JP7000789B2 - 電子装置 - Google Patents

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Description

この明細書における開示は、ケース内にポッティング樹脂が充填されて、回路基板が封止された電子装置に関する。
特許文献1には、一面が開口するケース内にポッティング樹脂が充填されて、回路基板が封止された電子装置が開示されている。回路基板には、中継部材であるコネクタが実装されている。コネクタは、ハウジングとリード(端子)を有している。ハウジングにおいて、外部機器との嵌合部分を含む一部分がポッティング樹脂の表面から露出され、残りの部分がポッティング樹脂によって封止されている。リードは、ハウジングの封止部分のうち、ケースの底壁側の面である下面から突出し、回路基板に接続されている。
特開2004-68643号公報
上記した電子装置では、ハウジングの下面が、ポッティング樹脂の表面と平行とされている。このため、ポッティング樹脂をケース内に注入する際の巻き込みエアや、原料に含まれているエアなどが、下面に滞留しやすい。減圧状態でポッティングを行っても、エアが残り得る。滞留したエアは、硬化後のポッティング樹脂においてボイドとなる。このため、リードの周りにボイドが生じる虞がある。換言すれば、リードに接触してボイドが生じる虞がある。
ハウジングとリードとの界面を通じて液体や気体が浸入すると、これら液体などがボイド内に溜まることとなり、リードの腐食やリード間の短絡などを引き起こす。
本開示はこのような課題に鑑みてなされたものであり、リード周りのボイドを抑制できる電子装置を提供することを目的とする。
本開示は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、技術的範囲を限定するものではない。
本開示のひとつである電子装置は、
一面が開口するケース(20)と、
ケースに収容された回路基板(30)と、
ケース内に充填されて回路基板を封止し、ケースの開口から露出する表面(41)を有するポッティング樹脂(40)と、
ハウジング(51,61)と、ハウジングに保持されており、一部分(521,621)がハウジングから突出して回路基板に接続されたリード(52,62)と、を有し、ハウジングの一部分及びハウジングから突出したリードの突出部がポッティング樹脂によって封止され、ハウジングの残りの部分及びリードにおける突出部とは別の一部分がポッティング樹脂から露出された中継部材(50,60)と、を備え、
中継部材は、ポッティング樹脂の表面から外部に突出し、
ハウジングは、ポッティング樹脂に封止された部分として、ケースの底壁側の面である下面(511,611)と、下面に連なる側面(512,612)と、を有し、
リードの突出部は、ハウジングのうち、ポッティング樹脂の表面に対して垂直な成分を有する面である側面から突出している。
本開示の他のひとつである電子装置は、
一面が開口するケース(20)と、
ケースに収容された回路基板(30)と、
ケース内に充填されて回路基板を封止し、ケースの開口から露出する表面(41)を有するポッティング樹脂(40)と、
ハウジング(51,61)と、ハウジングに保持されており、一部分(521,621)がハウジングから突出して回路基板に接続されたリード(52,62)と、を有し、ハウジングの一部分及びハウジングから突出したリードの突出部がポッティング樹脂によって封止され、ハウジングの残りの部分及びリードにおける突出部とは別の一部分がポッティング樹脂から露出された中継部材(50,60)と、を備え、
リードの突出部は、ハウジングのうち、ポッティング樹脂の表面に対して垂直な成分を有する面から突出し、
ハウジングは、ケースの底壁側の面である下面(511)と、下面に連なる側面(512)と、を有し、
リードの突出部は、下面のうち、ポッティング樹脂の表面に対して垂直な成分を有する部分から突出している。
上記した電子装置によれば、リードが突出するハウジングの面が、ポッティング樹脂の表面に対して垂直な成分を有するため、ポッティング樹脂の硬化前において、ポッティング樹脂内のエアをハウジングの面に沿って逃がし、リードの突出部から遠ざけることができる。したがって、リードの突出部の周りにボイドが生じるのを抑制することができる。
