JP5233760B2 - 負荷駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源とグランドとの間に負荷と直列に接続される駆動トランジスタを制御して、前記負荷を駆動する負荷駆動装置に関する。
特許文献1には、電源とグランドとの間に負荷と共にNチャネルMOSFETを直列に接続し、そのFETをスイッチング制御して負荷を通電制御する構成が開示されている。また、この構成では、負荷とFETとの共通接続点であるドレイン電圧を監視し、負荷の断線が発生した場合には電流が流れなくなり、ドレイン電圧が異常低下したことで断線を検出するようにしている。
特公昭58−222554号公報
しかしながら、FETのオン抵抗が数mΩである場合に、例えば断線検出の電流閾値を1A程度とすると、その場合のドレイン−ソース間電圧は数mVと微小なレベルになる。そのため、ノイズが印加された場合に発生する誘起電圧などにより誤検出し易くなるという問題がある。一方、誤検出を回避するため閾値を大きくしても、FETの駆動対象としての負荷が、例えば燃料ポンプ用のモータである場合、燃料がなくなることでモータが空転状態になるとやはり通電電流は減少するので、その空転を断線として検出するおそれがある。更に、ドレインが地絡した場合も、断線と同様にFETの通電電流が減少するため、地絡と断線との判別ができないことも問題となる。
本願明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、負荷断線の誤検出を防止すると共に、断線と駆動トランジスタ両端の短絡とを判別して検出できる負荷駆動装置を提供することにある。
請求項1記載の負荷駆動装置によれば、負荷の両端の電圧を差動増幅する差動増幅回路の出力電圧に基づき駆動トランジスタを制御して負荷を駆動する場合、断線検出手段,及び短絡検出手段は、トランジスタオフ手段によって駆動トランジスタがオフされている期間に、負荷と駆動トランジスタとの共通接続点の電位を所定の閾値電圧と比較することで、負荷の断線,駆動トランジスタの両端の短絡をそれぞれ検出する。すなわち、負荷断線が発生して駆動トランジスタがオフされた場合の共通接続点の電位Vdは、差動増幅回路の入力端子側の構成に応じて決まるので、閾値電圧を所定の条件を満たすように設定すれば負荷断線を検出できる。
また、上記駆動トランジスタの両端が短絡している場合、電位Vdは電源電圧若しくはグランド電位に等しくなるため、駆動トランジスタのオフ期間にその条件を判定すれば短絡を検出できる。尚、ここで「駆動トランジスタの両端が短絡」とは、トランジスタ素子自体のショート破壊を意味するものではなく、外的要因によってトランジスタの端子間が短絡することを意味する。
そして、例えば負荷としてのモータが空転するような状態(すなわち、モータにとって無負荷の状態)になると通電電流が減少して共通接続点の電位Vdが変化するが、負荷の駆動系は健全であるから、駆動トランジスタをオフさせれば電位Vdは直ちに電源電圧若しくはグランド電位に等しくなる。従って、この場合に、負荷断線や短絡を誤検出することを回避できる。
具体的には、負荷をロウサイド駆動方式によって駆動する場合、第1比較手段は、負荷と駆動トランジスタとの共通接続点の電位Vdを、駆動トランジスタのフルオン電圧よりも低い第1閾値電圧V1と比較し、第2比較手段は、共通接続点の電位Vdを、差動増幅回路を構成するオペアンプの電源側に接続される入力端子の電圧V+よりも高い第2閾値電圧V2と比較する。尚、「駆動トランジスタのフルオン電圧」とは、駆動トランジスタがフルオン状態(飽和状態)となっている場合に、負荷電流が流れている端子間に現れる電圧である。
そして、断線検出手段は、トランジスタオフ手段によって駆動トランジスタがオフされている期間に、共通接続点の電位Vdが第1閾値電圧V1を上回っていると共に第2閾値電圧V2を下回っている場合に断線を検出する。すなわち、差動増幅回路を構成する場合、オペアンプの電源側入力端子の電圧V+は電源電圧を抵抗で分圧した電位であり、負荷断線が発生して駆動トランジスタがオフされた場合の電位Vdは、イマジナリショート作用によってオペアンプの電源側入力端子の電圧V+に等しくなる。よって第1、第2の閾値電圧を条件[V1<Vd=V+<V2]を満たすように設定することで、前記条件の成立によって負荷断線を検出することができる。
また、地絡検出手段は、共通接続点の電位Vdが第1閾値電圧V1を下回っている場合に地絡を検出する。すなわち、共通接続点が地絡している場合は、電位Vdはグランド電位に等しくなるため、駆動トランジスタのオフ期間に条件[Vd<V1]が成立すれば地絡を検出することができる。そして、例えば負荷としてのモータが空転するような状態(すなわち、モータにとって無負荷の状態)になると通電電流が減少して、共通接続点の電位Vdが第1閾値電圧V1を下回るようになり、トランジスタオフ手段が駆動トランジスタをオフさせる。しかし、負荷の駆動系は健全であるから、駆動トランジスタをオフさせれば電位Vdは直ちに電源電圧に等しくなる。従って、駆動トランジスタのオフ期間に上記電圧条件は成立しないため、この場合に負荷断線や地絡を誤検出することはない。
請求項記載の負荷駆動装置によれば、第3比較手段は、共通接続点の電位Vdを、第1閾値電圧V1よりも高く、差動増幅回路を構成するオペアンプの電源側入力端子の電圧V+よりも低い第3閾値電圧V3と比較し、断線検出手段は、共通接続点の電位Vdが第2閾値電圧V2を下回っていると共に、第3閾値電圧V3を上回っている場合に断線を検出し、地絡検出手段は、電位Vdが第2,第3閾値電圧V2,V3の何れも下回っている場合に地絡を検出する。
