JP2007180331A - 熱処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱処理のために内部が加熱される処理容器2aと、処理容器2aの下部に形成されている開口を閉じる下部蓋部材2bと、処理容器2aと下部蓋部材2bとの結合部分に設けられたシール部材7と、シール部材7を冷却する冷却手段12と、を備えた熱処理装置10において、処理容器2aの内部に設けられ、熱処理対象の半導体基板1が積載される基板積載台3と、処理容器2aの内部に設けられ、基板積載台3を下方から支持する支持ベース4と、基板積載台3と支持ベース4との間の伝熱経路を形成するようにこれらを連結し、熱伝導率の低い材料で形成されている連結部材15と、を備え、基板積載台3は連結部材15を介して支持ベース4に支持されている。
【選択図】図1
Description
このような構成において、図6(B)に示すように、処理ボート上に複数枚のウエハが保持された状態で、蓋体37を昇降手段により処理容器33へ向かって移動させ処理容器33を閉じて熱処理が行われる。熱処理は、図示しないガスラインにより処理容器33に水蒸気等を導入しつつ、ヒータ31により処理容器内部を加熱して行う。
なお、これらの内容は特許文献1に記載されている内容であるが、図6における他の部材は、通常、用いられるものを想定して記載してある。
このような構成により、下部内部容器41bに複数のウエハ1を積載して、外部圧力容器内を高圧にし、かつ、内部処理容器内を高圧高温雰囲気にしてウエハ1に熱処理を行う。熱処理は、ガスラインにより内部処理容器41に水蒸気等を導入しつつ、ヒータ45により内部処理容器41を加熱して行う。
なお、これらの内容は特許文献2に記載されている内容であるが、図7における他の部材は、通常、用いられるものを想定して記載してある。
処理容器33は熱処理のため高温となっているので、シール部材38を高温から保護するために、シール部材38を冷却手段により冷却する。冷却手段は、図6(B)に示すように、例えば、処理容器33と蓋体37との結合を支持する結合支持部材39の内部に形成された冷却水路39aにより構成され、これを流れる冷却水によりシール部材38が冷却される。
処理温度が高温の場合には、このシール部材46も、高温から保護するために、冷却手段により冷却される。この冷却手段は、特許文献1の場合と同様に、図7に示すように、例えば、上部処理容器41aと下部処理容器41bとの結合を支持する結合支持部材47の内部に形成された冷却水路47aにより構成される。
また、好ましくは、前記連結部材は、基板積載台の外縁部に結合され、基板積載台の中心部の上方には、複数の半導体基板を積層できるように基板積層空間が形成されている。
さらに、連結部材は、基板積載台の外縁部に結合され、基板積載台の上方には、基板積層空間が形成されているので、連結部材による伝熱経路を稼ぐ部分を、基板積層空間として有効活用することができる。
上を高温に維持でき、基板積載台の温度分布の均一性をさらに高く保持することができる。
基板積載台3は、熱伝導率の高い材料(例えば、SiC)で形成される。また、処理容器2a及び下部蓋部材2bは、例えば石英により形成され、圧力容器5a及び下部蓋部材5bは、高圧に耐えられるように、例えばステンレスにより形成される。
一方、圧力容器5aにも、熱処理時に、例えば空気を導入して昇圧するが、処理容器内の汚染を防止するため、圧力容器内部の圧力は処理容器内部の圧力よりもわずかに低圧に保持される。
このように処理容器内を昇圧された高温の処理雰囲気にすることで、基板積載台3に積載された半導体基板1に熱処理が行われる。
このシール部材7を処理容器2aと下部蓋部材2bとの結合部に配置し、図示しない昇降装置により昇降される結合支持部材9が、この結合部分を挟み込んで処理容器2aと下部蓋部材2bの結合を支持する。なお、下方側の結合支持部材9は、部材11を介して下部蓋部材5bに支えられていてよい。
冷却手段は、例えば結合支持部材9の内部に形成された冷却水路12により構成される。冷却水路12に流れる冷却水によりシール部材7を冷却して、高温からシール部材7を保護する。なお、冷却手段は、図1に示す冷却水路12に限られず、他の適切なものであってもよい。
このように、基板積載台3から処理容器下部への伝熱経路となる連結部材15を、熱伝導率の低い材料により形成するので、基板積載台3から処理容器下部への伝熱を抑制でき、処理領域の温度分布の均一性を維持することができる。
これにより、基板積載台3から支持ベース4への伝熱を抑制でき、処理領域の高温度の均一性を維持することができる。
これにより、熱処理装置10の幅を大きくすることなく、連結部材15による伝熱経路を長く形成することができる。
図2に示すように、基板積載台3と支持ベース4とは複数の連結部材15により連結される。具体的には、基板積載台3の外縁部における周方向に間隔を置いた複数個所と、支持ベース4の外縁部における周方向に間隔を置いた複数個所とが、それぞれ連結部材15により連結される。上述のように、図1及び図2において、伝熱経路を長くするため、各連結部材15は、基板積載台3との結合部から上方へ延び、上方で折り返し下方へ延びて支持ベース4に結合している。
