JP2000168531A - モータ駆動用大電流回路一体型油圧制御装置及びその形成方法 - Google Patents

モータ駆動用大電流回路一体型油圧制御装置及びその形成方法

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JP2000168531A
JP2000168531A JP10352949A JP35294998A JP2000168531A JP 2000168531 A JP2000168531 A JP 2000168531A JP 10352949 A JP10352949 A JP 10352949A JP 35294998 A JP35294998 A JP 35294998A JP 2000168531 A JP2000168531 A JP 2000168531A
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Masami Iwamoto
政美 岩元
Toru Fujita
徹 藤田
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ駆動用大電流回路ユニットのハウジン
グ内に収容された電子基板等に水等が付着することを防
ぐ防水作業を能率よく行うことができるモータ駆動用大
電流回路一体型油圧制御装置及びその形成方法を提供す
ること。 【解決手段】 カバー11により、ケース部10の上方
の開口部を覆うように蓋をして、振動溶着によって接合
する。この接合によって、ケース部10とカバー11と
が一体となることにより、大電流回路ユニット用ハウジ
ング3の内部への水等の侵入が防止される。特に、電子
基板部6は、その周囲が隔壁14、壁32及びカバー1
1により完全に水密される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ユニットとモ
ータ駆動用大電流回路ユニットとが一体に取り付けられ
たモータ駆動用大電流回路一体型油圧制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両には、例えばアンチスキ
ッド制御(ABS制御)を行なうためにホイールシリン
ダ圧を調節する油圧ユニットや、その油圧ユニットを制
御する電子制御装置(ECU)、油圧を調節するための
アクチュエータである例えばポンプモータを駆動するモ
ータ駆動用大電流回路などが搭載されている。
【0003】また、近年では、製造工程の簡易化や装置
をコンパクトにする等の目的で、装置のモジュール化が
図られており、上述したABS制御の油圧ユニットと電
子制御装置を一体化することによるモジュール化も検討
されている。このモジュール化の一例として、油圧ユニ
ットを収納したアルミ合金製のハウジング(油圧ユニッ
ト用ハウジング)に、モータ駆動用大電流回路及びモー
タ駆動の制御用の電子基板等のモータ駆動用大電流回路
ユニットを収容した樹脂製のハウジング(大電流回路ユ
ニット用ハウジング)を取り付ける方法が考えられる。
【0004】この場合には、図7に例示する様に、ま
ず、大電流回路ユニット用ハウジングP3のケース部P
4の下側部分にソレノイド(図示せず)を挿入し、ケー
ス部P4の上側部分に電子基板P2を取り付け、その
後、ケース部P4の上側部分の開口部をカバーP5で覆
って、大電流回路ユニット用ハウジングP3を密閉す
る。次に、油圧ユニット用ハウジングP1上に大電流回
路ユニット用ハウジングP3を配置し、ネジP6を用い
て、大電流回路ユニット用ハウジングP3を油圧ユニッ
ト用ハウジングP1に固定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た手順でモータ駆動用大電流回路一体型油圧制御装置を
形成する場合には、下記の様な不具合があった。つま
り、大電流回路ユニット用ハウジングP3内に配置され
た電子基板P2に水等が付かない様に、大電流回路ユニ
ット用ハウジングP3に防水を施す必要があるが、その
作業と手間が大変であった。
【0006】例えば、ケース部P4にカバーP5に取り
付ける際には、その取付部分にシリコンを充填し、その
