JP2009242844A - 成膜方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分に厚い金属膜をエアロゾルデポジッション法によって再現性よく成膜すること。
【解決手段】表面を露出した金属製の微粒子が集合した粉末をエアロゾル化し、
エアロゾル化した前記粉末を真空中で基板に向けて噴射すること。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エアロゾルデポジッション法による成膜方法に関する。
粉末の衝突固化現象を利用するエアロゾルデポジション法は、室温でのセラミックス膜の形成を可能とするユニークな技術である。しかも、エアロゾルデポジション法に使用する成膜装置(以下、エアロゾルデポジション装置と呼ぶ)は、構成が簡素で安価である。
図1は、エアロゾルデポジション装置2の構成図である。エアロゾルデポジション法では、このような装置を用い以下の手順に従って、基板上に例えばセラミックス膜が形成される。
まず、振動攪拌が施された粉末4の中にガスボンベ6から圧縮ガスが供給され、エアロゾル(粉末を形成する微粒子と気体との混合体)が形成される。
次に、減圧(例えば、50〜1kPa)された成膜室12中の基板16に向かって、エアロゾルが、スリット状のノズル14から噴出される。
この時、エアロゾル中の微粒子は、音速以上の高速で基板16に向かって突進し、基板16に衝突して膜を形成する(非特許文献1)。
「エアロゾルデポジションによる高周波受動素子集積化技術」, 今中 佳彦, 明渡 純, セラミックス, Vol.39, No8, 584-589(2004).
エアロゾルデポジション法に関しては、多くの報告があるが、殆どがセラミックス膜の形成に関するものである。このため、セラミックス以外の物質、例えば金属のエアロゾルデポジションについては不明な点が多い。
そこで、本発明者は、電子部品(例えば、電解コンデンサ)や配線基板へ応用することを目的として、エアロゾルデポジション法による金属膜の成膜を試みた。しかし、同じような工程で成膜しても、十分な厚さの金属膜が得られる場合と、そうでない場合とがあった。
そこで、本発明の目的は、厚い金属膜を再現性よく形成することができる、エアロゾルデポジション法を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一側面によれば、表面を露出した金属製の微粒子が集合した粉末をエアロゾル化し、エアロゾル化した前記粉末を基板に向けて噴射する。
上記側面によれば、衝突固化を阻害する異物が微粒子の表面を覆っていないので、十分に厚い金属膜を再現性よく成膜することができる。
本発明によれば、エアロゾルデポジッション法によって、十分に厚い金属膜を再現性よく成膜することができる。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
(比較例1)
まず、比較のため、金属膜の成膜が困難であった場合について説明する。
図2は、本比較例に従う成膜方法の手順を説明するフロー図である。
まず、ガラス製の基板16を用意する(ステップS2)。
次に、ガラス製の基板16が、エアロゾルデポジション装置2に装着される。成膜室12は、X、Y方向に移動可能のステージ36を有し、これにステップS2で用意した基板16が貼り付けられ設置される(ステップS4)。
次に、成膜室12内がメカニカルブースターポンプ8と真空ポンプ10によって真空に排気され、予め10Pa以下に減圧される。この時、ガスボンベ6とエアロゾル発生容器38を接続するガス管に設けられた第1のバルブ18は閉じられている。また、エアロゾル発生容器38と成膜室12を接続するガス管に設けられた第2のバルブ20も閉じられている(ステップS6)。
