JP2009253179A - 横型炉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】炉口廻りからの熱の漏出、炉口廻りの高温化、劣化した高耐熱断熱部材による汚損を防ぐとともに、高温の熱処理にも使用できるようにする。
【解決手段】横型炉装置10は、プロセスチューブ1、ヒータ2、支持体3,4、高耐熱断熱部材6〜8を備えている。プロセスチューブ1は、第2の端面12に導入管15を備える。支持体3,4は、環状を呈し、ヒータ2の断熱部材21,22が全周にわたって外嵌する。支持体3,4とプロセスチューブ1及び導入管15の外周面との間の間隙は、第1の高耐熱断熱部材5及び第2の高耐熱断熱部材6によって閉塞される。第2の支持体4は第1部材41とこれに嵌入する第2部材42とからなる。第1部材41と第2部材42との間には全周にわたって第4の高耐熱断熱部材8が配置される。プロセスチューブ1とヒータ2との間の熱がプロセスチューブ1の両端から外部に漏出することがない。
【選択図】 図1

Description

この発明は、主面を垂直にした複数枚のシリコン基板やガラス基板を、プロセスチューブ内に水平(横)方向に沿って並べて熱処理を行う横型炉装置に関する。
半導体の製造工程には、シリコン基板やガラス基板等の基板を高温で加熱する熱処理が含まれる。基板に対して熱処理を施す装置として、主面を垂直にした複数枚の基板をプロセスチューブ内に水平(横)方向に並べて収納する横型炉装置が用いられる。
横型炉装置は、軸方向を水平(横)方向にして配置されたプロセスチューブの周囲にプロセスチューブ内を加熱するヒータを配置している。プロセスチューブは第1の端面が開閉自在にされており、横型炉装置の第1の端面を炉口として、複数枚の基板を搭載したボートがプロセスチューブの内部に水平(横)方向に沿って搬入出される。熱処理時には、プロセスチューブの第2の端面から第1の端面に向かって処理用ガスが導入される。
横型炉装置の炉口の側方には熱処理前後の基板が出し入れされるが、熱処理前後の基板にヒータの熱が作用すると、適正な熱処理を施すことができない。また、ヒータの熱が外部に漏れると、プロセスチューブ内の温度を効率よく所定の処理温度に維持することが困難になるだけでなく、環境温度の上昇によってプロセスチューブ内への導入前の処理用ガスの変質や作業性の低下を招来する。
そこで、横型炉装置におけるプロセスチューブの軸方向の両端部には、ヒータとプロセスチューブとの間隙からの熱の漏出を防止すべく、耐熱断熱部材が配置されている。従来の横型炉装置おけるプロセスチューブの軸方向の両端部に配置される耐熱断熱部材は、シリカ繊維やシリカ系セラミックファイバ等を素材として構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
実開平5−50727号公報
しかし、従来の横型炉装置は、プロセスチューブの軸方向の両端部の耐熱断熱部材としてシリカ繊維やアルミナ・シリカ系セラミックファイバ等を素材として用いていたため、数百℃程度の温度下での経時変化によって繊維が剥離し、外部に対する断熱性が損なわれるとともに、処理ガスの変質、炉口廻りや処理前後の基板を汚損する問題がある。これは、非晶質であるシリカやアルミナ・シリカ系セラミックは、結晶化温度が比較的低く、熱処理時におけるプロセスチューブの両端部の温度で結晶化して脆くなるためと考えられる。また、同様の理由により、従来の横型炉装置は、処理温度が1000℃以上となるような熱処理に使用することができない問題があった。
この発明の目的は、プロセスチューブの軸方向の両端部から外部への熱の漏出を確実に防止するとともに、熱処理時の温度下で高耐熱断熱部材からの繊維の剥離を防止し、炉口廻りの高温化や汚損を生じることがなく、炉口廻りの温度が1000℃以上となるような熱処理にも使用することができる横型炉装置を提供することにある。
