JP2005252763A - 電力増幅回路 - Google Patents

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睦 山本
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Abstract

【課題】 誤動作なく地絡および天絡が発生した時に出力トランジスタの破壊を防止できる電力増幅回路を実現する。
【解決手段】 入力端子8からの入力信号を増幅するプッシュ側・プル側プリ増幅回路6・7を備え、プッシュ側・プル側出力トランジスタ4・5を電源端子1とGND端子3の間に接続したプッシュプル方式の電力増幅回路で、ASO検出回路9・10とスイッチ15・16および地絡・天絡遮断回路部21・22を設ける。ASO検出回路9は、プッシュ側出力トランジスタ4のコレクタ・エミッタ間電圧とコレクタ電流に基づいて地絡を検出してスイッチ15をONし、地絡遮断回路部21を動作させ、出力トランジスタ4を遮断する。ASO検出回路10は、プル側出力トランジスタ5のコレクタ・エミッタ間電圧とコレクタ電流に基づいて天絡を検出してスイッチ16をONし、天絡遮断回路部22を動作させ、出力トランジスタ5を遮断する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、短絡保護回路が組み込まれた電力増幅回路に関するものである。
従来、比較的消費電力の大きい電力増幅回路、例えば音響機器パワーアンプやテレビなどの音声出力回路等をIC化しようとする場合、出力端子とGND端子との短絡、いわゆる地絡あるいは、電源端子と出力端子との短絡、いわゆる天絡があった時の回路保護が組み込まれている。
このような従来の短絡保護回路が組み込まれた電力増幅回路の構成例については、天絡保護回路に関するものがあった。図9は従来の電力増幅回路の構成を示すものである(例えば、特許文献1参照)。図9において、101は電源端子、102は電力増幅回路の出力端子、103はGND端子、104はプッシュ側出力トランジスタ、105はプル側出力トランジスタ、106はプッシュ側プリ増幅回路、107はプル側プリ増幅回路、108は電力増幅回路の入力端子、109はプル側出力トランジスタの電流検出素子、110はカレントミラー回路1次側トランジスタ、111はカレントミラー回路2次側トランジスタ、112はリーク防止用抵抗、113は出力電圧検出回路部、114は保護回路部である。
この図9の構成に組み込まれた短絡保護回路は、出力電圧検出回路部113、保護回路部114、カレントミラー回路のトランジスタ110、111およびプル側出力トランジスタの電流検出素子109を備えており、電源端子101と出力端子102との短絡に対する保護を行う回路である。この構成によれば、電源端子101と出力端子102との短絡に基づく電流を検知するカレントミラー回路トランジスタ110、111およびプル側出力トランジスタの電流検出素子109を設け、短絡に基づく電流が検知されたときに出力電圧検出回路部113を作動させて予め設定した検知電圧と出力端子102の電圧とを比較し、比較結果に基づき保護回路部114によって保護動作を行うようにし、負荷インピーダンスの変化に拘らず、誤動作なしに、確実に動作する短絡保護回路を提供することを目的としていた。
特開平6−69732号公報
