JP2009242012A - カバーシート剥離装置及びそれを用いた剥離方法 - Google Patents

カバーシート剥離装置及びそれを用いた剥離方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明はカバーシートの剥離処理が確実に行えるとともに、処理時間が短縮され、かつ同時に複数の版材処理が行えるため、従来に比べて処理能力が飛躍的した剥離処理装置を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、このような目的を達成するために、次の構成を取る。すなわち、版材の表面に貼着されたカバーシートを粘着テープとともに版材の表面から剥離するカバーシート剥離装置であって、版材搬送手段、テープ貼り付け手段、シート巻き取り手段、押圧手段、揺動手段、巻き取り駆動手段とを備えており、版材搬送手段を構成する複数の搬送ニップロールの駆動が独立していることを特徴とするカバーシート剥離装置。
【選択図】なし

Description

本発明は版材の表面に貼着されたカバーシートを粘着テープとともに版材の表面から剥離するカバーシート剥離装置及びそれを用いた剥離方法に関するものである。
本発明は、例えば印刷用版材に貼着した保護シートを露光後に剥離するための装置、あるいはプリント基板に貼着した感光フィルムを露光後に支持フィルムのみ、もしくは支持フィルムと感光層の未露光部分とを合わせて剥離するための装置など、版材の表面に貼着したカバーシートを剥離する装置および、該装置を用いたカバーシートの剥離方法に関するものである。
従来、版材の表面に貼着したカバーシートを剥離する装置として、例えば特許文献1には、カバーシートを貼着した版材のカバーシート表面の先端幅方向に片面粘着テープを版材先端部よりはみ出して貼り付けし、その後そのテープのはみ出し部を幅方向数カ所に設けられた折り曲げ部材にて上方に折り曲げ、粘着面を上方に向けた後、テープを巻き取り部材に貼り付けし、片面粘着テープとともにカバーシートを巻き取ることにより、版材表面に貼着されたカバーシートをその先端部より順次剥離する装置が提案されている。
また、特許文献2および、特許文献3には、カバーシートを貼着した版材先端幅方向に片面粘着テープを版材先端部よりはみ出して貼り付けした後、テープはみ出し部を巻き取り軸と回転ロールでニップし、回転ロールを版材表面のカバーシートを版材から剥離する方向に揺動させ、片面粘着テープとともにカバーシートを巻き取りながら剥離する装置が提案されている。
しかしながら、上述した従来例の場合には、次のような課題があった。すなわち、特許文献1、特許文献2および、特許文献3に記載された技術を用いて、版材表面に貼着されたカバーシートを版材から剥離処理する場合、処理の過程で版材の表面に貼着されたカバーシートの先端幅方向に片面粘着テープを貼り付けするために版材を停止させる必要がある。
一方で剥離装置の搬送手段はすべて同一駆動で動作するため、すべての剥離処理が完了してからでないと、版材の停止が必要なテープ貼り付けを行えないため、次の版材の処理を開始できない。
また、通常剥離装置の下流側には例えば特許文献4に記載されるような現像装置が連続しておかれるため、現像装置と同じ速度でカバーシートを剥離しながら版材を送る必要があり、剥離装置の搬送処理能力は現像装置の搬送速度に大きく左右されるものであった。
特開昭62−167176号公報(特許請求の範囲) 特開平9−77357号公報(特許請求の範囲) 特開平10−167560号公報(特許請求の範囲) 特開平7−92692号広報(特許請求の範囲)
本発明はカバーシートの剥離処理が確実に行えるとともに、処理時間が短縮され、かつ同時に複数の版材処理が行えるため、従来に比べて処理能力が飛躍的に向上するカバーシート剥離装置、及びそれを用いた剥離方法を提供することを課題とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次の構成を取る。
すなわち、
(1)版材の表面に貼着されたカバーシートを粘着テープとともに版材の表面から剥離するカバーシート剥離装置であって、
(イ)前記カバーシートの貼着された版材を搬送する複数の駆動からなる版材搬送手段と、
(ロ)少なくとも片面に粘着面を有する粘着テープを版材先端からはみ出した状態で該版材の搬送方向と交差する方向に貼り付けるテープ貼り付け手段と、
