JP2017175069A - 電子制御装置 - Google Patents

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公男 門野
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公男 門野
亮一 白石
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亮一 白石
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Toshiaki Saegusa
利晃 三枝
雄大 佐藤
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雄大 佐藤
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    • H05K5/0069Casings, cabinets or drawers for electric apparatus provided with connectors and printed circuit boards [PCB], e.g. automotive electronic control units having connector relating features for connecting the connector pins with the PCB or for mounting the connector body with the housing

Abstract

【課題】簡素な構成でケース内部への樹脂の侵入を防止することのできる電子制御装置を提供する。【解決手段】この電子制御装置は、複数のスルーホールを有する回路基板と、一面が開口する金属製のケースと、回路基板の板厚方向においてケースに組み付けられたカバーと、を有し回路基板を収容する筐体と、スルーホールを挿通して先端が回路基板の主面側に突出し、回路基板と電気的に接続された複数のコネクタピンと、コネクタピンを保持するハウジングと、を有し、コネクタピンがハウジングの幅方向に配列されたコネクタ、とを備える。コネクタは、筐体の内部空間と外部空間とを隔離するために、ハウジングから突出してケースに当接するリブを有し、ハウジングとリブとケースに囲まれた領域に成型樹脂が充填される。【選択図】図4

Description

本発明は、筐体と、筐体に収容された回路基板と、回路基板に挿入実装されたコネクタと、を備える電子制御装置に関する。
従来、筐体と、筐体に収容された回路基板と、回路基板に挿入実装されたコネクタと、を備える電子制御装置が知られている。
例えば防水性能を有するエンジンECUにおいて、特許文献1に記載のように、筐体を構成するケースとカバーとを液状シール材で接着する構造が一般的に採用されている。
特開2011−217547号公報
しかしながら、液状シール材は接着面積の製造ばらつきが比較的大きく、設計段階から接着面として大きな面積を確保しておく必要がある。また、シール材は経時劣化にも比較的弱く、防水性能の低下が懸念される。
これらの問題に対して発明者らは、シール材を樹脂で構成し、樹脂の熱溶着によってケースとカバーとを接合する構造を検討した。この構造では、回路基板と外部との電気的接続を仲介するコネクタの外形を決めるハウジングとシール材にかわる樹脂枠体とを熱溶着の工程の前に予めケースに固定しておく。具体的には、ケース、コネクタおよび樹脂枠体は、ケース、コネクタにおけるコネクタピンおよびハウジングをインサート部品とし、樹脂枠体を射出成形することで一体的に形成される。このインサート成形の際に、ケースとハウジングとの間に存在するクリアランスにも射出される樹脂が充填され、ケースとハウジングは一体的に固定される。
ところで、コネクタピンは、有底箱状のケースの底部に接触しないようにしつつも這うように延びる。ケースとハウジングのクリアランスに樹脂を充填するにあたり、樹脂がケース内部に侵入することを防ぐための金型を、ケースの底部とコネクタピンとの間に挿入しなければならないが、ケースとコネクタピンとの相互の位置関係が複雑、且つ狭隘なため、金型の位置調整が複雑となり、成型タクトタイムが長くなる問題がある。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、簡素な構成でケース内部への樹脂の侵入を防止することのできる電子制御装置を提供することを目的とする。
ここに開示される発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明は、
第1主面(20a)と、前記第1主面と板厚方向において反対の第2主面(20b)との間を貫通する複数のスルーホール(21)を有する回路基板(20)と、