この発明に係る横型炉装置は、プロセスチューブ、ヒータ、第1及び第2の支持体、第1及び第2の高耐熱断熱部材を備えている。プロセスチューブは、第1の端面が開放した筒状を呈し、軸方向を水平向きにして配置される。ヒータは、プロセスチューブの外周面との間に間隙を設けて配置され、プロセスチューブの外周面を全周にわたって包囲する。第1及び第2の支持体は、プロセスチューブの軸方向の両端部のそれぞれが貫通するとともに外周面にヒータの軸方向の両端部のそれぞれが全周にわたって外嵌する。第1及び第2の高耐熱断熱部材は、プロセスチューブの外周面における両端部のそれぞれと第1及び第2の支持体のそれぞれの内周面との間にプロセスチューブの全周にわたって配置され、SiCの長繊維で構成された環状を呈する。
この構成では、プロセスチューブの軸方向の両端部で、プロセスチューブの外周面と第1及び第2の支持体のそれぞれとの間が、プロセスチューブの全周にわたって第1及び第2の高耐熱断熱部材によって閉塞される。プロセスチューブとヒータとの間から外部への熱伝導が、SiCの長繊維で構成された環状体の高耐熱断熱部材によって抑制される。SiCの結晶化温度は、熱処理時にプロセスチューブ及びヒータから熱伝導を受ける第1及び第2の支持体の温度に比較して十分に高い。したがって、高耐熱断熱部材は経時変化によって脆化せず、可撓性を失うこともないため、高耐熱断熱部材から繊維が剥離することがなく、炉口廻りの断熱性が維持されるとともに、炉口廻りや処理前後の基板を汚損することがない。
この構成において、プロセスチューブとヒータとの間の間隙に筒状のライナー管をさらに備えてもよい。プロセスチューブとヒータとの間の均熱化が図られ、プロセスチューブ内の温度制御を容易に行うことができる。
また、ヒータは、軸方向の両端部のそれぞれの内周面が第1及び第2の支持体のそれぞれの外周面に当接する環状の断熱部材を備えたものであってもよい。ヒータの軸方向の両端部と第1及び第2の支持体との間から外部への熱の漏出を低減できる。
さらに、プロセスチューブの外周面における第1の高耐熱断熱部材の配置位置よりも第1の端面側に全周にわたって配置されるSiCの長繊維で構成された環状を呈する第3の高耐熱断熱部材を備えてもよい。プロセスチューブの炉口側に配置される炉口廻り排気装置等の高温化を抑制して動作不良の発生を防止できる。この場合に、第3の高耐熱断熱部材は、周方向の一部に切断部が形成され、切断部の両側に固定用部材を有するものとしてもよい。切断部を両側に開いてプロセスチューブの外周面に巻着させた後に固定用部材で固定することにより、第3の高耐熱断熱部材をプロセスチューブの所定の位置に容易に配置でき、交換作業を容易に行うことができる。
加えて、プロセスチューブの第2の端面が小径の処理ガス導入用の導入管部を除いて閉塞されている場合には、第2の支持体を、内周面がプロセスチューブの外周面に全周にわたって対向する第1部材と、第1部材に嵌入して内側面が第2の端面に対向する第2部材と、から構成してもよい。この場合に、第1部材の内周面と第2部材の外周面との接触部分に全周にわたって第2部材の外側面側から嵌入する第2の高耐熱断熱部材をさらに備えてもよい。プロセスチューブの第2の端面に導入管部が設けられている場合にも第2の端面近傍から外部への熱の漏出を確実に防止できる。
この発明によれば、プロセスチューブの軸方向の両端部の形状及び耐熱断熱部材の材質を適正にすることができる。これによって、プロセスチューブの軸方向の両端部から外部への熱の漏出を確実に防止できるとともに、熱処理時の温度下で高耐熱断熱部材からの繊維の剥離を防止できる。炉口廻りの高温化や汚損を生じることがなく、炉口廻りの温度が1000℃以上となるような熱処理にも使用することができる。
図1は、この発明の実施形態に係る横型炉装置の概略の断面図である。横型炉装置10は、プロセスチューブ1、ヒータ2、第1の支持体3、第2の支持体4、第1の高耐熱断熱部材5、第2の高耐熱断熱部材6、第3の高耐熱断熱部材7及び第4の高耐熱断熱部材8を備えている。横型炉装置10の側方には、炉口廻り排気装置20が配置されている。
プロセスチューブ1は、例えば、石英ガラスを素材として円筒形状に形成されている。プロセスチューブ1の第1の端面11は、炉口として開放しており、オートドア13によって開閉自在にされている。プロセスチューブ1の第2の端面12は、中心部分に形成された導入管15を除いて閉塞されている。プロセスチューブ1の内部には、炉口から主面を垂直に立てた複数枚の基板100を水平(横)方向に並べて搭載したボート30が搬入出される。プロセスチューブ1における第1の端面11側の一部は、炉口廻り排気装置20内に挿入されている。