(ハ)前記版材に貼付された粘着テープを版材表面のカバーシートとともに剥離し、巻き取るシート巻き取り手段と、
(ニ)前記粘着テープのはみ出し部を前記シート巻き取り手段に押圧する押圧手段と、
(ホ)前記粘着テープをカバーシートとともに版材表面から剥離する方向に前記シート巻き取り手段を揺動させる揺動手段と、
(ヘ)前記シート巻き取り手段を駆動する巻き取り駆動手段と、を備えており、
版材搬送手段を構成する複数の搬送ニップロールの駆動が独立していることを特徴とするカバーシート剥離装置。
(2)版材搬送手段が、次工程到達前後で可変する駆動を備えたことを特徴とする上記(1)に記載のカバーシート剥離装置。
(3)版材搬送手段が、版材が次工程に到達する前に次の版材を取り込むことが可能であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載のカバーシート剥離装置。
(4)テープ貼り付け手段が、粘着テープ貼り付け処理後、高速で原点復帰する駆動手段を備えたことを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のカバーシート剥離装置。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載のカバーシート剥離装置を用いてカバーシートを剥離することを特徴とするカバーシートの剥離方法。
本発明の処理装置によれば、カバーシートの剥離処理が確実に行えるとともに、処理時間が短縮され、かつ同時に複数の版材処理が行えるため、従来に比べて処理能力が飛躍的に向上する。
本発明のカバーシート剥離装置では、カバーシートが表面に貼着された版材が版材搬送手段によって搬送されると、テープ貼り付け手段が版材搬送方向と直角方向に移動しながら片面粘着テープを版材先端に版材先端からはみ出した状態で全幅に貼り付ける。先端に片面粘着テープが貼り付けられた後、版材がさらに搬送され片面粘着テープの先端がシート巻き取り手段までにくると、片面粘着テープのはみ出し部の粘着面が押圧手段によりシート巻き取り手段に押しつけられ粘着する。片面粘着テープのはみ出し部がシート巻き取り手段に粘着された後、シート巻き取り手段は片面粘着テープのはみ出し部を押圧手段でニップしたまま前記粘着テープをカバーシートとともに版材表面から剥離する方向に、前記シート巻き取り手段を揺動させる。その後シート巻き取り手段を駆動する巻き取り駆動手段により版材の搬送とともにシート巻き取り手段を駆動させ、版材表面に貼着されたカバーシートを片面粘着テープとともに版材の一端部より順次剥離しながら巻き取りを行い、版材表面よりカバーシートを剥離する。
また本発明のカバーシート剥離装置は、版材搬送手段が次工程到達前後で可変する駆動を備えていることが好ましい。それによりシート巻き取り手段により搬送・剥離を行っている場合でも、テープ貼り付け手段部に版材がない場合は、次の版材を剥離装置の中に受け入れ、片面粘着テープ貼り付けを行うことが出来る。
以下、図面を参照しながら本発明をさらに詳細に説明する。
図1〜図10は本発明の実施例に係るカバーシート剥離装置を動作順に示した図である。
図1は本発明に係るカバーシート剥離装置の一形態の待機状態を示し、図2は片面粘着テープの貼り付け機構を示し、図3は版材先端部に片面粘着テープを貼り付けている状態を示し、図4はテープはみ出し部の粘着面を巻き取り装置に押圧粘着した状態を示し、図5はテープはみ出し部を把持し、上方に折り曲げた状態を示し、図6はカバーシートを巻き取りながら版材より剥離している状態を示し、図7は巻き取り駆動手段を示し、図8は版材剥離中に次に処理する版材を待機させた状態を示し、図9は版材剥離中にテープ貼り付け処理を行っている状態を示し、図10はカバーシートの剥離が完了した状態を示す。
まず、図1、および図2、図7において、本装置の構造を説明する。
図1は版材1の流れ方向に平行に見た断面概略図であり、図2は版材1の流の上流から見た概略図である。
版材1は、版材本体1aの表面にカバーシート1bが貼着されている。2は版材1を支持する搬送台であり、図1の例では、この搬送台2は版材1の搬送方向経路に3箇所設けられている。この搬送台2の適時箇所に、版材1を搬送するための搬送ニップロール3a、3b、3cが配置されている。3b下部の搬送ニップロール3b′は版材の把持、開放が自在に行えるよう、エアーシリンダー4に連結されている。前記搬送台2および搬送ニップロール3a、3b、3b′、3cは、図1の例では版材搬送手段を構成している。搬送ニップロール3aは駆動手段3A、3b、3b′、3cは駆動手段3Bに係合され回転駆動されるようになっている。
