JP2009244351A - 光デバイスの制御方法および光デバイス制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】VOA制御装置100では、VOA10を制御するための制御量を出力光強度(出力光22)としている。VOA10は、強い非線形特性を有していることから、制御演算部130ではVOA10の非線形特性を反映した制御を行うために、少なくとも1以上の乖離量と制御パラメータの演算過程を含む制御方式を用いている。また、制御パラメータ演算部140と記憶部150とをさらに備え、制御パラメータ演算部140でVOA10の非線形特性を反映した制御パラメータの更新を行っている。VOA10の制御量である出力光強度に従って更新された制御パラメータ値を用いることで、VOA10を安定に制御できる操作量を算出している。
【選択図】図1
Description
本発明の第1の実施形態に係るVOA制御方法および制御装置を、図1に示すブロック図を用いて説明する。本実施形態のVOA制御装置100が制御対象とするVOA10は、入力光21を入力するとこれを所定の光減衰量だけ減衰させて出力光22として出力する。VOA制御装置100は、VOA10による光減衰量を制御するために、VOA10からの出力光22を光カプラ11で分岐して出力信号光23として入力し、これをもとに操作量を算出して操作信号24としてVOA10に出力している。
まず第3ステップでは、入力処理部110においてVOA10から入力した出力信号光23をPD111で電気信号に変換し、さらにA/D変換部112でデジタル信号の出力光強度31に変換する。出力光強度31は、VOA制御装置100における制御量の現在値となる。
第4ステップでは、制御量の出力光強度31を減算部170に入力し、ここで目標値設定部120に設定された制御量目標値32との乖離量33を算出して制御演算部130に入力する
上記の第3ステップから第7ステップまでを所定の時間間隔で周期的に実行する。これにより、制御量である出力光強度が、目標値設定部120に設定された出力光強度の制御量目標値32に一致するように制御される。
本発明の第2の実施形態に係るVOA制御方法および制御装置を、図5に示すブロック図を用いて説明する。本実施形態では、制御パラメータ演算部240における処理が、第1の実施形態の制御パラメータ演算部140と異なっている。本実施形態の制御パラメータ演算部240では、第1の実施形態の制御パラメータ演算部140が入力していた出力光強度31(制御量)に代えて、制御演算部130で算出された操作量34を入力するようにしている。
本発明の第3の実施形態に係るVOA制御方法および制御装置を、図6に示すブロック図を用いて説明する。本実施形態のVOA制御装置300では、VOA10から入力する信号として、出力光22から分岐した出力信号光23に加えて、入力光21を光カプラ12で分岐された入力信号光25を入力処理部310に入力する構成としている。入力処理部310では、入力信号光25をPD311で電気信号に変換したのちA/D変換部312から出力されたデジタル信号の出力光強度を光減衰量算出部313で両者の差を求めて光減衰量41に変換して出力する。本実施形態では、光減衰量41を制御量としている。
本発明の実施形態に係るVOA制御方法および制御装置を適用した別の実施例を、図8に示すブロック図を用いて説明する。本実施例では、複数個のVOA10が並列に配列されている場合を制御対象としている。VOA10を複数個並列に配列する構成は、例えば光経路切替モジュール等で用いられる。本実施例では、並列に配列された複数のVOA10のいずれか1つから出力光が出力されるものとする。なお、図8では、第1の実施形態のVOA制御装置100を適用した実施例を示しているが、これに限らず他の実施形態のVOA制御装置を適用してもよい。
複数のVOA10のそれぞれで制御特性が異なる場合には、制御演算部130において、個々のVOA10の特性に基づいてそれぞれの操作量を算出するようにすることができる。このようにすることによって、複数のVOA10の過渡応答特性がほぼ等しくなり、光経路切替時に問題となる複数ある光経路の切替時間をほぼ同じとすることが可能となる。
11、12 光カプラ
21 入力光
22 出力光
23 出力信号光
24 操作信号
25 入力信号光
31 出力光強度
32 制御量目標値
33 乖離量
34 操作量
41 光減衰量
100、200、300 VOA制御装置
110、310 入力処理部
111、311 PD
112、312 A/D変換部
120 目標値設定部
130 制御演算部
140、240 制御パラメータ演算部
150 記憶部
160 D/A変換部
170 減算部
313 減衰量算出部
Claims (15)
