JP2009257095A - 内燃機関の制御装置および制御方法 - Google Patents

内燃機関の制御装置および制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の気筒を備えた内燃機関において、ノック発生頻度の気筒間差を反映した適切な点火時期制御を実行する。
【解決手段】ノック検出部510は、気筒間を区別したノック検出を行なう。ノック頻度算出部520は、現時点から所定回数遡った一定点火回数中での、気筒別のノック発生頻度係数KCF(i)を算出する。気筒間共通学習部530は、ノック発生有無に基づいて、各気筒共通の点火時期学習値LRNCを算出する。気筒別学習条件判定部560は、デポジット付着推定部570によるデポジット付着量推定および/またはエンジン運転状態値に基づいて、ノック発生に気筒間差が生じやすい状態であるときに限って学習フラグFLRをオンする。気筒別学習部540は、学習フラグFLRがオンされたサイクルにおいて、ノック発生頻度係数KCF(i)に基づいて、それぞれの気筒に独立な気筒別学習値LRN(i)を更新する。
【選択図】図4

Description

この発明は、内燃機関の制御装置および制御方法に関し、より特定的には、ノック検出に基づく点火時期制御に関する。
自動車用ガソリンエンジンなどの内燃機関において、ノッキングの発生による振動を検知するノックセンサの出力に基づいて、ノッキングが検知されない間は点火時期を徐々に進角させる一方で、ノッキングの発生時は点火時期を遅角側に調整する点火時期制御が知られている。このような点火時期制御によれば、ノック発生を抑制するとともに、エンジンの出力および燃費を適切に制御することができる。
また、特開平9−126107号公報(特許文献1)では、複数気筒を備えるエンジンにおいて、各気筒の点火時期を所定のエンジン回転数以上の運転領域で独立に制御するエンジンの運転制御装置が記載されている。
また、特開平5−141334号公報(特許文献2)および特開2007−32435号公報(特許文献3)には、複数の気筒を備えた内燃機関におけるノック検知結果に基づく点火時期制御(ノック制御)が記載されている。
特に、特許文献2では、エンジンの運転領域を複数領域に区分するとともに、各運転領域において全気筒共通の平均学習値を算出するとともに、特定領域のみで気筒別に学習値を算出する。さらに、当該特定領域以外の他領域では、全気筒共通の平均学習値の領域間差を気筒別学習値に反映することによって、それぞれの気筒の点火時期を制御している。
また、特許文献3による点火時期制御では、ノッキング遅角量の気筒間差の制限値を気筒毎に設定するとともに、最遅角気筒のノッキング遅角量を基準として、他の気筒のノッキング遅角量が上記制限値を超えないように制御することが記載されている。
特開平9−126107号公報 特開平5−141334号公報 特開2007−32435号公報
特許文献2には、エンジンの運転状態に応じて、特定の運転領域においてノッキングの発生有無に基づく点火時期学習値を気筒別に設定することが記載されている。
しかしながら、エンジンの回転数(回転速度)および負荷のみによって気筒別学習を実行する運転領域を決定しているので、ノッキングの発生に気筒間差が発生する条件を適切に抽出できないおそれがある。すなわち、回転数および負荷で示されるエンジンの運転状態以外の要素でノッキングの発生に気筒間差が発生しやすくなった状況において、その気筒間差を学習値に適切に反映できない可能性があり、気筒間差の学習を適切に実行できないおそれがある。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、複数の気筒を備えた内燃機関において、ノッキングの発生頻度の気筒間差を反映した適切な点火時期制御を行なうことである。
この発明による内燃機関の制御装置は、複数の気筒を備えた内燃機関の制御装置であって、ノック検出部と、共通学習部と、気筒間学習部と、点火時期算出部と、学習条件判定部とを備える。ノック検出部は、複数の気筒におけるノッキング発生を、気筒間を区別して検出するように構成される。共通学習部は、複数の気筒全体でのノッキング発生の有無に基づいて、各気筒間で共通の点火時期学習値を設定するように構成される。気筒間学習部は、複数の気筒のそれぞれにおける一定期間内でのノック発生頻度に基づいて、複数の気筒のそれぞれに独立の点火時期学習値を設定するように構成される。点火時期算出部は、共通の点火時期学習値と独立の点火時期学習値に基づいて、複数の気筒のそれぞれにおける点火時期を算出するように構成される。学習条件判定部は、内燃機関の運転状態が、点火時期の変化に対するノックレベルの変化感度が相対的に低い運転状態であることを示す所定条件を成立させるものであるか否かを判定するように構成される。そして、気筒間学習部は、所定条件の成立時には、現在のノック発生頻度に従って独立の点火時期学習値を更新する一方で、所定条件の非成立時には、現在のノック発生頻度によらず独立の点火時期学習値を現在値に維持する。