第1実施形態の電子装置を示す平面図である。 図1のII-II線に沿う断面図である。 電子装置の製造方法を示す断面図である。 電子装置の製造方法を示す断面図である。 比較例を示す拡大断面図である。 電子装置の拡大断面図である。 第1変形例を示す平面図である。 図7のVIII-VIII線に沿う断面図である。 第2実施形態の電子装置を示す断面図である。 電子装置の製造方法を示す断面図である。 第2変形例を示す断面図である。 第3実施形態の電子装置を示す断面図であり、図8に対応している。 第4実施形態の電子装置において、回路基板側の接続部周辺を拡大した平面図である。 第3変形例を示す断面図である。
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的に及び/又は構造的に対応する部分には同一の参照符号を付与する。以下において、ポッティング樹脂の表面に対して直交する方向をZ方向、Z方向に直交する一方向をX方向と示す。また、Z方向及びX方向の両方向に直交する方向をY方向と示す。特に断わりのない限り、XY面視したときの形状(XY平面に沿う形状)を平面形状とする。XY面視は、Z方向の投影視とも言える。
(第1実施形態)
先ず、図1及び図2に基づき、電子装置の構成について説明する。
図1及び図2に示す電子装置10は、たとえば車両に搭載される電子制御装置として構成されている。電子装置10は、ケース20、回路基板30、ポッティング樹脂40、及び中継部材50を備えている。
ケース20は、一面が開口する箱状をなしている。ケース20は、底壁21と、底壁21に連なる側壁22を有している。ケース20は、開口部23を有している。底壁21は、側壁22におけるZ方向の一端である下端に連なって、ケース20を閉塞している。側壁22の他端である上端側に、開口部23が設けられている。本実施形態では、底壁21が平面略長方形をなしており、底壁21の四辺に対して側壁22が設けられている。ケース20は、たとえばアルミニウムなどの金属材料を用いて形成されている。
ケース20は、支持部24を有している。支持部24は、回路基板30を支持する。支持部24は、底壁21の内面からZ方向に突出している。本実施形態では、回路基板30の四隅を支持するように、支持部24が4箇所に設けられている。
ケース20は、側壁22からケース20の外側に向けて延設されたフランジとして、支持部25及び取り付け部26を有している。支持部25は、後述する中継部材50の取り付け部53を支持するように、側壁22の上端から延設されている。取り付け部26は、電子装置10を車両に取り付けるための部分である。
本実施形態では、底壁21の四辺のうち、短辺の一方に連なる側壁22の上端に、支持部25が設けられている。支持部25は、中継部材50との外部機器との接続(嵌合)を妨げないように、取り付け部26に対応して2箇所に設けられている。支持部25は側壁22の上端に対して略面一で連なっている。取り付け部26は、底壁21の長辺に連なる側壁22のそれぞれに設けられている。取り付け部26は、それぞれの側壁22において2箇所に設けられている。
回路基板30は、ケース20に収容されている。回路基板30は、プリント基板31と、プリント基板31に実装された複数の電子部品32を有している。プリント基板31は、樹脂などの電気絶縁材料を用いて形成された基材に、配線が配置されてなる。そして、配線と電子部品32とにより、回路が形成されている。本実施形態では、プリント基板31が、平面略長方形をなしている。電子部品32は、プリント基板31の板厚方向において両面に配置されている。プリント基板31の板厚方向は、Z方向に略一致している。
ポッティング樹脂40は、ケース20に充填されている。ポッティング樹脂40は、回路基板30を封止している。ポッティング樹脂40は、流動性を有する状態で開口部23からケース20に注入され、硬化されたものである。ポッティング樹脂40としては、たとえばエポキシ系の樹脂を採用することができる。
本実施形態では、回路基板30を構成するプリント基板31及び電子部品32のすべてが、ポッティング樹脂40によって覆われている。すなわち、プリント基板31及び電子部品32は、ポッティング樹脂40の表面41、すなわち開口部23から露出する面よりも、底壁21側に位置している。回路基板30は、ポッティング樹脂40に埋設されている。
