JP2009241701A - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブレーキ液圧制御装置の電子制御ユニットに含まれる樹脂で形成されたケースの構造を工夫して環境温度の変化による前記ケースのコネクタ部の首振り現象を抑制して装置の熱負荷に対する信頼性を向上させることを課題としている。
【解決手段】液圧ユニット20と組み合わせる電子制御ユニット1のケース2が、本体部2aを有しており、その本体部2aに、基板収納室Iを囲う第1周壁2dと、コイル収納室IIを囲う第2周壁2eと、コネクタ部4と、収納室間隔壁2fとが設けられ、コネクタ部4が、コネクタフード部4aとコネクタ部隔壁4bとを備えたブレーキ液圧制御装置を改善の対象にして、ケースの本体部2aに設けられる収納室間隔壁2fと、連結部2iと、コネクタ部隔壁4bとを同一の仮想平面を含む位置に配置し、前記仮想平面を本体部2aの成形型に設けられる材料樹脂導入用ゲートGの延長上に配置した。
【選択図】図2
【解決手段】液圧ユニット20と組み合わせる電子制御ユニット1のケース2が、本体部2aを有しており、その本体部2aに、基板収納室Iを囲う第1周壁2dと、コイル収納室IIを囲う第2周壁2eと、コネクタ部4と、収納室間隔壁2fとが設けられ、コネクタ部4が、コネクタフード部4aとコネクタ部隔壁4bとを備えたブレーキ液圧制御装置を改善の対象にして、ケースの本体部2aに設けられる収納室間隔壁2fと、連結部2iと、コネクタ部隔壁4bとを同一の仮想平面を含む位置に配置し、前記仮想平面を本体部2aの成形型に設けられる材料樹脂導入用ゲートGの延長上に配置した。
【選択図】図2
Description
この発明は、電子制御ユニットと液圧ユニットを組み合わせて構成されるブレーキ液圧制御装置、詳しくは、電子制御ユニットに含まれるケースの構造を工夫して熱負荷に対する信頼性を向上させたブレーキ液圧制御装置に関する。
首記のブレーキ液圧制御装置の従来例として、例えば、下記特許文献1に開示されたものがある。同文献1に記載された装置の概略構造をアレンジして図11及び図12に示す。
図12の1は、ケース2の内部に回路基板3を収納して構成される電子制御ユニットであり、また、20はハウジング21の一面に圧力制御用の電磁弁22を複数個組み付けた液圧ユニットである。液圧ユニット20は、液圧通路と動力駆動のポンプ(いずれも図示せず)をハウジング21の内部に設け、ハウジング21の一面に電磁弁22を、他の面にポンプ駆動用のモータ(これも図示せず)をそれぞれ組み付けて構成されている。この液圧ユニット20のハウジング21の一面にケース2を取り付けてハウジング21に組み付けられた電磁弁22のコイル(ソレノイドコイル)23をそのケース2で覆っている。
図12の1は、ケース2の内部に回路基板3を収納して構成される電子制御ユニットであり、また、20はハウジング21の一面に圧力制御用の電磁弁22を複数個組み付けた液圧ユニットである。液圧ユニット20は、液圧通路と動力駆動のポンプ(いずれも図示せず)をハウジング21の内部に設け、ハウジング21の一面に電磁弁22を、他の面にポンプ駆動用のモータ(これも図示せず)をそれぞれ組み付けて構成されている。この液圧ユニット20のハウジング21の一面にケース2を取り付けてハウジング21に組み付けられた電磁弁22のコイル(ソレノイドコイル)23をそのケース2で覆っている。
図示の装置のケース2は、部位2cにて互いに融着接合される本体部2aとカバー2bとを組み合わせて構成されており、回路基板3を収納する基板収納室Iと、電磁弁のコイル23を収納するコイル収納室IIを有している。