次に、粉砕法で形成された銅(Cu)の粉末(以後、Cu粉末と呼ぶ)が、原料粉末4として、エアロゾル発生容器38に入れられる。その後、振動器40によってエアロゾル発生容器38全体に超音波が印加された状態で、原料粉末4は約50度に加熱され、30分間真空脱気される。このような前処理によって、原料粉末4の表面に吸着した水分が除去される(ステップS8)。
ここで、Cu粉末を形成する微粒子の平均粒径は10μmであり、その標準偏差は±5μmである(以後、この様な場合、平均粒径10μm±5μmと表す。)。Cu微粒子の平均粒径及び粒径の標準偏差は、シマズ(Shimazu)社製の遠心粒径測定装置SA-CP3(centrifugal particle size analyzer;SA-CP3)によって測定される(以下に説明される微粒子の平均粒径及び粒径の標準偏差の計測も同様である。)。
次に、第1のバルブ18が開けられて、エアロゾル発生器38に高純度ヘリウムガス(ガス圧: 2kg/cm、 ガス流量:8l/min.)からなる圧縮ガスが導入され、 前処理が施された原料粉末4がエアロゾル化(浮遊粉塵化)される。尚、ガス流量は、マスフローメータ22によって計測される(ステップS10)。
次に、第2のバルブ20が開かれて、エアロゾル化された原料粉末4が、ノズル14を通して成膜室12に送り込まれる。すなわち、ノズル14からガラス基板16に向けて、エアロゾル化した原料粉末4が噴射される。噴射時間(成膜時間)は、20分間である。エアロゾルの噴射中、チャンバー中の圧力は一定値200Paに保たれる。尚、ノズル14は、内側にらせん状の溝が形成されたものが使用される。(ステップS12)。
表1は、本比較例、後記比較例2、及び後記実施の形態1,2に係るデータ(成膜条件及び成膜結果)を纏めたものである。
Figure 2009242844
表1に示すように、本比較例に従う成膜手順によって、ガラス製の基板16の上に形成される銅製の膜(以下、Cu膜と呼ぶ)の厚さは、僅か0.1μmである。また、このCu膜の抵抗率は、5Ω・cmとCuバルクの抵抗率1.9Ω・cmより遥かに高い。尚、このCu膜と基板16の密着強度は3kg/mm以上であり、Cu膜は基板16に強固に密着している。
すなわち、粉砕法で形成されたCu粉末を原料粉末として使用した場合、極めて薄いCu膜しか形成することができない。また、形成されたCu膜の物性も、バルクのCuからは大きく変質している。
(比較例2)
本比較例は、高純度ヘリウムガスに代えて、大気を用いて原料粉末4をエアロゾル化して、Cu膜を形成する成膜法に関する。本比較例に従う成膜方法は、表1に示すように、成膜ガス(原料粉末4をエアロゾル化するためのガス)として大気を用いる点を除いて、比較例1に従う成膜方法と同じである。
表1に示すように、本比較例に従って成膜されるCu膜の厚さは2μmである。また、本比較例に従うCu膜の抵抗率は10Ω・cmであり、バルクの抵抗率1.9Ω・cmより遥かに高かい。尚、このCu膜と基板16の密着強度は3kg/mm以上であり、Cu膜は基板16に強固に密着している。
すなわち、粉砕法で形成されたCu粉末を原料粉末として使用し、大気を成膜ガスとした場合、薄いCu膜しか形成することができない。また、形成されたCu膜の物性も、バルクのCuからは大きく変質している。ここで、Cu膜の物性がバルクCuと大きく異なった理由は、Cu粉末が有機物によってコーティングされていることに加え、成膜ガスとして大気を用いたため、Cuが若干酸化されたためと考えられる。
(実施の形態1)
本実施の形態は、湿式法で形成されたCu粉末をエアロゾル化し、エアロゾル化した粉末を真空中で基板に向けて噴射する成膜方法に関するものである。
比較例1及び2では、粉砕法によって形成されたCu粉末を原料粉末としてCu膜が形成される。粉砕法は、機械的粉末製造プロセスである。
粉砕法では、他の粉末製造方法(例えば、湿式法等)によって製造された大粒径の金属粒子群が、ミリング処理によって微粒子に粉砕されて、金属粉末となる。例えば、上記比較例1及び2で使用したCu粉末は、大粒径のCu粒子が2時間ボールミルによって粉砕されてCu粉末となったものである。