ヒータ2は、軸方向の両端面が開放した筒状を呈し、プロセスチューブ1の外周面を全周にわたって間隙を設けて包囲する。ヒータ2は、プロセスチューブ1の内部温度が所定の処理温度となるように制御される。ヒータ2の軸方向の両端部には、それぞれ断熱部21、22が全周にわたって備えられている。
第1の支持体3は、断熱材料を素材として環状に形成されており、プロセスチューブ1の第1の端面11側に配置されている。支持体3は、取付具31によってフレーム40に取り付けられている。支持体3には、プロセスチューブ1の第1の端面11側の一部が貫通しており、ヒータ2の断熱部21が外嵌している。
第2の支持体4は、第1部材41及び第2部材42によって構成され、プロセスチューブ1の第2の端面12側に配置されている。第1部材41は、断熱材料を素材として円筒状に形成されており、取付具43によってフレーム50に取り付けられている。第1部材41には、プロセスチューブ1の第2の端面12側の一部が貫通しており、ヒータ2の断熱部22が外嵌している。第2部材42は、断熱材料を素材として環状に形成されており、第1部材41に嵌入している。第2部材42の内径は、プロセスチューブ1の外径より小さく、導入管15の外径より大きい。第2部材42には、導入管15の一部が貫通している。
第1の高耐熱断熱部材5は、SiCの長繊維によって環状に形成されており、第1の端面11側でプロセスチューブ1の外周面と支持体3の内周面との間に全周にわたって配置されている。
第2の高耐熱断熱部材6は、SiCの長繊維によって環状に形成されており、第2の端面12側で導入管15の外周面と支持体4の第2部材42の内周面との間に全周にわたって配置されている。
プロセスチューブ1は、第1の端面11側の外周面、及び導入管15で、第1の高耐熱断熱部材5及び第2の高耐熱断熱部材6を介して第1の支持体3及び第2の支持体4に支持される。
なお、プロセスチューブ1とヒータ2との間隙には、周方向の一部に保持部材9が配置されている。基板100及びボート30の荷重が作用することによるプロセスチューブ1の変形や破断を防止している。
第1の支持体3の内径は、プロセスチューブ1の外径よりも大きい。このため、第1の支持体3の内周面とプロセスチューブ1の外周面との間には間隙が形成されるが、この間隙は第1の高耐熱断熱部材5によって閉塞される。このため、プロセスチューブ1とヒータ2との間の熱が、第1の端面11側に漏出することがない。
また、第3の高耐熱断熱部材7は、SiCの長繊維によって筒状に形成されており、プロセスチューブ1の外周面における第1の高耐熱断熱部材5の配置位置よりも第1の端面11側の部分であって脱酸素装置20内に挿入されている部分に装着している。このため、熱処理中にプロセスチューブ1の熱が、外部に放出されることを抑制できる。
これらによって、熱処理中に脱酸素装置20の温度上昇を抑制することができ、脱酸素装置20の動作不良や故障の発生を防止することができる。また、脱酸素装置20内を経由してプロセスチューブ1内に搬入出される熱処理前後の基板の変質を防止できる。さらに、環境温度の上昇を抑えることができ、基板の搬入出エリアの環境の劣化を防止できるとともに、クリーンルームへの熱負荷の増加を抑えることができる。
第1の高耐熱断熱部材5及び第3の高耐熱断熱部材7の素材であるSiCは、結晶化温度が熱処理時におけるプロセスチューブ1の表面温度に比較して十分に高い。このため、第1の高耐熱断熱部材5及び第3の高耐熱断熱部材7は、熱処理の繰り返しによっても長期間にわたって脆化による繊維の剥離を生じることがない。これによって、熱処理前後の基板や脱酸素装置20の汚損を防止できる。
第2の支持体4の第2部材42の内径は、導入管15の外径よりも大きい。このため、第2部材42の内周面と導入管15の外周面との間には間隙が形成されるが、この間隙は第2の高耐熱断熱部材6によって閉塞される。また、第4の高耐熱断熱部材8は、SiCの長繊維によって環状に形成されており、支持体4の第2部材42の外周面と第1部材41の内周面との間に全周にわたって配置されている。したがって、プロセスチューブ1とヒータ2との間の熱が第2の端面12側に漏出することがない。