この発明による内燃機関の制御方法は、複数の気筒を備えた内燃機関の制御方法であって、複数の気筒におけるノッキング発生を、気筒間を区別して検出するステップと、検出するステップでの検出結果に基づいて、複数の気筒のそれぞれにおける一定期間内でのノック発生頻度を更新するステップと、複数の気筒全体でのノッキング発生の有無に基づいて、各気筒間で共通の点火時期学習値を設定するステップと、内燃機関の運転状態が、点火時期の変化に対するノックレベルの変化感度が相対的に低い運転状態であることを示す所定条件を成立させるものであるか否かを判定するステップと、所定条件の成立時に、更新するステップで更新された複数の気筒のそれぞれにおけるノック発生頻度に基づいて、更複数の気筒のそれぞれに独立の点火時期学習値を更新するステップと、所定条件の非成立時には、ノック発生頻度によらず、独立の点火時期学習値を現在値に維持するステップと、共通の点火時期学習値と独立の点火時期学習値に基づいて、複数の気筒のそれぞれにおける点火時期を算出するステップとを備える。
上記内燃機関の制御装置および制御方法によれば、点火時期の変化に対するノックレベルの変化感度が相対的に低く、ノック発生に気筒間差が生じやすい運転状態であるときに限って、ノック発生傾向の気筒間差を反映した、気筒毎に独立の点火時期学習値を更新する。そして、全運転領域にわたって、各気筒共通の学習値と、気筒毎に独立の学習値との和に従う共通の制御構造により点火時期制御を実行できる。したがって、気筒間でのノック発生傾向の差異の学習結果を反映した、内燃機関の出力および燃費を向上するための点火時期制御を、易な制御構造によって実行できる。
好ましくは、制御装置は、ノッキングが発生した際の点火時期の実績に基づいて、各気筒内でのデポジット付着度合を推定するデポジット付着推定部をさらに備える。そして、学習条件判定部は、推定されたデポジット付着度合が所定より大きいときに、所定条件が成立したと判定する。あるいは、制御方法は、ノッキングが発生した際の点火時期の実績に基づいて、各気筒内でのデポジット付着度合を推定するステップをさらに備える。そして、上記判定するステップは、推定されたデポジット付着度合が所定より大きいときに、所定条件が成立したと判定する。
このようにすると、ノッキングの発生に気筒間でばらつきが生じやすくなる、デポジット付着量が増大した状態において、気筒間で独立の点火時期学習値を更新することができる。このため、エンジン回転数(回転速度)および負荷のみに基づいて気筒間差の学習実行条件を判定する場合と比較して、ノック発生に気筒間差が生じやすい運転状態を適切に検出できる。
また好ましくは、学習条件判定部は、内燃機関の回転速度、負荷、吸気温度、および、冷却水温度のうちの少なくとも1つに基づいて、所定条件の成立を判定する。あるいは、上記判定するステップは、内燃機関の回転速度、負荷、吸気温度、および、冷却水温度のうちの少なくとも1つに基づいて所定条件の成立を判定する。
このようにすると、エンジン回転数(回転速度)および負荷のみに基づいて気筒間差の学習実行条件を判定する場合と比較して、ノック発生に気筒間差が生じやすい運転状態であることを適切に検出して、気筒間差でのノック発生頻度の差異を気筒毎に独立の学習値に反映することができる。
好ましくは、共通の点火時期学習値および気筒毎独立の点火時期学習値は、制御装置の電源初期化または制御方法を実行する制御ユニットの電源初期化に応答して初期化される。
このようにすると、点火時期学習値は、車両整備によるデポジット清掃に対応して制御装置(ECU)のバッテリ初期化に応答して初期化される。このため、経年変化を適切に反映して、デポジット付着に依存したノック発生の気筒間差を学習値に適切に反映できる。
この発明によれば、複数の気筒を備えた内燃機関において、ノッキングの発生頻度の気筒間差を反映した適切な点火時期制御を行なうことができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお以下図中における同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則的に繰返さないものとする。
(エンジンシステムの全体構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御装置を搭載した車両のエンジンシステムの構成を示す概略図である。