しかし、よく知られているように金属は、酸化されやすい物質である。このため、金属粒子を粉砕する際、金属粒子が大気中の酸素と反応して加熱され発火する虞がある。
このような発火を防止するため粉砕法では、金属粒子の表面が直接大気に触れないように、有機脂肪酸等の有機物(滑材と呼ばれる)によって金属粒子の表面がコーティングされた状態で、金属粒子の粉砕が実施される。この発火防止用の有機物は粉砕後の粉末に残留し、粉末を形成する微粒子の表面を覆い続ける。
ところで、エアロゾルデポジション法の成膜過程は、基板への衝突時の衝撃によって、エアロゾル化された微粒子が、先に基板に固着している微粒子に密着するというものである。
原料粉末を形成する微粒子の表面を覆っている有機物は金属微粒子から見れば異物であり、金属微粒子同士が直接密着することを妨げる。従って、原料粉末の微粒子表面をコーティングする有機物は、エアロゾルデポジション法による成膜を阻害する。
また、原料粉末の微粒子表面をコーティングする有機物は、エアロゾルデポジション法によって形成される膜にとっては異物であり、成膜される膜の物性を変質させる。
そこで、このような異物を排除するため、本実施の形態では、表面が有機物でコーティングされていない金属製の微粒子が集合した粉末(すなわち、表面を露出した金属製の微粒子が集合した粉末)がエアロゾル化される。そして、エアロゾル化した粉末が真空中で基板に向けて噴射することによって、十分に厚く且つバルクに近い物性を備えた金属膜が形成される。
具体的には、本実施の形態では、湿式法で形成されたCu粉末が原料粉末4として用いられる。湿式法は、塩溶液に還元剤を作用させて金属微粒子を析出させることによって、金属粉末を製造する粉末製造方法である。このように湿式法では、水溶液中で金属微粒子を形成するので、発火防止用の滑材(例えば、有機脂肪酸)は不要である。
本実施の形態では、湿式法で形成されたCu粉末を原料粉末4として、比較例1と同じ手順によってCu膜が形成される。尚、比較例1と同様、原料粉末4を形成するCu微粒子の平均粒径は10μm±5μmである。また、成膜条件も比較例1と同じである。
表1に示すように、本実施の形態に従えば、ガラス基板16の上に、厚さ10μmのCu膜を形成することが可能である。また、その抵抗率はバルクの銅と略同じ2μm・cmになる。尚、このCu膜と基板16の密着強度は3kg/mm以上であり、Cu膜は基板16に強固に密着している。
表1から明らかなように、本実施の形態によれば、比較例1及び2に比べ、格段に厚いCu膜の形成が可能である。また、成膜されたCu膜の物性(例えば、抵抗率)は、比較例1及び2とは異なり、バルクのCuと略同じになる。すなわち、本実施の形態によれば、十分厚くしかもバルクと略同じ物性を備えたCu膜を再現性よく形成することが可能になる。
(実施の形態2)
本実施の形態は、アトマイズ法で形成されたCu粉末をエアロゾル化し、エアロゾル化した粉末を真空中で基板に向けて噴射する成膜方法に関するものである。
アトマイズ法は、ノズルから流出する溶解金属に、ガス及び液体の何れか一方又は双方を吹き付けて溶解金属を凝固させて粉末を形成する粉末製造方法である。この方法で製造された粉末の金属微粒子の表面も有機物でコーティングされていない。
すなわち、本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、表面が有機物でコーティングされていない金属製の微粒子が集合した粉末(すなわち、表面を露出した金属製の微粒子が集合した粉末)がエアロゾル化され、エアロゾル化された粉末が真空中で基板に向けて噴射される。
表1に示すように、本実施の形態で使用するアトマイズ法による原料粉末のCu微粒子の平均粒径は、比較例1と同様10μm±5μmである。その他の点では、本実施の形態に従う成膜方法の成膜条件及び手順は、比較例1と同じである。
表1に示すように、本実施の形態に従えば、厚さ15μmのCu膜が形成できる。また、その抵抗率は、バルクの銅と略同じ2μm・cmになる。尚、このCu膜と基板16の密着強度は3kg/mm以上であり、Cu膜は基板16に強固に密着している。
