JP2009253562A - 電力増幅装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 パワーアンプユニット3は、一次側の12Vから二次側の±Bを形成するDC/DCコンバータ8と、±Bの給電を受けてオーディオ信号の電力増幅を行なうパワーアンプ部6を有する。電源オン後、DC/DCコンバータ8の一次側からグランドに流れる電流は小抵抗R0を含むグランド電流検出回路21で検出され、異常検知回路22により異常が監視される。基準値THを越えることなく、電源オン後のミュート期間が終ると、異常監視動作禁止回路25により異常監視動作が禁止される。ミュート期間中にグランド電流検出信号がTHを超えると、異常検知回路22が異常を検知して異常検知信号を出力し、ラッチ回路23がラッチして電源停止制御信号をDC/DCコンバータ8に出力して動作を停止させる。
【選択図】 図1
Description
ところで、スピーカ出力のショート、電力増幅部を構成する素子とグランド間のショートなどで過大電流が流れると、DC/DCコンバータや電力増幅部を損壊し発煙発火が生じてしまう。このため、従来から電力増幅装置には過電流保護回路が設けられており、何らかの原因による過大電流を検出したとき、DCDCコンバータを停止させて、二次直流電源電圧形成動作を停止し、発煙発火を未然に防止するようにしている。
けれども、上記した従来の過電流保護回路では、DCDCコンバータの二次側で中点電位の検出をするため、DCDCコンバータの一次側の素子の不良やグランドとのショート、コントローラの部品不良などの不具合が生じた場合、二次側の中点電位の監視では異常を検出できず、大電流が流れて発煙発火を生じてしまう恐れがある。
また、±15Vを形成する直流安定化電源回路(AVR)がトラッキング方式を採用している場合、そもそも中点電位の検出自体ができず、DCDCコンバータの二次側のショートであっても保護できない欠点がある。
本発明の1つの態様では、一次電源はバッテリであることを特徴としている。
本発明の他の1つの態様では、異常監視・電源停止制御部は、電源部の一次側からグランドに流れる電流を検出する電流検出回路と、電流検出部の検出電流が一定以上になると過電流検知信号を発生する過電流検知信号発生回路と、過電流検知信号をラッチして、電源停止制御信号を作成するラッチ回路を含むこと、を特徴としている。
また、ミュート期間後は電源部からグランドに大きな電流が流れても異常監視が行なわれないので、正常動作時のグランド電流で誤動作することはない。
図1において、1は直流12Vの車載バッテリ、2はオーディオソース部と電源オン/オフを含む各種操作を行なう操作部を有する車載オーディオシステムのセンターユニット、3はセンターユニット2から入力したオーディオ信号の電力増幅を行なう電力増幅装置としてのパワーアンプユニット、4はスピーカである。車載バッテリ1のマイナス側端子、センターユニットのグランド端子、パワーアンプユニット3のグランド端子GNDが車両のボディ(図示せず)と接続されており、車載バッテリ1の+側端子がセンターユニットのプラス端子、パワーアンプユニット3のプラス端子3Aと接続されている。センターユニット2のパワーコントロール信号(P−CON)出力端子がパワーアンプユニット3のパワーコントロール信号入力端子3Bと接続されている。センターユニット2で電源オン(オフ)操作をすると、パワーコントロール信号がハイ(ロー)となり、パワーアンプユニット3に対する電源オン(オフ)制御を行なう。センターユニット2のオーディオ出力端子AOUT(+)、AOUT(−)がパワーアンプユニット3のオーディオ入力端子AIN(+)、AIN(−)と接続されている。
過電流保護回路20の内、21は小抵抗R0を流れるグランド電流を検出するグランド電流検出回路、22はグランド電流検出回路21で検出されたグランド電流が一定以上の大きさになると、異常検知信号を出力する過電流検知回路、23は異常検知信号をラッチし、電源停止制御信号としてDC/DCコンバータ8のコントローラ13へ出力し、スイッチング制御を停止させるラッチ回路である。グランド電流検出回路21、過電流検知回路22、ラッチ回路23により、異常監視・電源停止制御回路24が構成されている。25は電源オン直後のミュート期間中以外は、過電流検知回路22の入力をグランドに落として、異常監視・電源停止制御回路24による異常監視動作を停止させる異常監視動作禁止回路である。
図2において、まずミュート制御回路18では、+12Vとグランド間に接続された抵抗R1、コンデンサC4により、時定数回路18Aが構成されており、この時定数回路18AとトランジスタTr1のベース間に抵抗R2が接続され、Tr1のエミッタが+12Vと接続され、Tr1のエミッタ−ベース間に抵抗R3が接続されている。Tr1のコレクタと−15Vの間に抵抗R4、コンデンサC5が並列接続されている。+12Vが立ち上がると、時定数回路18Aの時定数で定まる一定時間の間、Tr1がオンし、ハイレベルのミュートオン制御信号Aをミュート回路5、異常監視動作禁止回路25に出力する。C5はTr1がオフした後のミュートオン制御信号Aの立ち下がりを遅らせて、ショックノイズの発生をより確実に抑制するためのものである。
(1)正常時(図3参照)
センターユニット2で電源オン操作をし、ハイレベルのパワーコントロール信号P−CONが出力されると、パワーコントロール信号検知回路16で検知され、スイッチ回路17を制御して+12Vを出力させる。すると、DC/DCコンバータ8のコントローラ13が稼働し、スイッチング素子9、10のスイッチング駆動を行なって二次側の±Bを立ち上げる。±Bの立ち上げで±15Vが立ち上がり、ともにパワーアンプ部6に供給される。但し、電源オン操作に連動して+12Vが立ち上がってから、所定の一定期間の間、ミュート制御回路18からハイレベルのミュートオン制御信号がミュート回路5に出力されるので、パワーアンプ部6の入力は無信号状態となる。ポップノイズの発生が抑えられる。
