JP2009249124A - 送給装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】余分な制御装置、駆動装置を必要とせず、ハガキや光沢紙、ラベル紙、超厚紙、薄紙などに幅広く対応するものとする。
【解決手段】回動して記録紙S束を給送する給紙コロ11と、給紙コロ11に記録紙S束を付勢して給紙を行う底板18と、底板18の下流において複数のシートから一枚のシートだけを分離し搬送する分離手段と、を備えた給送装置におい、前記底板18の付勢力を断続的又は連続的に変化させる付勢力変化カム24を備え、付勢力変化カム24は、一連の給紙分離搬送動作における前記底板18の記録紙Sの束の最上記録紙に対する付勢力を、給紙分離搬送動作に伴って付勢力が小さい状態から付勢力が大きい状態へ変更する。
【選択図】図7

Description

本発明は、給紙装置及び画像形成装置に係り、特にシート類束を給送する回動可能な給送回動体と、給送回動体にシート類束を付勢して給紙を行う給紙手段と、前記給紙手段の下流において複数のシートを一枚だけ分離し搬送させる分離手段とを備えた給送装置及びこの給送装置を備えた画像形成装置に関する。
近年、画像形成装置には、ハガキや光沢紙、ラベル紙、超厚紙、薄紙など、ますます幅広い範囲の用紙対応力が要求されている。一般の画像形成装置における手差し給紙では、給紙枚数が比較的少なく、少数枚セット時と満載セット時の給紙性能にさほど差が見られないため、これらの特殊な用紙の通紙には、手差し給紙が用いられることが多い。
一方で、画像形成装置の小型化、低コスト化も強く望まれている。一般の給紙分離装置で最も小型で、低コストで知られるのが、フリクションパッド分離方式である。フリクションパッド方式では、一般的に、給紙圧によってシート類積載部に積載されたシート類を給紙コロに押し付けてシート類を給紙する給紙部と、給紙部の下流において、分離圧によって摩擦部材(フリクションパッド)をシート類に押し付けて最上シートのみを分離する分離部により構成される。
ここで、近年対応が要求されているハガキや光沢紙、ラベル紙、超厚紙、薄紙などに幅広く対応した給紙分離装置を実現するには、給紙圧・分離圧の設定が非常に重要である。何故なら、正常な給紙・分離を実現するのに必要な給紙圧、分離圧は、通紙する紙種、紙厚によってそれぞれ異なるからである。
例えば給紙圧に関してみると、給紙圧が大き過ぎると、薄紙などで、シート類を何枚も重なったブロックのまま分離部に送ってしまうラッシュという現象が起こりやすい。ラッシュが起こると、下流の分離部で適正に最上シートだけを分離することが難しくなる。
また、給紙圧が小さ過ぎると、厚紙などで、満載時や、耐久的に使用後給紙コロのμが小さくなったときに、シート類を給紙することが難しくなり、不送りする場合がある。
これらの問題を解決するために次のような技術が提示されている。特許文献1には、紙種や紙厚に応じて、ユーザの操作により給紙圧を変化できるようにするため、給紙トレイ内に上下動自在に支持されて複数枚の用紙束を積載した底板と、底板の上方に設けられた給紙ローラと、底板を給紙ローラに向けて付勢する押圧スプリング及び補助スプリングとを備え、底板に積載した用紙束を給紙ローラに当接させて用紙を1枚ずつ給紙する給紙装置において、底板には補助スプリングの付勢力を変更する可変部を設けるものが記載されている。
また、特許文献2には、給紙トレイに積載された多数枚のシートに加圧下に接触し、この給紙トレイから最上位のシートを送り出す給紙ローラと、この給紙ローラの給紙方向下流側に位置し、給紙ローラにより複数枚のシートが送り出された際に最上位のシートのみを分離して搬送する搬送ローラ及び分離ローラとを有するシート搬送装置において、上記給紙ローラがシートに接触している間の接圧荷重を可変する接圧荷重可変装置が設けられており、この接圧荷重可変装置により上記搬送ローラ及び分離ローラがシートの分離・搬送を行っている間における上記給紙ローラの接圧荷重を低下させるようにし分離時に起こる重送を防いでいるものが記載されている。
また、特許文献3には、給送カセットに積載されたシート材を一枚ずつ分離給送する給送装置において、前記給送カセットに積載された複数枚のシート材の送り方向先端側を一枚ずつ捌くプレ分離ローラを有するものが記載されている。
そして、特許文献4には、シート給送装置は、複数枚のシートを積載するシート積載手段と、このシート積載手段上のシートを送り出す給送手段と、シート積載手段上のシートを給送手段に接触させるシート押圧手段と、給送手段と共働してシートを1枚ずつ分離する分離手段とを備え、更に、シート積載手段上のシートに振動を加える加振手段を有し、シートは、加振手段によって振動させられて、互いに分離されやすくなり、給送手段によってシート積載手段から送り出され、分離手段によって確実に1枚ずつ分離されて給送されるものが記載されている。
特開2006−52031公報 特開2006−248691公報 特開平11−240636号公報 特開2000−062990公報
しかしながら特許文献1のものは、給紙圧設定がユーザの設定によるものなので、設定間違いなどをする可能性があり、また、アプライアンスとしても操作が煩わしいという問題がある。