- 制御量とこれを制御するための操作量との間に非線形特性を有する光デバイスに対し、前記制御量の目標値と現在値との乖離量を所定の制御手段に入力して前記操作量を算出する光デバイスの制御方法であって、
前記制御手段は少なくとも1以上の、前記乖離量と制御パラメータとの演算過程を含み、
前記制御量の現在値または前記操作量の現在値に基づいて前記制御パラメータを更新する第1のプロセスと、
前記更新された制御パラメータを用いて前記制御手段により前記操作量を算出する第2のプロセスと、を有し、
前記第1のプロセスと前記第2のプロセスとが所定の周期で処理される
ことを特徴とする光デバイスの制御方法。 - 前記光デバイスは、可変光減衰器である
ことを特徴とする請求項1に記載の光デバイスの制御方法。 - 前記制御量は、前記可変光減衰器の出力光強度である
ことを特徴とする請求項2に記載の光デバイスの制御方法。 - 前記制御量は、前記可変光減衰器の入力光強度と出力光強度との差からなる光減衰量である
ことを特徴とする請求項2に記載の光デバイスの制御方法。 - 前記第1のプロセスと前記第2のプロセスとは、並列して処理される
ことを特徴とする請求項1乃至4に記載の光デバイスの制御方法。 - 前記制御手段は、フィードフォワード制御もしくはフィードバック制御のいずれかを用いることを特徴とする請求項1乃至5に記載の光デバイスの制御方法。
- 前記制御パラメータは、前記制御量または前記操作量を変数とする事前に作成された関数に前記制御量の現在値または前記操作量の現在値を代入して算出される
ことを特徴とする請求項1乃至6に記載の光デバイスの制御方法。 - 前記制御パラメータは、前記制御量または前記操作量の大きさ毎に値が設定されたパラメータテーブルから前記制御量の現在値または前記操作量の現在値に対応する値が決定される、
または前記パラメータテーブルの値と前記制御量の現在値または前記操作量の現在値とから所定の算出式に基づいて算出される
ことを特徴とする請求項1乃至6に記載の光デバイスの制御方法。 - 前記関数または前記パラメータテーブルは、前記制御量または前記操作量の大きさによらず前記制御量の過渡応答が略等しくなるように決定される、
ことを特徴とする請求項7または8に記載の光デバイスの制御方法。 - 制御量とこれを制御するための操作量との間に非線形特性を有する光デバイスに対し、前記操作量を算出して前記制御量を制御する光デバイス制御装置であって、
前記光デバイスの少なくとも出力光強度を入力して前記制御量を出力する入力処理部と、
前記入力処理部から前記制御量を入力して所定の目標値との乖離量を算出する減算部と、
前記減算部から前記乖離量を入力して所定の制御パラメータを含む制御手段を用いて前記操作量を算出する制御演算部と、
前記制御演算部から前記操作量を入力して前記光デバイスへの操作信号に変換する出力処理部と、を備え、
前記入力処理部から前記制御量を入力して前記制御パラメータを決定する制御パラメータ演算部をさらに備える
ことを特徴とする光デバイス制御装置。 - 制御量とこれを制御するための操作量との間に非線形特性を有する光デバイスに対し、前記操作量を算出して前記制御量を制御する光デバイス制御装置であって、
前記光デバイスの少なくとも出力光強度を入力して前記制御量を出力する入力処理部と、
前記入力処理部から前記制御量を入力して所定の目標値との乖離量を算出する減算部と、
前記減算部から前記乖離量を入力して所定の制御パラメータを含む制御手段を用いて前記操作量を算出する制御演算部と、
前記制御演算部から前記操作量を入力して前記光デバイスへの操作信号に変換する出力処理部と、を備え、
前記制御演算部から前記操作量を入力して前記制御パラメータを決定する制御パラメータ演算部をさらに備える
ことを特徴とする光デバイス制御装置。 - 前記光デバイスは可変光減衰器である
ことを特徴とする請求項10または11に記載の光デバイス制御装置。 - 前記入力処理部は、前記可変光減衰器の入力光強度をさらに入力し、
前記入力光強度と前記出力光強度との差である光減衰量を前記制御量として出力する
ことを特徴とする請求項12に記載の光デバイス制御装置。 - 前記制御量または前記操作量の大きさ毎に値が設定されたパラメータテーブルを保存する記憶部をさらに備え、
前記制御パラメータ演算部は、前記記憶部から前記パラメータテーブルを読み込み、前記パラメータテーブルから前記制御量の現在値または前記操作量の現在値に対応する値を前記制御パラメータに設定する、または前記パラメータテーブルの値と前記制御量の現在値または前記操作量の現在値とから所定の算出式に基づいて前記制御パラメータを算出する
ことを特徴とする請求項10乃至13に記載の光デバイス制御装置。 - 前記制御パラメータ演算部と前記制御演算部とは、それぞれ並列して処理されている
ことを特徴とする請求項10乃至14に記載の光デバイス制御装置。
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