JP2009243683A - 摩擦伝動装置のすべり検出装置 - Google Patents

摩擦伝動装置のすべり検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ミクロスリップ領域からすべり状態の変化を検出し,ノンリニアスリップが発生する直前にすべり状態を維持することで,動力伝達効率の向上を図る。
【解決手段】入力軸要素と、出力軸要素と、これらにそれぞれ接触し、接触部分の摩擦により前記入力軸要素から前記出力軸要素へと動力伝達を行う伝達要素と、を有する摩擦伝動装置のすべり検出装置において、入出力軸要素と伝達要素間のすべり状態を判定するすべり判定手段を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、摩擦伝動装置のすべり検出装置、特に自動車に用いられるベルト式CVT(Continuously Variable Transmission)のすべり検出装置に関するものである。
ベルト式無段変速機の動力伝達効率を向上するための効果的な方法としてプーリ推力を現在の設定値よりも低く設定するという方法がある。プーリ推力を減少させることは同時に油圧ポンプの駆動に伴う動力損失を低減することにもつながる点で有利であるが、プーリ推力を低く設定しすぎるとベルト/プーリ間にマクロスリップを生じ、動力伝達効率の低下とともにベルト/プーリの損傷が問題となる。したがって、予測不可能な外乱からベルト/プーリを保護するために、余剰なプーリ推力を一種の構造設計における安全率という観点から設定せざるを得ない。このベルト式無段変速機の動力伝達効率を向上するという課題に対していくつかの方法が提案されている(例えば、特許文献1、2、3)。
特開2004−76769号公報 特表2000−500850号公報 特開2003−21578号公報
特許文献1においては、入力部材と出力部材との間のトルクの伝達を媒介する伝動部材を介したトルクの伝達効率に基づいて伝達部材を挟み付ける挟圧力を求め、その挟圧力を制御している。従って、特許文献1においては、ベルトの滑りを直接検出することができないため、その信頼性確保のためには余剰圧を必要とし、改善の余地があった。特許文献2においては、少なくとも2つのセンサユニットにより実際のスリップを検出するものであるが、ベルトの滑りを直接検出するために特別なセンサーが必要であり、製造コストの面で改善の余地があった。特許文献3においては、ベルトすべり速度の急速な増加(ノンリニアスリップ状態)から限界プーリ推力を検出する方法が提案されている。しかし、図12に示すように、ノンリニアスリップの発生は動力伝達効率の低下を招くため、ノンリニアスリップが発生する直前にすべり状態を維持することが望ましく、また、この方法では油圧レスポンスの遅れにより、重大なマクロスリップを招く危険性が増大する。
本発明は、前述の課題を解決するためになされたものであり、ミクロスリップ領域からすべり状態の変化を検出し、ノンリニアスリップが発生する直前にすべり状態を維持することで、動力伝達効率の向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
入力軸要素と、出力軸要素と、これらにそれぞれ接触し、接触部分の摩擦により前記入力軸要素から前記出力軸要素へと動力伝達を行う伝達要素と、を有する摩擦伝動装置のすべり検出装置において、
前記入力軸要素が有する任意の変動成分の前記入出力軸要素間の伝達特性に基づき、前記入出力軸要素と前記伝達要素間のすべり状態を判定するすべり判定手段を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の摩擦伝動装置のすべり検出装置において、
前記変動成分は、前記入出力軸要素が有する回転数変動とトルク変動の少なくとも一つであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の摩擦伝動装置のすべり検出装置において、
前記変動成分の伝達特性は、特性指標化手段により指標化されたすべり識別子IDslipと位相遅れΔφの少なくとも一つであって、