中継部材50は、樹脂材料を用いて形成されたハウジング51と、導電材料を用いて形成され、ハウジング51に保持された複数のリード52を有している。リード52は、インサート成形、圧入などによってハウジング51に保持されている。ハウジング51の一部分はポッティング樹脂40に封止され、残りの部分はポッティング樹脂40から露出されている。すなわち、ハウジング51の一部分が表面41よりも底壁21側の下方に位置し、残りの部分が表面41から外部に突出している。このように、ハウジング51は、ポッティング樹脂40の内外にわたって配置されている。
中継部材50は、コネクタとして構成されている。ハウジング51のうち、外部コネクタが嵌合される部分を含む一部分が、ポッティング樹脂40から露出されている。ハウジング51は、露出部分に開口部510を有している。本実施形態では、ハウジング51のZX面に沿う形状が略L字状とされており、Z方向に延設された部分とX方向に延設された部分を有している。ハウジング51の露出部分は、主にX方向に延設された部分を含んで構成されている。そして、開口部510は、X方向に延設された部分であってハウジング51の一端に設けられている。開口部510は、X方向に開口している。ハウジング51のうち、X方向に延設された部分と表面41との間には、所定の間隙が設けられている。
ハウジング51のうち、ポッティング樹脂40に封止される部分は、Z方向に延設された部分の少なくとも一部によって構成されている。ハウジング51の封止部分は、下面511及び側面512を有している。下面511は、Z方向において底壁21側の面である。換言すれば、底壁21と対向する面である。側面512は、下面511に連なる面である。本実施形態では、下面511が表面41に対して略平行とされ、側面512が表面41に対して略垂直とされている。側面512は、表面41に対して垂直な成分を有する面である。
ハウジング51は、底壁21の短辺に連なる側壁22付近、詳しくは、側壁22におけるY方向の中央付近に設けられている。ハウジング51の封止部分はX方向において側壁22の近傍に配置されている。ハウジング51の露出部分は、X方向において側壁22を跨ぐように配置されている。ハウジング51には、取り付け部53が一体的に設けられている。取り付け部53は、ハウジング51の長手方向であるY方向の両端に設けられている。取り付け部53はケース20の支持部25上に配置され、ねじ締結されている。
リード52は、端子とも称される。複数のリード52は、Y方向に沿って配列されている。リード52は、配列方向と直交する方向において多段配置、具体的には2段配置とされている。リード52は、被保持部520、接続部521、及び接続部522を有している。
被保持部520は、ハウジング51に保持されている部分である。被保持部520は、ハウジング51内に配置されている。接続部521は、被保持部520の一端に連なり、ハウジング51から回路基板30側に突出している部分である。接続部521が、リード52の突出部に相当する。接続部521は、回路基板30に接続されている。接続部521は、ポッティング樹脂40によって封止されている。
本実施形態では、被保持部520がZX面において略クランク形状をなしており、両端部分がX方向に延設され、中間部分がZ方向に延設されている。接続部521は、ZX面において略L字状をなしている。接続部521は、中継部材50が配置されている側壁22に対向する面とは反対の側面512から突出し、X方向に延びている。そして、屈曲部を介して、Z方向に延びている。接続部521は、回路基板30に対して挿入実装されている。しかしながら、表面実装構造を採用することもできる。
接続部522は、被保持部520の他端に連なり、ハウジング51から外部に露出された部分である。すなわち、接続部522は、ポッティング樹脂40から露出されている。接続部522には、外部コネクタが接続される。本実施形態では、接続部522が、開口部510の底面から突出し、X方向に延びている。
次に、図3及び図4に基づき、上記した電子装置10の製造方法について説明する。
先ず、図3に示すように、中継部材50が実装された回路基板30を準備し、ケース20に組み付ける。本実施形態では、支持部24と、回路基板30に形成された図示しない貫通孔とを位置決めし、支持部24の縮径部が貫通孔を挿通するように、回路基板30を配置する。これにより、支持部24の拡径部の端面で回路基板30が支持される。また、中継部材50の取り付け部53を、ケース20の支持部25にねじ締結する。
次いで、図4に示すように、流動性を有する状態、すなわち液状のポッティング樹脂40を開口部23側からケース20に注入し、回路基板30を封止する。ポッティング樹脂40の液面は、ケース20の開口面近くのレベルに達する。ポッティング樹脂40の液面は平坦となる。