すなわち、第1閾値電圧V1は、駆動トランジスタのフルオン電圧よりも低い電圧に設定されるため、共通接続点が地絡した場合における地絡経路のインピーダンスが高い場合には、電位Vdがそれほど低下せず、[V1<Vd]となることも想定される。そこで、第3閾値電圧V3を[V1<V3<V+]となるように設定すれば、地絡経路のインピーダンスが高い場合でも、電圧条件[Vd<V3<V2]が成立することで地絡を検出することができる。また、負荷断線の場合、駆動トランジスタがオフされた状態での電位Vdは、オペアンプの電源側入力端子の電圧V+に等しくなることで第3閾値電圧V3を上回るので、電圧条件[V3<Vd<V2]が成立することで、請求項1の場合と同様に負荷断線が検出できる。
請求項記載の負荷駆動装置によれば、監視タイマは、共通接続点の電位Vdが、第1比較手段によって第1閾値電圧V1を下回ったことが検出されると、その時点から一定時間の経過後に監視信号をアクティブにし、第2比較手段によって第2閾値電圧V2を下回ったことが検出されると監視信号をインアクティブにする。そして、トランジスタオフ手段は、監視信号がアクティブ状態となる期間に駆動トランジスタをオフさせる。
すなわち、監視タイマがない場合、上述したように、例えば負荷としてのモータが空転するような状態では、その状態が解消されるまでの間に、第1比較手段による条件[Vd<V1]の検出と、トランジスタオフ手段による駆動トランジスタのオフとが短時間に繰り返される。すると、駆動系が健全であるにもかかわらず、負荷に対する印加電圧が正常状態の電圧よりも見掛け上低下することになる。また、駆動トランジスタのオンオフが繰り返されることで、スイッチング損失が増加する。そこで、監視タイマによって、条件[Vd<V1]が成立してから一定時間の間は、駆動トランジスタをオン状態に維持させれば、負荷への印加電圧が見掛け上低下することを抑制できると共に、スイッチング損失の増加も抑制できる。
請求項記載の負荷駆動装置によれば、負荷を駆動トランジスタによりハイサイド駆動する場合、監視用比較手段は、監視用差動増幅回路により出力される駆動トランジスタの端子電圧をゼロレベルの近傍に設定される監視用閾値電圧V3と比較し、トランジスタオフ手段は、監視用差動増幅回路の出力電圧が監視用閾値電圧V3を下回った場合に駆動トランジスタをオフさせる。そして、第1比較手段は、共通接続点の電位Vdを、駆動トランジスタがフルオン状態となった場合の共通接続点の電圧よりも高い第1閾値電圧V1と比較し、第2比較手段は、電位Vdを、プルアップ抵抗素子及び制御用の差動増幅回路の電源側入力端子に接続されている抵抗素子の抵抗値に応じて決まる電源電圧の分圧電位よりも低い第2閾値電圧V2と比較する。尚、プルアップ抵抗素子の抵抗値は、負荷の抵抗値に比較して十分大きくなるように設定する。
すなわち、負荷断線が発生して駆動トランジスタがオフされた場合の電位Vdは、電源電圧を、プルアップ抵抗素子と、制御用の差動増幅回路を構成するオペアンプの電源側入力端子に接続される抵抗素子とで分圧した電位となる。よってこの時、第1、第2の閾値電圧が条件[V1>Vd>V2]を満たすように設定すれば、前記条件の成立によって負荷断線を検出できる。また、天絡検出手段は、共通接続点の電位Vdが第1閾値電圧V1を上回っている場合に天絡を検出する。すなわち、共通接続点が天絡した場合、電位Vdは電源電圧に等しくなるため、駆動トランジスタのオフ期間に条件[Vd>V1]が成立すれば天絡を検出できる。
そして、例えば負荷としてのモータが空転するような状態(すなわち、モータにとって無負荷の状態)になると通電電流が減少して、共通接続点の電位Vdが第1閾値電圧V1を上回るようになり、トランジスタオフ手段が駆動トランジスタをオフさせる。しかし、負荷の駆動系は健全であるから、駆動トランジスタをオフさせれば電位Vdは直ちにグランド電位に等しくなる。従って、駆動トランジスタのオフ期間に上記電圧条件は成立しないため、この場合に負荷断線や天絡を誤検出することはない。
請求項記載の負荷駆動装置によれば、誘導性の負荷と並列に接続され、駆動用トランジスタがオフされた期間に遅れ電流を通電させるためにオンされる同期整流用トランジスタを備える場合、短絡保護手段は、天絡検出手段が天絡を検出すると同期整流用トランジスタを強制的にオフさせる。一般に、遅れ電流を通電させるには、負荷に対して並列にフリーホイールダイオードを接続するが、それに替えて同期整流用トランジスタを接続し、駆動用トランジスタがオフされた期間に当該トランジスタをオンさせれば、その低いオン抵抗により、遅れ電流が流れることにより発生する損失を、ダイオードの順方向電圧に応じて発生する分よりも低減できる。
しかしながら、駆動トランジスタと負荷との共通接続点が天絡した状態で同期整流用トランジスタがオンすると、当該トランジスタを介して電源,グランド間に短絡電流が流れ、同期整流用トランジスタが破壊されるおそれがある。そこで、短絡保護手段が、天絡が検出されると同期整流用トランジスタを強制的にオフさせることで、当該トランジスタを保護することができる。
請求項記載の負荷駆動装置によれば、監視タイマは、監視用比較手段により、監視用差動増幅回路の出力電圧が閾値電圧V3を下回ったことが検出されると、その時点から一定時間が経過した後監視信号をアクティブにすると共に、第1比較手段により、共通接続点の電位Vdが閾値電圧V1を上回ったことが検出されると監視信号をインアクティブにし、トランジスタオフ手段は、監視信号がアクティブになっている期間に駆動トランジスタをオフさせる。したがって、ハイサイド駆動方式の場合も、請求項と同様の効果を得ることができる。
本発明の第1実施例であり、負荷駆動装置の構成を示す図 回路動作を示すタイミングチャート 本発明の第2実施例を示す図1相当図 第1〜第3閾値電圧の設定レベルを説明する図 図2相当図 本発明の第3実施例を示す図1相当図 本発明の第4実施例を示す図1相当図 図2相当図 本発明の第5実施例を示す図1相当図 図2相当図 本発明の第6実施例を示す図1相当図