前記すべり判定手段は、前記すべり識別子IDslipと前記位相遅れΔφの少なくとも一つに基づき、前記入出力軸要素と前記伝達要素間のすべり状態を判定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の摩擦伝動装置のすべり検出装置において、
前記すべり判定手段は、前記変動成分の周波数を基準として、前記すべり識別子IDslipと前記位相遅れΔφとを切り替えて、前記入出力軸要素と前記伝達要素間のすべり状態を判定することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の摩擦伝動装置のすべり検出装置において、
前記すべり識別子IDslipと前記位相遅れΔφの少なくとも一つの算出に際し、2位相ロックインアンプを用いることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれかに記載の摩擦伝動装置のすべり検出装置において、
さらに、入力トルクの変化度合いに対する相対的な前記すべり識別子IDslipと前記位相遅れΔφの少なくとも一つの応答性を表現する応答指数λを決定する応答指数決定手段と、
前記応答指数に応じて、前記すべり識別子IDslipと前記位相遅れΔφの少なくとも一つの整定時間を調整する整定時間調整手段を有することを特徴とする。
請求項1に記載の摩擦伝動装置のすべり検出装置は、入出力軸要素と伝達要素間にすべりが発生すると、これに起因した摩擦損失により入出力軸要素間の変動成分の伝達が阻害されるが、この阻害の程度に基づきすべり状態を判定するものである。これにより、ベルトの滑りを直接検出するための特別なセンサー必要とせず、ベルトすべり状態の変化をミクロスリップ領域から精度良く明確に検出し、ノンリニアスリップが発生する直前にすべり状態を維持することができるため、挟圧力(プーリ推力)が不必要に高くなることを抑制して燃費の向上を図ることができる。従って、効率の高い、耐久性に優れた摩擦伝動装置が提供できる。
請求項2に記載の摩擦伝動装置のすべり検出装置によれば、入力軸要素が有する変動成分として回転数変動とトルク変動の少なくとも一つを用いることができるので、回転数変動またはトルク変動を適宜選択して用いることにより、検出精度を向上させることができる。
請求項3に記載の摩擦伝動装置のすべり検出装置によれば、変動成分の伝達特性をすべり識別子IDslipと位相遅れΔφの少なくとも一つとして指標化することにより、算出装置の簡略化と算出処理の高速化を実現できるため、コスト上昇の抑制効果と良好な制御性を得ることができる。
請求項4に記載の摩擦伝動装置のすべり検出装置によれば、変動成分の周波数を基準として、すべり識別子IDslipと位相遅れΔφとを切り替えて用いることにより、検出精度を向上させることができる。
請求項5に記載の摩擦伝動装置のすべり検出装置によれば、すべり識別子IDslipと位相遅れΔφの少なくとも一つの算出に際し、2位相ロックインアンプを用いることにより、すべり識別子の応答遅れを最小限に抑えることができる。これにより、すべり状態の判別に対する有効性を格段に高めることができる。
請求項6に記載の摩擦伝動装置のすべり検出装置によれば、予め想定される走行条件から必要な応答指数の値を決定し、この応答指数を満足するよう、すべり識別子IDslipと位相遅れΔφの少なくとも一つの整定時間を設定することで、動力伝達効率の向上とそれに伴うコストを最適化することができる。
本発明のすべり検出装置を適用可能な摩擦伝動装置の模式図である。 本発明のすべり検出装置の一実施形態のブロック図である。 本発明のすべり検出装置の制御を示すフローチャートである。 回転変動を用いた場合とトルク変動を用いた場合におけるすべり識別子とトルク比との関係の一例を示すグラフであ。 回転変動を用いて求めた位相遅れとトルク比との関係の一例を示すグラフである。 トルク変動を用いて求めた位相遅れとトルク比との関係を示すグラフである。 エンジン回転数に対するすべり識別子と位相遅れの特性を表わすグラフである。 すべり識別子及び位相遅れを算出する算出方法を説明するブロック図である。 FFTと2位相ロックインアンプを用いた場合の算出精度と応答性との関係を示すグラフである。 負荷トルクを変動させた場合の制御結果を示すグラフである。 速度比i=0.45における応答指数に対する平均プーリ油圧と平均動力伝達効率を示すグラフである。 ベルトのスリップ状態と伝達効率を示した模式図。