図1を参照して、エンジンシステムは、エンジン100と、エンジンECU(Electronic Control Unit)200とを含む。エンジンECU200は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御装置を構成する。あるいは、本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御方法は、エンジンECU200が実行する制御処理により実現される。
エンジン100には複数の気筒が設けられる。エンジン100は、エアクリーナ102から吸入された空気とインジェクタ104から噴射される燃料との混合気を、燃焼室内で点火プラグ106により点火して燃焼させる内燃機関である。点火時期は、出力トルクが最大になるMBT(Minimum advance for Best Torque)になるように制御されるが、ノッキングが発生した場合など、エンジン100の運転状態に応じて遅角されたり、進角されたりする。
混合気が燃焼すると、燃焼圧によりピストン108が押し下げられ、クランクシャフト110が回転する。燃焼後の混合気(排気ガス)は、三元触媒112により浄化された後、車外に排出される。エンジン100に吸入される空気の量は、スロットルバルブ114により調整される。吸気バルブ116が開いた際に燃焼室に混合気が導入される。排気バルブ118が開いた際に燃焼室から排気ガスが排出される。
エンジン100は、エンジンECU200により制御される。エンジンECU200には、ノックセンサ300と、水温センサ302と、タイミングロータ304に対向して設けられたクランクポジションセンサ306と、スロットル開度センサ308と、車速センサ310と、イグニッションスイッチ312と、エアフローメータ314と、吸気温センサ316とが接続されている。
ノックセンサ300は、エンジン100のシリンダブロックに設けられる。ノックセンサ300は、圧電素子により構成されている。ノックセンサ300は、エンジン100の振動により電圧を発生する。電圧の大きさは、振動の大きさと対応した大きさとなる。ノックセンサ300は、電圧を表わす信号をエンジンECU200に送信する。水温センサ302は、エンジン100のウォータージャケット内の冷却水の温度を検出し、検出結果を表わす信号を、エンジンECU200に送信する。
タイミングロータ304は、クランクシャフト110に設けられており、クランクシャフト110と共に回転する。タイミングロータ304の外周には、予め定められた間隔で複数の突起が設けられている。クランクポジションセンサ306は、タイミングロータ304の突起に対向して設けられている。タイミングロータ304が回転すると、タイミングロータ304の突起と、クランクポジションセンサ306とのエアギャップが変化するため、クランクポジションセンサ306のコイル部を通過する磁束が増減し、コイル部に起電力が発生する。クランクポジションセンサ306は、起電力を表わす信号を、エンジンECU200に送信する。エンジンECU200は、クランクポジションセンサ306から送信された信号に基づいて、クランク角およびクランクシャフト110の回転数を検出する。
スロットル開度センサ308は、スロットル開度を検出し、検出結果を表わす信号をエンジンECU200に送信する。車速センサ310は、車輪(図示せず)の回転数を検出し、検出結果を表わす信号をエンジンECU200に送信する。エンジンECU200は、車輪の回転数から、車速を算出する。イグニッションスイッチ312は、エンジン100を始動させる際に、運転者によりオン操作される。エアフローメータ314は、エンジン100に吸入される空気量を検出し、検出結果を表わす信号をエンジンECU200に送信する。吸気温センサ316は、吸入される空気の温度を検出し、検出結果を表わす信号をエンジンECU200に送信する。
エンジンECU200は、電源である補機バッテリ320から供給された電力により作動する。エンジンECU200は、各センサおよびイグニッションスイッチ312から送信された信号、ROM(Read Only Memory)202に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて演算処理を行ない、エンジン100が所望の運転状態となるように、機器類を制御する。
(ノック検出に応じた点火時期制御)
以下に、ノックセンサ300による検出結果に基づく各気筒での点火時期制御について詳細に説明する。以下の説明で明らかになるように、本発明の実施の形態によるエンジンシステムでは、複数の気筒のそれぞれにおいて点火時期は独立に制御される。
まず、図2および図3を用いて、複数の気筒を区別してノッキングの発生を検出するための構成について説明する。
図2には、一例として、V型8気筒エンジンにおけるノックセンサの配置例が示される。ただし、本発明の適用は、複数の気筒を有する内燃機関であれば、気筒数およびその配置態様を特に限定するものではないことについて確認的に記載する。