すなわち、本実施の形態に従えば、実施の形態1と同様、比較例1及び2に比べ、格段に厚いCu膜を再現性よく形成することが可能である。また、成膜されるCu膜の物性(例えば、抵抗率)は、比較例1及び2とは異なり、バルクのCuと略同じになる。従って、本実施の形態に従えば、十分厚くしかもバルクと略同じ物性を備えたCu膜の形成が可能になる。
ところで、実施例1及び2で使用した原料粉末は、湿式とアトマイズ法という異なった製造方法によって製造されたものである。両者は微粒子の表面が露出していると点で共通しているが、金属に機械的加工を加えずに形成した微粒子が集合した粉末であるという点でも共通する。
エアロゾルデポジション法では、基板に衝突した微粒子が塑性変形(即ち、外力によって生じた歪みが残った状態で変形すること)することによって、微粒子同士が密着して膜が形成される。
粉砕法のように、金属に機械的加工を加えて形成した粉末では、エアロゾルデポジションを実施する前にすでに粉末を形成する各微粒子が歪んでいる。このような粉末を用いた場合成膜時に十分な塑性変形が起こらないので、金属微粒子の表面が有機物でコーティングされていなくても(すなわち、表面が露出していても)成膜は困難である。(下記比較例3参照)。
この点からも、アトマイズ法や湿式法のような、金属に機械的加工を加えずに形成した微粒子(すなわち、塑性変形可能な微粒子)が集合した粉末を原料粉末とするエアロゾルデポジション法は有効である。
(比較例3)
本比較例は、粉砕法で形成した後、微粒子の表面をコーティングする有機脂肪酸を除去したCu粉末をエアロゾル化して、Cu膜を形成する成膜法に関する。
本比較例に従う成膜方法は、粉砕法で形成した後に微粒子の表面をコーティングする有機脂肪酸を除去したCu粉末を、原料粉末として用いる点を除いて、比較例1に従う成膜方法と同じである。
Figure 2009242844
表2は、本比較例(比較例3)〜後述する比較例5に係るデータ(成膜条件及び成膜結果)及び下記実施3に係るデータを纏めたものである。
表2に示すように、本比較例に従って成膜されるCu膜の厚さは0〜0.02μmである。すなわち、本比較例に従う成膜では、Cu膜の形成は困難である。また、本比較例に従うCu膜の抵抗率は20Ω・cmであり、Cuバルクの抵抗率1.9Ω・cmより遥かに高かい。尚、このCu膜と基板16の密着強度は、3kg/mm以上であり、Cu膜は基板16に強固に密着している。
すなわち、粉砕法で形成された粉末を原料粉末として使用した場合、金属微粒子の表面を覆う有機物を除去しても成膜は困難である。
(比較例4及び5)
本比較例は、発火防止のため、有機脂肪酸で表面がコーティングされた平均粒径1μm以下の微粒子が集合した金属粉末を原料粉末する、エアロゾルデポジション法に関するものである。
機械的な加工を加えずに金属粉末を製造する方法(例えば、湿式法やアトマイズ法)では、製造中の微粒子が発火する虞がないので、粒子の表面をコーティングせずに金属粉末が製造される。
しかし、金属粉末は平均粒径が1μm以下になると、大気中に保存されているだけで自然発火することがある。このような自然発火を防止するため、平均粒径が1μm以下の粉末は、どのような製造方法で製造されたものであっても、微粒子の表面が脂肪酸等の有機物でコーティングされている。
本比較例では、このような粉末(具体的には、アトマイズ法で形成され平均粒径が1μmのCu粉末であって、粉末形成後にその微粒子の表面が有機脂肪酸でコーティングされた粉末)を原料粉末とし、金属膜をエアロゾルデポジション法によって成膜した結果について説明する。尚、本比較例では、基板16として、ガラス基板又は樹脂基板が用いられる。ガラス基板が用いられる場合が比較例4であり、樹脂基板(樹脂プリント基板;味の素 ABF−GX13)が用いられる場合が比較例5である。
成膜条件及び成膜手順は、原料粉末4が異なる点を除き、比較例1と同じである。