一面が開口する金属製のケース(31)と、一面の開口を蓋するように、回路基板の板厚方向においてケースに組み付けられたカバー(32)と、を有し、回路基板を収容する筐体(30)と、
対応するスルーホールを挿通して先端が回路基板の第1主面側に突出し、はんだを介して回路基板と電気的に接続された複数のコネクタピン(42)と、コネクタピンを保持するハウジング(41)と、を有し、複数のコネクタピンがハウジングの幅方向に配列されたコネクタ(40)、と、を備え、
コネクタは、筐体の内部空間と外部空間とを隔離するために、ハウジングから突出してケースに当接するリブ(41d)を有し、
ハウジングとリブとケースに囲まれた領域に成型樹脂(61)が充填される。
これによれば、射出によって流し込まれた成型樹脂がリブに堰き止められ、成型樹脂はハウジングとリブとケースに囲まれた領域に成型樹脂が充填される。つまり、筐体の内部に侵入することを防止することができる。このような構成では、筐体内部側に金型を配置する必要はなく、金型の位置調整に要する時間を短縮することができるので、成型タクトタイムを短縮することができる。
第1実施形態に係る電子制御装置の斜視図である。 カバーを外した状態を示す斜視図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 コネクタの詳細構造を示す断面図である。 第2実施形態に係る電子制御装置におけるコネクタの詳細構造を示す断面図である。 コネクタの詳細構造を示す断面図である。 コネクタの詳細構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分に、同一符号を付与する。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
また、以下において、ハウジングの高さ方向をZ方向、Z方向に直交する一方向であってハウジングの幅方向をX方向と示す。また、Z方向及びX方向の両方向に直交する方向、すなわち筐体の開口部に対する奥行方向をY方向と示す。
(第1実施形態)
最初に、図1〜図4を参照して、本実施形態に係る電子制御装置の概略構成について説明する。
図1に示す電子制御装置10は、たとえば車両に搭載される。電子制御装置10は、車両を制御する電子制御装置として構成されている。電子制御装置10は、防水型の電子制御装置として構成されている。電子制御装置10は、たとえば車両に搭載されたエンジンを制御するエンジンECU(Electronic Control Unit)として構成されている。
図1および図2に示すように、電子制御装置10は、回路基板20と、ケース31およびカバー32を有する筐体30と、ハウジング41およびコネクタピン42を有するコネクタ40と、ねじ50と、樹脂枠体60と、を備えている。
回路基板20は、プリント基板と、プリント基板に実装された図示しない電子部品と、を有している。プリント基板は、樹脂などの電気絶縁材料を用いて形成された基材に、配線が配置されてなる。そして、配線と電子部品とにより、回路が形成されている。回路基板20は、筐体30の内部空間に収容されている。
回路基板20は、一面20aと、一面20aと板厚方向において反対の裏面20bと、を有している。一面20aが第1主面に相当し、裏面20bが第2主面に相当する。回路基板20の板厚方向は、Z方向と略一致している。図2および図3に示すように、回路基板20(プリント基板)は、平面略矩形状をなしている。
回路基板20は、図3に示すように、複数のスルーホール21を有している。スルーホール21は、Z方向に沿って、すなわち一面20aおよび裏面20bにわたって回路基板20を貫通している。スルーホール21は、コネクタ40のコネクタピン42に対応して形成されている。回路基板20において、スルーホール21の壁面には、図示しないランドが形成されている。
また、図3に示すように、回路基板20は、該回路基板20を筐体30、ひいてはケース31に固定するための固定孔22を有している。固定孔22は、ねじ50が挿通する孔である。回路基板20は、ねじ50により、筐体30のケース31に固定されている。固定孔22は、回路基板20において、スルーホール21とは別の部分に形成されている。
回路基板20は、さらに金属パターン23を有している。金属パターン23は、図2および図3に示すように、回路基板20の一面20aに配置されている。すなわち、金属パターン23は、回路基板20の内層ではなく、表層に形成されている。本実施形態では、金属パターン23が、一面20aに露出している。すなわち、金属パターン23が、一面20aに形成された図示しないソルダレジストにより覆われていない。ソルダレジストはグリーンマスクとも称される。