図2を参照して、本実施の形態におけるエンジンシステムは気筒#1〜#8を有する。エンジン100における各気筒の点火順序は、気筒#1→#8→#7→#3→#6→#5→#4→#2→#1であるものとする。したがって、気筒#1および#3の間にノックセンサ300(1)を配置し、気筒#2および#4の間にノックセンサ300(2)を配置し、気筒#5および#7の間にノックセンサ300(3)を配置し、気筒#6および#8の間にノックセンサ300(4)を配置する。
このようにすると、点火時期がおおよそ270°CA異なる2つの気筒間でノックセンサ300を共有できる。すなわち、クランク角度と、ノックセンサ300(1)〜300(4)のそれぞれの出力信号KNK1〜KNK4とに基づいて、各気筒にノックセンサ300を設けることなく、気筒間を区別したノッキングの検出を行なうことができる。
図3を参照して、気筒#1〜#8の各々について、燃焼行程に対応させて所定のノック検出ゲートTgが設定される。そして、ノック検出ゲートTg期間中において、対応のノックセンサ300よって検出された振動波形に基づいて、当該気筒にノッキングが発生したか否かを判定する。たとえば、上記振動波形における所定周波数での振動強度が所定の判定値より大きいときに、ノック発生有りと判定される。
たとえば、図3の例では、気筒#7にノッキングが発生したと判定される。このように、本発明の実施の形態によるエンジンシステムにおいては、気筒を区別したノック検出が実行される。
図4は、本発明の実施の形態によるエンジンシステムにおけるノック検出結果を反映した点火時期制御(以下、ノック制御とも称する)の構成を示す機能ブロック図である。なお、図4に示す各機能ブロックは、エンジンECU200が、ROM202に記憶された所定プログラムを実行することによってソフトウェア的に実現されてもよく、各機能ブロックに対応する機能を実現する専用のハードウェア(電子回路)によって実現されてもよい。
ノック制御部500は、ノック検出部510と、ノック頻度算出部520と、気筒間共通学習部530と、気筒別学習部540と、点火時期算出部550と、気筒別学習条件判定部560と、デポジット付着推定部570とを含む。
ノック検出部510は、ノックセンサ300(1)〜300(4)の出力信号KNK1〜KNK4の出力とクランク角度CANGに基づいて、気筒間を区別したノック検出を行なう。そして、ノック検出部510は、いずれかの気筒でノッキングが発生した場合にはフラグFKNCをオンするとともに、気筒#1〜#8のそれぞれでのノック発生有無を示すフラグFKN(i)をノック頻度算出部520へ出力する。
ノック頻度算出部520は、ノック検出部510からの情報に基づいて、現時点から所定回数遡った点火回数中(たとえば、1000回)における気筒別のノック回数KNM(i)を求めるとともに、気筒間での発生頻度を示す気筒別のノック発生頻度係数KCF(i)を算出する。以下、各係数あるいは各変数での添字(i)は、気筒#1〜#8の気筒番号を示すものとする。すなわち、図1のエンジン100ではi=1〜8である。
ここで、気筒別のノック発生頻度係数KCF(i)は、全気筒合計でのノック回数の合計をTKNM(TKNM=KNM(1)+…+KNM(8))とすると、下記(1)式で示される。
KCF(i)=KNM(i)/TKNM …(1)
たとえば、図5に示されるように、過去1000回の点火時における各気筒でのノック回数KNM(i)に従って、各気筒についてノック発生頻度係数KCF(i)が算出される。このノック発生頻度係数KCF(i)は、各気筒でのノック回数比に従ったものとなり、KCF(1)〜KCF(8)の総和は1.0となる。すなわち、ノック発生に気筒間が無く、均等にノッキングが発生する場合には、KCF(i)=0.125(1/8)となる。
そして、気筒#1〜#8のそれぞれについて、ノック発生頻度係数KCF(i)に従って気筒別学習値LRN(i)が算出される。気筒別学習値LRN(i)は、ノック発生頻度の気筒間差が小さい場合には各気筒で0となるように設定され、かつ、ノック発生頻度が偏った場合に、ノック発生頻度が高い気筒での点火時期を他の気筒よりも遅角側に修正するように(すなわち負値)設定される。
たとえば、8気筒の本実施の形態では、KCF(i)<0.3の気筒では、LRN(i)=0°CAに設定され、0.3≦KCF(i)<0.5の気筒では、LRN(i)=−2°CAに設定され、KCF(i)>0.5の気筒では、LRN(i)=−5°CAに設定されるものとする。気筒#7でのノック発生頻度が偏って高い本例では、LRN(7)=−5°CAと設定される一方で、他の気筒では、LRN(i)=0である(i≠7)。