このケース2には、基板収納室Iを囲うカバー2b側の第1周壁2dと、コイル収納室IIを囲う本体部2aの下側の第2周壁2eと、その第2周壁2eの一辺に一体化してオーバハング状態(下向きに突出した状態)に形成されるコネクタ部4と、基板収納室Iとコイル収納室IIとの間に配置される収納室間隔壁2fと、コネクタ部隔壁4bが設けられている。コネクタ部4は、回路基板3上の電気回路を外部機器や電源に接続するためのものであって、接続相手のコネクタを挿入するコネクタフード部4aと、コネクタ部隔壁4bと、そのコネクタ部隔壁4bにモールドして設けるコネクタ端子5を有しており、コネクタ端子5を基板収納室Iに収納された回路基板3に貫通させて回路基板3上の回路導体に半田付けしている。
このケース2には、基板収納室Iを囲うカバー2b側の第1周壁2dと、コイル収納室IIを囲う本体部2aの下側の第2周壁2eと、その第2周壁2eの一辺に一体化してオーバハング状態(下向きに突出した状態)に形成されるコネクタ部4と、基板収納室Iとコイル収納室IIとの間に配置される収納室間隔壁2fと、コネクタ部隔壁4bが設けられている。コネクタ部4は、回路基板3上の電気回路を外部機器や電源に接続するためのものであって、接続相手のコネクタを挿入するコネクタフード部4aと、コネクタ部隔壁4bと、そのコネクタ部隔壁4bにモールドして設けるコネクタ端子5を有しており、コネクタ端子5を基板収納室Iに収納された回路基板3に貫通させて回路基板3上の回路導体に半田付けしている。
ケース2には、以上の要素のほかに、回路基板3を保持する基板保持部2gが複数設けられ、さらに、コイル23を位置決めするコイルストッパ2hやシール剤充填部2mなども設けられる。シール剤充填部2mは、そこにシール剤を充填することで収納壁間隔壁2fに挿通されたコイル端子24の周囲を液密に封止する目的で設けられる。
図示のブレーキ液圧制御装置では、コイル23がコイル端子24を介して回路基板3に吊るされており、図11に示したケース取付けボルト6を外すと、ケース2が図12のJ面においてハウジング21から分離し、このときにコイル23も電磁弁22の本体部から外れる。図12の25は、コイル端子24に設けたクリンチング部であり、ケース2との熱膨張差を吸収してコイル端子24に加わる応力を緩和する働きをする。図12の8は、J面をシールするパッキン、9は、ケースの内部が負圧になるのを防止する目的で設けられる吸排気口である。吸排気口9は、空気の通過を許容し、水分の通過を阻止するフィルタを備えている。
このブレーキ液圧制御装置に採用されるケース2は、樹脂で形成されている。その樹脂製のケース2は、溶融した材料樹脂を成形型に注入して作られる。図12の本体部2a用の成形型には、図に示す位置にゲートGが設けられており、そのゲートGから材料樹脂が成形型のキャビティ(成形空間)に注入される。
特開2002−368452号公報
従来のブレーキ液圧制御装置に採用されているケース2は、図12に示すように、本体部2aに設ける収納室間隔壁2fが成形型のゲートGからずれた位置にあり、また、コネクタ部4と本体部2aとの間に、材料樹脂の流れを大きく変化させる厚み寸法の大きな連結部2iと、繋ぎ部(境界部)2jに対して段落ちした繋ぎ部(境界部)2kが存在する。このために、成形時に材料樹脂の流れが乱れ、それが原因でコネクタフード部4aが連結部2iを支点にして設計位置から傾く。この本体部2aを採用したケースを使用して電子制御ユニット1を作製すると、傾いたコネクタフード部4aが矯正されることによって本体部2aに応力が残留し、その状態で装置が環境温度の変化に晒される結果、コネクタフード部4aが連結部2iを支点にして回路基板3に接近する方向に反り上がる現象と、反りが戻る現象(いわゆる首振り現象)とが繰り返されることとなる。従って、こうした現象に対し、コネクタ端子5の回路基板3に対する接合部10や、ケースの本体部2aとカバー2bの融着部(部位2c)の耐久性を向上させる点で改善の余地があった。