(第1実施例)
以下、本発明をロウサイド駆動方式の負荷駆動装置に適用した場合の第1実施例について図1及び図2を参照して説明する。図1は、負荷駆動装置の回路構成を示すものである。電源1とグランドとの間には、負荷2とNチャネルMOSFET(駆動トランジスタ)3との直列回路が接続されている。負荷としては、例えば車両の燃料ポンプを構成するポンプモータ(DCモータ)を想定している。また、負荷2に対しては並列に、フリーホイールダイオード30が接続されている。電源1と、FET3のドレインとは、それぞれ抵抗素子4,5を介してオペアンプ6(OP1)の非反転入力端子,反転入力端子に接続されている。
オペアンプ6の非反転入力端子は、抵抗素子7を介してグランドに接続され、反転入力端子は、抵抗素子8を介してオペアンプ6の出力端子に接続されており、オペアンプ6を中心として差動増幅回路9が構成されている。オペアンプ6の出力端子は、制御回路10の入力端子に接続されている。制御回路10は、外部より与えられる制御信号と、差動増幅回路9により検出される負荷2の端子電圧とに応じて、FET3のゲートにゲート信号を与えて駆動制御(リニア制御又はPWM制御)する。
FET3のドレインは、第1,第2コンパレータ11,12(CP1:第1比較手段,CP2:第2比較手段)の反転入力端子に接続されており、これらのコンパレータ11,12の非反転入力端子には、閾値電圧V1,V2が与えられている。閾値電圧V1は、FET3がフルオン状態となった場合のドレイン電圧(ドレイン−ソース間電圧)よりも低くなるレベルに設定し、閾値電圧V2は、FET3がオフした場合のオペアンプ6の非反転入力端子の電圧をV+,抵抗素子4,7の抵抗値をそれぞれR4,R7とすると、
V+=(+B)×R7/(R4+R7) …(1)
よりも高くなるように設定する。
第1コンパレータ11の出力端子は、監視タイマ13のイネーブル端子に接続されていると共に、3入力ANDゲート15(短絡検出手段,地絡検出手段)の入力端子の1つに接続され、更にNOTゲート14を介して3入力ANDゲート16(断線検出手段)の入力端子の1つに接続されている。また、第2コンパレータ12の出力端子は、監視タイマ13のリセット端子(負論理)に接続されていると共に、3入力ANDゲート15,16の入力端子の1つにそれぞれ接続されている。
FET3のゲートとグランドとの間には、NPNトランジスタ17(トランジスタオフ手段)が接続されており、トランジスタ17のベースには、監視タイマ13の出力端子が接続されている。監視タイマ13は、第1コンパレータ11の出力信号レベルがハイになると計時動作を開始し、一定時間が経過すると、自身の出力端子をハイレベルにして監視信号をアクティブとし、トランジスタ17をオンさせるようになっている。そして、監視タイマ13は、第2コンパレータ12の出力信号がロウレベルになるとリセットされ、監視信号をインアクティブにする。
また、FET3のゲートは、NOTゲート18を介して、ANDゲート15,16の入力端子の1つに接続されている。ANDゲート15,16の出力信号は、それぞれハイアクティブの断線検出信号,地絡検出信号となる。以上が、負荷駆動装置19を構成している。
次に、本実施例の作用について図2も参照して説明する。図2は、負荷駆動装置19の回路動作を示すタイミングチャートである。制御回路10は、外部より与えられる制御信号がハイレベル(ON)になると、FET3の制御を開始する(図2(a)参照)。図2(d)に示すように、FET3のドレイン電圧Vdは、FET3がオフの場合は電源1の電圧+Bに等しく、制御回路10によってオンされると、FET3のオン抵抗と通電電流とに応じた電圧となる。図2(d)において、閾値電圧V1よりも若干高いレベルを示すドレイン電圧は、FET3をリニア制御でフルオン状態とした場合(定常フルオン電圧)に対応する。この時、第2コンパレータ12の出力信号はハイレベルとなる(図2(h))。
<負荷断線検出>
この状態から、負荷断線(負荷2とFET3のドレインとの間の断線)が発生した場合を想定する(図2(b)(1))。尚、図2(b)の「負荷電流」は、FET3を介して流れる電流とする。すると、FET3のドレイン電圧がグランドレベル(<V1)に低下して、第1コンパレータ11の出力信号はハイレベルとなり(図2(d),(e))、監視タイマ13は、上記出力信号の立上がりから一定時間が経過すると、監視信号をハイレベルにする(図2(f))。すると、トランジスタ17がオンしてFET3のゲートはロウレベルとなり、FET3はオフする。
この時、FET3のドレイン電圧Vdは、オペアンプ6のイマジナリショート作用によってその非反転入力端子の電位V+に等しくなるため、条件[Vd<V2]が成立する。したがって、監視信号がアクティブとなっている期間に、条件[V1<Vd<V2]が成立するので、ANDゲート16の出力信号がハイレベルとなって「負荷断線」が検出される(図2(h)(2))。
尚、制御回路10がFET3をPWM制御している場合には、トランジスタ17が存在しなくても、フィードバック制御の結果によってFET3はオフされるため、同様に断線検出が行われる。
負荷断線が解消されて正常な状態に回復すると(図2(b)(3))、ドレイン電圧Vdは、電源電圧+Bに上昇するので、第2コンパレータ12の出力信号はロウレベルとなる(図2(g))。すると、監視タイマ13がリセットされて(図2(f))、FET3の制御が可能な状態に戻る。
<地絡検出>
次に、負荷2のグランド側端子(マイナス線),FET3のドレインが地絡した場合の動作について説明する(図2(b)(4))。この場合も、FET3のドレイン電圧がグランドレベル(<V1)に低下して、第1コンパレータ11の出力信号はハイレベルとなり、監視タイマ13は、一定時間の経過後に監視信号をハイレベルにして、FET3はオフする。