以下、本発明に係る摩擦伝動装置のすべり検出装置の好適な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明のすべり検出装置を適用可能な摩擦伝動装置の模式図であり、図2は本発明のすべり検出装置の一実施形態のブロック図であり、図3は本発明のすべり検出装置の制御を示すフローチャート、図4は回転変動を用いた場合とトルク変動を用いた場合におけるすべり識別子とトルク比との関係の一例を示すグラフであり、図5は回転変動を用いて求めた位相遅れとトルク比との関係の一例を示すグラフであり、図6はトルク変動を用いて求めた位相遅れとトルク比との関係を示すグラフであり、図7はエンジン回転数に対するすべり識別子と位相遅れの特性を表わすグラフであり、図8はすべり識別子及び位相遅れを算出する算出方法を説明するブロック図であり、図9にFFTと2位相ロックインアンプを用いた場合の算出精度と応答性との関係を示すグラフであり、図10は負荷トルクを変動させた場合の制御結果を示すグラフであり、図11は速度比i=0.45における応答指数に対する平均プーリ油圧と平均動力伝達効率を示すグラフである。
先ず、本発明のすべり検出装置を適用可能な摩擦伝動装置について図1を参照して説明する。
図1に示す摩擦伝動装置はベルト式無段変速機であり、無段変速機10(以下、CVTと呼ぶことがある。)はメインシャフト12(以下、入力軸要素と呼ぶ。)と、カウンタシャフト13(以下、出力軸要素と呼ぶ。)と、メインシャフト12とカウンタシャフト13との間に配設された金属製のVベルト機構14と、から構成され、メインシャフト12とカウンタシャフト13にはそれぞれ磁歪式トルクセンサ15が設けられている。Vベルト機構14は、メインシャフト12上に配設された駆動プーリ16と、カウンタシャフト13上に配設された従動プーリ17と、両プーリ16、17間に巻き掛けられた金属製のVベルト18とからなっており、ソレノイドバルブ5(図2参照)により油圧を制御することで両プーリ16、17間のプーリ幅を変化させ、Vベルト18の巻き掛け半径を変化させて変速比を無段階に変化させている。なお、磁歪式トルクセンサ15は後述するトルク変動を検出するために使用されるものであり、トルク変動を用いない場合には必ずしも必要ではない。トルクセンサとして、磁歪式トルクセンサを例示したが、これに限定されず任意のトルクセンサを用いることができる。また、入力軸要素としてのメインシャフト12は図1で示した原動機11のクランク軸11aであってもよく、クランク軸11aに連結された他の軸部材であってもよい。
次に、図2のブロック図を用いて本実施形態の摩擦伝動装置のすべり検出装置1(すべり検出装置)の構成を説明する。
すべり検出装置1は、変動周波数fを検出するf検出部2と、f検出部2により検出された変動周波数fからすべり状態を指標化する特性指標部3(特性指標化手段)と、特性指標部3により指標化された指標値を用いてソレノイドバルブ5を制御するPID制御器4(すべり判定手段)と、予め想定される走行条件から必要な応答指数λを決定する応答指数決定部7(応答指数決定手段)と、決定された応答指数λを満足するよう指標値の整定時間Tを決定する整定時間調整部8(整定時間調整手段)と、を備えて構成されている。