金属パターン23は、コネクタ40のコネクタピン42を回路基板20にフローはんだ付けする際に、回路基板20が受ける熱を放熱するために形成されている。金属パターン23は、金属材料を用いて形成されている。金属パターン23としては、金属箔(たとえば銅箔)、めっき膜などを採用できる。本実施形態では、銅箔を採用している。
金属パターン23は、図3に示すように、ねじ50により回路基板20がケース31に固定された状態で、ねじ50の頭部下面と接触するように、固定孔22の周辺まで延設されている。金属パターン23は、ねじ50を介して、ケース31、ひいては車両のボディに接続される。したがって、金属パターン23は、グランド電位のパターンである。
筐体30は、回路基板20を内部に収容し、回路基板20を保護する。筐体30は、コネクタ40の一部も内部に収容する。筐体30は、Z方向に分割された2つの部材、具体的には、ケース31と、カバー32と、を有している。ケース31およびカバー32のうち、回路基板20が固定されるケース31は、アルミニウムなどの金属材料を用いて形成されている。カバー32の形成材料は特に限定されない。本実施形態では、ケース31が、アルミニウム系材料を用いてダイキャスト法により形成されている。カバー32は、アルニウム系材料をプレス加工することで形成されている。
ケース31は、一面が開口する箱状をなしている。平面略矩形状をなす回路基板20に対応して、ケース31の底面部も略矩形状となっている。
ケース31には、コネクタ40が一体化されている。また、ケース31には、樹脂枠体60も一体化されている。ケース31、コネクタ40および樹脂枠体60は、ケース31およびコネクタ40のコネクタピン42およびハウジング41をインサート部品とし、図4に示す形成樹脂61および樹脂枠体60を射出成形することで一体的に形成されている形成樹脂61については追って詳しく説明する。
ケース31は、台座部31aと、ねじ孔31bと、取り付け部31cと、を有している。図3に示すように、台座部31aは、ねじ50による回路基板20の固定位置に対応して、ケース31の内面からZ方向に突出している。台座部31aの突出先端は、回路基板20の裏面20bに接触して回路基板20を支持するように平坦面となっている。ねじ孔31bは、台座部31aの突出先端に開口し、Z方向に所定の深さを有して形成されている。取り付け部31cは、ケース31に対する樹脂枠体60の設置領域よりも外側に設けられている。取り付け部31cは、電子制御装置10を車両に取り付けるための部分である。本実施形態では、X方向において回路基板20を挟むように設けられた一対の取り付け部31cを2組有している。
カバー32は、ケース31とともに筐体30の内部空間を形成する。ケース31とカバー32を組み付けることで、カバー32によりケース31における一面の開口が閉塞される。
本実施形態では、熱溶着により、ハウジング41および樹脂枠体60とカバー32とが接続されている。すなわち、ハウジング41および樹脂枠体60を介して、ケース31とカバー32が組み付けられている。
ケース31およびカバー32におけるハウジング41および樹脂枠体60との接触面には、微細孔加工が施されている。微細孔の形成方法としては、たとえば薬液によるエッチング、レーザ光照射などを採用することができる。ケース31及びカバー32の微細孔には、ハウジング41および樹脂枠体60を構成する樹脂の一部が入り込んでいる。
コネクタ40は、回路基板20に対し、Y方向の一端側に配置されている。コネクタ40は、回路基板20に挿入実装されている。コネクタ40の一部はケース31とカバー32との組み付けによりケース31とカバー32とに挟持されつつ外部に露出され、残りの部分は筐体30の内部空間に収容されている。コネクタ40は、ハウジング41と、複数のコネクタピン42と、を有している。
ハウジング41は、樹脂材料を用いて形成されている。図4に示すように、ハウジング41は、筒部41aと、閉塞部41bと、を有している。筒部41aは、筒状に成形されている。筒部41aは、Y方向に沿う軸を有している。閉塞部41bは、筒部41aに連なり、筒部41aを閉塞している。閉塞部41bには、すべてのコネクタピン42が保持されている。本実施形態では、閉塞部41bが、筒部41aの一端を閉塞している。このため、ハウジング41は有底筒状をなしている。
図1および図2に示すように、ハウジング41は3つの筒部41aを有している。3つの筒部41aの一部は、エンジンを駆動させるためのワイヤハーネスとの接続に供せられるエンジンブロックとされ、残りの筒部41aが、リレーボックスおよびボディECUに対応するワイヤハーネスとの接続に供せられるボディブロックとされている。筒部41aが、嵌合口に相当する。閉塞部41bは、3つの筒部41aで共通となっている。閉塞部41bを、基部と称することもできる。