しかしながら、上記従来の構成における短絡保護回路では、出力トランジスタ105の電流のみで、出力電圧検出回路部113を作動させるため、保護手段として不完全である。これについて図10を用いて説明する。図10は出力トランジスタのASO(area of safe operation;安全動作領域)と負荷動作範囲の特性図であり、500はASO、501は検出電流、502は破壊領域、503は検出電流、504は異常動作領域、505は負荷動作範囲を示す。例えば、図10において、出力トランジスタのコレクタ電流501で出力電圧検出回路部113を動作させた場合、ASO500を超えた領域502が発生し、短絡保護回路が動作しないため、保護手段として不完全である。このASOはトランジスタのコレクタ電流とコレクタ・エミッタ間電圧で定義され、トランジスタのコレクタ・エミッタ間電圧が大きくなると、安全に動作するコレクタ電流の許容値は下がり、コレクタ・エミッタ間電圧が小さくなると破壊せずに動作するコレクタ電流の許容値は上がる。このような特性を有している為、短絡に基づく出力トランジスタのコレクタ電流値を電流503に下げた場合には、負荷動作範囲505すなわち、電力増幅器の動作上必要な範囲にかかるような領域504が存在し、保護回路の誤動作が発生する可能性がある。また、地絡に対しての保護機能をもっていないという課題も有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、地絡および天絡時に誤動作がなく、出力トランジスタを保護できる電力増幅回路を提供することを目的とする。
この目的を達成するための本発明の第1の電力増幅回路は、入力端子からの入力信号を増幅して出力するプッシュ側プリ増幅回路およびプル側プリ増幅回路と、電源端子と出力端子の間に接続され、プッシュ側プリ増幅回路の出力に基づいて電力増幅するプッシュ側出力トランジスタと、グラウンド端子と出力端子の間に接続され、プル側プリ増幅回路の出力に基づいて電力増幅するプル側出力トランジスタと、プッシュ側出力トランジスタの端子間電圧と電流に基づいてグラウンド端子と出力端子との短絡を検出する第1の短絡検出回路と、プル側出力トランジスタの端子間電圧と電流に基づいて電源端子と出力端子との短絡を検出する第2の短絡検出回路と、第1の短絡検出回路による短絡の検出に応答してプッシュ側出力トランジスタを遮断する第1の保護回路と、第2の短絡検出回路による短絡の検出に応答してプル側出力トランジスタを遮断する第2の保護回路とを備えている。なお、プッシュ側、プル側出力トランジスタの端子間電圧とは、例えばバイポーラトランジスタの場合にはコレクタ・エミッタ間電圧であり、MOSトランジスタの場合にはドレイン・ソース間電圧である。
本発明の第2の電力増幅回路は、入力端子からの入力信号を増幅して出力するプッシュ側プリ増幅回路およびプル側プリ増幅回路と、電源端子と出力端子の間に接続され、プッシュ側プリ増幅回路の出力に基づいて電力増幅するプッシュ側出力トランジスタと、グラウンド端子と出力端子の間に接続され、プル側プリ増幅回路の出力に基づいて電力増幅するプル側出力トランジスタと、プッシュ側出力トランジスタの端子間電圧と電流に基づいてグラウンド端子と出力端子との短絡を検出する第1の短絡検出回路と、プル側出力トランジスタの端子間電圧と電流に基づいて電源端子と出力端子との短絡を検出する第2の短絡検出回路と、第1の短絡検出回路および第2の短絡検出回路のいずれかによる短絡の検出に応答してプッシュ側出力トランジスタおよびプル側出力トランジスタを遮断する保護回路とを備えている。なお、プッシュ側、プル側出力トランジスタの端子間電圧とは、例えばバイポーラトランジスタの場合にはコレクタ・エミッタ間電圧であり、MOSトランジスタの場合にはドレイン・ソース間電圧である。
また、本発明の第2の電力増幅回路において、プッシュ側出力トランジスタを駆動するための第1の駆動トランジスタと、プル側出力トランジスタを駆動するための第2の駆動トランジスタとを設け、保護回路は、第1の短絡検出回路および第2の短絡検出回路のいずれかによる短絡の検出に応答して第1および第2の駆動トランジスタをも遮断するようにしてもよい。
また、本発明の第1の電力増幅回路において、第1の短絡検出回路および第2の短絡検出回路のいずれかによる短絡の検出に応答して、入力端子からプッシュ側およびプル側プリ増幅回路へ与える入力信号を遮断するようにしてもよい。