また、特許文献2に記載のものは、給紙開始直後において給紙圧は、シートを搬送させるのに十分大きい値を保ったままなので、分離部にシート類がラッシュで突入する可能性がある。更に確実に重送を防ぐためには上流の給紙部において、分離部へのラッシュ突入を防ぐことが望ましい。また、シート類の検知手段、制御手段が必要となり、コストアップとなるという問題がある。
更に、特許文献3のものは、プレ分離ローラが給紙前に動作して予め紙を捌くので、分離部へのラッシュを防ぐことが可能であるが、プレ分離ローラと、その駆動源が必要となるため、コストアップ、装置の大型化は避けられないという問題がある。
そして、特許文献4のものは、振動発生部が必要となり、コストアップ、装置の大型化は避けられないし、振動による捌き効果にもばらつきが出やすいという問題がある。
そこで、本発明は、余分な制御装置、駆動装置を必要とせず、ハガキや光沢紙、ラベル紙、超厚紙、薄紙などに幅広く対応する給送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、回動してシート類束を給送する給送回動体と、前記給送回動体にシート類束を付勢して給紙を行う給紙手段と、前記給紙手段の下流において複数のシートから一枚のシートだけを分離し搬送する分離手段と、を備えた給送装置において、前記給紙手段の付勢力を断続的又は連続的に変化させる付勢力変更手段を備え、付勢力変更手段は、一連の給紙分離搬送動作における前記給紙手段のシート類束の最上シートに対する付勢力を、給紙分離搬送動作に伴って付勢力が小さい状態から付勢力が大きい状態へ変更する給送装置である。
請求項2の発明は、請求項1記載の給送装置において、前記付勢力変更手段を前記給送回動体に連動させる連動手段を備えることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載の給送装置において、前記給紙手段は、複数のシート類を積載可能で、前記給送回動体に離間可能な底板と、付勢力を発生させる弾性部材とで構成され、前記付勢力変更手段は、前記弾性部材の端部を保持する共に、回動可能な弾性部材受部材で構成され、前記連動手段は、前記回動軸に略固定された給送回動体と、前記回動軸に係止し、かつ弾性部材受部材と接触可能に配置された付勢力変化カムとを備えて構成されることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載の給送装置において、前記弾性部材受部材の支点となるピン形状部は、前記回動軸を保持するフレームに設けられていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3記載の給送装置において、前記弾性部材は、引張スプリングであることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項3記載の給送装置において、前記弾性部材は、圧縮スプリングであることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1記載の給送装置において、前記給送回動体は、その回動方向に沿って断続的又は連続的に表面の摩擦係数が小さくなるように変化することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7記載の給送装置において、請求項7に記載の給送装置において、前記給送回動体は、プラスチック材からなるハブ部に、異なる摩擦係数を持つ二種類以上の材質のゴム材を、その回動方向に沿って摩擦係数が小さく変化するように巻き付けて構成されていることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項7記載の給送装置において、前記給送回動体は、表面を無数の微小凹凸形状としたプラスチック材からなるハブ部に、ハブ部よりも摩擦係数の大きな一種類以上のゴム材を、その回動方向に沿って摩擦係数が小さく変化するように巻き付けて構成されることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項7記載の給送装置において、前記給送回動体は、プラスチック材からなるハブ部に、無数の突起を持つゴム材を、その回動方向に沿って突起高さが低く変化するように巻き付け手構成されることを特徴する。
請求項11の発明は、請求項7記載の給送装置において、一連の給紙分離搬送動作における前記給紙手段のシート類束の最上シートに対する付勢力と、前記給送回動体がシート類に接触している部分のシート類に対する静摩擦係数は、給紙分離搬送動作の時間経過に伴い、付勢力が小さく、かつ給送回動体がシート類に接触している部分の静摩擦係数が小さい第一状態と、付勢力が第一状態より大きく、かつ給送回動体がシート類に接触している部分の静摩擦係数が第一状態より大きい第二状態と、付勢力が第二状態より大きく、かつ給送回動体がシート類に接触している部分の静摩擦係数が第一状態より大きい第三状態、の少なくとも3つの状態に順に移行するように前記給送回動体と前記付勢力変更手段を構成したことを特徴とする請。