次に、本発明の摩擦伝動装置のすべり検出装置の制御について図3に示すフローチャートに従って説明する。まず、f検出部2において、原動機11の使用に伴う入力軸要素の変動周波数fの検出を行う(S1)。入力軸要素には、原動機11の燃焼サイクルに起因した回転変動が与えられている。したがって、変動周波数fは原動機クランク軸(入力軸要素)回転数の直流成分によって決定され、次式(1)で算出することができる。なお、原動機クランク軸11aの回転数の直流成分Nはローパスフィルタを通過させることにより検出することができる。ここでは、入力軸要素が有する変動として原動機11の燃焼サイクルに起因した回転変動を用いたが、これは磁歪式トルクセンサ15によって検出されるトルク変動としても良く、その変動周波数もモータなどにより意図的に生成した変動など任意の変動周波数を採用できる。すなわち、すべり検出に用いる変動はCVTのいずれの運転条件においても明確で、かつ周波数が既知あるいは推定可能であれば適宜選択可能である。
Figure 2009243683
次に、特性指標部3において、f検出部2により検出された変動周波数fにおける振動成分からすべり状態の指標化を行う(S2)。この指標を次式(2)で定義し、すべり識別子と称する。
Figure 2009243683
式(2)は、入力軸要素と出力軸要素間における振幅比を摩擦伝導装置の幾何学的な応答、すなわちすべりや励振の影響を受けない場合の振幅比により標準化したものである。
また、変動周波数fにおける振幅比は(3)式で定義され、入力信号と出力信号を計測することで算出することができる。Sin、Soutはそれぞれ入力信号と出力信号のパワスペクトルである。
Figure 2009243683
また、幾何学条件における振幅比は摩擦伝導装置で生じるすべりが小さい場合には、近似的に出力信号と入力信号の直流成分の比として表され、式(4)で定義する。
Figure 2009243683
ここで、Mは入力軸要素および出力軸要素の変動として用いる物理量に依存する。例えば式(2)の算出に回転変動を用いた場合にはM=1/i、トルク変動を用いた場合にはM=iのように表現される。iは摩擦伝導装置の速度比(変速比)であり、駆動プーリ回転数NDRと従動プーリ回転数NDNの比(i=NDR/NDN)により定義される。
以上より、式(2)を書き直すと次式となる。従って、すべり識別子IDslipは入力軸要素が有する任意の変動周波数fを選定することで導出される。
Figure 2009243683
また、入力軸要素および出力軸要素間での振動伝達に対する位相遅れに着目すれば、位相遅れΔφは(6)式で定義される。位相遅れΔφは、すべり識別子IDslipと同様にすべり状態を記述する指標として捉えることができる。
Figure 2009243683
図4(a)はi=2.0における回転変動を用いて求めたすべり識別子とトルク比との関係を示すグラフであり、図4(b)はi=2.0におけるトルク変動を用いて求めたすべり識別子とトルク比との関係を示すグラフである。横軸がトルク比(ノンリニアスリップを生じる臨界トルクに対する負荷トルク)、縦軸がすべり識別子IDslipを表す。図4(a)からわかるように、トルク比の増加に伴ってすべり識別子はミクロスリップ領域から明確な減少を示す。また、トルク変動を用いた図4(b)からも同様の特性を得ることができる。このことより、すべり識別子IDslipを用いることで従来とは異なり、ミクロスリップ状態からすべり状態の変化を検出することが可能である。ノンリニアスリップの発生を境に系は線形から非線形へと推移する。系の線形性より、ミクロスリップ領域においてはすべり識別子IDslipとトルク比を一義的に関係づけることができる。ノンリニアスリップ領域では、この限りではないが、ノンリニアスリップ発生点の直前にプーリ推力を維持する目的を考えれば、トルク比r>1.0となるすべり識別子IDslipの値を把握することはあまり重要ではない。
図4より、ミクロスリップ領域においては、すべり識別子IDslipはトルク比の増加に伴って単調減少する特性を有する。すなわち、油圧レスポンスの遅れなどにより、仮にノンリニアスリップが発生した場合においても、ノンリニアスリップの発生を把握できることからすべり状態を正常に復帰させることができる。以上より、トルク比r=1.0におけるすべり識別子を基準とすることで、ミクロスリップ領域からノンリニアスリップの発生を予測することができる。