搬送ニップロール3aと3bの間にはテープ貼り付け手段5が配置されている。図2に示すように、テープ貼り付け手段5は、片面粘着テープ6を保持するテープ巻きだしユニット7と、シリコン等の非粘着性素材からなるテープ貼付けロールの対であるテープ貼付けロール8、テープ貼付けロール8′と、エアーシリンダー9により上刃のみ上下動可能にされた片面粘着テープ6を切断するカッター10と、版材の有無を検出し貼り付け終了の信号を出す版材検知センサーS6が走行支持台11に設けられている。走行支持台11は、版材搬送方向と直角方向に図示しない側板に支持されたレール12に組み込まれており、図示しない駆動手段によりレール12に沿ってトラバースできるようになっている。
位置検知センサー13はリターンしてきた走行支持台11を検出して、待機位置(原点)で該走行支持台11を停止される信号を出すための原点位置検出センサーである。位置検知センサー14は、走行支持台11を検出して貼り付け終了後に該走行支持台11を所定の位置で停止させるための信号を出す位置検出センサーである。
図1において、搬送ニップロール3bと搬送ニップロール3cの間には、版材1の搬送速度と同一の周速で回転する回転ロール15が設けられている。該回転ロール15は後述するシート巻き取り手段に版材先端に貼り付けられた片面粘着テープ6のはみ出し部を押圧粘着させるための押圧手段を構成する。
回転ロール15に対向した位置には、版材1の先端に貼り付けられた片面粘着テープ6とともに版材1の表面のカバーシート1bを剥離巻取るためのシート巻き取り手段16がある。シート巻き取り手段16には、シート巻き取り手段16を回転ロール15に押圧するためのバネ材16aと、シート巻き取り手段16を版材1の搬送速度と同一の周速で回転させるための巻き取り駆動手段17が備えられている。シート巻き取り手段16は、一対の側板18に支持されており、エアーシリンダー19等の揺動手段で回転ロール15を中心に、版材1の先端に貼り付けられた片面粘着テープ6をカバーシート1bとともに版材1表面から剥離する方向に、上記シート巻き取り手段16を揺動させることができるようになっている。
図7は巻き取り駆動手段17の概略図で、回転ロール15には歯車21が取り付けてある。軸26には、第1の回転体を構成する歯車22と第2の回転体を構成するタイミングプーリ23と、タイミングプーリ23を歯車22に押しつけて接触させるためのバネ材24と、バネ24の反発力を調整するための押し部材25があり、シート巻き取り手段16にはタイミングプーリ27が取り付けてあり、タイミングベルト28によりタイミングプーリ23と係合されている。回転ロール15は搬送ニップロール3b、3b′、3cの駆動手段3Bに係合され回転駆動されるようになっている。回転ロール15が回転すると歯車21により歯車22へ回転力が伝えられる。タイミングプーリ23はバネ材24により歯車22との摩擦力で回転し、タイミングベルト28によりタイミングプーリ27を回し、シート巻き取り手段16を駆動する。
なお、図1中のS1〜S5は、搬送台2上に搬送される版材1を光学的に検出する版材検出センサーであり、ランプ20は本装置が版材1を受け入れる準備が出来た状態(待機状態)を示すランプである。
以下、本装置の動作を順に説明する。
図1に示すように、版材検知センサーS1〜S5が版材1を検出していない状態が、本装置の待機状態である。この状態においてランプ20が点灯し、オペレータに版材1の供給が可能であることを表示する。このとき、搬送手段の搬送ニップロール3a、3b、3b′、3cおよび回転ロール15、シート巻き取り手段16は停止しており、搬送ニップロール3b′は搬送ニップロール3bとのニップを解放した状態に、テープ貼り付け手段5は待機位置(原点)にそれぞれある。ただし、待機状態で各ロールを必ずしも停止させる必要はない。搬送台2に沿って版材1が送り込まれ、版材検知センサーS1が版材1を検出すると、これに基づいてランプ20が消灯してオペレータに運転開始を表示する。この時、版材1が搬送される速度は、機械及び版材1が破損しない範囲で自由に設定して良いが、処理能力向上の観点からはより高い値に設定することが好ましい。