請求項12の発明は、請求項11に記載の給送装置において、前記給紙手段のシート類束の最上シートに対する付勢力と、前記給送回動体がシート類に接触している部分の静摩擦係数は、前記第一状態においては、付勢力が0.5N以上で1.0Nより小さく、かつ給送回動体がシート類に接触している部分の静摩擦係数が0.7以上で1.2より小さく、前記第二状態においては、付勢力が2.5N以上で3.5Nより小さく、かつ給送回動体がシート類に接触している部分の静摩擦係数が1.2以上で、前記第三状態においては、付勢力が4N以上で、かつ給送回動体がシート類に接触している部分の静摩擦係数が1.2以上である、ことを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の給送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
本発明に係る送給装置及び画像形成装置によれば、余分な制御装置、駆動装置を必要とせず、ハガキや光沢紙、ラベル紙、超厚紙、薄紙などに幅広く対応することができるという効果を奏する。
以下本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図面に基づいて説明する。
以下本発明の実施例に係る画像形成装置について説明する。以下、本発明を画像形成装置であるレーザプリンタ100に適用した例を示す。図1はレーザプリンタの外観構成を示す概略斜視図、図2はレーザプリンタの内部構造を示す概略断側面図である。
レーザプリンタ100は、図1に示すように、装置本体101の最下部にシート類である記録紙Sが束として配置される給紙カセット1が配置されている。また、装置本体101前方には記録紙Sが差し込まれる手差し給紙ユニット9が設けられている。また、装置本体101の上部には、装置本体101内部で印刷されたシートが排出され積載される排紙トレイ2が配置されている。
装置本体101の内部には、図2のように、装置本体内にY,M、C、K各色毎のドラム形状の感光体3、感光体周りに配設された電子写真プロセス部材、静電潜像を形成するためのレーザ光を照射する光書き込みユニット4、各感光体上に形成された各色トナー像を記録紙Sに転写するための中間転写ベルト5、トナー像が転写された記録紙Sに対して定着処理を行う定着装置6などの画像形成に関与する機構部が配置されている。また、中間転写ベルト40に対する記録紙Sの給紙・搬送経路は、装置本体内の手前側でほぼ垂直方向に設定されており、前記給紙カセット1に配置された記録紙Sは、給紙コロ7により前記給紙・搬送経路に給紙される。また、給紙カセット1が手前方向に引き出し自在に装置本体101に設けられている。
給紙カセット1に積載された記録紙Sは、給紙コロ7で給紙され、図2に示した給紙・搬送経路を通って印刷され排紙トレイ2に排紙される。手差し給紙の場合には、給紙ユニット9のシート積載台10に積載された記録紙Sは、給紙開始時、手差用の給紙コロ11で給紙され、搬送経路を通って印刷され、排紙トレイ2に排紙される。
図3は給紙ユニットを示す斜視図である。記録紙Sの束はシート積載台10上に積載される。シート積載台10には、記録紙Sの端をそろえるためにスライド移動可能にフェンス部品12が設けてある。使用者は記録紙Sの束をシート積載台10に積載したのち、フェンス部品12を狭めるようにスライド移動させる。このようにシート類をセットすることで記録紙の斜め送りを防ぐことができる。
更に本発明における手差給紙ユニットの構成例を説明する、図4は手差し給紙ユニットを示す斜視図、図5は手差給紙ユニットの作動の状態を示す正面図である。なお、図4には説明の便宜上、必要最低限の構成のみ表示している。回動軸14には前記手差し用給紙コロ11、空振りコロ13、底板昇降カム25、従動欠歯ギヤ16が同軸上に設けられている。また、記録紙Sの束の積載時、記録紙Sの先端は底板18上にあり、この底板18の中央部には給紙パッド19が設けられている。
底板18の記録紙の搬送方向(矢印A)下流には、分離パッド21及び分離パッド21を保持する受台20が設けられており、記録紙Sを分離させる分離圧を発生させるため、受台20は分離圧縮スプリング28により給紙コロ11側へ付勢されている。
また、底板18を給紙コロ11側へ付勢する弾性部材として引張スプリング22を、底板18と弾性部材受部材23との間に設けている。弾性部材受部材23は付勢力変化カム24と接触しており、付勢力変化カム24の回転により引張スプリング22の引張り量が変わり、付勢力が変化できるように構成されている。なお、底板昇降カム25及び付勢力変化カム24は、同一の回動軸14に固定されている。
また、底板昇降カム25は、底板18に接触するよう設けられており、回動軸14の回動により底板昇降カム25の回動を介して、底板18は昇降可能となっている。待機状態では底板18は底板昇降カム25により下げられ、給紙コロ11と離間された状態であり、記録紙Sは給紙コロ11に付勢されない。給紙状態では底板18と底板昇降カム25は離間しており、底板18は上げられ、記録紙Sを給紙コロ11に向け付勢する。
また、回動軸14には従動欠歯ギヤ16が設けられている。この従動欠歯ギヤ16の上流には図示しない別の駆動源を持つ駆動ギヤ17が配置されている。更に回動軸14にはボス形状部26aが形成されたディスク部品26が固定され、ボス形状部26aと図示しないフレーム15に設けられた引掛部15aとに、駆動引張スプリング29の両端輪が引っ掛けられている。