図5(a)は車両系の共振周波数fに対しf<fにおける回転変動を用いた場合の位相遅れΔφとトルク比の関係を示すグラフであり、図5(b)はf>fにおける位相遅れΔφとトルク比の関係を示すグラフである。また、図6(a)は車両系の共振周波数fに対しf<fにおけるトルク変動を用いた場合の位相遅れΔφとトルク比の関係を示すグラフであり、図6(b)はf>fにおける位相遅れΔφとトルク比の関係を示すグラフである。横軸がトルク比(ノンリニアスリップを生じる臨界トルクに対する負荷トルク)、縦軸が位相遅れΔφを表す。
図5からわかるように、位相遅れΔφは車両系の共振周波数fを境に、低周波側(f<f)ではトルク比の増加に伴って単調増加し、一方、高周波側(f>f)では単調減少する特性を有する。したがって、fとfの大小関係にさえ気を付けることで、すべり識別子IDslipの場合と同様にミクロスリップ領域からノンリニアスリップの発生を予測することができる。また、図6よりトルク変動を用いた場合も同様の特性が得られることを確認することができる。
図7(a)はすべり識別子IDslipの特性を表わすグラフであり、図7(b)は位相遅れΔφの特性を表わすグラフである。図7(a)からわかるように、車両系の共振周波数fに対しfが低周波あるいは高周波となる場合、すなわち、エンジン回転数Nが低回転あるいは高回転とした場合には、すべり状態に対するすべり識別子IDslipの変化は小さくなる。これはすべり識別子IDslipを検出するために必要な分解能が増加することを意味し、コストの増加を招く。
一方、図7(b)からわかるように、f近傍を除き、すべり状態に対する位相遅れΔφの変化はすべり識別子IDslipと比べて大きいものの、一般に検出精度はすべり識別子に劣る。そこで、各指標のすべり状態に対する変化幅と検出精度との兼ね合いにより低周波および高周波側に閾値f、fをそれぞれ設け、fの値によりすべり判定の基準とする指標としてすべり識別子IDslipと位相遅れΔφとを切り替えることにより、エンジン回転数Nにかかわらずすべり判定の精度を維持することができる。なお、すべり識別子IDslipと位相遅れΔφの切替えの具体例については後述する。
式(5)より、すべり識別子IDslipの算出には、入出力信号のパワスペクトルを求める必要がある。パワスペクトルの算出には有限個のサンプル信号が必要となり、これはベルトすべり状態の変化に対するすべり識別子の応答遅れを生じる。ここで、パワスペクトルの算出には通常、FFT(Fast Fourier Transform)が用いられる。本発明においてもFFTを用いてパワスペクトルを算出することは可能であるが、パワスペクトルの算出には多くのサンプル信号が必要となり、これはベルトすべり状態の変化に対するすべり識別子IDslipの応答遅れを生じる。したがって、すべり識別子IDslipの応答遅れを最小限に抑える必要性を考慮し、2位相ロックインアンプを用いる。
図8に示すように、すべり検出装置1の特性指標部3に、パワスペクトルの算出に2位相ロックインアンプを適用した。この2位相ロックインアンプはBPF(Band Pass Filter)およびLPF(Low Pass Filter)から構成される。まず、駆動プーリ回転数の直流成分から、変動周波数fの割り出しを行い、変動周波数fの正弦(余弦)波形を参照信号として入出力信号に乗算することで、変動周波数fの交流成分を直流成分として抽出する。これは同時に位相遅れΔφの算出を行うこともできる。
図9はFFTと2位相ロックインアンプを用いた場合の算出精度と応答性との関係を示すグラフである。算出精度と応答性は、特性指標部3に試験信号を入力することにより評価した。横軸はすべり識別子IDslipの整定時間Tsを示し、縦軸はすべり識別子IDslipに含まれる相対誤差を示す。ここで、整定時間は目標値の±2%以内に収束するまでの時間と定義し、ステップ応答により評価した。図9からは、FFTよりも2位相ロックインアンプを用いることで、より高い算出精度と応答性の両立が可能であることがわかる。このことより、すべり識別子IDslipを用いたすべり状態の判別に対する有効性を格段に高めることができる。また、これは位相遅れΔφを用いたすべり状態の判別に対しても同様である。