さらに、版材1の搬送が進み図3に示すように、版材検知センサーS2が版材1の先端を検出すると、版材1の搬送が停止し、版材1を所定の位置に停止させるとともに、図2に示すように、テープ貼り付け手段5が待機位置(原点)から版材1の搬送方向と直角の方向に版材1に向かって走行する。版材1がテープ貼付けロールの対であるテープ貼付けロール8、テープ貼付けロール8′にニップされると、テープ巻きだしユニット7より片面粘着テープ6が繰り出され、版材1の先端部カバーシート1b上に片面粘着テープ6を版材1の先端から所定幅のはみ出し部6a(図3)を設けた状態で連続して貼り付ける。
本発明において、テープ貼り付け手段5をテープ巻きだしユニット7と、一対のテープ貼付けロール8、テープ貼付けロール8′で構成し、片面粘着テープ6をテープ巻きだしユニット7から巻き出し、テープ貼付けロールの対であるテープ貼付けロール8、テープ貼付けロール8′にニップした状態で、版材1の搬送方向に直角に走行させることで、テープ貼付けロールの対であるテープ貼付けロール8、テープ貼付けロール8′に版材1がニップされると、テープ貼付けロールの対であるテープ貼付けロール8、テープ貼付けロール8′が回転し貼付けを開始するので、版材1の幅方向端部のテープ貼り付け開始位置を検出する必要が無く、また、任意の幅の版材に対して自動的にテープ貼り付けを開始できる。
図2において、テープ貼り付け手段5がさらに走行し、版材検知センサーS6で版材1が無いことを検出すると、テープ貼り付け手段5の走行を停止し、エアーシリンダー9に図示しない圧空源より圧空が供給されカッター10が下降し、片面粘着テープ6の貼付け終了端部が切断される。その後、再び走行を開始し走行支持台11が位置検知センサー14により検出され、版材1の搬送に支障のない位置でテープ貼り付け手段5が停止する。
その後、再び版材1の搬送を開始し、図4で示すように、テープはみ出し部6aが搬送ニップロール3bと搬送ニップロール3b′のニップ点を越え、版材1の先端が版材検知センサーS3で検出されると、エアーシリンダー4に図示しない圧空源より圧空が供給され、搬送ニップロール3b′が上昇し、版材1をニップする。ここで、搬送ニップロール3b′は必ずしも昇降させる必要はなく、シリコン等の非粘着性素材で構成した回転ロールを搬送ニップロール3bと当接した位置に設けてもよい。すなわち、テープはみ出し部6aの粘着面が搬送ニップロール3b′に貼付いたり、折れ曲がったりしなければよい。
版材1の搬送が進み、テープはみ出し部6aが回転ロール15とシート巻き取り手段16にニップされたことを版材検知センサーS4が検出すると版材1の搬送が停止する。このとき、シート巻き取り手段16はバネ材16aにより回転ロール15に押圧されているため、テープはみ出し部6aがシート巻き取り手段16に貼り付けられる。
図5で示すように、テープはみ出し部6aが回転ロール15とシート巻き取り手段16にニップされ、テープはみ出し部6aがシート巻き取り手段16に貼り付けられると、エアーシリンダー19に図示しない圧空源より圧空が供給され、側板18が回転ロール15を中心に揺動し、側板18に支持されているシート巻き取り手段16がテープはみ出し部6aを回転ロール15でニップしたまま、版材1の先端に貼り付けられた片面粘着テープ6をカバーシート1bとともに版材1表面から剥離する方向に揺動し、テープはみ出し部6aを上方に持ち上げる。
ここで、本発明において、版材1先端に貼り付けられた片面粘着テープ6のはみ出し部6aを回転ロール15でシート巻き取り手段16に押圧するので、テープはみ出し部6aを版幅に関係なく全幅において確実にシート巻き取り手段16に粘着させることができ、またシート巻き取り手段16に粘着後テープはみ出し部6aをシート巻き取り手段16と、回転ロール15で機械的に把持したまま上方に持ち上げるので、全幅において、片面粘着テープ6に貼付いたカバーシート1bの先端が版材本体1aから確実に剥離される。
また、このとき、版材1はシート巻き取り手段16の揺動により搬送方向に引張られるので、版材1の表面に貼り付けた片面粘着テープ6とカバーシート1bが引張り力により剥がれるのを防止するため、搬送ニップロール3a、3b、3b′は搬送方向に自由に回転できる構造であることが好ましい。また、回転ロール15または、シート巻き取り手段16は搬送方向と逆または、巻き取り方向と逆には回転しない構造であることが好ましい。