また、図示しないフレーム15には係止手段としてソレノイドフラッパ27aを持つ電磁ソレノイド27が設置されており、電気的なON/OFFによってソレノイドフラッパ27aのツメがディスク部品のストッパ形状部26bに係止したり、係止を解除したりすることができる。
そして、この給紙ユニット9は、待機状態では、図4に示すように、底板昇降カム25の大径部により底板18は下方へ押し下げられており、記録紙Sはその先端が給紙パッド19の上側に位置している状態で待機している。
このとき、図5に示すように、に駆動引張スプリング29はある程度引っ張られた状態になるように、ディスク部品26のボス形状部26aの位置が設定されており、駆動引張スプリング29には矢印Bの方向に軸を回動させようとするエネルギーが蓄えられているが、ソレノイドフラッパ27aのツメがディスク部品26のストッパ形状部26bに係止しているため、回動軸14は停止した状態のままである。またこのとき、図4のように従動欠歯ギヤ16の欠歯の位置が駆動ギヤ17の歯の部分にあり、駆動ギヤ17の回転は従動欠歯ギヤ16に伝わらない。
ここで、給紙信号が与えられると、駆動ギヤ17が回転した後、電気信号によりソレノイドフラッパ27aのツメが作動し、ディスク部品26のストッパ形状部26bへの係止が解除され、回動軸14は回動を始める。続けて、従動欠歯ギヤ16のギヤが駆動ギヤ17に噛み合うことによって、駆動ギヤ17の回転によって軸が回動を続ける。
回動軸14の回動に伴い、底板18は引張スプリング22より常に給紙コロ11側へ付勢されているので、底板昇降カム25を介して底板18は給紙コロ11側へ上昇し,記録紙Sを給紙コロ11へ圧接させる。更に給紙コロ11の回転に従い記録紙Sは搬送方向Aの方向へ送られ,下流の分離パッド20に到達した後最上紙だけが分離され,更に下流の,図示しない作画手段によって,最上の記録紙に作画が行われる。
さて、従来のように給紙開始直後の付勢力が大きいと、記録紙Sがブロック状に複数枚重なって分離部へ給送されるラッシュと呼ばれる現象が起こることがある。次にこのラッシュが起こらない条件を説明する。図6は記録紙がラッシュしない条件を説明する模式図である。
まず、図6(a)に示すように、底板18上にセットされた記録紙Sの枚数をL枚とする。
重力が印刷用紙に及ぼしている力を、1枚あたりmgとし、印刷用紙の厚さを1枚あたりtとする。このとき底板18は、シート類の全質量を持ち上げているのではなく、シート類の先端部分を持ち上げているに過ぎないので、mgは、シート類の全面積分の重量とは異なる。即ち、シート類の全面積分の重量からmgを引いた分はシート積載台10(図3参照)によって支えられている。ここで、全ての記録紙Sを持ち上げるのに最低限必要な力を、αとすると、
α=L*mg
となる。
また、給紙パッド19を含む底板18の重量をMとして、付勢力を発生させる引張スプリングのバネ特性を、次のように設定する。ここで、バネ定数をk、xだけ変位したときのスプリングを、発生圧をQとして、
Q=k*x+M+P
k=mg/t
このとき、
Q=k*x+M+P=mg*x/t+M+P
であるが、厚さtのシートをL枚セットしたときは、
x=t*L なので、
Q=mg*L+M+P=α+M+P
となる。
つまり、このときスプリング圧Qは、Lの値に関わらず、αの部分はL枚の印刷用紙の束を持ち上げるのに使われ、Mの部分は底板18を持ち上げる分に使われるので、残りのPの部分が、最上シートを給紙コロに押し付ける圧となる。これを給紙圧Pと呼ぶ。一般のシートにおいては、tが大きいほどmgも大きくなるので、mg/tの値はシートによってあまり差がない。
図6(b)に示すL枚のシートを、図6(c)に示すように1枚目のブロック、2〜n枚目のブロック、n+1〜L枚目のブロックに分け、各々のブロックにかかる力関係を図6(d)、図6(e)、図6(f)に示す。
ここで図中の、
μR:給紙コロと最上シートの間の静摩擦係数、
μS:最下シートと給紙パッドの間の静摩擦係数、
μn〜n+1:n枚目のシートとn+1枚目のシートの間の静摩擦係数(紙間摩擦係数)、
mgi(i=1、2、….n):n枚目のシートに重力が及ぼす力
である。
まず、n+1〜L枚目のブロックにかかる力関係を図6(f)に示す。
重力方向にかかる力は、
弾性体からの付勢力(上向き):P+α
ブロックにかかる重力(下向き):Σmgi(i=n+1〜L)
力のつり合いにより、n枚目のシートから受ける力(下向き)は、
P+αーΣmgi(i=n+1〜L)
搬送方向にかかる力は、
n枚目の紙につられてブロックが搬送方向に進もう(ラッシュ)とする力(搬送方向向き):μn〜n+1{P+αーΣmgi(i=n+1〜L)}
給紙パッドによって、ブロックが進もうとするのを抑制する力(搬送方向と反対方向):μs(P+α)
よって、
μs(P+α) > μn〜n+1{P+αーΣmgi(i=n+1〜L)}
が成り立てば、このブロックがつられて下流の分離部へ進むことはない。
本式は、Σmgi(i=n+1〜L)の値が小さいほど、即ち最下シートと最下から2番目のシートの2枚がブロックのような状態のときに、左辺と右辺が接近し、ラッシュが起こりやすくなると言えるが、μsの設定が、従来機においても、紙間μに比べて十分高いものになるように給紙パッド19の材質を設定することができるので、従来機においてもこの部分がラッシュすることは起こりにくい。