この時、FET3のドレイン電圧Vdはグランドレベルのままとなるため、条件[Vd<V1]が成立し、第1コンパレータ11の出力信号はハイレベルを維持する。したがって、監視信号がアクティブとなっている期間に条件[Vd<V1,Vd<V2]が成立するので、ANDゲート15の出力信号がハイレベルとなって「地絡」が検出される(図2(i)(5))。
地絡が解消されて正常な状態に回復すると(図2(b)(6))、ドレイン電圧Vdは電源電圧+Bに上昇して、第2コンパレータ12の出力信号はロウレベルとなり(図2(g))、監視タイマ13がリセットされて(図2(f))、FET3の制御が可能な状態に戻る。
<モータ空転の場合>
次に、燃料タンク中の燃料がなくなり、負荷2であるポンプモータが空転状態となった場合の動作について説明する(図2(b)(7))。燃料ポンプの吸い込み対象がなくなることでポンプモータが空転状態になると、負荷2に流れる電流が減少するため、FET3のドレイン電圧Vdは、定常フルオン電圧,閾値電圧V1を下回り、第1コンパレータ11の出力信号はハイレベルとなる(図2(d),(g))。そして、監視信号がアクティブとなってFET3がオフされると、ドレイン電圧Vdは、電源電圧+Bに上昇するため、第2コンパレータ12の出力信号はロウレベルとなって監視タイマ13はリセットされる。
空転状態が継続する間は、上記の動作を反復する。この場合、監視信号がアクティブとなっている期間は、第1コンパレータ11,12の出力信号は何れもロウレベルとなっているので、ANDゲート15,16の出力信号は何れもハイレベルにならず、「断線検出」,「地絡検出」の何れも行われない。
<ノイズ印加の場合>
次に、ノイズの印加によってFET3のドレイン電圧Vdが閾値電圧V1を下回り、第1コンパレータ11が誤検出した場合を説明する。この場合も、上記<モータ空転>と同様に第1コンパレータ11の出力信号はハイレベルとなるが(図2(g)(9))、監視信号がアクティブとなってFET3がオフされると、ドレイン電圧Vdは電源電圧+Bに上昇するため、第2コンパレータ12の出力信号はロウレベルとなって監視タイマ13はリセットされ、「断線検出」,「地絡検出」の何れも行われない。
以上のように本実施例によれば、制御回路10が、負荷2の端子電圧を差動増幅する差動増幅回路9の出力電圧に基づきFET3を制御してロウサイド駆動方式で駆動する場合、第1コンパレータ11は、負荷2とFET3との共通接続点であるドレインの電圧Vdを、FET3のフルオン電圧よりも低い第1閾値電圧V1と比較し、第2コンパレータ12は、ドレイン電圧Vdを、差動増幅回路7を構成するオペアンプ6の非反転入力端子の電圧V+よりも高い第2閾値電圧V2と比較する。そして、ANDゲート16は、トランジスタ17によってFET3がオフされている期間に、ドレイン電圧Vdが第1閾値電圧V1を上回っていると共に第2閾値電圧V2を下回っている場合に断線を検出するようにした。したがって、条件[V1<Vd<V2]の成立により、負荷断線を検出することができる。
また、ANDゲート15は、ドレイン電圧Vdが第1,第2閾値電圧V1,V2を何れも下回っている場合に地絡を検出するので、条件[Vd<V1,Vd<V2]の成立によって負荷断線を検出することができる。そして、負荷2としてのモータが空転するような状態(すなわち、モータにとって無負荷の状態)になっても、FET3をオフさせればドレイン電圧Vdは直ちに電源電圧+Bに等しくなるから、この場合に負荷断線や地絡を誤検出することは防止できる。
また、監視タイマ13は、ドレイン電圧Vdが、第1コンパレータ11によって第1閾値電圧V1を下回ったことが検出されると、その時点から一定時間の経過後に監視信号をアクティブにし、第2コンパレータ12によって第2閾値電圧V2を下回ったことが検出されると監視信号をインアクティブにする。そして、トランジスタ17は、監視信号がアクティブ状態となる期間にオンしてFET3をオフさせるので、モータが空転状態となった場合に、印加電圧が正常状態の電圧よりも見掛け上低下することを抑制し、FET3におけるスイッチング損失の増加も抑制できる。
(第2実施例)
図3乃至図5は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。第2実施例の負荷駆動装置21は、第1実施例の構成に第3コンパレータ22(CP3,第3比較手段)を追加して構成されている。第3コンパレータ22の非反転入力端子に与えられている第3閾値電圧V3は、図4に示すように、第1閾値電圧V1よりも高く、且つ(1)式で表されるオペアンプ6の非反転入力端子の電位V+よりも低くなるように設定されている。
そして、第1コンパレータ11の出力信号は、監視タイマ13のイネーブル端子だけに与えられており、それに替えて、NOTゲート14の入力端子とANDゲート15の入力端子には、第3コンパレータ22の出力信号が与えられている。
次に、第2実施例の作用について図5を参照して説明する。図5は、第1実施例の図2相当図である。
<負荷断線検出>
第2実施例の場合、負荷断線が発生すると(図5(b)(1))。第1コンパレータ11は第1実施例と同様に動作して監視タイマ13を起動する。そして、トランジスタ17がオンしてFET3はオフする。この時、FET3のドレイン電圧Vdは、オペアンプ6の非反転入力端子の電位V+に等しくなるため、条件[Vd>V3]が成立する(図5(j)。したがって、監視信号がアクティブとなっている期間に条件[V3<Vd<V2]が成立するので、ANDゲート16の出力信号がハイレベルとなって、第1実施例と同様に「負荷断線」が検出される(図5(h)(2))。
<地絡検出>