これらによって、導入管15の周辺の温度上昇を抑制することができ、導入前の処理用ガスの温度制御を適正に行うことができる。また、環境温度の上昇を抑えることができ、作業性の悪化を防止できる。
第2の高耐熱断熱部材6及び第4の高耐熱断熱部材8の素材であるSiCは、結晶化温度が熱処理時におけるプロセスチューブ1の表面温度に比較して十分に高い。このため、第2の高耐熱断熱部材6及び第4の高耐熱断熱部材8は、熱処理の繰り返しによっても長期間にわたって脆化による繊維の剥離を生じることがない。これによって、導入管15の周辺の汚損を防止できる。
なお、図2及び図3に示すように、第1の高耐熱断熱部材3及び第2の高耐熱断熱部材6は、半円形に形成されており、それぞれ2個1組で全体として環状を形成する。この形状により、プロセスチューブ1を第1の支持体3及び第2の支持体4から取り外すことなく第1の高耐熱断熱部材5及び第2の高耐熱断熱部材6を所定の位置に着脱することができ、第1の高耐熱断熱部材5及び第2の高耐熱断熱部材6を容易に交換できる。第4の高耐熱断熱部材8も第1の高耐熱断熱部材5と寸法は異なるが同様の形状を呈している。このため、第1部材41に第2部材42を嵌入したままで第4の高耐熱断熱部材8を着脱することができ、第4の高耐熱断熱部材8を容易に交換できる。
図4(A)及び(B)は、第3の高耐熱断熱部材の正面図及び側面図である。第3の高耐熱断熱部材7は、円筒状に形成されており、周方向の一部に切断部7Aが形成されている。第3の高耐熱断熱部材7の周面で切断部7Aの両側には、この発明の固定部材である紐体71A,71B,72A,72B(紐体72Aは図示されない。)が延出している。第3の高耐熱断熱部材7は、SiCの長繊維を素材として構成されているため可撓性を有し、切断部7Aを周方向の両側に拡げることでプロセスチューブ1の外周面に着脱することができる。切断部7Aを拡げてプロセスチューブ1の外周面に装着した後に、紐体71Aと紐体71Bとを結び、紐体72Aと紐体72Bとを結ぶことで、第3の高耐熱断熱部材7をプロセスチューブ1の外周面に固定することができる。
図5は、この発明の別の実施形態に係る横型炉装置の概略の断面図である。横型炉装置110は、プロセスチューブ101、ヒータ102、ライナー管108、第1の支持体103、第2の支持体104、第1の高耐熱断熱部材105、第2の高耐熱断熱部材106及び第3の高耐熱断熱部材107を備えている。
プロセスチューブ101は、例えば、石英ガラスを素材として円筒形状に形成されている。プロセスチューブ1の第1の端面11は、炉口として開放しており、図示しないオートドアによって開閉自在にされている。プロセスチューブ101の第2の端面112は、中心部分に形成された小径管115を除いて閉塞されている。プロセスチューブ101の内部には、炉口から主面を垂直に立てた複数枚の基板100が図示しないボート上に水平(横)方向に並べて搭載されて搬入出される。
ヒータ102は、軸方向の両端面が開放した筒状を呈し、プロセスチューブ101の外周面を全周にわたって間隙を設けて包囲する。ヒータ102は、プロセスチューブ101の内部温度が所定の処理温度となるように駆動される。ヒータ102の軸方向の両端部には、それぞれ断熱部121、122が全周にわたって備えられている。
ライナー管108は、例えばSiCを素材として円筒形状に形成されており、プロセスチューブ101とヒータ102との間に配置される。ライナー管108は、プロセスチューブ101内の温度分布を均一化する。
第1の支持体103は、断熱材料を素材として円筒状に形成されており、プロセスチューブ101の第1の端面111側に配置されている。支持体103は、取付具131によってフレーム140に取り付けられている。支持体103には、プロセスチューブ101の第1の端面111側の一部が貫通しており、ヒータ102の断熱部121が外嵌している。