再び図4を参照して、気筒間共通学習部530は、気筒#1〜#8に共通の点火時期学習値LRNCを算出する。この共通学習値LRNCは、フラグFKNCがオンされたサイクルでは、所定値減少(遅角側に変化)される一方で、FKNがオフ(すなわちノック発生無し)のサイクルでは所定値増加(進角側に変化)される。
この際に、1サイクルでの遅角側の所定値と、進角側の所定値とは異なる値であってもよい。また、共通学習値LRNCについて、進角側および遅角側にそれぞれ上限値が設定されることが好ましい。
気筒別学習部540は、気筒別学習条件判定部560によって学習フラグFLRがオンされたサイクル、すなわち、後程詳細に説明する気筒別学習条件が成立したと判定されたときに、図5で説明したように、ノック頻度算出部520によって算出されたノック発生頻度係数KCF(i)に基づいて、気筒#1〜#8のそれぞれに独立な気筒別学習値LRN(i)を更新する。
一方、気筒別学習条件の非成立時、すなわち気筒別学習条件判定部560によって学習フラグFLRがオフされたサイクルでは、気筒別学習部540は、ノック発生頻度係数KCF(i)の変化にかかわらず、各気筒での気筒別学習値LRN(i)を更新することなく現在値に維持する。
点火時期算出部550は、共通学習値LRNCと、気筒別学習値LRN(i)との和によって示されるノック学習値に基づいて、気筒#1〜#8のそれぞれの点火時期IGT(i)を算出する。なお、点火時期IGT(i)は、エンジン運転状態(回転速度、負荷等)に応じて設定される基本点火時期に、ノック状態に基づいた上記ノック学習値を反映することによって算出される。なお、点火時期IGT(i)の算出に、ノック学習値以外の学習値をさらに反映することも可能である。
この結果、図5に示されるように、気筒別学習値LRN(i)に応じた気筒間差を反映しつつ、ノック有無に応じて共通学習値LRNCが変化するのに従って点火時期IGT(i)が徐々に変化するように、ノック制御が行なわれる。
本実施の形態では、気筒別学習条件判定部560による、気筒別学習を実行するための条件が成立しているか否かの判定結果に従って、気筒別学習値LRN(i)の更新有無が制御される。
気筒別学習条件判定部560は、デポジット付着推定部570によって推定されたデポジット付着度合を示す付着量推定値DPXおよび/またはエンジン運転状態値に基づいて、ノッキングの発生に気筒間差が生じやすい状態であるときに、気筒別学習条件が成立していることを示す学習フラグFLRをオンする。
図6の概念図に示されるように、エンジン運転状態によって、特性線610のように点火時期の変化に対するノックレベル変化が相対的に大きい領域と、特性線620のように点火時期の変化に対するノックレベル変化が相対的に小さい領域とが存在する。気筒別学習条件判定部560は、点火時期の変化に対するノックレベル変化が相対的に小さい運転状態であるときに、学習フラグFLRをオンする。
たとえば、エンジン運転状態値としては、エンジン回転速度NE、エンジン負荷を示す充填効率LD、吸気温度Taおよびエンジン冷却水温Twの少なくとも1つに基づいて、学習フラグFLRのオン条件が予め定められる。定性的には、エンジン回転速度NEに対しては、ノッキングの発生が問題となる低速度領域であるときに学習フラグFLRがオンされ、充填効率LDについては、ノック−点火時期感度の低い軽負荷領域で学習フラグFLRがオンされる。たとえば、エンジン回転速度および吸入空気量に基づいて求められた充填効率LDが所定値以下のときに、学習フラグFLRがオンされる。
また、吸気温度Taおよびエンジン冷却水温Twをさらに組み合わせて、学習フラグFLRのオンオフを判定してもよい。
また、各気筒でのデポジット付着度合が高いと、気筒間差でのデポジット付着ばらつきに起因して、ノック発生頻度に気筒間差ばらつきが発生する可能性が高い。したがって、気筒別学習条件判定部560は、デポジット付着推定部570によって推定された付着量推定値DPXが所定の判定値以上となったときに学習フラグFLRをオンする。
デポジット付着推定部570は、ノッキングの発生有無を示すフラグFKNCに基づいて、ノック発生時の点火時期(ノック発生点火時期)を逐次学習し、その学習値に基づいて、付着量推定値DPXを算出する。ここでは、ノック発生点火時期学習値は、気筒間で共通値とし、エンジン100全体でのデポジット付着度合を示すものとする。
図7には、デポジット付着推定部570による付着度合推定の概念図が示される。
図7を参照して、ノック発生点火時期は、エンジン負荷に応じて変化する一方で、その変化特性は、デポジットの付着量に応じて変化する。デポジット付着無のとき(付着量推定値DPX=0.0)のエンジン負荷−ノック発生点火時期特性をベースとして、デポジット付着度合が大きくなると、ノッキングが発生する点火時期が遅角側にシフトしていく。特に、軽負荷時にこの傾向が顕著となる。