次に、FET3のドレインが地絡した場合に、地絡経路のインピーダンスが比較的高い状態を想定する。ドレイン電圧Vdが地絡によってV1に低下すると(図5(b)(4))、第1実施例と同様に監視タイマが起動し駆動トランジスタをオフする。このとき地絡経路のインピーダンスが比較的高いことによって[Vd>V1]となるが、第1コンパレータ11と別に第3コンパレータ22を設け第3閾値電圧V3を高く設定することで、地絡検出条件[Vd<V3,Vd<V2]が成立し、第2コンパレータ12,第3コンパレータ22の出力信号は何れもハイレベルとなっているので、ANDゲート15の出力信号がハイレベルとなって「地絡」が検出される(図5(i)(5))。尚、<モータ空転>,<ノイズ印加>の場合の動作は、第1実施例と同様である。
以上のように第2実施例によれば、第3コンパレータ22は、FET3のドレイン電圧Vdを、第1閾値電圧V1よりも高く、差動増幅回路9を構成するオペアンプ6の非反転入力端子の電圧V+よりも低い第3閾値電圧V3と比較し、ANDゲート15は、ドレイン電圧Vdが第2閾値電圧V2,第3閾値電圧V3の何れも下回っている場合に地絡を検出するようにした。
したがって、地絡経路のインピーダンスが高い場合でも地絡を検出することができる。すなわち、図4に示すように、地絡状態の検出する電圧範囲を、第1実施例の負荷駆動装置19よりも拡げることができる。また、負荷断線の場合は、FET3がオフされた状態での電位Vdは、オペアンプ6の非反転入力端子の電圧V+に等しくなることで第3閾値電圧V3を上回るので、第1実施例の場合と同様に検出することができる。
(第3実施例)
図6は本発明の第3実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分について説明する。第3実施例の負荷駆動装置19aは、第1実施例のANDゲート15を2入力のANDゲート15aに置き換えたもので、コンパレータ12の出力端子は、ANDゲート16及び監視タイマ13のみに接続されている。すなわち、地絡が発生した場合、ドレイン電圧Vdが第1閾値電圧V1を下回った状態になれば、より高い電圧に設定されている第2閾値電圧V2も当然に下回っているので、この構成によっても地絡の発生を確実に検出できる。
(第4実施例)
図7及び図8は本発明の第4実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分について説明する。第3実施例は、本発明をハイサイド駆動方式に適用した場合を示す。負荷2の一端はグランドに接続されており、電源と、負荷2の他端との間には、PチャネルMOSFET(駆動トランジスタ)31が接続されている。電源と、FET31のドレインとの間には、抵抗素子32(プルアップ抵抗素子)が接続されており、負荷2には並列にフリーホイールダイオード33が接続されている。尚、抵抗素子32の抵抗値は、負荷2の抵抗値よりも十分高くなるように設定されており、例えば後者が1Ω程度であれば前者は100kΩ程度にする。
差動増幅回路9は、負荷2の両端であるFET31のドレイン,グランド間に接続されており、差動増幅回路9の増幅出力信号は、制御回路34に与えられている。制御回路34は、第1実施例の制御回路10に替わり、外部より与えられる制御信号に応じてFET31にゲート信号を与える。
差動増幅回路35(監視用差動増幅回路)は、差動増幅回路9と同様に、抵抗素子36〜39とオペアンプ40とで構成されており、各入力端子は抵抗素子32の両端にそれぞれ接続されている。差動増幅回路35の出力端子は、コンパレータ41の反転入力端子に接続されており、コンパレータ41(監視用比較手段)の非反転入力端子には、第3閾値電圧V3が与えられている。そして、コンパレータ41の出力端子は、監視タイマ13に代わる監視タイマ42の入力端子に接続されている。監視タイマ42のロウアクティブ出力端子は、トランジスタオフ手段であるPNPトランジスタ43のベースに接続されており、トランジスタ43のエミッタは電源に接続され、コレクタはFET31のゲートに接続されている。
コンパレータ11,12の非反転入力端子は、FET31のドレインに共通に接続されており、それぞれの反転入力端子には、第1,第2閾値電圧V1,V2が与えられている。尚、第3実施例における第1〜第3閾値電圧V1〜V3は、第1,第2実施例における第1〜第3閾値電圧V1〜V3とは異なる電圧である。コンパレータ12の出力信号は、監視タイマ42にリセット信号として与えられている。
ANDゲート15(天絡検出手段)の各入力端子には、FET31のゲート,コンパレータ11,12の出力端子がそれぞれ接続されており、ANDゲート16の各入力端子には、FET31のゲート,コンパレータ12の出力端子,NOTゲート14の出力端子がそれぞれ接続されている。そして、ANDゲート15,16の出力端子からは、それぞれ天絡検出信号,断線検出信号が出力されるようになっている。以上が負荷駆動装置44を構成している。
次に、第4実施例の作用について図8も参照して説明する。第1閾値電圧V1は、FET31がフルオン状態となった場合のドレイン電圧Vdよりも高い電圧に設定されており、第2閾値電圧V2は、FET31がオフの場合に、電源電圧+Bを、抵抗素子32,4,7で分圧した電位よりも低い電圧に設定されている。また、第3閾値電圧V3は、モータ空転時のFET31のオン電圧を、差動増幅回路35により増幅した電位より低い電圧に設定されている。
制御回路34は、外部より与えられる制御信号がハイレベル(ON)になると、FET3の制御を開始する(図8(a)参照)。図8(d)に示すように、FET31のドレイン電圧Vdは、FET31がオフの場合はグランド電位に等しく、制御回路34によってオンされると、電源電圧+BよりFET31のオン電圧を減じた電圧となる。図8(d)において、閾値電圧V1よりも若干低いレベルを示すドレイン電圧Vdは、FET31をフルオン状態とした場合(定常フルオン電圧)に対応する。この時、第2コンパレータ12の出力信号はハイレベルとなる(図8(h))。