また、本発明の第1の電力増幅回路において、第1の短絡検出回路および第2の短絡検出回路のいずれかによる短絡の検出に応答して、プッシュ側プリ増幅回路とプル側プリ増幅回路に対する電源供給を遮断するようにしてもよい。
また、本発明の第1、第2の増幅回路において、第1の短絡検出回路は、プッシュ側出力トランジスタの端子間電圧と電流が第1の所定領域内になると短絡を検出し、第1の所定領域は、プッシュ側出力トランジスタの端子間電圧と電流との関係図において、プッシュ側出力トランジスタの安全動作領域内で負荷動作範囲を超えて設定されるプッシュ側出力トランジスタの端子間電圧と電流の所定の対応関係を超えた領域であり、第2の短絡検出回路は、プル側出力トランジスタの端子間電圧と電流が第2の所定領域内になると短絡を検出し、第2の所定領域は、プル側出力トランジスタの端子間電圧と電流との関係図において、プル側出力トランジスタの安全動作領域内で負荷動作範囲を超えて設定されるプル側出力トランジスタの端子間電圧と電流の所定の対応関係を超えた領域であることが好ましい。
以上のように本発明の電力増幅回路は、第1、第2の短絡検出回路による短絡の検出に応答してプッシュ側出力トランジスタ、プル側出力トランジスタを遮断するようにしたので地絡および天絡時に出力トランジスタを保護することができる。さらに、第1、第2の短絡検出回路は、それぞれプッシュ側、プル側出力トランジスタの端子間電圧と電流に基づいて短絡を検出するので正確に短絡を検出でき、保護回路の誤動作を防止できる。
以下本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態における電力増幅回路の構成図を示すものである。図1の構成は、NPN型のプッシュ側出力トランジスタ4とプル側出力トランジスタ5を、エミッタをGND側とするように電源端子1とGND端子3の間に接続したプッシュプル方式の出力段部である。そしてプッシュ側出力トランジスタ4のエミッタが接続されたプル側出力トランジスタ5のコレクタに出力端子2が設けられる。更にプッシュ側出力トランジスタ4のベースにはプッシュ側プリ増幅回路6を接続し、同様に、プル側出力トランジスタ5のベースにはプル側プリ増幅回路7を接続し、プッシュ側プリ増幅回路6とプル側プリ増幅回路7には入力端子8が接続され、外部から入力端子8へ入ってきた入力信号を増幅し出力端子2に出力される。
プッシュ側出力トランジスタ4のベースにプッシュ側出力トランジスタ4のASO検出回路9を接続し、地絡遮断回路部21として、地絡基準電圧源17を比較器13の+(プラス)入力とGND端子3の間に接続し、出力端子2を比較器13の−(マイナス)入力に接続し、比較器13の出力をプッシュ側出力トランジスタ4の遮断トランジスタ11のベースに接続し、トランジスタ11のコレクタをプッシュ側出力トランジスタ4のベースに接続し、トランジスタ11のエミッタは出力端子2に接続する。比較器13の+側電源にはASO検出回路9からの信号でONさせるスイッチ15を電源端子1との間に接続し、比較器13の−側電源としてGND端子3を接続する。
また、プル側出力トランジスタ5のベースにプル側出力トランジスタ5のASO検出回路10を接続し、天絡遮断回路部22として、天絡基準電圧源18を比較器14の−入力と電源端子1との間に接続し、出力端子2を比較器14の+入力に接続し、比較器14の出力をプル側出力トランジスタ5の遮断トランジスタ12のベースに接続し、トランジスタ12のコレクタをプル側出力トランジスタ5のベースに接続し、トランジスタ12のエミッタはGND端子3に接続する。比較器14の−側電源にはASO検出回路10からの信号でONさせるスイッチ16をGND端子3との間に接続し、比較器14の+側電源として電源端子1を接続し構成されている。
