51D,61B ファストタイム逆離散フーリエ変換(IDFT)部
12,42,52,62 コヒーレント積分部
13,43,53,63 検出部
20 送受信部
30 空中線部
53A 粗探索加速度検出処理部
53B,63B 目標検出処理部
63A 加速度推定部

Claims (10)

  1. 複数の送信パルス変調信号に対応し且つ1つの方向に送信された、複数の送信信号が目標において反射された複数の反射信号にそれぞれ対応する複数の受信パルス変調信号を入力し、各受信パルス変調信号に対してパルス圧縮処理を施すパルス圧縮部と、
    前記複数の受信パルス変調信号に対応する前記パルス圧縮処理後の信号を時間領域から周波数領域に変換することによってコヒーレント積分し、積分結果信号を出力するコヒーレント積分部と、
    前記積分結果信号に基づいて、前記目標を検出する検出部と、
    を具備し、
    前記パルス圧縮部は、
    前記各受信パルス変調信号と前記各受信パルス変調信号に対応する前記送信パルス変調信号との、周波数領域における相互相関を演算し、相関演算結果信号を出力する相互相関演算部と、
    前記相関演算結果信号に対して、前記目標の第1グループの複数の加速度候補にそれぞれ対応する第1グループの複数の補正関数をそれぞれ乗算し、第1グループの複数の乗算結果信号を出力する第1ドップラ周波数ウォーク補正部と、
    前記第1グループの複数の乗算結果信号を周波数領域から時間領域にそれぞれ変換して、第1グループの複数の前記パルス圧縮処理後の信号を形成する第1逆フーリエ変換部と、
    を具備する、
    号処理装置。
  2. 前記第1グループの各補正関数は、次の式によって表される、
    請求項1記載の信号処理装置。
    Figure 0007200570000008
    ただし、t slow は、各送信パルス変調信号に対応する送信信号が送信された時刻、又は、各送信パルス変調信号に対応する送信信号が前記目標に到達する時刻である、スロータイムであり、fは、各送信パルス変調信号に対応する送信信号が送信された時刻からの経過時間であるファストタイムがフーリエ変換されたファスト周波数である。また、f は、中心周波数であり、cは、光速であり、a’は、加速度候補である。
  3. 前記検出部は、前記第1グループの複数のパルス圧縮処理後の信号にそれぞれ対応する第1グループの複数の前記積分結果信号を用いて、前記目標を検出する、
    請求項1又は記載の信号処理装置。
  4. 複数の送信パルス変調信号に対応し且つ1つの方向に送信された、複数の送信信号が目標において反射された複数の反射信号にそれぞれ対応する複数の受信パルス変調信号を入力し、各受信パルス変調信号に対してパルス圧縮処理を施すパルス圧縮部と、
    前記複数の受信パルス変調信号に対応する前記パルス圧縮処理後の信号を時間領域から周波数領域に変換することによってコヒーレント積分し、積分結果信号を出力するコヒーレント積分部と、
    前記積分結果信号に基づいて、前記目標を検出する検出部と、
    を具備し、
    前記パルス圧縮部は、
    前記各受信パルス変調信号と前記各受信パルス変調信号に対応する前記送信パルス変調信号との、周波数領域における相互相関を演算し、相関演算結果信号を出力する相互相関演算部と、
    前記相関演算結果信号に対して、前記目標の粗探索用の第2グループの複数の加速度候補にそれぞれ対応する第2グループの複数の補正関数をそれぞれ乗算し、第2グループの複数の乗算結果信号を出力する第2ドップラ周波数ウォーク補正部と、
    前記第2グループの複数の乗算結果信号を周波数領域から時間領域にそれぞれ変換して、第2グループの複数の前記パルス圧縮処理後の信号を形成する第2逆フーリエ変換部と、
    粗探索によって検出された粗探索加速度を含む所定の加速度範囲に前記目標の細探索用の第3グループの複数の加速度候補を設定し、前記相関演算結果信号に対して、前記第3グループの複数の加速度候補にそれぞれ対応する第3グループの複数の補正関数をそれぞれ乗算し、第3グループの複数の乗算結果信号を出力する第3ドップラ周波数ウォーク補正部と、
    前記第3グループの複数の乗算結果信号を周波数領域から時間領域にそれぞれ変換して、第3グループの複数の前記パルス圧縮処理後の信号を形成する第3逆フーリエ変換部と、
    を具備し、
    前記検出部は、
    前記第2グループの複数の前記パルス圧縮処理後の信号にそれぞれ対応する第2グループの複数の積分結果信号に基づいて、前記粗探索加速度を検出する第1検出処理部と、
    前記第3グループの複数のパルス圧縮処理後の信号にそれぞれ対応する第3グループの複数の積分結果信号に基づいて、前記目標を検出する第2検出処理部と、
    を具備する、
    号処理装置。
  5. 前記第2グループ及び前記第3グループの各補正関数は、次の式によって表される、
    請求項4に記載の信号処理装置。
    Figure 0007200570000009
    ただし、t slow は、各送信パルス変調信号に対応する送信信号が送信された時刻、又は、各送信パルス変調信号に対応する送信信号が前記目標に到達する時刻である、スロータイムであり、fは、各送信パルス変調信号に対応する送信信号が送信された時刻からの経過時間であるファストタイムがフーリエ変換されたファスト周波数である。また、f は、中心周波数であり、cは、光速であり、a’は、加速度候補である。
  6. 前記第1検出処理部は、前記第2グループの複数の積分結果信号のうちで振幅が最も大きい積分結果信号に対応する前記加速度候補を、前記粗探索加速度として検出する、