<負荷断線検出>
この状態から、負荷断線(負荷2とFET31のドレインとの間の断線)が発生した場合を想定する(図8(b)(1))。すると、FET31のドレイン電圧が電源電圧+B(>V1)に上昇して、第1コンパレータ11及び第3コンパレータ41の出力信号はハイレベルとなり(図8(d),(e),(g))、監視タイマ42は、上記出力信号の立上がりから一定時間が経過すると、監視信号をロウレベルにする(図8(f))。すると、トランジスタ43がオンしてFET31のゲートはハイレベルとなり、FET31はオフする。
この時、FET31のドレイン電圧Vdは、電源電圧+Bを、抵抗素子32,4,7で分圧した電位となるので、第2閾値電圧V2より高くなり、条件[Vd>V2]が成立する。したがって、監視信号がアクティブ(ロウ)となっている期間に、条件[V2<Vd<V1]が成立するので、ANDゲート16の出力信号がハイレベルとなって「負荷断線」が検出される(図8(i)(2))。尚、制御回路34がFET31をPWM制御している場合には、トランジスタ43が存在しなくても、フィードバック制御の結果によってFET31はオフされるため、同様に断線検出が行われる。
負荷断線が解消されて正常な状態に回復すると(図8(b)(3))、ドレイン電圧Vdはグランドレベルとなるので、第2コンパレータ12の出力信号はロウレベルとなる(図8(h))。すると、監視タイマ42がリセットされて(図8(f))、FET31の制御が可能な状態に戻る。
<天絡検出>
次に、負荷2の電源側端子(プラス線),FET31のドレインが電源に短絡する、いわゆる天絡した場合の動作について説明する(図8(b)(4))。この場合も、FET31のドレイン電圧が電源電圧+B(>V1)となるので、第3コンパレータ41の出力信号はハイレベルとなり、監視タイマ42は、一定時間の経過後に監視信号をロウレベルにして、FET31はオフする。
この時、FET31のドレイン電圧Vdは電圧+Bのままとなるため、条件[Vd>V1]が成立し、第1コンパレータ11の出力信号はハイレベルを維持する。したがって、監視信号がアクティブとなっている期間に、条件[Vd>V1,Vd>V2]が成立するので、ANDゲート15の出力信号がハイレベルとなって「天絡」が検出される(図8(j)(5))。尚、実質的に必要な条件は[Vd>V1]であるから、第3実施例と同様にANDゲート15をANDゲート15aに置き換えて、第2コンパレータ12の出力信号の参照を省いても良い。
天絡が解消されて正常な状態に回復すると(図8(b)(6))、ドレイン電圧Vdはグランドレベルとなり、第2コンパレータ12の出力信号はロウレベルとなり(図8(h))、監視タイマ42がリセットされて(図8(f))FET31の制御が可能な状態に戻る。
<モータ空転の場合>
燃料タンク中の燃料がなくなり、負荷2であるポンプモータが空転状態となった場合(図8(b)(7))は負荷2に流れる電流が減少するため、FET31のドレイン電圧Vdは、閾値電圧V1を上回り、第1コンパレータ11の出力信号はハイレベルとなる(図8(d),(g))。そして、監視信号がアクティブとなってFET31がオフされると、ドレイン電圧Vdはグランドレベルになるため、第2コンパレータ12の出力信号はロウレベルとなって監視タイマ42はリセットされる。
空転状態が継続する間は、上記の動作を反復する。この場合、監視信号がアクティブとなっている期間は、第1コンパレータ11,12の出力信号は何れもロウレベルとなっているので、ANDゲート15,16の出力信号は何れもハイレベルにならず、「断線検出」,「天絡検出」の何れも行われない。
<ノイズ印加の場合>
次に、ノイズの印加によってFET31のドレイン電圧Vdが閾値電圧V1を上回り、第1コンパレータ11が誤検出した場合を説明する。この場合も、上記<モータ空転>と同様に第1コンパレータ11の出力信号はハイレベルとなるが(図8(g)(9))、監視信号がアクティブとなってFET31がオフされると、ドレイン電圧Vdはグランドレベルとなるため、第2コンパレータ12の出力信号はロウレベルとなって監視タイマ42はリセットされ、「断線検出」,「天絡検出」の何れも行われない。
以上のように第4実施例によれば、負荷2をFET31によりハイサイド駆動する場合、コンパレータ41は、差動増幅回路35により出力されるFET31の端子電圧をゼロレベルの近傍に設定される監視用閾値電圧V3と比較し、トランジスタ43は、差動増幅回路35の出力電圧が監視用閾値電圧V3を下回った場合にFET31をオフさせる。
そして、コンパレータ11は、ドレイン電圧Vdを、FET31がフルオン状態となった場合のドレイン電圧Vdよりも高い第1閾値電圧V1と比較し、コンパレータ12は、ドレイン電圧Vdを、抵抗素子32と、差動増幅回路9の非反転入力端子に接続されている抵抗素子4及び7の抵抗値に応じて決まる電源電圧の分圧電位よりも低い第2閾値電圧V2と比較する。したがって、ANDゲート16が条件[V1>Vd>V2]の成立を判定することで負荷断線を検出することができる。
また、ANDゲート15は、FET31のオフ期間に,共通接続点の電位Vdが第1,第2閾値電圧V1,V2を何れも上回っている場合に(実質的には、第1閾値電圧V1を上回っている場合に),条件[Vd>V1]の成立により天絡を検出することができる。そして、負荷2としてのモータが空転するような状態になっても、FET31をオフさせればドレイン電圧Vdは直ちに略グランド電位に等しくなるから、この場合に負荷断線や天絡の誤検出を防止できる。
また、監視タイマ42は、コンパレータ41により、差動増幅回路35の出力電圧が閾値電圧V3を下回ったことが検出されると、その時点から一定時間が経過した後監視信号をアクティブにすると共に、コンパレータ11により、ドレイン電圧Vdが第1閾値電圧V1を上回ったことが検出されると監視信号をインアクティブにし、トランジスタオフ手段9は、監視信号がアクティブになっている期間にFET31をオフさせる。したがって、ハイサイド駆動方式の場合も、監視タイマ42によって第1実施例と同様の効果を得ることができる。