そして、地絡基準電圧源17から比較器13の+入力へ出力される電圧Vaは、予めGND端子3の電圧よりも高い電圧に設定され、また天絡基準電圧源18から比較器14の−入力へ出力される電圧Vbは、予め電源端子1の電圧Vccより低い電圧に設定されている。
図6は本実施形態における出力トランジスタのASOと負荷動作範囲とASO検出曲線の特性図であり、500はASO、505は負荷動作範囲、506はASO検出曲線を示す。この図6に示すASO検出曲線を実現する為のASO検出回路9、10の具体回路例を図7に示す。
図7において、プッシュ側出力トランジスタ4のASO検出回路9は、プッシュ側出力トランジスタ4のベースに電流検出トランジスタ40のベースを接続し、電流検出トランジスタ40のエミッタとプッシュ側出力トランジスタ4のエミッタとの間に抵抗41を挿入し、電流検出トランジスタ40のコレクタとプッシュ側出力トランジスタ4のエミッタとの間に抵抗44を挿入し、またプッシュ側出力トランジスタ4のコレクタと電流検出トランジスタ40のコレクタの間にダイオード42と抵抗43を直列に接続し、プッシュ側出力トランジスタ4のコレクタにツェナーダイオード45のアノードを接続し、ツェナーダイオード45のカソードにトランジスタ46のエミッタを接続し、トランジスタ46のベースは電流検出トランジスタ40のコレクタに接続し、トランジスタ46のコレクタを検知出力としている。また、プル側出力トランジスタ5のASO検出回路10についてもこれと同様に、プル側出力トランジスタ5のコレクタ、ベース、エミッタには、プッシュ側出力トランジスタ4と同様に各素子を接続する。
このような構成をとると、出力トランジスタ4のベース・エミッタ間電圧に応じて動作する電流検出トランジスタ40は、出力トランジスタ4のコレクタ電流の大きさに応じたコレクタ電流を出力することができ、出力トランジスタ4のコレクタ電流の大きさを検出することができる。また、出力トランジスタ4のコレクタ・エミッタ間電圧の検出については、抵抗43、44の抵抗分割により、トランジスタ46が動作する動作点を設定することができる。そして、抵抗43、44の中間接続点に電流検出トランジスタ40のコレクタ電流を加算することにより、コレクタ・エミッタ間電圧の検出出力とコレクタ電流の検出出力との論理和を検出するASO検出回路9を構成できる。また、スイッチ動作するトランジスタ46はそのコレクタ電流(S1)で地絡保護回路スイッチ15のON/OFFの制御を行う。
出力トランジスタ4のコレクタ電流が増加し、電流検出トランジスタ40のコレクタ電流も増加すると抵抗43で発生する電圧が大きくなり、出力トランジスタ4のコレクタ・エミッタ間電圧が小さくても検出するようになり、逆に出力トランジスタ4のコレクタ電流が減少し、電流検出トランジスタ40のコレクタ電流も減少すると抵抗43で発生する電圧が小さくなり、出力トランジスタ4のコレクタ・エミッタ間電圧が大きくならないと検出しなくなる。プル側出力トランジスタ5のASO検出についても同様である。この例では、ASO500内で負荷動作範囲505に入らないように検出曲線506を設定することで、誤動作を防止できる保護回路を実現できる。また、図8のように、出力トランジスタ(4、5)をMOSトランジスタ47、57で構成する場合でも、電流検出素子をMOSトランジスタ48、58で構成することで実施できる。
上記の検出曲線506は、次のように設定する。たとえば、出力トランジスタ4がほぼ0Vに近い状態で、出力トランジスタ4の最大許容電流に対応した電流検出トランジスタ40のコレクタ電流が抵抗43を流れる時に、抵抗43の電圧降下でトランジスタ46がONするように抵抗43の値を設定する。そして更に、出力トランジスタ4および電流検出トランジスタ40のコレクタ電流がほぼゼロで、出力トランジスタ4のコレクタ・エミッタ間に電源電圧Vccが印加される状態を想定して、それよりも少し小さい電圧値でトランジスタ46がONするように、抵抗43、抵抗44の抵抗分割比を設定する。これにより、コレクタ電流にもコレクタ・エミッタ間電圧にも応じて変化する検出曲線506を設定することができる。そして、出力トランジスタ4の動作状態が検出曲線506を超えた時、トランジスタ46がONして信号S1を出力する。ただし、通常の動作状態のときには、トランジスタ46がOFFしており、信号S1を出力しない負荷動作範囲505との間にマージンを設ける。以上のように、ASO検出回路9の検出曲線506を設定する。また、ASO検出回路10の検出曲線506も同様に設定する。