表2に示すように、本比較に従う成膜方法では、0〜0.1μmの薄いCu膜しか形成されない。
また、本実施の形態に従うCu膜の抵抗率は、バルクの銅に比べ遥かに高い20μm・cm(比較例4)又は25μm・cm(比較例5)である。尚、このCu膜と基板16の密着強度は3kg/mm以上であり、Cu膜は基板16に強固に密着している。
すなわち、平均粒径が1μm以下であるため表面が有機物でコーティングされた粉末を原料粉末として使用すると、粉末の製造法の種類によらず成膜が困難になる。
(実施の形態3)
本実施の形態は、平均粒径が1μmであるにも拘わらず、有機脂肪酸で表面がコーティングされていない微粒子が集合してできた金属粉末を原料粉末するエアロゾルデポジション法に関するものである。
本実施の形態では、アトマイズ法で形成された平均粒径が1μmのCu粉末であって、その微粒子の表面が有機脂肪酸でコーティングされていないCu粉末を原料粉末とし、エアロゾルデポジション法によってCu膜を成膜した結果について説明する。
成膜条件及び成膜手順は、比較例1と同じである(表2参照)。
原料粉末は、アトマイズ法で製造された平均粒径1μmのCu粉末であって、微粒子の表面が有機脂肪酸によってコーティングされる前のCu粉末(平均粒径1μm)を、Cu粉末の製造メーカ(日本アトマイズ加工社)購入したものである。
すなわち、本実施の形態は、表面が有機物でコーティングされていない金属製の微粒子が集合した粉末(すなわち、表面を露出した金属製の微粒子が集合した粉末)であって、微粒子の平均粒径が1μm以下で0μmより大きい粉末をエアロゾル化し、エアロゾル化した上記粉末が真空中で基板に向けて噴射する成膜方法である。基板は、ガラス製である。
表2に示すように、本実施の形態に従う成膜方法によれば、比較例4及び5とは異なり、15μmという厚いCu膜が形成される。また、本実施の形態に従うCu膜の抵抗率は、バルクの銅と略同じ2μm・cmになる。尚、このCu膜と基板16の密着強度は3kg/mm以上であり、Cu膜は基板16に強固に密着している。
すなわち、本実施の形態に従う成膜方法によれば、微粒子の平均粒径が1μm以下の金属粉末を原料粉末としても、十分厚くしかもバルクと略同じ物性を備えたCu膜を再現性良く形成することが可能になる。
尚、本実施の形態では、アトマイズ法で製造された平均粒径1μmのCu粉末を使用したが、湿式法(三井金属製)で製造された平均粒径1μmのCu粉末を使用しても略同じ結果が得られる。
(比較例6)
本比較例は、粉砕法で形成したAl粉末を原料粉末としてエアロゾル化し、Al膜を形成する成膜法に関する。
表3は、本比較例及び後述する実施の形態4及び5に係るデータ(成膜条件及び成膜結果)を纏めたものである。
Figure 2009242844
本比較例に従う成膜方法は、表3に示すように、原料粉末としてAl粉末を用いる点を除いて、比較例1に従う成膜方法と同じである。
比較例1では、粉砕法で製造され、有機脂肪酸で表面がコーティングされた平均粒径10μm±5μmのCu微粒子が集合した粉末を原料粉末として使用する。一方、本比較例では、粉砕法で製造され、有機脂肪酸で表面がコーティングされた平均粒径10μm±5μmのAl微粒子が集合した粉末を原料粉末として使用する。
表3に示すように、本比較例に従って成膜されるAl膜の厚さは0.2μmである。尚、このAl膜と基板16の密着強度は3kg/mm以上であり、Al膜は基板16に強固に密着している。
すなわち、粉砕法で形成されたAl粉末を原料粉末として使用する場合、極めて薄いAl膜しか形成することができない。
(実施の形態4)
本実施の形態は、アトマイズ法で形成されたAl製の粉末(以下、Al粉末と呼ぶ)をエアロゾル化し、エアロゾル化した粉末を真空中で基板に向けて噴射する成膜方法に関するものである。
本実施の形態に従う成膜方法は、表3に示すように、原料粉末としてアトマイズ法で製造したAl粉末を用いる点を除いて、比較例1に従う成膜方法と同じである。