第2の支持体104は、第1部材141及び第2部材142によって構成され、プロセスチューブ101の第2の端面112側に配置されている。第1部材141は、断熱材料を素材として円筒状に形成されている。第1部材141には、プロセスチューブ101の第2の端面112側の一部が貫通しており、ヒータ102の断熱部122が外嵌している。第2部材142は、断熱材料を素材として環状に形成されており、第1部材141に当接している。第2部材142の内径は、プロセスチューブ101の外径より小さく、小径管115の外径より大きい。第2部材142には、小径管115の一部が貫通している。第1部材141及び第2部材142は、取付具143によってフレーム150に取り付けられている。
第1の高耐熱断熱部材105は、SiCの長繊維によって環状に形成されており、第1の端面111側でプロセスチューブ101の外周面と第1の支持体103の内周面との間に全周にわたって配置されている。
第2の高耐熱断熱部材106は、SiCの長繊維によって環状に形成されており、第2の端面112側で小径管115の外周面と第2の支持体104の第2部材142の内周面との間に全周にわたって配置されている。
第3の高耐熱断熱部材107は、SiCの長繊維によって環状に形成されており、第2の端面112側で小径管115の外周面に全周にわたって外嵌している。
プロセスチューブ101は、第1の端面111側の外周面、及び小径管115で、第1の高耐熱断熱部材105及び第2の高耐熱断熱部材106を介して第1の支持体103及び第2の支持体104に支持される。
なお、第1の支持体103並びに第2の支持体104の第1部材141及び第2部材142は孔部を偏心させて形成されている。このため、プロセスチューブ101とライナー管108との管の間隙は全周にわたって一定であるが、ライナー管108とヒータ102との間隙は上部で広く下部で狭くされている。気中では下部に比較して上部の方が高温になることから、上下方向についてヒータ102よるプロセスチューブ101の加熱状態を均一にするためでもある。
第1の支持体103の内径は、プロセスチューブ101の外径よりも大きい。このため、第1の支持体103の内周面とプロセスチューブ101の外周面との間には間隙が形成されるが、この間隙は第1の高耐熱断熱部材105によって閉塞される。このため、プロセスチューブ101とヒータ102との間の熱が、第1の端面111側に漏出することがない。
これによって、熱処理中に第1の端面111側の環境温度の上昇を抑制することができ、外部装置の動作不良や故障の発生、並びに基板の搬入出エリアの環境の劣化を防止できるとともに、クリーンルームへの熱負荷を抑えることができる。また、第1の端面111を経由してプロセスチューブ101内に搬入出される熱処理前後の基板の変質を防止できる。
第1の高耐熱断熱部材105の素材であるSiCは、結晶化温度が熱処理時におけるプロセスチューブ101の表面温度に比較して十分に高い。このため、第1の高耐熱断熱部材105は、熱処理の繰り返しによっても長期間にわたって脆化による繊維の剥離を生じることがない。これによって、熱処理前後の基板や外部装置の汚損を防止できる。
第2の支持体104の第2部材142の孔部は、内側の小径部と外側の大径部とで構成されている。小径部及び大径部の何れの内径も小径管115の外径よりも大きい。このため、第2部材142の内周面と小径管115の外周面との間には間隙が形成されるが、第2部材142の大径部と小径管115の外周面との間隙は第2の高耐熱断熱部材106によって閉塞される。また、第3の高耐熱断熱部材107は、SiCの長繊維によって環状に形成されており、支持体104の第2部材142の大径部の内周面と第2の高耐熱断熱部材106の外周面との接触部分に全周にわたって外側から当接している。したがって、プロセスチューブ101とヒータ102との間の熱が第2の端面112側に漏出することがない。
これによって、小径管115の周辺の温度上昇を抑制することができ、導入前の処理用ガスの温度制御を適正に行うことができる。また、環境温度の上昇を抑えることができ、作業性の悪化を防止できる。