    請求項4又は5に記載の信号処理装置。
  7. 複数の送信パルス変調信号に対応し且つ1つの方向に送信された、複数の送信信号が目標において反射された複数の反射信号にそれぞれ対応する複数の受信パルス変調信号を入力し、各受信パルス変調信号に対してパルス圧縮処理を施すパルス圧縮部と、
    前記複数の受信パルス変調信号に対応する前記パルス圧縮処理後の信号を時間領域から周波数領域に変換することによってコヒーレント積分し、積分結果信号を出力するコヒーレント積分部と、
    前記積分結果信号に基づいて、前記目標を検出する検出部と、
    を具備し、
    前記パルス圧縮部は、
    前記各受信パルス変調信号と前記各受信パルス変調信号に対応する前記送信パルス変調信号との、周波数領域における相互相関を演算し、相関演算結果信号を出力する相互相関演算部と、
    前記相関演算結果信号に対して、前記目標の粗探索用の第2グループの複数の加速度候補にそれぞれ対応する第2グループの複数の補正関数をそれぞれ乗算し、第2グループの複数の乗算結果信号を出力する第2ドップラ周波数ウォーク補正部と、
    前記第2グループの複数の乗算結果信号を周波数領域から時間領域にそれぞれ変換して、第2グループの複数の前記パルス圧縮処理後の信号を形成する第2逆フーリエ変換部と、
    前記相関演算結果信号に対して、前記目標の加速度推定値に対応する補正関数を乗算し、乗算結果信号を出力する第4ドップラ周波数ウォーク補正部と、
    前記第4ドップラ周波数ウォーク補正部から出力された乗算結果信号を周波数領域から時間領域にそれぞれ変換して、前記パルス圧縮処理後の信号を形成する第4逆フーリエ変換部と、
    を具備し、
    前記検出部は、
    前記第2グループの複数の前記パルス圧縮処理後の信号にそれぞれ対応する第2グループの複数の積分結果信号の振幅を検出し、大きい方から2つの振幅値を検出すると共に最も大きい振幅値に対応する前記加速度候補を粗探索加速度として検出する第3検出処理部と、
    複数の振幅比候補と各振幅比候補に応じた調整量候補との対応関係と、前記検出された2つの振幅値の比とに基づいて、前記検出された2つの振幅値の比に応じた調整量を特定し、前記特定された調整量と前記検出された粗探索加速度とに基づいて、前記加速度推定値を算出する加速度推定部と、
    を具備する、
    号処理装置。
  8. 前記第2グループの各補正関数及び前記目標の加速度推定値に対応する補正関数は、次の式によって表される、
    請求項7記載の信号処理装置。
    Figure 0007200570000010
    ただし、t slow は、各送信パルス変調信号に対応する送信信号が送信された時刻、又は、各送信パルス変調信号に対応する送信信号が前記目標に到達する時刻である、スロータイムであり、fは、各送信パルス変調信号に対応する送信信号が送信された時刻からの経過時間であるファストタイムがフーリエ変換されたファスト周波数である。また、f は、中心周波数であり、cは、光速であり、a’は、加速度候補又は加速度推定値である。
  9. 複数の送信パルス変調信号に対応し且つ1つの方向に送信された、複数の送信信号が目標において反射された複数の反射信号にそれぞれ対応する複数の受信パルス変調信号の各受信パルス変調信号に対してパルス圧縮処理を施すことと
    前記複数の受信パルス変調信号に対応する前記パルス圧縮処理後の信号を時間領域から周波数領域に変換することによってコヒーレント積分して、積分結果信号を形成することと
    前記積分結果信号に基づいて、前記目標を検出することと
    を含み、
    前記パルス圧縮処理を施すことは、
    前記各受信パルス変調信号と前記各受信パルス変調信号に対応する前記送信パルス変調信号との、周波数領域における相互相関を演算し、相関演算結果信号を形成することと、
    前記相関演算結果信号に対して、前記目標の第1グループの複数の加速度候補にそれぞれ対応する第1グループの複数の補正関数をそれぞれ乗算し、第1グループの複数の乗算結果信号を形成することと、
    前記第1グループの複数の乗算結果信号を周波数領域から時間領域にそれぞれ変換して、第1グループの複数の前記パルス圧縮処理後の信号を形成することと、
    を含む、
    信号処理方法。
  10. 複数の送信パルス変調信号に対応し且つ1つの方向に送信された、複数の送信信号が目標において反射された複数の反射信号にそれぞれ対応する複数の受信パルス変調信号の各受信パルス変調信号に対してパルス圧縮処理を施すことと
    前記複数の受信パルス変調信号に対応する前記パルス圧縮処理後の信号を時間領域から周波数領域に変換することによってコヒーレント積分して、積分結果信号を形成することと
    前記積分結果信号に基づいて、前記目標を検出することと
    を含む処理を、信号処理装置に実行させ、
    前記パルス圧縮処理を施すことは、
    前記各受信パルス変調信号と前記各受信パルス変調信号に対応する前記送信パルス変調信号との、周波数領域における相互相関を演算し、相関演算結果信号を形成することと、
    前記相関演算結果信号に対して、前記目標の第1グループの複数の加速度候補にそれぞれ対応する第1グループの複数の補正関数をそれぞれ乗算し、第1グループの複数の乗算結果信号を形成することと、
    前記第1グループの複数の乗算結果信号を周波数領域から時間領域にそれぞれ変換して、第1グループの複数の前記パルス圧縮処理後の信号を形成することと、
    を含む、
    制御プログラム。
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