JP2005249276A - クリーンオーブン - Google Patents
クリーンオーブン Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005249276A JP2005249276A JP2004059507A JP2004059507A JP2005249276A JP 2005249276 A JP2005249276 A JP 2005249276A JP 2004059507 A JP2004059507 A JP 2004059507A JP 2004059507 A JP2004059507 A JP 2004059507A JP 2005249276 A JP2005249276 A JP 2005249276A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packing
- heat
- processing chamber
- filter
- oven
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Abstract
【課題】 オーブン内の構造を特殊なものとすることなく、500℃の高温時、およびその昇降温時にもパッキンからの発塵を抑制してクリーン度を高いレベルで維持することができ、しかもパッキンの交換時にも発塵することがなく、パッキンの交換作業を容易化することのできるクリーンオーブンを提供する。
【解決手段】 処理室2の送風入り口を形成する送風入り口枠7と耐熱フィルタとの間に介在させるパッキンとして、ステンレス鋼繊維からなる耐熱パッキン8を用いることにより、高温時、昇降温時並びに交換時にパーティクルの発生を抑制することを可能とする。【選択図】 図1
【解決手段】 処理室2の送風入り口を形成する送風入り口枠7と耐熱フィルタとの間に介在させるパッキンとして、ステンレス鋼繊維からなる耐熱パッキン8を用いることにより、高温時、昇降温時並びに交換時にパーティクルの発生を抑制することを可能とする。【選択図】 図1
Description
本発明は、半導体デバイスや液晶ディスプレイデバイスなどの製造プロセス等に用いられるクリーンオーブンに関し、特に、500℃にも及ぶ高温に対応することのできるクリーンオーブンに関する。
半導体デバイスや液晶ディスプレイデバイスなどを熱処理する装置として、従来、断熱材で囲まれたオーブン内に、被処理物を収容する処理室と、ヒータなどの加熱手段、ファンなどの送風手段、および送風路を設けるとともに、処理室の送風入り口にはフィルタを配置して、オーブン内の気体を加熱しつつ送風することによって、高温に加熱した気体をフィルタで濾過しつつ送風路と処理室間で循環させる、クリーンオーブンと称される熱処理装置が知られている。
この種のオーブンにおいては、通常、処理室の送風入り口は枠体を配して送風入り口枠とし、この送風入り口枠とフィルタとの間はパッキンにより気密に封止することで、循環する気体を漏れなくフィルタを通過させ、これによって処理室内のクリーン度を高いクラスに維持することを可能としている。そして、フィルタとしては、従来、二酸化ケイ素繊維でエレメントを形成した高性能のHEPAフィルタを使用している(例えば特許文献1参照)。
また、処理室の送風入り口枠とフィルタとの間に介在させるパッキンとしては、ガラス繊維をバインダーで固着したものなどが用いられている(例えば特許文献2参照)。
ところで、近年、この種のクリーンオーブンによる処理温度をより高温化することが要求され、500℃程度での処理を可能とすることが必要となってきている。HEPAフィルタの耐熱温度は、通常、350℃程度であるため、このような要求に応えることはできない。
このような500℃に及ぶ高温に対応するクリーンオーブンには、耐熱性のガラス繊維を用いた耐熱フィルタや、金属繊維製のフィルタを用いる必要があり、このようなフィルタを用いた製品も実用化されてきている。
特開2000−329472号公報
特開2003−302078号公報
ところで、上記したように、500℃に対応できるフィルタを用いても、このフィルタと処理室の送風入り口枠の間に介在するパッキンが、昇降温時に作用する圧縮応力や剪断応力、あるいはこれらの応力に起因する歪等によってパーティクルを発生し、処理室のクリーン度の維持が困難となるという問題があった。
前記した特許文献2においては、このようなパッキンからの発塵による処理室のクリーン度の低下を防止すべく、パッキンが装着されている部分を含む空間を処理室に対して仕切るとともに、そのパッキンを含み、かつ、処理室に対して仕切られた空間の気体を取り出してフィルタを通過させる手段を設ける対策を講じている。
しかしながら、この特許文献2に記載の技術においては、オーブン内の構造として従来に比して複雑な構造を強いられるばかりでなく、パッキンの熱疲労に起因する劣化を防止するものではないことから、特にパッキンの交換時に、劣化したパッキンからパーティクルが発生するため、その交換を容易に行えないという問題がある。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、オーブン内の構造を特殊なものとすることなく、500℃の高温、およびその昇降温時にもパッキンからの発塵を抑制してクリーン度を維持することができ、しかもパッキンの交換時においても発塵することがなく、もって容易にパッキンを交換することのできるクリーンオーブンを提供することをその課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明のクリーンオーブンは、断熱材で囲まれたオーブン内に、被処理物を収容する処理室、加熱手段、送風手段および送風路が設けられ、オーブン内の気体を加熱しつつ上記処理室に循環供給するとともに、この処理室の送風入り口を形成する送風入り口枠に耐熱フィルタが装着されてなるクリーンオーブンにおいて、上記耐熱フィルタと処理室の送風入り口枠の間をシールするパッキンが、ステンレス鋼繊維からなる耐熱パッキンであることによって特徴づけられる。