このため、デポジット付着無(DPX=0.0)からデポジット付着度合最大(DPX=1.0)の範囲で、デポジット付着度合毎に、エンジン負荷に対するノック発生点火時期の特性を実験等で予め求めておくことにより、図7の特性を表わすマップを構成できる。そして、エンジン運転中には、実際のノック発生点火時期およびエンジン負荷を上記マップに当てはめることにより、現在のデポジット付着度合を示す付着量推定値DPX(0.0〜1.0)を逆算できる。
このように、気筒別学習条件判定部560は、点火時期の変化に対するノックレベルの変化感度が相対的に低く、ノック発生に気筒間差が生じやすい運転状態であるときに限って、学習フラグFLRをオンすることによって、気筒別学習値LRN(i)の更新、すなわち、気筒別学習を実行する。これにより、デポジット付着等の影響によりノッキングが発生し易くなっている特定の気筒の点火時期を他の気筒よりも遅角化できる。さらに、上記以外の運転状態では、学習フラグFLRをオフすることによって、学習された気筒別学習値LRN(i)を維持するので、誤った気筒間学習の実行を防止しつつ、過去の気筒間学習結果を反映した点火時期制御を実行できる。
図8は、図4に示したノック制御をソフトウェアで実現するための処理手順例を示すフローチャートである。図8に示したフローチャートは、エンジンECU200によって、ROM202に予め記憶された所定プログラムを所定周期で実行することによって実現される。
図8を参照して、エンジンECU200は、ステップS100により、ノッキングの発生有無を、ノック発生気筒の特定を含めて検出する。すなわち、ステップS100による処理は、図4のノック検出部510の機能に対応する。
エンジンECU200は、ノック発生時(S100のYES判定時)には、ステップS110により、ノック発生点火時期の学習処理を実行する。デポジット付着推定部570の説明で述べたように、ノック発生点火時期の学習値IGTXに基づいて、デポジットの付着度合を示す、付着量推定値DPXが算出される。すなわちステップS110による処理は、図4のデポジット付着推定部570による機能に対応する。一方で、ノック非発生時(S100のNO判定時)には、ステップS110の処理はスキップされる。
続いて、エンジンECU200は、ステップS120により、ノック発生有無に従って共通学習値LRNCの更新処理を実行する。すなわち、ステップS120による処理は、図4の気筒間共通学習部530の機能に対応する。上述のように、共通学習値LRNCはノック発生時には点火時期が所定値遅角され、ノック非発生のときには所定値進角されるように設定される。なお、共通学習値LRNCには、進角側および遅角側のそれぞれに制限値が設けられてもよい。
さらに、エンジンECU200は、ステップS130に処理を進めて、ステップS100でのノック検出結果を反映して、気筒別のノック発生頻度を更新する。すなわちステップS130の処理は、図4のノック頻度算出部520の機能に対応し、サイクル毎に気筒別のノック発生頻度係数KCF(i)が更新されていく。
続いて、エンジンECU200は、ステップS140により、気筒別学習条件が成立しているかどうかを判定する。ステップS140による判定は、図4の気筒別学習条件判定部560と同様に実行される。気筒別学習条件の成立時(S140のYES判定時)、すなわち図4における学習フラグFLRのオン時には、気筒別学習値LRN(i)が、ステップS130で更新されたノック発生頻度係数KCF(i)に基づいて更新される。すなわち、気筒別学習が実行されて、現在のエンジン状態でのノック発生頻度係数に従って、気筒別学習値LRN(i)が修正されることになる。
一方で、気筒別学習条件の非成立時(S140のNO判定時)、すなわち図4におけるFRNのオフ時には、エンジンECU200は、ステップS160に処理を進めて、気筒別学習値LRN(i)については、ステップS130において更新された現在のノック発生頻度係数を反映することなく、過去の気筒間学習による気筒別学習値LRN(i)を維持する。すなわち、ステップS150およびS160による処理は、図4の気筒別学習部540の機能に対応する。
そして、エンジンECU200は、ステップS170により、ステップS120で更新された共通学習値LRNCと、ステップS150で更新されたあるいはステップS160により維持された気筒別学習値LRN(i)との和によって示されるノック学習値を反映して、気筒#1〜#8のそれぞれにおける点火時期IGT(i)を算出する。この際に、最終的に求められた点火時期IGT(i)についても、進角側および遅角側のそれぞれについて、制限値を超えないようにするガード処理が実行される。すなわち、ステップS170による処理は、図4の点火時期算出部550の機能に対応する。