(第5実施例)
図9及び図10は本発明の第5実施例を示すものであり、第4実施例と異なる部分について説明する。第5実施例では、抵抗素子32によりFET31のドレインを電源電圧+Bにプルアップしていたが、第5実施例の負荷駆動装置44aでは、電源電圧+Bよりも低い電圧に設定される定電圧Vccにプルアップしている。その他構成は第5実施例と同様である。
図10は図8相当図であるが、回路動作も基本的には第5実施例と同様であり、負荷断線が発生し、ANDゲート16の出力信号がハイレベルとなる期間(2)において、FET31のドレイン電位がVccに等しくなる点のみが異なる。以上のように構成される第5実施例による場合も、第4実施例と同様の効果が得られる。
(第6実施例)
図11は本発明の第6実施例を示すものであり、第4実施例と異なる部分について説明する。第6実施例の負荷駆動装置45では、フリーホイールダイオード33に替えて、NチャネルMOSFET46(同期整流用トランジスタ)が接続されており、FET46のオンオフ制御は、制御回路34に替わる制御回路47によって行われる。また、FET46のゲートとグランドとの間には、NPNトランジスタ48(短絡保護手段)が接続されており、トランジスタ48のベースはANDゲート15の出力端子に接続されている。
次に、第6実施例の作用について説明する。FET46は、制御回路47によりFET31がオフする期間にオンされ、フリーホイールダイオード33の代わりに遅れ電流を流す経路を形成する。ダイオード33に遅れ電流を流すと順方向電圧Vfが発生するため、Vf×(遅れ電流)分が損失となる。一方、FET46をオンして遅れ電流を流すと、FET46のオン抵抗が低いので、ソース−ドレイン間電圧は順方向電圧Vfよりも低くなる。したがって、ダイオード33を用いる場合よりも損失を低減できる。
ところが、第4実施例で説明したように、負荷2に天絡が発生した場合にFET46がオンすると、ドレイン−ソース間には電源からグランドへ過大な短絡電流が流れてしまい、FET46が破壊されるおそれがある。そこで第6実施例では、天絡が検出されてANDゲート15の出力端子がハイレベルになった場合は、トランジスタ48をオンさせてFET46を強制的にオフさせることで、FET46が破壊されることを防止する。
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形または拡張が可能である。
監視タイマ13は、必要に応じて設ければ良い。
駆動トランジスタは、バイポーラトランジスタや、IGBTであっても良い。
トランジスタオフ手段を、MOSFETで構成しても良い。
第4実施例において、負荷2と抵抗素子32との抵抗比は、FET31がオフしている期間に負荷2に通電される電流値の影響を実質的に無視できる範囲であれば、適宜変更して良い。
第6実施例において、トランジスタ48は必要に応じて設ければ良い。
負荷は、車両用の燃料ポンプモータに限ることはなく、直流電流を通電して駆動されるものであれば適用が可能である。
図面中、1は電源、2は負荷、3はNチャネルMOSFET(駆動トランジスタ)、6はオペアンプ、9は差動増幅回路、10は制御回路、11,12は第1,第2コンパレータ(第1,第2比較手段)、13は監視タイマ、15はANDゲート(短絡検出手段,地絡検出手段,天絡検出手段)、16はANDゲート(断線検出手段)、17はNPNトランジスタ(トランジスタオフ手段)、19,21は負荷駆動装置、22は第3コンパレータ(第3比較手段)、31はPチャネルMOSFET(駆動トランジスタ)、32は抵抗素子(プルアップ抵抗素子)、35は差動増幅回路(監視用差動増幅回路)、41はコンパレータ(監視用比較手段)、42は監視タイマ、43はPNPトランジスタ(トランジスタオフ手段)、44,45は負荷駆動装置、46はNチャネルMOSFET(同期整流用トランジスタ)、48はNPNトランジスタ(短絡保護手段)を示す。

Claims (6)

  1. 制御信号に基づいて、負荷の両端の電圧を差動増幅回路によりフィードバックして、電源とグランドとの間に負荷と直列に接続される駆動トランジスタを制御し、前記負荷を駆動する負荷駆動装置において、
    前記負荷が断線した可能性,若しくは、前記駆動トランジスタの両端が短絡した可能性が生じた場合に、前記駆動トランジスタをオフさせるトランジスタオフ手段と、
    このトランジスタオフ手段により前記駆動トランジスタがオフされている期間に、前記負荷と前記駆動トランジスタとの共通接続点の電位を所定の閾値電圧と比較することで、前記負荷の断線を検出する断線検出手段と、前記駆動トランジスタの短絡状態を検出する短絡検出手段とを備え
    前記負荷が、前記駆動トランジスタによりロウサイド駆動される場合、
    前記短絡検出手段は、前記共通接続点の地絡状態を検出する地絡検出手段として構成され、
    前記共通接続点の電位を、前記駆動トランジスタのフルオン電圧よりも低い電圧に設定される第1閾値電圧と比較する第1比較手段と、
    前記共通接続点の電位を、前記差動増幅回路を構成するオペアンプの前記電源側の入力端子電圧よりも高い電圧に設定される第2閾値電圧と比較する第2比較手段とを備え、
    前記トランジスタオフ手段は、前記第1比較手段により、前記共通接続点の電位が前記第1閾値電圧を下回ったことが検出されると前記駆動トランジスタをオフさせ、
    前記断線検出手段は、前記共通接続点の電位が前記第1閾値電圧を上回っていると共に前記第2閾値電圧を下回っている場合に断線を検出し、