シリコンにより、ケース部P4及びカバーP5の接合と
ケース部P4及びカバーP5の隙間の防水を図ってい
た。また、ケース部P4の下側部分の外壁P7の底面
に、防水パッキン(図示せず)を配置して、ケース部P
4と油圧ユニット用ハウジングP1との間の防水を図
り、更に、ケース部P4の隔壁P8の下側部分と上側部
分とを水密する目的で、ソレノイドから延びるターミナ
ルが隔壁P8が貫く部分をシリコン充填により防水して
いた。
【0007】すなわち、この様に、電子基板P2を水等
から守るための防水作業に非常に手間がかかり、作業能
率が悪いという問題があった。本発明は、前記課題を解
決するためになされたものであり、モータ駆動用大電流
回路ユニットのハウジング内に収容された電子基板等に
水等が付着することを防ぐ防水作業を能率よく行うこと
ができるモータ駆動用大電流回路一体型油圧制御装置及
びその形成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】(1)
請求項1の発明は、車両制御用の油圧を調節する油圧機
構を収容した油圧ユニットと、モータ駆動用大電流回路
及びモータ駆動用の電子基板を収容したモータ駆動用大
電流回路ユニットとを、一体に組み付けたモータ駆動用
大電流回路一体型油圧制御装置であって、前記モータ駆
動用大電流回路ユニットのハウジング内に、前記電子基
板を収容する電子基板部を設けるとともに、該電子基板
部を他から隔離したことを特徴とするモータ駆動用大電
流回路一体型油圧制御装置を要旨とする。
【0009】本発明は、モータ駆動用大電流回路ユニッ
トのハウジングと油圧ユニットのハウジングとが一体に
組み付けられたモータ駆動用大電流回路一体型油圧制御
装置である。本発明では、電子基板部を他の部分、例え
ばソレノイドや圧力センサを収容する部分(動作部)か
ら隔離しているので、電子基板部を容易に防水すること
ができる。
【0010】つまり、電子基板部には、水に弱い電子基
板や電子素子(例えばダイオード)などが配置されるの
で、水が入らない様に何等かの防水処理を施す必要があ
るが、本発明では、電子基板部は他から隔離されている
構造であるので、防水処理を施すことが容易である。
【0011】また、本発明では、各種の制御を行なう例
えばマイコンからなる電子制御装置(ECU)は、前記
モータ駆動用大電流回路とは別体に設けられているの
で、即ち、モータ駆動用大電流回路ユニットのハウジン
グの例えばケース部に、モータを駆動する大電流を供給
する大電流回路用のバスバーやモータ駆動用基板を搭載
する構成であるので、下記の様な利点がある。
【0012】ECUに大電流回路があると、ノイズに
より他の信号に影響がでるが、本発明では、ECU側で
はなく、アクチュエータ(モータ)側と大電流回路とを
一体としたので、ノイズが少なくなる。 ケース部とECU間との大電流ハーネスが不要とな
り、コストダウンに寄与する。また、ハーネスが不要と
なることにより、前記ノイズも低減する。
【0013】ECUを小型軽量化できる。 基板の歩留を改善できる。 (2)請求項2の発明は、前記電子基板部を隔離する箇
所に、水等の侵入を防止するための防水処理を施したこ
とを特徴とする前記請求項1に記載のモータ駆動用大電
流回路一体型油圧制御装置を要旨とする。
【0014】本発明では、電子基板部の周囲には、防水
処理(例えば振動溶着により、接合とともに防水を行な
う処理)が施されているので、水等の侵入を確実に防止
できる。 (3)請求項3の発明は、前記モータ駆動用大電流回路
ユニットのハウジングは、前記油圧ユニットのハウジン
グに固定されるケース部と、該ケース部を覆うカバーと
からなることを特徴とする前記請求項1又は2に記載の
モータ駆動用大電流回路一体型油圧制御装置を要旨とす
る。
【0015】本発明は、モータ駆動用大電流回路ユニッ
トのハウジングを例示したものであり、ここではケース
部とカバーとから構成されている。従って、ケース部内
に電子基板等を収容した後にカバーを閉じて接合等の作
業がすればよく、その製造が容易である。
【0016】(4)請求項4の発明は、前記ケース部と
前記カバーの接合部分は、同一平面に設けられているこ