第2の高耐熱断熱部材106及び第3の高耐熱断熱部材107の素材であるSiCは、結晶化温度が熱処理時におけるプロセスチューブ101の表面温度に比較して十分に高い。このため、第2の高耐熱断熱部材106及び第3の高耐熱断熱部材107は、熱処理の繰り返しによっても長期間にわたって脆化による繊維の剥離を生じることがない。これによって、小径管115の周辺の汚損を防止できる。
なお、図6に示すように、第2の高耐熱断熱部材106及び第3の高耐熱断熱部材107は、半円形に形成されており、それぞれ2個1組で全体として環状を形成する。この形状により、プロセスチューブ101を第2の支持体104から取り外すことなく第2の高耐熱断熱部材106及び第3の高耐熱断熱部材107を所定の位置に着脱することができ、第2の高耐熱断熱部材106及び第3の高耐熱断熱部材107を容易に交換できる。第1の高耐熱断熱部材105も図1に示した第1の高耐熱断熱部材3と寸法は異なるが同様の形状を呈している。このため、第1の支持体部材103からプロセスチューブ101を取り外すことなく第1の高耐熱断熱部材103を着脱することができ、第1の高耐熱断熱部材103を容易に交換できる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施形態に係る横型炉装置の概略を示す断面図である。 (A)及び(B)は、同縦型炉装置に用いられる第1の高耐熱断熱部材の正面図及び側面図である。 (A)及び(B)は、同縦型炉装置に用いられる第2の高耐熱断熱部材の正面図及び側面図である。 (A)及び(B)は、同縦型炉装置に用いられる第3の高耐熱断熱部材の正面図及び側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る横型炉装置の概略を示す断面図である。 (A)及び(B)は、同縦型炉装置に用いられる第2及び第3の高耐熱断熱部材の正面図及び側面図である。
符号の説明
1−プロセスチューブ
2−ヒータ
3−第1の支持体
4−第2の支持体
5−第1の高耐熱断熱部材
6−第2の高耐熱断熱部材
7−第3の高耐熱断熱部材
8−第4の高耐熱断熱部材
10−横型炉装置
15−導入管

Claims (5)

  1. 第1の端面が開放した筒状のプロセスチューブであって軸方向を水平向きにして配置されたプロセスチューブと、
    前記プロセスチューブの外周面との間に間隙を設けて配置され、前記プロセスチューブの外周面を全周にわたって包囲する筒状のヒータと、
    前記プロセスチューブの軸方向の両端部のそれぞれが貫通するとともに外周面に前記ヒータの軸方向の両端部のそれぞれが外嵌する環状の第1及び第2の支持体と、
    前記プロセスチューブの外周面における両端部のそれぞれと前記第1及び第2の支持体のそれぞれの内周面との間に前記プロセスチューブの全周にわたって配置され、SiCの長繊維で構成された環状を呈する第1及び第2の高耐熱断熱部材と、を備えた横型炉装置。
  2. 前記プロセスチューブと前記ヒータとの間の間隙に筒状のライナー管をさらに備えた請求項1に記載の横型炉装置。
  3. 前記ヒータは、軸方向の両端部のそれぞれの内周面が前記第1及び第2の支持体のそれぞれの外周面に当接する環状の断熱部材を備えた請求項1又は2に記載の横型炉装置。
  4. 前記プロセスチューブの外周面における前記第1の高耐熱断熱部材の配置位置よりも前記第1の端面側に全周にわたって配置されるSiCの長繊維で構成された環状を呈する第3の高耐熱断熱部材であって、周方向の一部に切断部が形成され、切断部の両側に固定用部材を備えた第3の高耐熱断熱部材をさらに備えた請求項1乃至3の何れかに記載の横型炉装置。
  5. 前記プロセスチューブは、第2の端面が小径の処理ガス導入用の導入管部を除いて閉塞され、
    前記第2の支持体は、内周面が前記プロセスチューブの外周面に全周にわたって対向する第1部材と、前記第1部材に嵌入して内側面が前記第2の端面に全周にわたって対向する第2部材と、からなり、
    前記第1部材の内周面と前記第2部材の外周面との接触部分に全周にわたって前記第2部材の外側面側から嵌入する第4の高耐熱断熱部材をさらに備えた請求項1乃至4の何れかに記載の横型炉装置。
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