表3に示すように、本実施の形態に従う成膜方法によれば、厚さ10μmのAl膜が形成することが可能である。すなわち、本実施の形態によれば、粉砕法で形成したAl粉末を原料粉末とする比較例6に比べ、格段に厚いAl膜の形成が可能になる。尚、このAl膜と基板16の密着強度は3kg/mm以上であり、Al膜は基板16に強固に密着している。
(実施の形態5)
本実施の形態は、アトマイズ法で形成された、微粒子の粒径が4μmのAl製の粉末をエアロゾル化し、エアロゾル化した粉末を真空中で基板に向けて噴射する成膜方法に関するものである。
本実施の形態に従う成膜方法は、原料粉末を形成するAl微粒子の平均粒径が4μmである点を除いて、実施の形態4に従う成膜方法と成膜手順及び成膜条件は同じである(表3参照)。
表3に示すように、本実施の形態に従えば、20μmの厚さのAlを形成することができる。尚、このAl膜と基板16の密着強度は3kg/mm以上であり、Al膜は基板16に強固に密着している。
すなわち、本実施の形態に従えば、原料粉末の平均粒径を4μmにしても、粉砕法で形成したAl粉末を原料粉末とする比較例6に比べ格段に厚いAl膜を再現性よく形成することが可能になる。
(実施の形態6)
本実施の形態は、アトマイズ法で形成された、微粒子の粒径が10μm±5μmのAl製の粉末をエアロゾル化し、エアロゾル化した粉末を真空中でアルミニウム箔に向けて噴射する成膜方法に関するものである。
表4は、本比較例及び後述する実施の形態7〜8に係るデータ(成膜条件及び成膜結果)を纏めたものである。
Figure 2009242844
本実施の形態に従う成膜方法は、基板としてアルミニウム箔を用いる点を除き、実施の形態4に従う成膜方法と成膜手順及び成膜条件は同じである(表4参照)。
表4に示すように、本実施の形態に従えば、12μmの厚さのAlを形成することができる。尚、このAl膜と基板16の密着強度は3kg/mm以上であり、Al膜は基板16に強固に密着している。
表4に示すように、本実施の形態に従えば、基板をアルミ箔としても実施の形態4と同様に、粉砕法で形成したAl粉末を原料粉末とする比較例6に比べ格段に厚いAl膜を再現性よく形成することが可能になる。
(実施の形態7)
本実施の形態は、アトマイズ法で形成された平均粒径4μmのAl製の粉末をエアロゾル化し、エアロゾル化した粉末を真空中で基板(アルミ箔)に向けて噴射する成膜方法に関するものである。
本実施の形態に従う成膜方法は、原料粉末を形成するAl微粒子の平均粒径が4μmである点を除いて、実施の形態6に従う成膜方法と成膜手順及び成膜条件は同じである(表4参照)。
表4に示すように、本実施の形態に従えば、25μmの厚さのAl膜を形成することができる。尚、このAl膜と基板16の密着強度は3kg/mm以上であり、Al膜は基板16に強固に密着している。
すなわち、本実施の形態に従えば、原料粉末の平均粒径を4μmにしても、粉砕法で形成したAl粉末を原料粉末としガラス基板を使用する比較例6に比べ、格段に厚いAl膜を再現性よく形成すること可能になる。
(実施の形態8)
本実施の形態は、アトマイズ法で形成された、微粒子の粒径が1μmのCu粉末をエアロゾル化し、エアロゾル化した粉末を真空中で樹脂基板(樹脂プリント基板;味の素 ABF−GX13)に向けて噴射する成膜方法に関するものである。
本実施の形態に従う成膜方法は、基板として樹脂基板を用いる点を除き、実施の形態3に従う成膜方法と成膜手順及び成膜条件は同じである(表4参照)。
表4に示すように、本実施の形態に従えば、樹脂基板上にも2μmのCu膜を形成することができる。また、本実施の形態に従うCu膜の抵抗率は、2.2Ω・cmとバルク銅の抵抗率に近い。尚、このCu膜と基板16の密着強度は3kg/mm以上であり、Cu膜は基板16に強固に密着している。
すなわち、本実施の形態に従えば、プリント基板等の樹脂基板上にも、十分厚くしかもバルクと略同じ物性を備えたCu膜を再現性よく形成することが可能になる。