本実施形態では、ディスペンサ80を用いてポッティング樹脂40を注入する。また、回路基板30が組み付けられたケース20をチャンバ81内に配置し、真空ポンプ82により真空引きを行いながら、ポッティング樹脂40を注入する。このように、減圧状態でポッティングを行う。しかしながら、ポッティング樹脂40の注入後に真空引きを行ってもよい。
液状のポッティング樹脂40にはエア90が含まれる。エア90の一因として、たとえばポッティング樹脂40を注入する際に巻き込まれたエアがある。また、ポッティング樹脂40の原料に含まれるエアがある。真空引きにより、エア90の大部分を、ポッティング樹脂40の外へ排出させることができる。たとえば、ハウジング51の側面512付近に滞留しているエア90については、図中に実線矢印で示すように、側面512に沿って外部へ排出させることができる。一方、下面511に滞留しているエア90は、浮力が働いて上方に移動しようとしても、下面511が妨げになる。このため、真空引きをしても、エア90が下面511に残る虞がある。
次いで、大気圧に戻す。そして、ポッティング樹脂40が硬化すると、上記した電子装置10を得ることができる。
次に、上記した電子装置10の効果について説明する。
図5の比較例は、従来構成の電子装置において、中継部材の周辺を示している。図5では、本実施形態の要素と同一又は関連する要素について、本実施形態の符号の末尾にrを付け加えて示している。
比較例では、リード52rがハウジング51rの側面512rではなく、下面511rから突出している。下面511rは、ポッティング樹脂40rの表面41rに対して平行とされている。このため、減圧状態でポッティングを行っても、エアが下面511rに残り、硬化後においてボイド91rとなる。接続部521rは下面511rから突出しているため、図5に示すように、接続部521rの周りにボイド91rが生じる虞がある。換言すれば、接続部521rに接触してボイド91rが生じる虞がある。
このように、接続部521rの周りにボイド91rが生じると、ハウジング51rとリード52rとの界面を通じて浸入した液体や気体が、ボイド91r内に溜まってしまう。このため、接続部521r(リード52r)の腐食やリード52r間の短絡などが生じる。
図6は、本実施形態の電子装置10において、中継部材50の周辺を示している。本実施形態では、リード52の接続部521が、ハウジング51のうち、ポッティング樹脂40の表面41に対して垂直な成分を有する面から突出している。このため、ポッティング樹脂40中のエア90を、上記した面に沿って外部に排出させることができる。このように、エア90を、接続部521から遠ざけることができる。仮に、下面511にエア90が残り、ボイド91が生じたとしても、このボイド91は接続部521から離れている。以上より、リード52の接続部521の周りにボイド91が生じるのを抑制することができる。したがって、接続部521の腐食や短絡などを抑制することができる。
特に本実施形態では、接続部521が、ハウジング51の側面512から突出している。側面512は、表面41に対して略垂直な面である。側面512付近のエア90は排出されやすい。したがって、接続部521の周りにボイド91が生じるのを効果的に抑制することができる。
なお、中継部材50が配置された側壁22に対向する面の裏面である側面512から、接続部521が突出する例を示したが、これに限定されない。側壁22に対向する面である側面512から、接続部521が突出する構成を採用することもできる。
また、中継部材50としてのコネクタの構造は、上記例に限定されない。たとえば、図7及び図8に示す第1変形例のように、縦型コネクタ構造をなす中継部材50を採用することもできる。中継部材50のハウジング51は、略直方体形状をなしている。開口部510は、Z方向の一面に設けられており、接続部522は、開口部510の底面からZ方向に延びている。回路基板30との接続部521は、上記した実施形態同様、側面512から突出している。取り付け部53は、たとえばねじ締結により、回路基板30に固定されている。
(第2実施形態)
本実施形態は、先行実施形態を参照できる。このため、先行実施形態に示した電子装置10と共通する部分についての説明は省略する。