ハウジング41は、さらに段差部41cを有している。図4に示すように、段差部41cは、Z方向において、閉塞部41bにおけるケース31側の外面、およびカバー32側の外面にそれぞれ設けられている。段差部41cは、閉塞部41bにおいて、筒部41aとは反対の端部側に設けられている。このため、閉塞部41bのZ方向の長さは、筒部41aとの連結側で最も長く、段差部41cの形成部分で最も短くなっている。
さらに、本実施形態におけるハウジング41の段差部41cは、ケース31に向かって突出するリブ41dを有している。リブ41dはX方向に壁状に形成されている。このリブ41dは、カバー32、ケース31、および閉塞部41bにより成る筐体30の内部空間と外部空間とを隔てる壁として機能する。換言すれば、リブ41dは段差部41cから突出してケース31に当接している。
コネクタ40が筐体30に取り付けられる際、段差部41cとケース31との間には僅かながらクリアランスが設けられる。このクリアランスは、射出成型時において、成型樹脂61によって閉塞され、筐体の内部空間が防水性能を発揮する。図4に示すように、成型樹脂61はハウジング41(ひいては閉塞部41b)と、リブ41dと、ケース31とで囲まれた空間に充填されて筐体30の防水構造を完成する。
コネクタピン42は、導電性材料を用いて形成されており、回路基板20に構成された回路と外部機器とを電気的に中継する。コネクタピン42は、たとえば圧入固定やインサート成形により、閉塞部41bに保持されている。複数のコネクタピン42は、図1及び図2に示すように、ハウジング41の幅方向であるX方向に沿って配列されている。本実施形態では、端子数が多いため、コネクタピン42がZ方向に多段に配置されている。コネクタピン42は、図4に示すように、被保持部42aと、嵌合部42bと、脚部42cと、を有している。
被保持部42aは、コネクタピン42のうち、ハウジング41の閉塞部41bに保持されている部分である。図4示す断面では、被保持部42aが、Z方向に4段で保持されている。被保持部42aは、Y方向に沿って延設されている。
嵌合部42bは、コネクタピン42のうち、外部機器のメスコネクタが嵌合する部分である。嵌合部42bは、上記したメスコネクタと電気的に接続される部分である。嵌合部42bは、被保持部42aから筐体30の内部空間とは反対側に延設されている。嵌合部42bは、筒部41a内に配置されている。本実施形態では、3つの筒部41aのそれぞれに嵌合部42bが配置されている。
嵌合部42bも、Y方向に延設されている。被保持部42aと嵌合部42bとの間には屈曲部を有しておらず、嵌合部42bは嵌合部42bに連続してY方向に延びている。Z方向において隣り合う被保持部42aの間隔、すなわち隣り合う嵌合部42bの間隔は一定値となっている。嵌合部42bの形成間隔は、メスコネクタとの接続構造に応じて決定される。
脚部42cは、コネクタピン42のうち、被保持部42aから回路基板20側に延設された部分である。脚部42cは、被保持部42aから嵌合部42bとは反対側に延設された部分である。脚部42cは、被保持部42aから延び、ケース31側(すなわちZ方向)に、非直角に屈曲して再びY方向に屈曲して延び、さらにZ方向に屈曲している。Z方向に並んだ各脚部42cは、互いに接触しないように屈曲した、いわゆる傾斜端子となっている。脚部42cのうちZ方向に屈曲した部分が回路基板20のスルーホール21に挿通され、はんだを介して回路基板20と電気的に接続される。脚部42cがケース31側に向かって屈曲されることにより、回路基板20は、よりケース31に近い位置で脚部42cと接続できるので、筐体30のZ方向に厚さを薄くすることができる。
次に、本実施形態に係る電子制御装置を採用することによる作用効果について説明する。
従来、ハウジング41における段差部41cとケース31との間にはクリアランスが存在した。このクリアランスを成型樹脂61で充填するために、コネクタピン42における脚部42cとケース31との間に成型樹脂61の筐体30内部への侵入を防ぐ金型を配置する必要があった。しかしながら、筐体30の薄型化のため、脚部42cはケース31側に屈曲しており、金型を挿入するためのスペースを確保することが困難である。また、スペースを確保できたとしても、ケース31と脚部42cとの相互の位置関係が複雑、且つ狭隘なため、金型の位置調整が複雑となり、成型タクトタイムが長くなる問題があった。
これに対して、本実施形態における段差部41cは、図4に示すように、ケース31に向かって延びるリブ41dを有している。リブ41dは段差部41cから突出してケース31に当接している。すなわち、リブ41dにより筐体30の内部空間と外部空間とを隔離することができる。このため、外部から射出された成型樹脂61をリブ41dによって堰き止めることができ、従来の金型を用いることなく、成型樹脂61が筐体30の内部空間に侵入することを防止することができる。