したがって、地絡や天絡が発生していない時には、ASO検出回路9,10の出力信号S1、S2は出力されず、スイッチ15および16は遮断しており、地絡検出比較器13および天絡検出比較器14は動作せず、遮断トランジスタ11および12はOFF状態である。
そして、地絡が発生すると、ASO検出回路9が動作して検出信号S1を出力し、スイッチ15をONさせて、地絡検出比較器13を作動させる。そして、出力端子2の電圧が地絡基準電圧Vaよりも低いときには、地絡検出比較器13の出力がハイレベルになり、遮断トランジスタ11をONさせて、出力トランジスタ4をOFFさせるように動作する。この時、ASO検出回路10およびその出力に接続された回路は作動しない。
また、天絡が発生すると、ASO検出回路10が動作して検出信号S2を出力し、スイッチ16をONさせて、天絡検出比較器14を作動させる。そして、出力端子2の電圧が天絡基準電圧Vbよりも高いときには、天絡検出比較器14の出力がハイレベルになり、遮断トランジスタ12をONさせて、出力トランジスタ5をOFFさせるように動作する。この時、ASO検出回路9およびその出力に接続された回路は作動しない。
なお、地絡基準電圧Vaは約0.3Vに設定し、天絡基準電圧Vbは電源電圧Vccより約0.3V低い電圧に設定するのが好ましい。
以上のように本実施形態の構成によれば、地絡遮断回路部21と天絡遮断回路部22の動作をプッシュ側、プル側それぞれのASO検出回路9、10の検出信号で制御することにより、誤動作を防止し、地絡、天絡時の出力トランジスタの破壊を防止できる。
(第2の実施形態)
図2は本発明の第2の実施形態における電力増幅回路の構成図を示すものである。図2の構成では、比較器13、比較器14の出力Sa、SbをそれぞれOR回路23の入力に接続し、OR回路23の出力Scは、内部端子24に接続し、内部端子24より抵抗33、抵抗35を介して、それぞれ遮断トランジスタ11のベースと遮断トランジスタ12のベースに接続しており、これ以外の構成については図1と同様である。
この構成によれば、地絡、天絡にかかわらず、地絡、天絡いずれの場合にもプッシュ・プル両出力トランジスタ4、5を遮断するもので、誤動作を防止し、地絡、天絡時の破壊を防止できる。
(第3の実施形態)
図3は本発明の第3の実施形態における電力増幅回路の構成図を示すものである。図3の構成では、プッシュ側出力トランジスタ4のベースにドライブトランジスタ25のコレクタを接続し、トランジスタ25のエミッタは電源端子1に接続し、トランジスタ25のベースにはトランジスタ26のベースとコレクタを接続し、トランジスタ26のエミッタをトランジスタ25のエミッタと接続し、トランジスタ26のコレクタとトランジスタ27のコレクタを接続し、トランジスタ27のエミッタには抵抗31を介し、出力端子2に接続し、トランジスタ27のベースにプリ増幅回路206を接続する。プル側出力トランジスタ5のベースにドライブトランジスタ28のエミッタを接続し、トランジスタ28のコレクタは電源端子に接続し、トランジスタ28のベースにプリ増幅回路207を接続する。