そこで、この発明は、ブレーキ液圧制御装置の電子制御ユニットに含まれたケースの構造を工夫することで、環境温度の変化によるコネクタ部の首振り現象を抑制して装置の熱負荷に対する信頼性を向上させることを課題としている。
上記の課題を解決するため、この発明においては、電子制御ユニットと、液圧制御用の電磁弁を組み付けた液圧ユニットを有し、前記電子制御ユニットの樹脂製のケースが回路基板を収納する基板収納室と、前記電磁弁のコイルを収納するコイル収納室を備え、そのケースの本体部に、前記基板収納室を囲う第1周壁と、前記コイル収納室を囲う第2周壁と、前記第2周壁の一辺に一体化してオーバハング状態に形成されるコネクタ部と、前記基板収納室とコイル収納室との間に配置される収納室間隔壁が設けられ、前記コネクタ部が、接続相手のコネクタを挿入するコネクタフード部とコネクタ端子を貫通させるコネクタ部隔壁を備えたブレーキ液圧制御装置において、
前記本体部の、前記収納室間隔壁と、前記第2周壁と前記コネクタ部との間に設置される両部の連結部と、前記コネクタ部隔壁とを同一の仮想平面を含む位置に配置し、前記仮想平面を前記本体部の成形型に設けられる材料樹脂導入用ゲートの延長上に配置した。
前記本体部の、前記収納室間隔壁と、前記第2周壁と前記コネクタ部との間に設置される両部の連結部と、前記コネクタ部隔壁とを同一の仮想平面を含む位置に配置し、前記仮想平面を前記本体部の成形型に設けられる材料樹脂導入用ゲートの延長上に配置した。
このブレーキ液圧制御装置は、好ましい形態として以下に述べるものが挙げられる。
1)前記コイルの並び長手方向を、前記ゲートから前記コネクタ部に向かう方向とし、前記収納室間隔壁の両側部を、前記コイルの並び長手方向の両側に配置したもの。
2)前記第2周壁と前記コネクタフード部とが前記仮想平面に対して同じ側に突出しており、前記収納室間隔壁及び前記コネクタ部隔壁と前記連結部との繋ぎ部に、前記第2周壁と前記コネクタフード部がある側とは反対側に突出するリブを一体に設けたもの。
3)前記第2周壁と前記コネクタフード部とが前記仮想平面に対して同じ側に突出しており、前記収納室間隔壁及び前記コネクタ部隔壁と、前記連結部との繋ぎ部において、前記第2周壁と前記コネクタフード部がある側とは反対側に突出する突起を、前記第1周壁の内面又は外面に沿って設けたもの。
1)前記コイルの並び長手方向を、前記ゲートから前記コネクタ部に向かう方向とし、前記収納室間隔壁の両側部を、前記コイルの並び長手方向の両側に配置したもの。
2)前記第2周壁と前記コネクタフード部とが前記仮想平面に対して同じ側に突出しており、前記収納室間隔壁及び前記コネクタ部隔壁と前記連結部との繋ぎ部に、前記第2周壁と前記コネクタフード部がある側とは反対側に突出するリブを一体に設けたもの。
3)前記第2周壁と前記コネクタフード部とが前記仮想平面に対して同じ側に突出しており、前記収納室間隔壁及び前記コネクタ部隔壁と、前記連結部との繋ぎ部において、前記第2周壁と前記コネクタフード部がある側とは反対側に突出する突起を、前記第1周壁の内面又は外面に沿って設けたもの。
この発明のブレーキ液圧制御装置は、電子制御ユニットのケースの本体部に設けられる収納室間隔壁と、第2周壁とコネクタ部との間に設置される両部の連結部と、コネクタ端子を貫通させるコネクタ部隔壁とを同一の仮想平面を含む位置に配置し、前記仮想平面を前記本体部の成形型に設けられる材料樹脂導入用ゲートの延長上に配置したので、前記ゲートから成形型のキャビティ(成形空間)に導入される溶融材料樹脂の流れが大きく乱れることがなく、これにより、コネクタフード部の傾きが抑制され、組み立てられた電子制御ユニットのケースに残留応力が生じた場合にも、その残留応力は小さいものになってケースの残留応力に起因したコネクタ端子接合部や、ケースの本体部とカバーの融着部の耐久性が向上する。