図9に示すように、本実施形態では、リード52の接続部521が、側面512ではなく、下面511から突出している。また、下面511のうち、少なくとも接続部521が突出する部分は、ポッティング樹脂40の表面41に対して垂直な成分を有する面とされている。
図9では、下面511の全体が、表面41に対する傾きが一定のテーパ面511aとされている。そして、接続部521が、テーパ面511aから突出している。接続部521は、Z方向に延設されている。被保持部520は、ZX面において略L字状をなしている。
このように、本実施形態では、リード52の接続部521が下面511から突出するものの、下面511において接続部521の周囲は、表面41に対して垂直な成分を有している。したがって、図10に示すように、ポッティング樹脂40をケース20に注入し、回路基板30を封止する際、接続部521周辺のエア90が、実線矢印で示すように下面511に沿って移動しやすい。移動により、エア90が接続部521から遠ざかる。したがって、リード52の接続部521の周りにボイド91が生じるのを抑制することができる。
特に本実施形態では、下面511の全面を傾き一定のテーパ面511aとしているため、エア90が下面511に残りにくい。したがって、エア90を、接続部521からより遠ざけることができる。
また、本実施形態では、下面511から突出する接続部521が、Z方向に延びている。換言すれば、ハウジング51の投影領域内に接続部521が配置されている。したがって、回路基板30において中継部材50の実装領域を小さくし、ひいては電子装置10の体格を小型化することもできる。
なお、テーパ面511aが、中継部材50が配置された側壁22からX方向において離れるほど、Z方向において表面41に近づく傾斜を有する例を示したがこれに限定されない。上記とは逆の傾斜、すなわち側壁22に近づくほど、表面41に近づく傾斜としてもよい。
また、テーパ面511aが、ハウジング51の短手方向であるX方向において傾斜する例を示したが、これに限定されない。たとえばハウジング51の長手方向であるY方向において傾斜するテーパ面511aを採用することもできる。しかしながら、Z方向におけるテーパ面511aの長さ、すなわち高さが同じであれば、本実施形態に示した短手方向のテーパ面511aの方が、傾斜角度を大きくすることができる。これにより、エア90を排出しやすい。
また、表面41に対して垂直な成分を有する面は、傾きが一定のテーパ面511aに限定されない。曲面等でも良い。
また、接続部521の形状は、上記例に限定されない。たとえば、図11に示す第2変形例のように、ZX面に沿う形状がL字状の接続部521を採用することもできる。接続部521は、テーパ面511aから突出してX方向に延び、屈曲部を介して、Z方向に延びている。
また、第1実施形態同様、縦型コネクタ構造をなす中継部材50にも適用できる。
(第3実施形態)
本実施形態は、先行実施形態を参照できる。このため、先行実施形態に示した電子装置10と共通する部分についての説明は省略する。
図12に示すように、本実施形態においても、下面511のテーパ面511aから接続部521が突出している。ただし、テーパ面511aが、下面511においてポッティング樹脂40の表面41から最も離れた部分である最下端511bを頂点位置として最下端511bの両側に設けられている。下面511は、ZX面において略V字状とされている。そして、接続部521は、テーパ面511aのそれぞれから突出している。
具体的には、2段配置とされたリード52のうち下段が一方のテーパ面511aから突出し、上段が他方のテーパ面511aから突出している。また、最下端511bが、X方向において下面511のほぼ中央の位置とされている。そして、両サイドのテーパ面511aの傾斜角度が互いに等しくされている。
このように、最下端511bを頂点位置として両側にテーパ面511aを設けると、Z方向におけるテーパ面511aの長さ、すなわち高さH1が同じ場合に、第2実施形態に示した構成(図9参照)よりも傾斜角度を大きくすることができる。これにより、下面511のエア90を排出しやすくなり、接続部521の周りにボイド91が生じるのを効果的に抑制することができる。
なお、下面511が、ZX面において略V字状とされている例を示したが、これに限定されない。YZ面において略V字状としてもよい。すなわち、Y方向において、最下端511bの両サイドにテーパ面511aを設けてもよい。しかしながら、短手方向であるX方向のテーパ面511aの方が、傾斜角度を大きくすることができる。