遮断トランジスタ11のエミッタをプッシュ側出力トランジスタ4のエミッタに接続し、トランジスタ11のコレクタを出力トランジスタ4のベースに接続し、トランジスタ11のベースは抵抗33を介して内部端子24に接続する。遮断トランジスタ12のエミッタをプル側出力トランジスタ5のエミッタに接続し、トランジスタ12のコレクタを出力トランジスタ5のベースに接続し、トランジスタ12のベースは抵抗35を介して内部端子24に接続する。遮断トランジスタ29のエミッタをトランジスタ27のエミッタに接続し、トランジスタ29のコレクタをトランジスタ27のベースに接続し、トランジスタ29のベースは抵抗32を介して内部端子24に接続する。遮断トランジスタ30のエミッタをトランジスタ28のエミッタに接続し、トランジスタ30のコレクタをトランジスタ28のベースに接続し、トランジスタ30のベースは抵抗34を介して内部端子24に接続する。
また、図3には示していないが、内部端子24には、図2と同様にOR回路23の出力Scが接続されている。すなわち、図2と同様に、ASO検出回路9、10と、保護回路スイッチ15、16と、基準電圧源17、18と、比較器13、14と、OR回路23とが備えられている。この図3の場合も図1、図2の場合同様、ASO検出回路9は、例えば図7のように、出力トランジスタ4のベースと電源端子1と出力端子2に接続されて構成され、ASO検出回路10は、出力トランジスタ5のベースとGND端子3と出力端子2に接続されて構成される。
この構成によれば、短絡保護回路動作時すなわち内部端子24の信号(OR回路23の出力Sc)で遮断トランジスタ11、12を動作(ON)させ、出力トランジスタ4、5を遮断することに加えて、遮断トランジスタ29を動作(ON)させ、トランジスタ27およびドライブトランジスタ25を遮断するとともに、遮断トランジスタ30を動作(ON)させ、ドライブトランジスタ28も遮断することで、誤動作を防止し、地絡、天絡時の破壊を防止でき、更に、遮断トランジスタ11、12のサイズを小さくできる。遮断トランジスタ29、30もサイズの小さいものでよい。
(第4の実施形態)
図4は本発明の第4の実施形態における電力増幅回路の構成図を示すものである。図4の構成では、電力増幅回路の入力端子8とプリ増幅回路6、7との間に入力ミュート回路36を挿入し、比較器13、比較器14の出力Sa、SbをそれぞれOR回路37の入力にも接続し、OR回路37の出力Scを入力ミュート回路36に接続しており、これ以外の構成については図1と同様である。
地絡や地絡が発生していない時には、ASO検出回路9,10や地絡検出比較器13および天絡検出比較器14は動作していない。したがって、地絡検出比較器13または天絡検出比較器14の出力信号で動作する入力ミュート回路36は、作動しておらず、入力端子8から入力される信号をプッシュ側プリ増幅回路6およびプル側プリ増幅回路7にそのまま伝えて、通常の電力増幅動作をする。
地絡または天絡が発生すると、上述した第1の実施形態と同様に、ASO検出回路9,10が動作して、地絡検出比較器13が作動すると遮断トランジスタ11をONさせて、出力トランジスタ4をオフ状態にし、天絡検出比較器14が作動すると遮断トランジスタ12をONさせて、出力トランジスタ5をオフ状態にする。このとき、地絡検出比較器13および天絡検出比較器14の何れが作動しても、OR回路37のOR出力Scにより入力ミュート回路36が作動して、プッシュ側プリ増幅回路6およびプル側プリ増幅回路7に入力する入力信号のレベルを低下させる。
電力増幅回路に入力信号がある場合は、無信号時よりサイズの大きい遮断トランジスタが必要である。図4の構成によれば、短絡保護回路動作時に遮断トランジスタ11、12により出力トランジスタ4、5を遮断することに加え、入力ミュート回路36を動作させて、プリ増幅回路6、7の出力がない状態にすることで、誤動作を防止し、地絡、天絡時の破壊を防止でき、更に、遮断トランジスタ11、12のサイズを小さくできる。
(第5の実施形態)