なお、上記において好ましいとした形態の作用、効果は、次項で説明する。
なお、上記において好ましいとした形態の作用、効果は、次項で説明する。
以下、この発明の実施の形態を添付図面の図1〜図10に基づいて説明する。図1〜図4は、この発明のブレーキ液圧制御装置の第1実施形態を表している。このブレーキ液圧制御装置は、樹脂で形成されたケース2に回路基板3を収納した電子制御ユニット1と、圧力制御用の電磁弁22を有する液圧ユニット20を組み合わせて構成される。
液圧ユニット20は、ハウジング21の一面に圧力制御用の電磁弁22を複数個組み付けて構成されている。この液圧ユニット20は、図12で説明した従来品と変わるところがないので、ハウジング21と電磁弁22のコイル23のみを図示し、詳細説明は省略する。電磁弁22のコイル23は、コイル端子24を介して回路基板3に吊るされ、この状態で電子制御ユニットに予め組みつけられており、ケース2を液圧ユニットのハウジング21に結合するときに、このコイル23がハウジング21に組みつけられた電磁弁22の本体部(図示せず)に被せられて電磁弁22が組み立てられる。
電子制御ユニット1のケース2は、部位2cにて互いに融着接合される本体部2aとカバー2bを組み合わせて構成されており、回路基板3を収納する基板収納室Iと、電磁弁のコイル23を収納するコイル収納室IIを有している。
そのケース2の本体部2aは、基板収納室Iを囲う第1周壁2dと、コイル収納室IIを囲う第2周壁2eと、基板収納室Iとコイル収納室IIとの間に配置される収納室間隔壁2fと、第2周壁2eの一辺に一体化してオーバハング状態に形成されるコネクタ部4を有している。コネクタ部4は、コネクタフード部4aと、コネクタ部隔壁4bとそのコネクタ部隔壁4bにモールドして設けるコネクタ端子5を有しており、コネクタ端子5は、基板収納室Iに収納された回路基板3に貫通させて回路基板3上の電気回路に半田付けされる。ケース2には、以上の要素のほかに、回路基板3を保持する基板保持部2gが複数設けられ、さらに、J面をシールするパッキン8や、空気の通過を許容し、水分の通過を阻止するフィルタを備えた吸排気口9が設けられる。
以上の構成は従来品とさして変わるところがない。従来品との構成上の相違点は以下の部分にある。すなわち、ケースの本体部2aに設けられる収納室間隔壁2fと、第2周壁2eとコネクタフード部4aとの間に設置される両部の連結部2iと、コネクタ部隔壁4bの3者が、同一の仮想平面を含む位置に配置されており、また、前記仮想平面は、ケースの本体部2aの成形型に設けられる樹脂導入用ゲートG(図2、図3参照)の延長上に配置されている。
これに加え、例示の装置では、図3に示すように、コイル23の並び長手方向を、ゲートGからコネクタ部4に向かう方向とし、収納室間隔壁2fの両側部を、コイル23の並び長手方向の両側に配置している。また、図2に示すように、第2周壁2e及びコネクタフード部4aは、前記仮想平面に対して同じ側に突出しており、収納室間隔壁2f及びコネクタ部隔壁4bと連結部2iとの各繋ぎ部に、第2周壁2e及びコネクタフード部4aがある側とは反対側(図2においては上向き)に突出するリブ11,12を一体に設けている。そのリブ11,12は、第2周壁2e及びコネクタフード部4a側への樹脂の流れに対して対称に近い流れを生じさせる働きをする。これにより、成形型のキャビティ内での樹脂の流れのバランスが保たれ、整流効果がより高まってケースの本体部を成形するときのコネクタフード部の倒れが抑えられるようになる。