ただし、パワーアンプ部6、直流安定化電源回路14、15の素子の損壊、グランドとのショート、DC/DCコンバータ8の中の二次側のダイオードブリッジ12、コンデンサC2、C3、一次側のスイッチング素子9、10、昇圧トランス11の損壊、グランドとのショートなどの異常が生じていないとき、DC/DCコンバータ8の一次側からグランドに流れる電流はそれほど大きくなく、グランド電流検出回路21の出力する電流検出信号Bは異常検知の基準値THを下回るので、過電流検知回路22の出力する過電流検知信号Cはローレベルのままである。従って、ラッチ回路23の出力する電源停止制御信号Eもローレベルのままであり、DC/DCコンバータ8のコントローラ13はスイッチング駆動を継続する。
ミュート期間が終ると、異常監視動作禁止回路25は異常監視動作禁止信号Dをローレベルとし、異常監視・電源停止制御回路24による異常監視動作を禁止する。このため、その後、パワーアンプ部6がオーディオ信号に対する通常の電力増幅動作を行い、小抵抗R0に大きな電流が流れても、電源停止制御信号Eもローレベルのままであり、DC/DCコンバータ8のコントローラ13はスイッチング駆動を継続する。
若し、スピーカ出力のショート、パワーアンプ部6、直流安定化電源回路14、15の素子の損壊、グランドとのショート、DC/DCコンバータ8の中の二次側のダイオードブリッジ12、コンデンサC2、C3、一次側のスイッチング素子9、10、昇圧トランス11の損壊、グランドとのショートなどの異常が生じていたとき、±Bの立ち上がり時点からDC/DCコンバータ8の一次側からグランドに流れる電流が過大となる。すると、ミュート期間中の異常監視・電源停止制御回路24による小抵抗R0に流れるグランド電流の異常監視動作において、グランド電流検出回路21の出力する電流検出信号Bが異常検知の基準値THを上回ったところで、過電流検知回路22の出力する過電流検知信号Cがハイレベルとなり、ラッチ回路23がラッチしてハイレベルの電源停止制御信号Eを出力する。ハイレベルの電源停止制御信号Eを入力したコントローラ13は直ちにDC/DCコンバータ8のスイッチング駆動を停止して、±B、±15Vを立ち下げさせる。ラッチ回路23がハイレベルの電源停止制御信号Eをラッチしているため、電源オフ操作がされるまで、コントローラ13はDC/DCコンバータ8の停止状態を維持する。これにより、大電流が流れ続けて発煙発火が生じるのを未然に防止できる。
また、ミュート期間後は、装置の正常動作でDC/DCコンバータ8からグランドに大きな電流が流れても異常監視が行なわれないので、正常動作時のグランド電流で誤動作することはない。
また、過電流検知回路22の抵抗R7の値を適切に選択し、異常検知の基準値を電源オン直後のインラッシュによる電流値より少し大きくしておくことで、このインラッシュ電流による誤動作も防止できる。
13 コントローラ
18 ミュート制御回路
20 過電流保護回路
21 グランド電流検出回路
22 過電流検知回路
23 ラッチ回路
24 異常監視・電源停止制御回路
25 異常監視動作禁止回路
R0 小抵抗
GND グランド端子
Claims (3)
- 一次電源から所定の二次直流電源電圧を形成する電源部と、
二次直流電源電圧の供給を受けてオーディオ信号の電力増幅を行なう電力増幅部と、
オーディオ信号に対しミュートを掛けるミュート部と、
電源オン後、所定のミュート期間の間、ミュートオン制御信号をミュート部に出力し、オーディオ信号にミュートを掛けさせるミュート制御部と、
電源部の一次側からグランドに流れる電流を検出し、異常発生時に電源部に対し以降の二次直流電源電圧の形成動作を停止させる異常監視・電源停止制御部と、
ミュート期間以外は異常監視・電源停止制御部の異常監視動作を停止させる異常監視動作停止部と、
を備えたことを特徴とする電力増幅装置。 - 一次電源はバッテリであること、
を特徴とする請求項1記載の電力増幅装置。 - 異常監視・電源停止制御部は、
電源部の一次側からグランドに流れる電流を検出する電流検出回路と、
電流検出部の検出電流が一定以上になると過電流検知信号を発生する過電流検知信号発生回路と、
過電流検知信号をラッチして、電源停止制御信号を作成するラッチ回路を含むこと、
を特徴とする請求項1記載の電力増幅装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008097635A JP2009253562A (ja) | 2008-04-03 | 2008-04-03 | 電力増幅装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2009253562A true JP2009253562A (ja) | 2009-10-29 |
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ID=41313821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008097635A Pending JP2009253562A (ja) | 2008-04-03 | 2008-04-03 | 電力増幅装置 |
Country Status (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2008
- 2008-04-03 JP JP2008097635A patent/JP2009253562A/ja active Pending
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