また、各連結部材15は、基板積載台3の外縁部に結合され、基板積載台中心部の上方には、複数の処理基板が積層できるように基板積層空間16が形成される。
従って、連結部材15の長さを稼ぐ部分を、基板積層空間16として有効活用することができる。すなわち、基板積載台3に複数の半導体基板1を、連結部材15に沿って基板積層空間16に積層することができる。
保温筒19のヒータ19aは、保温筒上面が所定の高温度(例えば、700℃)になるように、所定の電力が供給されるように制御される。
保温筒19に設けられたヒータ19a及び断熱材19bにより、保温筒上面を所定の高温度に維持することができ、基板積載台3の温度分布の均一性をさらに高く保持することができる。
特許文献3に記載された水蒸気アニール用治具21は、図3に示すように、処理対象となる平板状の半導体基板1の周縁部を覆うように形成されて内側に貫通開口22を有するシート状部材21aからなっている。この水蒸気アニール用治具21は、シート状部材21aを半導体基板1と交互に積層した状態で使用する。
シート状部材21aの半導体基板1との接触面は、半導体基板1を処理する温度及び圧力の範囲(例えば、100〜800℃、0〜5MPa)において、水蒸気分子を導入できかつ所定の粒径以上のパーティクル及びコンタミネーションの侵入を阻止する面粗さを有している。この接触面の平面度は、10〜20μmの範囲で設定し、かつ表面粗さRaも、平面度と同等に設定する。
符号23は、複数のシート状部材21aのうち最上段のシート状部材上に載置されシート状部材21aの貫通開口22を閉じる蓋部材を示している。
また、シート状部材21aは、石英、SiC、グラファイト、又は無アルカリガラスからなっている。
計算条件として、半導体基板1を直径300mmの円盤状のシリコン基板とし、処理容器2の内径を500mmとし、処理容器2の内面と処理容器内の空気との接触面を700℃とし、処理容器内の圧力を2MPaとし、保温筒19がヒータ19aを有し保温筒19の上面を700℃とし、シール部材保護のための冷却を想定して処理容器2の底面を50℃として計算を行った。また、図1及び図2のように処理ボート3と支持ベース4を石英で形成された連結部材15で連結し、下部蓋部材2b及び支持ベース4は石英で形成され、処理ボート3はSiCで形成されているとして計算モデルを構築した。
処理ボート上にシリコン基板を積載した場合には、図5(A)に示すように、シリコン基板の最高温度は679.72℃となり、最低温度は677.19℃となり、2.53℃の温度差が生じた。
支持ベース上にシリコン基板を積載した場合には、図5(B)に示すように、シリコン基板の最高温度は660.74℃となり、最低温度は655.75℃となり、4.99℃の温度が生じた。
計算結果の比較から、本発明の実施形態に従って連結部材15を用いて処理ボート3を支持ベース4に連結する構成によって、シリコン基板上の温度を高温に維持でき、優れた温度均一性が得られることが分かる。
2a 処理容器
2b 下部蓋部材
3 基板積載台
4 支持ベース
5a 圧力容器
5b 下部蓋部材
6 ヒータ
7 シール部材
9 結合支持部材
10 熱処理装置
12 冷却水路(冷却手段)
15 連結部材
16 基板積層空間
17 カバー部材
19 保温筒
19a ヒータ
19b 断熱材
21 水蒸気アニール用治具
21a,21b シート状部材
22 貫通開口
23 蓋部材
Claims (5)
- 熱処理のために内部が加熱される処理容器と、該処理容器の下部に形成されている開口を閉じる下部蓋部材と、前記処理容器と前記下部蓋部材との結合部分に設けられたシール部材と、該シール部材を冷却する冷却手段と、を備えた熱処理装置において、
前記処理容器の内部に設けられ、熱処理対象の半導体基板が積載される基板積載台と、
前記処理容器の内部に設けられ、前記基板積載台を下方から支持する支持ベースと、
前記基板積載台と前記支持ベースとの間の伝熱経路を形成するようにこれらを連結し、熱伝導率の低い材料で形成されている連結部材と、を備え、
前記基板積載台は前記連結部材を介して前記支持ベースに支持されていることを特徴とする熱処理装置。 - 前記連結部材は、伝熱経路が長くなるように、遠回りして支持ベースから基板積載台へ延びている、ことを特徴とする請求項1に記載の熱処理装置。
- 前記連結部材は、基板積載台との結合部から上方へ延び、上方で折り返し下方へ延びて支持ベースに結合している、ことを特徴とする請求項2に記載の熱処理装置。
- 前記連結部材は、基板積載台の外縁部に結合され、基板積載台の中心部の上方には、複数の半導体基板を積層できるように基板積層空間が形成されている、ことを特徴とする請求項3に記載の熱処理装置。
- 前記支持ベースと前記下部蓋部材との間に介在し、又は、前記下部蓋部材の下方に配置され、基板積載台を下方から加熱するヒータを更に備える、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の熱処理装置。
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