この第1実施形態のブレーキ液圧制御装置は、コイル端子24を回路基板3に半田付けしてコイル23を回路基板3に一体化し、サブアセンブリを構成する。そして、そのサブアセンブリをケース2の基板保持部2gに装着し、ケースにインサート成形されたコネクタ端子5及びバスバー端子15,16(図3参照)を回路基板3に挿通して基板の電気回路に半田付けした後、部位2cでカバー2bを本体部2aに溶着して電子制御ユニット1のアセンブリとなす。そして、そのアセンブリを、ケース取付けボルト6を用いて液圧ユニット20のハウジング21に連結し、このとき、モータ端子18(図4)とGND端子(図示せず)をケースのインナコネクタ19に挿入して組み立てを完了する。
図示の装置のケースの本体部2aに設けられた収納室間隔壁2fには、図3、図4に示す筒状ガイド部17を設けてあり、コイル23がその筒状ガイド部17の内側に挿入されて同コイルの外周のガイドがなされるようにしてある。これにより、液圧ユニット20と組み合わせる前の電子制御ユニット1の取り扱いにおいて、コイル23の振れが筒状ガイド部17によって防止され、コイル23の振れによるコイル端子24の回路基板への接合部の破損などが抑えられる。この構造は、電子制御ユニット1の高さ寸法の削減も図れるが、この発明は、基板収納室Iとコイル収納室IIを互いに連通しないように分離する図12の構造の装置にも適用することができ、筒状ガイド部17は必須の要素とはならない。
図5〜図7に第2実施形態を、図8〜図10に第3実施形態をそれぞれ示す。第2実施形態のブレーキ液圧制御装置は、第1実施形態のケースの本体部2aに対して以下の要素をさらに加えたものである。この第2実施形態の装置のケース2には、追加要素として、突起13,14が、第1周壁2dの内面に沿って本体部2aに一体に設けられている。その突起13,14は、第1周壁2dの内側にリブ11,12の突出方向と同方向に突出させて収納室間隔壁2fと前記連結部2iとの繋ぎ部とコネクタ部隔壁4bと連結部2iとの繋ぎ部にそれぞれ設置されており、この突起13,14も、前述のリブ11,12と同様に、第2周壁2e及びコネクタフード部4a側への樹脂の流れに対して対称な流れを生じさせる働きをする。これにより、成形型のキャビティ内での樹脂の流れがさらに安定し、ケース2の本体部2aを成形するときのコネクタフード部4aの倒れがより小さな範囲に抑えられるようになる。
第3実施形態は、上述した突起13,14を第1周壁2dの外面に沿って設けたものである。この構造は、回路基板3と連結部2iとの間の空間が突起によって占拠されることがなく、そのために、同空間を実装部品の配置スペースなどとして使用することができ、第2実施形態に比べると回路基板の実装自由度や基板の配置自由度が高まる。
なお、リブ11,12と突起13,14を併用すると樹脂の整流の効果がより高まるが、リブのみ、或いは突起のみを設けてもよい。
この発明の効果を確認するために、第1実施形態のブレーキ液圧制御装置を試作し、その装置のケースの本体部に設けられるコネクタフード部の倒れ量と、装置使用時のケースの反りによるコネクタフード部の変位量を調べた。その結果、コネクタフード部の倒れ量とコネクタフード部の変位量は、図11、図12に示した従来構造の装置に比べてほぼ1/3に減少することが確認された。
1 電子制御ユニット
2 ケース
2a 本体部
2b カバー
2c 溶着される部位
2d 第1周壁
2e 第2周壁
2f 収納室間隔壁
2g 基板保持部
2h コイルストッパ
2i 連結部
2J,2k 繋ぎ部
2m シール剤充填部
3 回路基板
4 コネクタ部
4a コネクタフード部
4b コネクタ部隔壁
5 コネクタ端子
6 ケース取付けボルト