とを特徴とする前記請求項3に記載のモータ駆動用大電
流回路一体型油圧制御装置を要旨とする。
【0017】本発明は、ケース部とカバーの接合部分の
状態を例示したものである。ここでは、接合部分は同一
平面にあるので、例えば振動溶着による接合が可能であ
る。 (5)請求項5の発明は、前記ケース部と前記カバーの
接合部分は、前記電子基板部の周囲の第1接合部と、前
記電動アクチュエータが収容される動作部の周囲の第2
接合部とからなる2つの環状部分から構成されているこ
とを特徴とする前記請求項4に記載のモータ駆動用大電
流回路一体型油圧制御装置を要旨とする。
【0018】本発明は、接合部分の形状を例示したもの
である。ここでは、第1接合部が電子基板部の周囲に設
けられ、第2接合部が動作部の周囲に設けられている。
従って、第1接合部により電子基板部の防水が可能であ
り、また、第1及び第2接合部により、ケース部とカバ
ーとのしっかりとした接合が可能になる。
【0019】尚、接合部分が平面から見て8の字状にな
っている場合には、第1接合部と第2接合部の境目が、
電子基板部と動作部を分離する隔壁となり、第1接合部
と第2接合部の外側に面する部分が、モータ駆動用大電
流回路ユニットのハウジングを外部から隔離して防水す
る部分となる。
【0020】(6)請求項6の発明は、前記ケース部と
前記カバーとは、振動溶着により接合されていることを
特徴とする前記請求項3〜5のいずれかに記載のモータ
駆動用大電流回路一体型油圧制御装置を要旨とする。
【0021】本発明は、ケース部とカバーとの接合形態
を例示したものである。ここでは、振動溶着により接合
がなされているので、接合の作業が容易である。また、
接合と同時に防水がなされるので、別途の防水処理が不
要であり、この点からも作業能率が向上する。
【0022】この振動溶着とは、接合対象の例えば樹脂
製の両部材の例えば一方に、接合面と平行に振動(例え
ば超音波振動)を加え、振動によって発生する熱によ
り、両部材の接合面を溶融させて接合する方法である。 (7)請求項7の発明は、前記請求項6に記載のモータ
駆動用大電流回路一体型油圧制御装置の形成方法であっ
て、前記ケース部の接合側の端部と前記カバーの接合側
の端部とを重ね合わせ、その状態で、前記ケース部及び
前記カバーの少なくとも一方の部材を振動させて、前記
ケース部及び前記カバーの振動溶着を行うことを特徴と
するモータ駆動用大電流回路一体型油圧制御装置の形成
方法を要旨とする。
【0023】本発明は、振動溶着の手順を例示したもの
である。ここでは、ケース部の接合側の端部とカバーの
接合側の端部とを重ね合わせ、その状態で、ケース部及
びカバーの少なくとも一方の部材(例えばカバー)を振
動させて、ケース部とカバーとの接合を行なう。
【0024】(8)請求項8の発明は、前記ケース部及
びカバーの接合側の端部は、全接合部分にわたりそれぞ
れ同一の平面上に存在することを特徴とする前記請求項
7に記載のモータ駆動用大電流回路一体型油圧制御装置
の形成方法を要旨とする。
【0025】上述した振動溶着を行なう場合には、接合
面にて、接合する部材を振動させることが必要である。
本発明では、ケース部の接合側の端部及びカバーの接合
側の端部は、それぞれ同じ平面上にある。従って、両端
部を重ね合わせると、全ての接合部分(例えばケース部
やカバーの外周部分や電子基板部の外周部分)が重ね合
わされるので、全ての接合部分を一度の振動溶着により
接合することができる。
【0026】(9)請求項9の発明は、前記カバーの接
合側の端部は、全周にわたり帯状の平坦部を有すること
を特徴とする前記請求項8に記載のモータ駆動用大電流
回路一体型油圧制御装置の形成方法を要旨とする。
【0027】本発明は、振動溶着されるカバー側の構造
を例示したものである。ここでは、カバー側には帯状の
平坦部を有するので、その範囲内であれば、振動を加え
ても、ケース部とカバーの接合部分がずれることがな
い。 (10)請求項10の発明は、前記ケース部の接合側の
端部は、全周にわたり、接合部分である内側の凸部と、
それより低い外側の凸部と、両凸部の間の溝部を有する
ことを特徴とする前記請求項9に記載のモータ駆動用大