図6に示すように、版材1の搬送を再開すると、版材1表面に貼着されたカバーシート1bは片面粘着テープ6とともに、巻き取り駆動手段17により駆動されたシート巻き取り手段16に巻き取りが開始され、版材本体1aからカバーシート1bが順次連続的に剥離され、シート巻き取り手段16に巻き取られる。
このとき、シート巻き取り手段16はカバーシート1bの巻き取りにより、巻き取り外径が増加してゆくが、巻き取り駆動手段17の歯車22とタイミングプーリ23間でスリップが発生するので、シート巻き取り手段16の巻き取り外径が変化しても版材1の搬送速度と同じ速度でカバーシート1bを巻き取ることができる。
また、巻き取り駆動手段17は、上記実施例に限らず、シート巻き取り手段16に巻き取られるシートの長さを検知するセンサーや、巻き取られるシートの速度を測定するセンサー、またはシート巻き取り手段に巻き取られたシートの外径を測定するセンサーなどの信号を、シート巻き取り手段16に直結されたモータなどの駆動源の回転数を制御する制御手段に伝え、版材の搬送速度に応じてシート巻き取り手段に巻かれるシートの速度を版材搬送速度と実質的に同一になるように巻き取り駆動手段17を制御する方法であってもよい。
なお、版材1は次工程Pに到達する直前に、次工程Pの搬送速度と同一速度に速度変化を行う。次工程Pの入口部の検出方法は、出口部の版材検知センサーS5から一定距離を通過後のタイミングとする、別途新規のセンサーを追加する、図示しない次工程Pのセンサーと連動をとるなど、いずれの方法であっても良い。
版材1の搬送が進み、図8に示されるように版材後端が版材検知センサーS2を通過した段階で、搬送ニップロール3aの回転が停止して次の版材受入待機状態となり、前工程から次に処理する版材1′を受け入れて搬送ニップロール3a手前で待機させる。しかし、駆動が独立化されていることで搬送ニップロール3aの回転が停止しても処理中の版材1の搬送は継続されている。
版材1の搬送がさらに進み、図9に示されるように版材後端が版材検知センサーS3を通過すると、テープ貼り付け手段5がリターンを開始する。この時の速度はより高速であることが望ましい。テープ貼り付け手段5が待機位置(原点)に戻った段階で、搬送ニップロール3a手前で待機していた次に処理する版材1′に、片面粘着テープ6の貼り付け処理を開始する。
版材1が更に搬送され、図10に示すように、版材1からカバーシート1bの剥離が完了し、版材検知センサーS5が版材本体1aの後端を検出すると、エアーシリンダー19により側板18が揺動、シート巻き取り手段16は、回転ロール15の下部へ揺動し、搬送ニップロール3b′はエアーシリンダー4にて下降し、待機状態に戻る。シート巻き取り手段16の待機状態復帰と、テープ貼り付け手段5の貼り付け処理完了が確認できた段階で、版材1′のカバーシート剥離処理を開始する。
以下、実施例によって本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、発明の効果確認の方法として剥離装置が版材の搬送を開始して処理状態となってから、次の版材の処理を開始するまでの時間を測定した。
(実施例1)
剥離装置として水なし平版用カバーフィルム剥離機TFR−1160(東レ(株)製)に速度可変機構を加えたものを使用した。前工程に大日本スクリーン製造(株)製搬送コンベアAT−M8001、後工程に水なし平版用自動現像機TWL−1160F(東レ(株))製を設置した。
縦800mm×横1030mmのTAC−VG5(東レ(株)製、直描型水なし平版)を横1030mmの辺を先頭として、搬送コンベアAT−Mを用いて搬送し水なし平版用カバーフィルム剥離機TFR−1160にて剥離処理を実施した。水なし平版用自動現像機TWL−1160Fに挿入される前の搬送速度は150cm/min、挿入後の搬送速度は80cm/minである。
測定はTAC−VG5が搬送コンベアAT−Mによってカバーフィルム剥離機TFR−1160に搬送され、カバーフィルム剥離機TFR−1160が剥離処理を開始した時点を起点とし、カバーフィルム剥離機TFR−1160内の処理が完了し、搬送コンベアAT−Mによって搬送されてきた次のTAC−VG5の処理を開始するまでの時間を測定した。
上記条件で10版処理時間測定した結果、平均処理時間は120秒であった。結果を表1に示す。
(比較例1)