8 パッキン
9 吸排気口
10 接合部
11,12 リブ
13,14 突起
15,16 バスバー端子
17 筒状ガイド部
18 モータ端子
19 インナコネクタ
20 液圧ユニット
21 ハウジング
22 電磁弁
23 コイル
24 コイル端子
25 クリンチング部
2 ケース
2a 本体部
2b カバー
2c 溶着される部位
2d 第1周壁
2e 第2周壁
2f 収納室間隔壁
2g 基板保持部
2h コイルストッパ
2i 連結部
2J,2k 繋ぎ部
2m シール剤充填部
3 回路基板
4 コネクタ部
4a コネクタフード部
4b コネクタ部隔壁
5 コネクタ端子
6 ケース取付けボルト
8 パッキン
9 吸排気口
10 接合部
11,12 リブ
13,14 突起
15,16 バスバー端子
17 筒状ガイド部
18 モータ端子
19 インナコネクタ
20 液圧ユニット
21 ハウジング
22 電磁弁
23 コイル
24 コイル端子
25 クリンチング部
Claims (4)
- 樹脂製のケース(2)に回路基板(3)を収納した電子制御ユニット(1)と、圧力制御用の電磁弁(22)を有する液圧ユニット(20)を組み合わせて構成されるブレーキ液圧制御装置であって、前記ケース(2)が前記回路基板(3)を収納する基板収納室(I)と、前記電磁弁のコイル(23)を収納するコイル収納室(II)を備え、そのケースの本体部(2a)に、前記基板収納室(I)を囲う第1周壁(2d)と、前記コイル収納室(II)を囲う第2周壁(2e)と、前記第2周壁(2e)の一辺に一体化してオーバハング状態に形成されるコネクタ部(4)と、前記基板収納室(I)とコイル収納室(II)との間に配置される収納室間隔壁(2f)が設けられ、前記コネクタ部(4)が、接続相手のコネクタを挿入するコネクタフード部(4a)とコネクタ端子(5)を貫通させるコネクタ部隔壁(4b)を備えたブレーキ液圧制御装置において、
前記本体部(2a)の、前記収納室間隔壁(2f)と、前記第2周壁(2e)と前記コネクタ部(4)との間に設置される両部の連結部(2i)と、前記コネクタ部隔壁(4b)とを同一の仮想平面を含む位置に配置し、前記仮想平面を前記本体部(2a)の成形型に設けられる材料樹脂導入用ゲート(G)の延長上に配置したことを特徴とするブレーキ液圧制御装置。 - 前記コイル(23)の並び長手方向を、前記ゲート(G)から前記コネクタ部(4)に向かう方向とし、前記収納室間隔壁(2f)の両側部を、前記コイル(23)の並び長手方向の両側に配置したことを特徴とする請求項1に記載のブレーキ液圧制御装置。
- 前記第2周壁(2e)と前記コネクタフード部(4a)とが前記仮想平面に対して同じ側に突出し ており、前記収納室間隔壁(2f)及び前記コネクタ部隔壁(4b)と前記連結部(2i)との繋ぎ部に、前記第2周壁(2e)と前記コネクタフード部(4a)がある側とは反対側に突出するリブ(11,12)を一体に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のブレーキ液圧制御装置。
- 前記第2周壁(2e)と前記コネクタフード部(4a)とが前記仮想平面に対して同じ側に突出しており、前記収納室間隔壁(2f)及び前記コネクタ部隔壁(4b)と、前記連結部(2i)との繋ぎ部において、前記第2周壁(2e)と前記コネクタフード部(4a)がある側とは反対側に突出する突起(13,14)を、前記第1周壁(2d)の内面又は外面に沿って設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のブレーキ液圧制御装置。
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