電流回路一体型油圧制御装置の形成方法を要旨とする。
【0028】本発明は、振動溶着されるケース部側の構
造を例示したものである。ここでは、内側の凸部が振動
溶着により溶融して削られ、その削られた部分が溝部に
溜る構造である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明のモータ駆動用大電
流回路一体型油圧制御装置及びその形成方法の好適な実
施の形態を、例(実施例)を挙げて詳細に説明する。 (実施例) a)まず、本実施例のモータ駆動用大電流回路一体型油
圧制御装置の構成について、図面に基づいて説明する。
【0030】尚、図1はモータ駆動用大電流回路一体型
油圧制御装置の断面を示し、図2はその断面を分解して
示し、図3はケース部のカバーを取った状態の平面を示
している。図1及び図2に示す様に、本実施例のモータ
駆動用大電流回路一体型油圧制御装置は、例えばアンチ
スキッド制御(ABS制御)等の車両制御のために、ホ
イールシリンダ圧等の油圧を調節する油圧ユニット1
と、その油圧を調節するためのモータ等を駆動するモー
タ駆動用大電流回路ユニット2とが、一体に固定された
ものである。尚、本実施例では、油圧などを制御するた
めに各種の演算等を行なう制御装置である電子制御装置
(ECU)は、モータ駆動用大電流回路ユニット2とは
別体に設けられている。
【0031】このうち、モータ駆動用大電流回路ユニッ
ト2は、ハウジング(以下大電流回路ユニット用ハウジ
ングと記す)3を備えており、その大電流回路ユニット
用ハウジング3は、樹脂製の箱状のケース部10と、ケ
ース部10の上方の開口部を覆う樹脂製のカバー11と
からなる。
【0032】前記大電流回路ユニット用ハウジング3内
には、モータ駆動の制御用の電子基板4が収容される電
子基板部6と、電動アクチュエータであるソレノイド7
及び圧力センサ8が収容される動作部9とが設けられて
いる。特に、この電子基板部6と動作部9とは、平面的
にずれているように、即ち図1及び図2では左右方向に
分けて略並列に配置されている。
【0033】以下、各構成を詳細に説明する。 前記大電流回路ユニット用ハウジング3のケース部1
0のうち、動作部9側(図の右側)は、略水平方向に広
がる隔壁13により、上側(カバー11側)の第1ブロ
ック15と下側(油圧ユニット1側)の第2ブロック1
7とに区分されている。
【0034】また、ケース部10の電子基板部6側(図
の左側)も、前記隔壁13と同じ平面にて、水平方向に
広がる隔壁14により、上側の電子基板部6側と下側
(単に空間となっている)とに区分されている。前記両
隔壁13,14内には、複数の導電性の金属板(例えば
銅板)からなるバスバー19が配置されており、このバ
スバー19の接続用の端部19a,19bは、各図の上
方に向かって屈げられて立設されている。
【0035】前記バスバー19は、大電流回路(例えば
12V,80Aの電流用)として用いられるものであ
り、このバスバー19のうち、電子基板部6内の端部1
9aには、電子素子である例えばダイオードなどの電子
部品21の端子が圧接されて接続されている。また、第
1ブロック15内のバスバー19の端部19bには、ソ
レノイド7から伸びるターミナル7aやセンサ8から伸
びるターミナル8aが抵抗溶接により接続されている。
【0036】更に、前記電子基板部6には、前記バスバ
ー19に取り付けされた電子部品21を覆う様に、電子
基板4が取り付けられている。尚、電子基板部6である
部屋を覆うカバー11の一部には、この部屋の湿度を外
部逃がすとともに、外部からの水の侵入を防ぐフィルタ
50が設けられている。
【0037】この電子基板4には、図3に示す様に、制
御用ICや半導体リレー等の多数の電子部品33が配置
され、左右2箇所に(隔壁14に立設された)係止部2
7が係止する係止孔35が設けられている。また、動作
部9の(図3の下方の)左右の2箇所に、内ネジとして
のネジ部材29が嵌挿される貫通孔31が設けられ、ケ
ース部10の外側の(図3の上方の)左右の2箇所に、
外ネジとしてのネジ部材29が嵌挿される貫通孔31が
設けられている。