この結果、本実施の形態によるノック制御では図9に示す効果を奏することができる。まず、図9(a)には、比較例として、気筒別学習を導入しないノック制御が従来制御として示される。この場合には、いずれかの気筒でノッキングが発生したか否かに従って、各気筒の点火時期が共通に、遅角側あるいは進角側に調整される。
したがって、全気筒のノック音レベルが許容レベル以下、すなわち、全気筒ともノック発生無の状態から、図3に示したように気筒#7のみにノッキングが発生しても、全気筒の点火時期が遅角される。この結果、気筒間差無のときは適切に点火時期を制御できる一方で、気筒間差有のときには、特定気筒(気筒#7)の遅角化が不十分でノック音レベルを許容レベル以下に抑制できない一方で、他の気筒では、過度に遅角化することになりエンジンの燃費の悪化を招く可能性がある。
これに対して、図9(b)に示されるように、今回制御では、上記のように、ノッキングが発生した気筒のみの点火時期を遅角するように気筒別学習を実行できる。この結果、気筒間差無のときは従来制御と同様の効果が得られる他、気筒間差有のときにも、遅角が不要な他の気筒の点火時期を過度に遅角させることなく、かつ、ノック発生傾向の高い気筒では点火時期を十分に遅角してノック音を許容レベル以下に軽減することができる。
このように、本発明の実施の形態によるエンジン制御によればノック発生傾向の差異の学習結果を反映した適切なノック制御を実行できる。特に、デポジット付着度合および/またはエンジン運転状態値に基づいて、点火時期の変化に対するノックレベルの変化感度が相対的に低く、ノック発生に気筒間差が生じやすい運転状態であるときに限って、気筒間学習値を更新するので、全運転領域にわたって各気筒共通の学習値LRNCと気筒毎に独立の学習値LRN(i)との和に従う共通の制御構造としつつ、簡易かつ効率的にノック発生傾向の差異を適切にノック制御に反映できる。
なお、本実施の形態によるノック制御においては、デポジットの付着度合がノック発生に影響を及ぼすこと、および、気筒間差を含めてデポジット付着は車両整備よるエンジン清掃が行なわれるまでは解消されないことを考慮すると、ノック制御の学習値については、エンジンの停止あるいは、イグニッションスイッチのオフに応答した初期化を避けることが好ましい。
たとえば、車両整備の際には、エンジンECU200が一旦補機バッテリ320から切離されて、整備完了後にエンジンECU200に再び電源が投入される、いわゆるバッテリ初期化(ECUの電源初期化)が実行されることから、デポジット付着度合に影響を受ける学習値(気筒別学習値LRN(i)および共通学習値LRNC)については、このバッテリ初期化をトリガとして初期化することができる。
以上説明した本実施の形態によるエンジンシステムでの点火時期制御については、複数の気筒を有し、かつ気筒間を分別してノッキングを検出することが可能な構成であれば、エンジンの気筒数および気筒配置形態を問わず、また、ガソリンエンジンに限定されることなくエンジンの種類を問わず適用可能である点について確認的に記載する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御装置を搭載した車両のエンジンシステムの構成を示す概略図である。 ノックセンサの配置例を説明する概念図である。 図2に示したノックセンサの出力に基づく、気筒を区別したノック検出例を説明する概念図である。 本発明の実施の形態によるエンジンシステムにおけるノック制御を説明する機能ブロック図である。 図4によるノック制御の例を説明する概念図である。 エンジン運転状態によって点火時期の変化に対するノックレベル変化の特性が変化することを説明する概念図である。 図4に示したデポジット付着推定部による付着度合推定の概念図である。 図4に示したノック制御をソフトウェアで実現するための処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態によるのノック制御の効果を説明する概念図である。
符号の説明
100 エンジン、102 エアクリーナ、104 インジェクタ、106 点火プラグ、108 ピストン、110 クランクシャフト、112 三元触媒、114 スロットルバルブ、116 吸気バルブ、118 排気バルブ、200 エンジンECU、202 ROM、300,300(1)〜300(4) ノックセンサ、302 水温センサ、304 タイミングロータ、306 クランクポジションセンサ、308 スロットル開度センサ、310 車速センサ、312 イグニッションスイッチ、314 エアフローメータ、316 吸気温センサ、320 補機バッテリ、500 ノック制御部、510 ノック検出部、520 ノック頻度算出部、530 気筒間共通学習部、540 気筒別学習部、550 点火時期算出部、560 気筒別学習条件判定部、570 デポジット付着推定部、DPX 付着量推定値、FKNC フラグ(ノック発生有無)、FLR 学習フラグ(気筒別学習オン)、IGT(i) 点火時期、IGTX ノック発生点火時期学習値、KCF(i) ノック発生頻度係数(気筒別)、KNK1〜KNK4 出力信号(ノックセンサ)、KNM(i) ノック回数(気筒別)、LD 充填効率、LRN(i) 気筒別学習値、LRNC 共通学習値、NE エンジン回転速度、Ta 吸気温度、Tg ノック検出ゲート、Tw エンジン冷却水温。