次に、2〜n枚目のブロックにかかる力関係を図6(e)に示す。この部分のブロックのラッシュが、従来機でも度々問題になるところであり、本発明の解決しようとする課題の部分である。
重力方向にかかる力は、
下方のn+1枚目のシートから受ける力(上向き)は、作用反作用の法則により、:P+αーΣmgi(i=n+1〜L)
ブロックにかかる重力(下向き):Σmgi(i=2〜n)
力のつり合いにより、最上シート(1枚目)から受ける力(下向き)は、
:P+αーΣmgi(i=n+1〜L)−Σmgi(i=2〜n)
=P+α−Σmgi(i=2〜L)
搬送方向にかかる力は、
1枚目の紙につられてブロックが搬送方向に進もう(ラッシュ)とする力(搬送方向向き):μ1〜2{ P+α−Σmgi(i=2〜L)}
n+1枚目のシートによって、ブロックが進もうとするのを抑制する力(搬送方向と反対方向):μn〜n+1{P+αーΣmgi(i=n+1〜L)}
よって、
μn〜n+1{P+αーΣmgi(i=n+1〜L)}>μ1〜2{ P+α−Σmgi(i=2〜L)} ・・・式(1)
が成り立てば、このブロックがつられてラッシュすることはない。
本式から一般に次のことが言える。
Σmgi(i=n+1〜L)とΣmgi(i=2〜L)
の関係は常に
Σmgi(i=n+1〜L)<Σmgi(i=2〜L)
であるが、両辺の値が近接したとき、即ち、ブロックの枚数が小さくなったときに、紙間μのばらつきにより、μn〜n+1の値がμ1〜2の値を下回ったりすると、式が成り立たず、ラッシュが起こりやすい。
また薄紙の場合は、Σmgi(i=n+1〜L)とΣmgi(i=2〜L)の値が近接しやすく、このときに紙間μのばらつきが起こると、ラッシュが起こりやすい。
また付勢力P+αが大きいと、{P+α−Σmgi(i=n+1〜L)}と{P+α−Σmgi(i=2〜L)}の値が近接しやすいので、このときに紙間μのばらつきが起こると、ラッシュが起こりやすい。
さて、記録紙Sの束において、ブロックになる部分の記録紙Sの枚数は、記録紙Sのパッケージング状態で決定され、マシン側でコントロールすることができない。同様に紙間摩擦係数μのばらつきもコントロールすることができない。よって、あらゆるパッケージング状態や、シート紙種、シート紙厚に対応して、シートのラッシュを防ぐためには、付勢力P+αの値を小さくとるのが望ましい。
ただし、このうちαの部分は、シート束を持ち上げるのに必要な圧なので、小さくすることはできず、本発明では、給紙圧Pの部分を小さくすることで、シートのラッシュを防ぐことを目的とする。
また、記録紙Sのラッシュを防ぐとは、分離部へ記録紙Sの束を少しずつ分離させて進入させるということであるが、最上シートはその後の分離部を越える必要がある。即ち、搬送力F=μR*Pの値がある程度大きくないと、最上シートは分離部を越えることはできない。このために、本発明では搬送途中より給紙圧が上がる構成となっている。
本例に係る給送装置における給紙分離状態について説明する。図7は送給装置の給紙分離の状態を示す模式図である。まず待機状態では、図7(a)に示すように、底板18上に記録紙Sの束が積載されており、底板18は下げられているので給紙圧Pは作用していない。
次に給紙が開始されると、図7(b)に示すように、底板18の上昇と同時に給紙コロ11が回転し、最上シートが給紙コロに接触してシートの給送が開始される。このとき給紙圧Pはシートを分離パッド21付近に到達させるだけの最小な圧であるため、ラッシュが起こらず、シート束は若干分離をされた状態(プレ分離状態)で分離パッドへ到達する。
図7(c)に示すように、記録紙Sの束先端が分離パッド21に到達後、しばらく給紙圧Pは小さいままである。給紙圧Pが小さいので、最上の記録紙に作用する搬送力では分離パッドを越えることはできず、この間シートは静止する。
時間が経過すると、図7(d)、図7(e)に示すように、給紙圧Pが大きく変化する。最上シートに作用する搬送力は大きくなり、最上シートは分離部を越えて下流の搬送ローラ対30a、30bまで搬送される。この際、記録紙Sの束は給紙時にラッシュを防いでプレ分離された状態なので、分離部では確実に最上シートだけを分離し下流に搬送させる。
以上により、給紙動作直後からシート類先端が分離部に到達するまでの間の付勢力が小さいので、幅広い紙種、紙厚のシート類においても、シート類束が複数枚のブロックのまま分離部に突入するラッシュを防ぐことができ、シートの重送を防ぐことができる。
次に付勢力変更手段について説明する、図4に示すように、付勢力変化カム24は、回動軸14に固定されている。また、給紙コロ11も同様に回動軸に固定されており、給紙コロ11と付勢力変更手段は連動され、付勢力変化タイミングを制御する制御手段も不要で、付勢力変更手段と給送回動体の駆動経路を共通化することができる。このため、上述した構成による送給装置を低コストかつ省スペースで実現することができる。
また、図4に示すように、給紙手段は、底板18と引張スプリング22で構成され、付勢力変更手段は、弾性部材、ここでは引張スプリング22の端を保持し、回動可能な弾性部材受部材23で構成され、連動手段は、回動軸14に略固定された給紙コロ11と、回動軸14に係止し、かつ弾性部材受部材23と接触可能に配置された付勢力変化カム24により構成することができる。