【0038】前記電子基板部6の周囲及び第1ブロック
15の周囲には、平面から見て略8の字状の壁32が設
けられ、図1に示す様に、壁32の上面とカバー11の
外周部11aの下面とが、振動溶着により接合されてい
る。この振動溶着される範囲を、図4にて斜線で示す
が、上述した前記略8の字状の帯状の領域である。
【0039】特に、本実施例では、上述した振動溶着を
行なうために、前記電子基板部6の周囲及び第1ブロッ
ク15の周囲は、特別な形状としてある。具体的には、
図5(a)に示す様に、カバー11の外周部11aは、
外側に大きく張り出しており、その下面は帯状に平坦に
なっている。一方、ケース部10の壁32の上端は、内
側の凸部32aが外側の凸部32bより長く伸びるとと
もに、内側の凸部32aは斜めにカットされて、中央に
は溝部32cが形成されている。
【0040】従って、カバー11をケース部10にかぶ
せて、カバー11を図1の左右方向や前後方向(紙面方
向)に振動させることによって振動溶着を実施すると、
壁32の内側の凸部32aが、摩擦熱により軟化して削
られて平坦になるとともに、接合面Aにて接合する。
尚、削られた樹脂は溝部32c内に溜る。また、カバー
11の外周部11aの下面と、壁32の外側の凸部32
bとの間には、僅かな隙間(例えば0.5mm程度)が
ある。
【0041】よって、前記電子基板部6は、その周囲の
壁32にて、ケース部10とカバー11が振動溶着され
ることにより、接合及び防水がなされ、他の部分と隔離
されている。一方、第2ブロック17には、図1に示す
様に、12個の前記ソレノイド7と1個の圧力センサ8
が配置されているが、このソレノイド7及び圧力センサ
8は、かしめにより、油圧ユニット用ハウジング40に
固定されている。尚、ソレノイド7は、油圧ユニット1
内の電磁弁(図示せず)を駆動する電動アクチュエータ
であり、圧力センサ8は、油圧回路(図示せず)内の油
圧を検出するセンサである。
【0042】次に、カバー11について簡単に説明す
るが、図1に示す様に、前記カバー11は、電子基板部
6を覆う部分と動作部9の第1ブロック15を覆う部分
からなり、前記ケース部10の略8の字状の壁32と同
様な形状に、壁11aが立設されている。
【0043】従って、カバー11により、ケース部10
の上方の開口部を覆うように蓋をして、上述した振動溶
着によって接合することにより、カバー11とケース部
10とが一体化する。この接合によって、ケース部10
とカバー11とが一体となることにより、大電流回路ユ
ニット用ハウジング3の内部への水等の侵入が防止され
る。特に、電子基板部6は、その周囲が隔壁14、壁3
2及びカバー11により完全に水密される。
【0044】次に、油圧ユニット1について簡単に説
明するが、油圧ユニット1は、図示しない油圧回路や電
磁弁等からなる油圧機構を収容する前記油圧ユニット用
ハウジング40を備えている。この油圧ユニット用ハウ
ジング40は、略箱状のアルミニウム合金からなる容器
である。
【0045】そして、この前記油圧ユニット用ハウジン
グ40の上面側に、前記ソレノイド7及び圧力センサ8
がかしめにより固定されている。 b)次に、本実施例のモータ駆動用大電流回路一体型油
圧制御装置の形成及び組み付け方法について、図6に基
づいて説明する。尚、図6は製造手順を示している。
【0046】図6(a)に示す様に、油圧ユニット用
ハウジング40の上面に、ソレノイド7及び圧力センサ
8を、かしめにより固定する。 次に、図6(b)に示す様に、ケース部10の第2ブ
ロック17内に、前記ソレノイド7や圧力センサ8を収
容するようにして、ケース部10を油圧ユニット用ハウ
ジング40の上面に配置する。これにより、バスバー1
9の端部19bとソレノイド7及び圧力センサ8のター
ミナル7a,8aとが近接又は接触する。尚、バスバー
19は、ケース部10を製造する際に、ケース部10の
隔壁13,14内に一体に組み込まれている。
【0047】次に、ケース部10の貫通孔31にネジ
部材29を通し、ネジ部材29を回して、油圧ユニット
用ハウジング40のネジ穴(図示せず)にネジ部材29
を螺合させる。これにより、ケース部10を油圧ユニッ