(変形例)
実施の形態1乃至8に従う成膜方法で使用する原料粉末な、Cu製又はAl製である。しかし、その他の金属、例えば、銅、銀、Al以外の弁金属、及びシリコン等で形成された粉末を原料粉末として使用してもよい。
また 実施の形態1乃至8で使用する基板は、ガラス、アルミ箔、及び樹脂の何れかで形成されている。しかし、その他の材料、例えば、セラミックス、Al以外の金属によって形成された基板を用いてもよい。
以上の実施の形態をまとめると、次の付記のとおりである。
(付記1)
表面を露出した金属製の微粒子が集合した粉末をエアロゾル化し、
エアロゾル化した前記粉末を真空中で基板に向けて噴射する成膜方法。
(付記2)
表面が有機物でコーティングされていない金属製の微粒子が集合した粉末を、エアロゾル化し、
エアロゾル化した前記粉末を真空中で基板に向けて噴射する成膜方法。
(付記3)
付記1又は2記載の成膜方法において、
前記微粒子が塑性変形可能であることを特徴とする成膜方法。
(付記4)
付記1又は2記載の成膜方法において、
前記粉末が、
前記微粒子が、前記金属に機械的加工を加えずに形成されたものでことを特徴とする成膜方法。
(付記5)
付記1乃至4の何れかに記載の成膜方法において、
前記粉末が、
塩溶液に還元剤を作用させて微粒子を析出させて粉末を形成する、湿式法によって製造されたものであることを特徴とする成膜方法。
(付記6)
付記1乃至4の何れかに記載の成膜方法において、
前記粉末が、
ノズルから流出する溶解金属に、ガス及び液体の何れか一方又は双方を吹き付けて、前記溶解金属を凝固させて粉末を形成するアトマイズ法によって製造されたものであることを特徴とする成膜方法。
(付記7)
付記1乃至6の何れかに記載の成膜方法において、
前記微粒子の平均粒径が、1μm以下で且つ0μmより大きいことを特徴とする成膜方法。
(付記8)
付記1乃至7の何れかに記載の成膜方法において、
前記金属が、銅、銀、弁金属、及びシリコンからなる群の何れかの元素であることを特徴とする成膜方法。
(付記9)
付記1乃至7の何れかに記載の成膜方法において、
前記基板が、ガラス、セラミックス、樹脂、及び金属からなる群の何れかの材料で形成されたものあることを特徴とする成膜方法。
エアロゾルデポジション装置の構成を説明する図である。 エアロゾルデポジション法に従う成膜方法の手順を説明するフロー図である。
符号の説明
2・・・エアロゾルデポジション装置 4・・・原料粉末
6・・・ガスボンベ 8・・・メカニカルブースターポンプ
10・・・真空ポンプ 12・・・成膜室
14・・・ノズル 16・・・基板 18・・・第1のバルブ
20・・・第2のバルブ 22・・・マスフローメータ
36・・・ステージ 38・・・エアロゾル発生容器
40・・・振動器

Claims (5)

  1. 表面を露出した金属製の微粒子が集合した粉末をエアロゾル化し、
    エアロゾル化した前記粉末を基板に向けて噴射する成膜方法。
  2. 請求項1に記載の成膜方法において、
    前記微粒子が塑性変形可能であることを特徴とする成膜方法。
  3. 請求項1又は2に記載の成膜方法において、
    前記粉末が、
    塩溶液に還元剤を作用させて微粒子を析出させて粉末を形成する湿式法によって製造されたものであることを特徴とする成膜方法。
  4. 請求項1又は2に記載の成膜方法において、
    前記粉末が、
    ノズルから流出する溶解金属に、ガス及び液体の何れか一方又は双方を吹き付けて、前記溶解金属を凝固させて粉末を形成するアトマイズ法によって製造されたものであることを特徴とする成膜方法。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の成膜方法において、
    前記微粒子の平均粒径が、1μm以下で且つ0μmより大きいことを特徴とする成膜方法。
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