次に給紙手段の変形例について説明する。図8及び図9は給紙手段の変形例を示す斜視図である。即ち、本例では、弾性部材を引張スプリングに代え、図8に示すように、駆動経路にベルト31、中間ギヤ類34、付勢力変化カム軸33を介入させて圧縮スプリング32を用いるようにしている。
更に図9に示すように、弾性部材受部材23の支点となるピン形状35が、前記回動軸14を保持するフレーム15に設けられていれば、部品数を少なくすることができるので、請求項3に記載の効果を更に低コストで達成することができる。
次に本発明の第3実施例について説明する。ハガキなどのバリが大きいシート類や、表面部が剥がれやすいシート類を、大量に通紙する場合などは、紙粉の発生により給紙コロのμが低下し、搬送力Fの低下によって、最上シートを下流の搬送ローラまで搬送できず、不送りという問題が起こる場合がある。
ここで、搬送力をF、シートと給紙コロ間の静摩擦係数をμR、給紙圧をPとすると、
F=μR*P
である。
図10は第2実施例に係る送給装置を示す斜視図、図11は給送装置の作動を示す模式図である。本例では、不送りを防ぐために、図10に示すように、給紙コロ11を、その回動方向に沿って断続的又は連続的に表面の摩擦係数が小さくなるように変化するような構造にしている。
具体的には、図11(a)に示すように、プラスチック材質のハブ部37に、異なる摩擦係数を持つ二種類以上の材質のゴム材を、その回動方向Bに沿って摩擦係数が小さくなるように変化するように巻き付けた構造としている。ここでは、摩擦係数の大きいゴム材36a、摩擦係数の小さいゴム材36bを配置している。このような構成にすることにより、分離後の最上シートに対する搬送力Fが給送に伴って大きくなっていくので、大量通紙等で紙粉が発生して給送回動体の摩擦係数が小さくなった場合においても、請求項1に記載の効果を満足しつつ、最上シートを確実に搬送することができる。
また、給紙コロは図11(b)のように、表面を無数の微小凹凸形状としたプラスチック材からなるハブ部37に、ゴム材36を、その回動方向Bに沿って摩擦係数が小さく変化するように巻き付けた構造であっても良い。
また、給紙コロは図11(c)のように、プラスチック材からなるハブ部37に、無数の突起を持つゴム材38を、その回動方向Bに沿って突起高さが低く変化するように巻き付けた構造であっても良い。
次に、第3実施例について説明する。この実施例は、最上シートに対する付勢力P+αと、給紙コロのシートに対する静摩擦係数μRを、以下のように設定したものである。
第一状態:P+αが小さく、μRが小さい
第二状態:P+αが第一状態より大きく、かつμRが第一状態より大きい
第三状態:P+αが第二状態より大きく、かつμRが第一状態より大きい(第二状態と同等でも良い)
そして、給送動作に伴い、上記の3つの状態に順に移行するように、付勢力変更手段、連動手段(給紙コロ、付勢力変化カム、弾性部材受部材など)を構成する。
図12は第2実施例に係る給紙分離状態を示す模式図である。まず待機状態では、図12(a)に示すように、底板18上に記録紙Sの束が積載されており、底板18は下げられている。このため、給紙圧Pは作用していない。
各一状態〜第三状態では以下のようになる。
第一状態:
給紙が開始されると、図12(b)に示すように、底板18の上昇と同時に給紙コロ11が回転し、最上シートが給紙コロ11に接触してシートの給送が開始される。このとき給紙圧Pはシートを分離パッド21付近に到達させるだけの最小な圧であるため、ラッシュが起こらず、記録紙Sの束は若干分離をされた状態(プレ分離状態)で分離パッド21へ到達する。またこの間最上シートと接触する部分のμRは小さいままなので、給紙コロ11と最上シートの間で適度なスリップが起き、シート類束先端が分離パッド21に到達するまでの間プレ分離を行うのに十分な時間がある。
シート類束先端が分離パッド21到達後、図12(c)のようにしばらく給紙圧Pは小さいままである。給紙圧Pが小さくμRも小さいので、最上シートに作用する搬送力では分離パッドを超えることはできず、この間シートは静止する。
第二状態:
時間が経過すると、図12(d)に示すように、給紙圧P、記録紙と接触する部分のμRともに大きく変化する。最上の記録紙Sに作用する搬送力は大きくなり、最上の記録紙Sは分離部を越えて下流の搬送ローラ対30a、30bまで搬送される。この際、記録紙Sの束は給紙時にラッシュを防いでプレ分離された状態なので、分離部では確実に最上シートだけを分離し最上シートのみ分離部を超える。
第三状態:
図12(e)に示すように、更に給紙圧Pが大きくなる。大量通紙等で紙粉が発生して給紙コロの摩擦係数が小さくなった場合においても、最上の記録紙Sを確実に下流の搬送ローラ対30a、30bまで搬送することができる。
このような構成により、第一状態では、給紙動作直後からシート類先端が分離部に到達するまでの間の付勢力が小さく、かつ最上シートに対する搬送力は小さく、記録紙Sの束のラッシュを防ぐことができる。
また、第二状態では、最上シートに対する搬送力が第一状態よりも大きく、シート類の分離時に最上シートに確実に分離ニップを超えさせることができる。