    前記地絡検出手段は、前記共通接続点の電位が前記第1閾値電圧を下回っている場合に地絡を検出することを特徴とする負荷駆動装置。
  2. 制御信号に基づいて、負荷の両端の電圧を差動増幅回路によりフィードバックして、電源とグランドとの間に負荷と直列に接続される駆動トランジスタを制御し、前記負荷を駆動する負荷駆動装置において、
    前記負荷が断線した可能性,若しくは、前記駆動トランジスタの両端が短絡した可能性が生じた場合に、前記駆動トランジスタをオフさせるトランジスタオフ手段と、
    このトランジスタオフ手段により前記駆動トランジスタがオフされている期間に、前記負荷と前記駆動トランジスタとの共通接続点の電位を所定の閾値電圧と比較することで、前記負荷の断線を検出する断線検出手段と、前記駆動トランジスタの短絡状態を検出する短絡検出手段とを備え
    前記負荷が、前記駆動トランジスタによりロウサイド駆動される場合、
    前記短絡検出手段は、前記共通接続点の地絡状態を検出する地絡検出手段として構成され、
    記共通接続点の電位を、前記駆動トランジスタのフルオン電圧よりも低い電圧に設定される第1閾値電圧と比較する第1比較手段と、
    前記共通接続点の電位を、前記差動増幅回路を構成するオペアンプの前記電源側の入力端子電圧よりも高い電圧に設定される第2閾値電圧と比較する第2比較手段と
    前記共通接続点の電位を、前記第1閾値電圧よりも高く、前記差動増幅回路を構成するオペアンプの前記電源側の入力端子電圧よりも低い電圧に設定される第3閾値電圧と比較する第3比較手段とを備え、
    前記トランジスタオフ手段は、前記第1比較手段により、前記共通接続点の電位が前記第1閾値電圧を下回ったことが検出されると前記駆動トランジスタをオフさせ、
    前記断線検出手段は、前記共通接続点の電位が前記第2閾値電圧を下回っていると共に前記第3閾値電圧を上回っている場合に断線を検出し、
    前記地絡検出手段は、前記共通接続点の電位が前記第2閾値電圧及び前記第3閾値電圧を何れも下回っている場合に地絡を検出することを特徴とする負荷駆動装置。
  3. 前記第1比較手段により、前記共通接続点の電位が前記第1閾値電圧を下回ったことが検出されると、その時点から一定時間が経過した後監視信号をアクティブにすると共に、前記第2比較手段により、前記共通接続点の電位が前記第2閾値電圧を下回ったことが検出されると前記監視信号をインアクティブにする監視タイマを備え、
    前記トランジスタオフ手段は、前記監視信号がアクティブになっている期間に、前記駆動トランジスタをオフさせることを特徴とする請求項1又は2記載の負荷駆動装置。
  4. 制御信号に基づいて、負荷の両端の電圧を差動増幅回路によりフィードバックして、電源とグランドとの間に負荷と直列に接続される駆動トランジスタを制御し、前記負荷を駆動する負荷駆動装置において、
    前記負荷が断線した可能性,若しくは、前記駆動トランジスタの両端が短絡した可能性が生じた場合に、前記駆動トランジスタをオフさせるトランジスタオフ手段と、
    このトランジスタオフ手段により前記駆動トランジスタがオフされている期間に、前記負荷と前記駆動トランジスタとの共通接続点の電位を所定の閾値電圧と比較することで、前記負荷の断線を検出する断線検出手段と、前記駆動トランジスタの短絡状態を検出する短絡検出手段とを備え、
    前記負荷が、前記駆動トランジスタによりハイサイド駆動される場合、
    前記短絡検出手段は、前記共通接続点の天絡状態を検出する天絡検出手段として構成され、
    前記共通接続点を所定電圧にプルアップするために接続されるプルアップ抵抗素子と、
    前記駆動トランジスタの端子電圧を検出するための監視用差動増幅回路と、
    この監視用差動増幅回路の出力電圧を、ゼロレベルの近傍に設定される監視用閾値電圧と比較する監視用比較手段と、
    前記共通接続点の電位を、前記駆動トランジスタがフルオン状態となった場合の前記共通接続点の電圧よりも高い電圧に設定される第1閾値電圧と比較する第1比較手段と、
    前記共通接続点の電位を、前記プルアップ抵抗素子及び前記制御用の差動増幅回路の電源側入力端子に接続されている抵抗素子の抵抗値に応じて決まる前記電源電圧の分圧電位よりも低い電圧に設定される第2閾値電圧と比較する第2比較手段とを備え、
    前記トランジスタオフ手段は、監視用差動増幅回路の出力電圧が、前記監視用閾値電圧を下回った場合に前記駆動トランジスタをオフさせ、
    前記断線検出手段は、前記共通接続点の電位が前記第1閾値電圧を下回っていると共に前記第2閾値電圧を上回っている場合に断線を検出し、
    前記天絡検出手段は、前記共通接続点の電位が前記第1閾値電圧を上回っている場合に天絡を検出することを特徴とする負荷駆動装置。
  5. 前記負荷が誘導性である場合、
    前記負荷と並列に接続され、前記駆動用トランジスタがオフされた期間に遅れ電流を通電させるためにオンされる同期整流用トランジスタと、
    前記天絡検出手段が天絡を検出した場合に、前記同期整流用トランジスタを強制的にオフさせる短絡保護手段とを備えたことを特徴とする請求項4記載の負荷駆動装置。
  6. 前記監視用比較手段により、監視用差動増幅回路の出力電圧が、前記監視用閾値電圧を下回ったことが検出されると、その時点から一定時間が経過した後監視信号をアクティブにすると共に、前記第1比較手段により、前記共通接続点の電位が前記第1閾値電圧を上回ったことが検出されると前記監視信号をインアクティブにする監視タイマを備え、
    前記トランジスタオフ手段は、前記監視信号がアクティブになっている期間に、前記駆動トランジスタをオフさせることを特徴とする請求項4又は5記載の負荷駆動装置。
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