本発明は、この種のオーブンに用いるパッキンの材質を鋭意研究した結果としてなされたもので、パッキンの発塵そのものを抑制することによって所期の目的を達成しようとするものである。
すなわち、耐熱フィルタと処理室の入り口枠の間に介在させるパッキンとして、ステンレス鋼繊維からなるパッキンを用いることにより、500℃の高温時において発塵せずに高いクリーン度を維持することができ、また、昇降温時における発塵をも抑制することができ、更には、金属製であるが故に熱的に疲労しにくく、パッキンの交換時にも殆ど発塵しないことが判明した。
本発明によれば、各種物品を500℃の高温で処理しても、パッキンからの発塵がなく、例えばクラス100/at0.5μmのクリーン度を維持することができ、また、昇降温時にも発塵を抑制することができるとともに、パッキンの交換に際しても、熱的に劣化しにくいために発塵せず、従来のクリーンオーブンに比してパッキンの交換作業が大幅に容易となった。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態の概略の全体構成を示す模式的断面図である。
図1は本発明の実施の形態の概略の全体構成を示す模式的断面図である。
断熱壁1aで囲まれたオーブン本体1内には、仕切り壁2aで囲まれ、その内部に被処理物を収容して熱処理等を施すための処理室2と、その仕切り壁2aの外側に形成される送風路3が設けられている。また、オーブン本体1には被処理物を出し入れするための断熱扉1bが設けられている。送風路3は、断熱扉1bと処理室2の間の前側送風路3aと、処理室2の上側の上側送風路3b、および処理室2の後ろ側の後側送風路3cによって構成されている。そして、上側送風路3bには、ヒータ4と、送風機5のファン5aが配置されている。この送風機5の駆動により、オーブン本体1内の気体が上側送風路3b〜後側送風路3c〜処理室2〜前側送風路3a〜上側送風路3bの順で循環するようになっている。
後側送風路3cと処理室2の間、つまり処理室2への送風入り口部分には耐熱フィルタ6が設けられている。この耐熱フィルタ6は、例えば耐熱性ガラス繊維を使用したフィルタエレメント6aと、その周囲を囲む耐熱性金属のフィルタ枠6bを主体として構成されており、この耐熱フィルタ6は以下に示す構造のもとにオーブン本体1内に固定されている。
すなわち、処理室2の送風入り口部分には送風入り口枠7が仕切り壁2a並びに断熱壁1aに対して固定配置されており、この送風入り口枠7に対して耐熱フィルタ6のフィルタ枠6bの一端側を当接させた状態で、その他端側に押さえ枠7aをあてがい、複数本のボルト7bとナット7cによって押さえ枠7aを送風入り口枠7に対して引き付けることによって、耐熱フィルタ6を固定している。
そして、耐熱フィルタ6のフィルタ枠6bと送風入り口枠7との間には、耐熱パッキン8が介在配置されている。この耐熱パッキン8は、ステンレス鋼繊維からなるものであって、ステンレス鋼繊維としては、例えば日本精線株式会社製の商品名ナスロンなどを用いることができる。
以上の本発明の実施の形態においては、ヒータ4によりオーブン本体1内の気体、例えば清浄な空気を最高500℃程度にまで加熱し、送風機5を駆動してその高温の空気を処理室2と送風路3の間で循環させる。この循環に際しては、送風入り口枠7との間が耐熱パッキン8によってシールされているため、熱風は漏れなく耐熱フィルタ6を通過して処理室2内に入る。
そして、耐熱パッキン8がステンレス鋼繊維製であるために発塵が殆どなく、500℃の定常運転時においてクリーン度クラス100/at0.5μmを維持できる。また、昇降温時にも殆ど発塵がなく、更にはこの耐熱パッキン8を交換する際にも発塵がないため、容易に交換することができる。
なお、耐熱パッキン8としては、上記した商品名で表されるステンレス鋼繊維のほか、他のステンレス鋼繊維を用いることができることは勿論であり、また、本発明は、クリーンオーブン自体の構造については、以上の実施の形態で説明したものに限られることなく、他の公知の構造を適宜に採用し得ることは言うまでもない。
1 オーブン本体
1a 断熱壁
1b 断熱扉
2 処理室
2a 仕切り壁
3 送風路
4 ヒータ
5 送風機
5a ファン
6 耐熱フィルタ
6a フィルタエレメント
6b フィルタ枠
7 送風入り口枠
7a 押さえ枠
8 耐熱パッキン
1a 断熱壁
1b 断熱扉
2 処理室
2a 仕切り壁
3 送風路
4 ヒータ
5 送風機
5a ファン
6 耐熱フィルタ
6a フィルタエレメント
6b フィルタ枠
7 送風入り口枠
7a 押さえ枠
8 耐熱パッキン
Claims (1)
- 断熱材で囲まれたオーブン内に、被処理物を収容する処理室、加熱手段、送風手段および送風路が設けられ、オーブン内の気体を加熱しつつ上記処理室に循環供給するとともに、この処理室の送風入り口を形成する送風入り口枠に耐熱フィルタが装着されてなるクリーンオーブンにおいて、