更に、第三状態では、分離後の最上シートに対する搬送力が第二状態よりも大きいので、大量通紙等で紙粉が発生して給送回動体の摩擦係数が小さくなった場合においても、最上シートを確実に搬送することができる。
ここで、最上シートに対する付勢力Q=P+αと、給紙コロ11のシートに対する静摩擦係数μRを、以下のように設定することが望ましい。
第一状態:P=0.5N、μR=0.9
第二状態:P=3.0N、μR=1.2
第三状態:P=4.0N、μR=1.2
なお、従来機でよく用いられている設定では、Pは常に3.0N前後、μRは常に1.2前後で一定としている。
また、付勢力を発生させる引張スプリングを、次のように設定する。
バネ定数をk、xだけ変位したときのスプリングを、発生圧をQ、給紙パッド19を含む底板18の重量をM、k=mg/tとして
Q=k*x+M+P
このとき、Q=mg*x/t+M+Pであるが、厚さtの記録紙SをL枚セットしたときは、x=t*Lなので、Q=mg*L+M+P=α+M+Pとなる。
L枚の紙が底板に及ぼす力はmg*L=αであり、スプリング圧Qは、Lの値に関わらず、αの部分はL枚の記録紙Sの束を持ち上げる分に使われ、Mの部分は底板18を持ち上げる分に使われるので、上記のように付勢力Qを設定すれば、積載枚数Lの値に関わらず最上の記録紙を給紙コロに押し付ける給紙圧は常にPとなる。
ここで、給紙開始直後の第一状態において、2〜n枚目のブロックがラッシュしない条件式(1)
μn〜n+1{P+αーΣmgi(i=n+1〜L)}>μ1〜2{ P+α−Σmgi(i=2〜L)}
に、従来機と本実施例の値を当てはめて、比較する。
積載枚数L=100とする。また、図のように、積載されるシート類束の先端部のみを底板により持ち上げる場合では、一般の普通紙を100枚が底板に及ぼす力は2N弱程度である。またその際の積載高さは約10mmである。よってシート1枚あたりに働く重力mgi=0.02Nとなる。
また、α=mg*L=2N、n=10として、2〜10枚目のブロックのラッシュしない条件を考える。
従来機のP=3Nを(1)式に当てはめると、
μ10〜11{3+2ーΣmgi(i=11〜100)}>μ1〜2{ 3+2−Σmgi(i=2〜100)}
μ10〜11{3+2ー0.02*90}>μ1〜2{ 3+2−0.02*99}
3.2*μ10〜11>3.02*μ1〜2
μ10〜11>0.94*μ1〜2
となる。
つまり従来機では、ラッシュしない条件は、紙間摩擦係数のばらつきにより、ブロックの下側の摩擦係数が上側の摩擦係数の94%よりも大きいことである。即ち94%以下になってしまうと、ラッシュが起こる。
これに対して、本例のP=0.5Nを(1)式に当てはめると、
μ10〜11{0.5+2ーΣmgi(i=11〜100)}>μ1〜2{ 0.5+2−Σmgi(i=2〜100)}
μ10〜11{0.5+2ー0.02*90}>μ1〜2{ 0.5+2−0.02*99}
0.7*μ10〜11>0.52*μ1〜2
μ10〜11>0.74*μ1〜2
となる。
つまり本例では、ラッシュしない条件は、紙間摩擦係数のばらつきにより、ブロックの下側の摩擦係数が上側の摩擦係数の74%よりも大きいことである。よって従来機と比べて紙間摩擦のばらつきに対してもラッシュを起こりにくいことがわかる。
次に第一状態、第二状態、第三状態の給紙圧P、摩擦係数μR、最上シートに対する搬送力F=P*μRを、従来機と本発明のそれぞれで比べると以下のようになる。
第一状態
従来:P=3.0N、μR=1.2、F=3.6N
本例:P=0.5N、μR=0.9、F=0.45N
前述の通り本例ではPが小さいのでプレ分離が行われ、ラッシュが起こりにくい。またFも従来に比べ小さく、給紙コロと最上の記録紙の間で適度なスリップが生じるので、記録紙の先端が分離パッドに到達するまでの間プレ分離を行うのに十分な時間がある。
第二状態
従来:P=3.0N、μR=1.2、F=3.6N
本例:P=3.0N、μR=1.2、F=3.6N
第二状態は最上シートに分離ニップを越えさせるだけの搬送力を必要とする。本例では従来同等の搬送力を持ち、確実に最上シートに確実に分離ニップを超えさせることができる。
第三状態
従来:P=3.0N、μR=1.2、F=3.6N
本例:P=4.0N、μR=1.2、F=4.8N
第三状態では、分離後の最上シートに対する搬送力が4.8Nと従来機よりも大きく大量通紙等で紙粉が発生して給送回動体の摩擦係数が小さくなった場合においても、請求項1に記載の効果を満足しつつ、最上の記録紙を確実に搬送することができる。
レーザプリンタの外観構成を示す概略斜視図である。 レーザプリンタの内部構造を示す概略断側面図である。 給紙ユニットを示す斜視図である。 手差し給紙ユニットを示す斜視図である。 手差給紙ユニットの作動の状態を示す正面図である。 記録紙がラッシュしない条件を説明する模式図である。 送給装置の給紙分離の状態を示す模式図である。 給紙手段の変形例を示す斜視図である。 給紙手段の変形例を示す斜視図である。 第2実施例に係る送給装置を示す斜視図である。 給送装置の作動を示す模式図である。 第3実施例に係る給紙分離状態を示す模式図である。
符号の説明
1 給紙カセット
2 排紙トレイ
3 感光体
4 ユニット
5 中間転写ベルト
6 定着装置
7 給紙コロ
9 給紙ユニット
10 シート積載台
11 給紙コロ