速度可変機構を加えなかった以外は、実施例1と同様に10版処理した際の平均時間を測定した。この時のカバーフィルム剥離機TFR−1160の搬送速度は、水なし平版用自動現像機TWL−1160F挿入時の速度である80cm/minである。その結果、平均処理時間は180秒であった。結果を表1に示す。
(実施例2)
実施例1で使用した剥離装置において、剥離処理中もテープ貼り付け処理が可能とした以外は実施例1と同様にして10版処理した際の平均時間を測定した。剥離処理中もテープ貼り付け処理を可能としたことで、次のTAC−VG5はテープ貼り付け手段が待機位置(原点)に戻った段階で処理を開始した。その結果、一つの版材の処理開始から終了までの時間は実施例1と変化がないものの、次の版材の処理開始は前の版材を処理中に行われるため、測定結果は90秒になった。結果を表1に示す。
Figure 2009242012
本発明に係るカバーシート剥離装置の一実施例の待機状態を示す図である。 実施例装置の片面粘着テープの貼り付け機構を示した図である。 版材先端部に片面粘着テープを貼り付けている状態を示す図である。 テープはみ出し部の粘着面を巻き取り装置に押圧粘着した状態を示す図である。 テープはみ出し部を把持し、上方に折り曲げた状態を示す図である。 カバーシートを巻き取りながら版材より剥離している状態を示す図である。 巻き取り駆動手段を示す図である。 カバーシートを巻き取りながら、次に処理する版材を受け入れている図である。 カバーシートを巻き取りながら、次に処理する版材に片面粘着テープを貼り付けている図である。 カバーシートの剥離が完了し、シート巻き取り手段が待機状態に戻った図である。
符号の説明
1…版材
1a…版材本体
1b…カバーシート
2…搬送台
3a…搬送ニップロール
3b…搬送ニップロール
3b′…搬送ニップロール
3c…搬送ニップロール
4…エアーシリンダー
5…テープ貼り付け手段
6…片面粘着テープ
7…テープ巻きだしユニット
8…テープ貼付けロール
8′…テープ貼付けロール
9…エアーシリンダー
10…カッター
11…走行支持台
12…レール
13…位置検知センサー
14…位置検知センサー
15…回転ロール
16…シート巻き取り手段
16a…バネ材
17…巻き取り駆動手段
18…側板
19…エアーシリンダー
20…ランプ
S1…版材検知センサー
S2…版材検知センサー
S3…版材検知センサー
S4…版材検知センサー
S5…版材検知センサー
S6…版材検知センサー
P…次工程

Claims (5)

  1. 版材の表面に貼着されたカバーシートを粘着テープとともに版材の表面から剥離するカバーシート剥離装置であって、
    (イ)前記カバーシートの貼着された版材を搬送する複数の駆動からなる版材搬送手段と、
    (ロ)少なくとも片面に粘着面を有する粘着テープを版材先端からはみ出した状態で該版材の搬送方向と交差する方向に貼り付けるテープ貼り付け手段と、
    (ハ)前記版材に貼付された粘着テープを版材表面のカバーシートとともに剥離し、巻き取るシート巻き取り手段と、
    (ニ)前記粘着テープのはみ出し部を前記シート巻き取り手段に押圧する押圧手段と、
    (ホ)前記粘着テープをカバーシートとともに版材表面から剥離する方向に前記シート巻き取り手段を揺動させる揺動手段と、
    (ヘ)前記シート巻き取り手段を駆動する巻き取り駆動手段と、を備えており、
    版材搬送手段を構成する複数の搬送ニップロールの駆動が独立していることを特徴とするカバーシート剥離装置。
  2. 版材搬送手段が、次工程到達前後で可変する駆動を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカバーシート剥離装置。
  3. 版材搬送手段が、版材が次工程に到達する前に次の版材を取り込むことが可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のカバーシート剥離装置。
  4. テープ貼り付け手段が、粘着テープ貼り付け処理後、高速で原点復帰する駆動手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカバーシート剥離装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のカバーシート剥離装置を用いてカバーシートを剥離することを特徴とするカバーシートの剥離方法。
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