本発明では、特性指標部3にて算出したすべり識別子IDslip又は位相遅れΔφをフィードバックすることにより、基準値IDslip’又はΔφ’との偏差を求める。また、上述したようにフィードバックする指標としては、閾値f、fに対するfの値によりすべり識別子IDslipと位相遅れΔφとを切り替える(S3)。基準値IDslip’、 Δφ’はノンリニアスリップ発生点におけるすべり識別子と位相遅れの値である。
図3に示すように、先ず、変動周波数fがf<f<fを満たすかどうかを判定する(S3−1)。変動周波数fがf<f<fを満たす場合、すべり識別子IDslipを指標として基準値IDslip’に対する偏差IDslip’− IDslipを求める(S3−2)。一方、変動周波数(f)がf<f<fを満たさない場合には、変動周波数fと車両系の共振周波数fを比較し(S3−3)、f<fを満たす場合には位相遅れΔφを指標として基準値Δφ’に対する偏差Δφ− Δφ’を求める(S3−4)。一方、f<fを満たさない場合には位相遅れΔφを指標として基準値Δφ’に対する偏差Δφ’− Δφを求める(S3−5)。
そして、PID制御器4より制御信号がソレノイドバルブ5に送られ、ソレノイドバルブ5を制御信号に基づいて調整することにより、CVT10のプーリ推力を制御する。
図10は、負荷トルク(入力トルク)を変動させた場合の制御結果のグラフである。縦軸は上段から(a)〜(d)にそれぞれ、入力トルク(TDR),プーリ油圧(PDN),トルク比(r),動力伝達効率(η)示し、横軸は時間を示す。従来の制御では,アクセル開度や車速より,負荷トルクを推定し、プーリ推力を決定する手法が一般的であり、従来制御では、負荷トルク推定値に含まれる実トルクとの誤差やシステム全体の応答遅れによるノンリニアスリップの発生を防ぐため、安全率を乗じたプーリ推力を付加する必要があった。そのため、図10から明らかなように、従来制御においては、伝達効率を高くすることができなかった。本発明においては、負荷トルクの変化に対して、プーリ油圧が応答遅れやオーバシュートをほとんど伴わずに応答することで、従来制御と比較して、安定に一定のトルク比を維持していることがわかる。その結果、余剰なプーリ油圧を低減し、トルク比が極めて1に近い状態におけるCVT10の運転が可能となった。
ここで、入力トルクが平均して1Nm変化するのに要する時間とすべり識別子IDslip又は位相遅れΔφの整定時間との比としてλを次式(6)で定義し、これを応答指数と呼ぶことにする。
Figure 2009243683
応答指数λはすべり識別子IDslip又は位相遅れΔφの応答性に対する入力トルクの変化度合いの相対的な大きさを示し、すべり識別子IDslip又は位相遅れΔφの整定時間Tを短くすることで向上させることができる。速度比i=0.45における応答指数λに対する平均プーリ油圧と平均動力伝達効率を示すグラフを図11に示す。図11(a)、(b)より応答指数λの大きな領域ほどプーリ油圧、動力伝達効率ともに応答指数λに対する変化勾配は一定に近づくことがわかる。このように、本発明による動力伝達効率の向上効果は、応答指数λに依存するため、応答指数決定部7において予め想定される走行条件から必要な応答指数λの値を決定し(S2−1)、整定時間調整部8においてこの応答指数λを満足するようすべり識別子IDslip又は位相遅れΔφの整定時間を設定している(S2−2)。これにより、動力伝達効率の向上とそれに伴うコストを最適化することができる。
応答指数λを大幅に向上できない場合においても例えばλ>0.4とすることで,従来制御と比較してプーリ油圧を約30%低減でき、これにより1%程度の動力伝達効率を向上できる。
以上、説明したとおり、本実施形態の摩擦伝動装置のすべり検出装置1によれば、すべりを検出する特別なセンサーを必要とせず、ベルトすべり状態の変化をミクロスリップ領域から精度良く明確に検出し、ノンリニアスリップが発生する直前にすべり状態を維持することができるため、挟圧力が不必要に高くなることを抑制して燃費の向上を図ることができる。これにより、効率の高い、耐久性に優れた摩擦伝動装置が提供できる。