(第2実施形態)
本実施形態におけるケース31は、図5および図6に示すように、リブ41dに対応する位置に、突出部31dを有している。
突出部31dは、例えば図5に示すように、筐体30の外部空間側においてZ方向に突出して形成されている。突出部31dはリブ41dの延設方向(X方向)に沿って形成されている。すなわち、突出部31dもX方向に伸びた壁状の形状を成している。突出部31dは、リブ41dのうち、リブ41dとケース31との当接面に連続する側面に接触している。
これにより、コネクタ40が筐体30の外部方向に向かうY方向への移動を制限している。つまり、成型樹脂61をクリアランスに射出する際のコネクタ40のインサートにおいて、ケース31とコネクタ40との相対位置の位置ずれを抑制できる。
また、突出部31dが筐体30の外部空間側に形成されていることにより、突出部31dが形成されていない形態に較べて、成型樹脂61とケース31との接触面積を増大させることができるので、成型樹脂61をより強固に配置できる。さらに、筐体30の外部空間から内部空間へ向かう沿面距離を長くできるので、防水性能を向上できる。
なお、突出部31dは筐体30の内部空間側においてリブ41dに接触するように突出していても良い。この形態では、射出される成型樹脂61によりコネクタ40に印加されるY方向の力に対して抗力が生じるので、射出成型時におけるケース31とコネクタ40との相対位置の位置ずれを抑制できる。
とくに、図6に示すように、突出部31dが筐体30の内部空間側および外部空間側のいずれにも形成されているとより好ましい。これによれば、成型樹脂61とケース31との接触面積を増大させることによる接続信頼性および防水性能の向上に加えて、射出成型時におけるケース31とコネクタ40との相対位置の位置ずれを抑制できる。
また、図7に示すように、ケース31がリブ41dに対向する位置に、X方向に伸びた溝部31eを有していてもよい。溝部31eはリブ41dと嵌合してコネクタ40のY方向の変位を制限する。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
電子制御装置10としてエンジンECUの例を示したが、これに限定されるものではない。電子制御装置10としては、回路基板20、筐体30、コネクタ40、およびねじ50(固定部材)を備えるものであればよい。
熱溶着により、ケース31とカバー32を組み付ける例を示したが、これに限定されるものではない。ねじ締結など周知の組み付け方法を採用することもできる。
回路基板20をケース31に固定する固定部材としてねじ50の例を示したが、これに限定されない。プレスフィットタイプの固定部材やかしめ部材を用いることもできる。
コネクタ4尾のコネクタピン42として傾斜端子の例を示したが、これに限定されない。略L字状をなす周知の端子を採用することもできる。
10…電子制御装置、20…回路基板、20a…一面、20b…裏面、21…スルーホール、23…金属パターン、30…筐体、31…ケース、32…カバー、40…コネクタ、41…ハウジング、41a…筒部、41b…閉塞部、41c…段差部、41d…リブ、42…コネクタピン、42a…被保持部、42b…嵌合部、42c…脚部、50…ねじ、60…樹脂枠体

Claims (2)

  1. 第1主面(20a)と、前記第1主面と板厚方向において反対の第2主面(20b)との間を貫通する複数のスルーホール(21)を有する回路基板(20)と、
    一面が開口する金属製のケース(31)と、前記一面の開口を蓋するように、前記回路基板の板厚方向において前記ケースに組み付けられたカバー(32)と、を有し、前記回路基板を収容する筐体(30)と、
    対応する前記スルーホールを挿通して先端が前記回路基板の第1主面側に突出し、はんだを介して前記回路基板と電気的に接続された複数のコネクタピン(42)と、前記コネクタピンを保持するハウジング(41)と、を有し、複数の前記コネクタピンが前記ハウジングの幅方向に配列されたコネクタ(40)、と、を備え、
    前記コネクタは、前記筐体の内部空間と外部空間とを隔離するために、前記ハウジングから突出して前記ケースに当接するリブ(41d)を有し、
    前記ハウジングと前記リブと前記ケースに囲まれた領域に成型樹脂(61)が充填される電子制御装置。
  2. 前記ケースは、前記リブのうち、前記リブと前記ケースとの当接面に連続する側面に接触するように突出した突出部(31d)を有し、
    前記突出部は、前記幅方向に直交する奥行方向における前記コネクタの移動を制限する請求項1に記載の電子制御装置。
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