ト用ハウジング40の上面に固定する。
【0048】尚、電子素子である電子部品21は、ケー
ス部10を油圧ユニット用ハウジング40に固定する前
に、予めバスバー19に装着しておいてもよいが、固定
した後に装着してもよい。 次に、バスバー19の端部19bとソレノイド7及び
圧力センサ8のターミナル7a,8aとを、抵抗溶接に
より接合し、電気的に接続する。
【0049】次に、図6(c)に示す様に、ケース部
10の電子基板部6にて、前記電子素子を覆うようにし
て、電子基板4を取り付ける。つまり、ケース部10に
立設された係止部27を電子基板4の係止孔35に嵌め
ることにより、電子基板4をケース部10の上面側に固
定する。
【0050】次に、ケース部10及び油圧ユニット1
ごと持ち上げて、電子基板4を防滴材が入れられた槽
(図示せず)につけ、電子基板4に防滴材を付着させ
る。 次に、この防滴材を付けた電子基板4を、前記ケース
部10及び油圧ユニット1ごと、乾燥装置(図示せず)
内に入れて、防滴材を乾燥させる。
【0051】その後、油圧制御装置全体を乾燥装置か
ら出し、図6(d)に示す様に、ケース部10の上面側
を覆うようにカバー11をかぶせ、振動溶着により、ケ
ース部10とカバー11とを接合して一体化する。この
振動溶着とは、上述した様に、カバー11をケース部1
0のかぶせて、カーバー11を押圧した状態で、図6の
前後(紙の裏表方向)及び左右方向に微小に振動させる
ことにより、摩擦熱により接合するものである。
【0052】これにより、油圧ユニット1がモータ駆動
用大電流回路ユニット2と一体化されたモータ駆動用大
電流回路一体型油圧制御装置が完成する。この様に、本
実施例のモータ駆動用大電流回路一体型油圧制御装置で
は、電子基板4等を収容した電子基板部6を他と隔離し
た構造とし、カバー11をケース部10にかぶせて振動
溶接により接合するので、その接合作業が極めて容易で
ある。
【0053】また、この振動溶着により、同時に電子基
板部6の水密がなされるので、水密のための例えば防水
パッキンの配置を要しないという利点がある。尚、本発
明は前記実施例に何ら限定されることなく、本発明の技
術的範囲を逸脱しない限り、種々の態様で実施できるこ
とはいうまでもない。
【0054】例えば、前記実施例の組み付け方法に代え
て、ケース部10に電子基板4を取り付けてから、ケー
ス部10を油圧ユニット用ハウジング40に固定しても
よい。この場合には、電子基板4に防滴材を塗布する作
業や防滴材を乾燥させる作業の際に、大きくて重量のあ
る油圧ユニット1を持ち上げる作業等が不要となるの
で、作業がし易く、作業スペース等を少なくすることが
できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のモータ駆動用大電流回路一体型油圧
制御装置の断面を示す説明図である。
【図2】 実施例のモータ駆動用大電流回路一体型油圧
制御装置を分解し、その断面を示す説明図である。
【図3】 実施例のモータ駆動用大電流回路一体型油圧
制御装置のカバーを開けた状態を示す平面図である。
【図4】 振動溶着の範囲を平面から示す説明図であ
る。
【図5】 振動溶着させる箇所を示し、(a)は振動溶
着前の構成を示す説明図、(b)は振動溶着後の構成を
示す説明図である。
【図6】 実施例のモータ駆動用大電流回路一体型油圧
制御装置の組み付けの手順を示す説明図である。
【図7】 モジュール化する際の手順を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…油圧ユニット 2…モータ駆動用大電流回路ユニット 3…大電流回路ユニット用ハウジング 4…電子基板 6…電子基板部 9…動作部 10…ケース部 11…カバー 13,14…隔壁 15…第1ブロック 17…第2ブロック 21,33…電子部品 40…油圧ユニット用ハウジング

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両制御用の油圧を調節する油圧機構を
    収容した油圧ユニットと、モータ駆動用大電流回路及び
    モータ駆動用の電子基板を収容したモータ駆動用大電流