上記耐熱フィルタと処理室の送風入り口枠の間をシールするパッキンが、ステンレス鋼繊維からなる耐熱パッキンであることを特徴とするクリーンオーブン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004059507A JP2005249276A (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | クリーンオーブン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004059507A JP2005249276A (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | クリーンオーブン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005249276A true JP2005249276A (ja) | 2005-09-15 |
Family
ID=35029912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004059507A Pending JP2005249276A (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | クリーンオーブン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005249276A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007285688A (ja) * | 2006-04-20 | 2007-11-01 | Espec Corp | フィルタ固定機構、フィルタ固定方法、および熱処理装置 |
JP2007307445A (ja) * | 2006-05-16 | 2007-11-29 | Espec Corp | エアーフィルタユニット、及びこのエアーフィルタユニットを備えた熱処理装置 |
JP2021148356A (ja) * | 2020-03-18 | 2021-09-27 | 中外炉工業株式会社 | クリーンオーブン |
-
2004
- 2004-03-03 JP JP2004059507A patent/JP2005249276A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007285688A (ja) * | 2006-04-20 | 2007-11-01 | Espec Corp | フィルタ固定機構、フィルタ固定方法、および熱処理装置 |
JP2007307445A (ja) * | 2006-05-16 | 2007-11-29 | Espec Corp | エアーフィルタユニット、及びこのエアーフィルタユニットを備えた熱処理装置 |
JP2021148356A (ja) * | 2020-03-18 | 2021-09-27 | 中外炉工業株式会社 | クリーンオーブン |
JP7133578B2 (ja) | 2020-03-18 | 2022-09-08 | 中外炉工業株式会社 | クリーンオーブン |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007271126A (ja) | クリーンオーブン | |
JP2010054157A (ja) | ヒータユニットおよび熱処理装置 | |
JP2005249276A (ja) | クリーンオーブン | |
WO2007105798A1 (ja) | 基板アニール装置用の遮熱板 | |
JP2006017357A (ja) | 熱処理装置 | |
KR101423865B1 (ko) | 열처리 장치 | |
JP4987539B2 (ja) | 加熱装置 | |
TWI353438B (en) | Heat treatment apparatus | |
TWI736684B (zh) | 具有收集器裝置之熱處理系統 | |
JP3949494B2 (ja) | フィルタ発塵処理機能を持つ熱処理装置 | |
JP5768974B2 (ja) | ローラーハースキルンおよびこれを用いたワークの加熱処理方法 | |
TWM485251U (zh) | 晶體生長裝置及其保溫罩 | |
JP5569999B2 (ja) | 熱処理装置 | |
JP3921716B2 (ja) | バッチ式熱処理炉 | |
JP4227578B2 (ja) | 加熱方法および画像表示装置の製造方法 | |
JP7133578B2 (ja) | クリーンオーブン | |
WO2021124801A1 (ja) | ガラス物品の製造方法及びガラス物品の製造装置 | |
JP2008138986A (ja) | 熱処理用シリコンプレートおよび熱処理炉 | |
JP2007173481A (ja) | 加熱装置 | |
US20220248502A1 (en) | Heat treatment device | |
JP2002181457A (ja) | 熱処理装置および熱処理方法 | |
JP4042812B2 (ja) | 半導体製造装置 | |
JP3851981B2 (ja) | クリーンオーブン | |
JP2009253179A (ja) | 横型炉装置 | |
TWI542848B (zh) | 熱處理裝置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20081224 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090422 |