図5は本発明の第5の実施形態における電力増幅回路の構成図を示すものである。図5の構成では、比較器13、比較器14の出力Sa、SbをそれぞれOR回路37の入力にも接続し、OR回路37の出力Scでプリ増幅回路6、7と電源端子1との間に設けられたスイッチ38を制御する構成としており、これ以外の構成については図1と同様である。地絡および天絡が発生していないときのOR回路37の出力Scによりスイッチ38はON状態であり、地絡または天絡が発生したときのOR回路37の出力Scによりスイッチ38はOFFとなり、プリ増幅回路6、7への電源供給は遮断される。
電力増幅回路に入力信号がある場合は、無信号時よりサイズの大きい遮断トランジスタが必要である。図5の構成によれば、短絡保護回路動作時に遮断トランジスタ11、12により出力トランジスタ4、5を遮断することに加え、プリ増幅回路6、7の電源供給を遮断することで、誤動作を防止し、地絡、天絡時の破壊を防止でき、更に、遮断トランジスタ11、12のサイズを小さくできる。
本発明の電力増幅回路は、比較的消費電力の大きい電力増幅回路、例えば音響機器パワーアンプやテレビなどの音声出力回路等として有用である。
本発明の第1の実施形態における電力増幅回路の構成図。 本発明の第2の実施形態における電力増幅回路の構成図。 本発明の第3の実施形態における電力増幅回路の構成図。 本発明の第4の実施形態における電力増幅回路の構成図。 本発明の第5の実施形態における電力増幅回路の構成図。 本発明の実施形態における出力トランジスタのASOと負荷動作範囲とASO検出曲線の特性図。 本発明の実施形態におけるASO検出回路の構成図。 本発明の実施形態において出力トランジスタをMOSトランジスタで形成した場合のASO検出回路の構成図。 従来の電力増幅回路の構成図。 従来の電力増幅回路の問題点を示す出力トランジスタのASOと負荷動作範囲の特性図。
符号の説明
1 電源端子
2 電力増幅回路の出力端子
3 GND端子
4 プッシュ側出力トランジスタ
5 プル側出力トランジスタ
6 プッシュ側プリ増幅回路
7 プル側プリ増幅回路
8 電力増幅回路の入力端子
9 プッシュ側出力トランジスタのASO検出回路
10 プル側出力トランジスタのASO検出回路
11 プッシュ側出力トランジスタの遮断トランジスタ
12 プル側出力トランジスタの遮断トランジスタ
13 地絡検出比較器
14 天絡検出比較器
15 地絡保護回路スイッチ
16 天絡保護回路スイッチ
17 地絡基準電圧源
18 天絡基準電圧源
21 地絡遮断回路部
22 天絡遮断回路部
23 OR回路
24 内部端子
25 ドライブトランジスタ
26 トランジスタ
27 トランジスタ
28 ドライブトランジスタ
29 遮断トランジスタ
30 遮断トランジスタ
32 抵抗
33 抵抗
34 抵抗
35 抵抗
206 プッシュ側プリ増幅回路
207 プル側プリ増幅回路
36 入力ミュート回路
37 OR回路
38 スイッチ
40 電流検出トランジスタ
41 抵抗
42 ダイオード
43 抵抗
44 抵抗
45 ツェナーダイオード
46 トランジスタ
47 プッシュ側MOS出力トランジスタ
48 電流検出MOSトランジスタ
50 電流検出トランジスタ
51 抵抗
52 ダイオード
53 抵抗
54 抵抗
55 ツェナーダイオード
56 トランジスタ
57 プル側MOS出力トランジスタ
58 電流検出MOSトランジスタ
101 電源端子
102 電力増幅回路の出力端子
103 GND端子
104 プッシュ側出力トランジスタ
105 プル側出力トランジスタ
106 プッシュ側プリ増幅回路
107 プル側プリ増幅回路
108 電力増幅回路の入力端子
109 プル側出力トランジスタの電流検出素子
110 カレントミラー回路1次側トランジスタ
111 カレントミラー回路2次側トランジスタ
112 リーク防止用抵抗
113 出力電圧検出回路部
114 保護回路部

Claims (6)

  1. 入力端子からの入力信号を増幅して出力するプッシュ側プリ増幅回路およびプル側プリ増幅回路と、