    回路ユニットとを、一体に組み付けたモータ駆動用大電
    流回路一体型油圧制御装置であって、 前記モータ駆動用大電流回路ユニットのハウジング内
    に、前記電子基板を収容する電子基板部を設けるととも
    に、該電子基板部を他から隔離したことを特徴とするモ
    ータ駆動用大電流回路一体型油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電子基板部を隔離する箇所に、水等
    の侵入を防止するための防水処理を施したことを特徴と
    する前記請求項1に記載のモータ駆動用大電流回路一体
    型油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記モータ駆動用大電流回路ユニットの
    ハウジングは、前記油圧ユニットのハウジングに固定さ
    れるケース部と、該ケース部を覆うカバーとからなるこ
    とを特徴とする前記請求項1又は2に記載のモータ駆動
    用大電流回路一体型油圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ケース部と前記カバーの接合部分
    は、同一平面に設けられていることを特徴とする前記請
    求項3に記載のモータ駆動用大電流回路一体型油圧制御
    装置。
  5. 【請求項5】 前記ケース部と前記カバーの接合部分
    は、前記電子基板部の周囲の第1接合部と、前記電動ア
    クチュエータが収容される動作部の周囲の第2接合部と
    からなる2つの環状部分から構成されていることを特徴
    とする前記請求項4に記載のモータ駆動用大電流回路一
    体型油圧制御装置。
  6. 【請求項6】 前記ケース部と前記カバーとは、振動溶
    着により接合されていることを特徴とする前記請求項3
    〜5のいずれかに記載のモータ駆動用大電流回路一体型
    油圧制御装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項6に記載のモータ駆動用大電
    流回路一体型油圧制御装置の形成方法であって、 前記ケース部の接合側の端部と前記カバーの接合側の端
    部とを重ね合わせ、その状態で、前記ケース部及び前記
    カバーの少なくとも一方の部材を振動させて、前記ケー
    ス部及び前記カバーの振動溶着を行うことを特徴とする
    モータ駆動用大電流回路一体型油圧制御装置の形成方
    法。
  8. 【請求項8】 前記ケース部及びカバーの接合側の端部
    は、全接合部分にわたりそれぞれ同一の平面上に存在す
    ることを特徴とする前記請求項7に記載のモータ駆動用
    大電流回路一体型油圧制御装置の形成方法。
  9. 【請求項9】 前記カバーの接合側の端部は、全周にわ
    たり帯状の平坦部を有することを特徴とする前記請求項
    8に記載のモータ駆動用大電流回路一体型油圧制御装置
    の形成方法。
  10. 【請求項10】 前記ケース部の接合側の端部は、全周
    にわたり、接合部分である内側の凸部と、それより低い
    外側の凸部と、両凸部の間の溝部を有することを特徴と
    する前記請求項9に記載のモータ駆動用大電流回路一体
    型油圧制御装置の形成方法。
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US09/458,955 US6354674B1 (en) 1998-12-11 1999-12-10 Hydraulic control apparatus integrated with motor driving circuit unit

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009241701A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Advics Co Ltd ブレーキ液圧制御装置

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