また、入力軸要素が有する変動成分として回転数変動とトルク変動の少なくとも一つを用いることができるので、回転数変動またはトルク変動を適宜選択して用いることにより、検出精度を向上させることができる。
また、変動成分の伝達特性をすべり識別子IDslipと位相遅れΔφの少なくとも一つとして指標化することにより、算出装置の簡略化と算出処理の高速化を実現できるため、コスト上昇の抑制効果と良好な制御性を得ることができる。
また、変動成分の周波数を基準として、すべり識別子IDslipと位相遅れΔφとを切り替えて用いることにより、検出精度を向上させることができる。
また、すべり識別子IDslip又は位相遅れΔφの算出に際し、2位相ロックインアンプを用いることにより、すべり識別子IDslip又は位相遅れΔφの応答遅れを最小限に抑えることができる。これによりすべり識別子IDslip又は位相遅れΔφのすべり状態の判別に対する有効性を格段に高めることができる。
さらに、予め想定される走行条件から必要な応答指数λの値を決定し、この応答指数λを満足するようすべり識別子IDslip又は位相遅れΔφの整定時間Tを設定することで、動力伝達効率の向上効果とそれに伴うコストを最適化することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
1 すべり検出装置(すべり検出装置)
2 f検出部
3 特性指標部(特性指標化手段)
4 PID制御器(すべり判定手段)
5 ソレノイドバルブ
7 応答指数決定部(応答指数決定手段)
8 整定時間調整部(整定時間調整手段)
10 CVT、無段変速機(摩擦伝動装置)

Claims (6)

  1. 入力軸要素と、出力軸要素と、これらにそれぞれ接触し、接触部分の摩擦により前記入力軸要素から前記出力軸要素へと動力伝達を行う伝達要素と、を有する摩擦伝動装置のすべり検出装置において、
    前記入力軸要素が有する任意の変動成分の前記入出力軸要素間の伝達特性に基づき、前記入出力軸要素と前記伝達要素間のすべり状態を判定するすべり判定手段を有することを特徴とする摩擦伝動装置のすべり検出装置。
  2. 前記変動成分は、前記入出力軸要素が有する回転数変動とトルク変動の少なくとも一つであることを特徴とする請求項1に記載の摩擦伝動装置のすべり検出装置。
  3. 前記変動成分の伝達特性は、特性指標化手段により指標化されたすべり識別子IDslipと位相遅れΔφの少なくとも一つであって、
    前記すべり判定手段は、前記すべり識別子IDslipと前記位相遅れΔφの少なくとも一つに基づき、前記入出力軸要素と前記伝達要素間のすべり状態を判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の摩擦伝動装置のすべり検出装置。
  4. 前記すべり判定手段は、前記変動成分の周波数を基準として、前記すべり識別子IDslipと前記位相遅れΔφとを切り替えて、前記入出力軸要素と前記伝達要素間のすべり状態を判定することを特徴とする請求項3に記載の摩擦伝動装置のすべり検出装置。
  5. 前記すべり識別子IDslipと前記位相遅れΔφの少なくとも一つの算出に際し、2位相ロックインアンプを用いることを特徴とする請求項3又は4に記載の摩擦伝動装置のすべり検出装置。
  6. さらに、入力トルクの変化度合いに対する相対的な前記すべり識別子IDslipと前記位相遅れΔφの少なくとも一つの応答性を表現する応答指数λを決定する応答指数決定手段と、
    前記応答指数に応じて、前記すべり識別子IDslipと前記位相遅れΔφの少なくとも一つの整定時間を調整する整定時間調整手段を有することを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の摩擦伝動装置のすべり検出装置。
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