    電源端子と出力端子の間に接続され、前記プッシュ側プリ増幅回路の出力に基づいて電力増幅するプッシュ側出力トランジスタと、
    グラウンド端子と前記出力端子の間に接続され、前記プル側プリ増幅回路の出力に基づいて電力増幅するプル側出力トランジスタと、
    前記プッシュ側出力トランジスタの端子間電圧と電流に基づいて前記グラウンド端子と前記出力端子との短絡を検出する第1の短絡検出回路と、
    前記プル側出力トランジスタの端子間電圧と電流に基づいて前記電源端子と前記出力端子との短絡を検出する第2の短絡検出回路と、
    前記第1の短絡検出回路による短絡の検出に応答して前記プッシュ側出力トランジスタを遮断する第1の保護回路と、
    前記第2の短絡検出回路による短絡の検出に応答して前記プル側出力トランジスタを遮断する第2の保護回路とを備えた電力増幅回路。
  2. 入力端子からの入力信号を増幅して出力するプッシュ側プリ増幅回路およびプル側プリ増幅回路と、
    電源端子と出力端子の間に接続され、前記プッシュ側プリ増幅回路の出力に基づいて電力増幅するプッシュ側出力トランジスタと、
    グラウンド端子と前記出力端子の間に接続され、前記プル側プリ増幅回路の出力に基づいて電力増幅するプル側出力トランジスタと、
    前記プッシュ側出力トランジスタの端子間電圧と電流に基づいて前記グラウンド端子と前記出力端子との短絡を検出する第1の短絡検出回路と、
    前記プル側出力トランジスタの端子間電圧と電流に基づいて前記電源端子と前記出力端子との短絡を検出する第2の短絡検出回路と、
    前記第1の短絡検出回路および前記第2の短絡検出回路のいずれかによる短絡の検出に応答して前記プッシュ側出力トランジスタおよび前記プル側出力トランジスタを遮断する保護回路とを備えた電力増幅回路。
  3. 前記プッシュ側出力トランジスタを駆動するための第1の駆動トランジスタと、前記プル側出力トランジスタを駆動するための第2の駆動トランジスタとを設け、
    前記保護回路は、前記第1の短絡検出回路および前記第2の短絡検出回路のいずれかによる短絡の検出に応答して前記第1および第2の駆動トランジスタをも遮断するようにしたことを特徴とする請求項2記載の電力増幅回路。
  4. 前記第1の短絡検出回路および前記第2の短絡検出回路のいずれかによる短絡の検出に応答して、前記入力端子から前記プッシュ側およびプル側プリ増幅回路へ与える前記入力信号を遮断するようにした請求項1に記載の電力増幅回路。
  5. 前記第1の短絡検出回路および前記第2の短絡検出回路のいずれかによる短絡の検出に応答して、前記プッシュ側プリ増幅回路と前記プル側プリ増幅回路に対する電源供給を遮断するようにした請求項1に記載の電力増幅回路。
  6. 前記第1の短絡検出回路は、前記プッシュ側出力トランジスタの端子間電圧と電流が第1の所定領域内になると短絡を検出し、前記第1の所定領域は、前記プッシュ側出力トランジスタの端子間電圧と電流との関係図において、前記プッシュ側出力トランジスタの安全動作領域内で負荷動作範囲を超えて設定される前記プッシュ側出力トランジスタの端子間電圧と電流の所定の対応関係を超えた領域であり、
    前記第2の短絡検出回路は、前記プル側出力トランジスタの端子間電圧と電流が第2の所定領域内になると短絡を検出し、前記第2の所定領域は、前記プル側出力トランジスタの端子間電圧と電流との関係図において、前記プル側出力トランジスタの安全動作領域内で負荷動作範囲を超えて設定される前記プル側出力トランジスタの端子間電圧と電流の所定の対応関係を超えた領域であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電力増幅回路。
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