また、第1実施形態同様、縦型コネクタ構造をなす中継部材50にも適用できる。
(第4実施形態)
本実施形態は、先行実施形態を参照できる。このため、先行実施形態に示した電子装置10と共通する部分についての説明は省略する。
図13に示すように、本実施形態では、リード52の接続部521における根元部分に、切り欠き523が設けられている。接続部521は、第1実施形態同様、側面512から突出している。切り欠き523は、接続部521のうち、側面512から所定範囲の部分に設けられている。切り欠き523は、Z方向において接続部521を貫通するとともに、Y方向の両端に設けられている。
切り欠き523により、接続部521の根元部分に幅狭部524が形成されている。幅狭部524は、幅狭部524に連なる部分である幅広部525よりも、複数のリード52の配列方向であるY方向の幅が狭くされている。すなわち、接続部521の根元部分において、隣り合うリード52の間が広くされている。このため、側面512に沿って上方に移動するエア90が、接続部521の間を抜けて上方に移動しやすい。したがって、接続部521の周りにボイド91が生じるのを効果的に抑制することができる。
なお、根元部分に幅狭部524を有する構造は、上記例に限定されない。第2実施形態や第3実施形態に示した構成に組み合わせることもできる。たとえば第2実施形態において、接続部521の根元部分の幅をリード52の配列方向であるY方向において狭くすると、図13に示す構成と同等の効果を奏することができる。
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。たとえば、開示は、実施形態において示された要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものと解されるべきである。
コネクタである中継部材50の例を示したが、中継部材はこの例に限定されない。図14に示す第3変形例では、第1実施形態に示した構成に加え、電子装置10がさらに中継部材60を備えている。すなわち、2つの中継部材50,60を備えている。
中継部材60は、中継部材50同様、ハウジング61と、ハウジング61に保持されたリード62を有している。ハウジング61の一部分はポッティング樹脂40によって封止され、残りの部分は露出されている。ハウジング61の露出部分には、上方に開口する凹部610が設けられている。また、ハウジング61は、封止部分において、底壁21側の面である下面611と、下面611に連なる側面612を有している。
リード62は、ハウジング61に保持された被保持部620と、被保持部620に連なる接続部621,622を有している。接続部621は、被保持部620の一端に連なり、ハウジング61から回路基板30側に突出している部分である。接続部621が、リード62の突出部に相当する。接続部621は、回路基板30に接続されている。接続部622は、被保持部620の他端に連なり、凹部610内に突出している。そして、凹部610に配置された電子部品70と電気的に接続されている。電子部品70は、たとえば電解コンデンサやコイルなど、ポッティング樹脂40の硬化収縮の影響を受けやすい部品である。電子部品70を含んで回路が構成されている。リード62は、バスバーとも称される。
このように構成される中継部材60においても、上記したように接続部621が側面612から突出している。側面612は、表面41に対して垂直な成分を有する面である。したがって、リード62の接続部621の周りにボイド91が生じるのを抑制することができる。
このように、ポッティング樹脂40の外に配置される電子部品70と回路基板30とを電気的に中継する中継部材60は、第1実施形態に示した中継部材50と同等の構成に限定されない。それ以外の実施形態及び変形例に示した中継部材50と同等の構成を採用することができる。
10…電子装置、20…ケース、21…底壁、22…側壁、23…開口部、24…支持部、25…支持部、26…取り付け部、30…回路基板、31…プリント基板、32…電子部品、40…ポッティング樹脂、41…表面、50,60…中継部材、51,61…ハウジング、510…開口部、610…凹部、511,611…下面、511a…テーパ面、511b…最下端、512,612…側面、52,62…リード、520,620…被保持部、521,621…接続部、522,622…接続部、523…切り欠き、524…幅狭部、525…幅広部、53…取り付け部、70…電子部品、80…ディスペンサ、81…チャンバ、82…真空ポンプ、90…エア、91,91r…ボイド