Claims (8)

  1. 複数の気筒を備えた内燃機関の制御装置であって、
    前記複数の気筒におけるノッキング発生を、気筒間を区別して検出するノック検出部と、
    前記複数の気筒全体での前記ノッキング発生の有無に基づいて、各前記気筒間で共通の点火時期学習値を設定する共通学習部と、
    前記複数の気筒のそれぞれにおける一定期間内でのノック発生頻度に基づいて、前記複数の気筒のそれぞれに独立の点火時期学習値を設定する気筒間学習部と、
    前記共通の点火時期学習値と前記独立の点火時期学習値に基づいて、前記複数の気筒のそれぞれにおける点火時期を算出する点火時期算出部と、
    前記内燃機関の運転状態が、前記点火時期の変化に対するノックレベルの変化感度が相対的に低い運転状態であることを示す所定条件を成立させるものであるか否かを判定する学習条件判定部とを備え、
    前記気筒間学習部は、前記所定条件の成立時には、現在の前記ノック発生頻度に従って前記独立の点火時期学習値を更新する一方で、前記所定条件の非成立時には、現在の前記ノック発生頻度によらず前記独立の点火時期学習値を現在値に維持する、内燃機関の制御装置。
  2. 前記ノッキングが発生した際の点火時期の実績に基づいて、各前記気筒内でのデポジット付着度合を推定するデポジット付着推定部をさらに備え、
    前記学習条件判定部は、推定された前記デポジット付着度合が所定より大きいときに、前記所定条件が成立したと判定する、請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記学習条件判定部は、前記内燃機関の回転速度、負荷、吸気温度、および、冷却水温度のうちの少なくとも1つに基づいて、前記所定条件の成立を判定する、請求項1または2記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記共通の点火時期学習値および気筒毎の前記独立の点火時期学習値は、前記制御装置の電源初期化に応答して初期化される、請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  5. 複数の気筒を備えた内燃機関の制御方法であって、
    前記複数の気筒におけるノッキング発生を、気筒間を区別して検出するステップと、
    前記検出するステップでの検出結果に基づいて、前記複数の気筒のそれぞれにおける一定期間内でのノック発生頻度を更新するステップと、
    前記複数の気筒全体での前記ノッキング発生の有無に基づいて、各前記気筒間で共通の点火時期学習値を設定するステップと、
    前記内燃機関の運転状態が、前記点火時期の変化に対するノックレベルの変化感度が相対的に低い運転状態であることを示す所定条件を成立させるものであるか否かを判定するステップと、
    前記所定条件の成立時に、前記更新するステップで更新された前記複数の気筒のそれぞれにおける前記ノック発生頻度に基づいて、更前記複数の気筒のそれぞれに独立の点火時期学習値を更新するステップと、
    前記所定条件の非成立時には、前記ノック発生頻度によらず、前記独立の点火時期学習値を現在値に維持するステップと、
    前記共通の点火時期学習値と前記独立の点火時期学習値に基づいて、前記複数の気筒のそれぞれにおける点火時期を算出するステップとを備える、内燃機関の制御方法。
  6. 前記ノッキングが発生した際の点火時期の実績に基づいて、各前記気筒内でのデポジット付着度合を推定するステップをさらに備え、
    前記判定するステップは、推定された前記デポジット付着度合が所定より大きいときに、前記所定条件が成立したと判定する、請求項5記載の内燃機関の制御方法。
  7. 前記判定するステップは、前記内燃機関の回転速度、負荷、吸気温度、および、冷却水温度のうちの少なくとも1つに基づいて前記所定条件の成立を判定する、請求項5または6記載の内燃機関の制御方法。
  8. 前記共通の点火時期学習値および気筒毎の前記独立の点火時期学習値は、前記制御方法を実行する制御ユニットの電源初期化に応答して初期化される、請求項5記載の内燃機関の制御方法。
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