12 フェンス部品
13 コロ
14 回動軸
15 フレーム
15a 引掛部
16 従動欠歯ギヤ
17 駆動ギヤ
18 底板
19 給紙パッド
20 受台
21 分離パッド
22 引張スプリング
23 弾性部材受部材
24 付勢力変化カム
25 底板昇降カム
26 ディスク部品
26a ボス形状部
26b ストッパ形状部
27 電磁ソレノイド
27a ソレノイドフラッパ
28 分離圧縮スプリング
29 駆動引張スプリング
30a、30b 搬送ローラ対
31 ベルト
32 圧縮スプリング
33 付勢力変化カム軸
34 中間ギヤ類
35 ピン形状
36 ゴム材
36a ゴム材
36b ゴム材
37 ハブ部
38 ゴム材
40 中間転写ベルト
100 レーザプリンタ
101 装置本体

Claims (13)

  1. 回動してシート類束を給送する給送回動体と、
    前記給送回動体にシート類束を付勢して給紙を行う給紙手段と、
    前記給紙手段の下流において複数のシートから一枚のシートだけを分離し搬送する分離手段と、を備えた給送装置において、
    前記給紙手段の付勢力を断続的又は連続的に変化させる付勢力変更手段を備え、付勢力変更手段は、一連の給紙分離搬送動作における前記給紙手段のシート類束の最上シートに対する付勢力を、給紙分離搬送動作に伴って付勢力が小さい状態から付勢力が大きい状態へ変更することを特徴とする給送装置。
  2. 前記付勢力変更手段を前記給送回動体に連動させる連動手段を備えることを特徴とする請求項1記載の給送装置。
  3. 前記給紙手段は、複数のシート類を積載可能で、前記給送回動体に離間可能な底板と、付勢力を発生させる弾性部材とで構成され、
    前記付勢力変更手段は、前記弾性部材の端部を保持する共に、回動可能な弾性部材受部材で構成され、
    前記連動手段は、前記回動軸に略固定された給送回動体と、前記回動軸に係止し、かつ弾性部材受部材と接触可能に配置された付勢力変化カムとを備えて構成されることを特徴とする請求項2記載の給送装置。
  4. 前記弾性部材受部材の支点となるピン形状部は、前記回動軸を保持するフレームに設けられていることを特徴とする請求項3記載の給送装置。
  5. 前記弾性部材は、引張スプリングであることを特徴とする請求項3記載の給送装置。
  6. 前記弾性部材は、圧縮スプリングであることを特徴とする請求項3記載の給送装置。
  7. 前記給送回動体は、その回動方向に沿って断続的又は連続的に表面の摩擦係数が小さくなるように変化することを特徴とする請求項1記載の給送装置。
  8. 請求項7に記載の給送装置において、
    前記給送回動体は、プラスチック材からなるハブ部に、異なる摩擦係数を持つ二種類以上の材質のゴム材を、その回動方向に沿って摩擦係数が小さく変化するように巻き付けて構成されていることを特徴とする請求項7記載の給送装置。
  9. 前記給送回動体は、表面を無数の微小凹凸形状としたプラスチック材からなるハブ部に、ハブ部よりも摩擦係数の大きな一種類以上のゴム材を、その回動方向に沿って摩擦係数が小さく変化するように巻き付けて構成されることを特徴とする請求項7記載の給送装置。
  10. 前記給送回動体は、プラスチック材からなるハブ部に、無数の突起を持つゴム材を、その回動方向に沿って突起高さが低く変化するように巻き付け手構成されることを特徴する請求項7記載の給送装置。
  11. 一連の給紙分離搬送動作における前記給紙手段のシート類束の最上シートに対する付勢力と、前記給送回動体がシート類に接触している部分のシート類に対する静摩擦係数は、
    給紙分離搬送動作の時間経過に伴い、
    付勢力が小さく、かつ給送回動体がシート類に接触している部分の静摩擦係数が小さい第一状態と、
    付勢力が第一状態より大きく、かつ給送回動体がシート類に接触している部分の静摩擦係数が第一状態より大きい第二状態と、
    付勢力が第二状態より大きく、かつ給送回動体がシート類に接触している部分の静摩擦係数が第一状態より大きい第三状態、
    の少なくとも3つの状態に順に移行するように前記給送回動体と前記付勢力変更手段を構成したことを特徴とする請求項7記載の給送装置。
  12. 前記給紙手段のシート類束の最上シートに対する付勢力と、前記給送回動体がシート類に接触している部分の静摩擦係数は、
    前記第一状態においては、付勢力が0.5N以上で1.0Nより小さく、かつ給送回動体がシート類に接触している部分の静摩擦係数が0.7以上で1.2より小さく、
    前記第二状態においては、付勢力が2.5N以上で3.5Nより小さく、
    かつ給送回動体がシート類に接触している部分の静摩擦係数が1.2以上で、
    前記第三状態においては、付勢力が4N以上で、かつ給送回動体がシート類に接触している部分の静摩擦係数が1.2以上である、
    ことを特徴とする請求項11に記載の給送装置。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の給送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。

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