Claims (8)

  1. 一面が開口するケース(20)と、
    前記ケースに収容された回路基板(30)と、
    前記ケース内に充填されて前記回路基板を封止し、前記ケースの開口から露出する表面(41)を有するポッティング樹脂(40)と、
    ハウジング(51,61)と、前記ハウジングに保持されており、一部分(521,621)が前記ハウジングから突出して前記回路基板に接続されたリード(52,62)と、を有し、前記ハウジングの一部分及び前記ハウジングから突出した前記リードの突出部が前記ポッティング樹脂によって封止され、前記ハウジングの残りの部分及び前記リードにおける前記突出部とは別の一部分が前記ポッティング樹脂から露出された中継部材(50,60)と、を備え、
    前記中継部材は、前記ポッティング樹脂の表面から外部に突出し、
    前記ハウジングは、前記ポッティング樹脂に封止された部分として、前記ケースの底壁側の面である下面(511,611)と、前記下面に連なる側面(512,612)と、を有し、
    前記リードの突出部は、前記ハウジングのうち、前記ポッティング樹脂の表面に対して垂直な成分を有する面である前記側面から突出している電子装置。
  2. 前記リードは、前記ハウジングに保持された部分として、前記ポッティング樹脂の表面に対して直交する方向であるZ方向に延びるZ方向延設部と、前記Z方向に直交する一方向であるX方向に延びるX方向延設部と、前記Z方向延設部と前記X方向延設部との間に設けられた屈曲部と、を有し、
    前記リードの突出部は、前記X方向延設部に連なっている請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記ハウジングは、前記Z方向に延び、少なくとも一部が前記ポッティング樹脂によって封止された第1延設部と、前記第1延設部から前記X方向に延び、前記ポッティング樹脂から露出された第2延設部と、を有している請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記ハウジングは、前記Z方向に延びており、
    前記中継部材は、縦型構造をなしている請求項2に記載の電子装置。
  5. 一面が開口するケース(20)と、
    前記ケースに収容された回路基板(30)と、
    前記ケース内に充填されて前記回路基板を封止し、前記ケースの開口から露出する表面(41)を有するポッティング樹脂(40)と、
    ハウジング(51,61)と、前記ハウジングに保持されており、一部分(521,621)が前記ハウジングから突出して前記回路基板に接続されたリード(52,62)と、を有し、前記ハウジングの一部分及び前記ハウジングから突出した前記リードの突出部が前記ポッティング樹脂によって封止され、前記ハウジングの残りの部分及び前記リードにおける前記突出部とは別の一部分が前記ポッティング樹脂から露出された中継部材(50,60)と、を備え、
    前記リードの突出部は、前記ハウジングのうち、前記ポッティング樹脂の表面に対して垂直な成分を有する面から突出し
    前記ハウジングは、前記ケースの底壁側の面である下面(511)と、前記下面に連なる側面(512)と、を有し、
    前記リードの突出部は、前記下面のうち、前記ポッティング樹脂の表面に対して垂直な成分を有する部分から突出している電子装置。
  6. 前記下面は、前記ポッティング樹脂の表面に対する傾きが一定のテーパ面(511a)を含み、
    前記リードの突出部は、前記テーパ面から突出している請求項5に記載の電子装置。
  7. 前記中継部材は、前記リードを複数有し、
    前記テーパ面が、前記下面において前記ポッティング樹脂の表面から最も離れた部分である最下端(511b)を頂点位置として前記最下端の両側にそれぞれ設けられ、
    前記リードの突出部は、前記テーパ面のそれぞれから突出している請求項6に記載の電子装置。
  8. 前記中継部材は、前記リードを複数有し、
    複数の前記リードの配列方向において、前記突出部の根元部分の幅が、前記根元部分に連なる部分の幅よりも狭くされている請求項1~7いずれか1項に記載の電子装置。
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